JP2015203283A - 見切縁材 - Google Patents

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敏弘 星野
Toshihiro Hoshino
敏弘 星野
仁志 池澤
Hitoshi Ikezawa
仁志 池澤
松本 英樹
Hideki Matsumoto
英樹 松本
忠洋 藤沢
Tadahiro Fujisawa
忠洋 藤沢
広之 笠場
Hiroyuki Kasaba
広之 笠場
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Abstract

【課題】クロス張替えの際に、壁面又は天井から取り外す必要がない見切縁材を提供する。【解決手段】本発明の見切縁材1は、壁面A1又は天井A2に貼合されたクロスの端部を隠蔽するものであり、壁面A1又は天井A2に固定されるベース部10と、クロスの端部を隠蔽するカバー部20とを備え、カバー部20は、ベース部10に可撓性のヒンジ部30によって連結され、且つ、ヒンジ部30を変形させるようにずらすことで外れるようにベース部10に係合する。【選択図】図1

Description

本発明は、壁面や天井に貼合されたクロスの端部を隠蔽するための見切縁材に関する。
建築物の屋内の壁面及び天井には、内装材として壁紙等のクロスを貼り付けることがある。壁面及び天井にクロスを貼り付けた際には、壁面又は天井に、クロスの端部を隠蔽するための見切縁材を取り付けることがある。特に、壁面と天井とにより形成される入隅又は壁面同士により形成される入隅に取り付けられる。
見切縁材としては、ねじ等の固定具によって壁面に固定されるベース部と、クロスの端部を隠蔽するカバー部とを備え、該カバー部がベース部に対して着脱可能なものが開示されている(特許文献1,2)。
特開2010−31553号公報 特許第4593136号公報
住宅等の建築物をリフォームする際には、クロスを壁面又は天井から剥がすことがある。ところが、特許文献1,2に記載の見切縁材においては、クロスを壁面又は天井から剥がす前に壁面又は天井から取り外しておく必要があった。特許文献1,2に記載の見切縁材を取り外すためには、マイナスドライバー等の工具をベース部とカバー部の間に差し込み、てこの原理を利用してカバー部をベース部からこじ開ける。このように工具を用いた場合には、石膏ボード等の壁面や天井に工具が当たって損傷を与えることがあった。また、見切縁材自体も損傷することがあった。
そこで、本発明は、クロス張替えの際に、壁面又は天井から取り外す必要がない見切縁材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
本発明の見切縁材は、壁面又は天井に貼合されたクロスの端部を隠蔽する見切縁材において、壁面又は天井に固定されるベース部と、前記クロスの端部を隠蔽するカバー部とを備え、前記カバー部は、前記ベース部に可撓性のヒンジ部によって連結され、且つ、前記ヒンジ部を変形させるようにずらすことで外れるようにベース部に係合する。
壁面と他の壁面とで形成された入隅、又は、壁面と天井とで形成された入隅に沿って設けられる上記見切縁材においては、前記ベース部は、前記壁面に沿って設けられる第1板体と、前記他の壁面又は前記天井に沿って設けられる第2板体とで形成され、前記カバー部は、前記第1板体に対応した第1カバーと、前記第2板体に対応した第2カバーとで形成され、前記第1カバーは前記第1板体に着脱自在に係合し、前記第2カバーは前記第2板体に着脱自在に係合するものが好ましい。
前記第1板体と前記第2板体とは、前記ヒンジ部とは異なる他のヒンジ部によって連結されていてもよい。
前記ベース部と前記カバー部とを連結する前記ヒンジ部が、カバー部に近接するにつれて厚みが薄くされたヒンジ本体を有することが好ましい。
本発明の見切縁材は、クロス張替えの際に、壁面又は天井から取り外す必要がない。
本発明の見切縁材の第1実施形態の使用例を示す断面図である。 図1の見切縁材によってクロスの端部を隠蔽する際の一工程を示す断面図である。 図1の見切縁材によってクロスの端部を隠蔽する際の一工程を示す断面図である。 図1の見切縁材によってクロスの端部を隠蔽する際の一工程を示す断面図である。 図1の見切縁材によってクロスの端部を隠蔽する際の一工程を示す断面図である。 入隅に配置した図1の見切縁材においてクロス端部の隠蔽を解除する際の一工程を示す断面図である。 入隅に配置した図1の見切縁材においてクロス端部の隠蔽を解除する際の一工程を示す断面図である。 入隅に配置した図1の見切縁材においてクロス端部の隠蔽を解除する際の一工程を示す断面図である。 入隅に配置した図1の見切縁材においてクロス端部の隠蔽を解除する際の一工程を示す断面図である。 本発明の見切縁材の第2実施形態を示す断面図である。 第2実施形態の見切縁材の使用例を示す断面図である。 本発明の見切縁材の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の見切縁材の他の実施形態を示す断面図である。
本発明の見切縁材は、建築物室内の壁面又は天井に貼合されたクロスの端部を隠蔽する見切縁材である。
以下、本発明の見切縁材の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1〜9に、第1実施形態の見切縁材を示す。本実施形態の見切縁材1は、壁面Aと、壁面Aに対して垂直に設けられた天井Aとにより形成される入隅Aに配置されており、ベース部10とカバー部20とヒンジ部30とを備える。
また、本実施形態の見切縁材1は、壁面に貼合したクロスの端部及び天井に貼合したクロスの端部を隠蔽する。
本実施形態におけるベース部10は、壁面Aに沿って設けられる第1板体11と、天井Aに沿って設けられる第2板体12とによって形成される部材である。
第1板体11は、その長手方向が壁面Aの壁面の上部に沿って配置される矩形状部材である。第1板体11における長手方向(図1における紙面の垂直方向)の長さLと短手方向(天井Aに対して垂直な方向)の長さLとの比率(L/L)に特に制限はないが、通常は、10〜300の範囲内である。
第1板体11は、第1面11aを壁面Aに密着させた状態で、ねじや釘等の固定具Bが壁面Aに向けて打ち込まれることによって固定されるようになっている。
第2板体12は、第1板体11に対して垂直な矩形の平板状の部材であり、その長手方向が天井Aの下面の壁面A側に沿って配置される。
第2板体12における長手方向(図1における紙面の垂直方向)の長さLと短手方向(壁面Aに対して垂直な方向)の長さLとの比率(L/L)に特に制限はないが、通常は、10〜300の範囲内である。
本実施形態では、第2板体12の短手方向の長さは、第1板体11の短手方向の長さと同一である。
本実施形態におけるカバー部20は、第1板体11に対応した第1カバー21と、第2板体12に対応した第2カバー22とで形成されている。
第1カバー21は、壁面Aに貼合されたクロスCの端部を隠蔽すると共に、ベース部10にヒンジ部30によって連結されている。本実施形態では、第1カバー21は、ヒンジ部30に接続された第1カバー本体21aと、第1カバー本体21aの先端から屈曲して壁面Aに貼合されるクロスCを押さえる第1押さえ部21bとからなっている。
本実施形態における第1カバー本体21aは、第1カバー21を第1板体11に係合した際に、第1板体11に対して平行である。第1カバー本体21aの短手方向(天井Aに対して垂直な方向)の長さは、クロスCの端部を隠蔽するために、第1板体11よりも下に突き出るような長さとされている。
本実施形態における第1押さえ部21bは、壁面Aに貼合されるクロスCに接触する先端が尖っており、クロスCを押さえ付けやすくなっている。
第2カバー22は、天井Aに貼合されたクロスCの端部を隠蔽すると共に、ベース部10にヒンジ部30によって連結されている。具体的に、第2カバー22は、ヒンジ部30に接続された第2カバー本体22aと、第2カバー本体22aの先端から屈曲して天井Aに貼合されるクロスCを押さえる第2押さえ部22bとからなっている。
本実施形態における第2カバー本体22aは、第2カバー22を第2板体12に係合した際に、第2板体12に対して平行である。第2カバー本体22aの短手方向(壁面Aに対して垂直な方向)の長さは、クロスCの端部を隠蔽するために、第2板体12よりも、壁面Aから離間する方向に突き出るような長さとされている。また、本実施形態では、第2カバー本体22aの短手方向の長さは、第1カバー本体21aの短手方向の長さと同一である。
本実施形態における第2押さえ部22bは、天井Aに貼合されるクロスCに接触する先端が尖っており、クロスCを押さえ付けやすくなっている。
ヒンジ部30は、ベース部10とカバー部20とを連結する。本実施形態におけるヒンジ部30は、第1カバー21に接続された第1ヒンジ本体31と、第2カバー22に接続された第2ヒンジ本体32と、第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32をベース部10に連結する連結部33とを有している。
第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32は、可撓性を有して弾性変形可能になっている。第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32に可撓性を持たせるためには、例えば、下記(a)及び(b)の少なくとも一方の要件を適用すればよい。
(a)第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32を、ベース部10及びカバー部20よりも軟質の樹脂(例えば、軟質塩化ビニル樹脂)や熱可塑性エラストマーにより構成する。
(b)第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32を、ベース部10及びカバー部20よりも薄肉にする。具体的には、第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32の厚みを1mm未満にし、ベース部10及びカバー部20の厚みを1mm以上にする。
また、第1ヒンジ本体31は、第1カバー部21に近接するにつれて厚みを薄くすることが好ましく、第2ヒンジ本体32は、第2カバー部22に近接するにつれて厚みを薄くすることが好ましい。このように第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32に厚みに変化を持たせば、厚みのある部分にて安定性を確保でき、薄い部分にてより変形しやすくなる。
連結部33は、見切縁材1が入隅Aに配置された際には壁面Aとは反対側に向って第1板体11から突出した部材である。本実施形態では、連結部33が、第1板体11の、壁面Aと天井Aとの角部Aに隣接する部分から、第1板体11に対して45°で、壁面Aから離間するように突出している。
本実施形態では、第1係合部40によって、第1カバー21が第1板体11に係合される。
第1係合部40は、第1突出部41と第1爪部42と第2突出部43と第2爪部44とから構成されている。
第1突出部41は、第1板体11の短手方向(天井Aに対して垂直方向)の端部11bにて、第1板体11に対して垂直に且つ見切縁材1が壁面Aに固定されたときには壁面Aから離間するように突出している。
第1爪部42は、第1突出部41の先端に、第1板体11に対して平行に且つ連結部33側に向って延びるように設けられている。本実施形態における第1爪部42は、先端に向うにつれて厚さが薄くなる形状にされている。
第2突出部43は、第1カバー本体21aに、第1カバー本体21aに対して垂直に且つ見切縁材1が壁面Aに固定されたときには壁面Aに近接するように突出している。
第2爪部44は、第2突出部43の先端に、第1カバー本体21aに対して平行に且つ連結部33とは反対側に向って延びるように設けられている。本実施形態における第2爪部44は、先端に向うにつれて厚さが薄くなる形状にされている。
第1係合部40においては、第1突出部41、第1爪部42及び第1板体11によって囲まれた部分が第1溝部61を形成しており、第2突出部43、第2爪部44及び第1カバー本体21aによって囲まれた部分が第2溝部62を形成している。
上記の第1係合部40においては、第1爪部42が第2溝部62に差し込まれると共に、第2爪部44が第1溝部61に差し込まれることにより係合するようになっている。
第2係合部50は、第3突出部51と第3爪部52と第4突出部53と第4爪部54とから構成されている。
第3突出部51は、第2板体12の短手方向(壁面Aに対して垂直方向)の端部12bにて、第2板体12に対して垂直に且つ見切縁材1が壁面Aに固定されたときには天井Aから離間するように突出している。
第3爪部52は、第3突出部51の先端に、第2板体12に対して平行に且つ連結部33側に向って延びるように設けられている。本実施形態における第3爪部52は、先端に向うにつれて厚さが薄くなる形状にされている。
第4突出部53は、第2板体12の短手方向の端部12bにて、第2板体12に対して垂直に且つ見切縁材1が壁面Aに固定されたときには天井Aに近接するように突出している。
第4爪部54は、第3突出部51の先端に、第2板体12に対して平行に且つ連結部33とは反対側に向って延びるように設けられている。本実施形態における第4爪部54は、先端に向うにつれて厚さが薄くなる形状にされている。
第2係合部50においては、第3突出部51、第3爪部52及び第2板体12によって囲まれた部分が第3溝部63を形成しており、第4突出部53、第4爪部54及び第2カバー本体22aによって囲まれた部分が第4溝部64を形成している。
上記の第2係合部50においては、第3爪部52が第4溝部64に差し込まれると共に、第4爪部54が第3溝部63に差し込まれることにより係合するようになっている。
見切縁材1の材質としては、公知の樹脂や金属を用いることができる。
第1板体11、第2板体12、第1カバー21、第2カバー22、第1係合部40及び第2係合部50を樹脂で構成する場合には、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ASA樹脂、PET樹脂などを好適に用いることができる。第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32を樹脂で構成する場合には、上述した樹脂よりも柔軟な軟質塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー(例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー)などを好適に用いることができる。
見切縁材1の板厚は特に限定されないものの、軽量化の点では、できるだけ薄いことが好ましい。
見切縁材1の製造方法としては、公知の成形方法を適用することができ、その中でも、異形押出成形法が好ましい。
以下に、見切縁材1の使用例について説明する。
まず、壁面Aに第1板体11が接触すると共に第2板体12が天井Aに接触するように、見切縁材1を入隅Aに配置する。その際、第1カバー21が第1板体11に係合していない状態とすると共に、第2カバー22が第2板体12に係合していない状態とする(図2参照)。
次いで、第1板体11にねじ等の固定具Bを貫通させつつ、その固定具Bの先端を壁面Aの内部に打ち込んで、第1板体11を壁面Aに固定する。第1板体11は、その長手方向において固定具Bが一定間隔で打ち込まれて固定されることが好ましい。
なお、本例では、第1板体11を壁面Aに固定するが、第2板体12を天井Aに固定しない。第1板体11を壁面Aに固定すると共に第2板体12を天井Aに固定した場合には、地震等で建築物が振動した際に、見切縁材1に応力が集中して見切縁材1が破損することがある。これに対し、第1板体11を壁面Aのみに固定し、第2板体12を天井Aに固定しない場合には、建築物が振動しても見切縁材1に応力が集中しにくく、見切縁材1の破損を防止できる。
その後、壁面A及び天井AにクロスCを貼合する。壁面Aに貼合したクロスCは、第1板体11の縁に沿って裁断され、天井Aに貼合したクロスCは、第2板体12の縁に沿って裁断される。
次いで、図2に示すように、第1カバー21を、連結部33を支点とし、第1ヒンジ本体31を屈曲させて第1板体11に向けて回動させる。次いで、第1カバー21を連結部33側に押し込んで、第1ヒンジ本体31を弾性変形させて撓ませ、図3に示すように、第2爪部44を第1爪部42に乗り越えさせる。
次いで、第2爪部44を第1板体11に接触させた後、図4に示すように、第1ヒンジ本体31の形状を弾性回復により元に戻し、第1カバー21を第1板体11に沿って天井Aから離間する方向に平行移動させて、第1爪部42を第2溝部62に差し込むと共に第2爪部44を第1溝部61に差し込んで係合する。これにより、第1カバー21を第1板体11に固定すると共に、第1押さえ部21bによってクロスCを壁面Aに押さえつけ、クロスCの端部を第1カバー21によって隠蔽する。
また、第2カバー22を、連結部33を支点とし、第2ヒンジ本体32を屈曲させて第2板体12に向けて回動させる。次いで、第2カバー22を連結部33側に押し込んで、第2ヒンジ本体32を弾性変形させて撓ませ、図5に示すように、第4爪部54を第3爪部52に乗り越えさせる。
次いで、第4爪部54を第2板体12に接触させた後、図1に示すように、第2ヒンジ本体32の形状を弾性回復により元に戻し、第2カバー22を第2板体12に沿って壁面Aから離間する方向に平行移動させて、第3爪部52を第4溝部64に差し込むと共に第4爪部54を第3溝部63に差し込んで係合する。これにより、第2カバー22を第2板体12に固定すると共に、第2押さえ部22bによってクロスCを天井Aに押さえつけ、クロスCの端部を第2カバー22によって隠蔽する。
クロスCを貼り替えるために見切縁材1によるクロスC端部の隠蔽を解除するときには、図6に示すように、第1カバー21を天井Aに向けて第1板体11に沿って平行移動させてずらし、第1ヒンジ本体31を弾性変形させて撓ませる。これにより、第1爪部42を第2溝部62から外し、第2爪部44を第1溝部61から外す。次いで、図7に示すように、第1カバー21を第1板体11から離間するように回動させて、第1押さえ部21bによる壁面AへのクロスCの押さえつけを解除する。
また、図8に示すように、第2カバー22を壁面Aに向けて第2板体12に沿って平行移動させてずらし、第2ヒンジ本体32を弾性変形させて撓ませる。これにより、第3爪部52を第4溝部64から外し、第4爪部54を第3溝部63から外す。次いで、図9に示すように、第2カバー22を第2板体12から離間するように回動させて、第2押さえ部22bによる天井AへのクロスCの押さえつけを解除する。
そして、クロスCを壁面A及び天井Aから剥離し、新しいクロスを貼り直す。貼り直したクロスの端部を、再び、見切縁材1を用いて隠蔽する。
上記実施形態の見切縁材1では、第1カバー21を天井Aから離間するように第1板体11に対して平行移動させることによって、第1カバー21を第1板体11に係合できる。また、第2カバー22を壁面Aから離間するように第2板体12に対して平行移動させることによって、第2カバー22を第2板体12に係合できる。
第1カバー21の第1板体11に対する係合を解除するためには、第1カバー21を天井Aに近接するように第1板体11に対して平行移動させればよい。第2カバー22の第2板体12に対する係合を解除するためには、第2カバー22を壁面Aに近接するように第2板体12に対して平行移動させればよい。
したがって、見切縁材1を壁面A又は天井Aに設置したまま、クロスCを貼り替えることができる。そのため、工具の接触による壁面A及び天井Aの損傷を防止することができ、また、見切縁材1自体の損傷を防止することもできる。さらに、第1カバー21及び第2カバー22の開閉作業の作業性が高い。
<第2実施形態>
図10に、第2実施形態の見切縁材を示す。本実施形態の見切縁材2は、第1実施形態の見切縁材1と同様に、ベース部10とカバー部20とヒンジ部30とを備え、壁面に貼合したクロスの端部及び天井に貼合したクロスの端部を隠蔽する。
本実施形態においても、ベース部10は、壁面に沿って設けられる第1板体11と、天井に沿って設けられる第2板体12とによって形成される部材である。
本実施形態では、第1板体11と第2板体12とが、ヒンジ部30とは異なるヒンジ部13によって連結されている。そのため、第2板体12は、ヒンジ部13を撓ませることによって第1板体11に対して回動するようになっている。
本実施形態においても、カバー部20は、第1板体11に対応した第1カバー21と、第2板体12に対応した第2カバー22とで形成されている。
本実施形態における見切縁材2は、入隅に配置される前の状態では、第2板体12と第2カバー本体22aとの角度が約45°とされ、第2カバー本体22aと第1カバー本体21aとの角度が約60°とされている。
ヒンジ部30は、第1カバー21に接続された第1ヒンジ本体31と、第2カバー22に接続された第2ヒンジ本体32と、第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32をベース部10に連結する連結部34とを有している。第1ヒンジ本体31及び第2ヒンジ本体32は第1実施形態と同様である。
本実施形態における連結部34は、見切縁材2が入隅に配置された際には壁面とは反対側に向って第1板体11から垂直に突出した部材である。
また、本実施形態におけるヒンジ部30は、連結部34の先端から、第1ヒンジ本体31とは反対側に向って延びるように形成された第2板体ストッパー部35を有している。第2板体ストッパー部35は、第1板体11を壁面に沿って配置すると共に第2板体12を天井に沿って配置した際に、第2板体12が当接するように形成されている。第2板体ストッパー部35に第2板体12が当接することにより、第2板体12が第1板体11側に回動することを規制する。
本実施形態における第1係合部40は、第1実施形態と同様に、第1突出部41と第1爪部42と第2突出部43と第2爪部44とから構成されている。第1係合部40によって、第1カバー21が第1板体11に係合される。
本実施形態における第2係合部50は、第1実施形態と同様に、第3突出部51と第3爪部52と第4突出部53と第4爪部54とから構成されている。第2係合部50によって、第2カバー22が第2板体12に係合される。
以下に、見切縁材2の使用例について図11を参照して説明する。
まず、壁面Aに第1板体11が接触すると共に第2板体12が天井Aに接触するように、見切縁材2を入隅Aに配置する。その際、第2板体12を天井Aに押し当てると共に第2板体ストッパー部35に当接させることにより、第1板体11に対して垂直に配置する。また、第1カバー21が第1板体11に係合していない状態とし、第2カバー22が第2板体12によって押し下げられつつも、第2板体12に係合していない状態とする。
次いで、第1板体11にねじ等の固定具Bを貫通させつつ、その固定具Bの先端を壁面Aの内部に打ち込んで、第1板体11を壁面Aに固定する。第1板体11は、その長手方向において固定具Bが一定間隔で打ち込まれて固定されることが好ましい。
その後、壁面A及び天井AにクロスCを貼合する。壁面Aに貼合したクロスCは、第1板体11の縁に沿って裁断され、天井Aに貼合したクロスCは、第2板体12の縁に沿って裁断される。
次いで、第1カバー21を、連結部34を支点とし、第1ヒンジ本体31を屈曲させて第1板体11に向けて回動させる。次いで、第1カバー21を連結部34側に押し込んで、第1ヒンジ本体31を弾性変形させて撓ませ、第2爪部44を第1爪部42に乗り越えさせる。
次いで、第2爪部44を第1板体11に接触させた後、第1ヒンジ本体31の形状を弾性回復により元に戻し、第1カバー21を第1板体11に沿って天井Aから離間する方向に平行移動させて、第1爪部42を第2溝部62に差し込むと共に第2爪部44を第1溝部61に差し込んで係合する。これにより、第1カバー21を第1板体11に固定すると共に、第1押さえ部21bによってクロスCを壁面Aに押さえつけ、クロスCの端部を第1カバー21によって隠蔽する。
また、第2カバー22を、連結部34を支点とし、第2ヒンジ本体32を屈曲させて第2板体12に向けて回動させる。次いで、第2カバー22を連結部34側に押し込んで、第2ヒンジ本体32を弾性変形させて撓ませ、第4爪部54を第3爪部52に乗り越えさせる。
次いで、第4爪部54を第2板体12に接触させた後、第2ヒンジ本体32の形状を弾性回復により元に戻し、第2カバー22を第2板体12に沿って壁面Aから離間する方向に平行移動させて、第3爪部52を第4溝部64に差し込むと共に第4爪部54を第3溝部63に差し込んで係合する。これにより、第2カバー22を第2板体12に固定すると共に、第2押さえ部22bによってクロスCを天井Aに押さえつけ、クロスCの端部を第2カバー22によって隠蔽する。
見切縁材2によるクロスC端部の隠蔽を解除する方法も第1実施形態と同様である。
すなわち、第1カバー21を天井Aに向けて第1板体11に沿って平行移動させてずらし、第1ヒンジ本体31を弾性変形させて撓ませる。これにより、第1爪部42を第2溝部62から外し、第2爪部44を第1溝部61から外す。次いで、第1カバー21を第1板体11から離間するように回動させて、第1押さえ部21bによる壁面AへのクロスCの押さえつけを解除する。
また、第2カバー22を壁面Aに向けて第2板体12に沿って平行移動させてずらし、第2ヒンジ本体32を弾性変形させて撓ませる。これにより、第3爪部52を第4溝部64から外し、第4爪部54を第3溝部63から外す。次いで、第2カバー22を第2板体12から離間するように回動させて、第2押さえ部22bによる天井AへのクロスCの押さえつけを解除する。
そして、クロスCを壁面A及び天井Aから剥離し、新しいクロスを貼り直す。貼り直したクロスの端部を、再び、見切縁材2を用いて隠蔽する。
本実施形態の見切縁材2においても、第1カバー21の第1板体11に対する係合を解除するためには、第1カバー21を天井Aに近接するように第1板体11に対して平行移動させればよい。第2カバー22の第2板体12に対する係合を解除するためには、第2カバー22を壁面Aに近接するように第2板体12に対して平行移動させればよい。
したがって、見切縁材2を壁面A又は天井Aに設置したまま、クロスCを貼り替えることができる。そのため、工具の接触による壁面A及び天井Aの損傷を防止することができ、また、見切縁材2自体の損傷を防止することもできる。
第1実施形態のように、第1板体11と第2板体12とが垂直に配置されていると、第2板体12と第2カバー22、第2カバー22と第1カバー21が近接するため、押出成形の際、口金から吐出後にくっついてしまうことがある。
これに対し、本実施形態では、ヒンジ部13にて屈曲させることにより第2板体12を第1板体11に対して回動させることができる。そのため、見切縁材2を入隅に配置する前では、第2板体12が第1板体11に対して垂直に配置されている必要はなく、第1板体11と第2板体12との内角を90°超にすることができる。これにより、第2板体12と第2カバー22との間、第2カバー22と第1カバー21との間のいずれにも大きな隙間を形成できる。そのため、押出成形の際に、口金から吐出後にくっつくことを防止できる。したがって、見切縁材2を押出成形によって容易に製造できる。
見切縁材2を入隅に配置する際には、ヒンジ部13を屈曲させることにより、第2板体12を天井に沿わせることができ、天井に貼合したクロスCの端部を支障なく隠蔽することができる。
<他の実施形態>
なお、本発明の見切縁材は、上記実施形態に限定されない。
本発明の見切縁材においては、第1ベース部と第2ベース部の短手方向の長さ、第1カバー部と第2カバー部の短手方向の長さが、各々、同一である必要はない。例えば、図12に示すように、第1板体11の短手方向の長さが第2板体12の短手方向の長さよりも長く、第1カバー21の短手方向の長さが第2カバー22の短手方向の長さよりも長くてもよい。
壁面及び天井のいずれか一方にはクロスが貼り付けられないことがあるから、本発明の見切縁材は、第2板体及び第2カバーを備えていなくてもよい。この場合の見切縁材としては、図13に示すような、第1板体11と第1カバー21とヒンジ部30と第1係合部40とを備え、ヒンジ部30が、第1ヒンジ本体31と、第1板体11に対して垂直に配置された連結部36とからなるものが挙げられる。第1板体11は壁面又は天井に取り付けられる。
また、本発明の見切縁材において、連結部は、壁面と天井との角部に隣接する部分から、第1板体に対して45°で壁面から離間するように突出したものでなくてもよい。例えば、連結部は、第1板体又は第2板体から突出したものでもよい。
本発明においては、第1ヒンジ本体をベース部に連結する連結部と、第2ヒンジ本体をベース部に連結する連結部とを別個のものとしてもよい。また、連結部を省略し、第1ヒンジ本体及び第2ヒンジ本体をベース部に直接設けてもよい。
また、本発明の見切縁材においては、第1カバー及び第2カバーが、カバー本体のみからなり、押さえ部を有さなくても構わない。第1カバー及び第2カバーが押さえ部を有していなくても、クロス端部を隠蔽することは可能である。
本発明の見切縁材において、カバー部のベース部への係合は、カバー部がヒンジ部を変形させるようにずらすことで外れるようにベース部に係合するものであればよく、例えば、第1爪部と第2爪部、第3爪部と第4爪部が単に引っ掛かり合って係合してもよい。
本発明の見切縁材は、壁面と他の壁面により形成される入隅に配置されてもよい。見切縁材を、壁面と他の壁面とにより形成される入隅に配置する場合の実施形態は、上記実施形態における「天井」を「他の壁面」に置き換えたものである。
また、本発明の見切縁材は、入隅以外の部分に配置されてもよいし、壁面と床面により形成される入隅に配置されて巾木として使用されてもよい。
1 見切縁材
10 ベース部
11 第1板体
12 第2板体
13 ヒンジ部
20 カバー部
21 第1カバー
21a 第1カバー本体
21b 第1押さえ部
22 第2カバー
22a 第2カバー本体
22b 第2押さえ部
30 ヒンジ部
31 第1ヒンジ本体
32 第2ヒンジ本体
33,34,36 連結部
35 第2板体ストッパー部
40 第1係合部
41 第1突出部
42 第1爪部
43 第2突出部
44 第2爪部
50 第2係合部
51 第3突出部
52 第3爪部
53 第4突出部
54 第4爪部
61 第1溝部
62 第2溝部
63 第3溝部
64 第4溝部

Claims (4)

  1. 壁面又は天井に貼合されたクロスの端部を隠蔽する見切縁材において、
    壁面又は天井に固定されるベース部と、前記クロスの端部を隠蔽するカバー部とを備え、
    前記カバー部は、前記ベース部に可撓性のヒンジ部によって連結され、且つ、前記ヒンジ部を変形させるようにずらすことで外れるようにベース部に係合する、見切縁材。
  2. 壁面と他の壁面とで形成された入隅、又は、壁面と天井とで形成された入隅に沿って設けられる、請求項1に記載の見切縁材において、
    前記ベース部は、前記壁面に沿って設けられる第1板体と、前記他の壁面又は前記天井に沿って設けられる第2板体とで形成され、
    前記カバー部は、前記第1板体に対応した第1カバーと、前記第2板体に対応した第2カバーとで形成され、前記第1カバーは前記第1板体に着脱自在に係合し、前記第2カバーは前記第2板体に着脱自在に係合する、見切縁材。
  3. 前記第1板体と前記第2板体とが前記ヒンジ部とは異なる他のヒンジ部によって連結されている、請求項2に記載の見切縁材。
  4. 前記ベース部と前記カバー部とを連結する前記ヒンジ部が、カバー部に近接するにつれて厚みが薄くされたヒンジ本体を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の見切縁材。
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