JP2015201572A - チップ型電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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佐藤 忠
Tadashi Sato
忠 佐藤
昭一 三沢
Shoichi Misawa
昭一 三沢
眞一 山口
Shinichi Yamaguchi
眞一 山口
森 康裕
Yasuhiro Mori
康裕 森
福田 直紀
Naoki Fukuda
直紀 福田
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Abstract

【課題】チップ型電子部品を構成する素子本体の外周辺の導電膜を上下にわたって容易且つ確実に精度よくカットすることができるチップ型電子部品及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】セラミック基板の表面に抵抗膜(導電膜)17を形成してなる抵抗体本体(素子本体)10と、抵抗体本体10の対向する一対の外周辺15a,15cに挿入される挿入部31を有する端子30とを具備する。抵抗体本体10の外周辺15a,b,c,dを、外方向に凸となる凸形状(円弧形状)に形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、チップ型電子部品及びその製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1(特に図3参照)には、円柱状でセラミック製の絶縁棒(53)の周囲に酸化金属皮膜(55)を被覆して電子部品本体(51)を構成し、抵抗値を調整するためにこの酸化金属皮膜(55)をスパイラル状にカットしてカット溝(57)を設け、この電子部品本体(51)の両端に金属キャップ(59)を取り付け、これら金属キャップ(59)の外側面中央にそれぞれ金属棒からなるリード端子(61)の一端を溶接によって固定し、さらに金属キャップ(59)を含む絶縁棒(53)全体を絶縁塗料(63)によって絶縁被覆してなる電子部品(50)が開示されている。そしてこの電子部品(50)(特に図5参照)においては、両リード端子(61)を複数の部分で屈曲することで、これを回路基板(80)上に面実装出来るように構成している。
特開2007−76713号公報
しかしながら上記従来例においては、電子部品本体(51)が円柱状であってそれ自体の厚み寸法が大きいばかりか、リード端子(61)によって回路基板(80)上に支えられるので、回路基板(80)からの電子部品(50)の高さ寸法が高くなり、その薄型化が阻害される。また、金属キャップ(59)の他にリード端子(61)が必要なので、組立作業が煩雑になるばかりか、部品点数が多くなり、製造コストの低廉化が図れない。
上記問題点を解決するため、平板矩形状のセラミック基板の表面に抵抗膜を形成し、前記セラミック基板の対向する一対の外周辺に端子をメッキによって形成してなるチップ型抵抗器も考えられている。このようなチップ型抵抗器を用いれば、金属キャップやリード端子が不要になるので部品点数が減少するばかりか、回路基板に面実装した際の高さ寸法を低く(低背化)できる。
しかしながらこの種の平板矩形状のチップ型抵抗器において、その抵抗値を調整しようとして、前記特許文献1に示すカット溝(57)のような抵抗値調整用溝を設けようとした場合、基板が円柱形状ではないのでその形成が困難であった。即ち、基板の上面から下面にわたってカット溝を形成する場合、外周辺を通過することになるが、この外周辺部分の抵抗膜の削除が確実に行われなくなる恐れがあった。
また、カット溝を形成する方法としては、カッターによる方法やレーザによる方法等が考えられるが、特にカッターによる方法を用いた場合、前記基板の外周辺部分の抵抗膜の削除を確実に行うために、必要以上に基板を切削してしまう恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、チップ型電子部品を構成する素子本体の外周辺の導電膜を上下にわたって容易且つ確実に精度よくカットすることができるチップ型電子部品及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係るチップ型電子部品は、基板の表面に導電膜を形成してなる素子本体と、前記素子本体の対向する一対の外周辺に挿入される挿入部を有する端子と、を具備し、前記素子本体の外周辺の少なくとも一部を、外方向に凸となる凸形状に形成したことを特徴としている。
本発明によれば、素子本体の外周辺に凸形状の部分を設けたので、この部分に導電膜をカットするカット溝を設けることで、素子本体の外周辺の導電膜を上下にわたって容易且つ確実に精度よくカットすることが可能になる。
また本発明は、前記導電膜が、酸化金属皮膜又は金属皮膜又は炭素皮膜等からなる抵抗膜であって、前記基板の一方の面から外周辺を介して他方の面まで形成されており、且つ前記抵抗膜を前記素子本体の一方の面から前記凸形状の外周辺を介して他方の面に至るように切り欠いて抵抗値調整用溝を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、素子本体の一方の面から外周辺を介して他方の面に至る抵抗値調整用溝の形成が、容易且つ確実に精度良く行える。
また本発明は、前記素子本体の外周辺の凸形状が、その横断面が円弧形状、又は多角形状、又は円弧形状と多角形状を組み合わせた形状であることを特徴としている。素子本体の外周辺の凸形状は、素子本体の外周辺の導電膜を容易且つ確実に精度よくカットする上で、特にこれらの形状が望ましい。
また本発明に係るチップ型電子部品の製造方法は、外周辺の少なくとも一部を、外方向に凸となる凸形状に形成した基板を用意し、前記基板の表面に酸化金属皮膜又は金属皮膜又は炭素皮膜等からなる抵抗膜を設けることで素子本体を形成する素子本体形成工程と、前記素子本体形成工程とは別に、金属板をプレス加工することによって、前記素子本体の外周辺を圧入する挿入部を設けてなる端子を形成する端子形成工程と、前記素子本体の外周辺を、前記端子の挿入部に装着する端子取付工程と、前記素子本体の一方の面にカッターの刃を当て、この刃が前記一方の面から前記凸形状とした外周辺の部分を介して他方の面に至るように、前記カッターを前記素子本体に対して相対的に移動していくことで前記抵抗膜を切り欠いて抵抗値調整用溝を形成する溝形成工程と、を少なくとも具備することを特徴としている。
本発明によれば、素子本体の外周辺に形成した凸形状の部分の抵抗膜をカットすることで抵抗値調整用溝を形成することとしたので、素子本体の外周辺の抵抗膜を上下にわたって容易且つ確実に精度よくカットすることが可能になる。
また、素子本体と端子によって製造できるので、部品点数が少なく、また端子の挿入部を素子本体の外周辺に圧入するだけで構成できるのでその組立作業が容易で、これらのことから製造コストの低廉化が図れる。
また、端子は素子本体の外周辺に圧入することで取り付けができるので、メッキ設備等の大掛かりな端子部形成設備が不要で製造設備の簡素化が図れ、さらにメッキ廃液の処理や地方自治体への届出も不要になる。
本発明によれば、チップ型電子部品を構成する素子本体の外周辺の導電膜を上下にわたって容易且つ確実に精度よくカットすることができる。
チップ型抵抗器1の斜視図である。 チップ型抵抗器1の分解斜視図である。 チップ型抵抗器1の製造方法説明図である。 図3のA−A断面拡大図である。 チップ型抵抗器1の製造方法説明図である。 抵抗体本体10を示す図である。 端子30を示す図である。 チップ型抵抗器1を回路基板50上へ載置した状態を示す斜視図である。 抵抗体本体10に抵抗値調整用溝19を形成する形成方法説明図である。 カッター60の刃61に対して抵抗体本体10を相対的に移動していく状態を示す要部拡大概略図である。 カッター60の刃61に対して比較例に係る抵抗体本体10´を相対的に移動していく状態を示す要部拡大概略図である。 抵抗体本体10の他の外周辺15の形状を示す要部断面拡大図である。 抵抗体本体10の他の外周辺15の形状を示す要部断面拡大図である。 抵抗体本体10の他の外周辺15の形状を示す要部断面拡大図である。 抵抗体本体10の他の外周辺15の形状を示す要部断面拡大図である。 抵抗体本体10の他の外周辺15の形状を示す要部断面拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係るチップ型電子部品(以下「チップ型抵抗器」という)1の斜視図、図2はチップ型抵抗器1の分解斜視図(但し、最後に被覆する絶縁膜40は記載していない)である。両図に示すようにチップ型抵抗器1は、素子本体(以下「抵抗体本体」という)10の対向する一対の外周辺15a,15cに、金属板製の端子30,30の挿入部31,31を圧入することで構成されている。なお以下の説明において、「下」とはチップ型抵抗器1を下記する回路基板50上に載置する側の面をいい、「上」とはその反対方向をいうものとする。
図6は抵抗体本体10を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図、図6(c)は右側面図である。同図及び図2に示すように抵抗体本体10は、略矩形平板状のセラミック基板の上面(一方の面)11から外周辺(外周側面)15a,15b,15c,15dを介して下面(他方の面)13まで(この例の場合は全面に)、酸化金属皮膜又は金属皮膜又は炭素皮膜等からなる導電膜(以下「抵抗膜」という)17を形成して構成されている(素子本体形成工程)。セラミック基板の材質としてはアルミナが用いられているが、他の材質のセラミックを用いても良い。また酸化金属皮膜としては例えば酸化スズにアンチモンを添加したもの等を用い、金属皮膜としては例えばニッケル、リンを用い、炭素皮膜としては炭素(カーボン)を用いる。抵抗膜17の形成には熱分解やめっきを用い、その厚みは、例えば数μから数10μ程度としている。またこの抵抗体本体10の外周辺15a,15b,15c,15dは何れも、その横断面(図4に示す断面)が外方に向けて凸となるように弧状(円弧状)に湾曲する形状となっている。
図7は端子30を示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は図7(a)のB−B断面図、図7(c)は図7(a)のC−C断面図である。同図及び図2に示すように端子30は金属板(例えば鉄に銅メッキとスズメッキを行ったもの)を長尺な箱型に形成して構成されており、平面状の上下面33,35と、前記上下面33,35の外周の三辺部分を連結する側壁部37とを有し、これによって前記上下面33,35の外周の残りの一辺部分に挿入部31を形成して構成されている。端子30の製造は、金属板をプレス金型によって絞り加工(プレス加工)することで行われる(端子形成工程)。
挿入部31の寸法形状は、前記抵抗体本体10の外周の長い側の辺15a,15cを略ぴったり挿入できる寸法形状に形成されている。さらに言えば、挿入部31の高さ方向の幅寸法は、図4に点線で示すように、抵抗体本体10の厚み寸法よりも若干薄い寸法に形成されている。また3つの側壁部37は何れも、その横断面(図4に示す断面)が外方に向けて凸となるように弧状(円弧状)に湾曲する形状となっている。
そして図1に示すチップ型抵抗器1を製造するには、まず図2に示す抵抗体本体10の長手方向に沿う一対の外周辺15a,15cを、それぞれ一対の端子30,30の挿入部31,31に圧入して、図3に示す状態にする(端子取付工程)。挿入部31は前述のようにその厚み方向の幅が抵抗体本体10の厚みよりも若干小さく形成されているので、図4の点線で示す状態から実線で示す状態まで上下に押し広げられ、これによって端子30は、挿入部31の少なくとも上下の部分で抵抗体本体10の上下面を強く挟持する。このとき端子30の側壁部37は弧状に湾曲しているので、端子30の上下の部分が押し広げられた際、この側壁部37の部分は、応力が1点に集中することなく、弾性復帰力を高めながら無理なく変形する。これによって、端子30は、所望の弾性力で抵抗体本体10の上下面11,13を挟持する。このとき端子30は箱型に形成されているので、抵抗体本体10の外周辺15a(15c)全周を囲むように端子30に略密着してぴったり圧入される。このため端子30の取付強度を容易に強くでき、取り付けた端子30が抵抗体本体10から外れる恐れが無くなる。なお端子30の取り付け強度、及び電気的接続の信頼性を上げるため、端子30を抵抗体本体10に圧入した後に、挿入部31に対応する上下面33,35を更に押し潰しても良い。
次に、両端子30,30間の抵抗値を測定しながら、図5に示すように、抵抗膜17の端子30を取り付けた部分以外の上面11から外周辺15dを介して下面13に至るように直線状に切り欠いて抵抗値調整用溝19を形成していくことで、測定している抵抗値を所望の抵抗値に調整する(溝形成工程)。つまり、形成する抵抗値調整用溝19の長さは、それぞれの抵抗体本体10によって異なる。
図9は抵抗体本体10に抵抗値調整用溝19を形成する方法の説明図である。同図に示すように、抵抗値調整用溝19を形成するには、カッター60の刃61を抵抗膜17の端子30を取り付けた部分以外の表面に当て、この抵抗膜17の一方の面11から外周辺15dを介して他方の面13に至るようにカッター60の刃61を相対的に移動させて線状に切欠いていくことによって行う。実際には、カッター60を固定し、抵抗体本体10を移動していく方がカットを容易に行える。この抵抗値調整用溝19を形成することで、チップ型抵抗器1の抵抗値を容易且つ正確に所望の抵抗値とすることができる。
図10は、カッター60の刃61に対して抵抗体本体10を相対的に移動していく状態を示す要部拡大概略図である。同図に示す矢印a1のように、刃61が、抵抗体本体10の一方の面11の抵抗膜17をカットして外周辺15d近傍に至ると、抵抗体本体10を刃61に対して点Oを中心に矢印a2,a3,a4,a5のように回転し、他方の面13を刃61に当てる。そして矢印a6のように、他方の面13をカットしていく。このとき、抵抗体本体10の外周辺15dの横断面は外方に向けて凸となるように弧状に湾曲する形状となっているので、この外周辺15dの凸形状とした部分の抵抗膜17をカットして抵抗値調整用溝19を設ける際、図10に示すように、抵抗体本体10をカッター60の刃61に対して点Oを中心に回転移動させるだけで、外周辺15d上の抵抗膜17を上から下まで均一に同一深さで且つスムーズにカットすることができる。また抵抗値調整用溝19の形成にカッター60を用いたので、例えばレーザなどを用いてカットするのに比べて、製造設備を安価に構成できる。
一方、図11は、抵抗体本体10´の外周辺15d´を外方に向けて凸とならない平面形状とした比較例において、カッター60の刃61に対して抵抗体本体10´を相対的に移動していく状態を示す要部拡大概略図である。同図に示す矢印b1のように、刃61が、抵抗体本体10´の一方の面11´の抵抗膜をカットして外周辺15d´近傍に至ると、抵抗体本体10´を刃61に対して点Oを中心に矢印b2,b3,b4,b5のように回転し、その後矢印b6のように他方の面13´をカットしていくが、その際、刃61に向かって矩形に突出してくる部分は抵抗体本体10´内に深く切り込まれることになり、また矩形に突出してこない部分は逆にカットが不十分になる恐れがある。
なお上記例では、抵抗値調整用溝19を形成するのにカッター60を用いたが、その代りにレーザ等の他の各種手段を用いても良い。レーザを用いて抵抗値調整用溝19を形成する場合も、外周辺15を凸形状とすることで、例えば前記点Oを中心に回転しながらレーザを当てる場合、外周辺15とレーザとの距離を略一定に保て、外周辺15をその上下に渡って均一にカットしていくことが容易に行える。
以上のようにして抵抗値調整用溝19を形成した抵抗体本体10(図5参照)の端子30,30を取り付けた部分以外の抵抗膜17表面の全体に、図1に示すように、端子30,30の厚みよりも薄い絶縁膜40を塗布する。これによって、チップ型抵抗器1が完成する。
以上のようにして構成されたチップ型抵抗器1は、例えば図8に示す回路基板50上に面実装される。即ち、回路基板50上には一対の端子接続パターン51,51が所定の間隔で形成されており、例えば予め半田層(図示せず)を被覆したこれら端子接続パターン51,51上に、それぞれチップ型抵抗器1の端子30,30の下面を載置・当接する。このとき端子30,30の厚みよりも薄い絶縁膜40を塗布しているので、絶縁膜40によって端子30,30の回路基板50への当接が阻害されることはない。そして半田層をリフローすれば、各端子30,30と端子接続パターン51,51とが半田接続される。
ところで端子30は箱型に形成されているので側壁部37は挿入部31を除く三辺部分に形成され、これによって端子30の外表面の面積は広くなっている。同時にこのチップ型抵抗器1においては、抵抗体本体10の長手方向に沿う対向する一対の外周辺15a,15cに端子30,30を取り付けているので、端子30の長さを長くでき、この点からも端子30の外表面の面積は広くなっている。これらのことから、上述のようにチップ型抵抗器1を回路基板50上に面実装した際の半田付け可能な端子30の表面積は広く、その分、半田による取付強度を強固にできる。また端子30の外表面からの放熱効果も向上する。
チップ型抵抗器1の抵抗体本体10は平板矩形状であり、且つその外周辺15a,15cを金属板製の端子30,30の挿入部31,31に圧入する構造なので、このチップ型抵抗器1を回路基板50上に実装した際、回路基板50からの高さ寸法をかなり低くでき、その薄型化(低背化)を図ることができる。またその構造上、チップ型抵抗器1の上下を逆にしても回路基板50への面実装が可能であり、その分、面実装工程の簡略化が図れる。
またこのチップ型抵抗器1においては、平板矩形状の抵抗体本体10の外周辺15a,15cに金属板による所定の厚みを有する端子30,30を取り付ける構造なので、このチップ型抵抗器1を回路基板50上に載置した際、抵抗体本体10の回路基板50側を向く面は回路基板50から前記厚み寸法分だけ離間する。このため、例えば前記回路基板50表面の一対の端子接続パターン51,51の間に別の回路パターン(図示せず)を通すこともでき、回路基板50の設計の自由度を増すこともできる。
またこのチップ型抵抗器1は、抵抗体本体10と端子30,30とによって構成できるので、部品点数が少なく、また端子30,30の挿入部31,31に抵抗体本体10の外周辺15a,15cを圧入するだけで構成できるのでその組立作業が容易で、これらのことから製造コストの低廉化が図れる。
ところで、端子をメッキによって形成した場合、メッキ設備が必要になるばかりか、メッキ廃液の処理も必要になり、さらにメッキ設備設置のための許認可を地方自治体から受けなくてはならないのでその手続きも煩雑になる恐れがあった。これに対してこの実施形態では、金属板製の端子30,30を抵抗体本体10の外周辺15a,15cに圧入するだけで形成することができるので、メッキ設備等の大掛かりな端子部形成設備が不要で製造設備の簡素化が図れ、さらにメッキ廃液の処理や地方自治体への届出も不要になる。
一方、抵抗体本体10の外周辺15の形状は上記例に限定されず、外方向に凸となる凸形状であれば、他の各種形状であっても良い。即ち例えば、図12に示すように外周辺15の中央部分の円弧の曲率半径を小さくしたり、逆に図13に示すように外周辺15の中央部分の円弧の曲率半径を大きくしたりし、これによって端子30を取り付けた際に、その内周面との間に隙間が生じるようにしても良い。
また、図14や図15に示すように、外周辺15を多角形状(台形状や三角形状等)に突出する凸形状としても良いし、図16に示すように、円弧形状と多角形状を組み合わせた形状(台形状に突出させ、中央の辺をさらに円弧状に突出させる形状)としても良い。さらに図16に示した円弧形状と多角形状の組み合わせ形状において、上下の多角形状(平面状の面)を円弧形状に加工し、中央の円弧形状と上下面側の円弧形状とで互いに異なる曲率半径としても良い。要は、素子本体の外周辺の凸形状は、その横断面が円弧形状、又は多角形状、又は円弧形状と多角形状を組み合わせた形状であることが好ましい。その際、その横断面形状が上下対象となる形状であることが、抵抗値調整用溝を形成する上でさらに好ましい。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記例では導電膜として抵抗膜を用いた例を示したが、他の各種導電膜を用いても良い。また導電膜や端子は、印刷等の他の方法を用いて形成しても良い。また上記例では、素子本体の外周辺の全てを凸形状としたが、凸形状が必要とされる少なくとも一部(例えば抵抗値調整用溝を設ける部分)のみにこれを設けても良い。また導電膜は、場合によっては、基板の一方の面のみに形成しても良い。また上記例では基板としてセラミック基板を用いたが、セラミック以外の各種材質(例えば硬質樹脂板や金属板等)からなる基板を用いても良い。またチップ型電子部品はヒューズ抵抗器等であっても良い。
1 チップ型抵抗器(チップ型電子部品)
10 抵抗体本体(素子本体)
11 上面(一方の面)
13 下面(他方の面)
15(15a,15b,15c,15d) 外周辺
17 抵抗膜(導電膜)
19 抵抗値調整用溝
30 端子
31 挿入部
33 上面
35 下面
37 側壁部
40 絶縁膜
50 回路基板
51 端子接続パターン
60 カッター
61 刃

Claims (4)

  1. 基板の表面に導電膜を形成してなる素子本体と、
    前記素子本体の対向する一対の外周辺に挿入される挿入部を有する端子と、
    を具備し、
    前記素子本体の外周辺の少なくとも一部を、外方向に凸となる凸形状に形成したことを特徴とするチップ型電子部品。
  2. 請求項1に記載のチップ型電子部品であって、
    前記導電膜は、酸化金属皮膜又は金属皮膜又は炭素皮膜等からなる抵抗膜であって、前記基板の一方の面から外周辺を介して他方の面まで形成されており、
    且つ前記抵抗膜を前記素子本体の一方の面から前記凸形状の外周辺を介して他方の面に至るように切り欠いて抵抗値調整用溝を設けたことを特徴とするチップ型電子部品。
  3. 請求項1に記載のチップ型電子部品であって、
    前記素子本体の外周辺の凸形状は、その横断面が円弧形状、又は多角形状、又は円弧形状と多角形状を組み合わせた形状であることを特徴とするチップ型電子部品。
  4. 外周辺の少なくとも一部を、外方向に凸となる凸形状に形成した基板を用意し、前記基板の表面に酸化金属皮膜又は金属皮膜又は炭素皮膜等からなる抵抗膜を設けることで素子本体を形成する素子本体形成工程と、
    前記素子本体形成工程とは別に、金属板をプレス加工することによって、前記素子本体の外周辺を圧入する挿入部を設けてなる端子を形成する端子形成工程と、
    前記素子本体の外周辺を、前記端子の挿入部に装着する端子取付工程と、
    前記素子本体の一方の面にカッターの刃を当て、この刃が前記一方の面から前記凸形状とした外周辺の部分を介して他方の面に至るように、前記カッターを前記素子本体に対して相対的に移動していくことで前記抵抗膜を切り欠いて抵抗値調整用溝を形成する溝形成工程と、
    を少なくとも具備することを特徴とするチップ型電子部品の製造方法。
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