JP7411867B2 - インダクタおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、各種電子機器に用いられるインダクタおよびそれを用いた電子機器に関するものである。
従来のインダクタの例を図7に示す。従来のインダクタでは、例えば、磁性材料からなるコア部材1と、このコア部材1の内部に配置された金属板で構成された導体辺2と、この導体辺2の両端にそれぞれ繋がり、コア部材1の外部でコア部材1の側面から底面向きに折り曲げられた一対の端子部3を有するものが知られていた。
そして、このような従来のインダクタは、実装基板4のランド5に端子部3をはんだ6ではんだ付けすることにより電子機器に実装されていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000-68129号公報
しかしながら、上記、従来のインダクタでは、端子部3をコア部材1の側面から底面に向かって折り曲げている構成であるため、端子部3とコア部材1の間に隙間が生じることがあった。
この隙間が生じると、実装回路基板4を通じて振動がインダクタに伝わった時に、端子部3が隙間の寸法分の撓みを発生し、これを往復運動で交互に繰り返すことによりコア部材1が振り子のように振動を起こす。
そして、例えば自動車などに搭載される電子機器などでは、この振動が長時間繰り返されることがあり、その結果、端子部3の折り曲げ部7に応力が集中しやすく、折り曲げ部7が金属疲労を起こしてクラックや破断が生じる恐れがあるという課題が生じてきた。
本発明は、振動によるインダクタの電極部のクラックや破断を抑制して、インダクタの信頼性を向上することを目的としている。
上記目的を達成するために、本開示の一態様のインダクタは、導電性の金属材料からなる通電部材と、通電部材の一部を覆い磁性材料からなる外装部材とを備える。そして、外装部材は、底面と、底面と繋がった対向する一対の側面とを有する。また、通電部材は、一対の側面間において外装部材に覆われた本体部と、本体部の両端と繋り、一対の側面から外装部材外に配置された一対の電極部とを含んでいる。そして、一対の電極部はそれぞれ、幅方向の断面が長辺と短辺を有する偏平形状をしており、本体部との境界部において、外装部材の底面側に向かって折れ曲がり、側面に面して延びている。さらに、外装部材の底面と側面との稜部には、電極部と面する領域に、底面と側面に開口した切り欠きを有したものである。
本開示の態様によれば、振動によるインダクタの電極部のクラックや破断を抑制して、インダクタの信頼性を向上することができる。
(a)本開示の一実施の形態におけるインダクタの正面図(b)同側面図(c)同下面図 図1(c)におけるD-D線の断面図 (a)図1におけるA部の拡大図(b)同B部の拡大図(c)同C部の拡大図 (a)A部の別の例を示す図(b)B部の別の例を示す図(c)C部の別の例を示す図 (a)A部の別の例を示す図(b)B部の別の例を示す図(c)C部の別の例を示す図 本開示の一実施の形態における電子機器の断面図 従来のインダクタを示す断面図
図1(a)は本開示の一実施の形態におけるインダクタの正面図であり、図1(b)は同インダクタの側面図であり、図1(c)は同インダクタの下面図である。図2は図1(c)におけるD-D線の断面図である。図3(a)は図1(a)におけるA部の拡大図であり、図3(b)は図1(b)におけるB部の拡大図であり、図3(c)は図1(c)におけるC部の拡大図である。
本開示の一実施の形態のインダクタ100は、通電部材10と外装部材40とを有する。
外装部材40は磁性材料で構成され、内部に通電部材10の一部を内部に配設している。外装部材40はインダクタ100の外装体としての機能と磁心の機能を兼ねている。
通電部材10は、導電性の金属材料で構成され、本体部20と、本体部20の両端とそれぞれ繋がった少なくとも一対の電極部30、31とを有する。本体部20は外装部材40の内部に配設されている。一対の電極部30、31は外装部材40の外部に配設されている。
図1において、外装部材40の内部に配設された通電部材10の本体部20を長破線で示している。また、外装部材40の輪郭の内、外装部材40に隠れた部分、および電極部31に隠れた部分を破線で示している。
外装部材40は、底面41と、底面41と第一方向81の反対側で対向した天面42と、側面43と、側面43と第二方向82の反対側で対向した側面44と、側面43と側面44とに繋がった側面45と、側面45と第三方向83の反対側で対向した側面46とを有する。第一方向81は第二方向82と直交している。第三方向83は第一方向81および第二方向82のそれぞれと直交している。
側面43は、底面41と天面42とに繋がっている。側面44は、底面41と天面42とに繋がっている。側面45は、底面41と天面42と側面43、44とに繋がっている。側面46は、底面41と天面42と側面43、44とに繋がっている。図1では、外装部材40の第一方向81の寸法を5.0mm、第二方向の寸法を10.0mm、第三方向83の寸法を10.0mmの例を示している。
外装部材40の断面は、第三方向83と直交する平面で見たときに、矩形状の断面を有する。また、外装部材40の底面41と側面43との稜部47、および底面41と側面44との稜部48は、それぞれ略直交している。ここで、略直交とは90°に限定するものではなく、外装部材40を形成するときの、成形金型から外装部材40を離型させるための抜き勾配を含むものであり、90°以上、95°以下の範囲を含むものであり、好ましくは90°以上、93°以下、より好ましくは90°以上91°以下の範囲を含むものである。
外装部材40を構成する磁性材料としては、例えば、磁性体粉末と、結合剤との混合物である。磁性体粉末としては、例えば鉄をベースとした結晶質合金や非晶質合金をアトマイズ法や粉砕法で粉末にした金属粉末ある。結合剤は、磁性体粉末の粒子を覆い、金属粉末の粒子間を絶縁する機能と、金属粉末の粒子同士を結合する機能を有する。結合剤の材料としては、例えばエポキシ樹脂や、シリコーン樹脂などの絶縁性を有する熱硬化性の樹脂である。
そして、外装部材40を形成する方法としては、特に限定されないが、磁性材料と通電部材10の本体部20とを成形金型に入れ、加圧成形、トランスファ成形、射出成型等の方法で成形した後に、結合剤を硬化させることが挙げられる。
なお、磁性材料はフェライト粉末の焼結体であってもよい。フェライト粉末の焼結体が1個の場合では、外装部材40に貫通孔を設けて、貫通孔に通電部材10の本体部20を挿入して配設した例が挙げられる。また、フェライト粉末の焼結体が2個の場合では、2個のフェライト粉末の焼結体を重ね合わせ、重ね合わせ面に溝を設けて、この溝に通電部材10の本体部20を収容する例が挙げられる。
通電部材10は、銅や銅合金等の導電性の金属材料により構成されている。図1の例では、厚さが1.0mmの銅板より構成されている。通電部材10は、本体部20と、本体部20の一方の端に繋がった電極部30、および本体部20の他方の端に繋がった電極部31の一対の電極部30、31とを有する。
本体部20は、外装部材40の内部で、第二方向82に沿い、対向する側面43と側面44との間に配設されている。本体部20の断面は、第二方向82と直交する平面で見たときに長辺201と短辺202を含む偏平な矩形状を有している。図1では、長辺201が5.0mm、短辺202が1.0mmの例を示している。そして、本体部20の長辺201を含む面が底面41と対向している。
また、一方の電極部30は、本体部20の一方の端と繋がり、外装部材40の側面43の外部に配設されている。電極部30は本体部20との境界部301で第一方向81の底面41側に折れ曲がり、側面43に沿っている。電極部30の断面は、第一方向81と直交する平面で見たときに長辺302と短辺303とを含む偏平な矩形状を有している。図1では長辺302が5.0mm、短辺303が1.0mmの例を示している。そして、電極部30の長辺302を含む面が側面43と、隙間GAを介して面している。また、電極部30の第一方向81の先端は、底面41と同一平面まで延びている。または、底面41を回路基板(図示していない)よりも浮かせる場合で、いわゆるスタンドオフを設ける場合においては、電極部30の第一方向81の先端が底面41と同一平面よりスタンドオフの寸法SO分突出するまで延びている。この電極部30の第一方向81の先端の面および、先端の面の周側面がプリント回路基板(図示していない)のランド(図示していない)にはんだ(図示していない)を介して接続される。なお、電極部30のランドと接続される領域の表面には、はんだ等の低融点金属のめっき層を有していることが好ましい。これ
により、インダクタ100を回路基板に実装したときに、はんだ濡れ性をよくすることができる。
他方の電極部31は、本体部20の他方の端と繋がり、外装部材40の側面44の外部に配設されている。電極部31は本体部20との境界部311で第一方向81の底面41側に折れ曲がり、側面44に沿っている。電極部31の断面は、第一方向81と直交する平面で見たときに長辺312と短辺313とを含む偏平な矩形状を有している。図1では長辺312が5.0mm、短辺313が1.0mmの例を示している。そして、電極部31の長辺312を含む面が側面44と、隙間GAを介して面している。また、電極部31の第一方向81の先端は、底面41と同一平面まで延びている。または、底面41を回路基板(図示していない)よりも浮かせる場合で、いわゆるスタンドオフを設ける場合においては、電極部31の第一方向81の先端が底面41と同一平面よりスタンドオフの寸法SO分突出するまで延びている。この電極部31の第一方向81の先端の面および、先端の面の周側面がプリント回路基板(図示していない)のランド(図示していない)にはんだ(図示していない)を介して接続される。なお、電極部31のランドと接続される領域の表面には、はんだ等の低融点金属のめっき層を有していることが好ましい。これにより、インダクタ100を回路基板に実装したときに、はんだ濡れ性をよくすることができる。
通電部材10を形成する方法としては、例えば、最初に、銅等の板材をプレス加工により、本体部20と電極部30、31を一体に形成する。次に、磁性材料と本体部20とを成形金型に入れて外装部材40を形成する。次に、電極部30、31にローラを当接移動させて電極部30、31を外装部材40の側面43、44に沿うように折り曲げることが挙げられる。
なお、通電部材10は、板材より構成されることに限定されない。例えば、断面の形状が円形状等の導線であってもよい。通電部材10に断面の形状が円形状等の導線を用いる場合では、導線の両端部を潰し加工することにより電極部30、31を形成することが挙げられる。
また、通電部材10の本体部20は、1ターン以上巻回されたコイル状のものであってもよい。本体部20が巻回されたコイル状である場合には、例えば、絶縁被膜導線を用いてコイル状の本体部20を形成し、絶縁被膜導線の両端部を、絶縁被膜の除去および潰し加工することにより電極部30、31を形成することが挙げられる。
さらに、本実施の形態のインダクタ100では、外装部材40の底面41と側面43との稜部47には、電極部30と面する領域に、底面41と側面43に開口した切り欠き50を有している。また、同様に、外装部材40の底面41と側面44との稜部48には、電極部31と面する領域に、底面41と側面44に開口した切り欠き50を有している。図1に示した例では、稜部47と稜部48に設けた切り欠き50は同じ形状をしている。
切り欠き50は、底面41側に開口を有し、この底面41側の開口と繋がった側面43、44側の開口を有する。切り欠き50の内側には、第一方向81において底面41と反対側(天面42側)に内上面501と、第二方向82の一方の端に内側面502と、第二方向82の他方の端に内側面503とを有する。内上面501は内側面502と繋がっている。内上面501は内側面502の反対側で内側面503と繋がっている。内上面501は、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41に近づくように傾斜した傾斜面になっている。内側面502、503は、第一方向81および第二方向82に沿った面になっている。
そして、切り欠き50の幅は、第三方向83において、電極部30、31の幅(長辺302、312の長さ)以下にしている。
このように、切り欠き50は、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有し、且つ、切り欠き50の断面積が、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に向かうにつれて小さくなる形状を有する。なお、内上面501は、図1に示した平面の例に限定されるものではなく、湾曲面や複数の段差で構成されたものでもよい。
この切り欠き50は、外装部材40を成形金型で形成するときに同時に形成することができる。
このようにして、本実施の形態のインダクタ100が構成されている。
以上のように構成された本実施の形態のインダクタ100では、外装部材40の底面41と側面43、44との稜部47、48には、電極部30、31と面する領域に、底面41と側面43、44とに開口した切り欠き50を有している。
これにより、インダクタ100を回路基板に実装したときに、切り欠き50の内部に、電極部30、31の外装部材40側にできるはんだのフィレット(図示していない)が入り込むことができる。
そして、切り欠き50の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き50の内上面501に接触することにより、外装部材40の第二方向82に振れる振り子状のように振動することを抑制することができる。また、切り欠き50の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き50の内側面502、503に接触することにより、外装部材40の第三方向83に振れる振り子状のように振動することを抑制することができる。
特に、切り欠き50を、外装部材40の稜部47、48の電極部30、31と面する領域に有しているので、電極部30、31にできるはんだのフィレットを、切り欠き50の内側面502、503に接触させやすくすることができる。
この結果、外装部材40が振り子状に振動することが抑制され、電極部30、31が折り曲げられた部分(境界部301、311)に応力が集中することを抑制でき、電極部30、31が折り曲げられた部分(境界部301、311)のクラックや破断を抑制することができる。
この場合、切り欠き50の幅は、0.5mm以上、電極部30、31の幅寸法以下にすることがよい。切り欠き部50の幅の下限が0.5mmよりも小さいと、切り欠き部50を成形する成形金型の製作が困難となったり、成形金型の耐久性が悪くなったりするので好ましくない。より好ましくは、切り欠き部50の幅を1.0mm以上、電極部30、31の幅寸法以下にすることがよく、さらに好ましくは、切り欠き部50の幅を2.0mm以上、電極部30、31の幅寸法以下にすることがよい。切り欠き部50の幅の上限は、電極部30、31の幅寸法以下でもよいが、電極部30、31の幅寸法よりも小さいことが好ましい。これにより、切り欠き50の内部にできるはんだのフィレットを、切り欠き50の内側面502、503に、より接触しやすくすることができる。
また、切り欠き50の底面41から天面42側に向かう側面43、44側の開口の深さSDを0.2mm以上、1.0mm以下とすることがよく、SDが0.2mmより小さいと外装部材40の振り子状の振動を抑制する効果が小さくなるので好ましくない。また、
SDが1.0mmより大きいと切り欠き50の内部にはんだのフィレットが接触しにくくなるので好ましくない。より好ましくは、SDを0.3mm以上、0.5mm以下とすることがよい。
そして、切り欠き50の側面43、44から外装部材40の内側に向かう底面41側の開口深さBDを、0.2mm以上、1.0mm以下とすることがよく、BDが0.2mmより小さいと外装部材40の振り子状の振動を抑制する効果が小さくなるので好ましくない。また、BDが0.5mmより大きいと切り欠き50の内部にはんだのフィレットが接触しにくくなるので好ましくない。より好ましくは、BDを0.3mm以上、0.5mm以下とすることがよい。
そしてまた、電極部30、31と側面43、44との隙間寸法GAを、0mm以上、0.5mm以下とすることがよく、GAが0.5mmよりも大きいと、切り欠き50の内部にはんだのフィレットが接触しにくくなるので好ましくない。より好ましくは、GAを0mm以上、0.3mm以下とすることがよい。
また、外装部材40の底面41と回路基板との間に、スタンドオフを設定する場合は、スタンドオフの寸法SOを、0.05mm以上、0.50mm以下にすることがよく、SOが0.05mmより小さいとスタンドオフの効果が小さくなるので好ましくない。また、SOが0.50mmより大きいと切り欠き50の内部にはんだのフィレットが接触しにくくなるので好ましくない。より好ましくは、SOを0.05mm以上、0.30mm以下とすることがよい。
そして、本実施の形態のインダクタ100では、外装部材40が回路基板のはんだと接触する。外装部材40は、電極部30、31間の短絡を防止するために、体積抵抗率を1×10Ω・cm以上有することが好ましい。より好ましくは、外装部材40の体積抵抗率を1×10Ω・cm以上有することがよい。外装部材40に、磁性体粉末と結合剤との混合物を用いる場合には、磁性体粉末に対して2.0wt%~5.0wt%の結合剤を混合することにより、外装部材40の体積抵抗率を1×10Ω・cm以上に調整することができる。また、外装部材40に、フェライト粉末の焼結体を用いる場合には、抵抗率の高いNi-Zn系のフェライト粉末を用いるとよい。
なお、切り欠き50は、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有することが好ましい。
これにより、切り欠き50の形状を、はんだのフィレットのランドから離れるにつれて断面積が小さくなる形状にあわせやすくすることができ、切り欠き50の内上面501にはんだのフィレットを接触させやすくすることができる。
次に、切り欠き50の別の例について図4を参照して説明する。
図4は、切り欠き50の別の例である切り欠き51の拡大図を示している。図4の、(a)のA部、(b)のB部、(c)のC部はそれぞれ、図3の、(a)のA部、(b)のB部、(c)のC部に対応している。
切り欠き50と切り欠き51との大きな違いは、切り欠き51では、側面43、44から離れるにつれて側面43、44側の開口の幅が小さくなる形状を有することである。
以下の切り欠き51の説明において、前述した切り欠き50(図1、図3に示した例)と実質的に同一の構成に関して重複説明を省略する場合がある。
図4に示すように、切り欠き51は、底面41側に開口を有し、この底面41側の開口と繋がった側面43、44側の開口を有する。切り欠き51の内側には、第一方向81において底面41と反対側(天面42側)に内上面511と、第二方向82の一方の端に内側面512と、第二方向82の他方の端に内側面513とを有する。内上面511は内側面512と繋がっている。内上面511は内側面512の反対側で内側面513と繋がっている。
内上面511は、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41に近づくように傾斜した傾斜面になっている。
内側面512、513はそれぞれ、側面43、44側の開口において、側面43、44の内側から側面45、46に近づくにつれて底面41に近づくように傾斜している。
さらに、内側面512、513はそれぞれ、底面41側の開口において、側面43、44の内側から側面45、46に近づくにつれて側面43、44に近づくように傾斜している。
このように、切り欠き51は、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有し、且つ、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有する。なお、内上面511および内側面512、513は、図4に示した平面の例に限定されるものではなく、湾曲面や複数の段差で構成されたものでもよいでもよい。
以上のように、切り欠き51では、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有し、且つ、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有する。
これにより、切り欠き51では、特に、側面43、44から離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有しているので、切り欠き51の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き51の内側面512、513に接触しやすくすることができる。そして、切り欠き51の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き51の内側面512、513に接触することにより、第三方向83に加えて第二方向82においても、外装部材40の振り子状のように振動することを抑制することができるものである。
次に、切り欠き50および切り欠き51の、さらに別の例について図5を参照して説明する。
図5は、切り欠き50および切り欠き51の、さらに別の例である切り欠き52の拡大図を示している。図5の、(a)のA部、(b)のB部、(c)のC部はそれぞれ、図3の、(a)のA部、(b)のB部、(c)のC部に対応している。
切り欠き50および切り欠き51と切り欠き52との大きな違いは、切り欠き52を、電極部30、31と面する側面43、44の稜部47、48に複数個有することである。
以下の切り欠き52の説明において、前述した切り欠き50(図1、図3に示した例)および切り欠き51(図4に示した例)と実質的に同一の構成に関して重複説明を省略する場合がある。
図5に示すように、切り欠き52は、底面41側に開口を有し、この底面41側の開口と繋がった側面43、44側の開口を有する。切り欠き52の内側には、第二方向82の一方の端に内側面521と、第二方向82の他方の端に内側面522とを有する。内側面521と内側面522とは繋がっている。
内側面521、522はそれぞれ、側面43、44側の開口において、側面43、44の内側から側面45、46に近づくにつれて底面41に近づくように傾斜している。さらに、内側面521、521はそれぞれ、底面41側の開口において、側面43、44の内側から側面45、46に近づくにつれて側面43、44に近づくように傾斜している。
このように、切り欠き52は、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有し、且つ、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有する。なお、内側面521、522は、図5に示した平面の例に限定されるものではなく、湾曲面や複数の段差で構成されたものでもよいでもよい。
そして、切り欠き52を、電極部30、31と面する側面43、44における底面41側の稜部47、48に複数個設けている。図5に示した例では、側面43側と側面44側に切り欠き52をそれぞれ5個設けたものである。
以上のように、切り欠き52では、底面41から第一方向81の反対側(天面42側)に離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有し、且つ、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有する。
これにより、切り欠き52では、特に、側面43、44から第二方向82の反対側(外装部材40の内側)に離れるにつれて底面41側の開口の幅が小さくなる形状を有しているので、切り欠き52の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き52の内側面521、522に接触しやすくすることができる。そして、切り欠き52の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き52の内側面521、522に接触することにより、第三方向83に加えて第二方向82においても、外装部材40の振り子状のように振動することを抑制することができるものである。
そして、切り欠き52を複数個有しているので、複数の切り欠き52の内部にできるはんだのフィレットが、切り欠き52の内側面521、522に接触する確率を増やすことができる。また、振動の応力を複数の切り欠き52で分散できるので、切り欠き52内にできるはんだのフィレットの耐久性をよくすることができる。
なお、切り欠き52は、切り欠き51の内上面511のような内上面を設けてもよいものである。
次にインダクタ100を用いた本開示の一実施の形態における電子機器200について、図6を参照して説明する。図6は、電子機器200の断面図である。
図6に示すように、電子機器200、はインダクタ100と、インダクタ100が表面実装された回路基板60とを有する。図6では、図1、図3で説明した切り欠き50を有するインダクタ100の例を示している。
回路基板60は、ガラス布基材エポキシ樹脂等からなる絶縁板61と、絶縁板61上に設けられて、インダクタ100の電極部30、31がはんだ70を介して接続された銅箔
等からなるランド62とを有する。ランド62は、インダクタ100の電極部30、31の周囲の領域、および切り欠き50における底面41側の開口に面した領域を含んでいる。
そして、インダクタ100における切り欠き50の内部領域に、電極部30、31の外装部材40側にできるはんだ70のフィレットが入り込んでいる。また、はんだ70のフィレットが切り欠き50の内部における、内上面501、内側面502、および内側面503に接触している。
なお、インダクタ100は切り欠き50を用いて説明したが、切り欠き50に限定されるものではなく、図4で説明した切り欠き51や図5で説明した切り欠き52でもよい。
以上のように、本実施の形態の電子機器200では、ランド62は、インダクタ100の電極部30、31の周囲の領域、および切り欠き50における底面41側の開口に面した領域を含んでいる。そして、はんだ70が、インダクタ100における切り欠き50の内部領域に入り込んでいる。また、はんだ70が切り欠き50の内部に接触している。
これにより、インダクタ100を回路基板60に実装したときに、切り欠き50の内部領域に、電極部30、31の外装部材40側にできるはんだ70のフィレットが入り込む。
そして、インダクタ100の切り欠き50の内部領域にできたはんだ70のフィレットが、切り欠き50の内上面501に接触することにより、外装部材40の第二方向82に振れる振り子状のように振動することを抑制することができる。また、切り欠き50の内部にできるはんだ70のフィレットが、切り欠き50の内側面502、503に接触することにより、外装部材40の第三方向83に振れる振り子状のように振動することを抑制することができる。
この結果、外装部材40が振り子状に振動することが抑制され、電極部30、31が折り曲げられた部分(境界部301、311)に応力が集中することを抑制でき、電極部30、31が折り曲げられた部分(境界部301、311)のクラックや破断を抑制することができるものである。
以上のように、本開示のインダクタ100は、金属材料からなる通電部材10と、通電部材10の一部を覆い磁性材料からなる外装部材40と、を備える。そして、外装部材40は、底面41と、底面41と繋がった対向する少なくとも一対の側面43、44とを有している。通電部材10は、一対の側面43、44間において外装部材40に覆われた本体部20と、本体部20の両端と繋り、一対の側面43、44から外装部材40外に配設された一対の電極部30、31とを含んでいる。一対の電極部30、31はそれぞれ、本体部20との境界部301、311において、外装部材40の底面41側に向かって折れ曲がり、側面43、44に面して延びている。外装部材40の底面41と側面43、44との稜部47、48には、電極部30、31と面する領域に、底面41と側面43、44に開口した切り欠き50、51、52を有したものである。
また、切り欠き50、51、52は、底面41から離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有することができる。
そして、切り欠き50、51、52は、さらに側面43、44から離れるにつれて底面41側の開口が小さくなる形状を有することができる。
そしてまた、切り欠き50、51、52を、稜部47、48における電極部30、31と面する領域に複数個有することができる。
また、本開示の電子機器200は、インダクタ100と、インダクタ100が表面実装された回路基板60とを有する。回路基板60は、絶縁板61と、絶縁板61上に設けられて、インダクタ100の電極部30、31がはんだ70を介して接続されたランド62とを有する。ランド62は、インダクタ100の切り欠き50、51、52における底面41側の開口に面した領域を含んでおり、インダクタ100における切り欠き50、51、52の内部の領域にはんだ70が入り込んでいるものである。
本発明に係るインダクタは、電極部のクラックや破断を抑制して、インダクタの信頼性の向上をすることができ、産業上有用である。
10 通電部材
20 本体部
201 長辺
202 短辺
30 電極部
301 境界部
302 長辺
303 短辺
31 電極部
311 境界部
312 長辺
313 短辺
40 外装部材
41 底面
42 天面
43 側面
44 側面
45 側面
46 側面
47 稜部
48 稜部
50 切り欠き
501 内上面
502 内側面
503 内側面
51 切り欠き
511 内上面
512 内側面
513 内側面
52 切り欠き
521 内側面
522 内側面
60 回路基板
61 絶縁板
62 ランド
70 はんだ
81 第一方向
82 第二方向
83 第三方向
100 インダクタ
200 電子機器

Claims (5)

  1. 金属材料からなる通電部材と、
    前記通電部材の一部を覆い磁性材料からなる外装部材と、を備え、
    前記外装部材は、
    底面と、前記底面と繋がった対向する少なくとも一対の側面とを有しており、
    前記通電部材は、
    一対の前記側面間において前記外装部材に覆われた本体部と、
    前記本体部の両端と繋り、一対の前記側面から前記外装部材外に配設された一対の電極部とを含んでおり、
    一対の前記電極部はそれぞれ、
    前記本体部との境界部において、前記外装部材の前記底面側に向かって折れ曲がり、前記側面に面して延びたものであって、
    前記外装部材の前記底面と前記側面との稜部には、前記電極部と面する領域に、前記底面と前記側面に開口した切り欠きを有
    前記切り欠きの幅は前記電極部の幅寸法以下である、
    インダクタ。
  2. 前記切り欠きは、前記底面から離れるにつれて断面積が小さくなる形状を有する、
    請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記切り欠きは、前記側面から離れるにつれて前記底面側の開口が小さくなる形状を有する、
    請求項2に記載のインダクタ。
  4. 前記切り欠きを、前記稜部における前記電極部と面する領域に複数個有する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインダクタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインダクタと、前記インダクタが表面実装された基板と、を有する電子機器であって、
    前記基板は、
    絶縁板と、
    前記絶縁板上に設けられて、前記インダクタの前記電極部がはんだを介して接続されたランドと、を有し、
    前記ランドは、前記インダクタの前記切り欠きにおける前記底面側の開口に面した領域を含んでおり、
    前記インダクタにおける前記切り欠きの内部の領域に前記はんだが入り込み、
    前記切り欠き内部の前記外装部材に前記はんだが接触している、
    電子機器。
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