JP2015200371A - 摩擦ローラ式減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩擦ローラ式減速機が有する回転要素の回転軸に対する傾斜を抑制すること。【解決手段】摩擦ローラ式減速機は、少なくとも動力が入力されるシャフト2と、シャフト2の外周面に取り付けられるローディングカラー3と、ローディングカラー3に取り付けられ、かつシャフト2の軸方向に対して移動可能である第1太陽ローラ4Aと、第1太陽ローラ4Aと対向して円筒部材に取り付けられて、シャフト2の軸方向に対して移動可能である第2太陽ローラ4Bと、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの外周部に接する複数のピニオンローラと、複数のピニオンローラが内周面に接するリングローラと、を含み、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者が対向する側に、ローディングカラー3との間に隙間Saを有し、対向する側の反対側にはローディングカラー3の外周面3Pと接する案内面4AP、4BPが形成される。【選択図】図2
Description
本発明は、摩擦ローラ式減速機に関する。
摩擦ローラを用いた減速機がある(例えば、特許文献1)。このような減速機は、例えば、電気自動車の駆動輪と電動機との間に設けられて、電動機の回転速度を減速して駆動輪に伝達する。摩擦ローラを用いた減速機は、運転時の振動及び騒音を抑制することができる。
摩擦ローラを用いた減速機は、例えば、太陽ローラ、ピニオンローラ及びリングローラを回転要素として有している。このような減速機は、公差のばらつき等によって回転要素がその回転軸に対して傾いた場合、減速機に振動が発生する可能性がある。
本発明は、摩擦ローラ式減速機が有する回転要素の回転軸に対する傾斜を抑制することを目的とする。
本発明は、少なくとも動力が入力されるシャフトと、前記シャフトの外周面に取り付けられる円筒部材と、前記円筒部材に取り付けられ、かつ前記シャフトの軸方向に対して移動可能である第1太陽ローラと、前記第1太陽ローラと対向して前記円筒部材に取り付けられて、前記シャフトの軸方向に対して移動可能である第2太陽ローラと、前記第1太陽ローラ及び前記第2太陽ローラの外周部に接する複数のピニオンローラと、複数の前記ピニオンローラが内周面に接するリングローラと、を含み、前記第1太陽ローラ及び前記第2太陽ローラは、両者が対向する側に、前記円筒部材との間に隙間を有し、対向する側の反対側には前記円筒部材の外周面と接する案内面が形成される、摩擦ローラ式減速機である。
この摩擦ローラ式減速機が備える第1太陽ローラ及び第2太陽ローラは、両者が対向する側の反対側に、円筒部材の外周面と接する案内面を有する。この案内面により、回転要素としての第1太陽ローラ及び第2太陽ローラは、回転軸に対す傾きが抑制される。
複数の前記ピニオンローラは、前記太陽ローラの周りを公転せず、前記リングローラが回転するようにしてもよい。この場合、例えば、第1太陽ローラ及び第2太陽ローラが入力軸に連結され、リングローラが出力軸に連結されるようにしてもよい。
それぞれの前記ピニオンローラを回転できるように支持し、かつそれぞれの前記ピニオンローラを前記太陽ローラと前記リングローラとの間をこれらの周方向に沿って移動できるように支持するキャリアを回転要素として有することが好ましい。この摩擦ローラ式減速機は、電気自動車が備える電動機の動力を駆動輪に伝達するにあたって、伝達効率の低下を抑制することができる。
前記太陽ローラ及び前記リングローラのうちの一方は、電気自動車が備える電動機の出力軸に連結され、他方は前記電気自動車が備える駆動輪に接続されることが好ましい。この摩擦ローラ式減速機は、電気自動車が備える電動機の動力を駆動輪に伝達するにあたって、伝達効率の低下を抑制することができる。
前記太陽ローラ及び前記キャリアのうちの一方は、電気自動車が備える電動機の出力軸に連結され、他方は前記電気自動車が備える駆動輪に接続されることが好ましい。この摩擦ローラ式減速機は、電気自動車が備える電動機の動力を駆動輪に伝達するにあたって、伝達効率の低下を抑制することができる。
本発明は、摩擦ローラ式減速機が有する回転要素の回転軸に対する傾斜を抑制することができる。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機の一例を示す図である。図2は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機が備える太陽ローラ組立体を示す断面図である。図1及び図2は、摩擦ローラ式減速機1及び太陽ローラ組立体100の子午断面を示している。子午断面とは、摩擦ローラ式減速機1及び太陽ローラ組立体100の回転軸Zrを含み、かつ回転軸Zrと平行な平面で摩擦ローラ式減速機1を切ったときの断面である。図3から図6は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機が備えるローディング機構の動作を説明するための図である。
図1は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機の一例を示す図である。図2は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機が備える太陽ローラ組立体を示す断面図である。図1及び図2は、摩擦ローラ式減速機1及び太陽ローラ組立体100の子午断面を示している。子午断面とは、摩擦ローラ式減速機1及び太陽ローラ組立体100の回転軸Zrを含み、かつ回転軸Zrと平行な平面で摩擦ローラ式減速機1を切ったときの断面である。図3から図6は、実施形態1に係る摩擦ローラ式減速機が備えるローディング機構の動作を説明するための図である。
減速機1は、シャフト2と、太陽ローラ4と、リングローラ5と、複数の遊星ローラ(以下、適宜ピニオンローラという)6と、ローディング機構7と、複数の遊星ローラ6を回転可能に支持するキャリア11とを備える。減速機1は、太陽ローラ4とピニオンローラ6との間の摩擦力及びピニオンローラ6とリングローラ5との間の摩擦力を利用して、シャフト2とキャリア11との間、シャフト2とリングローラ5との間又はキャリア11とリングローラ5との間で動力を伝達する。太陽ローラ4、リングローラ5及びピニオンローラ6は、摩擦力によって動力を伝達する回転要素である。これらを、適宜トラクション部品という。
シャフト2は、軸(以下、回転軸という)Zrを中心として回転する部材である。シャフト2は、動力が入出力される。本実施形態において、シャフト2には、太陽ローラ4と、ローディング機構7とが取り付けられる。図3に示すように、太陽ローラ組立体100は、シャフト2と、円筒部材としてのローディングカラー3と、太陽ローラ4と、ローディング機構7とを含む。シャフト2は、太陽ローラ4の第2太陽ローラ4B側に、軸受装置21を有している。シャフト2は、例えば、軸受装置21側から電動機の動力が入力される。
図1及び図2に示すように、太陽ローラ4は、第1太陽ローラ4Aと第2太陽ローラ4Bとを含む。第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、一方の端面から他方の端面に向かって、直径が大きくなっている。すなわち、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの側面は、一方の端面から他方の端面に向かって外径が大きくなる方向に傾斜している。第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの外周面の一部は、円錐の側面の一部となっている。すなわち、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、外周面の一部に傾斜面を有している。
第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの側面に形成された傾斜面は、複数のピニオンローラ6と接しながら転動する、転がり接触面である。太陽ローラ4全体として見ると、転がり接触面の外径は、回転軸Zr方向の中間部で小さく、両端部に向かって大きくなる。太陽ローラ4は、傾斜面、すなわち転がり接触面でピニオンローラ6の外周面と接触して、両者の間の摩擦力によって力を伝達する。
本実施形態において、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、図2に示すように、シャフト2の外周部に取り付けられたローディングカラー3の外周面3Pに取り付けられる。また、第1太陽ローラ4Aと第2太陽ローラ4Bとは、所定の間隔を空けて対向した状態でローディングカラー3に取り付けられる。
本実施形態において、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者が対向する側に、ローディングカラー3との間に隙間Saを有している。また、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者が対向する側の反対側に、ローディングカラー3の外周面3Pと接する案内面4AP及び案内面4BPが形成される。案内面4APは、ローディングカラー3の外周面3Pに沿って第1太陽ローラ4Aの回転及び回転軸Zr方向への移動を案内する。案内面4BPは、ローディングカラー3の外周面3Pに沿って第2太陽ローラ4Bの回転及び回転軸Zr方向への移動を案内する。第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bが有する隙間Saは、第1太陽ローラ4Aの内径及び第2太陽ローラ4Bの内径が、それぞれの案内面4AP及び案内面4BPの内径よりも大きくなっている部分である。第1太陽ローラ4Aのこの部分を拡径部4ASと称し、第2太陽ローラ4Bのこの部分を拡径部4BSと称する。第1太陽ローラ4Aの拡径部4ASは、案内面4APの位置から開口部に向かって内径が一定である。また、第2太陽ローラ4Bの拡径部4BSは、案内面4BPの位置から開口部に向かって内径が一定である。このような構造により、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、ローディングカラー3の周方向及び軸方向(回転軸Zr方向)に移動できるようになっている。
図1に示すリングローラ5は、全体を円環状としたものである。リングローラ5は、太陽ローラ4の周囲に、太陽ローラ4と同心に配置された状態で、固定対象に支持固定されている。リングローラ5は、その内周面にピニオンローラ6の外周面が接触する。そして、リングローラ5の内周面とピニオンローラ6の外周面とが接触することにより、両者の間に発生する摩擦力によって、リングローラ5とピニオンローラ6との間で力が伝達される。
複数のピニオンローラ6は、太陽ローラ4の外周面とリングローラ5の内周面との間に形成された環状空間の円周方向における複数箇所に配置されている。ピニオンローラ6は、それぞれが中間ローラである。それぞれのピニオンローラ6は、回転軸Zrと平行な自転軸Zrrの周りを回転する。
図1に示すように、複数のピニオンローラ6は、キャリア11によって自転軸Zrrの周りを回転できるように支持されている。キャリア11の回転中心は回転軸Zrである。複数のピニオンローラ6は、キャリア11の回転中心の周りを回転することができる。キャリア11の回転中心、すなわち回転軸Zrは、ピニオンローラ6の公転軸である。各ピニオンローラ6の外周面は、子午断面、すなわちピニオンローラ6の自転軸Zrrを含み、かつこの自転軸と平行な平面で切った場合の断面の形状が円弧状の凸曲面であり、それぞれ太陽ローラ4の外周面とリングローラ5の内周面とに接触している。
本実施形態において、太陽ローラ4の回転中心、リングローラ5の回転中心、複数のピニオンローラ6の公転中心及びシャフト2の回転中心は、いずれも回転軸Zrである。
次に、太陽ローラ組立体100が備えるローディング機構7について説明する。ローディング機構7は、ボールカムを用いたローディング機構である。本実施形態において、ローディング機構7は、止め輪12と、支え環13と、皿ばね14と、カム板15及びカム板19と、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bと、転動体としての複数個のボール16及びボール20と、を含む。ローディング機構7は、第1太陽ローラ4A側と、第2太陽ローラ4Bとにそれぞれ設けられる。
第1太陽ローラ4A側のローディング機構7について説明する。図2に示すように、シャフト2の中間部には、止め輪12により支え環13が係止されている。止め輪12により支え環13は、シャフト2に固定されて、シャフト2とともに回転する。支え環13と第1太陽ローラ4Aとの間に、この支え環13の側から順に、皿ばね14と、カム板15と、複数個のボール16とが設けられている。図3に示すように、互いに対向する、第1太陽ローラ4Aの端面とカム板15の端面との、それぞれ円周方向における複数箇所に、第1カム面17Pと第2カム面18Pとが設けられている。
第1カム面17Pは第1カム溝17を形成し、第2カム面18Pは第2カム溝18を形成する。第1カム面17P及び第2カム面18Pは、それぞれ、回転軸Zr方向の深さが、第1カム溝17及び第2カム溝18の延在する方向(例えば、円周方向)において中央部で最も深く、同じく両端部に向かうにしたがって漸次浅くなる形状となっている。ボール16は、第1カム溝17と第2カム溝18との間に設けられる。より具体的には、対向する一対の第1カム面17Pと第2カム面18Pとの間に、1個のボール16が設けられる。
次に、第2太陽ローラ4B側のローディング機構7について説明する。図2に示すように、第2太陽ローラ4Bとカム板19との間には、複数のボール20が設けられる。図5に示すように、互いに対向する、第2太陽ローラ4Bの端面とカム板19の端面との、それぞれ円周方向における複数箇所に、第1カム面17Pと第2カム面18Pとが設けられている。
第1カム面17Pは第1カム溝17を形成し、第2カム面18Pは第2カム溝18を形成する。第1カム面17P及び第2カム面18Pは、それぞれ、回転軸Zr方向の深さが、第1カム溝17及び第2カム溝18の延在する方向(例えば、円周方向)において中央部で最も深く、同じく両端部に向かうにしたがって漸次浅くなる形状となっている。ボール16は、第1カム溝17と第2カム溝18との間に設けられる。より具体的には、対向する一対の第1カム面17Pと第2カム面18Pとの間に、1個のボール16が設けられる。
ローディング機構7は、シャフト2が停止している状態では、図3及び図5に示すように、それぞれのボール16及びボール20が、それぞれの第1カム面17P及び第2カム面18Pの最も深くなった部分に位置している。この状態では、皿ばね14は、自身の弾力により、第1太陽ローラ4Aを第2太陽ローラ4Bに向けて押圧する。
シャフト2が回転すると、それぞれのボール16及びボール20が、図4及び図6に示すように、第1カム面17P及び第2カム面18Pの浅くなった部分に移動する。そして、それぞれのボール16は、第1太陽ローラ4Aとカム板15との間隔を拡げ、第1太陽ローラ4Aを第2太陽ローラ4Bに向けて押圧する。同様に、それぞれのボール20は、第2太陽ローラ4Bとカム板19との間隔を拡げ、第2太陽ローラ4Bを第1太陽ローラ4Aに向けて押圧する。この結果、第1太陽ローラ4Aは、第1カム面17Pと第2カム面18Pとに対してそれぞれのボール16が乗り上げることにより発生する推力で第2太陽ローラ4Bに向けて押圧されつつ回転する。同様に、第2太陽ローラ4Bは、第1カム面17Pと第2カム面18Pとに対してそれぞれのボール20が乗り上げることにより発生する推力で第1太陽ローラ4Aに向けて押圧されつつ回転する。
減速機1の運転時には、ローディング機構7が発生する回転軸Zr方向の推力により、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者の間隔が小さくなる。そして、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bを含む太陽ローラ4の外周面と、各ピニオンローラ6の外周面との接触部の面圧が上昇する。面圧の上昇にともなって、各ピニオンローラ6が、第1太陽ローラ4A及びリングローラ5の径方向外側に押される。すると、リングローラ5の内周面とそれぞれのピニオンローラ6の外周面との接触部の面圧も上昇する。この結果、シャフト2とリングローラ5との間に存在する、回転要素同士の接触部の面圧が、シャフト2とリングローラ5との間で伝達すべきトルクの大きさに応じて上昇する。
この状態で、キャリア11を固定してシャフト2を回転させると、シャフト2の回転が、太陽ローラ4からそれぞれのピニオンローラ6に伝わる。キャリア11を固定することにより、ピニオンローラ6の自転運動によってリングローラ5が回転する。キャリア11を固定した場合、シャフト2の回転は、太陽ローラ4及びピニオンローラ6を介してリングローラ5に伝達される。リングローラ5が回転した場合、この回転は、太陽ローラ4及びピニオンローラ6を介してシャフト2に伝達される。すなわち、キャリア11を固定すると、複数のピニオンローラ6は、第1太陽ローラ4a及び第2太陽ローラ5bの周りを公転せず、リングローラ5が回転することになる。この場合、リングローラ5が出力軸に連結され、太陽ローラ4が入力軸に連結されていてもよいし、リングローラ5が入力軸に連結され、太陽ローラ4が出力軸に連結されていてもよい。本実施形態においては、キャリア11を固定したが、例えば、リングローラ5を固定してキャリア11を回転させることもできる。
各トラクション部の面圧は、シャフト2及びリングローラ5等との間で伝達すべきトルクの大きさに応じた適正なものとなる。その結果、減速機1は、回転要素同士の各接触部で過大な滑りが発生したり又はこれら各接触部の面圧が過大になることによって転がり抵抗が過大になったりすることを抑制できる。
前述したように、ローディング機構7は、ボールカムを利用して、減速機1が有する回転要素同士の間で動力を伝達させる。ボールカムは、トルクが入力されると、入力されたトルクに比例した推力を回転軸Zr方向へ発生させ、回転要素同士の接触部に必要な押付力を発生させる。この押付力によって、各回転要素、例えば、太陽ローラ4及びピニオンローラ6が弾性変形し、第1太陽ローラ4Aと第2太陽ローラ4Bとが、回転軸Zr方向へ接近する。
この際に、太陽ローラ4Bの内径と、ローディングカラー3の外径との間の隙間Sbが過大であると太陽ローラ4が回転軸Zrに対して傾き、ローディング機構7の周方向に複数存在するボール16又はボール20が第1カム溝17及び第2カム溝18に乗り上げる量が異なることが発生する可能性がある。太陽ローラ4の傾きにより、ボール16又はボール20が第1カム溝17及び第2カム溝18から脱落したり、各ピニオンローラ6の径方向の位置が異なって、減速機1に振動が発生したりする可能性がある。
本実施形態において、前述したように、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者が対向する側の反対側に、ローディングカラー3の外周面3Pと接する案内面4AP及び案内面4BPが形成される。この部分における隙間Sbは、嵌め合いの隙間である。この嵌め合いは、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bとローディングカラー3とを相対的に動かし得るすき間嵌めである。例えば、基準穴をH6とした場合、軸の公差域クラスはf6、g5、h5程度、基準穴をH7とした場合、軸の公差域クラスはf7、g6、h6程度である。
本実施形態において、案内面とは、嵌め合い面直径の1/200以下の場合であり、隙間とは、嵌め合い面直径の1/200よりも大きい場合である。嵌め合い面直径は、例えば、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの案内面4AP及び案内面4BPの内径である。第1太陽ローラ4Aとローディングカラー3の外周面3Pとの間隔(空間)及び第2太陽ローラ4Bとローディングカラー3の外周面3Pとの間隔(空間)の大きさよって案内面又は隙間が定義される。例えば、嵌め合い面直径が19mmで、空間が54μmである場合、0.054/19=1/351≦1/200なので、案内面である。
このような構造により、太陽ローラ組立体100は、回転軸Zrに対する、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの傾きを抑制する。その結果、太陽ローラ組立体100は、ボール16又はボール20が第1カム溝17及び第2カム溝18から脱落したり、各ピニオンローラ6の径方向の位置が異なって、減速機1に振動が発生したりする可能性を低減することができる。
第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、両者が対向する側に、ローディングカラー3との間に隙間Saを有している。この隙間Saは、隙間Sbよりも大きい。太陽ローラ4は、太陽ローラ4とピニオンローラ6との間の法線力に起因して弾性変形することがある。この弾性変形により、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bとローディングカラー3との間の面圧が上昇し、結果として第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、回転軸Zr方向へ滑らかに移動できない可能性がある。
本実施形態において、太陽ローラ組立体100は、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bとローディングカラー3の外周面3Pとの間に隙間Saを有する。太陽ローラ4とピニオンローラ6との間の法線力に起因した太陽ローラ4の弾性変形が発生した場合、その弾性変形は、隙間Saの部分に逃げることができる。その結果、第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bは、回転軸Zr方向に滑らかに移動することができるので、太陽ローラ組立体100は、シャフト2の回転開始時等において、滑らかな動力の伝達を実現することができる。また、太陽ローラ組立体100は、トルクの変動によって生じる第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bの回転軸Zr方向への移動を滑らかに実現することができる。隙間Saの大きさは限定されるものではないが、例えば、太陽ローラ4に、前述した法線力によって発生する、太陽ローラ4の径方向に向かう弾性変形の大きさ以上とすることが好ましい。
(第1変形例)
図7は、太陽ローラ組立体の第1変形例を示す断面図である。図8は、第1変形例に係る第1太陽ローラを示す断面図である。図2に示した太陽ローラ組立体100において、第1太陽ローラ4Aの拡径部4ASは、案内面4APの位置から開口部に向かって内径が一定である。また、第2太陽ローラ4Bの拡径部4BSは、案内面4BPの位置から開口部に向かって内径が一定である。
図7は、太陽ローラ組立体の第1変形例を示す断面図である。図8は、第1変形例に係る第1太陽ローラを示す断面図である。図2に示した太陽ローラ組立体100において、第1太陽ローラ4Aの拡径部4ASは、案内面4APの位置から開口部に向かって内径が一定である。また、第2太陽ローラ4Bの拡径部4BSは、案内面4BPの位置から開口部に向かって内径が一定である。
本変形例の太陽ローラ組立体100aにおいて、第1太陽ローラ4Aaの拡径部4ATは、案内面4APの位置から開口部に向かって内径が徐々に大きくなっている。また、第2太陽ローラ4Baの拡径部4BTは、案内面4BPの位置から開口部に向かって内径が徐々に大きくなっている。太陽ローラ組立体100aは、これらの点が前述した太陽ローラ組立体100とは異なる。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100aは、太陽ローラ組立体100と同様である。
図8に示すように、第1太陽ローラ4Aaは、案内面4APの内径がd1であるのに対し、拡径部4ATの開口部の内径は、d1よりも大きいd2である。図8には第1太陽ローラ4Aaのみを示すが、第2太陽ローラ4Baも第1太陽ローラ4Aaと同様の構造である。第1太陽ローラ4Aaの拡径部4AT及び第2太陽ローラ4Baの拡径部4BTは、それぞれの開口部(案内面4AP及び案内面4BPとは反対側の開口部)に向かってテーパー状に拡径している。
このような構造により、太陽ローラ組立体100aも、前述した太陽ローラ組立体100と同様の作用及び効果を奏する。
(第2変形例)
図9は、太陽ローラ組立体の第2変形例を示す断面図である。図2に示した太陽ローラ組立体100は、第1太陽ローラ4Aと第2太陽ローラ4Bとに、それぞれ拡径部4ASと拡径部4BSとを設けることにより、ローディングカラー3と太陽ローラ4との間に隙間Saを設けた。本変形例において、太陽ローラ組立体100bは、ローディングカラー3bの外周面3Pbに、直径が小さくなる部分3S(以下、適宜凹部3Sという)を設けることにより、ローディングカラー3と太陽ローラ4との間に隙間Saを設ける。この点が、太陽ローラ組立体100bと太陽ローラ組立体100とが異なる。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100bは、太陽ローラ組立体100と同様である。
図9は、太陽ローラ組立体の第2変形例を示す断面図である。図2に示した太陽ローラ組立体100は、第1太陽ローラ4Aと第2太陽ローラ4Bとに、それぞれ拡径部4ASと拡径部4BSとを設けることにより、ローディングカラー3と太陽ローラ4との間に隙間Saを設けた。本変形例において、太陽ローラ組立体100bは、ローディングカラー3bの外周面3Pbに、直径が小さくなる部分3S(以下、適宜凹部3Sという)を設けることにより、ローディングカラー3と太陽ローラ4との間に隙間Saを設ける。この点が、太陽ローラ組立体100bと太陽ローラ組立体100とが異なる。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100bは、太陽ローラ組立体100と同様である。
ローディングカラー3bは、第1太陽ローラ4Ab及び第2太陽ローラ4Bbと対向する部分に、凹部3Sを有する。第1太陽ローラ4Ab及び第2太陽ローラ4Bbは、回転軸Zr方向に向かって、いずれも内径が一定である。このような構造により、ローディングカラー3bに第1太陽ローラ4Ab及び第2太陽ローラ4Bbを取り付けると、ローディングカラー3bの凹部3Sにより、ローディングカラー3bと第1太陽ローラ4Abの内周面及び第2太陽ローラ4Bbの内周面との間に隙間Saが形成される。
太陽ローラ組立体100bも、前述した太陽ローラ組立体100、100aと同様の作用及び効果を奏する。また、ローディングカラー3bに凹部3Sを設けることにより、第1太陽ローラ4Ab及び第2太陽ローラ4Bbに拡径部を設ける必要はないので、第1太陽ローラ4Ab及び第2太陽ローラ4Bbの肉厚の減少を抑制できる。
(第3変形例)
図10は、太陽ローラ組立体の第3変形例を示す断面図である。図11は、第3変形例のローディングカラーを示す断面図である。第3変形例の太陽ローラ組立体100cは、第2変形例の太陽ローラ組立体100bと同様であるが、ローディングカラー3cが有する凹部3Scの形状が異なる。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100cは、太陽ローラ組立体100bと同様である。
図10は、太陽ローラ組立体の第3変形例を示す断面図である。図11は、第3変形例のローディングカラーを示す断面図である。第3変形例の太陽ローラ組立体100cは、第2変形例の太陽ローラ組立体100bと同様であるが、ローディングカラー3cが有する凹部3Scの形状が異なる。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100cは、太陽ローラ組立体100bと同様である。
図9に示す、第2変形例のローディングカラー3bは、凹部3Sの部分において直径が小さくなり、回転軸Zr方向に向かって凹部3Sが終了するまで直径は変わらない。これに対して、ローディングカラー3cは、図11に示すように、凹部3Scの部分において、回転軸Zr方向に向かって直径d1から徐々に小さくなり、直径がd2で最小値をとる。ローディングカラー3cは、凹部3Scの直径がd2になったところを超えると、回転軸Zr方向へ向かって直径が徐々に大きくなり、最後には直径がd1になる。
太陽ローラ組立体100cも、前述した太陽ローラ組立体100bと同様の作用及び効果を奏する。また、太陽ローラ組立体100cが有するローディングカラー3cは、凹部3Scの位置で直径が徐々に変化するため、直径が変化する部分への応力集中が抑制される。
(第4変形例)
図12は、太陽ローラ組立体の第4変形例を示す断面図である。第4変形例の太陽ローラ組立体100dは、図2に示す第1実施形態の太陽ローラ組立体100の第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bと、図9に示す第2変形例の太陽ローラ組立体100bのローディングカラー3bとを組み合わせたものである。すなわち、太陽ローラ組立体100dは、第1太陽ローラ4Aの拡径部4AS及び第2太陽ローラ4Bの拡径部4BSと、ローディングカラー3bの外周面3Pbに設けられた凹部3Sとによって、隙間Saが形成される。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100dは、太陽ローラ組立体100及び太陽ローラ組立体100bと同様である。
図12は、太陽ローラ組立体の第4変形例を示す断面図である。第4変形例の太陽ローラ組立体100dは、図2に示す第1実施形態の太陽ローラ組立体100の第1太陽ローラ4A及び第2太陽ローラ4Bと、図9に示す第2変形例の太陽ローラ組立体100bのローディングカラー3bとを組み合わせたものである。すなわち、太陽ローラ組立体100dは、第1太陽ローラ4Aの拡径部4AS及び第2太陽ローラ4Bの拡径部4BSと、ローディングカラー3bの外周面3Pbに設けられた凹部3Sとによって、隙間Saが形成される。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100dは、太陽ローラ組立体100及び太陽ローラ組立体100bと同様である。
太陽ローラ組立体100dは、前述した太陽ローラ組立体100及び太陽ローラ組立体100bと同様の作用及び効果を奏する。さらに、太陽ローラ組立体100dは、拡径部4AS及び拡径部4BSと、凹部3Sとによって隙間Saが形成されるので、拡径部4AS及び拡径部4BSと、凹部3Sとのいずれか一方のみでは十分な隙間Saが形成できないときでも、十分な隙間Saが形成される。
(第5変形例)
図13は、太陽ローラ組立体の第5変形例を示す断面図である。第5変形例の太陽ローラ組立体100eは、図7に示す第1変形例の太陽ローラ組立体100aの第1太陽ローラ4Aa及び第2太陽ローラ4Baと、図10に示す第3変形例の太陽ローラ組立体100cのローディングカラー3cとを組み合わせたものである。すなわち、太陽ローラ組立体100eは、第1太陽ローラ4Aaの拡径部4AT及び第2太陽ローラ4Baの拡径部4BTと、ローディングカラー3cの外周面3Pcに設けられた凹部3Scとによって、隙間Saが形成される。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100eは、太陽ローラ組立体100a及び太陽ローラ組立体100cと同様である。
図13は、太陽ローラ組立体の第5変形例を示す断面図である。第5変形例の太陽ローラ組立体100eは、図7に示す第1変形例の太陽ローラ組立体100aの第1太陽ローラ4Aa及び第2太陽ローラ4Baと、図10に示す第3変形例の太陽ローラ組立体100cのローディングカラー3cとを組み合わせたものである。すなわち、太陽ローラ組立体100eは、第1太陽ローラ4Aaの拡径部4AT及び第2太陽ローラ4Baの拡径部4BTと、ローディングカラー3cの外周面3Pcに設けられた凹部3Scとによって、隙間Saが形成される。これら以外の構造について、太陽ローラ組立体100eは、太陽ローラ組立体100a及び太陽ローラ組立体100cと同様である。
太陽ローラ組立体100eは、前述した太陽ローラ組立体100a及び太陽ローラ組立体100cと同様の作用及び効果を奏する。さらに、太陽ローラ組立体100eは、拡径部4AT及び拡径部4BTと、凹部3Scとによって隙間Saが形成されるので、拡径部4AT及び拡径部4BTと、凹部3Scとのいずれか一方のみでは十分な隙間Saが形成できないときでも、十分な隙間Saが形成される。
(実施形態2)
図14は、実施形態2に係る太陽ローラ組立体を示す断面図である。図15は、太陽ローラの移動量を説明するための図である。太陽ローラ組立体100fは、図1に示す実施形態1の減速機1が備える太陽ローラ組立体100に代えて用いられる。太陽ローラ組立体100fは、図2に示す、実施形態1の太陽ローラ組立体100と同様であるが、第1太陽ローラ4Af及び第2太陽ローラ4Bfの内周面とローディングカラー3の外周面3Pとの間に所定の大きさの隙間Sfを有している。ボールカムを利用したローディング機構7は、入力されたトルクに比例した推力を回転軸Zr方向へ発生させ、第1太陽ローラ4Af及び第2太陽ローラ4Bfと図1に示すピニオンローラ6との接触面に必要な押付力を発生させる。
図14は、実施形態2に係る太陽ローラ組立体を示す断面図である。図15は、太陽ローラの移動量を説明するための図である。太陽ローラ組立体100fは、図1に示す実施形態1の減速機1が備える太陽ローラ組立体100に代えて用いられる。太陽ローラ組立体100fは、図2に示す、実施形態1の太陽ローラ組立体100と同様であるが、第1太陽ローラ4Af及び第2太陽ローラ4Bfの内周面とローディングカラー3の外周面3Pとの間に所定の大きさの隙間Sfを有している。ボールカムを利用したローディング機構7は、入力されたトルクに比例した推力を回転軸Zr方向へ発生させ、第1太陽ローラ4Af及び第2太陽ローラ4Bfと図1に示すピニオンローラ6との接触面に必要な押付力を発生させる。
この押付力によって、図1に示す減速機1の各回転要素が弾性変形し、第1太陽ローラ4Afと第2太陽ローラ4Bfとが、回転軸Zr方向へ互いに接近する。両者の移動量が大きい場合、ローディング機構7が有するボール16及びボール20が、図15に示す第1カム面17P及び第2カム面18Pから乗り上げて、脱落する可能性がある。
太陽ローラ組立体100fにおいて、第1太陽ローラ4Af側のカム板15が有する第2カム溝18の深さをA1、第2太陽ローラ4Bf側のカム板19が有する第2カム溝18の深さをA2とする。第1太陽ローラ4Afの第1カム溝17の深さをB1、第2太陽ローラ4Bfの第1カム溝17の深さをB2、第1太陽ローラ4Afと第2太陽ローラ4Bfとの回転軸Zr方向における間隔をHとする。
図15に示すように、例えば、第2太陽ローラ4Bf側のボール20が、第1カム面17P及び第2カム面18Pから乗り上げようとした場合を考える。この場、第2太陽ローラ4Bfの太陽ローラ移動量δが、第2太陽ローラ4Bfの第1カム溝17の深さB1よりも大きい場合、ボール20は、第2太陽ローラ4Bfとカム板19との間から脱落する。
太陽ローラ組立体100fは、上述したA1、A2、B1、B2、Hを、式(1)から式(4)のように規定する。このようにすることで、ボール16及びボール20が第1カム面17P及び第2カム面18Pから乗り上げる前に、第1太陽ローラ4Afと第2太陽ローラ4Bfとが接触する。その結果、ボール16及びボール20がローディング機構7から脱落する可能性が低減される。
A1>H・・(1)
B1>H・・(2)
A2>H・・(3)
B2>H・・(4)
A1>H・・(1)
B1>H・・(2)
A2>H・・(3)
B2>H・・(4)
(電気自動車への適用)
電動機を走行用の電動機として備えた電気自動車の駆動装置(電気自動車用駆動装置)として、減速機1が用いられる。減速機1は、実施形態1及びその変形例の太陽ローラ組立体100〜100e及び実施形態2の太陽ローラ組立体100eを備えることができる。このような減速機1が電気自動車に適用される場合、減速機1は、例えば、シャフト2に電動機の出力が入力される。そして、減速機1のリングローラ5又はキャリア11に前述した電気自動車の駆動輪が取り付けられる。減速機1は、電動機の回転速度を減速し、トルクを増大させて、前述した電気自動車の駆動輪に伝達して、電気自動車を走行させる。減速機1は、回転要素としての太陽ローラ4等と、リングローラ5と、キャリア11とのいずれか1つに電動機の出力が入力され、電動機の出力が入力された回転要素以外の回転要素に電気自動車の駆動輪が取り付けられてもよい。
電動機を走行用の電動機として備えた電気自動車の駆動装置(電気自動車用駆動装置)として、減速機1が用いられる。減速機1は、実施形態1及びその変形例の太陽ローラ組立体100〜100e及び実施形態2の太陽ローラ組立体100eを備えることができる。このような減速機1が電気自動車に適用される場合、減速機1は、例えば、シャフト2に電動機の出力が入力される。そして、減速機1のリングローラ5又はキャリア11に前述した電気自動車の駆動輪が取り付けられる。減速機1は、電動機の回転速度を減速し、トルクを増大させて、前述した電気自動車の駆動輪に伝達して、電気自動車を走行させる。減速機1は、回転要素としての太陽ローラ4等と、リングローラ5と、キャリア11とのいずれか1つに電動機の出力が入力され、電動機の出力が入力された回転要素以外の回転要素に電気自動車の駆動輪が取り付けられてもよい。
以上、本実施形態及びその変形例を説明したが、前述した内容により本実施形態及びその変形例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態及びその変形例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 摩擦ローラ式減速機(減速機)
2 シャフト
3、3b、3c ローディングカラー
3S、3Sc 凹部
3P、3Pb。3Pc 外周面
4AP、4BP 案内面
4AS、4BS、4AT、4BT 拡径部
4 太陽ローラ
4A、4Aa、4Ab、4Af 第1太陽ローラ
4B、4Ba、4Bb、4Bf 第2太陽ローラ
5 リングローラ
6 遊星ローラ(ピニオンローラ)
7 ローディング機構
11 キャリア
12 止め輪
13 支え環
15、19 カム板
16、20 ボール
17 第1カム溝
17P 第1カム面
18 第2カム溝
18P 第2カム面
21 軸受装置
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f 太陽ローラ組立体
2 シャフト
3、3b、3c ローディングカラー
3S、3Sc 凹部
3P、3Pb。3Pc 外周面
4AP、4BP 案内面
4AS、4BS、4AT、4BT 拡径部
4 太陽ローラ
4A、4Aa、4Ab、4Af 第1太陽ローラ
4B、4Ba、4Bb、4Bf 第2太陽ローラ
5 リングローラ
6 遊星ローラ(ピニオンローラ)
7 ローディング機構
11 キャリア
12 止め輪
13 支え環
15、19 カム板
16、20 ボール
17 第1カム溝
17P 第1カム面
18 第2カム溝
18P 第2カム面
21 軸受装置
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f 太陽ローラ組立体
Claims (5)
- 少なくとも動力が入力されるシャフトと、
前記シャフトの外周面に取り付けられる円筒部材と、
前記円筒部材に取り付けられ、かつ前記シャフトの軸方向に対して移動可能である第1太陽ローラと、
前記第1太陽ローラと対向して前記円筒部材に取り付けられて、前記シャフトの軸方向に対して移動可能である第2太陽ローラと、
前記第1太陽ローラ及び前記第2太陽ローラの外周部に接する複数のピニオンローラと、
複数の前記ピニオンローラが内周面に接するリングローラと、を含み、
前記第1太陽ローラ及び前記第2太陽ローラは、両者が対向する側に、前記円筒部材との間に隙間を有し、対向する側の反対側には前記円筒部材の外周面と接する案内面が形成される、摩擦ローラ式減速機。 - 複数の前記ピニオンローラは、前記太陽ローラの周りを公転せず、前記リングローラが回転する、請求項1に記載の摩擦ローラ式減速機。
- それぞれの前記ピニオンローラを回転できるように支持し、かつそれぞれの前記ピニオンローラを前記太陽ローラと前記リングローラとの間をこれらの周方向に沿って移動できるように支持するキャリアを回転要素として有する、請求項1に記載の摩擦ローラ式減速機。
- 前記太陽ローラ及び前記リングローラのうちの一方は、電気自動車が備える電動機の出力軸に連結され、他方は前記電気自動車が備える駆動輪に接続される、請求項2に記載の摩擦ローラ式減速機。
- 前記太陽ローラ及び前記キャリアのうちの一方は、電気自動車が備える電動機の出力軸に連結され、他方は前記電気自動車が備える駆動輪に接続される、請求項3に記載の摩擦ローラ式減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014079683A JP2015200371A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 摩擦ローラ式減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014079683A JP2015200371A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 摩擦ローラ式減速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015200371A true JP2015200371A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54551810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014079683A Pending JP2015200371A (ja) | 2014-04-08 | 2014-04-08 | 摩擦ローラ式減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015200371A (ja) |
-
2014
- 2014-04-08 JP JP2014079683A patent/JP2015200371A/ja active Pending
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