JP2015200276A - 点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹き消えの発生状況に応じて、無駄のない消費エネルギで吹き消えを抑制可能な点火装置を提供する。【解決手段】点火装置は、点火スイッチにより一次電流を遮断し、二次電流による点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間IGWにおいて、点火状態を継続可能とするエネルギを点火コイルに投入する。吹き消え検出部は、エネルギ投入期間IGWにおける点火コイルの吹き消えを検出する。エネルギ投入期間IGWに所定回数の吹き消えが連続して検出された場合(S4:YES)、目標二次電流I2*が増加される(S5)。エネルギ投入期間IGWに吹き消えの不検出が所定回数連続した場合(S7:YES)、次のエネルギ投入期間IGWの目標二次電流I2*が減少される(S8)。吹き消えの発生状況に応じて目標二次電流I2*が変更されるため、無駄のない投入エネルギで吹き消えを抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、点火プラグの動作を制御する点火装置に関する。
従来、点火プラグの電極間に放電を発生させ、混合気に着火させる内燃機関の点火装置が知られている。また、近年、燃費向上を図る希薄燃焼の内燃機関において、燃焼室内に強い気流を生じさせることにより燃焼性を向上させる技術が開発されている。このような内燃機関では、気流によって放電が引き伸ばされ、混合気への着火性が向上する。しかし気流が強いと、放電の吹き消えが発生し、その直後に再放電が生じる。そして、再放電の後、再度気流によって放電が吹き消えるといった現象が繰り返されるため、点火プラグの電極が消耗するという問題がある。
そこで、例えば特許文献1に開示された点火装置は、吹き消え発生後の再放電を禁止することで放電繰り返し現象の発生を回避し、点火プラグ電極の消耗を抑制している。
特開2013−100811号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術によっては、吹き消えの発生自体を抑制することはできない。また、吹き消えの発生には、内燃機関の運転状態や燃焼室の気流の強さだけでなく、内燃機関の機差や気筒間のばらつき、経年変化等による燃焼状況が関わっており、吹き消えの発生状況は一定ではない。このため、吹き消えの発生状況に合わせて、余分なエネルギを消費せずに吹き消えを抑制することが重要である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吹き消えの発生状況に応じて、無駄のない消費エネルギで再放電後の吹き消えを抑制可能な点火装置を提供することである。
本発明は、内燃機関の燃焼室において混合気に点火する点火プラグの動作を制御する点火装置であって、点火コイル、点火スイッチ、エネルギ投入手段、及び吹き消え検出手段を備える。
点火コイルは、直流電源から供給される一次電流が流れる一次コイル、及び、点火プラグの電極に接続され、一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され放電による二次電流が流れる二次コイルを有する。
点火スイッチは、一次コイルの直流電源と反対側である接地側に接続され、点火信号に従って一次電流の導通と遮断とを切り替える。
エネルギ投入手段は、点火スイッチにより一次電流を遮断し、当該遮断による電圧で点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間において、エネルギを投入可能である。
投入エネルギ制御手段は、エネルギ投入手段から投入されるエネルギ投入量を制御値に基づいて制御する。
吹き消え検出手段は、点火プラグによる放電開始後、放電状態が途切れる所謂「吹き消え」が発生したことを検出する。
そして、投入エネルギ制御手段は、エネルギ投入期間において所定回数の吹き消えが検出された場合に、エネルギ投入量を増加させることを特徴とする。
本発明の点火装置によれば、吹き消えの発生状況に合わせてその都度エネルギ投入量を増加するため、無駄のない消費エネルギで再放電後の吹き消えを抑制することができる。
本発明の一実施形態による点火装置が適用されるエンジンシステムを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態による点火装置を示す構成図である。 図2の点火装置の基本動作を説明するタイムチャートである。 吹き消え判定処理を説明するフローチャートである。 目標二次電流とエネルギ投入量との関係を示すグラフである。 吹き消えが発生した場合の動作を説明するタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態による点火装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による点火装置は、車両等に搭載されるエンジンシステムに適用される。以下の実施形態の説明では、特許請求の範囲に記載の「内燃機関」を「エンジン」という。
[エンジンシステムの構成]
まず、エンジンシステムの概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、エンジンシステム10は火花点火式のエンジン13を備えている。エンジン13は、例えば4気筒等の多気筒エンジンであり、図1では1気筒の断面のみを図示する。以下に説明する構成は、図示しない他の気筒にも同様に設けられている。
なお、図1のエンジンシステム10は、EGR(排気還流)システムを有していないものとする。或いは、EGRシステムを有している場合でも、本実施形態の特徴とは関連性が低いため、図示を省略する。さらに、排気通路に設けられる触媒の図示も省略する。
エンジン13は、スロットル弁14を通じて吸気マニホールド15から供給される空気とインジェクタ16から噴射される燃料との混合気を燃焼室17内で燃焼させ、その燃焼時の爆発力によりピストン18を往復運動させる。このピストン18の往復運動は、クランクシャフト19により回転運動に変換されて出力される。燃焼ガスは、排気マニホールド20等を通じて大気中に放出される。
燃焼室17の入口であるシリンダヘッド21の吸気ポートには吸気弁22が設けられ、また燃焼室17の出口であるシリンダヘッド21の排気ポートには排気弁23が設けられている。吸気弁22及び排気弁23は、バルブ駆動機構24により開閉駆動される。吸気弁22のバルブタイミングは、可変バルブ機構25により調整される。
燃焼室17の混合気の点火は、点火装置30によって点火プラグ7の電極間に放電を発生させることにより行われる。点火装置30は、電子制御ユニット32の指令に基づき点火回路ユニット31を動作させて点火コイル40から点火プラグ7に高電圧を印加することにより、燃焼室17で火花放電を発生させる。
点火プラグ7は、エンジン13の燃焼室17で所定のギャップを隔てて対向する一対の電極(図2参照)を有し、上記ギャップで絶縁破壊が生じるだけの高電圧が一対の電極間に印加されると放電を発生させる。以下の説明において、「高電圧」とは、点火プラグ7の一対の電極間で放電が発生し得るほどの電圧をいう。
電子制御ユニット32は、CPU、ROM、RAM及び入出力ポート等からなるマイクロコンピュータによって構成されており、図中、「ECU」と表す。
破線矢印で示すように、電子制御ユニット32は、クランク位置センサ35、カム位置センサ36、水温センサ37、スロットル開度センサ38、及び吸気圧センサ39等の各種センサからの検出信号が入力される。電子制御ユニット32は、これらの各種センサからの検出信号に基づき、実線矢印で示すように、スロットル弁14、インジェクタ16、及び点火回路ユニット31等を駆動してエンジン13の運転状態を制御する。
[点火装置の構成]
次に、点火装置30の構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、点火装置30は、点火コイル40、点火回路ユニット31、及び、電子制御ユニット32を含む。
点火コイル40は、一次コイル41と二次コイル42と整流素子43とを有し、公知の昇圧トランスを構成している。
一次コイル41は、一端が、一定の直流電圧を供給可能な「直流電源」としてのバッテリ6の正極に接続されており、他端が点火スイッチ45を介して接地されている。以下、一次コイル41のバッテリ6と反対側を「接地側」という。
二次コイル42は、一次コイル41と磁気的に結合されており、一端が点火プラグ7の一対の電極を介して接地されており、他端が整流素子43及び二次電流検出抵抗47を介して接地されている。
一次コイル41に流れる電流を一次電流I1といい、一次電流I1の増減によって発生し、二次コイル42に流れる電流を二次電流I2という。図中に矢印で示すように、一次電流I1は、一次コイル41から点火スイッチ45に向かう方向の電流を正とし、二次電流I2は、二次コイル42から点火プラグ7に向かう方向の電流を正とする。また、二次コイル42の点火プラグ7側の電圧を二次電圧V2という。
整流素子43は、ダイオードで構成されており、二次電流I2を整流する。
点火コイル40は、一次コイル41を流れる電流の変化に応じて電磁誘導の相互誘導作用により二次コイル42に高電圧を発生させ、この高電圧を点火プラグ7に印加する。本実施形態では、1つの点火プラグ7に対し1つの点火コイル40が設けられている。
点火回路ユニット31は、点火スイッチ(イグナイタ)45、二次電流検出抵抗47、および、二次電流検出回路48を有している。また、点火回路ユニット31は、本発明の特徴的構成である吹き消え検出部49とエネルギ投入部50とを有している。
点火スイッチ45は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成されており、コレクタが点火コイル40の一次コイル41の接地側に接続され、エミッタが接地され、ゲートが電子制御ユニット32に接続されている。エミッタは、整流素子46を介してコレクタに接続されている。
点火スイッチ45は、ゲートに入力される点火信号IGTに応じてオンオフ動作する。詳しくは、点火スイッチ45は、点火信号IGTの立ち上がり時にオンとなり、点火信号IGTの立ち下がり時にオフとなる。一次コイル41における一次電流I1は、点火スイッチ45により点火信号IGTに従って導通及び遮断が切り替えられる。
二次電流検出回路48は、二次電流検出抵抗47の両端電圧に基づいて二次電流I2を検出する。
二次電流検出回路48は、二次電流検出抵抗47の両端電圧に基づいて二次電流I2を検出し、エネルギ投入部50の電流フィードバック制御部59に入力する。
「エネルギ投入手段」としてのエネルギ投入部50は、エネルギ蓄積コイル52、充電スイッチ53、充電スイッチ用ドライバ回路54、及び整流素子55から構成されるDCDCコンバータ51、並びに、コンデンサ56、放電スイッチ57、放電スイッチ用ドライバ回路58、電流フィードバック制御部59及び整流素子60を有している。なお、図2図中、電流フィードバック制御部59は、「電流FB部」として示している。
DCDCコンバータ51は、バッテリ6の電圧を昇圧し、コンデンサ56に供給する。
エネルギ蓄積コイル52は、一端がバッテリ6に接続され、他端が充電スイッチ53を介して接地されている。充電スイッチ53は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されており、ドレインがエネルギ蓄積コイル52に接続され、ソースが接地され、ゲートがドライバ回路54に接続されている。ドライバ回路54は、充電スイッチ53をオンオフ駆動可能である。
整流素子55は、ダイオードで構成されており、コンデンサ56からエネルギ蓄積コイル52及び充電スイッチ53側への電流の逆流を防止する。
充電スイッチ53がオンしたとき、エネルギ蓄積コイル52に電流が流れ、電気エネルギが蓄積される。また、充電スイッチ53がオフしたとき、エネルギ蓄積コイル52に蓄積された電気エネルギがバッテリ6の直流電圧に重畳してコンデンサ56側へ放出される。充電スイッチ53がオンオフ動作を繰り返すことで、エネルギ蓄積コイル52にてエネルギの蓄積と放出が繰り返され、バッテリ電圧が昇圧される。
コンデンサ56は、一方の電極が整流素子55を介してエネルギ蓄積コイル52の接地側に接続され、他方の電極が接地されている。コンデンサ56は、DCDCコンバータ51によって昇圧された電圧を蓄電する。
放電スイッチ57は、例えばMOSFETで構成されており、ドレインがコンデンサ56に接続され、ソースが一次コイル41の接地側に接続され、ゲートがドライバ回路58に接続されている。ドライバ回路58は、放電スイッチ57をオンオフ駆動可能である。
「投入エネルギ制御手段」としての電流フィードバック制御部59は、二次電流I2を目標値(以下「目標二次電流I2*」という。)に一致させようとするフィードバック制御により、放電スイッチ57のオンデューティ比を求め、放電用ドライバ回路58に指令信号を出力する。これにより、電流フィードバック制御部59は、エネルギ投入部50から投入されるエネルギ投入量を制御可能である。目標二次電流I2*は、ECU32から出力される目標二次電流信号IGAに基づいて設定されており、吹き消え検出部49からの出力に応じて増加減補正される。
整流素子60は、ダイオードで構成されており、点火コイル40からコンデンサ56への電流の逆流を防止している。
「吹き消え検出手段」としての吹き消え検出部49は、点火プラグ7による放電の開始後、放電状態が途切れる所謂「吹き消え」が発生したことを検出する。特に本実施形態では、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGW中、二次電流検出回路48が検出した二次電流I2と、吹き消え検出電流閾値Iboとを比較し、二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboよりも低下することを、吹き消えとして検出する。
以下で説明する吹き消えの検出は、放電火花が吹き消える直前の状態を二次電流I2の値で検出したことをいい、実際に放電火花が吹き消えしていることに限定されない。
吹き消え検出電流閾値Iboは、吹き消えを検出すべく、吹き消えが発生する直前の値であるゼロに近い値に設定される。また、吹き消え検出電流閾値Iboは、固定値としてもよく、エンジン13の運転状態等に応じて可変としてもよい。
また、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGW中に吹き消えを検出した場合、1回の吹き消えとしてカウントし、吹き消え回数mを記憶することができる。さらに、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGW中の吹き消えが発生したか否かのチェック時に吹き消えを検出しなかった場合、1回の未検出としてカウントし、未検出回数nを記憶することができる。
以上が点火回路ユニット31の構成である。
なお、図2では1気筒に対する構成のみを示しているが、現実には、放電スイッチ57以降の構成は気筒数分が並列して設けられており、放電スイッチ57の手前で電流経路が気筒毎に分岐され、コンデンサ56に蓄積されたエネルギが各経路に分配される。
次に、電子制御ユニット32は、クランク角センサ35等の各種センサから取得したエンジン13の運転情報に基づき、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、および、目標二次電流信号IGAを生成し、点火回路ユニット31に出力する。
点火信号IGTは、点火スイッチ45のゲート、及び、充電スイッチ用ドライバ回路54に入力される。点火スイッチ45は、点火信号IGTがH(ハイ)レベルの期間、オンとなる。ドライバ回路54は、点火信号IGTがHレベルの期間、充電スイッチ53のゲートに対し、充電スイッチ53をオンオフ制御する充電スイッチ信号SWcを繰り返し出力する。
エネルギ投入期間信号IGWは、放電スイッチ用ドライバ回路58に入力される。ドライバ回路58は、エネルギ投入期間信号IGWがHレベルの期間、放電スイッチ57のゲートに対し、放電スイッチ57をオンオフ制御する放電スイッチ信号SWdを繰り返し出力する。本実施形態では、エネルギ投入期間信号IGWがHレベルである期間が、「エネルギ投入期間」に対応する。
目標二次電流信号IGAは、目標二次電流I2*を指示するための信号であり、電流フィードバック制御部59に入力される。
[点火装置の作動]
次に、点火装置30の作動について図3のタイムチャートを参照して説明する。
なお、二次コイル42に高電圧を発生させために一次コイル41を流れる電流を変化させる方法は、以下の2通りある。一つ目は、バッテリ6から一次コイル41への通電を点火スイッチ40で遮断する方法、二つ目は、エネルギ投入部50によって一次コイル41の接地側からエネルギを投入する方法である。
以下で説明する点火装置30の作動は、一つ目の方法で点火プラグ7の放電を開始させた後、二つ目の方法で当該放電を持続させる制御方式に基づくものであり、この制御方式は、本出願人が開発したものである。以下、本明細書において、単に「エネルギ投入制御」という場合、この制御方式を意味する。ここでは、まず、基本的なエネルギ投入制御による作動の概要を説明し、本実施形態の特徴については後で詳しく述べる。
図3のタイムチャートは、共通の時間軸を横軸とし、縦軸に上から順に、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、コンデンサ電圧Vdc、一次電流I1、二次電流I2、投入エネルギP、充電スイッチ信号SWc、放電スイッチ信号SWdの時間変化を示している。
ここで、「コンデンサ電圧Vdc」はコンデンサ56に蓄電された電圧を意味する。また、「投入エネルギP」は、コンデンサ56から放出され、一次コイル41の低電圧側端子側から点火コイル40に供給されるエネルギを意味し、1回の点火タイミング中における供給開始(最初の放電スイッチ信号SWdの立ち上がり)からの積算値を示す。
図3中、「一次電流I1」及び「二次電流I2」は、図2に示す矢印方向の電流を正の値とし、矢印と反対方向の電流を負の値とする。以下の説明において、負の電流の大小に言及する場合、「電流の絶対値」を基準として大小を表す。すなわち、負領域において、電流値が0[A]から離れ絶対値が大きくなるほど「電流が増加又は上昇する」といい、0[A]に近づき絶対値が小さくなるほど「電流が減少又は低下する」という。さらに、後述する二次電流I2と負の閾値との比較において、「二次電流I2が閾値を下回る」とは、「二次電流I2の絶対値が閾値を下回る」ことを意味する。
まず、時刻t1にて点火信号IGTがHレベルに立ち上がると、点火スイッチ45がオンされる。このとき、エネルギ投入期間信号IGWはL(ロー)レベルであるため放電スイッチ57はオフである。これにより、一次コイル41における一次電流I1の通電が開始する。
また、点火信号IGTがHレベルに立ち上がっている間、矩形波パルス状の充電スイッチ信号SWcが、充電スイッチ53のゲートに入力される。すると、充電スイッチ53のオン後のオフ期間に、コンデンサ電圧Vdcがステップ状に上昇する。
このようにして、点火信号IGTがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間に、点火コイル40が充電されるとともに、DCDCコンバータ51の出力によってコンデンサ56にエネルギが蓄積される。このエネルギの蓄積は、時刻t2までに終了する。
このとき、コンデンサ電圧Vdc、すなわちコンデンサ56のエネルギ蓄積量は、充電スイッチ信号SWcのオンデューティ比およびオンオフ回数によって制御可能である。
その後、時刻t2にて点火信号IGTがLレベルに立ち下げられ、点火スイッチ45がオフされると、それまで一次コイル41に通電していた一次電流I1が急激に遮断される。すると、一次コイル41にバッテリ6よりも大きな起電力が発生し、二次コイル42に大きな二次電圧が生じる。これにより、点火コイル40から点火プラグ7に高電圧が印加され、点火プラグ7に放電が発生し二次電流I2が流れる。
その後、仮にエネルギ投入制御を行わないとすると、二次電流I2は、破線で示すように、時間経過とともに0[A]に近づき、放電を維持できない程度まで減衰すると放電は終了する。
本実施形態の基本的なエネルギ投入制御では、時刻t2の直後の時刻t3にエネルギ投入期間信号IGWがHレベルに立ち上げられ、充填スイッチ信号SWcがオフの状態で、矩形波パルス状の放電スイッチ信号SWdが放電スイッチ57に入力される。これにより、充電スイッチ53がオフの状態で放電スイッチ57がオンオフを繰り返す。
すると、放電スイッチ57のオン期間に、コンデンサ56の蓄積エネルギが放出され、一次コイル41の接地側に投入される。これにより、一次コイル411には、投入エネルギPに起因する一次電流I1が通電される。投入エネルギPにより一次コイル411の接地側から一次電流I1が通電されると、一次電流I1の遮断により通電される二次電流I2に対し、投入エネルギPによる一次電流I1の通電に伴う追加分が同一極性で重畳される。二次電流I2が所定値に達すると、放電スイッチ57がオフし、一次コイル41への通電が停止して二次電流I2が低下する。二次電流I2が所定値まで低下すると、再度放電スイッチ57がオンされ、二次電流I2へ電流が重畳される。この重畳は、時刻t3−t4の間、放電スイッチ57がオンになる毎に、繰り返される。これにより、二次電流I2は、目標二次電流I2*に一致するように維持される。
なお、以下では、エネルギ投入期間信号IGWがHレベルの期間、すなわち、エネルギ投入により放電を持続させる期間を、同じ記号を用いて「エネルギ投入期間IGW」と記載する。また、本実施形態では、エネルギ投入期間IGWにおける二次電流I2の波状の最大値と最小値との中間値を、目標二次電流I2*としているが、最大値または最小値を目標値としてもよい。
時刻t4でエネルギ投入期間信号IGWがLレベルに立ち下げられると、放電スイッチ信号SWdがオフになり、放電スイッチ57のオンオフ動作が停止する。これにより、一次電流I1および二次電流I2は共にゼロとなる。
[吹き消え判定処理]
本実施形態の点火装置30は、燃焼室17内に強い気流を生じさせることにより燃焼性を向上させる希薄燃焼エンジンに適用されることを想定している。このようなエンジンでは、気流によって放電が引き伸ばされる。気流が強いと、放電の吹き消えが発生し、再放電および吹き消えを繰り返すおそれがある。また、吹き消えの発生には、燃焼室の気流の強さだけでなく、エンジン13の機差や気筒間のばらつき、経年変化等による燃焼状況も関わっているため、吹き消えの発生状況は一定でない。よって、余分なエネルギを消費せずに、吹き消えおよび再放電を抑制するためには、吹き消えの発生状況に合わせて、エネルギ投入部50によるエネルギ投入量を調整する必要がある。
そこで、本実施形態の点火装置30の吹き消え検出部49は、二次電流検出回路48が検出した二次電流I2に基づいて、エネルギ投入期間IGWに吹き消えの発生を検出する。そして、エネルギ投入期間IGWに所定回数の吹き消えの発生が検出された場合には、当該エネルギ投入期間IGW中に即時、電流フィードバック制御部59の目標二次電流I2*を増加させるよう補正する。また、エネルギ投入期間IGWに吹き消えの未検出が続いた場合、すなわち、放電火花が吹き消えずに継続した場合には、電流フィードバック部制御59の目標二次電流I2*を減少させるよう次回点火用に補正する。これにより、過不足のない消費エネルギで吹き消えを抑制する。
以下に、本実施形態による吹き消え検出処理について、図4のフローフローチャートを参照して説明する。
図4に示す一連の吹き消え検出処理は、エンジン13の燃焼サイクル毎に、エネルギ投入期間信号IGWがハイレベルになりエネルギ投入期間IGWが開始した後、繰り返し実行される。また、吹き消え回数mおよび未検出回数nは、初期値をゼロとし、2回目以降の処理においては、前回処理にて加減算された値を用いる。
以下のフローチャートの説明で、記号「S」はステップを意味する。
まず、S1では、吹き消え検出部49は、現在、エネルギ投入期間信号IGWがローレベルであるか否かを判断する。エネルギ投入期間信号IGWがローレベルではないと判断された場合(S1:NO)は、エネルギ投入期間IGWが継続しているものとしてS2に移行し、エネルギ投入期間信号IGWがローレベルであると判断された場合(S1:YES)は、エネルギ投入期間IGWが終了したものとしてS7に移行する。
S2では、吹き消え検出部49は、二次電流検出回路48からエネルギ投入期間IGWの二次電流I2を取得し、取得した二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboより低下しているか否かを判断する。二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboより低下していると判断された場合(S2:YES)、S3へ移行する。二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Ibo以上であると判断し場合(S2:NO)、S6へ移行する。
S3では、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGWに吹き消えが発生したと判定し、吹き消え回数mをカウントアップし、未検出回数nを初期化し、S4に移行する。
S4では、吹き消え検出部49は、吹き消え回数mが所定回数M以上であるか否かを判断する。所定回数Mは、例えば、点火コイル40への投入エネルギが不足しているか否かの判断基準として設定される任意の値である。吹き消え回数mが所定回数M以上であると判断された場合(S4:YES)、S5に移行する。吹き消え回数mが所定回数M未満であると判断された場合(S4:NO)、そのまま処理を終了する。
S5では、吹き消え検出部49は、電流フィードバック制御部59の目標二次電流I2*を増加させる補正を実施し、吹き消え回数mを初期化して、処理を終了する。
一方、S2において二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Ibo以上であると判断された場合(S2:NO)に移行するS5では、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGWに吹き消えが発生していないと判定し、吹き消え回数mを初期化し、未検出回数nをカウントアップし、処理を終了する。
また、S1においてエネルギ投入期間信号IGWがローレベルであると判断された場合(S1:YES)に移行するS7では、吹き消え検出部49は、未検出回数nが所定回数N回以上であるか否かを判定する。所定回数Nは、エネルギ投入期間信号IGWに所定時間吹き消えが発生していないことを判断するための値であり、点火コイル40への投入エネルギが余剰しているか否かの判断基準として予め設定される任意の値である。安定した点火のためにはM>Nであることが好ましい。
未検出回数nがN回以上であると判断された場合(S7:YES)、S8に移行する。S8では、吹き消え検出部49は、電流フィードバック制御部59の次回点火の目標二次電流I2*を減少補正し、S9に移行する。
未検出回数nが所定回数N未満であると判断された場合(S7:NO)、吹き消え検出部49は、そのままS9に移行する。
S9では、吹き消え検出部49は、吹き消え回数mおよび未検出回数nを初期化する。その後、吹き消え検出処理を終了し、次回、エネルギ投入期間信号IGWがハイになるまで停止する。
なお、目標二次電流I2*を増加または減少させる制御方式は、図5に示すように、リニア可変制御式(図5中の点線)でもよいし、デジタル可変制御式(図5中の実線)でもよい。例えば、デジタル可変制御の場合には、一度の制御において目標二次電流I2*を現在設定値よりも一段階、増加または減少させてもよい。
ここで、目標二次電流I2*を増加させることは、エネルギ投入部50から投入されるエネルギ投入量を増加させるということである。また、目標二次電流I2*を減少させることは、エネルギ投入部50から投入されるエネルギ投入量を減少させるということである。すなわち本実施形態では、目標二次電流I2*が「エネルギ投入量」に対応する。
また、上述の処理は原則として気筒毎に行う。ただし、構成を簡略化し、複数の気筒をグループとして制御してもよい。また、学習制御に反映させてもよい。
吹き消えが生じた場合の二次電流I2を図6に示す。図6では、共通時間軸を横軸とし、縦軸に上から順にエネルギ投入期間信号IGW、二次電流I2、二次電圧V2、一次電流I1を示している。
エネルギ投入期間IGWにおいて、一次電流I1が通電されている間、例えば時刻tboに、二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboよりも低下したとする。本実施形態の吹き消え検出部49は、二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboよりも低下したことを吹き消えとして検出する。例えば所定回数Mが1回である場合には、図6に示すように、目標二次電流I2*を即時増加させる。これにより、吹き消えが検出されたエネルギ投入期間IGWと同一のエネルギ投入期間IGWにおいて、エネルギ投入部50から投入されるエネルギ投入量は増加する。このため、吹き消え後の再放電の火花を強化することができ、吹き消えおよび再放電の繰り返しを抑制することができる。
(効果)
(1)本実施形態の点火装置30は、エネルギ投入期間IGWにおける放電の吹き消えを検出する吹き消え検出部49を備えている。吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGWに所定回数以上の吹き消えを連続して検出した場合、目標二次電流I2*を増加させる。これにより、吹き消えの発生状況に合わせて投入エネルギが増加されるため、過不足のない消費エネルギで吹き消えによる再放電後の吹き消えを抑制することができる。
また、吹き消え検出部49は、エネルギ投入期間IGWに所定回数以上の吹き消えの未検出が連続した場合、次回エネルギ投入期間IGWの目標二次電流I2*を減少させる。未検出が連続したということは、所定時間、吹き消えが発生せずに点火放電が継続したことを意味している。この場合、投入エネルギが余剰しているものと判断して次回エネルギ投入期間IGWの投入エネルギを減少させることにより、消費エネルギを節約することができる。
また、上述したような投入エネルギの増加と減少とを組み合わせた制御を行うことにより、吹き消えが発生しない程度の必要最小限のエネルギ投入量によってエネルギ投入制御を行うことができる。
このように吹き消えの発生状況に合わせたエネルギ投入制御を行うことで、内燃機関の機差や気筒間のばらつき、経年変化等による燃焼状況に合わせて、自動的に最適なエネルギを投入することができる。
(2)本実施形態の点火装置30は、エネルギ投入期間IGWに二次電流I2を検出する二次電流検出回路48を備え、吹き消え検出部49は、二次電流I2の絶対値が所定の吹き消え検出電流閾値Iboを下回ったとき、吹き消えが発生したと判定する。吹き消えが発生すると二次電流I2の絶対値が急激に低下することから、二次電流I2の絶対値を監視することで、吹き消えの発生を適切に検出することができる。
また、吹き消え検出部49が目標二次電流I2*を変更すると、電流フィードバック部制御59は、検出電流に基づくフィードバック制御により、二次電流I2の実値を目標二次電流I2*に精度良く一致させる。これにより、エネルギ投入量を適切に変更することができる。
(3)本実施形態の点火装置30は、エネルギ投入制御の方式として、DCDCコンバータ51で昇圧しコンデンサ56に蓄電した投入エネルギを、一次コイル41の接地側から投入する方式を採用している。これにより、多重放電等のエネルギ投入方式に比べ、低電圧側からエネルギを投入することで最低限のエネルギを効率良く投入しつつ、点火可能な状態を一定期間持続させることができる。
また、エネルギ投入期間IGW中、二次電流I2は、常に負の値となり、交番電流を用いる他の方式のようにゼロクロスしないため、吹き消えの発生を防止することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上述の吹き消え検出処理では、目標二次電流I2*の増加補正は、同一エネルギ投入期間IGW内に即時反映されているが、本発明はこれに限られず、次の点火時のエネルギ投入期間IGWに反映させてもよい。
また、目標二次電流I2*の減少補正は、同一エネルギ投入期間IGW内に即時反映させてもよい。この場合は図4のS7およびS8をS6の処理後にも実施し、目標二次電流I2*を減少させた場合にのみ未検出回数nを初期化すればよい。
また、吹き消え検出部49は、ECU32に対して補正処理を行うように出力し、直接、目標二次電流信号IGAを変更してもよい。
(イ)上述の吹き消え検出処理において、所定回数か否かの判断を行う吹き消え回数mは、連続的に検出された回数に限定されない。例えば、吹き消え未検出の場合(S2:NO)に吹き消え回数mを初期化せず、S4では吹き消え検出の累計回数に基づいて判断してもよい。
(ウ)上記実施形態では、エネルギ投入期間信号IGWがハイの期間、上述の吹き消え検出処理を繰り返し実施する例を示しているが、上述の吹き消え検出処理は、目標二次電流I2*を増加補正したら終了させてもよいし、所定回数で終了させてもよい。
(エ)上記実施形態のエネルギ投入部50は、本出願人が開発した「一次コイルの接地側からエネルギ投入する方式」を採用している。この他、本発明の「エネルギ投入手段」として、放電期間のエネルギ投入量を制御可能な方式であれば、従来の多重放電方式や特開2012−167665号公報に開示された「DCO方式」等の方式で、コイル電源電圧を吹き消えの状態に応じて上昇または下降させる制御を実施してもよい。
また、図2の構成の点火装置30によるエネルギ投入制御は、図3に示すように、点火信号IGTのHレベル中に充電スイッチ信号SWcをオンオフしてコンデンサ電圧Vdcを蓄積した後、エネルギ投入期間IGWに、一次コイル41の接地側にエネルギを投入する方法に限らない。例えば、エネルギ投入期間IGWに、充電スイッチ信号SWcと放電スイッチ信号SWdとを交互にオンオフ制御することで、充電スイッチ信号SWcがオンのときエネルギ蓄積コイル52が蓄積したエネルギを、その都度、一次コイル41の接地側に投入するようにしてもよい。その場合、コンデンサ56を備えなくてもよい。
(オ)上記実施形態の吹き消え検出部49は、二次電流検出回路48が検出した二次電流I2が吹き消え検出電流閾値Iboを下回ったとき、吹き消えが発生したと判定する。この他、本発明の「吹き消え検出手段」は、イオン電流等の他のパラメータに基づいて、吹き消えの発生を検出するようにしてもよい。
二次電流I2を吹き消え検出に用いず、且つ、二次電流I2をフィードバック制御しない(例えばフィードフォワード制御する)場合には、二次電流検出抵抗47及び二次電流検出回路48を備えなくてもよい。
(カ)吹き消え検出部49は、上記実施形態のように点火回路ユニット31に含まれる構成に限らず、電子制御ユニット32に含まれてもよい。また、ハードウェア、ソフトウェアのいずれで構成されてもよい。
(キ)点火回路ユニット31は、電子制御ユニット32を収容するハウジング内に収容されるか、或いは点火コイル40を収容するハウジング内に収容されてもよい。
点火スイッチ45及びエネルギ投入部50は別々のハウジング内に収容されてもよい。例えば、点火コイル40を収容するハウジング内に点火スイッチ45が収容され、電子制御ユニット32を収容するハウジング内にエネルギ投入部50が収容されてもよい。
(ク)点火スイッチは、IGBTに限らず、比較的耐圧の高い他のスイッチング素子で構成されてもよい。また、充電スイッチ及び放電スイッチは、MOSFETに限らず、他のスイッチング素子で構成されてもよい。
(ケ)直流電源は、バッテリに限らず、例えば交流電源をスイッチングレギュレータ等によって安定化した直流安定化電源等で構成されてもよい。
(コ)上記実施形態では、エネルギ投入部50は、DCDCコンバータ51によって、バッテリ6の電圧を昇圧している。その他、点火装置がハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される場合には、主機バッテリの出力電圧をそのまま、或いは降圧して、投入エネルギとして用いてもよい。
(サ)電子制御ユニット32は、主に点火装置30を制御する部分の他に、上記実施形態の特徴とは比較的関連性の低い、エンジン13全体の運転状態を制御する部分を含む。これらは一つのユニットとして構成されてもよく、或いは、信号線等によって互いに通信される別体のユニットとして構成されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
13 ・・・エンジン(内燃機関)、
17 ・・・燃焼室、
30 ・・・点火装置、
40 ・・・点火コイル、
41 ・・・一次コイル、 42 ・・・二次コイル、
45 ・・・点火スイッチ、
49 ・・・吹き消え判定部(吹き消え検出手段)、
50 ・・・エネルギ投入部(エネルギ投入手段)、
59 ・・・電流フィードバック制御部(投入エネルギ制御手段)、
6 ・・・バッテリ(直流電源)、
7 ・・・点火プラグ。

Claims (4)

  1. 内燃機関(13)の燃焼室(17)において混合気に点火する点火プラグ(7)の動作を制御する点火装置(30)であって、
    直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(41)、及び、前記点火プラグの電極に接続され、前記一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され放電による二次電流が流れる二次コイル(42)を有する点火コイル(40)と、
    前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され、点火信号(IGT)にしたがって前記一次電流の導通と遮断とを切り替える点火スイッチ(45)と、
    前記点火スイッチにより前記一次電流を遮断し、前記遮断による電圧で前記点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間(IGW)において、エネルギを投入可能なエネルギ投入手段(50)と、
    前記エネルギ投入手段から投入されるエネルギ投入量を制御する投入エネルギ制御手段(59)と、
    前記点火プラグによる放電開始後、放電の吹き消えが発生したことを検出する吹き消え検出手段(49)と、
    前記投入エネルギ制御手段は、前記エネルギ投入期間において所定回数の吹き消えの発生が検出された場合、前記エネルギ投入量を増加させること
    を特徴とする点火装置。
  2. 前記投入エネルギ制御手段は、前記エネルギ投入期間において吹き消えの発生が所定回数検出されない場合、前記エネルギ投入量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の点火装置。
  3. 前記エネルギ投入期間に前記二次電流を検出する二次電流検出手段(48)をさらに備え、
    前記吹き消え検出手段は、前記二次電流の絶対値が所定の吹き消え検出電流閾値を下回ったとき、吹き消えが発生したと判定し、
    前記投入エネルギ制御手段は、前記エネルギ投入量の変更において、放電後の前記二次電流の目標値(I2*)を変更すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の点火装置。
  4. 前記エネルギ投入手段は、前記一次コイルの接地側から前記二次電流と同じ極性で重畳的にエネルギを投入可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の点火装置。
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