JP6337585B2 - 点火装置 - Google Patents
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Description
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、正常に着火したか否かを適切に判定可能な点火装置を提供することにある。
点火コイルは、一次コイル、および、二次コイルを有する。一次コイルは、直流電源から供給される一次電流が流れる。二次コイルは、内燃機関の燃焼室において混合気に点火する点火プラグの電極に接続され、一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる。
イグナイタ部は、点火スイッチを有する。点火スイッチは、一次コイルの直流電源と反対側である接地側に接続され、一次電流の導通および遮断を切り替える。
再放電制御部は、再放電電流の通電および遮断を制御する。再放電電流は、通常点火時期よりも後の再放電通電期間に亘って通電され、再点火時期に遮断される一次電流である。または、再放電電流は、再点火時期に通電開始される一次電流である。再放電電流は、通常放電電流よりも少ない一次電流である。
第1の態様では、再放電制御部は、点火スイッチのオンオフを制御することで、再放電電流の通電および遮断を制御する。第2の態様では、点火スイッチにより通常放電電流を遮断し当該遮断による電圧で点火プラグにて放電が発生した後において、エネルギを投入するエネルギ投入部を備える。
(第1実施形態)
[エンジンシステムの構成]
まず、エンジンシステムの概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、内燃機関システムとしてのエンジンシステム10は、火花点火式の内燃機関としてのエンジン13を備える。
すなわち本実施形態のエンジン13は、所謂「ポート噴射エンジン」であるが、燃料を燃焼室17に直接噴射する所謂「直噴エンジン」としてもよい。
点火プラグ7は、エンジン13の燃焼室17で所定のギャップを隔てて対向する一対の電極(図2参照)を有する。点火プラグ7の電極間に放電電圧V2rが印加されると、電極間のギャップに放電が発生する。放電電圧V2rとは、電極間の絶縁を破壊し、放電が発生しうる程度の高電圧をいう。
点火装置30は、点火回路ユニット31、「通常放電制御部」および「再放電制御部」としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)32、および、点火コイル40を備える。点火回路ユニット31および点火コイル40の詳細については、図2に基づいて後述する。
ECU32は、CPU、ROM、RAMおよび入出力ポート等からなるマイクロコンピュータにより構成され、クランク角センサ35、カム角センサ36、水温センサ37、スロットル開度センサ38、および、吸気圧センサ39等の各種センサからの信号が入力される。ECU32は、これらの各種センサからの検出信号に基づき、スロットル弁14、インジェクタ16、および、点火回路ユニット31等を制御することで、エンジン13の運転状態を制御する。
一次コイル41は、一端が直流電源としてのバッテリ6の正極に接続され、他端が点火スイッチ45を経由して接地される。以下、一次コイル41のバッテリ6と反対側を「接地側」或いは「低電圧側」という。
二次コイル42は、一次コイル41と磁気的に結合されており、一端が点火プラグ7の一対の電極を経由して接地され、他端が整流素子43および二次電流検出抵抗47を経由して接地される。
点火コイル40は、一次コイル41を流れる電流の変化に応じた電磁誘導の相互誘導作用により二次コイル42に高電圧を発生させ、この高電圧を点火プラグ7に印加する。本実施形態では、1つの点火プラグ7に対し、1つの点火コイル40が設けられる。
イグナイタ部44は、点火スイッチ45、および、整流素子46を有する。
点火スイッチ45は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成され、コレクタが一次コイル41の接地側に接続され、エミッタが接地され、ゲートがECU32に接続される。点火スイッチ45のエミッタは、整流素子46を経由して、コレクタに接続される。
DCDCコンバータ51は、エネルギ蓄積コイル52、充電スイッチ53、充電用ドライバ回路54、および、整流素子55から構成され、バッテリ6の電圧を昇圧してコンデンサ56に供給する。
充電スイッチ53は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されており、ドレインがエネルギ蓄積コイル52に接続され、ソースが接地され、ゲートが充電用ドライバ回路54に接続される。充電用ドライバ回路54は、充電スイッチ53のオンオフを切り替える充電スイッチ信号SWcを充電スイッチ53のゲートに出力する。
コンデンサ56は、正極が整流素子55を経由してエネルギ蓄積コイル52と充電スイッチ53との接続点に接続され、負極が接地される。コンデンサ56は、DCDCコンバータ51から供給された電荷を蓄える。
放電用ドライバ回路58は、放電スイッチ57のオンオフを切り替える放電スイッチ信号SWdを放電スイッチ57のゲートに出力する。
整流素子59は、ダイオードで構成され、点火コイル40からコンデンサ56への電流の逆流を防止している。
また、二次電流検出回路61は、検出された二次電流I2に係る二次電流情報を失火判定部62に出力する。
点火信号IGTは、点火スイッチ45のゲート、および、充電用ドライバ回路54に入力される。点火スイッチ45は、点火信号IGTがハイレベルである期間、オンとなる。充電用ドライバ回路54は、点火信号IGTが入力されている期間、充電スイッチ53のゲートに対し、充電スイッチ53をオンオフ制御する充電スイッチ信号SWcを繰り返し出力する。
点火装置30の作動について図3のタイムチャートを参照して説明する。図3のタイムチャートは、共通時間軸を横軸とし、縦軸に上から順に、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、コンデンサ電圧Vdc、一次電流I1、二次電流I2、投入エネルギE、充電スイッチ信号SWc、放電スイッチ信号SWdを示している。
このとき、エネルギ投入期間信号IGWはローレベル(図3中では「L」で示す。)であり、放電スイッチ57はオフされている。
下限値I2_Lおよび上限値I2_Uは、点火状態を良好に維持可能な程度の値に設定される。また、下限値I2_Lと上限値I2_Uとの間隔は、二次電流検出回路61の回路定数に応じたヒステリシスとなる。
時間t4において、エネルギ投入期間信号IGWがローレベルになると、放電スイッチ信号SWdがオフ信号となり、放電スイッチ57のオンオフ作動が停止し、一次電流I1および二次電流I2がゼロとなる。
以下、一次コイル41の接地側からエネルギの投入を行う点火方式を「エネルギ投入点火」という。
図4に示すように、ECU32は、点火信号IGTをハイレベルとすることで、点火スイッチ45をオンにし、通常放電電流Inを通常通電期間Pnに亘って通電する。また、ECU32は、通常点火時期θnにて点火信号IGTをローレベルとすることで、点火スイッチ45をオフし、通常放電電流Inを遮断する。通常放電電流Inが遮断されると、二次コイル42に磁界が誘導され、二次電圧V2が放電電圧V2rに達すると、点火プラグ7の電極間に放電が発生し、二次電流I2が通電される。
そこで本実施形態では、ECU32は、通常点火時期θnよりも後のタイミングにおいて、点火信号IGTをハイレベルとし、点火スイッチ45を再度オンにして、一次コイル41に再放電電流Iaを通電する。また、ECU32は、再点火時期θaにて点火信号IGTをローレベルとすることで、点火スイッチ45をオフにし、再放電電流Iaを遮断する。本実施形態では、通常点火時期θnよりも後のタイミングにて点火スイッチ45をオフにするタイミングを「再点火時期θa」と定義する。再放電電流Iaが通電される期間である再放電通電期間Paは、通常放電電流Inが通電される期間である通常通電期間Pnより短い。そのため、再点火時期θaにおける再放電電流Iaは、通常点火時期θnにおける通常放電電流Inより小さい。
図6に示すように、着火時において、点火プラグ7の電極間に燃焼イオンが存在するので、着火時再放電可能電圧V2aにて放電が発生し、二次電圧V2が放電維持電圧V2kまで急激に低下する。
また、失火時の再放電に要求される二次電圧V2を失火時再放電可能電圧V2rmとする。失火時再放電可能電圧V2rmは、失火時筒内圧Pam(図5参照)に比例する。再放電時の最大出力電圧V2maxが失火時再放電可能電圧V2rmより小さい場合、失火時において、点火プラグ7の電極間にて放電が発生せず、図4および図6中に破線で示す如く、再放電通電期間Paに依存する最大出力電圧V2maxを頂点する減衰振動自由波形(オープン波形)となる。
再放電通電期間Pa、および、再点火時期θaを適切に設定することで、正常に着火したか否かを適切に判定することができる。
点火コイル40は、一次コイル41、および、二次コイル42を有する。一次コイル41は、バッテリ6から供給される一次電流I1が流れる。二次コイル42は、内燃機関の燃焼室17において混合気に点火する点火プラグ7の電極に接続され、一次電流I1の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流I2が流れる。
ECU32は、通常放電電流Inの通電および遮断を制御する。通常放電電流Inは、通常通電期間Pnに亘って通電され、通常点火時期θnに遮断される一次電流I1である。また、通常放電電流Inは、混合気に点火し着火させるための一次電流I1である。
ECU32は、再放電電流Iaの通電および遮断を制御する。再放電電流Iaは、通常点火時期θnよりも後の再放電通電期間Paに亘って通電され、再点火時期θaに遮断される一次電流I1である。また、再放電電流Iaは、通常放電電流Inよりも少ない一次電流I1である。
ECU32は、点火スイッチ45のオンオフを制御することで、再放電電流Iaの通電および遮断を制御する。これにより、例えばエネルギ投入部50を備えない点火装置においても、失火判定を行うことができる。
本発明の第2実施形態による点火装置を図7に示す。
本実施形態の点火装置130は、一次電圧検出部48を備える。一次電圧検出部48は、分圧抵抗である抵抗481、482により構成される。抵抗481、482の抵抗値は、分圧された一次電圧V1である一次電圧情報を失火判定部63にて取得可能なように適宜設定される。
一方、破線で示すように、失火時において、点火プラグ7の電極間の燃焼イオンが不足していると、再放電が発生しないので、一次電圧V1は、一次側最大出力電圧V1maxを頂点とするオープン波形となる。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第3実施形態を図8に示す。
上記実施形態では、点火スイッチ45をオンおよびオフすることにより、再放電電流Iaの通電および遮断を行う。本実施形態では、点火スイッチ45に替えて、放電スイッチ57をオンすることにより再放電電流Iaの通電を行う。なお、回路構成は、第1実施形態と同様とする。
図8に示すように、エネルギ投入点火では、通常点火時と同様、ECU32は、点火信号IGTをローレベルとすることで、通常点火時期θnにて点火スイッチ45をオフして通常放電電流Inを遮断する。通常放電電流Inが遮断されると、二次電圧V2が上昇し、放電電圧V2rに達すると、点火プラグ7の電極間に放電が発生し、二次電流I2が通電される。また、エネルギ投入点火では、ECU32は、点火プラグ7にて放電が発生した後、エネルギ投入期間信号IGWをハイレベルとすることで、放電スイッチ57は、フィードバック信号Sfbに応じてオンオフされる。放電スイッチ57をオンすることにより、一次コイル41の接地側からエネルギが投入される。
第1実施形態にて説明したように、着火時において、点火プラグ7の電極間に燃焼イオンが存在する場合、二次電圧V2が着火時再放電可能電圧V2aに達すると放電が発生し、二次電流I2が通電される。
なお、第2実施形態と同様の回路構成とし、第2実施形態と同様、一次電圧V1に基づいて失火判定を行ってもよい。
最大出力電圧V2max_eは、コンデンサ電圧Vdc、一次コイル41の巻数N1、および、二次コイル42の巻数N2に基づき、式(1)で表される
V2max_e=Vdc×N2/N1 ・・・(1)
また、エネルギ投入部50は、エネルギ投入と停止とを切り替える放電スイッチ57を有する。ECU32は、放電スイッチ57のオンオフを制御することで、再放電電流Iaの通電および遮断を制御する。
コンデンサ電圧Vdcがバッテリ電圧Vbより高い値(例えば60[V]程度)であれば、短時間にて再放電時の最大出力電圧V2max_eを高めることができるので、例えば、再放電通電期間Paを十分に確保できない場合であっても、適切に失火判定を行うことができる。
更には、コンデンサ電圧Vdcは任意の電圧値に精度よく充電することができ、点火スイッチ45にて一次コイル41への通電および遮断を実施して判定する方法よりも、二次電圧V2を精度よく発生させることができるので判定精度を更に高めることができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(ア)通電制御部
上記実施形態では、再点火時期は、着火時の筒内圧が最大となるタイミングに基づいて設定される。他の実施形態では、例えば、MBT(Minimum Advance for Best Torque)点火となるように通常点火時期が設定されている場合、再点火時期を上死点後の所定のクランク角(例えばATDC5[°CA])としてもよい。また、MBT点火ではなく、例えば触媒暖機等を考慮して通常点火時期が設定されている場合、再点火時期を、通常点火時期から所定のリードタイミング後としてもよい。
また、上記実施形態では、ECUが「通常放電制御部」および「再放電制御部」を構成する。他の実施形態では、通常放電制御部および再放電制御部の少なくとも一方をECUとは別途の回路等により構成してもよい。
上記実施形態では、失火判定部は、ECUとは別途に設けられる。他の実施形態では、ECUが二次電流情報または一次電圧情報を取得し、ECUにて失火判定を行ってもよい。すなわち、失火判定部をECUにより構成してもよい。
上記実施形態では、エネルギ投入点火は、点火状態を継続可能なエネルギを一次コイルの接地側から投入する。他の実施形態では、エネルギ投入点火は、点火状態を継続可能なエネルギを投入可能であればどのようなものであってもよく、従来の多重放電方式や、例えば特開2012−167665号公報に開示された「DCO方式」としてもよい。例えば、DCO方式を採用する場合、2つの点火コイルのうちの一方を「点火コイル」とみなし、他方を「エネルギ投入部」とみなしてコイル電源を制御して二次電流を制御したり点火継続時間を制御したりすればよい。
また他の実施形態では、エネルギ投入部を省略し、エネルギ投入点火を行わなくてもよい。
上記実施形態では、二次電流検出抵抗および二次電流検出回路を有し、二次電流に基づくフィードバック制御を行う。他の実施形態では、二次電流に基づくフィードバック制御は必ずしも行わなくてもよい。
また、上記実施形態では、二次電流検出回路がアナログ回路により構成される例を説明した。他の実施形態では、例えば二次電流検出回路からの二次電流情報をECUに出力し、ECUにて二次電流指令値を演算するように構成してもよい。
また、失火判定部が一次電圧情報に基づいて失火判定を行う場合、二次電流検出抵抗および二次電流検出回路を省略してもよい。
点火回路ユニットは、電子制御ユニットを収容するハウジング内に収容してもよい。また、点火回路ユニットは、点火コイルを収容するハウジング内に収容してもよい。
点火スイッチおよびエネルギ投入部は、別々のハウジング内に収容してもよい。例えば、点火コイルを収容するハウジング内に点火スイッチが収容され、電子制御ユニットを収容するハウジング内にエネルギ投入部が収容されてもよい。
上記実施形態では、点火スイッチはIGBTにより構成される。他の実施形態では、点火スイッチは、IGBTに限らず、比較的耐圧の高い他のスイッチング素子により構成してもよい。
また、上記実施形態では、充電スイッチおよび放電スイッチは、MOSFETで構成される。他の実施形態では、充電スイッチおよび放電スイッチの少なくとも一方は、MOSFETに限らず、IGBT等の他のスイッチング素子により構成してもよい。
上記実施形態では、直流電源はバッテリにより構成される。他の実施形態では、直流電源は、バッテリに限らず、例えば交流電源をスイッチングレギュレータ等により安定化した直流安定化電源等により構成してもよい。
また、直流電源が、例えばハイブリッド車両や電気自動車の主機バッテリ等、出力電圧が高い場合、DCDCコンバータを省略して出力電圧をそのまま用いたり、或いは、出力電圧を降圧して用いたりしてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
7・・・点火プラグ
17・・・燃焼室
30、130・・・点火装置
32・・・ECU(通常放電制御部、再放電制御部)
40・・・点火コイル
44・・・イグナイタ部
50・・・エネルギ投入部
62、63・・・失火判定部
Claims (5)
- 直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(41)、および、内燃機関(13)の燃焼室(17)において混合気に点火する点火プラグ(7)の電極に接続され前記一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる二次コイル(42)を有する点火コイル(40)と、
前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され前記一次電流の通電および遮断を切り替える点火スイッチ(45)を有するイグナイタ部(44)と、
通常通電期間に亘って通電され通常点火時期に遮断される前記一次電流である通常放電電流の通電および遮断を制御する通常放電制御部(32)と、
前記通常点火時期よりも後の再放電通電期間に亘って通電され再点火時期に遮断される、または、前記再点火時期に通電開始される前記一次電流である再放電電流の通電および遮断を制御する再放電制御部(32)と、
前記再点火時期よりも後の前記二次電流に係る二次電流情報、または、前記再点火時期よりも後の前記一次コイルに印加される電圧である一次電圧に係る一次電圧情報に基づき、正常に着火したか否かを判定する失火判定部(62、63)と、
を備え、
前記再放電制御部は、前記点火スイッチのオンオフを制御することで、前記再放電電流の通電および遮断を制御し、
前記再点火時期は、再放電時における最大出力電圧が失火時再放電可能電圧より小さくなるタイミングであることを特徴とする点火装置(30、130)。 - 直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(41)、および、内燃機関(13)の燃焼室(17)において混合気に点火する点火プラグ(7)の電極に接続され前記一次電流の通電および遮断によって発生する二次電圧が印加され二次電流が流れる二次コイル(42)を有する点火コイル(40)と、
前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され前記一次電流の通電および遮断を切り替える点火スイッチ(45)を有するイグナイタ部(44)と、
通常通電期間に亘って通電され通常点火時期に遮断される前記一次電流である通常放電電流の通電および遮断を制御する通常放電制御部(32)と、
前記通常点火時期よりも後の再放電通電期間に亘って通電され再点火時期に遮断される、または、前記再点火時期に通電開始される前記一次電流である再放電電流の通電および遮断を制御する再放電制御部(32)と、
前記再点火時期よりも後の前記二次電流に係る二次電流情報、または、前記再点火時期よりも後の前記一次コイルに印加される電圧である一次電圧に係る一次電圧情報に基づき、正常に着火したか否かを判定する失火判定部(62、63)と、
前記点火スイッチにより前記通常放電電流を遮断し当該遮断による電圧で前記点火プラグにて放電が発生した後において、エネルギを投入するエネルギ投入部(50)と、
を備え、
前記再点火時期は、再放電時における最大出力電圧が失火時再放電可能電圧より小さくなるタイミングであることを特徴とする点火装置(30、130)。 - 前記エネルギ投入部は、前記一次コイルの接地側から前記点火コイルにエネルギを投入することを特徴とする請求項2に記載の点火装置。
- 前記エネルギ投入部は、エネルギ投入と停止とを切り替える放電スイッチ(57)を有し、
前記再放電制御部は、前記放電スイッチのオンオフを制御することで、前記再放電電流の通電および遮断を制御することを特徴とする請求項2または3に記載の点火装置。 - 前記再放電通電期間は、前記通常通電期間より短いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の点火装置。
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