JP2015200270A - 点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 FFV車両において、燃料中のアルコール濃度が変化した場合に着火性を向上させる点火装置を提供する。
【解決手段】 点火装置は、点火スイッチにより一次電流を遮断し、二次電圧による点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間において、二次電流を同じ方向に且つ所定の目標値を維持するように発生させるためのエネルギを一次コイルの接地側に投入する。投入エネルギ設定手段は、アルコール濃度検出手段から取得したアルコール濃度の情報に基づいて、投入エネルギの制御値を設定する。具体的には、燃料中のアルコール濃度が高いほど、目標二次電流I2*を高く設定するか、又は、エネルギ投入期間IGWを長く設定する。二次電流を交番させる従来技術のように電流がゼロクロスしないので、吹き消えの発生を防止することができ、アルコール濃度が高く霧化能力が低下した状態であっても良好な着火性を確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、点火プラグの動作を制御する点火装置に関する。
従来、アルコール含有燃料を用いるフレキシブルフューエルビークル(以下、「FFV車両」という)の内燃機関に適用される点火装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されたエンジンシステムは、燃料中のアルコール濃度に応じて点火エネルギを調節する。また、特許文献2に開示された内燃機関の点火制御装置は、成分比率推定手段により推定された異種燃料成分の比率に基づいて、点火装置に点火エネルギを供給する。
特開2009−115094号公報 特開2007−187106号公報
特許文献2の装置では、トランジスタのオンオフ動作により、エネルギ蓄積コイルに発生し容量放電用コンデンサに蓄積された高電圧エネルギが一次コイルのバッテリ側に供給される。この構成では、一次電流i1の増加及び減少を交互に繰り返すため、発生する二次電流i2の向きは交互に反対向きになる。すなわち、二次電流i2は、0[A]を跨いで正方向の電流と負方向の電流とが交番する。以下、二次電流I2が0[A]を跨いで方向が交替することを、「ゼロクロスする」という。また、特許文献1のエンジンシステムについても、点火エネルギの流れは特許文献2と同様であると考えられる。
このような点火装置では二次電流が交番しゼロクロスするため火花の強弱が繰り返され特にゼロ点付近で弱くなる。そのため、燃料中のアルコール濃度が比較的高い場合、着火が困難となり失火するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、FFV車両において、燃料中のアルコール濃度が変化した場合に着火性を向上させる点火装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の燃焼室において混合気に点火する点火プラグの動作を制御する点火装置であって、点火コイル、点火スイッチ、エネルギ投入手段、及び投入エネルギ設定手段を備える。
点火コイルは、直流電源から供給される一次電流が流れる一次コイル、及び、点火プラグの電極に接続され、一次電流の通電及び遮断による二次電圧が発生し二次電流が流れる二次コイルを有する。
点火スイッチは、一次コイルの直流電源と反対側である接地側に接続され、点火信号に従って一次電流の通電と遮断とを切り替える。
エネルギ投入手段は、点火スイッチにより一次電流を遮断し、二次電圧による点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間(IGW)において、二次電流が同じ方向に流れるようにエネルギを投入する。この「同じ方向」とは、点火プラグに放電させるときに流れる「放電電流と同じ方向」の意味である。
特に本発明の好ましい態様のエネルギ投入手段は、二次電流を放電電流と同じ方向に、且つ所定の目標値(I2*)を維持するように発生させるためのエネルギを一次コイルの接地側に投入する。
ここで、「点火スイッチにより一次電流を遮断して発生させた二次電流による点火」を「通常点火」という。すなわち、本発明の好ましいエネルギ投入手段は、通常点火後のエネルギ投入期間に、エネルギを一次コイルの接地側に投入する。
また、二次電流を「所定の目標値を維持する」とは、厳密に一定値を維持するという意味に限らず、「所定の目標値を基準とした制御範囲内に収める」という意味を含む。
投入エネルギ設定手段は、エネルギ投入手段による投入エネルギを設定する。
そして、投入エネルギ設定手段は、燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段から取得したアルコール濃度の情報に基づいて、投入エネルギを設定することを特徴とする。
ここで、アルコール濃度の「検出」には、例えば排気の空燃比に基づいてアルコール濃度を「推定」する場合を含む。
本発明の点火装置は、所定のエネルギ投入期間において、二次電流を「通常点火の放電電流と同じ方向に、且つ所定の目標値を維持するように」発生させるためのエネルギを一次コイルの接地側に投入する。つまり、二次電流がゼロクロスしないようにエネルギが投入される。
したがって、従来技術の点火装置のように、交番する二次電流がゼロ付近で火花が弱まることを回避することができる。よって、着火性を向上させることができる。
投入エネルギ設定手段は、具体的には、燃料中のアルコール濃度が高いほど、二次電流の目標値を高く設定するか、又は、エネルギ投入期間を長く設定する。
これにより、アルコール濃度に依存する混合燃料の霧化能力に応じて、適切な投入エネルギを設定することができる。したがって、アルコール濃度が高く霧化能力が低下した状態であっても、良好な着火性を確保することができる。
また、投入エネルギ設定手段は、燃料中のアルコール濃度が所定の濃度閾値未満のとき、二次電流の目標値又はエネルギ投入期間をゼロに設定し、エネルギ投入手段によるエネルギ投入を停止するようにしてもよい。
アルコール濃度が所定の濃度閾値未満の領域では通常点火によって十分に良好な着火が可能であるため、エネルギ投入制御を停止することで消費電力を低減することができる。
本発明の各実施形態による点火装置が適用されるエンジンシステムの概略構成図。 本発明の各実施形態による点火装置の構成図。 図2の点火装置によるエネルギ投入制御の作動を説明するタイムチャート。 第1実施形態の投入エネルギ制御による、エタノール濃度検出値と(a)目標二次電流I2*、(b)エネルギ投入期間IGWとの関係を示すマップ。 図2の点火装置による通常点火の作動を説明するタイムチャート。 第2実施形態の投入エネルギ制御による、エタノール濃度検出値と(a)目標二次電流I2*、(b)エネルギ投入期間IGWとの関係を示すマップ。
以下、本発明の実施形態による点火装置を図面に基づいて説明する。
本発明の各実施形態による点火装置は、車両等に搭載されるエンジンシステムに適用される。以下の実施形態の説明では、特許請求の範囲に記載の「内燃機関」を「エンジン」という。
[エンジンシステムの構成]
まず、エンジンシステムの概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、エンジンシステム10は火花点火式のエンジン13を備えている。エンジン13は、例えば4気筒等の多気筒エンジンであり、図1では1気筒の断面のみを図示する。以下に説明する構成は、図示しない他の気筒にも同様に設けられている。
なお、図1のエンジンシステム10は、EGR(排気還流)システムを有していないものとする。或いは、EGRシステムを有している場合でも、本実施形態の特徴とは関連性が低いため、図示を省略する。さらに、排気通路に設けられる触媒の図示も省略する。
エンジン13は、スロットル弁14を通じて吸気マニホールド15から供給される空気とインジェクタ16から噴射される燃料との混合気を燃焼室17内で燃焼させ、その燃焼時の爆発力によりピストン18を往復運動させる。このピストン18の往復運動は、クランクシャフト19により回転運動に変換されて出力される。燃焼ガスは、排気マニホールド20等を通じて大気中に放出される。
燃焼室17の入口であるシリンダヘッド21の吸気ポートには吸気弁22が設けられ、また燃焼室17の出口であるシリンダヘッド21の排気ポートには排気弁23が設けられている。吸気弁22及び排気弁23は、バルブ駆動機構24により開閉駆動される。吸気弁22のバルブタイミングは、可変バルブ機構25により調整される。
燃焼室17の混合気の点火は、点火装置30によって点火プラグ7の電極間に放電を発生させることにより行われる。点火装置30は、電子制御ユニット32の指令に基づき点火回路ユニット31を動作させて点火コイル40から点火プラグ7に高電圧を印加することにより、燃焼室17で火花放電を発生させる。
点火プラグ7は、エンジン13の燃焼室17で所定のギャップを隔てて対向する一対の電極(図2参照)を有し、上記ギャップで絶縁破壊が生じるだけの高電圧が一対の電極間に印加されると放電を発生させる。以下の説明において、「高電圧」とは、点火プラグ7の一対の電極間で放電が発生し得るほどの電圧をいう。
電子制御ユニット32は、CPU、ROM、RAM及び入出力ポート等からなるマイクロコンピュータによって構成されており、図中、「ECU」と表す。
破線矢印で示すように、電子制御ユニット32は、クランク位置センサ35、カム位置センサ36、水温センサ37、スロットル開度センサ38、及び吸気圧センサ39等の各種センサからの検出信号が入力される。電子制御ユニット32は、これらの各種センサからの検出信号に基づき、実線矢印で示すように、スロットル弁14、インジェクタ16、及び点火回路ユニット31等を駆動してエンジン13の運転状態を制御する。
[点火装置の構成]
次に、点火装置30の構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、点火装置30は、点火コイル40、点火回路ユニット31、及び、電子制御ユニット32の点火制御部33を含む。
点火コイル40は、一次コイル41と二次コイル42と整流素子43とを有し、公知の昇圧トランスを構成している。
一次コイル41は、一端が、一定の直流電圧を供給可能な「直流電源」としてのバッテリ6の正極に接続されており、他端が点火スイッチ45を介して接地されている。以下、一次コイル41のバッテリ6と反対側を「接地側」という。
二次コイル42は、一次コイル41と磁気的に結合されており、一端が点火プラグ7の一対の電極を介して接地されており、他端が整流素子43及び二次電流検出抵抗47を介して接地されている。
一次コイル41に流れる電流を一次電流I1といい、一次電流I1の通電及び遮断によって発生し、二次コイル42に流れる電流を二次電流I2という。図中に矢印で示すように、一次電流I1は、一次コイル41から点火スイッチ45に向かう方向の電流を正とし、二次電流I2は、二次コイル42から点火プラグ7に向かう方向の電流を正とする。また、二次コイル42の点火プラグ7側の電圧を二次電圧V2という。
整流素子43は、ダイオードで構成されており、二次電流I2を整流する。
点火コイル40は、一次コイル41を流れる電流の変化に応じて電磁誘導の相互誘導作用により二次コイル42に高電圧を発生させ、この高電圧を点火プラグ7に印加する。本実施形態では、1つの点火プラグ7に対し1つの点火コイル40が設けられている。
点火回路ユニット31は、点火スイッチ(イグナイタ)45、エネルギ投入部50、二次電流検出抵抗47、二次電流検出回路48を有している。
点火スイッチ45は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成されており、コレクタが点火コイル40の一次コイル41の接地側に接続され、エミッタが接地され、ゲートが電子制御ユニット32に接続されている。エミッタは、整流素子46を介してコレクタに接続されている。
点火スイッチ45は、ゲートに入力される点火信号IGTに応じてオンオフ動作する。詳しくは、点火スイッチ45は、点火信号IGTの立ち上がり時にオンとなり、点火信号IGTの立ち下がり時にオフとなる。一次コイル41における一次電流I1は、点火スイッチ45により点火信号IGTに従って通電及び遮断が切り替えられる。
「エネルギ投入手段」としてのエネルギ投入部50は、エネルギ蓄積コイル52、充電スイッチ53、充電スイッチ用ドライバ回路54、及び整流素子55から構成されるDCDCコンバータ51、並びに、コンデンサ56、放電スイッチ57、放電スイッチ用ドライバ回路58及び整流素子59を有している。
DCDCコンバータ51は、バッテリ6の電圧を昇圧し、コンデンサ56に供給する。
エネルギ蓄積コイル52は、一端がバッテリ6に接続され、他端が充電スイッチ53を介して接地されている。充電スイッチ53は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されており、ドレインがエネルギ蓄積コイル52に接続され、ソースが接地され、ゲートがドライバ回路54に接続されている。ドライバ回路54は、充電スイッチ53をオンオフ駆動可能である。
整流素子55は、ダイオードで構成されており、コンデンサ56からエネルギ蓄積コイル52及び充電スイッチ53側への電流の逆流を防止する。
充電スイッチ53がオンしたとき、エネルギ蓄積コイル52に誘起電流が流れ、電気エネルギが蓄積される。また、充電スイッチ53がオフしたとき、エネルギ蓄積コイル52に蓄積された電気エネルギがバッテリ6の直流電圧に重畳してコンデンサ56側へ放出される。充電スイッチ53がオンオフ動作を繰り返すことで、エネルギ蓄積コイル52にてエネルギの蓄積と放出が繰り返され、バッテリ電圧が昇圧される。
コンデンサ56は、一方の電極が整流素子55を介してエネルギ蓄積コイル52の接地側に接続され、他方の電極が接地されている。コンデンサ56は、DCDCコンバータ51によって昇圧された電圧を蓄電する。
放電スイッチ57は、例えばMOSFETで構成されており、ドレインがコンデンサ56に接続され、ソースが一次コイル41の接地側に接続され、ゲートがドライバ回路58に接続されている。ドライバ回路58は、放電スイッチ57をオンオフ駆動可能である。
整流素子59は、ダイオードで構成されており、点火コイル40からコンデンサ56への電流の逆流を防止している。
なお、図2では1気筒に対する構成のみを示しているが、現実には、放電スイッチ57以降の構成は気筒数分が並列して設けられており、放電スイッチ57の手前で電流経路が気筒毎に分岐され、コンデンサ56に蓄積されたエネルギが各経路に分配される。
二次電流検出回路48は、燃焼室17に設けられる二次電流検出抵抗47の両端電圧に基づいて二次電流I2を検出する。そして、二次電流I2を目標値(以下「目標二次電流I2*」という。)に一致させようとするフィードバック制御により、放電スイッチ57のオンデューティ比を演算し、ドライバ回路58に指令する。
以上が点火回路ユニット31の構成である。
次に、電子制御ユニット32は、「投入エネルギ設定手段」としての点火制御部33、及び「アルコール濃度検出手段」としてのアルコール濃度検出部34を含む。なお、本実施形態における点火制御部33は、投入エネルギの設定のみでなく点火信号IGTの生成等の制御機能全般を含むため、「点火制御部」という。
電子制御ユニット32の点火制御部33は、クランク位置センサ35等の各種センサから取得したエンジン13の運転情報に基づいて、点火信号IGT及びエネルギ投入期間信号IGWを生成し、点火回路ユニット31に出力する。また、点火制御部33は、アルコール濃度検出部34から取得したアルコール濃度情報に基づいて、投入エネルギを設定することを特徴とする。
ここで、アルコール濃度検出部34は燃料中のアルコール濃度を検出するものであり、その構成を問わない。例えば、混合燃料の導電率や静電容量等の物性に基づいて直接的にアルコール濃度を検出するものでもよく、或いは、特開2009−197771号公報に開示された技術を用いて排気の空燃比に基づきアルコール濃度を推定するものでもよい。つまり、アルコール濃度検出部34の「検出」には「推定」を含むものと解釈する。
また、アルコール濃度を検出するための全ての構成が電子制御ユニット32中に設けられている必要はなく、アルコール濃度の情報を点火制御部33に通信可能な部分が電子制御ユニット32内にあればよい。或いは、少なくとも、アルコール濃度検出値の情報が、アルコール濃度検出部34から通信線等を経由して点火制御部33に通信可能に構成されていればよい。
点火制御部33が生成した点火信号IGTは、点火スイッチ45のゲート、及び、充電スイッチ用ドライバ回路54に入力される。点火スイッチ45は、点火信号IGTが入力されている期間、オンとなる。ドライバ回路54は、点火信号IGTが入力されている期間、充電スイッチ53のゲートに対し、充電スイッチ53をオンオフ制御する充電スイッチ信号SWcを繰り返し出力する。
エネルギ投入期間信号IGWは、放電スイッチ用ドライバ回路58に入力される。ドライバ回路58は、エネルギ投入期間信号IGWが入力されている期間、放電スイッチ57のゲートに対し、放電スイッチ57をオンオフ制御する放電スイッチ信号SWdを繰り返し出力する。
また、ドライバ回路58には、目標二次電流I2*を指示するための目標二次電流信号IGAが入力される。
[点火装置の作動]
次に、点火装置30によるエネルギ投入の作動について図3のタイムチャートを参照して説明する。図3のタイムチャートは、共通の時間軸を横軸とし、縦軸に上から順に、点火信号IGT、エネルギ投入期間信号IGW、コンデンサ電圧Vdc、一次電流I1、二次電流I2、投入エネルギP、充電スイッチ信号SWc、放電スイッチ信号SWdの時間変化を示している。
ここで、「コンデンサ電圧Vdc」はコンデンサ56に蓄電された電圧を意味する。また、「投入エネルギP」は、コンデンサ56から放出され、一次コイル41の低電圧側端子側から点火コイル40に供給されるエネルギを意味し、1回の点火タイミング中における供給開始(最初の放電スイッチ信号SWdの立ち上がり)からの積算値を示す。
図3中、「一次電流I1」及び「二次電流I2」は、図2に示す矢印方向の電流を正の値とし、矢印と反対方向の電流を負の値とする。以下の説明において、負の電流の大小に言及する場合、「電流の絶対値」を基準として大小を表す。すなわち、負領域において、電流値が0[A]から離れ絶対値が大きくなるほど「電流が増加又は上昇する」といい、0[A]に近づき絶対値が小さくなるほど「電流が減少又は低下する」という。
また、エネルギ投入期間信号IGWが出力されている時刻t3−t4の期間における二次電流I2の制御目標値を、「目標二次電流I2*」とする。目標二次電流I2*は、点火放電を良好に維持可能な程度の電流に設定される。本実施形態では、波状の最大値と最小値との中間値を目標値とするが、他の実施形態では、波状の最大値又は最小値を目標値としてもよい。
時刻t1にて点火信号IGTがH(ハイ)レベルに立ち上がると、点火スイッチ45がオンされる。このとき、エネルギ投入期間信号IGWはL(ロー)レベルであるため放電スイッチ57はオフである。これにより、一次コイル41における一次電流I1の通電が開始する。
また、点火信号IGTがHレベルに立ち上がっている間、矩形波パルス状の充電スイッチ信号SWcが、充電スイッチ53のゲートに入力される。すると、充電スイッチ53のオン後のオフ期間に、コンデンサ電圧Vdcがステップ状に上昇する。
このようにして、点火信号IGTがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間に、点火コイル40が充電されるとともに、DCDCコンバータ51の出力によってコンデンサ56にエネルギが蓄積される。このエネルギの蓄積は、時刻t2までに終了する。
このとき、コンデンサ電圧Vdc、すなわちコンデンサ56のエネルギ蓄積量は、充電スイッチ信号SWcのオンデューティ比及びオンオフ回数によって制御可能である。
その後、時刻t2にて点火信号IGTがLレベルに立ち下げられ点火スイッチ45がオフされると、それまで一次コイル41に通電していた一次電流I1が急激に遮断される。すると、二次コイル42に高い電圧が発生し、点火プラグ7の電極間にて放電が発生することにより、二次電流I2(放電電流)が流れる。
時刻t2で点火放電を発生させた後にエネルギ投入を行わない場合、二次電流I2は、破線で示すように、時間経過とともに0[A]に近づき、放電を維持できない程度まで減衰すると放電は終了する。このような放電による点火方式を「通常点火」という。
それに対し本実施形態では、時刻t2の直後の時刻t3にエネルギ投入期間信号IGWがHレベルに立ち上げられ、充電スイッチ53がオフの状態で放電スイッチ57がオンされる。すると、コンデンサ56の蓄積エネルギが放出され、一次コイル41の接地側に投入される。これにより、点火放電中に、「投入エネルギPに起因する一次電流I1」が通電する。なお、投入エネルギPは、時刻t2までに蓄積されたコンデンサ電圧Vdcが高いほど大きくなる。
このとき、二次コイル42には、時刻t2−t3間に通電していた二次電流I2に対し、投入エネルギPに起因する一次電流I1の通電に伴う追加分が同じ極性で重畳される。この一次電流I1の重畳は、時刻t3−t4の間、放電スイッチ57がオンされる毎に行われる。
すなわち、放電スイッチ信号SWdがオンになる毎に、コンデンサ56の蓄積エネルギにより一次電流I1が順次追加され、これに対応して、二次電流I2が順次追加される。二次電流I2が所定値になると放電スイッチ57がオフされ一次電流I1への重畳投入が停止し、I2が低下していき所定値になると再度放電スイッチ57がオンされる。これにより、二次電流I2は、目標二次電流I2*に一致するように維持される。
時刻t4でエネルギ投入期間信号IGWがLレベルに立ち下げられると、放電スイッチ信号SWdのオンオフ動作が停止し、一次電流I1、二次電流I2ともにゼロとなる。以下、電流について「ゼロ」と記載する場合、厳密な0[A]に限らず、実質的に0[A]と同等の微少電流範囲を含むものとする。
このように、時刻t2における点火放電の後、「一次コイル41の接地側」から点火コイル40にエネルギを投入する制御方式は、本出願人が開発したものである。以下、本明細書において、単に「エネルギ投入制御」という場合、この制御方式を意味する。
一方、特許文献1、2の従来技術に用いられる方式では、一次コイル41のバッテリ6側から点火コイル40に流入する一次電流I1の通電及び遮断に伴って二次電流I2の方向が交番し、ゼロクロスする。そのため、二次電流I2がゼロ付近となったとき火花が弱くなり着火させることが困難となりやすい
それに対し、本出願人が開発したエネルギ投入制御では、通常点火後の所定のエネルギ投入期間IGWにおいて、二次電流I2を「同じ方向に、且つ所定の目標二次電流I2*を維持するように」発生させる。したがって、放電中に二次電流I2がゼロとなって着火できなくなることを回避することができるため、点火プラグ7の放電を安定して長く持続させることができる。また、点火コイル40の低電圧側からエネルギを投入することで、最低限のエネルギを効率良く投入することができる。
ところで、エタノール等のアルコールを含む燃料を用いるFFV車両では、アルコールの蒸発温度がガソリンの蒸発温度よりも高いことにより、アルコール濃度が高いほど揮発性が低下し、燃焼室17での霧化能力が低下する。したがって、ガソリン燃料を使用する場合に比べ、点火プラグ7の放電時に、燃焼室17における燃料の霧化を促進する状態を形成することが望まれる。
そこで本実施形態の点火装置30は、エネルギ投入制御を実施することで、アルコール含有燃料が霧化し着火しやすい状態を継続的に形成する。また、点火制御部33がアルコール濃度検出部34からアルコール濃度の情報を取得することで、アルコール濃度に応じて、エネルギ投入条件を適切に設定する。
次に、点火制御部33によるエネルギ投入条件の具体的な設定に関して、実施形態毎に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるエネルギ投入条件の設定について、図4を参照して説明する。図4では、アルコール濃度として、エタノール濃度を例示する。
図4(a)に示すように、第1実施形態では、エタノール濃度検出値が0%から100%の範囲にわたって、エタノール濃度が高いほど目標二次電流I2*を高く設定する。
或いは、図4(b)に示すように、エタノール濃度検出値が0%から100%の範囲にわたって、エタノール濃度が高いほどエネルギ投入期間IGWを長く設定する。
こうすることで、エタノール濃度が高く霧化能力が低下した状態ほど放電を強くし、或いは放電可能時間を長く確保することができる。したがって、アルコール濃度に依存する混合燃料の霧化能力に応じて、適切な投入エネルギを設定することができる。なお、図4では、エタノール濃度に応じて目標二次電流I2*又はエネルギ投入期間IGWを直線状に変化させているが、これに限らず、ステップ状や曲線状に変化させてもよい。
ここで、目標二次電流I2*又はエネルギ投入期間IGWのいずれを変化させるかは、例えばエンジン13の回転数及び負荷の条件によって、高回転、高負荷条件ではアルコール濃度が高いほど目標二次電流I2*を高くし、低回転、低負荷条件ではアルコール濃度が高いほどエネルギ投入期間IGWを長くするようにしてもよい。また、重み付けを考慮しつつ、目標二次電流I2*及びエネルギ投入期間IGWの両方を変化させてもよい。
さらに、アルコール濃度は車両の走行中に頻繁に変化するとは考えにくいため、アルコール濃度に応じて投入エネルギを設定する周期は、一般的なエンジン制御の制御周期よりも長くてもよいと考えられる。設定周期を長くすることで、電子制御ユニット32の演算負荷を低減することができる。
(効果)
(1)本実施形態の点火装置30の点火制御部33は、アルコール濃度検出部34から取得したアルコール濃度の情報に基づいて、投入エネルギの設定値として目標二次電流I2*及びエネルギ投入期間IGWを設定する。具体的には、アルコール濃度が高いほど、目標二次電流I2*を高く設定するか、又は、エネルギ投入期間IGWを長く設定する。これにより、アルコール濃度に依存する混合燃料の霧化能力に応じて、適切な投入エネルギを設定することができる。したがって、アルコール濃度が高く霧化能力が低下した状態であっても、良好な着火性を確保することができる。
(2)本実施形態の点火装置30は、エネルギ投入制御の方式として、DCDCコンバータ51で昇圧しコンデンサ56に蓄電した投入エネルギを、一次コイル41の接地側から投入する方式を採用している。これにより、多重放電等のエネルギ投入方式に比べ、低電圧側からエネルギを投入することで最低限のエネルギを効率良く投入しつつ、点火可能な状態を一定期間持続させることができる。
また、エネルギ投入期間IGW中、二次電流I2は、常に負の値となり、交番電流を用いる特許文献1、2の従来技術の方式のようにゼロクロスしないため、火花が弱まることを回避することができる。よって、着火性を向上させることができる。
(3)本実施形態の点火装置30は、二次電流検出抵抗47及び二次電流検出回路48を備え、二次電流I2をフィードバック制御するため、フィードフォワード制御に対し、二次電流I2の実値を目標二次電流I2*に精度良く一致させることができる。したがって、点火制御部33による投入エネルギの設定を適確に実行することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図5、図6を参照して説明する。図5、図6における各記号は、図3、図4で用いた記号を援用する。第2実施形態の点火装置の構成は、図2に示す第1実施形態の点火装置30と同一であり、点火制御部33による投入エネルギの設定の仕方のみが異なる。
図5のタイムチャートは、図3のエネルギ投入制御を実行しない場合の点火装置30の作動を示す。
点火制御部33は、点火信号IGTの出力期間中、充電スイッチ用ドライバ回路54による充電スイッチ53のオンオフ動作を停止する。また、エネルギ投入期間信号IGWの出力期間中、放電スイッチ用ドライバ回路58による放電スイッチ57のオンオフ動作を停止する。これにより、コンデンサ電圧Vdcは蓄積されず、点火コイル40へのエネルギ投入もされなくなる。したがって、一次電流I1の遮断によって発生する二次電流I2による「通常点火」のみが行われる。この状態は、目標二次電流I2*又はエネルギ投入期間IGWをゼロに設定した状態に相当する。
図6(a)に示すように、第2実施形態では、エタノール濃度検出値が所定の濃度閾値α未満の領域Iでは目標二次電流I2*をゼロで一定とし、通常点火を行う。一方、エタノール濃度検出値が濃度閾値α以上の領域IIでは、第1実施形態の図4(a)と同様に、エタノール濃度が高いほど目標二次電流I2*を高く設定する。
或いは、図6(b)に示すように、エタノール濃度検出値が所定の濃度閾値β未満の領域Iではエネルギ投入期間IGWをゼロで一定とし、通常点火を行う。一方、エタノール濃度検出値が濃度閾値β以上の領域IIでは、第1実施形態の図4(b)と同様に、エタノール濃度が高いほどエネルギ投入期間IGWを長く設定する。
図6(a)の濃度閾値αと図6(b)の濃度閾値βとは同じでもよく異なってもよい。
エタノール濃度検出値が濃度閾値α又はβ未満の領域Iでは、通常点火によって十分に良好な着火が可能であるため、エネルギ投入制御を停止することで消費電力を低減することができる。一方、エタノール濃度検出値が濃度閾値α又はβ以上の領域IIでは、エタノール濃度に応じて目標二次電流I2*又はエネルギ投入期間IGWを変更することで、エタノール濃度が高い混合燃料を使用する場合に良好な着火性を確保することができる。
ここで、濃度閾値α、βは、例えばエンジン回転数、エンジン負荷、又は燃料温度等のパラメータにより、マップ等を用いて可変としてもよい。
また、図5のタイムチャートでは、放電スイッチ57によるエネルギ投入を停止させると共に、充電スイッチ53によるエネルギの蓄積を停止しているため、コンデンサ56が過充電になることを防止することができる。ただし、コンデンサ56の充電能力が十分に有る場合は、エネルギ投入の有無に関わらず、コンデンサ電圧Vdcを蓄積してもよい。これにより、エタノール濃度が急激に上昇した場合、蓄積したエネルギを迅速に投入することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、1つの点火プラグ7に対応して点火コイル40及び点火スイッチ45が1つずつ設けられ、エネルギ投入部50は、点火スイッチ45のオフにより発生する放電中に電気エネルギを重畳的に投入することにより放電を持続させる。
これに対し、本発明の他の実施形態では、1つの点火プラグに対応して点火コイル及び点火スイッチが2つずつ設けられ、エネルギ投入部は、一方の点火スイッチのオフにより発生する放電が途絶えた後に一方の点火コイルを介して点火プラグに電気エネルギを投入することにより放電を発生させてもよい。また、エネルギ投入部は、他方の点火スイッチのオフにより発生する放電が途絶えた後に他方の点火コイルを介して点火プラグに電気エネルギを投入することにより放電を発生させてもよい。そして、上記放電を連続させることによって、放電を持続させてもよい。
また、他の実施形態では、1つの点火プラグに対応して点火コイル及び点火スイッチが2つずつ設けられ、一方の点火スイッチのオフにより発生する放電と、他方の点火スイッチのオフにより発生する放電とを連続させることによって、放電を持続させてもよい。このような形態の場合、他方の点火スイッチは、「エネルギ投入部」として機能する。
(イ)アルコール濃度検出手段により濃度が検出される「アルコール」は、エタノール(エチルアルコール)に限らず、メチルアルコール、ブチルアルコール等の脂肪族アルコール、又は、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールであってもよい。
また、バイオ燃料の一種である脂肪酸メチルエステルは、化学式ではアルコール類ではないが、FFV車両に用いられる異種燃料という本発明の趣旨に照らして、アルコールと均等なものとして解釈する。
(ウ)図2の構成の点火装置30によるエネルギ投入制御は、図3に示すように、点火信号IGTのHレベル中に充電スイッチ信号SWcをオンオフしてコンデンサ電圧Vdcを蓄積した後、エネルギ投入期間IGWに、一次コイル41の接地側にエネルギを投入する方法に限らない。例えば、エネルギ投入期間IGWに、充電スイッチ信号SWcと放電スイッチ信号SWdとを交互にオンオフ制御することで、充電スイッチ信号SWcがオンのときエネルギ蓄積コイル52が蓄積したエネルギを、その都度、一次コイル41の接地側に投入するようにしてもよい。その場合、コンデンサ56を備えなくてもよい。
(エ)二次電流I2の制御は、上記実施形態のように、二次電流検出抵抗47及び二次電流検出回路48を備え、二次電流I2をフィードバック制御する形態に限らない。例えば、二次電流検出抵抗47及び二次電流検出回路48を備えず、二次電流I2をフィードフォワード制御してもよい。
(オ)点火回路ユニット31は、電子制御ユニット32を収容するハウジング内に収容されるか、或いは点火コイル40を収容するハウジング内に収容されてもよい。
点火スイッチ45及びエネルギ投入部50は別々のハウジング内に収容されてもよい。例えば、点火コイル40を収容するハウジング内に点火スイッチ45が収容され、電子制御ユニット32を収容するハウジング内にエネルギ投入部50が収容されてもよい。
(オ)点火スイッチは、IGBTに限らず、比較的耐圧の高い他のスイッチング素子で構成されてもよい。また、充電スイッチ及び放電スイッチは、MOSFETに限らず、他のスイッチング素子で構成されてもよい。
(カ)直流電源は、バッテリに限らず、例えば交流電源をスイッチングレギュレータ等によって安定化した直流安定化電源等で構成されてもよい。
(キ)上記実施形態では、エネルギ投入部50は、DCDCコンバータ51によって、バッテリ6の電圧を昇圧している。その他、点火装置がハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される場合には、主機バッテリの出力電圧をそのまま、或いは降圧して、投入エネルギとして用いてもよい。
(ク)電子制御ユニット32は、点火制御部33及びアルコール濃度検出部34の機能部分が一つのユニットとして構成されてもよく、或いは、信号線等によって互いに通信される別体のユニットとして構成されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
13 ・・・内燃機関、 17 ・・・燃焼室、
30 ・・・点火装置、
33 ・・・点火制御部(投入エネルギ設定手段)、
34 ・・・アルコール濃度検出部(アルコール濃度検出手段)、
40 ・・・点火コイル、
41 ・・・一次コイル、 42 ・・・二次コイル、
45 ・・・点火スイッチ、
50 ・・・エネルギ投入部(エネルギ投入手段)、
6 ・・・バッテリ(直流電源)、 7 ・・・点火プラグ。

Claims (4)

  1. 内燃機関(13)の燃焼室(17)において混合気に点火する点火プラグ(7)の動作を制御する点火装置(30)であって、
    直流電源(6)から供給される一次電流が流れる一次コイル(41)、及び、前記点火プラグの電極に接続され、前記一次電流の通電及び遮断による二次電圧が発生し二次電流が流れる二次コイル(42)を有する点火コイル(40)と、
    前記一次コイルの前記直流電源と反対側である接地側に接続され、点火信号(IGT)にしたがって前記一次電流の通電と遮断とを切り替える点火スイッチ(45)と、
    前記点火スイッチにより前記一次電流を遮断し、前記二次電圧による前記点火プラグの放電を発生させた後の所定のエネルギ投入期間(IGW)において、前記二次電流が同じ方向に流れるようにエネルギを投入するエネルギ投入手段(50)と、
    前記エネルギ投入手段による投入エネルギを設定する投入エネルギ設定手段(33)と、
    を備え、
    前記投入エネルギ設定手段は、
    燃料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段(34)から取得したアルコール濃度の情報に基づいて、前記投入エネルギを設定することを特徴とする点火装置。
  2. 前記エネルギ投入手段は、
    前記二次電流を同じ方向に、且つ所定の目標値(I2*)を維持するように発生させるためのエネルギを前記一次コイルの接地側に投入することを特徴とする請求項1に記載の点火装置。
  3. 前記投入エネルギ設定手段は、
    燃料中のアルコール濃度が高いほど、前記エネルギ投入手段による前記二次電流の目標値を高く設定するか、又は、前記エネルギ投入期間を長く設定することを特徴とする請求項2に記載の点火装置。
  4. 前記投入エネルギ設定手段は、
    燃料中のアルコール濃度が所定の濃度閾値未満のとき、
    前記エネルギ投入手段による前記二次電流の目標値又は前記エネルギ投入期間をゼロに設定することを特徴とする請求項3に記載の点火装置。
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