JP2015199797A - 熱収縮フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物(被包装物)の集積包装に適した熱収縮フィルムであって、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる熱収縮フィルムを提供する。【解決手段】樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、ことを特徴とする熱収縮フィルム。【選択図】なし
Description
本発明は、熱収縮フィルム(シュリンクフィルム)に関する。熱収縮フィルムは、例えば、集積した商品(缶飲料、ペットボトル飲料、紙パック飲料等)を包み、熱処理することによって熱収縮フィルムを収縮させて集積包装する用途に用いることができる。
従来、缶飲料、ペットボトル飲料、紙パック飲料等は、24缶、6本等の単位で段ボールに詰めて流通し易い形態で運ばれ、小売店で開封して店頭に並べられてきた。しかし、開梱後に大量の段ボールを処分しなければならないことが問題になっている。また、近年では量販店で段ボールのまま消費者が購入して持ち帰るケースも増えており、家庭での段ボールの処分も問題となっている。
上記問題を踏まえて、安価且つ廃棄し易い熱収縮フィルムによって商品を集積包装する方法が提案されているが、結束力(収縮性)、強度及び引裂き性(開封性)の全ての特性を満足する熱収縮フィルムは得られていないのが現状である。
熱収縮フィルムとしては、例えば、特許文献1には、「ポリエチレン系多層フィルムを二軸延伸によりMD(流れ方向)及びTD(垂直方向)共に延伸倍率3.0倍以上で延伸した後、熱ロール処理により60〜100℃の温度でMDに1.1〜3.0倍に延伸して得られる集積包装用ポリエチレン系熱収縮性多層フィルム。」が開示されている。また、ポリエチレン系多層フィルムとしては、直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とするものが記載されている(請求項1〜3)。この熱収縮フィルムは、強い結束力及び強度は得られるが、引裂き性に劣るため、開封時は鋏や刃物を用いる必要がある。また、高い結束力を得るために二軸延伸が必要であり、製造コストが高い。
特許文献2には、「密度が0.870〜0.935g/cm3のポリエチレン(a)からなる外層(A)、環状オレフィン系樹脂(b1)60〜90質量%と、密度が0.870〜0.935g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン(b2)10〜40質量%とからなる中間層(B)及び密度が0.870〜0.935g/cm3のポリエチレン(c)からなる内層(C)が、順に積層されてなることを特徴とする易引裂性多層フィルム。」が開示されている。この多層フィルムは、引裂き性を向上させるために、環状オレフィン系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンの混合物を用いることを開示している。しかしながら、引裂き性は向上するが、却って結束力が不十分である。
引裂き性の改善のためには、ミシン目を入れることによって引裂き方向を誘導する試みもあるが、熱収縮によってミシン目の穴が広がったり、逆に塞がったりする他、特にミシン目の穴が広がる場合には内容物が汚れるなどの問題も指摘されている。
また、上述のミシン目の問題を解決するために、ミシン目の上にテープを貼り付ける方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、ミシン目の上にテープを貼り付ける方法によれば、工数が増えるという問題があり、また、包装物の意匠性が低下するという問題がある。
本発明は、内容物(被包装物)の集積包装に適した熱収縮フィルムであって、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる熱収縮フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムにおいて、上記タブが、熱収縮フィルムに切込みを入れて形成された構成とし、且つ、特定の組成、密度及びメルトフローレートを有する熱収縮フィルムが上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は下記の熱収縮フィルムに関する。
1.樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、
(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、
(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、
(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、
(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、
ことを特徴とする熱収縮フィルム。
2.前記タブは、前記熱収縮フィルムの樹脂の配向方向の端部に形成されている、上記項1に記載の熱収縮フィルム。
3.前記タブを被覆する融着防止層が形成されている、上記項2に記載の熱収縮フィルム。
4.前記ポリエチレン系樹脂は、更に直鎖状低密度ポリエチレンを含有する、上記項1〜3のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
5.スリーブ包装又はピロー包装に用いる、上記項1〜4のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
6.上記項1〜5のいずれかに記載の熱収縮フィルムを加熱収縮させることにより包装された被包装物を開封する開封方法であって、
加熱収縮後の前記熱収縮フィルムの前記タブを摘み、前記熱収縮フィルムを樹脂の配向方法に沿って帯状に引裂く、
ことを特徴とする開封方法。
1.樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、
(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、
(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、
(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、
(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、
ことを特徴とする熱収縮フィルム。
2.前記タブは、前記熱収縮フィルムの樹脂の配向方向の端部に形成されている、上記項1に記載の熱収縮フィルム。
3.前記タブを被覆する融着防止層が形成されている、上記項2に記載の熱収縮フィルム。
4.前記ポリエチレン系樹脂は、更に直鎖状低密度ポリエチレンを含有する、上記項1〜3のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
5.スリーブ包装又はピロー包装に用いる、上記項1〜4のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
6.上記項1〜5のいずれかに記載の熱収縮フィルムを加熱収縮させることにより包装された被包装物を開封する開封方法であって、
加熱収縮後の前記熱収縮フィルムの前記タブを摘み、前記熱収縮フィルムを樹脂の配向方法に沿って帯状に引裂く、
ことを特徴とする開封方法。
本発明の熱収縮フィルムは、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成されており、上記タブが、熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、且つ、熱収縮フィルムが、特定の組成、密度及びメルトフローレートを有するので、内容物(被包装物)の集積包装に適しており、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる。
熱収縮フィルム
本発明の熱収縮フィルムは、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、
(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、
(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、
(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、
(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、
ことを特徴とする。
本発明の熱収縮フィルムは、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、
(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、
(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、
(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、
(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、
ことを特徴とする。
以下、本発明の熱収縮フィルムについて図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の熱収縮フィルムの一例を示す平面図である。図1において、本発明の熱収縮フィルム1は、特定の組成、密度及びメルトフローレートを有するので、内容物(被包装物)の集積包装に適しており、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる。また、図1において、本発明の熱収縮フィルム1は、樹脂の配向方向(1a−1b方向)に沿って引裂く起点となるタブ2が形成されており、タブ2は、熱収縮フィルム1に切込み3を入れて形成されている。本発明の熱収縮フィルム1を用いて被包装物を包装した状態において、上記タブ2を摘んで樹脂の配向方向に沿って熱収縮フィルム1を引裂くと、上述の特定の組成等を有することとあいまって、引裂きの方向が樹脂の配向方向と平行となり、図1の点線で示した平行線に沿って熱収縮フィルム1を帯状に引裂くことができる。このため、本発明の熱収縮フィルム1を用いて被包装物を包装した状態において、樹脂の配向方向(1a−1b方向)に沿って、被包装物の周囲一周に亘って熱収縮フィルム1を引裂くことができ、容易に開封することができる。また、上記タブ2は、熱収縮フィルム1に切込み3を入れて形成されているので、製造の際に工数が増大せず、製造コストを抑えることができる。
なお、図1において、本発明の熱収縮フィルム1には、融着防止層4が矢印形状に印刷されて形成されている。図1において、当該融着防止層4は、タブ2の一方面を被覆するように形成されており、特に必要ではないがタブ2の周辺にもはみ出して形成されている。
本発明の熱収縮フィルム1は、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブ2が形成されている。上記樹脂の配向方向とは、熱収縮フィルムを製造する際に、溶融状態の樹脂組成物の押出しやフィルムの延伸により、樹脂組成物の押出し方向やフィルムの流れ方向に沿って樹脂分子が配向した方向であり、通常インフレーション成形やTダイ成形においてはMD方向と一致する。当該樹脂の配向方向は、偏光シート(フィルム)を通して観察することにより確認することができる。
切込み3の長さ(タブ2の長さ)は特に限定されず、被包装物を包装する際のシール幅等によって適宜設定すればよいが、5〜30mmが好ましく、8〜20mmがより好ましい。切込み3の長さが長過ぎると、タブ2の長さが長くなり過ぎ、タブ2が捲れて、流通過程で熱収縮フィルム1が破れるおそれがあり、切込み3の長さが短過ぎると、開封時にタブ2を摘み難いおそれがある。
タブ2の幅は特に限定されないが、5〜50mmが好ましく、8〜30mmがより好ましい。タブ2の幅が大き過ぎると、引裂きの方向が樹脂の配向方向と平行となり難いおそれがあり、内容物の周囲一周に亘って熱収縮フィルム1を容易に引裂くことができないおそれがある。タブ2の幅が小さ過ぎると、開封時にタブ2を摘み難いおそれがある。
上記タブ2は、樹脂の配向方向に沿って熱収縮フィルムを引裂く起点となることが可能であるように設けられていれば、その位置は特に限定されない。例えば、図2に示すように、熱収縮フィルム1の、端部1a又は1b以外の箇所に設けられていてもよいが、上記タブ2は、図1のように、熱収縮フィルム1の、樹脂の配向方向の端部(1a又は1b)に形成されていることが好ましい。タブ2が樹脂の配向方向の端部(1a又は1b)に形成されていることにより、被包装物を包装した状態で、タブ2が目立たず、意匠性の低下を抑制することができる。
熱収縮フィルムのタブの数は、特に限定されない。図1及び2において、タブ2は熱収縮フィルム1に2箇所形成されているが、1箇所であってもよいし、3箇所以上形成されていてもよい。
図1のように、タブ2が樹脂の配向方向の端部(1a又は1b)に形成されている場合、タブ2の表面には、タブ2を被覆する融着防止層4が形成されていることが好ましい。融着防止層4が形成されていることにより、図3のように、本発明の熱収縮フィルムを用いて被包装物を包装した場合であっても、図4及び5に示すように、タブ2が融着されず、タブ2を容易に摘むことができる。以下、図3〜5により説明する。
図3は、本発明の熱収縮フィルムを用いて包装した被包装物の斜視図である。図3において、被包装物は6本の350mLの缶飲料5であり、本発明の熱収縮フィルム1を加熱収縮させることにより、包装状態としている。図3において、包装状態の被包装物には、スリーブ口6が形成されている。
図4は、図3で示した包装状態の被包装物の断面図である。図4において、被包装物5は本発明の熱収縮フィルム1により包装状態となっている。また、タブ2が熱収縮フィルム1の樹脂の配向方向の一方の端部1aに形成されており、タブ2の表面に、タブ2を被覆する融着防止層4が形成されている。
図5は、図3で示した被包装状態の被包装物を底部からみた平面図である。図5において、本発明の熱収縮フィルム1は、融着部7においてフィルム1同士で積層されており、加熱収縮により融着されている。但し、融着部7において、融着防止層4が形成されている箇所は、当該融着防止層4によりフィルム1同士の接触が妨げられているので加熱によっても融着していない。このため、融着部7において、タブ2は積層されたフィルム1とは融着しておらず、タブ2を容易に摘んで熱収縮フィルム1を引裂くことができる。
なお、図1及び図5において、融着防止層4はタブ2からはみ出して形成されている。このように、融着防止層4は、融着部7において、熱収縮フィルム1同士の接触面積を著しく狭めて融着力を低下させない程度であれば、タブ2からはみ出して形成されていてもよい。上記融着防止層4は、タブ2からはみ出して形成してもよいので、融着防止層4を形成する際の印刷の位置の調整が容易であり、製造工程において工数が増大せず、製造コストを抑えることができる。
図5のように、本発明の熱収縮フィルム1を用いて被包装物5を包装する場合、上記融着部7の幅L7は、10mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましい。融着部7の幅L7が小さ過ぎると、融着力が低下し、被包装物の結束力が十分でないおそれがある。
図5において、融着防止層の長さL4は、上記融着部7の幅L7よりも長いことが好ましい。このような構成とすることにより、タブ2を摘んで熱収縮フィルム1を引裂く際に、タブ2と連続する熱収縮フィルム1が融着部7において融着されておらず、タブ2を摘んで熱収縮フィルム1を容易に引裂くことができる。
本発明の熱収縮フィルムは、上述のように、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成されており、(1)上記タブは、上記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されているが、更に(2)ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、(3)上記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、(4)上記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である。
上記特徴を有する本発明の熱収縮フィルムは、特定の組成、密度及びメルトフローレートを有することにより、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成され、当該タブが熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されていることとあいまって、内容物(被包装物)の集積包装に適しており、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる。
本発明の熱収縮フィルムは、上記構成を備えていれば、単層であっても多層であってもよい。本発明の熱収縮フィルムが多層である場合は、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルム(多層)であって、(i)上記タブは、上記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、(ii)上記熱収縮フィルムは、いずれかの層にポリエチレン系樹脂及び/又はエチレン−環状オレフィン共重合体を含有し、且つ、当該熱収縮フィルム全体中に上記ポリエチレン系樹脂及び上記エチレン−環状オレフィン共重合体の両成分を含有し、(iii)上記熱収縮フィルム全体中、上記ポリエチレン系樹脂100質量部に対してエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、(iv)上記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、(v)上記熱収縮フィルムは、隣接する層どうしは組成が区別でき、(vi)上記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である熱収縮フィルムとすればよい。
以下、本発明の熱収縮フィルムを単層、多層で区別する必要がある場合には、「熱収縮フィルム(単層)」、又は「熱収縮フィルム(多層)」とも示す。
本発明の熱収縮フィルム(多層)の積層数としては2〜5層程度の任意の積層数を採用することができる。積層数は例えば、エチレン−環状オレフィン共重合体を特定の層に限定することでより高い透明性や収縮率を達成させたり、光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料等の公知の添加剤をそれぞれ別の層に配合するなどの必要性に応じて調整することができる。そして、隣接層どうしは組成が区別できるように設定する。
上記の通り、積層数は限定されないが、本発明の熱収縮フィルム(多層)では、いずれかの層にポリエチレン系樹脂及び/又はエチレン−環状オレフィン共重合体を含有し、且つ、熱収縮フィルム(多層)全体中にポリエチレン系樹脂及びエチレン−環状オレフィン共重合体の両成分を含有するように層構成する。なお、いずれの層も、主成分となる樹脂は、ポリエチレン系樹脂とすることが好ましい。
上記熱収縮フィルム(多層)では、具体的には、外層A、中間層B及び内層Cが当該順に積層されている3層構成が好ましく、その中でも、中間層Bがポリエチレン系樹脂及びエチレン−環状オレフィン共重合体の両方を含有する態様がより好ましい。なお、外層A、内層Cは、熱収縮フィルム(多層)で内容物を集積包装する場合に、外側に位置する層を外層A、内容物側に位置する層を内層Cとしており、外層A及び外層Cが同一組成である場合には、いずれを外層A、内層Cとしてもよい。
本発明の熱収縮フィルム(単層)は、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)を30質量%以上含む。また、本発明の熱収縮フィルム(多層)は、その全体中で、ポリエチレン系樹脂100質量部に対してエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)を30質量%以上含む。
ポリエチレン系樹脂としては、LDPEを30質量%以上含むものであればよい。より具体的には、LDPEは35質量%以上であれば好ましく、LDPE100質量%の場合であってもよい。ポリエチレン系樹脂として、LDPEと他のポリエチレン系樹脂とを併用する場合には、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等を用いることができる。これらのLDPE以外のポリエチレン系樹脂は、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
なお、本明細書におけるポリエチレン樹脂は、少なくともLDPE、LLDPE、MDPE及びHDPEをその概念に含む意味である一方、後記エチレン−環状オレフィン共重合体はその概念に含まれない。
本発明では、ポリエチレン系樹脂としては、LDPE単独又はLDPEとLLDPEとの混合物であることが好ましい。
LDPEは、密度が0.910〜0.930g/cm3の範囲のポリエチレン系樹脂(ホモポリエチレン)であり、例えば、ラジカル開始剤を用いて高圧ラジカル重合により製造されるものが挙げられる。なお、本明細書における密度は、JIS K7112:1999 水中置換法(A法),25℃の条件で測定した値である。
本発明では、熱収縮フィルムの密度を0.930g/cm3以上に設定するため、LDPEとしては比較的密度が高いものを選択することが好ましい。LDPEの密度は、0.915〜0.930/cm3が好ましく、0.920〜0.930/cm3がより好ましい。また、熱収縮フィルムの優れた結束性(収縮性)及び製膜安定性を得るためには、LDPEのメルトフローレート(MFR)は、0.05〜2.0g/10分が好ましく、0.1〜1.2g/10分がより好ましい。なお、本明細書におけるMFRは、JIS K7210:1999,A法,190℃,荷重21.18Nの条件で測定した値である。
LLDPE及びMDPEには明確な区別はないが、密度によって便宜上区別することがある。LLDPE及びMDPEは、Ziegler触媒、メタロセン触媒等のシングルサイト系触媒を用いて、エチレンとα−オレフィンとを共重合することにより得ることができ、α−オレフィンの種類や量を調整することによって密度範囲を制御することができる。
上記α−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは、単独又は2種以上を併用することができる。
LLDPEの密度は、0.870〜0.945g/cm3という広範囲の製品が市販されている。本発明では、熱収縮フィルムの密度を0.930g/cm3以上に設定するため、LLDPEとしては比較的密度が高いものを選択することが好ましい。LLDPEの密度は、0.915〜0.945/cm3が好ましく、0.920〜0.945/cm3がより好ましい。また、LLDPEのMFRは小さすぎると製膜性が不安定になり、大きすぎると熱収縮フィルムの優れた結束性(収縮性)が得られなくなるので、0.05〜2.0g/10分が好ましく、0.1〜1.2g/10分がより好ましい。
また、MDPEは、LLDPEの中で特に密度が0.930〜0.945/cm3程度のものを指し、MFRとしては0.05〜2.0g/10分程度の市販品を使用することができる。
更に、HDPEとしては、密度0.945〜0.965/cm3程度、MFR0.05〜2.0g/10分程度の市販品を使用することができる。
上記LDPE、LLDPE、MDPE及びHDPEの少なくとも1種を含有するポリエチレン系樹脂の密度としては、0.915〜0.945g/cm3程度が好ましい。また、ポリエチレン系樹脂のMFRとしては、0.05〜2.0g/10分が好ましく、0.1〜1.2g/10分がより好ましい。ポリエチレン系樹脂のMFRが小さすぎると、熱収縮フィルムの製膜性が低下するおそれがある。また、ポリエチレン系樹脂のMFRが大き過ぎると、熱収縮フィルムの機械的強度が低下するおそれがある。
エチレン−環状オレフィン共重合体としては限定的ではないが、モノマー成分としてのエチレン含有量が25質量%以上でガラス転移点(Tg)が120℃以下であれば、ポリエチレン系樹脂との相溶性が良くなり、引裂き強度が低下させることができるため好ましい。また、モノマー成分としてのエチレン含有量が、40質量%以下であれば、収縮率を高くすることができるため、好ましい。また、エチレン−環状オレフィン共重合体の密度は0.95〜1.05g/cm3程度が好ましく、190℃21.18Nで測定したMFRは0.05〜4.0g/10分程度が好ましい。
モノマー成分としての環状オレフィンは、例えば、炭素原子数が3〜20のシクロアルカンを有するビニルシクロアルカン及びその誘導体、炭素原子数が3〜20のモノシクロアルケン及びその誘導体、ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン(ノルボルネン)及びその誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ペンタデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]−4−ヘキサデセン及びその誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]−4−ヘプタデセン及びその誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]−5−エイコセン及びその誘導体、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコセン及びその誘導体、ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.03,8.012,17]−5−ヘンエイコセン及びその誘導体、オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ドコセン及びその誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.02,10.03,8.012,21.014,19]−5−ペンタコセン及びその誘導体等があげられる。なお、環状オレフィンは、特開2007−291364号公報に開示されているように、水素添加処理されているものであってもよい。
エチレン−環状オレフィン共重合体(COC)としては、例えば、エチレン−ビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン共重合体、トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン−エチレン共重合体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン−エチレン共重合体等が挙げられる。また、エチレン−環状オレフィン共重合体としては、市販品を用いてもよく、例えば、三井化学(株)製のアペル(商品名)、Topas Advanced Polymers GmbH社製のTOPAS(商品名)等が挙げられる。
本発明では、ポリエチレン系樹脂100質量部に対するエチレン−環状オレフィン共重合体の含有量は5〜40質量部であればよいが、その中でも10〜35質量部が好ましい。
本発明の熱収縮フィルム(単層)の厚さは限定的ではないが、例えば、20〜150μm程度が好ましく、30〜120μm程度がより好ましい。
また、本発明の熱収縮フィルム(多層)の厚さも同様に、限定的ではないが、例えば、20〜150μm程度が好ましく、30〜120μm程度がより好ましい。熱収縮フィルム(多層)を構成する各層の厚さも限定されず、最終製品の特徴に応じて適宜設定できるが、例えば、外層A、中間層B及び内層Cが当該順に積層されている3層構成であれば、熱収縮フィルム(多層)全体に対する中間層Bの厚さの割合は10〜80%が好ましく、15〜70%がより好ましい。
本発明の熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、MFRが0.1〜2.0g/10分である。上記特定の組成並びに特定の密度及びMFRを有することにより、内容物(被包装物)の集積包装(特にスリーブ包装又はピロー包装)に適しており、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる。内容物(被包装物)としては、例えば、缶飲料、ペットボトル飲料、紙パック飲料等が挙げられ、24缶、6本等の単位で集積包装することができる。
本発明の熱収縮フィルムの物性は次の通りである。例えば、結束性(収縮性)の尺度である130℃収縮率は、フィルムの流れ方向(MD)が30〜80%程度である。流れ方向と垂直方向(TD)は用途によって最適値が変わり0〜40%程度である。なお、本明細書における130℃収縮率は、熱媒液としてグリセリンを用いたJIS Z1709の方法(但し、温度条件を120℃から130℃に変更した)で測定した値である。
また、熱収縮フィルムの引裂き強度は、MDが0.01〜1N程度であり、TDが0.1〜2N程度である。なお、本明細書における引裂き強度は、JIS K7128−2に準拠したエルメンドルフ法により測定した値である。
また、熱収縮フィルムの突刺し強度は、15〜40N程度である。なお、本明細書における突刺し強度は、JIS K7124−1:1999のダートインパクト試験に準拠した内径125mmの試験クランプを用いて熱収縮フィルム試料を固定し、アイコーエンジニアリング社製のデジタルフォースゲージに5φ円形フラット治具を取り付けて、クランプされたフィルムの中央部を押し込み、破断時の最大荷重を測定した値である。
また、熱収縮フィルムの弾性率は、MDが400〜1200MPa程度であり、TDが400〜1200MPa程度である。かかる範囲の弾性率があれば、良好な包装機適性及び集積包装後の包装物の剛性が得られる。なお、本明細書における弾性率は、JIS K7127に準拠し、熱収縮フィルム試料を長さ100mm、幅20mmの短冊片とし、チャック間距離50mmでチャッキング後、クロスヘッド速度50mm/分で測定した値である。
本発明の熱収縮フィルムに融着防止層を形成する場合、融着防止層を印刷によって形成することが好ましい。融着防止層を印刷によって形成することにより、当該融着防止層を任意の部位に任意のデザインで配置することが可能となる。融着防止層を印刷によって形成するための印刷用インキとしては、熱収縮フィルムを加熱収縮する際に熱収縮フィルムと融着しなければ特に限定されず、市販の印刷用インキを用いることができる。印刷用インキに含まれるバインダー樹脂としてはポリエチレン系樹脂との相溶性が低ければ特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。上記バインダー樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂、セルロース誘導体、ポリウレタン樹脂、マレイン酸系樹脂、ポリエステル樹脂、塩素化オレフィン樹脂、マレイン化オレフィン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、これらの混合物等を含有する溶剤性インキ、又は水性インキも使用できる。これらの中でも、熱収縮フィルムとの融着の抑制に優れる点で、シリコーン樹脂やセルロース誘導体を用いることが好ましい。
上記融着防止層には、顔料が添加されていてもよい。融着防止層に顔料を添加することにより当該融着防止層を着色すれば、タブが認識され易くなる。着色用の顔料としては特に限定されず、従来公知の無機顔料又は有機顔料を用いることができる。
上記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、ベンガラ、アンチモンレッド、アドミウムレッド、カドミウムイエロー、コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラック、黒鉛等が挙げられる。
上記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、縮合多環顔料等が挙げられる。
上記顔料としては、また、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルク等も用いることができる。
上記顔料の添加量としては特に限定されないが、印刷用インキの固形分質量を100質量%として、無機顔料の場合、固形分質量比で0.5〜70質量%程度が好ましく、有機顔料の場合は固形分質量比で0.1〜40質量%程度が好ましい。
融着防止層を形成する印刷用インキは、融着防止層の熱収縮フィルムとの融着の抑制を妨げない範囲で、上記バインダー樹脂、及び顔料の他に、他の添加剤を含有していてもよい。このような添加剤としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、導電付与剤、界面活性剤、キレート剤、pH調整剤等が挙げられる。
融着防止層において、上記添加剤の含有量は、印刷用インキ100質量%に対して、0.5〜10質量%であることが好ましい。
上記融着防止層を形成する印刷用インキの市販品としては、例えば、大阪印刷インキ製造(株)製グラビアインキ(POC)、DIC(株)社製グラビアインキ(ポリコート、グロッサ、マリングロスPE(いずれも商品名))、サカタインクス(株)社製グラビアインキ(サビリア、ポリSダイヤ(いずれも商品名))、東洋インキ(株)社製グラビアインキ(PANNECO AM、FBキングX(いずれも商品名))、大日精化工業(株)社製グラビアインキ(NT−HRカラー、ハイドリックPEP(いずれも商品名))等が挙げられる。
上記融着防止層を形成するための印刷用インキの印刷は、印刷の直前に熱収縮フィルムにコロナ放電処理やプラズマ放電処理、紫外線照射処理、グラフト重合処理等を行い、グラビア印刷やフレキソ印刷により行うことができる。
熱収縮フィルムの製造方法
本発明の熱収縮フィルム(単層)を製造する製造方法としては特に限定されず、インフレーション法などの従来公知の方法によりフィルム(単層)を形成し、当該フィルムに切込みを入れてタブを形成する方法が挙げられる。インフレーション法は、例えば、樹脂などの成分を押出機内で溶融混練することにより溶融状態の樹脂組成物を調製し、押出機から樹脂組成物を円形のダイスに供給し、円形のダイスから樹脂組成物を押出しして円筒状のフィルムを製膜すると共に、当該円形のダイスの中心部から圧縮空気を供給し、製膜された円筒状のフィルムを周方向に延伸することによってフィルム(単層)を製造する。本発明では、インフレーション法を好適に使用することができる。
本発明の熱収縮フィルム(単層)を製造する製造方法としては特に限定されず、インフレーション法などの従来公知の方法によりフィルム(単層)を形成し、当該フィルムに切込みを入れてタブを形成する方法が挙げられる。インフレーション法は、例えば、樹脂などの成分を押出機内で溶融混練することにより溶融状態の樹脂組成物を調製し、押出機から樹脂組成物を円形のダイスに供給し、円形のダイスから樹脂組成物を押出しして円筒状のフィルムを製膜すると共に、当該円形のダイスの中心部から圧縮空気を供給し、製膜された円筒状のフィルムを周方向に延伸することによってフィルム(単層)を製造する。本発明では、インフレーション法を好適に使用することができる。
本発明の熱収縮フィルム(多層)を製造するためのフィルムの製造方法としては特に限定されず、多層インフレーション法などの従来公知の方法が挙げられる。多層インフレーション法は、例えば、各層を構成する樹脂などの成分を押出機内で溶融混練することにより溶融状態の樹脂組成物を調製し、押出機から樹脂組成物を円形のダイスに供給し、円形のダイスから樹脂組成物を共押出しして円筒状のフィルムを製膜すると共に、当該円形のダイスの中心部から圧縮空気を供給し、製膜された円筒状のフィルムを周方向に延伸することによってフィルム(多層)を製造する。本発明では、当該インフレーション法を用いることが好ましい。当該フィルム(多層)に切込みを入れてタブを形成することにより、本発明の熱収縮フィルム(多層)を製造することができる。
フィルムに切込みを入れてタブを形成する方法としては特に限定されない。例えば、本発明の熱収縮フィルムで被包装物の底面、側面及び上面を一周巻くようにして覆い、熱収縮させて、図3のように側面にスリーブ口が形成された状態で包装する、いわゆる巻きスリーブ包装を行う際に、自動巻きスリーブ包装機でフィルムを切断する際の押切刃や溶断刃に切込み用の刃を追加する方法や、融着防止層を形成した箇所に予め切込み加工を施しておく方法が挙げられる。
タブを被覆する融着防止層を形成する方法としては特に限定されず、例えば、巻き取られた状態のフィルムから、当該フィルムを連続的に引き出し、一定間隔で融着防止層を形成する樹脂組成物(インキ)を所望の形状に塗布(印刷)する方法が挙げられる。
図6に、上記フィルムに融着防止層を設け、且つ、切込みを入れることによりタブを形成して、本発明の熱収縮フィルムを製造する方法を表した模式図を示す。図6において、巻き取られた状態のフィルム8から当該フィルムが引き出され、矢印形の融着防止層4が形成(印刷)されている。また、フィルムは、融着防止層4が形成されている箇所で押切刃等で切断され、当該押切刃等に切込み用の刃が追加されることにより、切断と同時に切込み3が形成されてタブ2が形成され、本発明の熱収縮フィルム1が製造される。図6のように、フィルムが押切刃で切断される際、後続するフィルムには、融着防止層が切り離されて残存し、融着防止層残存部4aとなっていてもよい。当該融着防止層残存部4aは、図7に示すように、巻きスリーブ包装を行うと、被包装物5と接触することとなり、本発明の熱収縮フィルム1の結束力や引裂きには影響を及ぼさない。本発明の熱収縮フィルム1は、上記融着防止層残存部4aが形成されていてもよいので、融着防止層4の形成位置(印刷位置)や、切断位置を高い精度で制御する必要がなく、工数が増大せず製造コストを抑えることができる。
図8に、上記フィルムに融着防止層を設け、且つ、切込みを入れることによりタブを形成して、本発明の熱収縮フィルムを製造する方法の他の形態を表した模式図を示す。図8においては、切込み3の形状が直線ではなく、ノッチ型となっている。このため、融着防止層残存部4aの一部が熱収縮フィルム1の端部から突出する形状となっているが、この場合においても図6及び7に示す形態と同様に、本発明の熱収縮フィルム1の結束力や引裂きには影響を及ぼさない。
本発明は、また、上記熱収縮フィルムを加熱収縮させることにより包装された被包装物を開封する開封方法であって、加熱収縮後の上記熱収縮フィルムの上記タブを摘み、上記熱収縮フィルムを樹脂の配向方法に沿って帯状に引裂く開封方法でもある。本発明の開封方法によれば、上記熱収縮フィルムを用いて被包装物を包装した状態において、加熱収縮後の熱収縮フィルムのタブを摘んで樹脂の配向方向に沿って熱収縮フィルムを引裂くと、熱収縮フィルムが上述の特定の組成等を有することとあいまって、引裂きの方向が樹脂の配向方向と平行となり、熱収縮フィルムにミシン目等の引裂きのガイドを形成しなくても、熱収縮フィルムを帯状に引裂くことができる。このため、本発明の開封方法によれば、上記熱収縮フィルムを用いて被包装物を包装した状態において、樹脂の配向方向に沿って、被包装物の周囲一周に亘って熱収縮フィルムを引裂くことができ、容易に開封することができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し本発明は実施例の範囲に限定されない。
[フィルムの調製]
フィルムを調製するための原料として以下の原料を用い、以下の方法により実施例1〜6、比較例1及び2の熱収縮フィルムを調製した。
(原料)
・LDPE(旭化成製、サンテックLD M2203、MFR=0.3g/10分、密度0.922g/cm3)
・COC (三井化学製 APL6509T、MFR=3.5g/10分、密度1.02g/cm3)
・COC (ホ゜リフ゜ラスチックス社製 TOPAS 9506F-500、MFR=1g/10分、密度1.01g/cm3)
フィルムを調製するための原料として以下の原料を用い、以下の方法により実施例1〜6、比較例1及び2の熱収縮フィルムを調製した。
(原料)
・LDPE(旭化成製、サンテックLD M2203、MFR=0.3g/10分、密度0.922g/cm3)
・COC (三井化学製 APL6509T、MFR=3.5g/10分、密度1.02g/cm3)
・COC (ホ゜リフ゜ラスチックス社製 TOPAS 9506F-500、MFR=1g/10分、密度1.01g/cm3)
実施例1〜4、比較例1及び2
(フィルム(単層)の製膜)
1台の押出機が接続具を介してリップギャップ2.3mmの円形ダイスに接続されてなる単層インフレーション製膜装置を用意した。
(フィルム(単層)の製膜)
1台の押出機が接続具を介してリップギャップ2.3mmの円形ダイスに接続されてなる単層インフレーション製膜装置を用意した。
次に、表1に示す質量部のLDPE及びCOCを混合し、上記押出機に供給し、200℃にて溶融混練した後、溶融状態の樹脂を上記円形ダイスより吐出し、縦方向12.4倍のドラフト比及び横方向3.7倍のブロー比で溶融製膜して巻き取ることにより、55μm、幅300mmのフィルム(単層)を得た。
実施例5及び6
(フィルム(多層)の製膜)
3台(内層、中間層及び外層の各層を形成するためのもの)の押出機が接続具を介してリップギャップ2.3mmの円形多層ダイスに接続されてなる多層インフレーション製膜装置を用意した。
(フィルム(多層)の製膜)
3台(内層、中間層及び外層の各層を形成するためのもの)の押出機が接続具を介してリップギャップ2.3mmの円形多層ダイスに接続されてなる多層インフレーション製膜装置を用意した。
次に、表1に示す質量部のLDPE及びCOCを混合し、上記各押出機に供給し、200℃にて溶融混練した後、溶融状態の樹脂を上記円形ダイスより吐出(共押出)し、縦方向12.4倍のドラフト比及び横方向3.7倍のブロー比で溶融製膜して巻き取ることにより、内層/中間層/外層の厚さの層比が1/1/1であり、層全体の厚さが55μm、幅300mmのフィルム(多層)を得た。
[熱収縮フィルムの調製]
実施例1〜6及び比較例1
上述のようにして製膜した実施例1〜6及び比較例1のフィルムに予めコロナ処理を施した。コロナ処理を施したフィルムの一方面に、図9のように、フィルムの押出し方向(1a−1b方向)と平行に、熱収縮フィルムの幅方向の中心線から20mm離間した位置に印刷の中心が配置された幅15mm、長さ(1a−1b方向)20mmの長方形の融着防止層を形成した。融着防止層は、大阪印刷インキ製造(株)製グラビアインキ(POC 670黒)をフィルムの表面にベタ塗り印刷することにより形成した。
実施例1〜6及び比較例1
上述のようにして製膜した実施例1〜6及び比較例1のフィルムに予めコロナ処理を施した。コロナ処理を施したフィルムの一方面に、図9のように、フィルムの押出し方向(1a−1b方向)と平行に、熱収縮フィルムの幅方向の中心線から20mm離間した位置に印刷の中心が配置された幅15mm、長さ(1a−1b方向)20mmの長方形の融着防止層を形成した。融着防止層は、大阪印刷インキ製造(株)製グラビアインキ(POC 670黒)をフィルムの表面にベタ塗り印刷することにより形成した。
上述のようにして得られたフィルムを、融着防止層が端部となるように、長さ(1a−1b方向の長さ)550mmに切断した。更に、図9のように、融着防止層に重なるように、フィルムの押出し方向(1a−1b方向)と平行に、長さ10mmの切込みを2か所入れてタブを形成した。切込みは、フィルムの中心線から15mm、及び25mm離間した位置に、10mmの間隔を空けて形成した。以上のようにして、実施例1〜6及び比較例1の熱収縮フィルムを製造した。
比較例2
切込みを入れず、タブを形成しなかった以外は実施例1と同様にして、比較例2の熱収縮フィルムを製造した。
切込みを入れず、タブを形成しなかった以外は実施例1と同様にして、比較例2の熱収縮フィルムを製造した。
[被包装物の包装]
被包装物として、350ml飲料缶6本を2列×3列に配置した。図4に示すように、被包装物に、融着防止層が形成された面が内側(被包装物側)となるように、熱収縮フィルムを巻き付けた。この際、熱収縮フィルムの融着防止層が形成された面が、被包装物の底部で50mm程度重なっていた。熱収縮フィルムが重なった部分においては、図4に示すように、融着防止層やタブが形成されていない側の端部を内側(被包装物側)とし、タブ及び/又は融着防止層が形成されている側の端部を外側とした。
被包装物として、350ml飲料缶6本を2列×3列に配置した。図4に示すように、被包装物に、融着防止層が形成された面が内側(被包装物側)となるように、熱収縮フィルムを巻き付けた。この際、熱収縮フィルムの融着防止層が形成された面が、被包装物の底部で50mm程度重なっていた。熱収縮フィルムが重なった部分においては、図4に示すように、融着防止層やタブが形成されていない側の端部を内側(被包装物側)とし、タブ及び/又は融着防止層が形成されている側の端部を外側とした。
次いで、180℃に加熱した熱風式シュリンクトンネル(ニッサンキコー社製 S-650LT/M(商品名))内を通過させ、熱収縮フィルムを加熱収縮させて、スリーブ包装を行った。熱風式シュリンクトンネルを通過させることで、熱収縮フィルムが重なった部分は融着されていた。以上のようにして、熱収縮フィルムを用いて被包装物をスリーブ包装し、図3の状態とした。
実施例1〜6、比較例1及び2の熱収縮フィルムについて、以下の評価を行った。
<130℃収縮率>
JIS Z1709に準拠した測定方法により、温度条件を120℃から130℃に変更して、熱媒液としてグリセリンを用いて測定した。測定は、加熱収縮前の熱収縮フィルムを用い、MD方向及びTD方向について行った。
JIS Z1709に準拠した測定方法により、温度条件を120℃から130℃に変更して、熱媒液としてグリセリンを用いて測定した。測定は、加熱収縮前の熱収縮フィルムを用い、MD方向及びTD方向について行った。
<引裂強度>
加熱収縮前の熱収縮フィルムについて、JIS Z7128−2に準拠して、エルメンドルフ法により測定した。
加熱収縮前の熱収縮フィルムについて、JIS Z7128−2に準拠して、エルメンドルフ法により測定した。
<開封性>
被包装物を包装した状態で、タブを摘み、押出し方向と平行方向に、テープ状に熱収縮フィルムを引裂き、以下の評価基準に従って評価した。
○:熱収縮フィルムを、一周に亘ってテープ状に引裂くことができ、容易に開封できる。
×1:引裂きの方向が押出し方向と平行とならず、熱収縮フィルムの切片の幅が広がりながら破れるか、又は、切片の幅が漸次狭くなって途中で切れてしまい、一周に亘って引裂くことができない。
×2:熱収縮フィルムをテープ状に引裂くことができず、融着部が一部剥離するが開封できない。
被包装物を包装した状態で、タブを摘み、押出し方向と平行方向に、テープ状に熱収縮フィルムを引裂き、以下の評価基準に従って評価した。
○:熱収縮フィルムを、一周に亘ってテープ状に引裂くことができ、容易に開封できる。
×1:引裂きの方向が押出し方向と平行とならず、熱収縮フィルムの切片の幅が広がりながら破れるか、又は、切片の幅が漸次狭くなって途中で切れてしまい、一周に亘って引裂くことができない。
×2:熱収縮フィルムをテープ状に引裂くことができず、融着部が一部剥離するが開封できない。
結果を表1に示す。
本発明の熱収縮フィルムは、樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成されており、特定の組成、密度及びメルトフローレートを示すことにより、内容物(被包装物)の集積包装に適しており、優れた結束力及び強度を有するとともに、簡単に引裂いて内容物を取り出すことができる。
1…熱収縮フィルム、1a,1b…熱収縮フィルムにおける樹脂の配向方向の端部、2…タブ、3…切込み、4…融着防止層、L4…融着防止層の長さ、4a…融着防止層残存部、5…缶飲料、6…スリーブ口、7…融着部、L7…融着部の幅、8…巻き取られた状態のフィルム
Claims (6)
- 樹脂の配向方向に沿って引裂く起点となるタブが形成された熱収縮フィルムであって、
(1)前記タブは、前記熱収縮フィルムに切込みを入れて形成されており、
(2)前記熱収縮フィルムは、ポリエチレン系樹脂100質量部及びエチレン−環状オレフィン共重合体5〜40質量部を含有し、
(3)前記ポリエチレン系樹脂は、低密度ポリエチレンを30質量%以上含み、
(4)前記熱収縮フィルムは、密度が0.930g/cm3以上であり、且つ、メルトフローレート(A法,190℃,荷重21.18N)が0.1〜2.0g/10分である、
ことを特徴とする熱収縮フィルム。 - 前記タブは、前記熱収縮フィルムの樹脂の配向方向の端部に形成されている、請求項1に記載の熱収縮フィルム。
- 前記タブを被覆する融着防止層が形成されている、請求項2に記載の熱収縮フィルム。
- 前記ポリエチレン系樹脂は、更に直鎖状低密度ポリエチレンを含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
- スリーブ包装又はピロー包装に用いる、請求項1〜4のいずれかに記載の熱収縮フィルム。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の熱収縮フィルムを加熱収縮させることにより包装された被包装物を開封する開封方法であって、
加熱収縮後の前記熱収縮フィルムの前記タブを摘み、前記熱収縮フィルムを樹脂の配向方法に沿って帯状に引裂く、
ことを特徴とする開封方法。
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