JP2015199403A - 車両用フレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を確保することができる車両用フレーム構造を提供する。
【解決手段】前後方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部40を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺(横辺31s,32s)と直交するように配置し、隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結部41で連結したフロントフレームレイン30において、連結部41よりも圧縮側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺に夫々当接して細長形状部40の上下方向への傾倒を抑制する複数の充填材42を設けた。これにより、荷重入力時、凸部31aが上下方向へ傾倒することを防止できるため、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができ、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用フレーム構造に関し、特にフレームの長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置した車両用フレーム構造に関する。
従来より、フロントサイドフレーム等の車両のフレーム構造において、衝突性能を向上させるために、衝突による荷重入力時、フレームを圧縮変形或いは折れ変形させることによって衝撃エネルギ吸収量を増加させることが行われている。
フレームの長手方向全体を軸圧縮で圧壊させて圧縮変形させることによって、高い値の衝撃エネルギ吸収量を安定的に維持できるため、圧縮変形を用いたエネルギ吸収機構は衝撃エネルギ吸収性能の面で優れていることが知られている。
一般に、フロントサイドフレームでは、前突時、構造上、バンパビームを介して衝撃荷重が伝達されるため、衝突荷重がフロントサイドフレームに対して軸心方向に作用することは極めて少なく、また、フレーム上にエンジン支持部やサスペンションのサブフレーム取付け部等が設けられているため、フロントサイドフレームの長手方向に高剛性領域が間欠的に形成されている。しかも、フロントサイドフレーム全体を軸圧縮で一様に座屈変形させる場合、フレームに対して内向きに変形させる応力と外向きに変形させる応力とを交互に作用させる必要があり、これらの応力を適正にコントロールすることは容易ではない。
そこで、フロントサイドフレームの先端部分に軸圧縮(圧縮変形)可能なクラッシュカンを設け、フロントサイドフレームの中間部から後端部に亙って積極的に折れ変形可能な複数の衝撃吸収機構を採用することにより衝撃エネルギ吸収量を増加させて、前突時の乗員保護を図っている(特許文献1)。
フレーム断面形状の変更によって衝撃エネルギ吸収量を増加させる技術も公知である。
特許文献2のフレーム構造は、サイドシルを構成するインナ部材とアウタ部材であって、インナ部材とアウタ部材の車幅方向縦断面が、上側接合部と、下側接合部と、両接合部の間において相手側に突出した凸部と、凸部の上下両側に設けた凹部とを有し、インナ部材とアウタ部材の上側接合部と下側接合部と凸部とを夫々接合し、凸部の上下両側に長手方向に延びる細長形状の閉断面部材を夫々形成している。
特許文献3のフレーム構造は、インナ部材とアウタ部材とを備えたキックアップ部と、長手方向に延びる閉断面状のフロントサイドフレームとを有し、キックアップ部とフロントサイドフレームとの間を互いに接する方向に凹ませた形状にし、両者を互いに接合して結合部を形成することにより、結合部の上側に第1閉断面部と下側に第2閉断面部とを形成している。
特許第5104272号公報 特許第5196067号公報 特許第3820867号公報
特許文献1の衝撃吸収機構では、入力した衝撃荷重のうち、主に、クラッシュカンの圧縮変形とフロントサイドフレームの折れ変形とによって吸収することができなかった荷重がフロントサイドフレームよりも後方の車体構成部材や車室等に伝達される。
この衝撃吸収機構では、折れ変形によって吸収される衝撃荷重がエネルギ吸収量全体の大半を占めるため、折れ変形によるエネルギ吸収特性は圧縮変形によるエネルギ吸収特性よりも衝撃エネルギ吸収性能に与える影響が大きい。
つまり、折れ変形によって吸収される衝撃荷重が小さい場合、衝撃吸収のために必要なフロントサイドフレームの変形ストローク、所謂クラッシュストロークが長くなり、車体デザインの自由度が低下する虞がある。
本発明者は、上記の問題点を検証するため、断面縦長矩形状のフレームの折れ変形のメカニズムについてCAE(Computer Aided Engineering)による解析を行った。
まず、この解析の基本的な考え方について説明する。
長手方向に延びる閉断面状フレームに対して長手方向に圧縮荷重を作用させた場合、フレームは長手方向に直交する方向に向かって湾曲することから、中立面よりも湾曲中心側の面(圧縮側面)に長手直交方向から圧縮荷重が作用し、中立面よりも湾曲中心側と反対側の面(引張側面)に引張荷重が作用する状態に擬制することができる。
そこで、長手方向に延びる閉断面状フレームモデルを作成し、このフレームモデルの長手方向に延びる圧縮側面に対して長手直交方向から所定の圧縮荷重を作用させることによって、フレームモデルが支持可能な荷重とフレームモデルが変形するストロークとの相関関係(以下、曲げFS特性という)について解析した。
図18に、解析した曲げFS特性のグラフを示す。尚、縦軸がフレームモデルに作用する荷重、横軸がフレームモデルの変形ストロークである。
図18に示すように、長手方向に延びる閉断面状フレームでは、所定の変形ストローク値においてピークとなる最大荷重が発生し、その後、急激に荷重が低下している。
即ち、荷重が作用する閉断面状フレームの特定領域のみが曲げ強度に寄与していると考えられるため、この特定領域に許容限界を越える荷重(座屈応力)が作用したとき、特定領域が座屈し、閉断面状フレーム全体が座屈変形して衝撃エネルギ吸収量が減少する。
以上のことから、曲げ強度に寄与するフレーム領域を長手方向に長く拡大し、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持する特性に設定することによって、クラッシュストロークを短縮化し、衝撃エネルギ吸収性能を高くできることを知見した。
最大荷重を一定ストロークの間維持するような曲げFS特性にする方法として、閉断面状フレームの板厚を厚くする手法や中立面が長辺と直交するように閉断面状フレームの横比を縦比よりも大きくする手法が考えられる。
しかし、閉断面状フレームの板厚を厚くする場合、車体重量やフレーム自体のコストが増加し、また、閉断面状フレームの横比を縦比よりも大きく設定する場合、エンジンルームに配置される各部材の配置スペースが不利になるため、何れの場合も現実的ではない。
特許文献2,3のように、閉断面状に形成された小型の細長形状部を複数連結した閉断面状フレームを構成することも考えられる。この場合、細長形状部の横比が縦比よりも大きくなるように長辺の幅と短辺の幅とを設定することによって、理論上、最大荷重を一定ストロークの間維持するような曲げFS特性に設定することができると推測される。
しかし、細長形状部を複数連結した閉断面状フレームに対して長手直交方向に圧縮荷重を作用させた場合、細長形状部の中立線よりも圧縮側に張り出した圧縮側部分が大きくなるため、細長形状部の圧縮側部分が長辺と直交する方向へ傾倒するという新たな課題を招く虞がある。
また、細長形状部の圧縮側部分が長辺と直交する方向へ傾倒した場合、曲げ強度に寄与するフレーム領域が減少するため、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができず、十分な衝撃エネルギ吸収性能を確保することができない。
本発明の目的は、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を確保できる車両用フレーム構造等を提供することである。
請求項1の車両用フレーム構造は、長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置し、隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺同士を連結部で連結した車両用フレーム構造において、前記連結部よりも圧縮側において前記隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺に夫々当接して前記細長形状部の前記長辺と直交する方向への傾倒を抑制する少なくとも1つの傾倒抑制部材を設けたことを特徴としている。
この車両用フレーム構造では、連結部よりも圧縮側に張り出した細長形状部の圧縮側部分が大きいにも拘らず、荷重入力時、細長形状部の圧縮側部分が長辺と直交する方向へ傾倒することを防止できるため、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができ、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができることから、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を高くすることができる。
請求項2の発明は、長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置し、隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺同士を連結部で連結した車両用フレーム構造において、前記連結部よりも引張側において前記隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺に夫々当接して前記細長形状部の前記長辺と直交する方向への傾倒を抑制する少なくとも1つの傾倒抑制部材を設けたことを特徴としている。
この車両用フレーム構造では、連結部よりも引張側に張り出した細長形状部の引張側部分が大きいにも拘らず、荷重入力時、細長形状部の引張側部分が長辺と直交する方向へ傾倒することを防止できるため、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができ、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができることから、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を高くすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記複数の細長形状部のうち前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部に荷重作用時に他端側への傾倒を促進する傾倒促進部を設けたことを特徴としている。
これにより、複数の細長形状部のうち長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の傾倒を片側に設けた傾倒抑制部材で抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記傾倒促進部は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の1対の短辺の離隔距離が前記他端側程大きくした構成、又は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の一端側の曲げ部の曲率が他端側の曲げ部の曲率よりも大きくした構成、又は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の一端側の長辺が圧縮側程或いは引張側程他端側に移行した構成のうち何れかにより構成されたことを特徴としている。
これにより、複数の細長形状部のうち長辺と直交する方向における一端側の細長形状部を長辺と直交する方向における他端側に確実に傾倒させることができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記傾倒抑制部材を前記長手方向に間欠的に設けたことを特徴としている。
これにより、傾倒抑制部材に伝達される細長形状部の傾倒に伴う荷重を長手方向で分断するため、傾倒抑制部材の破損を防止できる。
本発明の車両用フレーム構造によれば、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を確保することができる。
実施例1に係るフロントサイドフレームをエンジンルーム内方側から視た側面図である。 図1の平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 フロントサイドレインの斜視図である。 フロントサイドレインの分解斜視図である。 前面衝撃荷重の入力前の車両の状態を示す模式図である。 前面衝撃荷重の入力後の車両の状態を示す模式図である。 細長形状部の連結形態が異なるフロントサイドレインの解析用モデルであって、(a)は実施例1の解析用モデルの長手直交方向断面図を示し、(b)は互いに離隔した短辺同士を連結した解析用モデルの長手直交方向断面図を示し、(c)は長辺同士を直接連結した解析用モデルの長手直交方向断面図を示している。 各解析用モデルを解析した曲げFS特性のグラフである。 実施例2に係るフロントサイドレインの長手直交方向断面図である。 実施例3に係るフロントサイドレインの長手直交方向断面図である。 実施例4に係るフロントサイドレインの長手直交方向断面図である。 実施例5に係るフロントサイドレインの長手直交方向断面図である。 実施例6に係るフロントサイドレインの長手直交方向断面図である。 実施例7に係るフロントサイドレインの斜視図である。 実施例8に係るフロントサイドレインの斜視図である。 従来の閉断面状フレームモデルを解析した曲げFS特性のグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両のフロントサイドフレームに適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図10に基づいて説明する。
まず、フロントサイドフレームが設置された前部車体構造について簡潔に説明する。
図1,図2に示すように、車両Vは、エンジンルームEと車室Cとを上下方向および車幅方向に延びて仕切るダッシュパネル1と、このダッシュパネル1の前方位置で車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム2と、ダッシュパネル1の下方位置で車体後方側に延びるフロアメインフレーム3と、ダッシュパネル1の上部前方に設置されるカウルボックス4と、フロントサイドフレーム2の側方位置でタワー形状に立設されるサスタワー部5と、このサスタワー部5と前述のダッシュパネル1とを上下方向および車体前後方向に延びて連結するエプロン部6と、エプロン部6上端で車体前後方向に延びるエプロンレインメンバ7と、エプロン部6下部でフロントタイヤTを収容するよう略半円状に膨出形成されたタイヤハウス8等を備えている。尚、左右対象構造であるため、主に車体右側構造について説明し、車体左側構造については説明を省略する。また、以下、車体前方を前方とし、車両Vの進行方向に対して車幅方向左方を左方として説明する。
フロントサイドフレーム2の前端部には、前面衝撃荷重を受けた際、圧縮変形(軸圧縮)して、衝突エネルギの一部を吸収するためのクラッシュカン9を設置している。
ダッシュパネル1の下部前面には、車幅方向に延びる閉断面を構成するダッシュロアクロス10を接合固定している。このダッシュロアクロス10を設けることで、ダッシュパネル1下部の剛性を高めている。
フロントサイドフレーム2の前後方向中央部には、略円柱形状のエンジンマウント11を設置して、このエンジンマウント11によってパワーユニット(図示略)を弾性支持している。また、このエンジンマウント11よりも下方のフロントサイドフレーム2内には、エンジンマウント11の取付け剛性を高めるために、マウント取付けレイン12を設置している。
図1に示すように、フロントサイドフレーム2の後部には、下方に傾斜して湾曲形成された湾曲部2aを形成している。フロントサイドフレーム2の後部下面には、サスペンションサブフレーム(図示略)を取付けるサブフレーム取付けブラケット13を接合固定している。図2に示すように、フロントサイドフレーム2後部の車幅方向内方側には、略筋交状に傾斜して延びる連結補強メンバ14を設置して、フロントサイドフレーム2の湾曲部2aとダッシュロアクロス10とを強固に連結している。
そして、フロントサイドフレーム2の後端上部2b(図2参照)は、ダッシュロアクロス10に接合固定されるように構成しており、後端下部2c(図1参照)は、フロアメインフレーム3の前端に連結部15を介して連結固定されている。
また、フロントサイドフレーム2の後部上方には、エプロン部6の車幅外方側で車体上方側に延びる上部連結メンバ16を設置して、フロントピラー(図示略)とフロントサイドフレーム2の後部とを連結している。
次に、フロントサイドフレーム2について詳細に説明する。
図3に示すように、フロントサイドフレーム2は、断面略ハット形状のインナパネル21の上端フランジ部21aと下端フランジ部21bとを断面略ハット形状のアウタパネル22の上端フランジ部22aと下端フランジ部22bとに夫々接合固定することにより、上下方向に長い、所謂縦比が横比よりも大きな略長方形状の閉断面を構成している。
インナパネル21の車幅方向内方側壁面には、前端部から凹形状に窪み水平方向に延びる第1凹状溝21cを形成している。また、アウタパネル22の車幅方向外方側壁面にも、同様に、前端部から凹形状に窪み水平方向に延びる第2凹状溝22cを形成している(図2参照)。フロントサイドフレーム2の中央部位置では、図2に示すように、第1凹状溝21cの後端が、第2凹状溝22cの後端よりも後方側まで延びるように形成している。
図4に示すように、フロントサイドフレーム2の閉断面内には、サブフレーム取付けブラケット13の前端近傍位置から前方に延びるフロントサイドレインフォースメント(以下、フロントサイドレインと略す)30が配設されている。
このフロントサイドレイン30は、正面視で視て、車幅方向断面が細長矩形的な細長形状に形成され且つ荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面NPが長辺と直交するように上下方向に配列された4つの細長形状部40と、上下方向に隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結する3つの連結部41と、連結部41よりも車幅方向内側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺に夫々当接した複数の充填材42(傾倒抑制部材)を備えている。
尚、本発明における細長矩形的な細長形状の細長形状部とは、長手方向直交断面において、1対の長辺と1対の短辺とを備え且つ性能として矩形形状の基本特性を有する形状部であり、長辺又は短辺の途中部分に基本的な矩形形状の特性を阻害しない範囲の角部、湾曲部或いは屈曲部を形成した形状を含むものである。
図4〜図6に示すように、フロントサイドレイン30は、前後方向に延びるインナレイン31とアウタレイン32とによって形成されている。フロントサイドレイン30は、上半部と下半部とが上下対称の構成であるため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン31は、上下方向に配列された4つの凸部31aと、上端の凸部31aから上方へ延びる上端フランジ部31bと、下端の凸部31aから下方へ延びる下端フランジ部31bと、隣り合う凸部31aの車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部31cとを備えている。
4つの凸部31aは、正面視で視て、車幅方向内側に平行状に張り出した1対の横辺31sと、これら1対の横辺31sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結すると共に横辺31sよりも幅が狭くなるように設定された縦辺31tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺31sの車幅方向外側端部から上端フランジ部31bが鉛直上方に延び、最下端の横辺31sの車幅方向外側端部から下端フランジ部31bが鉛直下方に延びている。1対の横辺31sと縦辺31tとの連結部分は、所定の曲率を有する湾曲面によって形成されている。3つの中間フランジ部31cは、車幅方向外側に張り出すように湾曲形成され、隣り合う凸部31aの互いに離隔した横辺31sの車幅方向外側端部同士を連結している。
アウタレイン32は、インナレイン31と左右対称に構成され、4つの凸部32aと、上端の凸部32aから上方へ延びる上端フランジ部32bと、下端の凸部32aから下方へ延びる下端フランジ部32bと、隣り合う凸部32aの車幅方向内側端を連結する3つの中間フランジ部32cとを備えている。
4つの凸部32aは、正面視で視て、車幅方向外側に平行状に張り出し且つ横辺31sと同幅の1対の横辺32sと、これら1対の横辺32sの車幅方向外側端部を鉛直状に連結すると共に縦辺31tと同幅の縦辺32tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺32sの車幅方向内側端部から上端フランジ部32bが鉛直上方に延び、最下端の横辺32sの車幅方向内側端部から下端フランジ部32bが鉛直下方に延びている。1対の横辺32sと縦辺32tとの連結部分は、所定の曲率を有する湾曲面によって形成されている。3つの中間フランジ部32cは、車幅方向内側に張り出すように湾曲形成され、隣り合う凸部32aの互いに離隔した横辺32sの車幅方向内側端部同士を連結している。
図5,図6に示すように、フロントサイドレイン30を形成する際、予め金属製板材をプレス成形してインナレイン31とアウタレイン32とを形成し、上端フランジ部31bと上端フランジ部32b及び下端フランジ部31bと下端フランジ部32bを夫々位置決めして当接させた後、上端フランジ部31b,32bと下端フランジ部31b,32bを夫々溶接接合する。このとき、中間フランジ部31c,32cとは、少なくとも一部が当接状態に保持されている。
以上により、横辺31sとこの横辺31sに略面一に連なる横辺32sとからなる1対の長辺と、縦辺31t,32tからなる1対の短辺とによって前後方向と直交する断面(車幅方向断面)が細長矩形的な細長形状の細長形状部40が上下方向に配列して形成され、中間フランジ部31c,32cによって隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺同士を連結する連結部41が形成される。各連結部41は、各細長形状部40の車幅方向中心部に沿って前後方向に延びているため、細長形状部40の中立面NPの位置に一致している。尚、細長形状部40の短辺に対する長辺の比が2未満の場合、曲げFS特性のフラット化効果が低くなるため、細長形状部40の短辺に対する長辺の比は2以上になるように設定する。本実施例では、横辺31s(32s)を縦辺31t(32t)の2倍の長さ(長辺:短辺が4:1)に設定している。
複数の充填材42は、所定の強度を有する加熱発泡充填材である。この所定の強度は、少なくとも荷重入力時に生じる凸部31aの傾倒動作を抑制可能な強度に設定されている。
複数の充填材42は、3つの連結部41(中間フランジ部31c)と、これら連結部41よりも車幅方向内側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した1対の長辺(横辺31s)とによって形成された前後方向に延びる3つの溝部に夫々配設されている。
充填材42は、インナレイン31とアウタレイン32とを接合してフロントサイドレイン30を形成する際、予め、夫々の連結部41(中間フランジ部31c)又は長辺(横辺31s)に連結部41の前後長に対応した長さの発泡シート42aが貼着され(図6参照)、塗装における乾燥工程の熱を利用して発泡させることにより、設置される。発泡後の充填材42は、体積が所定量(例えば5〜20倍)に膨張するため、連結部41と隣り合う細長形状部40の互いに離隔した1対の長辺とに夫々当接すると同時に接着される。
尚、充填材42の成分構成については、公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
次に、図7、図8の模式図に基づき、車両Vが前面衝撃荷重を受けたときの変形挙動について説明する。
これらの模式図において、Fはフロントサイドフレームとクラッシュボックスとからなるフロントフレーム体、Dはダッシュパネル、Mは連結補強メンバ、Iはダッシュロアクロスとトンネル部に設けたメンバ部材とからなる内側荷重伝達体、Uは上部連結メンバ、Q(ハッチング領域)はマウント取付けレイン、R(ハッチング領域)はサブフレーム取付けブラケット、Tはフロントタイヤを夫々示している。
また、フロントフレーム体Fには、変形後の位置関係が容易に分かるように、便宜上、前後方向に略直線状に延びる複数のポイントを設定している。
第1ポイントP1はクラッシュカン9の前端位置、第2ポイントP2はフロントサイドフレーム2の前端位置、第3ポイントP3はフロントサイドフレーム2の中間位置、第4ポイントP4はマウント取付けレイン12の後端位置、第5ポイントP5はサブフレーム取付けブラケット13の前端位置を示している。
荷重Zが作用すると、フロントフレーム体Fは、圧縮変形と車幅方向の折れ変形を積極的に生じさせて衝撃エネルギを吸収する。
図8に示すように、衝突体Wがフロントフレーム体Fに衝突すると、フロントフレーム体Fの第1ポイントP1と第2ポイントP2との間と、第3ポイントP3の途中までの間とに座屈変形が生じる。第3ポイントP3から第4ポイントP4の間では、マウント取付けレインQ等が存在して変形を生じさせることができないため、第2ポイントP2と第3ポイントP3との間で一旦車幅方向内側に折れ変形(内折れ変形)を生じさせ、第3ポイントP3で車幅方向外側へ折れ変形(外折れ変形)をさせるようにしている。
第4ポイントP4でも、第1凹状溝21aが車両後方側まで延びるように形成することで、第5ポイントP5までの間を車幅方向外側に折れ変形させる。
第5ポイントP5では、サブフレーム取付けブラケットRでサブフレームを取り付け固定し、その後方位置で荷重分散するためにフレーム剛性を高めているから、車幅方向内方側への折れ変形(内折れ変形)が生じる。
以上のように、第3ポイントP3と第4ポイントP4では、車幅方向外側への折れ変形を生じさせ、第5ポイントP5では、車幅方向内側への折れ変形(内折れ変形)を生じさせることで、車体部材の後退を抑制し、車体部材の後退量や乗員への影響を小さくすることができる。
次に、本実施例の車両用フレーム構造における作用、効果について説明する。
上記のように、第5ポイントP5では、荷重Zの作用によって車幅方向外側に突出するように座屈変形していることから、前面衝撃荷重を受けたとき、フロントサイドレイン30の第5ポイントP5相当部分に対して車幅方向外側に向かう荷重が作用するものと見做すことができる。そこで、4つの細長形状部を離隔状態で上下配置すると共に向かい合う長辺同士を中立面位置で連結した本実施例に相当するフロントサイドレインのモデルM1(図9(a)参照)と、4つの細長形状部を離隔状態で上下配置すると共に上下方向に隣り合う短辺を連結したフロントサイドレインのモデルM2(図9(b)参照)と、上下配置された4つの細長形状部の長辺を直接連結したフロントサイドレインのモデルM3(図9(c)参照)とを準備し、夫々のモデルM1〜M3において、図9(a)〜図9(c)に示す矢印方向から荷重fを作用させたときの変形についてCAE(Computer Aided Engineering)による解析を行った。尚、モデルM1〜M3は、細長形状部の材質、前後長、形状(細長比)を同条件に設定している。
図10に、CAEによる解析結果を示す。
尚、モデルM1〜M3が支持可能な荷重fとモデルM1〜M3の変形ストロークとの曲げFS特性を各々のモデルM1〜M3に対応したL1〜L3で示している。
図10に示すように、モデルM2,M3は、長辺が鉛直状に配置された単一の閉断面によって構成されたフロントサイドレインに比べて座屈し難いと推測されるが、最大荷重を持続して維持することができないため、結果的に、衝撃エネルギ吸収量が低い。
モデルM1は、モデルM2よりも最大荷重が低いものの、所定期間安定して最大荷重を維持しているため、モデルM2よりも衝撃エネルギ吸収量を高くすることができる。
本実施例では、前面衝撃荷重を受けたとき、第5ポイントP5に対して車幅方向外側に向かう荷重が作用した状態に擬制できることから、フロントサイドレイン30には、インナレイン31に圧縮荷重が作用し、アウタレイン32に引張荷重が作用すると見做せる。
それ故、前面衝撃荷重を受けたとき、中立面NPよりも圧縮側に張り出した4つの凸部31aに圧縮荷重入力前後において曲げモーメントに伴う周長差が生じることから、凸部31aが周長差を解消するために細長形状部40の長辺と直交する方向(上方又は下方)へ傾倒するため、横辺31sや縦辺31tに変形が発生し、上記のような解析上の曲げFS特性を得ることができない。
本車両用フレーム構造によれば、連結部41(中立面NP)よりも圧縮側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した長辺(横辺31s)に夫々当接して細長形状部40の上下方向への傾倒を抑制する充填材42を設けたことにより、荷重入力時、連結部41よりも圧縮側に張り出した細長形状部40の圧縮側部分である凸部31aが大きいにも拘らず、凸部31aが上下方向へ傾倒することを防止できるため、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができ、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができることから、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を高くすることができる。
次に、実施例2に係るフロントサイドレイン30Aについて図11に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、凸部31aと凸部32aとを左右対称に構成したのに対し、実施例2のフロントサイドレイン30Aは、凸部51aと凸部52aとを左右非対称に構成している。
図11に示すように、フロントサイドレイン30Aは、前後方向に延びると共に、前面衝撃荷重を受けたとき、圧縮荷重が作用するインナレイン51と引張荷重が作用するアウタレイン52とによって形成されている。フロントサイドレイン30Aは、上半部と下半部とが上下対称構成であるため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン51は、4つの凸部51aと、上端の凸部51aから上方へ延びる上端フランジ部51bと、下端の凸部51aから下方へ延びる下端フランジ部51bと、隣り合う凸部51aの車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部51cとを備えている。
4つの凸部51aは、正面視で視て、車幅方向に平行状に張り出した1対の横辺51sと、これら1対の横辺51sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結し且つ横辺51sの幅と略同幅に設定された縦辺51tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺51sの車幅方向外側端部から上端フランジ部51bが鉛直上方に延び、最下端の横辺51sの車幅方向外側端部から下端フランジ部51bが鉛直下方に延びている。3つの中間フランジ部51cは、車幅方向外側に張り出すように湾曲形成され、隣り合う凸部51aの互いに離隔した横辺51sの車幅方向外側端部同士を連結している。
アウタレイン52は、4つの凸部52aと、上端の凸部52aから上方へ延びる上端フランジ部52bと、下端の凸部52aから下方へ延びる下端フランジ部52bと、隣り合う凸部52aの車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部52cとを備えている。
4つの凸部52aは、正面視で視て、車幅方向に平行状に張り出すと共に横辺51sよりも車幅方向幅が大きな1対の横辺52sと、これら1対の横辺52sの車幅方向外側端部を鉛直状に連結し且つ横辺51sと同幅の縦辺52tとによって夫々構成されている。
最上端の横辺52sの車幅方向内側端部から上端フランジ部52bが鉛直上方に延び、最下端の横辺52sの車幅方向内側端部から下端フランジ部52bが鉛直下方に延びている。3つの中間フランジ部52cは、車幅方向内側に張り出すように湾曲形成され、隣り合う凸部52aの互いに離隔した横辺52sの車幅方向内側端部同士を連結している。
フロントサイドレイン30Aを形成するとき、上端フランジ部51bと上端フランジ部52b及び下端フランジ部51bと下端フランジ部52bを夫々当接させた後、上端フランジ部51b,52bと下端フランジ部51b,52bを夫々溶接接合している。
以上により、横辺51sとこの横辺51sに略面一に連なる横辺52sとからなる1対の長辺と、縦辺51t,52tからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長の矩形的な細長形状の細長形状部40Aが形成され、中間フランジ部51c,52cによって隣り合う細長形状部40Aの互いに離隔した長辺同士を連結する連結部41Aが形成される。各連結部41Aは、細長形状部40Aの中立面NPよりも車幅方向内側において前後方向に延びるように形成されている。
複数の充填材42Aは、3つの連結部41Aと、これら連結部41Aよりも車幅方向外側において隣り合う細長形状部40Aの互いに離隔した1対の長辺(横辺52s)とによって形成された前後方向に延びる3つの溝部に夫々配設されている。
複数の充填材42Aは、連結部41Aと隣り合う細長形状部40Aの互いに離隔した1対の長辺とに夫々当接すると同時に接着されている。
尚、充填材42Aは、連結部41Aと中立面NPとの間に配設したが、少なくとも連結部41Aよりも車幅方向外側に配設されれば良い。また、中立面NPよりも車幅方向外側まで充填材42Aを充填することも可能である。
本車両用フレーム構造によれば、細長形状部40Aの連結部41Aよりも車幅方向内側(圧縮側)に張り出した張出量を小さくできるため、凸部51aの上下方向への傾倒することを防止できる。また、連結部41Aよりも車幅方向外側(引張側)に張り出した凸部52aが大きいにも拘らず、荷重入力時、充填材42Aによって凸部52aが上下方向へ傾倒することを防止できるため、曲げ強度に寄与するフレーム領域を拡大することができ、曲げFS特性の最大荷重を一定ストロークの間維持することができることから、クラッシュストロークを短縮化しつつ衝撃エネルギ吸収性能を高くすることができる。
次に、実施例3に係るフロントサイドレイン30Bについて図12に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、単一の細長形状部40を用いて構成したのに対し、実施例3のフロントサイドレイン30Bは、断面台形状の細長形状部40Bと断面長方形状の細長形状部40Cとを用いて構成している。
図12に示すように、フロントサイドレイン30Bは、前後方向に延びると共に、前面衝撃荷重を受けたとき、圧縮荷重が作用するインナレイン53と引張荷重が作用するアウタレイン54とによって形成されている。このフロントサイドレイン30Bの下半部は、上半部と上下対称に構成されているため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン53は、上下方向両端に配置された1対の凸部53eと、これら1対の凸部53eの間に配置された1対の凸部53aと、上端の凸部53eから上方へ延びる上端フランジ部53bと、下端の凸部53eから下方へ延びる下端フランジ部53bと、隣り合う凸部53aと凸部53eとの間及び1対の凸部53aの間において車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部53cとを備えている。
凸部53eは、正面視で視て、車幅方向内側に水平状に張り出した横辺53vと、この横辺53vよりも下方において横辺53vよりも車幅方向内側に水平状に張り出した横辺53wと、横辺53v,53wの車幅方向内側端部を連結する傾斜縦辺53xとによって構成されている。
凸部53aは、車幅方向内側に平行状に張り出し且つ横辺53wと同幅の1対の横辺53sと、これら1対の横辺53sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結する縦辺53tとによって構成されている。
最上端の横辺53vの車幅方向外側端部から上端フランジ部53bが鉛直上方に延び、最下端の横辺53vの車幅方向外側端部から下端フランジ部53bが鉛直下方に延びている。3つの中間フランジ部53cは、横辺53wと横辺53s及び対向する横辺53sの車幅方向外側端部同士を連結している。
アウタレイン54は、インナレイン53と左右対称に構成され、1対の凸部54eと、1対の凸部54aと、上端フランジ部54bと、下端フランジ部54bと、3つの中間フランジ部54cとを備えている。凸部54eは、横辺54vと、この横辺54vよりも張り出した横辺54wと、傾斜縦辺54xとによって構成され、凸部54aは、1対の横辺54sと、縦辺54tとによって構成されている。
以上により、横辺53vとこの横辺53vに略面一に連なる横辺54vとからなる上側長辺と、横辺53wとこの横辺53wに略面一に連なる横辺54wとからなる下側長辺と、傾斜縦辺53x,54xからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Bが形成される。この細長形状部40Bの1対の短辺(傾斜縦辺53x,54x)の離隔距離は、下側程大きくなるように構成されている。この構成が傾倒促進部に相当している。また、横辺53sとこの横辺53sに略面一に連なる横辺54sとからなる1対の長辺と、縦辺53t,54tからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Cが形成される。
中間フランジ部53c,54cによって連結部41Bが形成され、この連結部41Bは、中立面NPの位置に一致して前後方向に延びるように形成されている。
複数の充填材42は、連結部41Bよりも圧縮側において、細長形状部40Bと細長形状部40Cとの間と1対の細長形状部40Cの間とに夫々配設されている。
本車両用フレーム構造によれば、上半部において、細長形状部40Bの下側長辺を上側長辺よりも大きく形成したため、荷重入力時に発生する凸部53eの傾倒方向を積極的に下方向に設定することができ、下側の細長形状部40Cに保持された充填材42で凸部53eの傾倒動作を確実に抑制することができる。同様に、下半部において、上側の細長形状部40Cに保持された充填材42で凸部53eの傾倒動作を確実に抑制することができる。
次に、実施例4に係るフロントサイドレイン30Cについて図13に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、単一の長方形状の細長形状部40を用いて構成したのに対し、実施例4のフロントサイドレイン30Cは、単一の台形形状の細長形状部40D,40Eを用いて、充填材42の削減を図っている。
図13に示すように、フロントサイドレイン30Cは、前後方向に延びると共に、前面衝撃荷重を受けたとき、圧縮荷重が作用するインナレイン55と引張荷重が作用するアウタレイン56とによって形成されている。このフロントサイドレイン30Cの下半部は、上半部と上下対称に構成されているため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン55は、上端に設けられた凸部55eと、この凸部55eに隣り合うと共に凸部55eに対して上下対称に構成された凸部55fと、この凸部55fの下側に隣り合うと共に凸部55fに対して上下対称に構成された凸部55eと、この凸部55eの下側に隣り合うと共に凸部55eに対して上下対称に構成された凸部55fと、上端の凸部55eから上方へ延びる上端フランジ部55bと、下端の凸部55fから下方へ延びる下端フランジ部55bと、隣り合う凸部55eと凸部55fとの間において車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部55cとを備えている。
凸部55eは、正面視で視て、水平状に張り出した横辺55vと、この横辺55vよりも下方において横辺55vよりも内側へ水平状に張り出した横辺55wと、横辺55v,55wの車幅方向内側端部を連結する傾斜縦辺55xとによって構成されている。
凸部55fは、凸部55eと上下対称に構成されている。凸部55fは、正面視で視て、水平状に張り出した横辺55pと、この横辺55pよりも下方において水平状に張り出し且つ横辺55pよりも短い横辺55qと、横辺55p,55qの車幅方向内側端部を連結する傾斜縦辺55rとによって構成されている。
アウタレイン56は、上側から順に交互に配置された2組の凸部56e及び凸部56fと、上端の凸部56eから上方へ延びる上端フランジ部56bと、下端の凸部56fから下方へ延びる下端フランジ部56bと、隣り合う凸部56eと凸部56fとの間において車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部56cとを備えている。
凸部56eは、正面視で視て、水平状に張り出した横辺56vと、この横辺56vよりも下方において横辺56vと平行且つ同幅に水平状に張り出した横辺56wと、横辺56v,56wの車幅方向外側端部を鉛直状に連結する縦辺56xとによって構成されている。
凸部56fは、凸部56eと上下対称に構成されている。凸部56fは、正面視で視て、横辺56pと、横辺56qと、横辺56p,56qの車幅方向外側端部を鉛直状に連結する縦辺56rとによって構成されている。
以上により、横辺55vとこの横辺55vに略面一に連なる横辺56vとからなる上側長辺と、横辺55wとこの横辺55wに略面一に連なる横辺56wとからなる下側長辺と、傾斜縦辺55x及び縦辺56xとからなる短辺とによって車幅方向断面が台形状の細長形状部40Dが形成される。この細長形状部40Dの短辺(傾斜縦辺55x)は、下側程車幅方向内側に移行するように構成されている。この構成が細長形状部40Dの傾倒促進部に相当している。横辺55pとこの横辺55pに略面一に連なる横辺56pとからなる上側長辺と、横辺55qとこの横辺55qに略面一に連なる横辺56qとからなる下側長辺と、傾斜縦辺55r及び縦辺56rとからなる短辺とによって細長形状部40Dと上下対称の細長形状部40Eが形成される。この細長形状部40Eの短辺(傾斜縦辺55r)は、上側程車幅方向内側に移行するように構成されている。この構成が細長形状部40Eの傾倒促進部に相当している。
中間フランジ部55c,56cによって連結部41Cが形成され、この連結部41Cは、中立面NPの位置に一致して前後方向に延びるように形成されている。
複数の充填材42は、連結部41Cよりも圧縮側において、上下方向に並ぶ3つの連結部41Cのうち上側の連結部41Cに対応した細長形状部40Dと細長形状部40Eとの間及び下側の連結部41Cに対応した細長形状部40Dと細長形状部40Eとの間に配設されている。
本車両用フレーム構造によれば、細長形状部40Dの下側長辺を上側長辺よりも大きく形成し、細長形状部40Eの下側長辺を上側長辺よりも小さく形成したため、荷重入力時に発生する凸部55eの傾倒方向を積極的に下方へ設定し且つ凸部55fの傾倒方向を積極的に上方へ設定することができ、中段の連結部41Cに対応した細長形状部40Dと細長形状部40Eとの間の充填材42を省略しながら、上側及び下側の連結部41Cに対応した細長形状部40Dと細長形状部40Eとの間の充填材42を介して凸部55eと凸部55fとの傾倒動作を相殺することができる。
次に、実施例5に係るフロントサイドレイン30Dについて図14に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、単一の長方形状の細長形状部40を用いて構成したのに対し、実施例4のフロントサイドレイン30Dは、細長形状部40Fと細長形状部40Gとを用いて構成している。
図14に示すように、フロントサイドレイン30Dは、前後方向に延びると共に、前面衝撃荷重を受けたとき、圧縮荷重が作用するインナレイン57と引張荷重が作用するアウタレイン58とによって形成されている。このフロントサイドレイン30Dの下半部は、上半部と上下対称に構成されているため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン57は、上下方向両端に配置された1対の凸部57gと、これら1対の凸部57gの間に配置された1対の凸部57aと、上端の凸部57gから上方へ延びる上端フランジ部57bと、下端の凸部57gから下方へ延びる下端フランジ部57bと、隣り合う凸部57gと凸部57aとの間及び1対の凸部57aの間において車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部57cとを備えている。
凸部57gは、正面視で視て、車幅方向内側に水平状に張り出した横辺57mと、この横辺57mよりも下方において車幅方向内側に水平状に張り出し且つ横辺57mと同幅の横辺57nと、横辺57m,57nの車幅方向内側端部を鉛直状に連結する縦辺57lとによって構成されている。
正面視で視て、横辺57mと縦辺57l及び横辺57nと縦辺57lは夫々湾曲状に連結され、横辺57mと縦辺57lとが形成する曲率半径R1は横辺57nと縦辺57lとが形成する曲率半径R2よりも大きくなるように構成している。この構成が細長形状部40Fの傾倒促進部に相当している。
凸部57aは、車幅方向に平行状に張り出し且つ横辺57nと同幅の1対の横辺57sと、これら1対の横辺57sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結する縦辺57tとによって構成されている。
最上端の横辺57mの車幅方向外側端部から上端フランジ部57bが鉛直上方に延び、最下端の横辺57mの車幅方向外側端部から下端フランジ部57bが鉛直下方に延びている。3つの中間フランジ部57cは、横辺57nと横辺57s及び対向する1対の横辺57sの車幅方向外側端部同士を連結している。
アウタレイン58は、インナレイン57と左右対称に構成され、1対の凸部58gと、1対の凸部58aと、上端フランジ部58bと、下端フランジ部58bと、3つの中間フランジ部58cとを備えている。横辺58mと縦辺58lとが形成する曲率半径R1は横辺58nと縦辺58lとが形成する曲率半径R2よりも大きくなるように構成されている。
凸部58gは、横辺58mと、横辺58nと、縦辺58lとによって構成され、凸部58aは、1対の横辺58sと、縦辺58tとによって構成されている。
以上により、横辺57mとこの横辺57mに略面一に連なる横辺58mとからなる上側長辺と、横辺57nとこの横辺57nに略面一に連なる横辺58nとからなる下側長辺と、縦辺57l,58lからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Fが形成される。細長形状部40Fの上側の曲率半径R1が下側の曲率半径R2よりも大きく設定されている。この構成が、細長形状部40Fの傾倒促進部に相当している。また、横辺57sとこの横辺57sに略面一に連なる横辺58sとからなる1対の長辺と、縦辺57t,58tからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Gが形成される。
中間フランジ部57c,58cによって連結部41Dが形成され、この連結部41Dは、中立面NPの位置に一致して前後方向に延びるように形成されている。
複数の充填材42は、連結部41Dよりも圧縮側において、細長形状部40Fと細長形状部40Gとの間及び1対の細長形状部40Gの間に夫々配設されている。
本車両用フレーム構造によれば、上半部において、細長形状部40Fの上側の曲率半径R1が下側の曲率半径R2よりも大きいため、荷重入力時に発生する凸部57gの傾倒方向を積極的に下方向に設定することができ、下側の細長形状部40Gに保持された充填材42で凸部57gの傾倒動作を確実に抑制することができる。同様に、下半部において、上側の細長形状部40Gに保持された充填材42で凸部57gの傾倒動作を確実に抑制することができる。
次に、実施例6に係るフロントサイドレイン30Eについて図15に基づいて説明する。
実施例1のフロントサイドレイン30は、単一の長方形状の細長形状部40を用いて構成したのに対し、実施例6のフロントサイドレイン30Eは、細長形状部40Hと細長形状部40Iを用いて構成している。
図15に示すように、フロントサイドレイン30Eは、前後方向に延びると共に、前面衝撃荷重を受けたとき、圧縮荷重が作用するインナレイン59と引張荷重が作用するアウタレイン60とによって形成されている。このフロントサイドレイン30Eの下半部は、上半部と上下対称に構成されているため、以下、主に上半部について説明する。
インナレイン59は、上下方向両端に配置された1対の凸部59hと、これら1対の凸部59hの間に配置された1対の凸部59aと、上端の凸部59hから上方へ延びる上端フランジ部59bと、下端の凸部59hから下方へ延びる下端フランジ部59bと、隣り合う凸部59hと凸部59aとの間及び1対の凸部59aの間において車幅方向外側端を連結する3つの中間フランジ部59cとを備えている。
凸部59hは、正面視で視て、下側程車幅方向内側に張り出した横辺59iと、この横辺59iよりも下方において水平状に張り出した横辺59jと、横辺59i,59jの車幅方向内側端部を鉛直状に連結する縦辺59kとによって構成されている。
凸部59aは、車幅方向内側に平行状に張り出し且つ横辺59jと同幅の1対の横辺59sと、これら1対の横辺59sの車幅方向内側端部を鉛直状に連結する縦辺59tとによって構成されている。
アウタレイン60は、インナレイン59と左右対称に構成され、1対の凸部60hと、1対の凸部60aと、上端フランジ部60bと、下端フランジ部60bと、3つの中間フランジ部60cとを備えている。凸部60hは、横辺60iと、横辺60jと、縦辺60kとによって構成され、凸部60aは、1対の横辺60sと、縦辺60tとによって構成されている。横辺60iは、下側程車幅方向外側に張り出すように形成されている。
尚、横辺59iと横辺60iとは、細長形状部40Hの基本的な矩形形状の特性を阻害しない角度に設定されている。
以上により、横辺59iとこの横辺59iに連なる横辺60iとからなる上側長辺と、横辺59jとこの横辺59jに略面一に連なる横辺60jとからなる下側長辺と、縦辺59k,60kからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Hが形成される。また、横辺59sとこの横辺59sに略面一に連なる横辺60sとからなる1対の長辺と、縦辺59t,60tからなる1対の短辺とによって車幅方向断面が細長形状の細長形状部40Iが形成される。
中間フランジ部59c,60cによって連結部41Eが形成され、この連結部41Eは、中立面NPの位置に一致して前後方向に延びるように形成されている。
複数の充填材42は、連結部41Eよりも圧縮側において、細長形状部40Hと細長形状部40Iとの間及び1対の細長形状部40Iの間に夫々配設されている。
本車両用フレーム構造によれば、上半部において、横辺59iが車幅方向内側(圧縮側)程下方に移行するように形成されているため(この構成が傾倒促進部に相当する)、荷重入力時に発生する凸部59hの傾倒方向を積極的に下方向に設定することができ、下側の細長形状部40Iに保持された充填材42で凸部59hの傾倒動作を確実に抑制することができる。同様に、下半部において、上側の細長形状部40Iに保持された充填材42で凸部59hの傾倒動作を確実に抑制することができる。
次に、実施例7に係るフロントサイドレイン30Fについて図16に基づいて説明する。
実施例1の充填材42は、連結部41よりも車幅方向内側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した1対の長辺(横片31s)とによって形成された前後方向に延びる3つの溝部に夫々前後方向に連続するように配設したのに対し、実施例7の充填材42Bは、前後方向に延びる溝部に間欠的に配設されている。
図16に示すように、加熱発泡充填材からなる複数の充填材42Bは、3つの連結部41と、これら連結部41よりも車幅方向内側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した1対の長辺(横辺31s)とによって形成された前後方向に延びる3つの溝部に夫々配設されている。充填材42Bは、インナレイン31とアウタレイン32とを接合してフロントサイドレイン30Fを形成する際、予め、夫々の連結部41又は圧縮側長辺に所定長さに分割された発泡シート(図示略)の小片が貼着され、加熱発泡により設置される。発泡後の充填材42Bは、前後方向に延びる3つの溝部夫々に均等間隔で配置されている。
次に、実施例8に係るフロントサイドレイン30Gについて図17に基づいて説明する。
実施例1の充填材42は、加熱発泡充填材によって構成されたのに対し、実施例8の充填材は、合成樹脂製の複数のリブ42Cを用いている。尚、リブ42Cの材質は、少なくとも凸部31aの傾倒を抑制できれば良く、金属製リブを用いても良い。
図17に示すように、合成樹脂材料からなる複数のリブ42Cは、3つの連結部41と、これら連結部41よりも車幅方向内側において隣り合う細長形状部40の互いに離隔した1対の長辺とによって形成された前後方向に延びる3つの溝部に夫々均等間隔で配設されている。リブ42Cは、インナレイン31とアウタレイン32とを接合した後、所定の接着材により前後方向に延びる3つの溝部夫々に固定され、圧縮側長辺(横片31s)間に介在される。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、フロントサイドフレームの閉断面内部に配設されるフロントサイドレインに適用した例を説明したが、フロントサイドレインではなく、フロントサイドフレーム自体(アウタパネル・インナパネル)に適用しても良い。また、リヤサイドフレーム、サスクロスメンバ、バンパビーム、センタピラー、インパクトバー等、少なくとも、圧縮荷重と引張荷重とが作用する車両用フレームであれば何れにも適用することができる。
2〕前記実施形態においては、細長形状部を4つ配列した例を説明したが、少なくとも2つ以上設ければ良く、5つ以上配列しても良い。また、細長形状部の長辺を水平状に延びるように構成した例を説明したが、圧縮荷重(引張荷重)の作用する方向に細長形状部の短辺が対向すれば良く、圧縮荷重が鉛直方向に入力する場合、細長形状部の長辺を鉛直方向に延びるように構成することで本発明の効果を奏することができる。
3〕前記実施形態においては、インナレインとアウタレインとを形成するに当り、金属製板材を予めプレス成形してフロントサイドレインを形成した例を説明したが、アルミ合金をフレーム材料とする場合、押出成形を用いて成形することも可能である。また、合成樹脂等をフレーム材料とする場合、射出成形を用いて成形しても良い。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
2 フロントサイドフレーム
30,30A〜30G フロントサイドレイン
31a 凸部
31s 横片
32s 横片
40,40A〜40I 細長形状部
41,41A〜40E 連結部
42,42A,42B 充填材
42C リブ

Claims (5)

  1. 長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置し、隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺同士を連結部で連結した車両用フレーム構造において、
    前記連結部よりも圧縮側において前記隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺に夫々当接して前記細長形状部の前記長辺と直交する方向への傾倒を抑制する少なくとも1つの傾倒抑制部材を設けたことを特徴とする車両用フレーム構造。
  2. 長手方向と直交する断面が細長矩形的な細長形状の複数の細長形状部を荷重入力時の圧縮側と引張側の中間の中立面が長辺と直交するように配置し、隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺同士を連結部で連結した車両用フレーム構造において、
    前記連結部よりも引張側において前記隣り合う細長形状部の互いに離隔した長辺に夫々当接して前記細長形状部の前記長辺と直交する方向への傾倒を抑制する少なくとも1つの傾倒抑制部材を設けたことを特徴とする車両用フレーム構造。
  3. 前記複数の細長形状部のうち前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部に荷重作用時に他端側への傾倒を促進する傾倒促進部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フレーム構造。
  4. 前記傾倒促進部は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の1対の短辺の離隔距離が前記他端側程大きくした構成、又は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の一端側の曲げ部の曲率が他端側の曲げ部の曲率よりも大きくした構成、又は、前記長辺と直交する方向における一端側の細長形状部の一端側の長辺が圧縮側程或いは引張側程他端側に移行した構成のうち何れかにより構成されたことを特徴とする請求項3に記載の車両用フレーム構造。
  5. 前記傾倒抑制部材を前記長手方向に間欠的に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用フレーム構造。


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