JP2015197310A - 静電容量測定装置 - Google Patents

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秀明 南
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Abstract

【課題】キャパシタを充電する定電流値と、その充電時間と、初期電圧と最終電圧の差電圧とからキャパシタの容量を測定するにあたって、突発的なノイズによる影響を緩和してキャパシタの静電容量を高速かつ高安定度のもとで測定可能とする。【解決手段】定電流Iでの充電により直線的に上昇するキャパシタ電圧波形に沿って、所定の区間Δtを一定として、各区間Δtnごとに、その区間終了時点で移動平均法によりキャパシタ電圧Vの移動平均電圧VAmを求め、各区間ごとの移動平均電圧VAmと、予め設定されている充電終結電圧FVとを比較し、VAm=FVになった時点で充電を終了し、最初の第1区間Δt0の区間平均電圧をVA0,第1区間Δt0の終了時点をts,VA=FVになったときの第n区間Δtnの終了時点をteとして、キャパシタの静電容量Cを、I?(te−ts)/(FV−VA0)により算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、被測定素子であるキャパシタの静電容量を測定する静電容量測定装置に関し、さらに詳しく言えば、キャパシタを定電流にて所定時間充電し、その定電流値と、充電時間と、キャパシタの初期電圧と充電終了時の最終電圧の差電圧とから、キャパシタの静電容量を測定する静電容量測定装置に関するものである。
キャパシタ(コンデンサ)を定電流で充電すると、経時的に電圧が線形に上昇する。したがって、充電電流(定電流)をI,充電時間をT,充電開始時の初期電圧をVinit,充電終了時の最終電圧をVfinalとすれば、キャパシタの静電容量Cは、
C=I×T/(Vfinal−Vinit)
により求めることができる(特許文献1参照)。通常、充電はキャパシタを放電してから行うため、初期電圧のVinitは0Vである。
この測定原理を利用した静電容量測定装置の一つとして、特許文献2には、線形に増加する電圧ランプ波形を生成するために、キャパシタに接続可能な定電流源を含む電荷回路と、前記電圧ランプ波形に沿って第1の点と第2の点の2点間の電位差ΔVおよび時間差Δtを測定する測定手段と、キャパシタを放電させる制御部とを含み、キャパシタに対する充電電流(定電流)I,電位差ΔVおよび時間差Δtから、キャパシタの静電容量Cを、C=I×Δt/ΔVにより求める容量測定システムが記載されている。
特開2002−277495号公報 米国特許第6275047号明細書(請求項6)
前記特許文献2に記載された発明によれば、容量を測定するにあたって、キャパシタの初期電圧を必ずしも放電完了時の0Vにする必要はなく、定電流充電によって線形に増加するキャパシタの電圧ランプ波形の安定した所定の2点間の電位差ΔVと時間差Δtとを見ればよい。
しかしながら、前記特許文献1,2に記載された発明のいずれにおいても、キャパシタの静電容量を算出する基礎としての初期電圧Vinitと最終電圧Vfinalを、それら各ポイントの瞬時値としているため、突発的なノイズによる影響を受けやすい、という問題がある。
また、充電電流が被測定キャパシタの静電容量に対して適切かどうかの判定(充電途中でのレンジ切り替えや放電開始の判定)が行わないため、結果として測定時間が長くなる。
したがって、本発明の課題は、キャパシタを定電流にて充電し、その定電流値と、充電時間と、キャパシタの初期電圧と充電終了時の最終電圧の差電圧とから、キャパシタの静電容量を測定する静電容量測定装置において、突発的なノイズによる影響を緩和してキャパシタの静電容量を高速かつ高安定度のもとで静電容量の測定を可能にし、充電途中において適宜レンジの切り替えと放電開始の判定を行い高速化を可能にした静電容量測定装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、被測定素子であるキャパシタを定電流で充電する定電流源からなる充電手段と、前記キャパシタを放電する放電手段と、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vを測定する電圧測定手段と、前記キャパシタに対する充放電を制御するとともに、充電時間および放電時間を計時するタイマ手段を有する制御手段と、表示部とを含み、前記充電手段により前記キャパシタを定電流Iで充電したときに、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが時間の経過とともに直線的に変化することに基づいて、前記キャパシタの静電容量Cを求めて前記表示部に表示する静電容量測定装置において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタを所定の電圧範囲内にまで放電した後、一定の単位時間Δtを1区間として、複数のn区間(nは0を含む順序を表す正の整数)にわたって、前記定電流源により前記キャパシタを連続的に充電し、前記複数のn区間の1区間ごとに、その区間内で所定の時間間隔でサンプリングした所定個数の前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから区間平均電圧VAを取得し、最初(n=0区間)の区間平均電圧をVA0、n区間目の区間平均電圧をVAnとして、前記区間平均電圧VAnの差電圧を求め、前記複数のn区間の1区間ごと、または前記一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmを前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから取得するごとに、前記一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmの差電圧または前記キャパシタの静電容量Cを求め、前記キャパシタの端子間瞬時電圧V,前記区間平均電圧VAn,前記区間平均電圧VAnの差電圧,前記移動平均電圧VAmの差電圧,前記キャパシタの静電容量Cのうちの少なくとも1つの値が所定の範囲外の値であるときには、前記キャパシタを所定の電圧範囲内にまで放電させた後、前記定電流源の前記定電流の値Iを変更して、前記キャパシタを連続的に充電して前記キャパシタの静電容量Cを求めることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、高速演算機能を有するDSP(デジタルシグナルプロセッサ)を有し、前記DSPには、前記キャパシタの初期区間平均電圧VA0と所定の充電終結電圧FVとの差電圧Vdが設定してあり、前記DSPが前記充電時に、前記キャパシタの初期電圧を前記最初の区間時間Δt0の区間平均電圧VA0とし、前記最初の区間時間Δt0の区間終了時点をtsとして、前記ts時刻以降に前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vをサンプルするごとに、一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmを計算し、前記移動平均電圧VAmと、充電終結電圧FV(=VA0+Vd)とを比較し、前記移動平均電圧VAmが前記充電終結電圧FVに到達または超えた時点で充電を終結し、前記移動平均電圧VAmが前記充電終結電圧FVに到達または超えた時刻をteとし、前記定電流の電流値をIとして、 前記キャパシタの静電容量Cを次の式(1)あるいは式(1a)、
C=I×(te−ts)/Vd…(1)
C=I×(te−ts)/(VAm−VA0)…(1a)
により算出して前記表示部に表示することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記充電手段より出力可能な前記定電流の電流量と前記キャパシタの測定容量範囲とに応じた複数の測定レンジが設定してあり、前記制御手段は、前記測定レンジをレンジアップまたはレンジダウンさせるレンジ切替機能を備えていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記求めたキャパシタの静電容量Cが、レンジ下限容量未満の場合には、前記充電電流を減少するレンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項3において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記求めたキャパシタの静電容量Cが、レンジ上限容量を超える場合には、前記充電電流を増加するレンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項3において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、所定のタイムアウト時間Toutが経過しても、前記区間平均電圧VAnが前記充電終結電圧FVに到達しない場合には、前記充電手段による充電を中止して、前記放電手段により前記キャパシタを放電し、前記充電電流を増加させるレンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記タイムアウト時間Toutを、レンジ最大容量をCmax,定電流をI,前記差電圧をVd,所定のマージンをMとして次の式(2)、
Tout=M×Vd×Cmax/I…(2)
により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(2)により求めた前記タイムアウト時間Toutが設定してあることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1項において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記放電手段により前記キャパシタを放電したのち、その放電状態が安定する所定の第1安定化時間が経過したのち、前記キャパシタに対する充電を開始することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタに対する充電を開始してから、その充電状態が安定する所定の第2安定化時間が経過したのち、前記キャパシタの前記区間平均電圧VAnを取得することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項3ないし9のいずれか1項において、前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vに対する所定の判定基準値が設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタへの充電期間中、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vと前記判定基準値とを比較して、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが前記判定基準値の範囲外であるときには、時点で前記充電手段による充電を中止して、前記放電手段により前記キャパシタを放電し、レンジアップ処理またはレンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記判定基準値として、測定範囲上限電圧VUが設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vまたは前記区間平均電圧VAnが前記測定範囲上限電圧VUを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、V>VUまたはVAn>VUのときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項10において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記判定基準値として、各測定レンジの最小容量と所定の定数により定められたレンジダウン規定電圧Vdownを用い、隣接する2区間の区間平均電圧VAnの電圧差をVDnとし、前記電圧差VDnが前記レンジダウン規定電圧Vdownを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VDn>Vdownのときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項10において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記区間平均電圧VAnと前記最初の区間平均電圧VA0との電圧差をVD(n)とし、前記レンジダウン規定電圧Vdownのn倍の値をVdown(n)として、前記電圧差VD(n)が前記Vdown(n)を超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)>Vdown(n)のときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記レンジダウン規定電圧Vdownを、測定レンジの最小容量をCmin,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをJとして次の式(3)、
Vdown=J×I×Δt/Cmin…(3)
により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(3)により求めた前記レンジダウン規定電圧Vdownが設定してあることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項10において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記判定基準値として、各測定レンジの最大容量と所定の定数により定められたレンジアップ規定電圧Vupを用い、前記レンジアップ規定電圧Vupが前記隣接する2区間の区間平均電圧VAnの電圧差VDnを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VDn<Vupのときには、その時点で放電を開始とし、前記レンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、請求項15において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記区間区間平均電圧VAnと前記最初の区間区間平均電圧VA0との電圧差をVD(n)とし、前記レンジアップ規定電圧Vupのn倍の値をVup(n)として、前記レンジアップ規定電圧Vupのn倍の値Vup(n)が前記電圧差をVD(n)を超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)<Vup(n)のときには、その時点で放電を開始とし、前記レンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項15または16において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記レンジアップ規定電圧Vupを、測定レンジの最大容量をCmax,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをLとして次の式(4)、
Vup=L×I×Δt/Cmax…(4)
により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(4)により求めた前記レンジアップ規定電圧Vupが設定してあることを特徴としている。
請求項18に記載の発明は、請求項3ないし17のいずれか1項において、前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記定電流の値Iを補正電流式I=d×Iにより補正し、サンプリングした前記区間平均電圧VAnまたは前記移動平均電圧VAmまたはキャパシタの端子間瞬時電圧Vを、電圧補正式V=e×V+fにより補正し、前記キャパシタの静電容量Cを、静電容量補正式C=g×C+hにより補正する補正パラメータd,e,f,g,hが設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、測定レンジの整合性を判定する際またはキャパシタの静電容量を算出する際に、前記補正電流式、前記電圧補正式または前記静電容量補正式による補正計算を1回以上行うことを特徴としている。
請求項19に記載の発明は、請求項18において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記電流補正式または前記電圧補正式または前記静電容量補正式による補正計算の有無とその計算回数と、前記補正パラメータを表示機能付きキースイッチまたはデジタル信号またはデジタル接点信号または通信インフェイスまたは持ち運び可能なメモリ装置を介して設定または出力が可能であることを特徴としている。
請求項20に記載の発明は、被測定素子であるキャパシタを定電流で充電する定電流源からなる充電手段と、前記キャパシタを放電する放電手段と、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vを測定する電圧測定手段と、前記キャパシタに対する充放電を制御するとともに、充電時間および放電時間を計時するタイマ手段を有する制御手段と、表示部とを含み、前記充電手段により前記キャパシタを定電流Iで充電したときに、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが時間の経過とともに直線的に変化することに基づいて、前記キャパシタの静電容量Cを求めて前記表示部に表示する静電容量測定装置において、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタの静電容量Cを求めない場合には、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる状態にまで放電し、前記キャパシタの静電容量Cを求める場合には、放電の1回ごとに交互に定める所定の電圧範囲内にまで放電した後、前記定電流で充電する定電流源により前記キャパシタを正の方向あるいは負の方向に、充電の1回ごとに交互に充電を開始して、一定の単位時間Δtを1区間として、複数のn区間(nは0を含む順序を表す正の整数)にわたって、前記定電流源により前記キャパシタを連続的に充電し、前記複数のn区間の1区間ごとに、その区間内で所定の時間間隔でサンプリングされた所定個数の前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから区間平均電圧VAを取得し、最初(n=0区間)の区間平均電圧をVA0、n区間目の区間平均電圧をVAnとして、前記区間平均電圧VAnの差電圧を求め、前記複数のn区間の1区間ごと、または前記一定の単位時間Δtの移動平均電圧VAmを前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから取得するごとに、前記一定の単位時間Δtの移動平均電圧VAmの差電圧または前記キャパシタの静電容量Cを求め、前記キャパシタの端子間瞬時電圧V,前記区間平均電圧VAn,前記区間平均電圧VAnの差電圧,前記移動平均電圧VAm,前記移動平均電圧VAmの差電圧,前記キャパシタの静電容量Cのうちの少なくとも1つの値が所定の範囲外の値であるときには、前記キャパシタをその端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる状態にまで放電し、前記定電流源の前記定電流の値Iを変更して、前記定電流で充電する定電流源により前記キャパシタを正の方向あるいは負の方向に、充電の1回ごとに交互に充電を開始して、前記キャパシタの静電容量Cを求めることを特徴としている。
請求項21に記載の発明は、請求項20において、前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記定電流源が発生する前記定電流の値Iと、前記キャパシタの測定容量範囲とに応じた複数の測定レンジがあらかじめ設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを実施するときに、前記充電の1回ごとに前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを交互に繰り返している場合は、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが経時的に直線的に変化することに基づいて前記キャパシタの静電容量Cを求め、これに対して、前記充電の1回ごとに前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを交互に繰り返していない場合には、前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを実施することを特徴としている。
本発明によれば、制御手段または電圧測定手段が備える例えば高速演算機能を有するDSP(デジタルシグナルプロセッサ)には、キャパシタの初期区間平均電圧VA0と所定の充電終結移動平均電圧FVとの差電圧Vdが設定してあり、充電時に、キャパシタの初期電圧を最初の区間時間Δt0の区間平均電圧VA0とし、最初の区間時間Δt0の区間終了時点をtsとして、ts時刻以降にキャパシタの端子間瞬時電圧Vをサンプルするごとに、一定の単位時間Δt時間の移動平均電圧VAmを計算し、その移動平均電圧VAmと、充電終結電圧FV(=VA0+Vd)とを比較し、移動平均電圧VAmが充電終結電圧FVに到達または超えた時点で充電を終結し、移動平均電圧VAmが充電終結電圧FVに到達または超えた時刻をteとし、キャパシタを充電する定電流の電流値をIとして、 キャパシタの静電容量Cを次の式(1)あるいは式(1a)、
C=I×(te−ts)/Vd…(1)
C=I×(te−ts)/(VAm−VA0)…(1a)
により算出して前記表示部に表示するようにしたことにより、突発的なノイズによる影響が緩和され、キャパシタの静電容量を高速かつ高安定度のもとで測定することができる。
また、判定基準値(測定範囲上限電圧VU、レンジダウン規定電圧Vdown、レンジアップ規定電圧Vup)を用い、キャパシタへの充電期間中、キャパシタの端子間瞬時電圧V,区間平均電圧VAn,隣接する区間平均電圧VAnの差電圧,移動平均電圧VAm,移動平均電圧VAmの差電圧が、判定基準値の範囲外のときには、その時点で充電手段による充電を中止して、放電手段によりキャパシタを放電し、レンジアップ処理もしくはレンジダウン処理を行い、再度、キャパシタへの充電を開始するようにしたことにより、最初に設定した初期の電流レンジが適切でない場合、キャパシタの端子間瞬時電圧Vの差電圧がキャパシタの初期電圧と所定の充電終結電圧との差電圧に相当する電圧Vdに達する充電時間Tまで待つことなく、適宜レンジアップもしくはレンジダウン処理を実施して、最適な電流レンジに設定することができ、測定時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施形態に係る静電容量測定装置の構成を示す模式図。 本発明により充放電されるキャパシタ電圧波形の一例を示すグラフ。 本発明の動作の一例を示すフローチャート。 (a)〜(c)前記動作過程で実行する割込ルーチンのフローチャート。
次に、図1ないし図4により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、図1に示すように、この実施形態に係る静電容量測定装置10は、基本的な構成として、制御手段11と、充電手段としての定電流源12と、放電手段13と、電圧測定手段14と、放電検出用比較器15と、スイッチSWとを備えている。
また、この静電容量測定装置10は、被測定素子であるキャパシタCxを接続するHi側の接続端子16aとLo側の接続端子16bとを備え、Hi側の接続端子16aには、スイッチSWを介して定電流源12と放電手段13とが接続してあり、Lo側の接続端子16bは接地してある。これとは異なり、Hi側の接続端子16aを測定回路のグランドに接地し、Lo側の接続端子16bを測定回路に接続する構成、あるいはHi側の接続端子16aとLo側の接続端子16bをともに測定回路に接続する回路構成とすることもある。
この実施形態において、定電流源12は、出力電流が異なる複数の定電流ソース回路もしくは可変出力型の定電流ソース回路を備え、充電時においては、キャパシタCxに所定の定電流Iを供給する。定電流Iの電流値は、測定レンジの切り替えによって適宜選択される。
放電手段13は、放電時においては、キャパシタCxを好ましくは定電流により放電する定電流シンク回路を備えている。
この実施形態において、電圧測定手段14は、増幅器14aと、A/D変換器14bと、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)14cとを備えている。電圧測定手段14は、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vを増幅器14aにて所定の電圧に増幅(この例では増幅率1)し、A/D変換器14bでデジタル値に変換したのち、DSP14cに入力し、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vの信号処理を実施する。
DSP14cは、例えば1msでキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vをサンプリングし、100msが経過した時点で、100個のサンプリングデータから平均値(区間平均電圧VA)を算出し、また、例えば1msごとに連続する100個のサンプリングデータの和から移動平均電圧VAmを算出し、区間平均電圧VAと移動平均電圧VAmを制御手段11に送信する。
このように、DSP14cは、一定の単位時間Δtを100msとし、一定の単位時間を1区間として、区間平均電圧VAnを算出し、併せてキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vをサンプルするごとに、一定の単位時間Δtの時間を計算区間とする移動平均電圧VAmを計算する。n区間目の区間平均電圧VAnは、移動平均電圧VAmを利用して求めてもよい。
放電検出用比較器15は、放電時にキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vを監視し、この実施形態では、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる電圧になった時点で、放電終結信号を制御手段11と放電手段13とに送信する。
制御手段11には、充電手段である定電流源12により出力可能な定電流の電流値と、キャパシタCxの測定容量範囲とに応じた複数の測定レンジが設定してある。制御手段11には、CPU(中央演算処理ユニット)やマイクロコンピュータが用いられ、また、制御手段11には、メモリ11a,表示部11b,タイマ11c等が接続してある。
メモリ11aは、制御手段11の動作プログラム等が書き込まれたROMと、ワークRAMとを備えている。表示部11bには、液晶表示パネル等を用い、表示部11bは、キャパシタCxの電圧波形や測定条件等を表示する。タイマ11cは、タイマカウンタを有し、充電時間や放電時間、それに待ち時間等を計時する。
本発明において、制御手段11には、キャパシタCxの初期区間平均電圧値と所定の充電終結移動平均電圧との差電圧Vdが設定してあり、制御手段11または電圧測定手段14は、充電時に、キャパシタCxの初期電圧を最初の区間時間Δt0の区間平均電圧VA0とし、充電終結電圧FV=VA0+Vdとして、移動平均法による移動平均電圧VAmが充電終結電圧FVに到達または超えた時点で充電を終結し、キャパシタCxの静電容量Cを算出する。なお、このような制御手段11の機能を、電圧測定手段が実行するようにしてもよい。
制御手段11は、充電終結電圧FVを用いるにあたり、この実施形態においては、キャパシタCxの最初の区間電圧VA0と充電終結電圧FVとの差電圧Vdを用いるようにしている。したがって、充電終結電圧FVは、FV=VA0+Vdになる。
次に、図2のグラフおよび図3,4のフローチャートを参照して、キャパシタCxの静電容量Cを測定する手順の一例について説明する。
まず、ステップST101で、制御手段11は、初期設定として、測定レンジを最小レンジ(定電流源12がキャパシタCxに印加する電流値が最も小さくなるレンジ)として、定電流源12の定電流値を設定する。また、キャパシタCxの最初の区間電圧VA0と充電終結電圧FVとの差電圧Vdと、タイムアウト時間Toutとを設定する。
最小レンジの設定について、測定開始時は自動的に最小レンジが選択されるようにプログラムされてもよいし、測定者により設定されてもよい。また、差電圧Vdとタイムアウト時間Toutは、例えば制御手段11のメモリ11cに設定する。
そして、制御手段11は、定電流源12をオフ、放電手段13をオンとし、スイッチSWをオンにして放電を開始し、キャパシタCxを放電手段13により定電流(好ましくは許容最大電流)で放電し、ステップST102で、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが放電規定電圧の例えば実質的に0Vとみなせる電圧になるまで待つ。
なお、キャパシタCxを接続端子16a,16bに対して逆接続(帯電しているキャパシタCxのプラス側をLo(接地)側の接続端子16bに接続し、マイナス側をHi側の接続端子16aに接続)した場合には、定電流源12が備える定電流ソース回路により、キャパシタCxを放電する。
キャパシタCxを逆接続した場合において、放電手段13が放電用の定電流ソース回路を備えている場合には、その定電流ソース回路によりキャパシタCxを放電させることができるが、キャパシタCxを接続端子16a,16bに対して逆接続した場合のキャパシタの放電波形は、図2の電圧波形グラフが時間軸tを中心として上下対称の波形となる。
なお、前記したように、Hi側の接続端子16aを測定回路のグランドに接地し、Lo側の接続端子16bを測定回路に接続する構成、あるいはHi側の接続端子16aとLo側の接続端子16bをともに測定回路に接続する回路構成とすることもある。
キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる電圧になると、放電が集結して、放電検出用検出器15は、制御手段11と放電手段14とに放電終結信号をONとして出力し、制御手段11は、ステップST103で、キャパシタCxの電圧波形、放電電流、放電終結信号が安定するまでの時間と、制御手段11が送信する指令信号と、電圧測定手段14が出力する測定値信号の伝達遅延時間マージン時間として、s0時間(安定化時間)待つ。このs0時間は、約1ms〜200ms程度であってよい。
このとき、電圧測定手段14がフリーランの状態で、一定時間間隔(この例では100ms)で区間平均電圧VAnを出力している場合には、制御手段11は、s0時間内に電圧測定手段14が出力する区間平均電圧VAnを読み捨てる。電圧測定手段14がフリーランでない場合も同様に、s0時間内に出力される区間平均電圧VAnを読み捨てる。
そして、s0の第1安定化時間経過直後に、制御手段11は、ステップST104において、区間Δtの順序を表す変数n(0を含む正の整数)を「n=0」に設定し、タイマ取得フラグと瞬時電圧OVERフラグをともにクリアし、タイマ11cをスタート(カウント開始)したうえで、放電手段13をオフ、定電流源12をオンにして、キャパシタCxを定電流Iにて充電を開始して、ステップST105に移行し、キャパシタCxの電圧波形、充電電流が安定するまでの時間として、s1時間(第2安定化時間)待つ。
この第2安定化時間としてのs1時間(待ち時間)は、制御手段11が送信する指令信号と電圧測定手段14が出力する測定値信号の伝達遅延時間マージン(約0.0ms〜10ms程度)や前回の測定値出力信号受信時からの経過時間等を考慮して、約0.1ms〜100ms程度として設定してある。
このとき、電圧測定手段14がフリーランの状態で、一定時間間隔(この例では100ms)で区間平均電圧VAnを出力している場合には、制御手段11は、s1時間内に電圧測定手段14が出力する区間平均電圧VAnを読み捨てる。電圧測定手段14がフリーランでない場合も同様に、s1時間内に出力される区間平均電圧VAnを読み捨てる。
s1時間経過直後、制御手段11は、ステップST106において、一定の単位時間Δtごとに、その区間終了時点でDSP14cが出力するキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vの区間平均電圧VAnを取得する。また、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vをサンプリングするごとに、一定の単位時間Δtの区間のサンプリングしたキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vの和から移動平均電圧VAmを算出する。
ステップST104での定電流充電によりキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vは、図2に示すように直線的に上昇する。その傾きは、定電流値が増大するほど急傾斜になり、定電流値が減少するに連れて緩やかになる。DSP14cは、キャパシタ電圧波形の時間軸を複数の一定の単位時間Δtの区間に分け、その区間時間Δtごとに区間平均電圧VAnを算出する。
この実施形態において、DSP14cは、サンプリング間隔を1ms,一定の単位時間Δtを100msとして、一定の単位時間Δtを1区間とする各区間の区間平均電圧VAnを算出する。
この区間平均電圧VAnを算出するにあたって、まず、第2安定化時間s1経過後の最初(n=0)の区間時間Δt0では、DSP14cは、データ番号0〜99までの100個のサンプリングデータから、最初の区間時間Δt0の終了時点で、区間平均電圧VA0を算出して制御手段11に出力し、制御手段11は、最初の区間時間Δt0の終了時点を時刻tsとして取得する。
そして、次のステップST107において、制御手段11は、タイムアウト時間Tout以内かどうかを判定する。この実施形態において、タイムアウト時間Toutは、レンジ最大容量をCmax,定電流をI,前記差電圧をVd,所定のマージンをMとして次の式(2)、
Tout=M×Vd×Cmax/I…(2)
により求められるが、制御手段11に、この式(2)により求まるタイムアウト時間Toutをあらかじめ設定する態様も本発明に含まれる。
ステップST107での判定において、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが充電終結電圧FVに達する前にタイムアウト時間Toutが経過していれば、NOの経路を通り、ステップST107aに移行し、充電手段12による充電を中止して、放電手段13によりキャパシタCxを放電し、充電電流を増加させるレンジアップ処理を行うとともに、表示部11bに測定範囲外であることを表示してステップST102に戻る。
これに対して、ステップST107での判定おいて、タイムアウト時間Toutが経過していない場合には、YESの経路を通り、次段のステップST108に移行して、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが、あらかじめ設定してある測定範囲上限電圧VUを超えるかどうかを判定する。
キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが、あらかじめ設定してある測定範囲上限電圧VUを超えたときは、制御手段11は、図4(c)の瞬時電圧範囲外割込ルーチンが実行し、瞬時電圧OVERフラグをセットする。
この実施形態において、測定範囲上限電圧VUは1Vであり、ステップST108での判定において、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが、あらかじめ設定してある測定範囲上限電圧VUを超えたときは(充電電圧が上昇する場合において、V≧VU)、前記瞬時電圧範囲外割込ルーチンを実行し、瞬時電圧OVERフラグをセットしてあるので、YESの経路を通り、ステップST108aに移行する。
これに対して、ステップST108での判定において、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが、あらかじめ設定してある測定範囲上限電圧VUを超えないとき(充電電圧が上昇する場合において、V<VU)、瞬時電圧OVERフラグをセットしていないので、NOの経路を通り、次段のステップST109に移行して、新たな区間平均電圧VAnがあるかどうかを確認する。新たな区間平均電圧VAnがない場合には、NOの経路を通り、ステップST117に移行し、移動平均電圧VAmがFV(=VA0+Vd)に到達または超えたかどうかを判定し、また、タイマ取得済みフラグにより充電終結時刻te(キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vのサンプリング終了時刻te)を取得済みであるかどうかを判定する。
ステップST117での判定において、移動平均電圧VAmが充電終結時刻teに到達または超えていないときは、NO判定の経路を通り、ステップST107に戻る。これに対して、移動平均電圧VAmが充電終結時刻teに到達または超えているときは、YESの経路を通り、ステップST118に移行する。別の例として、移動平均電圧VAmをレンジアップ・レンジダウンの判定に使用する場合には、区間平均電圧VAnの代わりに移動平均電圧VAmがあるかどうかを確認することにより、より高速にレンジのアップダウンを実施することができる。
ステップST109での判定において、新たな区間平均電圧VAnがあれば、YESの経路を通り、ステップST110に移行し、制御手段11は、DSP14cより、一定の単位時間Δt内でサンプリングした区間平均電圧VAnを取得する。また、制御手段11は、一定の単位時間Δt内でサンプリングしたキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vの和から移動平均電圧VAmを算出する。
まず、n=0のときには、最初の単位時間区間Δt0の区間平均電圧VA0を取得し、これを初期電圧としてメモリ11aに記憶する。また、最初の単位時間区間Δt0の終了時点で、図4(a)の充電開始割込ルーチンを実行し、タイマ11cにより、最初の単位時間区間Δt0の終了時点のカウント値を得て、このカウント値を充電開始時刻tsとしてメモリ11aに記憶する。
なお、制御手段11は、一定の単位時間Δtの時間である各区間ごとに、その区間平均電圧VAnを取得する。このとき、n1≧である第2区間Δt1目以降の区間については、制御手段11は、一定の単位時間Δtの区間のサンプリングしたキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vの和から移動平均電圧VAmを算出しているので、移動平均電圧VAmから区間平均電圧VAnを取得できる。
すなわち、この実施形態において、区間平均電圧VAnと移動平均電圧VAmは、一定の単位時間Δtを共通にしているので、制御手段11は、n=1の区間時間Δt1の区間平均電圧VA1を、区間時間Δt1終了時点での移動平均電圧VAmをVA1として取得する。
以後は同様に、制御手段11は、区間時間Δtn終了時点での移動平均電圧VAmを区間平均電圧VAnとして取得する。
なお、この実施形態において、制御手段11は、便宜的に、区間平均電圧VAnと移動平均電圧VAmとで一定の単位時間Δtを共通に使用しているが、一定の単位時間Δtを共通に使用しない別のの実施形態としてもよい。この場合には、区間平均電圧VAnと移動平均電圧VAmとを個別に求めるものとする。
制御手段11は、続くステップST111で、区間平均電圧VAn(この場合VA0)が前記測定範囲上限電圧VUを超えていない状態(充電電圧が上昇する場合において、VA0≦VU)であるかどうかを判定する。
ステップST111での判定において、区間平均電圧VA0が前記測定範囲上限電圧VUを超えている状態(充電電圧が上昇する場合において、VA0>VU)の場合は、NOの経路を通り、ステップST108aに移行し、制御手段11は、充電手段12による充電を中止して、放電手段13によりキャパシタCxを放電し、充電電流が減少するレンジダウン処理を行うとともに、表示部11bに測定範囲外であることを表示してステップST102に戻る。
これに対して、ステップST111での判定において、区間平均電圧VA0が前記測定範囲上限電圧VUを超えていない状態(充電電圧が上昇する場合において、VA0≦VU)である場合には、YESの経路を通り、次段のステップST112に移行し、制御手段11は、n>0であるかどうかを判定する。今回の場合、先のステップST104でn=0に設定してあるので、n≦0であることから、ステップST116に移行する。
ステップST116において、制御手段11は、n=n+1として、変数nを1インクリメントして、ステップST107に戻り、ステップST108とステップST109を経由してステップST110に移行したときは、n=1である区間時間Δt1の区間平均電圧VA1を取得してメモリ11aに格納する。
そして、ステップST111に移行して、制御手段11は、n=1の区間時間Δt1以降の各区間時間についても、区間平均電圧VAnが測定範囲上限電圧VU以下かどうかを判定し、区間平均電圧VAnが前記測定範囲上限電圧VUを超えていない状態であれば、すなわち充電電圧が上昇する場合においてVA0≦VUであれば、次のステップST112に移行する。ステップST112では、n>0かどうかを判定し、今回はn=1でn>0あるため、次のステップST113に移行する。なお、ステップST111での判定において、区間平均電圧VAnが前記測定範囲上限電圧VUを超えている状態、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VAn>VUのときには、前記したように、ステップST108aに移行する。
ステップST113において、制御手段11は、n区間目の区間平均電圧VAnと、n=0の最初の区間の区間平均電圧VA0との電圧差VD(n)が、あらかじめ設定してあるレンジダウン規定電圧Vdownのn倍(nは前記n区間目の変数nと同値)の値Vdown(n)を超えていない状態であるかどうか、あるいは、n区間目の隣接する2区間の区間平均電圧VAの電圧差VDn(=VAn−VAn−1:今回の場合、VA1−VA0)が、レンジダウン規定電圧Vdownを超えていない状態であるかどうか、のいずれか一方の判定を選択して実行する。この選択は、各測定レンジにおける測定レンジのアップダウン感度やノイズ電圧の状況等に応じて実施する。
この実施形態において、制御手段11は、レンジダウン規定電圧Vdownを、測定レンジの最小容量をCmin,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをJ(約1.1)として次の式(3)、
Vdown=J×I×Δt/Cmin…(3)
により求める。なお、このレンジダウン規定電圧の整数倍の値であるVdown(n)は、n区間目の変数をnとして、Vdown×nにより求める。また、制御手段11に、あらかじめ求めたレンジダウン規定電圧Vdownを設定してもよい。
制御手段11は、ステップST113での判定において、前記電圧差VD(n)が、Vdown(n)を超えた場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)>Vdown(n)の場合、あるいは、前記電圧差VDnが、Vdownを超えた場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)>Vdownの場合には、ステップST108aに移行し、充電手段12による充電を中止して、放電手段13によりキャパシタCxを放電し、充電電流を減少させるレンジダウン処理を行うとともに、表示部11bに測定範囲外であることを表示してステップST102に戻る。
なお、ステップST113からステップST108aに移行して測定レンジのレンジダウン処理を実行する場合、制御手段11は、n区間目の区間平均電圧VAnと最初の区間平均電圧VA0の電圧差VD(n)の値が、比較値であるVdown(n)の10倍を超える場合には、測定レンジを2レンジ分ダウンしてもよいし、また、100場合を超える場合には、測定レンジを3レンジ分ダウンしてもよい。
同様に、制御手段11は、隣接する2区間の区間平均電圧の電圧差VDnの値が、比較値であるVdownの10倍を超える場合には、測定レンジを2レンジ分ダウンしてもよいし、また、100場合を超える場合には、測定レンジを3レンジ分ダウンしてもよい。
これに対して、制御手段11は、ステップST113での判定において、電圧差VD(n)がVdown(n)を超えない場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)≦Vdown(n)の場合、あるいは、電圧差VDnがVdownを超えない場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VDn≦Vdownの場合はステップST114に移行する。
ステップST114において、制御手段11は、n区間目の区間平均電圧VAnと、最初の区間平均電圧VA0との電圧差VD(n)が、レンジアップ規定電圧Vupのn倍(nは前記n区間目の変数nと同値)の値Vup(n)を超えている状態であるかどうか、あるいは、n区間目の隣接する2区間の区間平均電圧VAnの電圧差VDn(=VAn−VAn−1)が、レンジアップ規定電圧Vupを超えている状態であるかどうか、のいずれか一方の判定を選択して実行する。
制御手段11は、各測定レンジにおける電圧測定手段14の最小分解能やノイズ電圧の状況等に応じて前記の判定方法を選択する。この判定方法は、あらかじめ設定してあってもよい。また、すでに最大測定レンジである場合は、電圧測定手段14の最小分解能やノイズ電圧の状況によっては、複数のn区間のうちの最初の数区間は測定レンジのレンジアップ処理を見合わせてもよい。また、Vupの値自体も、他の測定レンジでのVupに比べて小さな値としてもよい。最大測定レンジでない場合でも、電圧測定手段14の最小分解能やノイズ電圧の状況によっては、複数のn区間のうちの最初の数区間は測定レンジのレンジアップ処理を見合わせてもよい。
この実施形態において、制御手段11は、レンジアップ規定電圧Vupを、測定レンジの最大容量をCmax,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをL(約1.0)として次の式(4)、
Vup=L×I×Δt/Cmax…(4)
により求める。なお、このレンジアップ規定電圧の整数倍の値であるVup(n)についても、前記と同様に、n区間目の変数をnとして、Vup×nにより求める。また、制御手段11に、あらかじめ求めたレンジアップ規定電圧Vupを設定してもよい。
ステップST114での判定において、制御手段11は、レンジアップ規定電圧Vup(n)が電圧差VD(n)を超えた場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)<Vup(n)である場合、あるいは、レンジアップ規定電圧Vupが電圧差VDを超えた場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD<Vupである場合には、ステップST114aに移行する。
ステップST114aにおいて、制御手段11は、充電手段12による充電を中止して、放電手段13によりキャパシタCxを放電し、充電電流を増加させるレンジアップ処理を行うとともに、表示部11bに測定範囲外であることを表示してステップST102に戻る。
なお、測定レンジのレンジアップするにあたって、制御手段11は、n区間目の区間平均電圧VAnと最初の区間の区間平均電圧VA0の電圧差VD(n)の10倍を超える場合には、測定レンジを2レンジ分アップしてもよいし、また、100場合を超える場合には、測定レンジを3レンジ分アップしてもよい。
同様に、制御手段11は、レンジアップ規定電圧の値Vupが、比較値としての隣接する2区間の区間平均電圧の電圧差VDnの10倍を超える場合には、測定レンジを2レンジ分アップしてもよいし、また、100場合を超える場合には、測定レンジを3レンジ分アップしてもよい。
前記ステップST114aの処理を実施するとき、すでに最大レンジになっている場合には、レンジアップは実施せず、測定範囲外表示として、表示部11bに例えば「9999」等と表示する。この表示桁数は任意に決めてもよい。また、表示内容も数字以外の例えば「XXXX」等の別の態様としてもよい。
これに対し、ステップST114での判定において、レンジアップ規定電圧Vup(n)が電圧差VD(n)を超えない場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)≧Vup(n)である場合、あるいは、レンジアップ規定電圧Vupが電圧差VDを超えない場合、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD≧Vupである場合には、ステップST115に移行して、nが規定回数に達しているかどうかを判定する。
ステップST115での判定において、制御手段11は、nが規定回数に達している場合には、NOの経路を通り、ステップST114aに移行して、充電手段12による充電を中止して、放電手段13によりキャパシタCxを放電し、充電電流が増加するレンジアップ処理を行うとともに、表示部11bに測定範囲外であることを表示してステップST102に戻る。
これに対して、ステップST115での判定において、nが規定回数に達していない場合には、ステップST116に移行し、n=n+1として、変数nを1インクリメントして、ステップST107に戻る。
そして、ステップST107とステップST108を経由して、ステップST109のYESの経路を通過した場合には、制御手段11は、ステップST110からST116を繰り返し、その間、ステップST111,ST113,ST114の各判定ステップでNOの経路を通過した場合には、前記したように、キャパシタCxの充電を中止し、キャパシタCxの放電を開始し、測定レンジのレンジアップ処理もしくはレンジダウン処理を行い、ステップST102に戻り、再度、キャパシタCxへの充電(容量測定)を開始する。
これに対して、ステップST107とステップST108を経由して、ステップST109での判定において、新たな区間平均電圧VAnがなく、NOの経路を通過した場合には、制御手段11は、ステップST117に移行する。この間に、移動平均電圧VAmが充電終結電圧FV(=VA0+Vd)に到達または超えていると、この実施形態では、DSP14cに内蔵されている図示しない充電検出用比較器の出力がONになり、DSP14cは、制御手段11に充電終結信号を送信する。
これにより、制御手段11は、図4(b)の充電終結割込ルーチンを実行し、移動平均電圧VAmが充電終結電圧FV(=VA0+Vd)に到達または超えたときのカウント値を得て充電終結時刻teとし、このときの移動平均電圧VAmと充電終結時刻teをメモリ11aに記憶して、タイマ取得フラグをセットする。制御手段11は、ステップST117の処理を実施して、前記タイマ取得フラグがセットしてあるかどうかを確認し、タイマ取得フラグがセットしてあれば、ステップST118に移行する。ステップST118において、制御手段11は、放電手段13をオンにして放電を開始するとともに、充電開始時刻tsと充電終結時刻teと移動平均電圧VAmをメモリ11aから取得する。また、タイマ取得フラグをクリアする。
そして、ステップST118での処理を引き続き実施して、充電開始時刻tsと充電終結時刻teとから充電時間T(=te−ts)を求め、キャパシタCxの静電容量Cを次の式(1)もしくは(1a)、
C=I×T/Vd…(1)
C=I×T/(VAm−VA0)…(1a)
により算出する。
その後、ステップST119において、算出したキャパシタCxの静電容量Cがレンジ下限容量以上であるかどうかを判定し、キャパシタCxの静電容量Cがレンジ下限容量以上であれば、ステップST120に移行し、今度はキャパシタCxの静電容量Cがレンジ上限容量以下であるどうかを判定する。
ステップST120での判定において、キャパシタCxの静電容量Cがレンジ上限容量以下であれば、ステップST121に移行し、制御手段11は、表示部11bに前記ステップST118で式(1)もしくは式(1a)により算出したキャパシタCxの静電容量Cを表示し、ステップST122に移行して、測定終了かどうかを判定する。
ステップST122での判定で、測定終了であれば、ステップST123に移行し、ステップST118で開始した放電が終結するのを待って終了処理を実行する。測定終了でなければ、ステップST102に戻り、同じキャパシタCxについて、再度容量測定を行う。
なお、前記ステップST119での判定において、キャパシタCxの静電容量Cがレンジ下限容量未満でレンジ範囲外の場合には、ステップST119aに移行し、制御手段11は、表示部11bに測定範囲外であることを表示し、充電電流(定電流)が減少するレンジダウン処理を実行したうえで、ステップST102に戻り、同じキャパシタCxについて、再度容量測定を行う。
このレンジダウン処理を行う際、キャパシタCxの静電容量Cがレンジの下限容量に対して1/10以下である場合には、制御手段11は、測定レンジを2レンジ同時に下げてもよい。
また、前記ステップST120での判定において、キャパシタCxの静電容量Cがレンジ上限容量を超えてレンジ範囲外の場合には、ステップST120aに移行し、制御手段11は、表示部11bに測定範囲外であることを表示し、充電電流(定電流)が増加するレンジアップ処理を実行したうえで、ステップST102に戻り、同じキャパシタCxについて、再度容量測定を行う。
なお、前記DSP14cは、内蔵している充電検出用比較器がONに遷移してから、制御初段11に充電終結信号を送信するタイミングを、所定のディレイ時間βだけ遅延することが好ましい。これによれば、例えばキャパシタCxが小容量で、充電開始から充電終結までの時間が極端に短い場合、制御手段11に処理に対する時間的余裕を与えることができる。このようなディレイβ時間を設定する場合、制御手段11は、充電開始時刻tsと充電終結時刻teとから求められる充電時間Tからβ時間を減ずればよい。
また、この実施形態では、DSP14cは、移動平均電圧VAmと充電終結電圧FV(=VA0+Vd)とを逐次比較するようにしているが、制御手段11が高速演算機能を有している場合には、制御手段11が前記逐次比較を行うようにしてもよい。
以上説明した実施形態から分かるように、本発明によれば、充電に伴って直線的に上昇するキャパシタCxの端子間瞬時電圧波形を移動平均法により平均化して移動平均電圧VAmを求めるようにしたことにより、突発的なノイズによる影響が緩和し、高速で安定度の高い容量測定を行うことができる。
また、最初に設定した初期の測定レンジが適切でない場合、キャパシタCxの端子間瞬時電圧Vが充電終結電圧FVに達するまたは超える充電時間Tまで待つことなく、適宜レンジアップもしくはレンジダウン処理して、最適な電流レンジに設定することができ、制御手段11は、容量測定後に実施する前記ステップST119aとステップST120aのレンジ修正ステップをほとんど行うことがなくなり、結果的に測定時間を短縮することが可能となる。
また、本発明によると、前記ステップST110で取得される区間平均電圧VAnからも、キャパシタCxの静電容量Cを求めることもできる。
すなわち、最初の1区間(n=0区間)の区間平均電圧をVA0、n区間目の区間平均電圧をVAnとして、キャパシタCxの静電容量Cを次の式(5)、
C=(I×n×Δt)/(VAn−VA0)…(5)
により求めることができ、この式(5)による静電容量Cを例えば参考値として、前記式(1)による静電容量Cとともに表示部11bに併せて表示することもできる。
なお、制御手段11に、定電流の値Iを補正電流式I=d×Iにより補正し、サンプリングした前記区間平均電圧VAnまたはキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vを電圧補正式V=e×V+fにより補正し、キャパシタCxの静電容量Cを静電容量補正式C=g×C+hにより補正する補正パラメータd,e,f,g,hを設定し、測定レンジの整合性を判定する際またはキャパシタCxの静電容量Cを算出する際に、前記補正電流式、前記電圧補正式および前記静電容量補正式による補正計算を1回以上行うようにすることが好ましい。これらの補正計算を電圧測定手段14が行うようにしてもよい。
制御手段11は、前記電流補正式と電圧補正式と静電容量補正式に対する補正パラメータd,e,f,g,hを、それぞれ複数個用い、電流の値Iと、区間平均電圧VAnまたはキャパシタCxの端子間瞬時電圧Vと、キャパシタCxの大きさ等に応じた適正な補正パラメータを使い分けるようにしてもよい。また、補正したキャパシタCxの静電容量Cに対して、再度補正をかけてもよい。これらの補正パラメータを、図示しない操作キーまたは外部通信インタフェースを介して設定することができる。
また、キャパシタCxの静電容量Cの別の算出方法として、電圧測定手段14の最小分解能が大きい場合や、ノイズがある場合のことを考慮して、最初の第1区間Δt0〜第n区間Δtnまでを前半と後半とに2分し、前半の区間平均電圧VAnまたは前半でサンプリングしたキャパシタCxの瞬時電圧Vの平均をVa,前半のサンプリング時刻の平均をtaとし、後半の区間平均電圧VAnまたは後半でサンプリングしたキャパシタCxの瞬時電圧Vの平均をVb,後半のサンプリング時刻の平均をtbとして、キャパシタCxの静電容量Cを前記式(1)に代えて次の式(6)、
C=I×(tb−ta)/(Vb−Va)…(6)
により求めてもよい。
例として、n=0〜4の5区間の場合、ta−tb=2.5Δtで、キャパシタCxの静電容量Cは、
C=I×2.5Δt/{(VA4+VA3+VA2)/3−(VA1+VA0)/2}
または
C=I×2.5Δt/{(VA4+VA3+VA2+VA1)/4−(VA0)}
により求められる。
また、さらに別のキャパシタCxの静電容量Cの算出方法として、最初の第1区間Δt0〜第n区間Δtnまでを同じく前半と後半とに2分し、前半の区間での電圧データ数をa、前半の区間平均電圧VAnもしくは前半の区間内でサンプリングされたキャパシタCxの瞬時電圧Vの総和をΣVAa、後半の区間での電圧データ数をb、後半の区間平均電圧VAnもしくは後半の区間内でサンプリングされたキャパシタCxの瞬時電圧Vの総和をΣVAb、区間平均電圧VAもしくは瞬時電圧Vを取得するサンプリング間隔をΔtとして、キャパシタCxの静電容量Cを前記式(1)に代えて次の式(7)、
C=I×0.5×(a+b)×Δt/((ΣVAb)/b−(ΣVAa)/a)
=I×0.5×a×b×(a+b)×Δt/(a×(ΣVAb)−b×(ΣVAa))
…(7)
により求めることもできる。
これらの別のキャパシタCxの静電容量Cの算出方法を採用するにあたっては、制御手段11の演算性能や、最小の区間数が2区間であることを踏まえて、前記式(6)と式(7)のいずれかの方法を選択することになるが、前半と後半に2分する場合、区間平均電圧VAnや端子間瞬時電圧Vの最小分解能が大きい場合には、相対的に前半区間を短く後半区間を長くして、キャパシタCxの静電容量Cの計算桁数を多くし、ノイズが多い場合は、前半区間と後半区間をほぼ同じ時間間隔とすることが好ましい。
このように、前記実施形態によれば、前記種々の計算式(5),(6),(7)により求められるキャパシタCxの静電容量Cを、式(1)により求められるキャパシタCxの静電容量Cとともに表示部11bに併せて表示することができ、測定の確度をより高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、突発的なノイズによる影響を緩和し、キャパシタの静電容量を高速かつ高安定度のもとで測定可能であり、また、充電途中でレンジ切り替えおよび放電開始の判定を追加することにより、高速で信頼性の高い静電容量測定装置を提供することができる。
11 制御手段
11a メモリ
11b 表示部
11c タイマ
12 定電流源(充電手段)
13 放電手段
14 電圧測定手段
14a 増幅器
14b A/D変換器
14c DSP(デジタルシグナルプロセッサ)
15 放電検出用比較器
Cx 被測定キャパシタ

Claims (21)

  1. 被測定素子であるキャパシタを定電流で充電する定電流源からなる充電手段と、前記キャパシタを放電する放電手段と、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vを測定する電圧測定手段と、前記キャパシタに対する充放電を制御するとともに、充電時間および放電時間を計時するタイマ手段を有する制御手段と、表示部とを含み、
    前記充電手段により前記キャパシタを定電流Iで充電したときに、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが時間の経過とともに直線的に変化することに基づいて、前記キャパシタの静電容量Cを求めて前記表示部に表示する静電容量測定装置において、
    前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタを所定の電圧範囲内にまで放電した後、一定の単位時間Δtを1区間として、複数のn区間(nは0を含む順序を表す正の整数)にわたって、前記定電流源により前記キャパシタを連続的に充電し、前記複数のn区間の1区間ごとに、その区間内で所定の時間間隔でサンプリングした所定個数の前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから区間平均電圧VAを取得し、最初(n=0区間)の区間平均電圧をVA0、n区間目の区間平均電圧をVAnとして、前記区間平均電圧VAnの差電圧を求め、
    前記複数のn区間の1区間ごと、または前記一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmを前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから取得するごとに、前記一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmの差電圧または前記キャパシタの静電容量Cを求め、
    前記キャパシタの端子間瞬時電圧V,前記区間平均電圧VAn,前記区間平均電圧VAnの差電圧,前記移動平均電圧VAmの差電圧,前記キャパシタの静電容量Cのうちの少なくとも1つの値が所定の範囲外の値であるときには、前記キャパシタを所定の電圧範囲内にまで放電させた後、前記定電流源の前記定電流の値Iを変更して、前記キャパシタを連続的に充電して前記キャパシタの静電容量Cを求めることを特徴とする静電容量測定装置。
  2. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、高速演算機能を有するDSP(デジタルシグナルプロセッサ)を有し、前記DSPには、前記キャパシタの初期区間平均電圧VA0と所定の充電終結電圧FVとの差電圧Vdが設定してあり、前記DSPが前記充電時に、前記キャパシタの初期電圧を前記最初の区間時間Δt0の区間平均電圧VA0とし、前記最初の区間時間Δt0の区間終了時点をtsとして、前記ts時刻以降に前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vをサンプルするごとに、一定の単位時間Δtの区間の移動平均電圧VAmを計算し、前記移動平均電圧VAmと、充電終結電圧FV(=VA0+Vd)とを比較し、前記移動平均電圧VAmが前記充電終結電圧FVに到達または超えた時点で充電を終結し、前記移動平均電圧VAmが前記充電終結電圧FVに到達または超えた時刻をteとし、前記定電流の電流値をIとして、 前記キャパシタの静電容量Cを次の式(1)あるいは式(1a)、
    C=I×(te−ts)/Vd…(1)
    C=I×(te−ts)/(VAm−VA0)…(1a)
    により算出して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の静電容量測定装置。
  3. 前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記充電手段より出力可能な前記定電流の電流量と前記キャパシタの測定容量範囲とに応じた複数の測定レンジが設定してあり、前記制御手段は、前記測定レンジをレンジアップまたはレンジダウンさせるレンジ切替機能を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の静電容量測定装置。
  4. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記求めたキャパシタの静電容量Cが、レンジ下限容量未満の場合には、前記充電電流を減少するレンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項3に記載の静電容量測定装置。
  5. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記求めたキャパシタの静電容量Cが、レンジ上限容量を超える場合には、前記充電電流を増加するレンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項3に記載の静電容量測定装置。
  6. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、所定のタイムアウト時間Toutが経過しても、前記区間平均電圧VAnが前記充電終結電圧FVに到達しない場合には、前記充電手段による充電を中止して、前記放電手段により前記キャパシタを放電し、前記充電電流を増加させるレンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項3に記載の静電容量測定装置。
  7. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記タイムアウト時間Toutを、レンジ最大容量をCmax,定電流をI,前記差電圧をVd,所定のマージンをMとして次の式(2)、
    Tout=M×Vd×Cmax/I…(2)
    により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(2)により求めた前記タイムアウト時間Toutが設定してあることを特徴とする請求項6に記載の静電容量測定装置。
  8. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記放電手段により前記キャパシタを放電したのち、その放電状態が安定する所定の第1安定化時間が経過したのち、前記キャパシタに対する充電を開始することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電容量測定装置。
  9. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタに対する充電を開始してから、その充電状態が安定する所定の第2安定化時間が経過したのち、前記キャパシタの前記区間平均電圧VAnを取得することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の静電容量測定装置。
  10. 前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vに対する所定の判定基準値が設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタへの充電期間中、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vと前記判定基準値とを比較して、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが前記判定基準値の範囲外であるときには、時点で前記充電手段による充電を中止して、前記放電手段により前記キャパシタを放電し、レンジアップ処理またはレンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項3ないし9のいずれか1項に記載の静電容量測定装置。
  11. 前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記判定基準値として、測定範囲上限電圧VUが設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vまたは前記区間平均電圧VAnが前記測定範囲上限電圧VUを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、V>VUまたはVAn>VUのときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項10に記載の静電容量測定装置。
  12. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記判定基準値として、各測定レンジの最小容量と所定の定数により定められたレンジダウン規定電圧Vdownを用い、隣接する2区間の区間平均電圧VAnの電圧差をVDnとし、前記電圧差VDnが前記レンジダウン規定電圧Vdownを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VDn>Vdownのときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項10に記載の静電容量測定装置。
  13. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記区間平均電圧VAnと前記最初の区間平均電圧VA0との電圧差をVD(n)とし、前記レンジダウン規定電圧Vdownのn倍の値をVdown(n)として、前記電圧差VD(n)が前記Vdown(n)を超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)>Vdown(n)のときには、その時点で放電を開始し、前記レンジダウン処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項10に記載の静電容量測定装置。
  14. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記レンジダウン規定電圧Vdownを、測定レンジの最小容量をCmin,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをJとして次の式(3)、
    Vdown=J×I×Δt/Cmin…(3)
    により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(3)により求めた前記レンジダウン規定電圧Vdownが設定してあることを特徴とする請求項12または13に記載の静電容量測定装置。
  15. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記判定基準値として、各測定レンジの最大容量と所定の定数により定められたレンジアップ規定電圧Vupを用い、前記レンジアップ規定電圧Vupが前記隣接する2区間の区間平均電圧VAnの電圧差VDnを超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VDn<Vupのときには、その時点で放電を開始とし、前記レンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項10に記載の静電容量測定装置。
  16. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記区間区間平均電圧VAnと前記最初の区間区間平均電圧VA0との電圧差をVD(n)とし、前記レンジアップ規定電圧Vupのn倍の値をVup(n)として、前記レンジアップ規定電圧Vupのn倍の値Vup(n)が前記電圧差をVD(n)を超えたとき、すなわち充電電圧が上昇する場合において、VD(n)<Vup(n)のときには、その時点で放電を開始とし、前記レンジアップ処理を行い、再度、前記キャパシタへの充電を開始することを特徴とする請求項15に記載の静電容量測定装置。
  17. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記レンジアップ規定電圧Vupを、測定レンジの最大容量をCmax,定電流をI,区間の単位時間をΔt,所定のマージンをLとして次の式(4)、
    Vup=L×I×Δt/Cmax…(4)
    により求めること、または、前記制御手段または前記電圧測定手段には、あらかじめ前記式(4)により求めた前記レンジアップ規定電圧Vupが設定してあることを特徴とする請求項15または16に記載の静電容量測定装置。
  18. 前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記定電流の値Iを補正電流式I=d×Iにより補正し、サンプリングした前記区間平均電圧VAnまたは前記移動平均電圧VAmまたはキャパシタの端子間瞬時電圧Vを、電圧補正式V=e×V+fにより補正し、前記キャパシタの静電容量Cを、静電容量補正式C=g×C+hにより補正する補正パラメータd,e,f,g,hが設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、測定レンジの整合性を判定する際またはキャパシタの静電容量を算出する際に、前記補正電流式、前記電圧補正式または前記静電容量補正式による補正計算を1回以上行うことを特徴とする請求項3ないし17のいずれか1項に記載の静電容量測定装置。
  19. 前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記電流補正式または前記電圧補正式または前記静電容量補正式による補正計算の有無とその計算回数と、前記補正パラメータを表示機能付きキースイッチまたはデジタル信号またはデジタル接点信号または通信インフェイスまたは持ち運び可能なメモリ装置を介して設定または出力が可能であることを特徴とする請求項18に記載の静電容量測定装置。
  20. 被測定素子であるキャパシタを定電流で充電する定電流源からなる充電手段と、前記キャパシタを放電する放電手段と、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vを測定する電圧測定手段と、前記キャパシタに対する充放電を制御するとともに、充電時間および放電時間を計時するタイマ手段を有する制御手段と、表示部とを含み、
    前記充電手段により前記キャパシタを定電流Iで充電したときに、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが時間の経過とともに直線的に変化することに基づいて、前記キャパシタの静電容量Cを求めて前記表示部に表示する静電容量測定装置において、
    前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記キャパシタの静電容量Cを求めない場合には、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる状態にまで放電し、前記キャパシタの静電容量Cを求める場合には、放電の1回ごとに交互に定める所定の電圧範囲内にまで放電した後、前記定電流で充電する定電流源により前記キャパシタを正の方向あるいは負の方向に、充電の1回ごとに交互に充電を開始して、一定の単位時間Δtを1区間として、複数のn区間(nは0を含む順序を表す正の整数)にわたって、前記定電流源により前記キャパシタを連続的に充電し、前記複数のn区間の1区間ごとに、その区間内で所定の時間間隔でサンプリングされた所定個数の前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから区間平均電圧VAを取得し、最初(n=0区間)の区間平均電圧をVA0、n区間目の区間平均電圧をVAnとして、前記区間平均電圧VAnの差電圧を求め、
    前記複数のn区間の1区間ごと、または前記一定の単位時間Δtの移動平均電圧VAmを前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vから取得するごとに、前記一定の単位時間Δtの移動平均電圧VAmの差電圧または前記キャパシタの静電容量Cを求め、前記キャパシタの端子間瞬時電圧V,前記区間平均電圧VAn,前記区間平均電圧VAnの差電圧,前記移動平均電圧VAm,前記移動平均電圧VAmの差電圧,前記キャパシタの静電容量Cのうちの少なくとも1つの値が所定の範囲外の値であるときには、前記キャパシタをその端子間瞬時電圧Vが実質的に0Vとみなせる状態にまで放電し、前記定電流源の前記定電流の値Iを変更して、前記定電流で充電する定電流源により前記キャパシタを正の方向あるいは負の方向に、充電の1回ごとに交互に充電を開始して、前記キャパシタの静電容量Cを求めることを特徴とする静電容量測定装置。
  21. 前記制御手段または前記電圧測定手段には、前記定電流源が発生する前記定電流の値Iと、前記キャパシタの測定容量範囲とに応じた複数の測定レンジがあらかじめ設定してあり、前記制御手段または前記電圧測定手段は、前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを実施するときに、前記充電の1回ごとに前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを交互に繰り返している場合は、前記キャパシタの端子間瞬時電圧Vが経時的に直線的に変化することに基づいて前記キャパシタの静電容量Cを求め、これに対して、前記充電の1回ごとに前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを交互に繰り返していない場合には、前記測定レンジのレンジダウンあるいは前記測定レンジのレンジアップを実施することを特徴とする請求項20に記載の静電容量測定装置。
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