JP2015197267A - 清浄化空調システム - Google Patents

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中村 卓司
Takuji Nakamura
卓司 中村
梶間 智明
Tomoaki Kajima
智明 梶間
弥 長谷部
Wataru Hasebe
弥 長谷部
田中 勲
Isao Tanaka
勲 田中
容子 山田
Yoko Yamada
容子 山田
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【課題】発塵量の急変に対して、目標粒子濃度の超過を回避することができる清浄化空調システムを提供する。【解決手段】下方から室内1の空気を吸い込んで冷暖房負荷を処理した空気を側方から室内1に吹き出す熱交換装置2と、上方から室内1の空気を吸い込んで清浄処理した空気を下方から室内1に吹き出すインバータ付き空気清浄装置3と、室内1の粒子濃度を測定するパーティクルセンサー11と、パーティクルセンサー11が測定する粒子濃度をもとにインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を可変制御してインバータ付き空気清浄装置3の風量を増減し室内1の粒子濃度を目標濃度に制御する制御装置10と、を備え、制御装置10は、予め設定された発塵源5の稼働スケジュールに基づいて、インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御するようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換装置と空気清浄装置とを用いて室内の空気の熱処理および清浄化処理を行う清浄化空調システムに関するものである。
従来のクリーンルームなどでは、熱処理と清浄化処理とが連結した空調システムが適用されていた。この従来の空調システムでは、例えば、発塵量が少ない時に、風量を少なくして清浄度を目標値に近づけようとすると、熱処理能力が不足してしまい、室内温度を一定に維持することができなくなる場合があった。
そこで、特許文献1、2では、熱処理を行う熱交換装置と清浄化処理を行う空気清浄装置とを分離して室内に設け、室内の清浄度を適切に維持するために空気清浄装置の風量を少なくしても、熱交換装置の熱処理能力に大きな影響を及ぼさずに、室内の温度を一定に保つことができるようにしている。
しかしながら、特許文献1、2に記載したものでは、空気清浄装置の風量を固定にして運転しているため、クリーンルームの稼働状態によって発塵量が変動し、これによって過剰な清浄度になっている場合がある。この場合、無駄なエネルギーが使用されることになり、一層の省エネルギー化が要望されていた。
これに対し、本願発明者のうちの数名は、既に特願2013−090765号に示すような清浄化空調システムを提案している。この特願2013−090765号の清浄化空調システムは、図1および図2に示すように、クリーンルームなどの室内1で熱交換装置2(FCU:Fan Coil Unit)と空気清浄装置3(FFU:Fan Filter Unit)とが分離して配置されるシステムにおいて、パーティクルセンサー11でリアルタイムに室内粒子濃度をモニタリングし、その計測値に基づいて制御装置10(FEMS:Factory Energy Management System)で目標粒子濃度以下となるようなファンモータ回転数を演算し、演算したファンモータ回転数で空気清浄装置3を運転するように制御するものである。この制御手法では、常に定格で空気清浄装置を運転する制御手法に比べて、発塵量が少ない場合はファンモータ回転数を減らして消費電力を下げられるため省エネルギーとなるという長所がある。
特許第4275969号公報 特許第4609699号公報
しかしながら、上記の従来の制御手法では、室内発塵量が急激に変化した場合に、空気清浄装置のファンモータ回転数の増加が追い付かず目標粒子濃度を超過するおそれがある。
図11は、目標粒子濃度8,000個/cf(粒径>0.5μm)で空気清浄装置(FFU)を運転している時に発塵量を2倍に増加させた場合の運転結果の一例を示したものである。空気清浄装置(FFU)のインバータ周波数(FFU周波数)を可変制御することによって、ファンモータの回転数を制御して風量を増減している。図11に示すように、経過時間40分で発塵源を1台から2台にしたところ、粒子濃度が最高で約12,000個/cfまで上昇し、目標粒子濃度を約10分間超過している。このため、こうした発塵量の急変に対して、目標粒子濃度の超過を回避することが望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発塵量の急変に対して、目標粒子濃度の超過を回避することができる清浄化空調システムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る清浄化空調システムは、下方から室内の空気を吸い込んで冷暖房負荷を処理した空気を側方から前記室内に吹き出す熱交換装置と、上方から前記室内の空気を吸い込んで清浄処理した空気を下方から前記室内に吹き出すインバータ付き空気清浄装置と、前記室内の粒子濃度を測定するパーティクルセンサーと、前記パーティクルセンサーが測定する粒子濃度をもとに前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を可変制御して前記インバータ付き空気清浄装置の風量を増減し前記室内の粒子濃度を目標濃度に制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、発塵源の稼働状態に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムは、上述した発明において、前記制御装置は、予め設定された前記発塵源の稼働スケジュールに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムは、上述した発明において、前記発塵源は生産装置であり、前記制御装置は、前記生産装置の稼働を示す信号に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムは、上述した発明において、前記発塵源は人間であり、前記制御装置は、人間を検知する人感センサーによる検知または人間の位置情報を保持する位置情報タグに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムは、上述した発明において、前記インバータ付き空気清浄装置は風量設定ノッチに対応してインバータ周波数を可変制御可能であり、前記制御装置は、前記風量設定ノッチに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムは、上述した発明において、前記制御装置は、前記発塵源の稼働前後の所定時間帯において、前記発塵源の稼働による発塵量の急変動を打ち消すのに必要なだけ前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を増加し、増加したインバータ周波数で前記インバータ付き空気清浄装置を運転制御することを特徴とする。
本発明に係る清浄化空調システムによれば、下方から室内の空気を吸い込んで冷暖房負荷を処理した空気を側方から前記室内に吹き出す熱交換装置と、上方から前記室内の空気を吸い込んで清浄処理した空気を下方から前記室内に吹き出すインバータ付き空気清浄装置と、前記室内の粒子濃度を測定するパーティクルセンサーと、前記パーティクルセンサーが測定する粒子濃度をもとに前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を可変制御して前記インバータ付き空気清浄装置の風量を増減し前記室内の粒子濃度を目標濃度に制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、発塵源の稼働状態に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、発塵源の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができるという効果を奏する。また、インバータ周波数を小さくして消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記制御装置は、予め設定された前記発塵源の稼働スケジュールに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、予め設定された発塵源の稼働スケジュールによる発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記発塵源は生産装置であり、前記制御装置は、前記生産装置の稼働を示す信号に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、生産装置の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができるという効果を奏する。また、生産装置による生産品質の確保を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記発塵源は人間であり、前記制御装置は、人間を検知する人感センサーによる検知または人間の位置情報を保持する位置情報タグに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、室内に出入りする作業員などによる発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記インバータ付き空気清浄装置は風量設定ノッチに対応してインバータ周波数を可変制御可能であり、前記制御装置は、前記風量設定ノッチに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、例えば、低発塵時は、風量設定ノッチを低ノッチ(弱運転など)にしてインバータ周波数を小さくすれば消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記制御装置は、前記発塵源の稼働前後の所定時間帯において、前記発塵源の稼働による発塵量の急変動を打ち消すのに必要なだけ前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を増加し、増加したインバータ周波数で前記インバータ付き空気清浄装置を運転制御するので、発塵源の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができるという効果を奏する。また、インバータ周波数を小さくして消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図2は、図1に示したクリーンルームを上面からみた模式図である。 図3は、クリーンルーム室内に設けられるインバータ付き空気清浄装置の構成を示す図であり、(a)は側面からみた図、(b)は下面からみた図である。 図4は、本発明の実施の形態1である清浄化空調システムによるインバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数の制御イメージを示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1である清浄化空調システムの制御フローチャートの一例を示す図である。 図6は、予め求められた発塵源ごとの発塵量の一例を示す図である。 図7は、予め求められた発塵源ごとの必要風量の一例を示す図である。 図8は、予め求められたインバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数の変化に伴う風量変化を示す図である。 図9は、インバータ付き空気清浄装置に対する風量制御時における粒子濃度変化を示す図であり、本発明による制御と従来の制御とを比較した図である。 図10は、インバータ付き空気清浄装置に対する風量制御時におけるインバータ周波数変化を示す図であり、本発明による制御と従来の制御とを比較した図である。 図11は、従来の空気清浄装置に対する風量制御時における粒子濃度変化、FFU周波数変化を示す図であり、運転開始後40分で発塵量を2倍に増加させた場合の図である。 図12は、本発明の実施の形態2である清浄化空調システムの制御フローチャートの一例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図14は、本発明の実施の形態2の変形例である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図15は、本発明の実施の形態2の変形例である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図16は、本発明の実施の形態2の変形例である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図17は、本発明の実施の形態2の変形例である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図18は、本発明の実施の形態2の変形例である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。 図19は、本発明の実施の形態3である清浄化空調システムの制御フローチャートの一例を示す図である。 図20は、インバータ付き空気清浄装置の風量設定ノッチと風量の関係の一例を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態3である清浄化空調システムによるインバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数の制御イメージを示す図である。 図22は、本発明の実施の形態3である清浄化空調システムによるインバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数の他の制御イメージを示す図である。
以下に、本発明に係る清浄化空調システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
[クリーンルームの全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1である清浄化空調システムが適用されるクリーンルームを側面からみた模式図である。また、図2は、図1に示したクリーンルームを上面からみた模式図である。なお、図2では、制御系の図示を省略している。
図1および図2に示すように、クリーンルーム室内1の上部には、2つの熱交換装置2と6つのインバータ付き空気清浄装置3とが配置される。熱交換装置2は、FCU(Fan Coil Unit)であり、クリーンルーム室内1の空気を吸い込んで冷暖房負荷を熱処理(熱除去)した空気をクリーンルーム室内1に吹き出す。インバータ付き空気清浄装置3は、FFU(Fan Filter Unit)であり、クリーンルーム室内1の空気を吸い込んで清浄処理した空気をクリーンルーム室内1に吹き出す。インバータ付き空気清浄装置3の吹出口には、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタが設けてある。また、インバータ付き空気清浄装置3には、インバータが設けられ、インバータ周波数を制御することによって、ファンモータの回転数を制御して風量を増減してクリーンルーム室内1の粒子濃度を目標粒子濃度に近づける。なお、このクリーンルーム室内1は、ISOクラス6〜8の清浄度を実現するものである。
インバータ付き空気清浄装置3は、熱交換装置2から吹き出した空気を吸い込むように配置される。インバータ付き空気清浄装置3が吹き出した空気は、クリーンルーム室内1の下部の床面4に到達した後、クリーンルーム室内1の上部に向けて対流する。熱交換装置2は、インバータ付き空気清浄装置3が吹き出してクリーンルーム室内1の上部に対流した空気を吸い込んで、熱処理した空気をインバータ付き空気清浄装置3に向けて吹き出す。このように、熱交換装置2で熱処理された空気をインバータ付き空気清浄装置3で清浄化処理し、この2つの処理が行われた空気がクリーンルーム室内1に吹き出されるとともにクリーンルーム室内1を循環する。なお、熱交換装置2が吹き出す空気の風速は、例えば、1〜2m/secである。また、インバータ付き空気清浄装置3が吹き出す空気の風速は、例えば、0.3〜1.0m/secである。
図1に示すように、熱交換装置2は、インバータ付き空気清浄装置3よりも上方に配置してある。熱交換装置2は、空気を下方から吸い込み、熱処理後の空気を側方または上方から吹き出す。一方、インバータ付き空気清浄装置3は、熱交換装置2が処理した空気を上方から吸い込み、清浄処理後の空気を下方に吹き出す。
図2に示すように、1つの熱交換装置2に対応して4つのインバータ付き空気清浄装置3が配置される。ここで、熱交換装置2は、クリーンルーム室内1に対して斜め四方に清浄化処理された空気が吹き出すように配置される。そして、熱交換装置2間に配置される2つのインバータ付き空気清浄装置3は、各熱交換装置2にそれぞれ重複対応して配置される。なお、半導体装置などを生産する生産装置5は、クリーンルーム室内1の中央側部に配置されたインバータ付き空気清浄装置3の下部に設けられている。
このような熱交換装置2とインバータ付き空気清浄装置3との配置によって、熱交換装置2の吹出気流を自由空間でダクトなしでインバータ付き空気清浄装置3に受け渡される。したがって、熱交換装置2の熱処理に必要な空調機風量とインバータ付き空気清浄装置3の清浄化処理に必要な空調機風量とに違いが発生した場合に、ダクトで接続されているときのように、各風量を合わせるために大きい方の風量となる制御を行う必要がないため、消費電力を抑えることができる。
[インバータ付き空気清浄装置の構成]
図3に示すように、インバータ付き空気清浄装置3の吹出口には、HEPAフィルタ7が設けられ、このHEPAフィルタ7の下部には、さらに拡散部材6が設けられる。拡散部材6は、パンチングメタルまたはメッシュなどからなる。拡散部材6の周囲(斜線部分)は、全体の開口率より小さい開口率のパンチングメタルを使用し、これにより、フィルタ周辺の開口6bより斜め方向の気流を作り、フィルタ下部に広い分布の清浄域を作る。拡散部材6は、支持体6aを介してインバータ付き空気清浄装置3の吹出口に取り付けられる。支持体6aは、例えばインバータ付き空気清浄装置3の四隅などにあり、インバータ付き空気清浄装置3の吹出口の側縁部と拡散部材6との間に開口6bを形成する。この開口6bは、吹出口の側縁部の通気が弱いため、吹出口全面を拡散部材で覆ってしまうと、吹出口からの空気をインバータ付き空気清浄装置3自身の吸込口から吸い込んでしまうのを防ぎ、かつ、斜めに気流を吹き出すために設けてある。
インバータ付き空気清浄装置3の吸込口には、インバータ3a、モータ3b、羽根3cを有する。インバータ3aは、モータ3bを回転駆動することによって羽根3cを回転させ、風量を制御する。モータ3bの回転速度は、インバータ3aのインバータ周波数によって決定される。
[インバータ付き空気清浄装置に対する風量制御と消費電力との関係]
ところで、図1に示すように、この実施の形態1では、クリーンルーム室内1に、粒子濃度を計測するパーティクルセンサー11が設けられている。一方、この実施の形態1の空気清浄装置は、インバータを内蔵したインバータ付き空気清浄装置3である。各パーティクルセンサー11および各インバータ付き空気清浄装置3は、クリーンルーム室外に設けられた制御装置10(FEMS:Factory Energy Management System)に接続されている。なお、制御装置10は、クリーンルーム室内に設けてもよい。
制御装置10には、各パーティクルセンサー11が測定した粒子濃度が入力される。制御装置10は、これら測定した粒子濃度の平均値を求め、この平均値が目標粒子濃度となるように、各インバータ付き空気清浄装置3の風量を増減する制御を行う。このインバータ付き空気清浄装置3の風量制御は、インバータ周波数の増減制御を行って、羽根3cを回転駆動するモータ3bの回転制御を行うことによってなされる。
インバータ付き空気清浄装置3の風量は、インバータ周波数の増加に伴って比例的に増大する。また、インバータ付き空気清浄装置3の消費電力は、インバータ周波数の増加に伴って指数関数的に増大する。すなわち、インバータ周波数の低周波数域では、インバータ周波数の変化に対して電力の変化が小さい。いずれにしても、粒子濃度が低い場合、風量を落とせばいいが、この場合、消費電力も小さくすることができる。
[制御装置によるインバータ周波数制御]
上述したように、制御装置10は、通常時においては、各パーティクルセンサー11により測定された粒子濃度の平均値が目標粒子濃度となるように、各インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数の増減制御を行い、羽根3cを回転駆動するモータ3bの回転制御を行うことによって各インバータ付き空気清浄装置3の風量を増減する制御を行う(以下、これを通常制御という。)。
ここで、制御装置10は、予め設定された発塵源の稼働スケジュールに基づいて、各インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御する。この場合、例えば、制御装置10は、予め設定された発塵源の稼働前後の所定時間帯においては、発塵源の稼働による発塵量の急変動を打ち消すのに必要なだけインバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を増加し、増加したインバータ周波数でインバータ付き空気清浄装置を運転制御する。発塵源としては、生産装置5や室内1に居る作業員が考えられる。
このように、本発明では、発塵源の稼働スケジュールに基づく制御を行うことで、発塵源の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。また、通常制御との併用により、インバータ周波数を小さくして消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができる。
[インバータ周波数制御の具体例]
図4は、制御装置10によるインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数の制御イメージを示したものである。図4に示すように、制御装置10は、対象時間帯のみ通常制御で決められるインバータ周波数指令値Xに、発塵量増加分を処理できる周波数増加量Yを加算したインバータ周波数指令値Z(=X+Y)を各インバータ付き空気清浄装置3(FFU)に出力する。この制御処理の具体的手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
図5に示すように、まず、制御装置10内のメモリまたはデータベースに、予め発塵源(生産装置5や作業員)の稼働スケジュールを設定登録しておく(ステップS1)。また、この設定登録された稼動スケジュールをもとに、通常制御におけるインバータ周波数を変更する時間帯、つまり発塵量急変に対処するための制御の対象時間帯を予め設定しておく。この対象時間帯としては、例えば図11に示すようなケースでは、制御の安定時間を考慮して発塵源の稼働時間の前後10分間としてもよい。
一方、発塵源ごとの発塵量を予め測定しておく(ステップS3)。この場合、例えば、図6に示すように、生産装置A、生産装置B、作業員についてそれぞれ発塵量を予め測定しておく。また、これをもとにして、発塵源ごとの必要換気風量を、CFD解析や実測等により予め求めておく。例えば、図7に示すように、生産装置A、生産装置B、作業員についてそれぞれ必要換気風量を予め求めておく。求めた発塵源ごとの発塵量、必要換気風量は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS4)。
制御装置10は、上記の稼働スケジュールを参照して、現在時刻が予め設定した対象時間帯であるか否かを判定する(ステップS2)。この結果、予め設定した対象時間帯となった場合には(ステップS2でYes)、必要増加風量を算出する(ステップS5)。一方、対象時間帯でない場合には(ステップS2でNo)、処理をステップS13に進める。
一方、インバータ付き空気清浄装置(FFU)一台当たりの風量特性として、インバータ周波数と風量の関係を実測等で予め求めておく(ステップS6)。この場合、例えば、図8に示すように、風量yを多項式で近似したインバータ周波数xの関数を求めてもよい。求めた関係は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS7)。
他方、通常制御における現在のインバータ周波数を常時測定しておき(ステップS8)、この測定値と、ステップS5で算出した必要増加風量とにより、インバータ周波数増加量Yを算出する(ステップS10)。
また、室内清浄度を示す室内粒子濃度を常時測定しておき(ステップS9)、この測定値と、ステップS8で測定された通常制御における現在のインバータ周波数とにより、通常制御でのインバータ周波数指令値Xを常時求めておく(ステップS11)。
ステップS11で求めたインバータ周波数指令値Xと、ステップS10で求めたインバータ周波数増加量Yとを加算することによって、最終的なインバータ周波数指令値Zを求める(ステップS12)。なお、上記のステップS2において対象時間帯でない場合には(ステップS2でNo)、インバータ周波数増加量Y=0にして(ステップS13)、処理をステップS12に進めることから、対象時間帯ではインバータ周波数指令値Z=X+Yとなり、対象時間帯以外では通常制御と同じZ=Xとなる。
最後に、制御装置10よりインバータ周波数指令値Zを各インバータ付き空気清浄装置3(FFU)に出力する(ステップS14)。
図9は、インバータ付き空気清浄装置に対する風量制御時における粒子濃度変化を示す図であり、図10は、これに対応するインバータ周波数変化を示す図である。いずれの図も本発明による制御と従来の制御とを比較したものとなっている。図9および図10に示すように、従来の制御では、室内の発塵量急変時に目標濃度を大きくオーバーしているのに対し、本発明による制御では発塵量急変時であっても目標濃度に収まるようになり、生産装置による生産品質の確保とシステムの省エネルギー化とを達成できることがわかる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
上記の実施の形態1においては、発塵源の稼働スケジュールに基づいてインバータ周波数を制御する例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、生産装置5(発塵源)の稼働スケジュールの代わりに、発塵源(生産装置5や作業員)の状態に基づいて、インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御してもよい。本実施の形態2では、生産装置5や作業員の状態を監視しておき、発塵源が発生した場合はそれ以降の発塵源の急変を打ち消すのに必要なだけインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数をかさ上げする制御を行う。この場合の制御処理の手順の一例について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
図12に示すように、まず、発塵源(生産装置5や作業員)の状態を常時監視しておく(ステップS21)。
一方、監視対象の発塵源ごとの発塵量を予め測定しておく(ステップS23)。測定する発塵源ごとの発塵量は、例えば図6に示すようなものである。また、これをもとにして、発塵源ごとの必要換気風量を、CFD解析や実測等により予め求めておく。求める発塵源ごとの必要換気風量は、例えば図7に示すようなものである。求めた発塵源ごとの発塵量、必要換気風量は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS24)。
制御装置10は、上記の発塵源の状態監視に基づいて、発塵源の発生を検知したか否かを判定する(ステップS22)。この結果、発塵源の発生を検知したと判定した場合には(ステップS22でYes)、必要増加風量を算出する(ステップS25)。一方、発塵源の発生を検知しないと判定した場合には(ステップS22でNo)、処理をステップS33に進める。
一方、インバータ付き空気清浄装置(FFU)一台当たりの風量特性として、インバータ周波数と風量の関係を実測等で予め求めておく(ステップS26)。この場合、例えば、図8に示すように、風量yを多項式で近似したインバータ周波数xの関数を求めてもよい。求めた関係は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS27)。
他方、通常制御における現在のインバータ周波数を常時測定しておき(ステップS28)、この測定値と、ステップS25で算出した必要増加風量とにより、インバータ周波数増加量Yを算出する(ステップS30)。
また、室内清浄度を示す室内粒子濃度を常時測定しておき(ステップS29)、この測定値と、ステップS28で測定された通常制御における現在のインバータ周波数とにより、通常制御でのインバータ周波数指令値Xを常時求めておく(ステップS31)。
ステップS31で求めたインバータ周波数指令値Xと、ステップS30で求めたインバータ周波数増加量Yとを加算することによって、最終的なインバータ周波数指令値Zを求める(ステップS32)。なお、上記のステップS22において発塵源の発生がない場合には(ステップS22でNo)、インバータ周波数増加量Y=0にして(ステップS33)、処理をステップS32に進めることから、発塵源の発生を検知した場合はインバータ周波数指令値Z=X+Yとなり、発塵源の発生を検知しない場合では通常制御と同じZ=Xとなる。
最後に、制御装置10よりインバータ周波数指令値Zを各インバータ付き空気清浄装置3(FFU)に出力する(ステップS34)。
次に、上記の監視対象の発塵源として、生産装置5を選択する場合の制御について説明する。生産装置5の稼働を示す信号に基づいて、インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御する場合には、生産装置5はその稼働が検知されてから本格稼働に移行し、生産装置5から発塵量が多量に発生するまでタイムラグがあるため、その時間分だけ事前にインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を増加制御することができる。
この実施の形態において、制御装置10が生産装置5から稼動開始を示す運転信号を受信した時点で、インバータ周波数を増加制御してもよい。例えば、図13に示すように、制御装置10が生産装置5の発停信号を検知することで、インバータ周波数を増加制御してもよい。また、図14に示すように、生産装置5への供給電力を計測する電力計12の電力計測値を制御装置10が受信するようにし、制御装置10が電力計12における電力の増加を検知することで、インバータ周波数を増加制御してもよい。このようにすることで、生産装置5による発塵量の急変に対して、室内1の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。また、生産装置5による生産品質の確保を図ることができる。
次に、上記の監視対象の発塵源として、作業員(人間)を選択する場合の制御について説明する。この場合、図15に示すように、クリーンルーム室内1に居る作業員を検知する人感センサー13からの検知信号に基づいて、インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御してもよい。また、図16に示すように、クリーンルーム室内1に居る作業員の位置情報を保持する無線タグ14(位置情報タグ)からの信号をアンテナ15で検知することに基づいて、インバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御してもよい。このようにすることで、清浄化処理を必要とする生産装置5への作業員の接近を検知してから作業員が生産装置5にたどり着くまでの時間分だけ事前にインバータ周波数を増加制御することができる。また、クリーンルーム室内1に出入りする作業員などによる発塵量の急変に対して、室内1の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。
さらに、図17または図18に示すように、クリーンルーム室内1の入口側に前室16が隣接して設けてある場合には、前室16に人感センサー13または無線タグ14用のアンテナ15を設けてもよい。そして、外部から前室16に入室した作業員を人感センサー13またはアンテナ15で検知してインバータ周波数を増加制御する。このようにすれば、作業員が生産装置5にたどり着くまでの時間をより長く確保することができる。
なお、上記の実施の形態2において、人感センサー13またはアンテナ15で検知した作業員の人数に応じてインバータ周波数を制御してもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態3は、上記の実施の形態2のインバータ付き空気清浄装置3が、ファンモータの回転数を切り替えて風量を設定する風量設定ノッチに対応してインバータ周波数を可変制御可能としたものである。ここで、風量設定ノッチは、例えば、弱風量にてファンモータの運転を行う弱運転、中間風量にてファンモータの運転を行う中間運転、強風量にてファンモータの運転を行う強運転などに設定することができる。本実施の形態3では、発塵源(生産装置5や作業員)の稼働状態を検知してインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御する際に、風量設定ノッチを切り替えることでインバータ周波数を制御する。この場合の制御処理の手順の一例について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
図19に示すように、まず、発塵源(生産装置5や作業員)の状態を常時監視しておく(ステップS41)。
一方、監視対象の発塵源ごとの発塵量を予め測定しておく(ステップS43)。測定する発塵源ごとの発塵量は、例えば図6に示すようなものである。また、これをもとにして、発塵源ごとの必要換気風量を、CFD解析や実測等により予め求めておく。求める発塵源ごとの必要換気風量は、例えば図7に示すようなものである。求めた発塵源ごとの発塵量、必要換気風量は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS45)。
他方、インバータ付き空気清浄装置(FFU)一台当たりの風量特性として、風量設定ノッチと風量の関係を実測等で予め求めておく(ステップS44)。求める風量設定ノッチと風量の関係は、例えば図20に示すようなものである。また、発塵源ごとに室内の粒子濃度が目標濃度を超過しない風量設定ノッチの関係を予め求めておく。求めたこれらの関係は、制御装置10内のメモリまたはデータベースに予め登録しておく(ステップS45)。
制御装置10は、上記の発塵源の状態監視に基づいて、発塵源の発生を検知したか否かを判定する(ステップS42)。ここで、監視対象の発塵源は種類(例えば生産装置5や作業員)が予め特定されているものとする。この結果、発塵源の発生を検知したと判定した場合には(ステップS42でYes)、室内の粒子濃度が目標濃度を下回るのに必要な必要ノッチを風量設定ノッチの中から選択し(ステップS46)、選択した必要ノッチに対応するインバータ周波数指令値(ノッチ指令値)を設定する(ステップS48)。最後に、設定したノッチ指令値を各インバータ付き空気清浄装置3(FFU)に出力する(ステップS34)。このように、発塵源ごとに、どの風量設定ノッチで運転すればよいかを予めデータベースに登録しておくことで、検知した発塵源に対応する風量設定ノッチで運転する。
なお、ステップS42において、発塵源の発生を検知しないと判定した場合には(ステップS42でNo)、通常制御に対応する風量設定ノッチを必要ノッチに選択して(ステップS47)、処理をステップS48に進める。
図21および図22は本実施の形態3による制御イメージを示したものである。図21に示すように、本実施の形態3は、発塵源の稼働状態を検知してインバータ付き空気清浄装置3のインバータ周波数を制御する際に、風量設定ノッチを切り替えることでインバータ周波数を制御する。そして、図22に示すように、例えば低発塵時(図の0:15経過時)において、風量設定ノッチを低ノッチ(弱運転など)にしてインバータ周波数を小さくすれば消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができる。
以上説明したように、本発明に係る清浄化空調システムによれば、下方から室内の空気を吸い込んで冷暖房負荷を処理した空気を側方から前記室内に吹き出す熱交換装置と、上方から前記室内の空気を吸い込んで清浄処理した空気を下方から前記室内に吹き出すインバータ付き空気清浄装置と、前記室内の粒子濃度を測定するパーティクルセンサーと、前記パーティクルセンサーが測定する粒子濃度をもとに前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を可変制御して前記インバータ付き空気清浄装置の風量を増減し前記室内の粒子濃度を目標濃度に制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、発塵源の稼働状態に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、発塵源の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。また、インバータ周波数を小さくして消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができる。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記制御装置は、予め設定された前記発塵源の稼働スケジュールに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、予め設定された発塵源の稼働スケジュールによる発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記発塵源は生産装置であり、前記制御装置は、前記生産装置の稼働を示す信号に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、生産装置の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。また、生産装置による生産品質の確保を図ることができる。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記発塵源は人間であり、前記制御装置は、人間を検知する人感センサーによる検知または人間の位置情報を保持する位置情報タグに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、室内に出入りする作業員などによる発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記インバータ付き空気清浄装置は風量設定ノッチに対応してインバータ周波数を可変制御可能であり、前記制御装置は、前記風量設定ノッチに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御するので、例えば、低発塵時は、風量設定ノッチを低ノッチ(弱運転など)にしてインバータ周波数を小さくすれば消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができる。
また、本発明に係る他の清浄化空調システムによれば、前記制御装置は、前記発塵源の稼働前後の所定時間帯において、前記発塵源の稼働による発塵量の急変動を打ち消すのに必要なだけ前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を増加し、増加したインバータ周波数で前記インバータ付き空気清浄装置を運転制御するので、発塵源の稼働による発塵量の急変に対して、室内の粒子濃度が目標濃度を超過するのを回避することができる。また、インバータ周波数を小さくして消費電力を抑えることができるので、省エネルギー化を達成することができる。
以上のように、本発明に係る清浄化空調システムは、熱交換装置と空気清浄装置とを用いて室内の空気の熱処理および清浄化処理を行うのに有用であり、特に、発塵源の稼動による発塵量の急変に対して、目標粒子濃度の超過を回避するのに適している。
1 クリーンルーム室内
2 熱交換装置
3 インバータ付き空気清浄装置
3a インバータ
3b モータ
3c 羽根
4 床面
5 生産装置
6 拡散部材
6a 支持体
6b 開口
7 HEPAフィルタ
10 制御装置
11 パーティクルセンサー
12 電力計
13 人感センサー
14 無線タグ(位置情報タグ)
15 アンテナ
16 前室

Claims (6)

  1. 下方から室内の空気を吸い込んで冷暖房負荷を処理した空気を側方から前記室内に吹き出す熱交換装置と、
    上方から前記室内の空気を吸い込んで清浄処理した空気を下方から前記室内に吹き出すインバータ付き空気清浄装置と、
    前記室内の粒子濃度を測定するパーティクルセンサーと、
    前記パーティクルセンサーが測定する粒子濃度をもとに前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を可変制御して前記インバータ付き空気清浄装置の風量を増減し前記室内の粒子濃度を目標濃度に制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、発塵源の稼働状態に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする清浄化空調システム。
  2. 前記制御装置は、予め設定された前記発塵源の稼働スケジュールに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載の清浄化空調システム。
  3. 前記発塵源は生産装置であり、
    前記制御装置は、前記生産装置の稼働を示す信号に基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載の清浄化空調システム。
  4. 前記発塵源は人間であり、
    前記制御装置は、人間を検知する人感センサーによる検知または人間の位置情報を保持する位置情報タグに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載の清浄化空調システム。
  5. 前記インバータ付き空気清浄装置は風量設定ノッチに対応してインバータ周波数を可変制御可能であり、
    前記制御装置は、前記風量設定ノッチに基づいて、前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を制御することを特徴とする請求項3または4に記載の清浄化空調システム。
  6. 前記制御装置は、前記発塵源の稼働前後の所定時間帯において、前記発塵源の稼働による発塵量の急変動を打ち消すのに必要なだけ前記インバータ付き空気清浄装置のインバータ周波数を増加し、増加したインバータ周波数で前記インバータ付き空気清浄装置を運転制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の清浄化空調システム。
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