JP2015195747A - 粒状体散布装置、及びこれを備えた散布作業車 - Google Patents

粒状体散布装置、及びこれを備えた散布作業車 Download PDF

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Abstract

【課題】繰出量の調整を簡単に行うことができるとともに、当該調整のためのギアの摩耗及び破損を防止できる構成を提供する。【解決手段】繰出ケース21は、種子を繰出量ずつ繰り出すとともに当該繰出量を調整可能に構成された繰出ロール28、及び前記繰出量を調整するネジ軸41を有する。調整ギア61は、ネジ軸41に固定されている。操作ギア62は、調整ギア61に噛み合って回転可能である。操作ギア62の回転軸部65を、ネジ軸41に対して接近又は離間する方向に移動させることにより、調整ギア61と操作ギア62が噛み合った状態と、噛み合っていない状態と、を切り換え可能に構成されている。【選択図】図9

Description

本発明は、主として、種子を散布する直播装置において、繰り出される種子の量を調整するための機構に関する。
種子(粒状の固形物)を少量ずつ繰り出して圃場に散布する直播装置(粒状体散布装置)が知られている。直播装置は、種子を収容するホッパと、当該ホッパの下方に配置された繰出ケースを備える。繰出ケース内には、周面に繰出穴が形成された繰出ロールが設けられている。当該繰出ロールを回転駆動することにより、ホッパ内の種子を少量ずつ繰出穴に取り込み、圃場の地面に向けて放出する。このような直播装置(播種装置)は、例えば特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1の実施例2には、スライドロールタイプの繰出ロールが記載されている。即ち、この種の繰出ロールは、本体ロールと、嵌合ロールと、を備えており、本体ロールに対して嵌合ロールをスライドさせることができるように構成されている。そして、本体ロールに対する嵌合ロールの位置を調整することにより、繰出穴(搬送孔)の幅を変えて、粒状体の繰出量を調整することができる。
特許文献1の実施例2では、前記嵌合ロールの位置を調整するための調整ダイヤルが設けられている。この調整ダイヤルを回転操作することにより、嵌合ロールをスライドさせて、粒状体の繰出量を調整する。
特開2007−37495号公報 特開2013−132235号公報
特許文献2には、4基の種子繰出機構を並べて備えた播種装置が記載されている。各種子繰出機構は、種子繰出ロールを有している。即ち、特許文献2の播種装置は、4つの種子繰出ロールを備えている。
例えば、特許文献1に記載のスライドロールタイプの繰出ロールを、特許文献2の播種装置に採用することも可能である。ただし、特許文献2の播種装置は4つの繰出ロールを備えているから、当該4つの繰出ロールのそれぞれについて、繰出量の調整を個別に行う必要がある。このため、繰出量を調整する作業に手間がかかるという課題がある。
そこで、複数の繰出ロールの繰出量を、一斉に調整できるようにした構成が考えられる。例えば、特許文献1の調整ダイヤルの代わりに、平ギアとして構成された調整ギアを設けるとともに、当該調整ギアに噛み合う操作ギアを設ける。そして、複数の操作ギアを軸方向に並べて、連結軸によって連結する。これによれば、連結軸を回転操作することにより、複数の操作ギアを一斉に回転させることができるので、複数の繰出ロールの調整を一斉に行うことができる。従って、複数の繰出ロールそれぞれについて繰出量の調整を個別に行う手間が省ける。
ところで、上記のような構成において、調整ギアと操作ギアとの噛み合いが必要となるのは、繰出量を調整する際のみであり、それ以外のときは、調整ギアと操作ギアの噛み合いは不要である。むしろ、調整ギア及び操作ギアの摩耗又は破損を防止するという観点からすると、繰出量の調整を行わないときには、調整ギアと操作ギアの噛み合いが解除されていることが好ましい。
そこで、本願発明の主要な目的は、繰出量の調整を簡単に行うことができるとともに、当該調整のためのギアの摩耗及び破損を防止できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本願発明の観点によれば、以下の構成の粒状体散布装置が提供される。即ち、この粒状体散布装置は、繰出ケースと、調整ギアと、操作ギアと、を備える。前記繰出ケースは、粒状体を繰出量ずつ繰り出すとともに当該繰出量を調整可能に構成された繰出部、及び前記繰出量を調整する調整軸を有する。前記調整ギアは、前記調整軸に固定される。前記操作ギアは、前記調整ギアに噛み合って回転可能である。そして、この粒状体散布装置は、前記操作ギアの回転軸を、前記調整軸に対して接近又は離間する方向に移動させることにより、前記調整ギアと前記操作ギアが噛み合った状態と、噛み合っていない状態と、を切り換え可能に構成されている。
このように操作ギアの回転軸を、調整ギアの回転軸(調整軸)から離間させることにより、操作ギアと調整ギアの噛み合いを解除できる。これにより、繰出量の調整を行わないときには、操作ギアと調整ギアを離間させておくことができるので、当該操作ギア及び調整ギアの摩耗又は破損を防止できる。なお、操作ギアと調整ギアの噛み合いを解除するという点では、操作ギアを軸方向にスライドさせることにより、調整ギアとの噛み合いを解除する構成も考えられる。この場合、操作ギアと調整ギアが再び噛み合い可能とするためには、両ギアのギア歯の端面にチャンファを形成する必要がある。しかし、チャンファを形成したとしても、操作ギアと調整ギアの位相関係によっては、両ギアのギア歯同士が軸方向で衝突する場合があり、このような場合は当該ギア同士を噛み合わせることができない。特に、操作ギア及び調整ギアが複数設けられている場合、噛み合わない可能性が高くなる。また、ギアが樹脂製の場合はダレが生じ、ますます噛み合わなくなる。また、チャンファを形成するために、ギアの歯幅を広く作る必要があるので、ギアの材料費がかかるだけでなく、装置全体が幅が大きくなるという問題がある。この点、上記のように、ギアの軸同士を接近又は離間させる構成であれば、チャンファ無しで噛み合い可能であるから、コストアップを防止できる。
上記の粒状体散布装置は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この粒状体散布装置は、複数の繰出ケースを一方向に並べて備えるとともに、当該複数の繰出ケースそれぞれに対応して前記調整ギア及び前記操作ギアが設けられる。各操作ギアの回転軸は、互いに連結されている。
このように、複数の操作ギアの回転軸を連結することにより、複数の操作ギアを一斉に回転操作できる。これにより、各繰出ケースの繰出部の繰出量を、一斉に調整できる。また、各操作ギアの回転軸が連結されているので、調整ギアとの噛み合いの有無の切り換えを、複数の操作ギアで一斉に行うことができる。
上記の粒状体散布装置においては、前記操作ギアの回転軸を支持する操作ギア支持部を、前記繰出ケースに固定的に設けることが好ましい。
このように、ケースに固定的に設けられた操作ギア支持部によって、操作ギアの回転軸を支持するので、操作ギアを繰出ケースに対して精度良く位置決めできる。これにより、当該操作ギアと調整ギアの芯間のバラつきを抑え、両ギアの噛み合わせ精度を向上させることができる。
上記の粒状体散布装置は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この粒状体散布装置は、前記操作ギアの回転軸に接触可能なリンク部材を備える。そして、前記リンク部材がリンク操作軸まわりで回動することにより、前記操作ギアの回転軸を前記調整軸に対して接近又は離間する方向に移動させる。
以上の構成によれば、リンク操作軸を回転操作することにより、操作ギアを、調整ギアに噛み合う位置と、噛み合いを解除した位置と、の間で移動させることができる。
上記の粒状体散布装置においては、調整軸に対して接近する際の前記操作ギアの回転軸の移動方向が、前記調整軸の軸中心からズレた位置を向いていることが好ましい。
これにより、調整ギアに対して、操作ギアが斜め方向から接近することになるので、ギア歯同士が正面から衝突することがない。これにより、ギア歯同士を確実に噛み合わせることができるとともに、ギア歯同士が衝突して破損することを防止できる。
本発明の別の観点によれば、上記の粒状体散布装置と、当該粒状体散布装置を搭載して走行可能な車体と、を備える散布作業車が提供される。
この散布作業車は、粒状体散布装置が備える調整ギアと操作ギアを離間させておくことができるので、走行時の振動などによって調整ギア及び操作ギアが摩耗又は破損することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る散布作業車の全体的な構成を示す側面図。 直播装置の正面図。 繰出ケースの斜視図。 ホッパ及び繰出ケースの側面図。 ホッパ及び繰出ケースの側面断面図。 繰出ケースの背面断面図。 繰出ロールの背面断面図。 繰出ロールの斜視図。 操作ギア及び調整ギアが噛み合った様子を示す側面図。 操作ギア及び調整ギアの噛み合いが解除された様子を示す側面図。 操作ギアの回転軸部の移動方向を主に示す側面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る農業用の散布作業車1の側面図である。
散布作業車1は、車体2と、当該車体2の後方に配置された直播装置(粒状体散布装置)3と、から構成されている。
車体2は、左右一対の前輪4及び後輪5と、当該前輪4及び後輪5の駆動源であるエンジン10と、を備えている。また、車体2の前後方向で前輪4と後輪5の間の位置には、オペレータが搭乗する運転座席6が設けられている。運転座席6の前方には、オペレータが車体2を操向操作するための操向ハンドル7が配置されている。
車体2の後方には、前記直播装置3が配置されている。直播装置3は、連結機構12を介して車体2に取り付けられている。連結機構12は、直播装置3を昇降可能な平行リンク機構として構成されている。これにより、直播装置3の上下位置を調整できる。また、車体2の後部には、エンジン10の駆動力を直播装置3に出力するためのPTO軸13が配置されている。
なお、本実施形態の車体2は、エンジン10を、前輪4及び後輪5の車軸の間に配置した、いわゆるミッドシップレイアウトとなっている。また、エンジン10の近傍には図略の燃料タンクが配置されている。ただし、エンジン10及び燃料タンクの配置はこれに限定されない。例えば、エンジン10は、車体前部のボンネット内に配置しても良いし、車体後部に配置しても良い。燃料タンクも同様に、車体前部のボンネット内や車体後部等の任意の位置に配置できる。
直播装置3は、種子(種籾)を少量ずつ地面に散布するように構成されている。散布作業車1は、直播装置3を駆動しつつ走行することにより、地面に略一定間隔で種子を播いていくことができる。
なお、本実施形態の車体2は、農業用の多目的作業車として構成されており、直播装置3に代えて他の種類の作業機を取り付けることもできる。即ち、本実施形態の直播装置3は、車体2の連結機構12に対して着脱可能である。そして、連結機構12には、直播装置3以外の農業用作業機(例えば、田植装置、除草装置など)を取り付けることができる。
直播装置3は、フレーム19と、ホッパ20と、繰出ケース21を備えている。
フレーム19は、前述の連結機構12に連結されている。フレーム19は、例えば角パイプ状の部材であり、図2に点線で示すように車体2の左右方向に沿って配設されている。フレーム19には、繰出ケース21が左右方向に並べて等間隔で取り付けられている。なお、繰出ケース21に対するフレーム19の取り付けは、ボルト締めなどの適宜の手段を利用できる。
繰出ケース21は、種子を少量ずつ繰り出して地面に向けて放出するように構成されている。なお、繰出ケース21の詳細な構成については後述する。本実施形態の直播装置3は、6条分の種子を同時に散布できるように、6つの繰出ケース21を左右方向に並べて備えている(図2参照)。
ホッパ20は、圃場に播く種子(粒状体)を入れておくための容器である。ホッパ20は上部が開放されており、その開放された上部から種子を内部に投入できる。また、ホッパ20は、開放されている上部を覆うための蓋部22を備えている。ホッパ20は、繰出ケース21の上に固定されている。
ホッパ20の下部は、その下端部に近づくにつれて細くなるように漏斗状に形成された通路部23となっている。通路部23の下部は開放されているので、ホッパ20内の種子は、通路部23を通ってホッパ20の下方に流出することができる。なお、本実施形態のホッパ20は、2条分の種子を収容するように構成されている。このため、図2に示すように、各ホッパ20の下部は二股に分かれており、1つのホッパ20に2つの通路部23が形成されている。そして、それぞれの通路部23の下部に、繰出ケース21が固定されている。なお前述のように、本実施形態の直播装置3は、6つの繰出ケース21を左右方向に並べて備えているので、これに対応して、3つのホッパ20を左右方向に並べて備えている(図2参照)。
続いて、繰出ケース21の構成について詳しく説明する。
繰出ケース21は、樹脂製であり、略箱状に構成されている。繰出ケース21の上部は開放されており、開口部27となっている(図3参照)。繰出ケース21の開口部27は、ホッパ20の通路部23に連通している。これにより、ホッパ20内の種子が、開口部27を介して繰出ケース21内に供給される(図5参照)。
図5に示すように、繰出ケース21の内部であって、開口部27の下方には、繰出ロール(繰出部)28が設けられている。図8に示すように、繰出ロール28は、略円柱状の部材として構成されている。図6に示すように、繰出ロール28は、軸線29を車体2の左右方向と平行に配置されており、かつ当該軸線29まわりで回転可能に構成されている。図5から図8に示すように、繰出ロール28の周面には、繰出穴11が形成されている。繰出穴11は、繰出ロール28の周方向に等間隔で複数形成されている。
図6に示すように、繰出ケース21の外側には、従動ギア30が設けられている。従動ギア30は、繰出ロール28の軸線29に軸線を一致させて配置されている。従動ギア30は、繰出ロール28に対して相対回転不能に連結されている。また、図3及び図4に示すように、繰出ケース21の外側には、従動ギア30に噛み合って回転する駆動ギア31が設けられている。
また、繰出ケース21には、駆動伝達軸32が、車体左右方向と平行に配置されている。この駆動伝達軸32は、駆動ギア31の軸線に一致して配置されている。駆動伝達軸32と、駆動ギア31とは、相対回転不能に連結されている。従って、駆動伝達軸32に駆動力が入力されることにより、駆動ギア31が軸線まわりで回転駆動される。これにより、当該駆動ギア31に噛み合う従動ギア30が回転駆動され、繰出ケース21内の繰出ロール28が回転駆動される。
本実施形態の直播装置3では、繰出ケース21ごとに駆動伝達軸32を設けている。本実施形態の直播装置3は、繰出ケース21を6つ備えているので、6本の駆動伝達軸32を有している。
図2に示すように、繰出ケース21同士の間には、それぞれ連結軸68が配置されている。なお、本実施形態の直播装置3は、繰出ケース21を6つ備えているので、全部で5本の連結軸68を備えている。図3に示すように、連結軸68は、連結部材69を介して、駆動伝達軸32の端部に連結されている。以上の構成により、直播装置3が備える6本の駆動伝達軸32が、連結軸68(及び連結部材69)を介して互いに連結されている。
図2に示すように、5本の連結軸68のうち、何れか1本には、駆動入力ギア70が固定されている。
また、直播装置3は、前記PTO軸13から出力されるエンジンの回転駆動力を、間欠回転運動に変換して出力する駆動出力部(図略)を備えている。駆動出力部が出力する間欠回転運動は、前記駆動入力ギア70に入力される。これにより、直播装置3が備える6本の駆動伝達軸32を、一斉に回転駆動することができる。以上の構成により、直播装置3が備える6つの繰出ケース21それぞれの繰出ロール28を、一斉に回転駆動できる。
各繰出ケース21において、ホッパ20から供給された種子は、繰出穴11の内部に、所定量ずつ(数粒ずつ)取り入れられる(図5参照)。ここで、繰出穴11に取り込まれる種子の量を、「繰出量」と言うことがある。繰出穴11内に種子を取り込んだ状態で繰出ロール28が一方向に回転駆動されることにより、前記繰出穴11内に取り込んだ種子を、下方に向けて搬送することができる。繰出穴11に取り込まれた種子は、繰出穴11が下を向いたときに、当該繰出穴11から下に向けて放出される。
繰出ケース21において、繰出ロール28の下方は開放されている。従って、繰出穴11から放出された種子は、繰出ケース21内を落下する(図5の太線の矢印を参照のこと)。繰出ケース21の下部は、播種ガイド37となっている。播種ガイド37は略筒状に構成されており、その内部を種子が上下に通過できる。播種ガイド37の下端部は、下に向けて開放された放出口38となっている。放出口38は、地面に近接して配置されている。従って、繰出ロール28によって繰り出された種子は、播種ガイド37内を落下して、放出口38を介して地面に落下する。
以上のように構成された繰出ケース21により、ホッパ20内の種子を、所定の繰出量ずつ繰り出して、地面に散布することができる。なお、前述のように、直播装置3は、6つの繰出ケース21それぞれの繰出ロール28を一斉に回転駆動できるように構成されている。従って、本実施形態の直播装置3は、6条分の種子を同時に散布することができる。
続いて、本実施形態の直播装置3において、繰出ロール28による種子の繰出量を調整するための構成について説明する。
本実施形態の繰出ロール28は、繰出穴11の容量を調整できるスライドロールタイプの繰出ロールとして構成されている。即ち、図6から図8に示すように、繰出ロール28は、本体ロール57と、嵌合ロール58と、を組み合わせて構成されている。嵌合ロール58は、本体ロール57に対して、軸線29と平行な方向にスライド可能となっている。
図8に示すように、本体ロール57及び嵌合ロール58は、それぞれ略円柱状に構成されている。本体ロール57の周面には、前述の繰出穴11が形成されている。繰出穴11は、軸線29と平行な方向に沿って形成された溝部として構成されている。嵌合ロール58には、軸線29と平行な方向に突出するように形成された突出部60が形成されている。この突出部60は、本体ロール57の前記繰出穴11に対応して、複数形成されている。そして、図8に示すように、嵌合ロール58の突出部60が、本体ロール57の繰出穴11の内部に軸線29方向から挿入できるように構成されている。繰出穴11のうち、突出部60が挿入された部分は、当該突出部60によって塞がれる。従って、繰出穴11に対する突出部60の挿入量を変更することにより、当該繰出穴11の容量を変更できる。
以上の構成で、本体ロール57に対して、嵌合ロール58を軸線29と平行な方向で移動させることにより、繰出穴11の容量を変更できる。これにより、当該繰出穴11によって繰り出される種子の量(繰出量)を調整できる。
繰出ケース21には、嵌合ロール58の位置を軸線29と平行な方向で調整するためのネジ送り機構(調整機構)40が設けられている。
ネジ送り機構40は、図7に示すように、繰出ロール28の軸線29に一致して配置されたネジ軸(調整軸)41を有する。従って、ネジ軸41は、車体左右方向と平行に配置されている。ネジ軸41の外周にはオネジが形成されている。一方、嵌合ロール58には、前記オネジに螺合するメネジが形成されている。この構成で、ネジ軸41を回転させることにより、嵌合ロール58を、軸線29と平行な方向に移動させることができるので、繰出穴11の容量を変更できる。
図7に示すように、繰出ケース21の外側には、前記ネジ送り機構40を動作させるための調整ギア61が設けられている。この調整ギア61は、平ギアとして構成されており、前記ネジ軸41に軸線を一致して配置され、かつ当該ネジ軸41に固定されている。また、図3及び図9に示すように、繰出ケース21の外側には、調整ギア61に噛み合い可能な操作ギア62が設けられている。この調整ギア61は、平ギアとして構成されており、その軸線は、前記ネジ軸41と平行な方向(左右方向)に沿って配置されている。
操作ギア62を調整ギア61に噛み合わせた状態で、当該操作ギア62を回転操作することにより、前記調整ギア61を介してネジ軸41を回転させ、前記ネジ送り機構40によって嵌合ロール58を軸線29と平行な方向に移動させる。これにより、繰出穴11の容量を変更し、当該繰出穴11が種子を繰り出す量(繰出量)を調整できる。
図7に示すように、ネジ軸41の端部には、フランジ部42が設けられている。当該フランジ部42と、本体ロール57と、の間には、ディテント機構43が設けられている。このディテント機構43は、繰出ロール28と、ネジ軸41と、が相対回転しないように連結するものである。これにより、嵌合ロール58とネジ軸41が勝手に相対回転することを防ぎ、嵌合ロール58の位置が軸線29方向に勝手に動いてしまうことを防止する。
なお、ディテント機構43は、所定以上のトルクが加わった場合には、本体ロール57とネジ軸41との相対回転を許容するように構成されている。従って、前記調整ギア61に所定のトルク入力することにより、ネジ軸41と嵌合ロール58を相対回転させ、ネジ送り機構40を動作させることができる。
なお、繰出穴11の容量を変更するための機構(上記のネジ送り機構40、調整ギア61、操作ギア62、ディテント機構43など)は、直播装置3が備える6つの繰出ケース21それぞれに設けられている。従って、本実施形態の直播装置3は、6つの操作ギア62を有している。図2に示すように、6つの操作ギア62は、車体左右方向に沿って配置された連結軸63によって連結されている。
具体的には、以下のとおりである。即ち、図3に示すように、操作ギア62には、当該操作ギア62に軸線を一致して配置された円筒状の回転軸部65が固定的に設けられている。なお、本実施形態では、操作ギア62と回転軸部65は一体形成されている。操作ギア62及び回転軸部65は、その軸中心に前記連結軸63を挿通させることができるように構成されている。そして、回転軸部65は、前記連結軸63に対して相対回転不能に固定されている。
本実施形態の直播装置3では、連結軸63を1本のみ備えている。そして、この連結軸63に対して、6つの操作ギア62がそれぞれ固定されている。これにより、直播装置3が備える6つの操作ギア62が、連結軸63によって軸線を一致させて相対回転不能に連結されている。従って、6つの操作ギア62を、一斉に回転操作できる。
図2に示すように、連結軸63の端部には、操作ハンドル64が設けられている。作業者は、この操作ハンドル64を回転操作することにより、6つ操作ギア62を一斉に回転操作することができる。以上の構成により、繰出ロール28の繰出穴11の容量を、6つの繰出ケース21で一斉に変更することができる。即ち、6条分の繰出量を、一斉に変更できる。これにより、繰出量の変更を簡単に行うことができる。
続いて、本実施形態の直播装置3の特徴的な構成について説明する。
前述のように、本体ロール57と、ネジ軸41と、の間には、ディテント機構43が設けられている。これにより、繰出ロール28とネジ軸41が勝手に相対回転しないように連結されている。このため、繰出ロール28の回転駆動に伴って、ネジ軸41(及びこれに固定された調整ギア61)が回転駆動されることになる。このとき、当該調整ギア61に操作ギア62が噛み合っていると、操作ギア62も回転駆動される。このように調整ギア61と操作ギア62が、噛み合ったままの状態で回転駆動されると、当該操作ギア62及び調整ギア61の摩耗が進行し得るし、破損の原因ともなり得る。
ところで、操作ギア62と調整ギア61の噛み合いが必要なのは、繰出穴11の容量の変更(繰出量の調整)を行うときのみであり、それ以外のときには、操作ギア62と調整ギア61が噛み合っている必要はない。
そこで本実施形態では、必要に応じて、操作ギア62と調整ギア61の噛み合いの有無を切り換えることができるようにしたものである。
実施形態の繰出ケース21には、図3及び図5等に示すように、当該繰出ケース21の正面から前方に向けてリブ状に突出する操作ギア支持部73が、固定的に設けられている。なお、本実施形態の操作ギア支持部73は、繰出ケース21と一体形成されている。
図3及び図5等に示すように、操作ギア支持部73には、長孔72が形成されている。この長孔72は、操作ギア支持部73を、操作ギア62の軸線方向(左右方向)に貫通するように形成されている。また、当該長孔72の幅は、操作ギア62の回転軸部65の直径と同じ、又は当該直径よりもやや大きい程度に形成されている。従って、前記回転軸部65を、その軸線方向(左右方向)で長孔72に挿通させることができる(図3の状態)。このように、操作ギア支持部73は、操作ギア62の回転軸部65を長孔72に挿通させることにより、当該操作ギア62を支持することができる。
また、回転軸部65は、長孔72に挿通された状態で、当該長孔72の長手方向に移動することができる。図5に示すように、ネジ軸41の軸線方向(左右方向)で見たときに、長孔72の長手方向の一側の端部72aは、他側の端部72bよりも、ネジ軸41に近い位置となっている。従って、長孔72に挿通された状態の回転軸部65を、端部72aと72bの間で移動させることにより、当該回転軸部65を、調整ギア61の回転軸(ネジ軸41)に接近又は離間する方向に移動させることができる。
操作ギア62の回転軸部65が長孔72の内部で移動する様子を、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9及び図10においては、回転軸部65を分かり易く図示するため、操作ギア62は二点鎖線で示している。
図9及び図10に示すように、長孔72の長手方向の端部のうち、ネジ軸41側に近い側を接近側端部72aとする。即ち、長孔72の内部において、回転軸部65をネジ軸41に向けて最大限移動させれば、当該回転軸部65は接近側端部72aに接触する(図9の状態)。この状態において、図9に示すように、操作ギア62と調整ギア61が噛み合うように構成されている。
図9及び図10に示すように、長孔72の長手方向の端部のうち、接近側端部72aとは反対側の端部を、離間側端部72bとする。即ち、長孔72の内部において、回転軸部65をネジ軸41から離れる方向に最大限移動させれば、当該回転軸部65は離間側端部72bに接触する(図10の状態)。この状態においては、図10に示すように、操作ギア62と調整ギア61の噛み合いが解除されるように構成されている。
以上のように、本実施形態の構成によれば、操作ギア62を、調整ギア61に噛み合う位置(図9)と、調整ギア61との噛み合いを解除した位置(図10)と、の間で移動させることができる。これにより、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いの有無を切り換えることができる。
また、本実施形態では上記のように、操作ギア62の回転軸部65を、長孔72の内部で移動させる構成であるから、回転軸部65の移動範囲は、長孔72の長手方向の端部によって規制される。即ち、回転軸部65は、長孔72の接近側端部72aに接触した状態(図9の状態)から、更にネジ軸41に近づくことはできない。また、回転軸部65は、長孔72の離間側端部72bに接触した状態(図10の状態)から、更にネジ軸41から離れることはできない。
このように、本実施形態では、操作ギア62の回転軸部65の移動範囲を長孔72によって規制できるので、操作ギア62が調整ギア61に対して近付き過ぎたり、離れ過ぎたりすることを防止できる。
また、本実施形態では上記のように、長孔72が形成されている操作ギア支持部73は、繰出ケース21に一体形成されている。従って、長孔72の位置及び形状の精度は、もっぱら繰出ケース21の成形精度によって決まり、組立精度などの影響を受けない。これにより、長孔72を、繰出ケース21に対して精度良く配置できる。
従って、当該長孔72の接近側端部72aに回転軸部65を接触させることにより(図9の状態)、当該回転軸部65を、ネジ軸41に対して精度良く位置決めできる。これにより、操作ギア62の回転軸(回転軸部65)と、調整ギア61の回転軸(ネジ軸41)と、の距離(芯間)のバラつきを抑えることができる。従って、本実施形態の構成によれば、操作ギア62と調整ギア61を、安定して噛み合わせることができる。
なお、前述のように、本実施形態の直播装置3が備える6つの操作ギア62の回転軸部65は、連結軸63によって連結されている。従って、当該回転軸部65を、ネジ軸41に対して接近又は離間する方向に移動させる場合は、直播装置3が備える6つの操作ギア62を一斉に移動させることになる。即ち、本実施形態の構成によれば、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いの有無を、6つの繰出ケース21で一斉に切り換えることができる。
ところで、ギア同士の噛み合いの有無を切り換える手法としては、本実施形態のようにギアの軸同士を接近又は離間させる方向に移動させる手法の他にも、ギアを軸方向にズラすことで、当該ギア同士の噛み合いの有無を切り換える手法がある。しかし、ギアを軸方向にズラして噛み合いの有無を切り換える手法の場合、ギアを再び噛み合わせるためには、両方のギアのギア歯の端面にチャンファを設ける必要があり、コストがかかるという問題がある。
この点、本実施形態では上記のように、操作ギア62の回転軸部65を、調整ギア61の回転軸(ネジ軸41)に対して接近又は離間させる方向に移動させることで、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いの有無を切り換えるものであるから、操作ギア62と調整ギア61を噛み合わせるためのチャンファは不要である。これにより、操作ギア62及び調整ギア61を安価に構成でき、直播装置3全体のコストを下げることができる。
続いて、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いの有無を切り換えるように操作するための構成について説明する。本実施形態の直播装置においては、リンク機構によって操作ギア62を移動させることにより、当該操作ギア62と調整ギア61との噛み合いの有無を切り換えるように構成されている。図9及び図10に示すように、本実施形態のリンク機構は、芯間変更リンク(リンク部材)75と、リンク操作軸76と、から構成されている。
リンク操作軸76は、ネジ軸41と平行な方向(左右方向)に沿って配置された丸棒状の部材である。図4等に示すように、繰出ケース21には、リンク操作軸76を挿通可能な丸孔77が形成されている。リンク操作軸76は、前記丸孔77に挿通されることにより、繰出ケース21によって回転可能に支持されている。なお、図2に示すように、リンク操作軸76は、直播装置3が備える複数(本実施形態の場合は6つ)の繰出ケース21にまたがって配置されている。
図2に示すように、リンク操作軸76の端部には、操作レバー81が固定的に設けられている。作業者は、操作レバー81を回転操作することにより、リンク操作軸76を回転させることができる。
リンク操作軸76には、前記芯間変更リンク75が固定されている。芯間変更リンク75は、リンク操作軸76に略直交して配置された略板状の部材である。リンク操作軸76を軸線まわりで回転させることにより、当該リンク操作軸76に固定されている芯間変更リンク75を、ネジ軸41の軸線方向(左右方向)に直交する平面(図9及び図10に示す平面)内で回動させることができる。なお、本実施形態において、芯間変更リンク75は、各繰出ケース21に対応して設けられている。
図9及び図10に示すように、芯間変更リンク75の先端部には、リンク操作軸76とは略反対側に向けて突出する突出部79,80が形成されている。図9及び図10に示すように、突出部79,80は、ネジ軸41の軸線方向(左右方向)で見たときに、長孔72にオーバーラップできるように配置されている。また、図9及び図10に示すように、ネジ軸41の軸線方向(左右方向)で見たときに、突出部79,80の長手方向(突出方向)は、長孔72の長手方向に略直交するように配置されている。2本の突出部79,80の間隔は、操作ギア62の回転軸部65の直径とほぼ同じ程度に設定されている。これにより、図9及び図10に示すように、長孔72に挿通された状態の回転軸部65が、2本の突出部79,80の間に嵌まり込むことができるように構成されている。
このように、芯間変更リンク75の2本の突出部79,80が、長孔72に挿入された状態の回転軸部65に接触できるように構成されている。そして、当該芯間変更リンク75を、リンク操作軸76まわりで回動させることにより、前記回転軸部65を、長孔72の内部で、当該長孔72の長手方向に沿って移動させることができる。
芯間変更リンク75は、回転軸部65を長孔72の接近側端部72aに接触させた状態(図9の状態)と、回転軸部65を長孔72の離間側端部72bに接触させた状態(図10の状態)と、の間で回動できるように構成されている。従って、芯間変更リンク75をリンク操作軸76まわりで回動させることにより、操作ギア62を、調整ギア61と噛み合う位置(図9)と、噛み合いが解除された位置(図10)と、の間で移動させることができるようになっている。
そして前述のように、芯間変更リンク75が固定されているリンク操作軸76には、操作レバー81が固定的に設けられている。従って、作業者は、操作レバー81を回転操作することにより、芯間変更リンク75を、リンク操作軸76まわりで回動させることができる。ここで、操作ギア62と調整ギア61とが噛み合った状態(図9の状態)での操作レバー81の位置を、第1位置とする。また、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いが解除された状態(図10の状態)での操作レバー81の位置を、第2位置とする。即ち、作業者は、操作レバー81を第1位置まで回動操作することにより、操作ギア62と調整ギア61とを噛み合わせることができる。また、作業者は、操作レバー81を第2位置まで回動操作させることにより、操作ギア62と調整ギア61との噛み合いを解除させることができる。
続いて、長孔72の形状についてより詳しく説明する。図11に示すように、本実施形態において、ネジ軸41の軸線方向で見たときに、長孔72は、その長手方向を、リンク操作軸76の軸心を中心とする仮想円C1に沿わせて形成されている。従って、当該長孔72内に挿入された状態の回転軸部65は、仮想円C1(図11に一点鎖線で示す)に沿って、リンク操作軸76を中心とする円弧運動を行うことになる。
回転軸部65が、ネジ軸41に接近する方向に移動する際の移動方向を、図11に白抜きの矢印A1で示す。前述のように、矢印A1は、リンク操作軸76の軸芯を中心とする仮想円C1に沿っている。
図11に示すように、ネジ軸41の軸線方向で見たときに、矢印A1は、ネジ軸41の軸中心P1からズレた方向を向くように構成されている。つまり、回転軸部65は、ネジ軸41に接近する方向に移動する際、ネジ軸41の軸中心P1に向けて真っ直ぐに移動するのではなく、軸中心P1からズレた位置に向けて移動する。
以上の構成により、操作ギア62のギア歯は、調整ギア61のギア歯に対して、斜め方向から接近することになる。これにより、調整ギア61と操作ギア62のギア歯同士が接触したときに、調整ギア61のギア歯を、操作ギア62のギア歯が斜めから押すので、両ギアが自然に回転し、ギア同士が噛み合うことができる。従って、ギア同士を確実に噛み合わせることができる。
なお、仮に、回転軸部65をネジ軸41の軸中心P1に向けて真っ直ぐに移動させた場合(矢印A1が、ネジ軸41の軸中心P1を向いている場合)、操作ギア62と調整ギア61のギア歯同士が正面から衝突してしまうことがある。この場合、ギア歯同士を噛み合わせることができないだけでなく、ギア歯が破損する原因になり得る。この点、本実施形態の構成によれば、上記のように、操作ギア62と調整ギア61のギア歯が斜め方向から接触するので、ギア歯同士が正面衝突することがなく、ギア歯の破損を防止できる。
また、本実施形態では、操作ギア62の位置を保持するための保持部82が設けられている。この保持部82は、第1係止部83と、第2係止部84を備えている。第1係止部83及び第2係止部84は、操作レバー81を係止して(引っかけて)固定できるように構成されている。
図9に示すように、第1係止部83は、当該第1係止部83に操作レバー81を係止させる(引っかける)ことにより、当該操作レバー81を第1位置で固定できるように構成されている。
従って、作業者は、繰出ロール28による種子の繰出量の調整を行うときには、操作レバー81を第1係止部83に係止させれば良い。これによれば、操作ギア62を、調整ギア61に噛み合った位置(図9)で保持できる。従って、作業者は、この状態で操作ハンドル64を回転操作することにより、操作ギア62を介して調整ギア61を回転させることができるので、ネジ送り機構40を作動させて繰出ロール28の繰出穴11の容量を変更できる。これにより、繰出量を調整することができる。
また、図10に示すように、第2係止部84は、当該第2係止部84に操作レバー81を係止させる(引っかける)ことにより、当該操作レバー81を第2位置で固定できるように構成されている。
従って、作業者は、繰出量の調整を行わないときには、操作レバー81を第1係止部83に係止させれば良い。これによれば、操作ギア62を、調整ギア61に噛み合わない位置(図10)で保持できる。このように、必要なとき以外には操作ギア62と調整ギア61が噛み合わないようにできるので、当該操作ギア62と調整ギア61の摩耗や破損を防止できる。
以上で説明したように、本実施形態の直播装置3は、繰出ケース21と、調整ギア61と、操作ギア62と、を備えている。繰出ケース21は、種子を繰出量ずつ繰り出すとともに当該繰出量を調整可能に構成された繰出ロール28、及び前記繰出量を調整するネジ軸41を有する。調整ギア61は、ネジ軸41に固定されている。操作ギア62は、調整ギア61に噛み合って回転可能である。操作ギア62の回転軸部65を、ネジ軸41に対して接近又は離間する方向に移動させることにより、調整ギア61と操作ギア62が噛み合った状態と、噛み合っていない状態と、を切り換え可能に構成されている。
このように操作ギア62の回転軸部65を、調整ギア61の回転軸(ネジ軸41)から離間させることにより、操作ギア62と調整ギア61の噛み合いを解除できる。これにより、繰出量の調整を行わないときには、操作ギア62と調整ギア61を離間させておくことができるので、当該操作ギア62及び調整ギア61の摩耗又は破損を防止できる。また、このようにギアの軸同士を接近又は離間させる構成であれば、チャンファ無しで噛み合い可能であるから、コストアップを防止できる。
また、上記で説明したように、本実施形態の直播装置3は、複数の繰出ケース21を一方向に並べて備えるとともに、当該複数の繰出ケース21それぞれに対応して調整ギア61及び操作ギア62が設けられている。各操作ギア62の回転軸部65は、互いに連結されている。
このように、複数の操作ギア62の回転軸部65を連結することにより、複数の操作ギア62を一斉に回転操作できる。これにより、各繰出ケース21の繰出ロール28の繰出量を、一斉に調整できる。また、各操作ギア62の回転軸部65が連結されているので、調整ギア61との噛み合いの有無の切り換えを、複数の操作ギア62で一斉に行うことができる。
また、上記で説明したように、本実施形態の直播装置3においては、操作ギア62の回転軸部65を支持する操作ギア支持部73を、繰出ケース21に固定的に設けている。
このように、繰出ケース21に固定的に設けられた操作ギア支持部73によって、操作ギア62の回転軸部65を支持するので、操作ギア62を繰出ケース21に対して精度良く位置決めできる。これにより、当該操作ギア62と調整ギア61の芯間のバラつきを抑え、両ギアの噛み合わせ精度を向上させることができる。
また、上記で説明したように、本実施形態の直播装置において、操作ギア支持部73には長孔72が形成されている。回転軸部65は、長孔72の内部に挿入され、かつ当該長孔72に沿って移動可能に構成されている。
このように、操作ギア62の回転軸部65を挿通させる長孔72を設けることによって、当該回転軸部65の移動範囲を規制できる。これにより、操作ギア62と調整ギア61が必要以上に近付いてしまうことを防止できる。
また、上記で説明したように、本実施形態の直播装置3は、操作ギア62の回転軸部65に接触可能な芯間変更リンク75を備えている。そして、芯間変更リンク75がリンク操作軸76まわりで回動することにより、回転軸部65をネジ軸41に対して接近又は離間する方向に移動させる。
以上の構成によれば、リンク操作軸76を回転操作することにより、操作ギア62を、調整ギア61に噛み合う位置と、噛み合いを解除した位置と、の間で移動させることができる。
また、上記で説明したように、本実施形態の直播装置3においては、ネジ軸41に対して接近する際の回転軸部65の移動方向(図11に矢印A1で示す方向)が、ネジ軸41の軸中心P1からズレた位置を向いている。
これにより、調整ギア61に対して、操作ギア62が斜め方向から接近することになるので、ギア歯同士が正面から衝突することがない。これにより、ギア歯同士を確実に噛み合わせることができるとともに、ギア歯同士が衝突して破損することを防止できる。
また、本実施形態の散布作業車1は、上記の直播装置3と、当該直播装置3を搭載して走行可能な車体2と、を備えている。
この散布作業車1は、直播装置3が備える調整ギア61と操作ギア62を離間させておくことができるので、走行時の振動などによって調整ギア61及び操作ギア62が摩耗又は破損することを防止できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、芯間変更リンク75は、各繰出ケース21に対応して設けられているものとしたが、芯間変更リンク75の数は特に限定されず、1つ以上の芯間変更リンク75が設けられていれば良い。
上記実施形態では、各操作ギア62の回転軸部65が、連結軸63によって連結されており、これにより複数の操作ギア62を一斉に回転操作する構成とした。しかし、これに限らず、各操作ギア62を個別に回転操作できる構成とすることもできる。
上記実施形態では、操作ギア62の回転軸部65、及びリンク操作軸76を、それぞれ繰出ケース21に支持させる構成としているが、これに限らず、回転軸部65及びリンク操作軸76の何れか又は両方を、繰出ケース21とは別の部材によって支持させる構成であっても良い。
上記実施形態では、直播装置3(粒状体散布装置)が車体2の後方に配置された構成となっている。しかし、粒状体散布装置の配置は必ずしもこれに限らず、例えば車体中央部や車体前方に粒状体散布装置を配置しても良い。
本願発明の構成は、直播装置に限らず、粒状体(例えば粒状の肥料など)を散布するための装置に広く採用することができる。
1 散布作業車
2 車体
3 直播装置(粒状体散布装置)
21 繰出ケース
28 繰出ロール
41 ネジ軸(調整軸)
61 調整ギア
62 操作ギア

Claims (6)

  1. 粒状体を繰出量ずつ繰り出すとともに当該繰出量を調整可能に構成された繰出部、及び前記繰出量を調整する調整軸を有する繰出ケースと、
    前記調整軸に固定された調整ギアと、
    前記調整ギアに噛み合って回転可能な操作ギアと、
    を備え、
    前記操作ギアの回転軸を、前記調整軸に対して接近又は離間する方向に移動させることにより、前記調整ギアと前記操作ギアが噛み合った状態と、噛み合っていない状態と、を切り換え可能に構成されていることを特徴とする粒状体散布装置。
  2. 請求項1に記載の粒状体散布装置であって、
    複数の繰出ケースを一方向に並べて備えるとともに、当該複数の繰出ケースそれぞれに対応して前記調整ギア及び前記操作ギアが設けられ、
    各操作ギアの回転軸は、互いに連結されていることを特徴とする粒状体散布装置。
  3. 請求項1又は2に記載の粒状体散布装置であって、
    前記操作ギアの回転軸を支持する操作ギア支持部を、前記繰出ケースに固定的に設けたことを特徴とする粒状体散布装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の粒状体散布装置であって、
    前記操作ギアの回転軸に接触可能なリンク部材を備え、
    前記リンク部材がリンク操作軸まわりで回動することにより、前記操作ギアの回転軸を前記調整軸に対して接近又は離間する方向に移動させることを特徴とする粒状体散布装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の粒状体散布装置であって、
    調整軸に対して接近する際の前記操作ギアの回転軸の移動方向が、前記調整軸の軸中心からズレた位置を向いていることを特徴とする粒状体散布装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の粒状体散布装置と、
    当該粒状体散布装置を搭載して走行可能な車体と、
    を備えることを特徴とする散布作業車。
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