JP2015193320A - 車両用ドアミラー - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドドアに取付けられるベース部材に電気部品を収容するミラーハウジングが回動可能に支持され、電気部品に電気的に接続されるカプラがベース部材に取付けられる車両用ドアミラーにおいて、部品点数および作業工数の増大を抑えてカプラを取付け可能とする。
【解決手段】ベース部材20に位置決め保持されるとともにサイドドアDおよびベース部材20間に挟まれるシート部材31が、ベース部材20との共締めでサイドドアDに締結され、カプラ30がベース部材20およびシート部材31間に挟持される。
【選択図】 図2
【解決手段】ベース部材20に位置決め保持されるとともにサイドドアDおよびベース部材20間に挟まれるシート部材31が、ベース部材20との共締めでサイドドアDに締結され、カプラ30がベース部材20およびシート部材31間に挟持される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、サイドドアに取付けられるベース部材に電気部品を収容するミラーハウジングが回動可能に支持され、前記電気部品に電気的に接続されるカプラが前記ベース部材に取付けられる車両用ドアミラーに関する。
ミラーハウジング内の電気部品に連なるカプラが、ベース部材に固定されるようにした車両用ドアミラーが、特許文献1で既に知られている。
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、カプラがベース部材にねじ部材で締結されており、部品点数が増えるとともに作業工数も増大する。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数および作業工数の増大を抑えてカプラを取付け得るようにした車両用ドアミラーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、サイドドアに取付けられるベース部材に電気部品を収容するミラーハウジングが回動可能に支持され、前記電気部品に電気的に接続されるカプラが前記ベース部材に取付けられる車両用ドアミラーにおいて、前記ベース部材に位置決め保持されるとともに前記サイドドアおよび前記ベース部材間に挟まれるシート部材が、前記ベース部材との共締めで前記サイドドアに締結され、前記カプラが前記ベース部材および前記シート部材間に挟持されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記シート部材に、前記カプラの一部を嵌入させて保持する保持孔が設けられるとともに、前記ベース部材に嵌合される複数の嵌合突部が前記保持孔の周囲に配置されるようにして一体に突設されることを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、カプラが、ベース部材と、該ベース部材に位置決め保持されるシート部材との間に挟持されるので、カプラを取付けるためのねじ部材等の専用部材が不要であり、ねじ部材の締結作業も不要であるので、部品点数および作業工数の増大を抑えてカプラを取付けることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、カプラの一部を嵌入させて保持するようにしてシート部材に設けられ保持孔の周囲に、ベース部材に嵌合される複数の嵌合突部が配置されるので、シート部材およびベース部材間にカプラを強固に保持することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図1〜図8を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、ドアミラーのミラーハウジング11は、ミラー12が収容されるミラー収容凹部13を有する合成樹脂製のハウジング本体14と、該ハウジング本体14の下部を下方から覆う合成樹脂製の下部カバー15と、前記ハウジング本体14を前記ミラー12とは反対方向から覆う合成樹脂製の上部カバー16とで構成される。
前記ハウジング本体14には、サイドターンランプ17の発光部17aが取付けられており、このサイドターンランプ17の一部を臨ませる窓18が、前記下部カバー15および前記上部カバー16間に形成される。
車両のサイドドアDには、該サイドドアDから外側方に突出する支持腕部20bを有するベース部材20が取付けられており、前記ミラーハウジング11における前記下部カバー15の前記サイドドアD側の下部には、前記支持腕部20bを収容する凹部15aが形成される。
図3を併せて参照して、前記支持腕部20b上には、前記凹部15aに開口するようにして前記下部カバー15に設けられた開口部21から前記ミラーハウジング11内に一部を突入させるシャフト支持台22が、前記支持腕部20bとの間にシール部材23を挟むようにして、たとえば3本のねじ部材24で取付けられる。また前記シャフト支持台22には、上下に延びる円筒状のシャフト部25aを有する支持部材25が、たとえば2本のねじ部材26で取付けられる。
一方、前記ミラーハウジング11のハウジング本体14にはブラケット27が固定され、このブラケット27には、前記シャフト部25aで回動可能に支持される電動格納ユニット28が取付けられる。前記ミラーハウジング11は、前記電動格納ユニット28の作動により、前記サイドドアDから側方に突出する起立位置と、前記サイドドアD側に格納される格納位置との間で、前記シャフト部25aの軸線まわりに回動することを可能として前記ベース部材20の前記支持腕部20bに支持される。
また前記ブラケット27には、前記ミラー12の背後に配置される電動アクチュエータ(図示せず)が前記ミラー12を上下および左右に揺動することを可能として取付けられる。
前記ミラーハウジング11内に収容される電気部品、この実施の形態では、前記サイドターンランプ17、前記電動格納ユニット28および前記電動アクチュエータ等に電気的に連なるハーネス29は、前記ミラーハウジング11内から前記シャフト部25aを貫通して前記ベース部材20側に導出され、このベース部材20側に取付けられるカプラ30に接続される。
図4および図5を併せて参照して、前記ベース部材20は、前記サイドドアDに取付けられるようにして三角形状に形成されるベース基部20aと、前記サイドドアDの外側方に突出するようにして前記ベース基部20aに一体に連設される前記支持腕部20bとを一体に有するようにして合成樹脂によって形成される。このベース部材20の前記ベース基部20aは、該ベース基部20aに位置決め保持されるとともに前記サイドドアDおよび前記ベース基部20a間に挟まれるシート部材31との共締めで前記サイドドアDに締結され、シート部材31も前記ベース基部20aに対応して三角形状に形成される。
前記ベース基部20aの前記シート部材31側に臨む面には、その外周寄りの部分で前記シート部材31側に突出するリブ32が全体として略三角形状となるようにして一体に突設されており、そのリブ32を収容する収容凹部33が前記シート部材31に形成される。
また前記ベース基部20aの外周のうち三角形の一辺に対応する部分の外周には前記シート部材31側に突出する側壁34が一体に設けられており、その側壁34の複数箇所に設けられる第1の嵌合凹部35に嵌合される第1の嵌合突部36が、略T字状に形成されて前記シート部材31に突設される。
また前記ベース基部20aの外周のうち三角形の残余の二辺に対応する部分には相互に間隔をあけて複数の嵌合ピン37が突設されており、それらの嵌合ピン37を嵌合させる嵌合凹部38を有するボス部39が前記シート部材31に突設される。
図6〜図8を併せて参照して、前記カプラ30は、相互に平行な第1および第2側面30a,30bと、相互に平行な第3および第4側面30c,30dとを相互に直交させるようにした略矩形の外形形状を有するものであり、前記ベース基部20には、第1〜第4側面30a〜30dに相互に平行にして一対ずつ当接する4組の当接リブ41a,41a;41b,41b;41c,41c;41d,41dが、前記リブ32に連結リブ42を介して連なるようにして一体に設けられるとともに、前記カプラ30の4つの角部に前記シート部材31とは反対側から当接する当接段部43a,43b,43c,43dが、各組の前記当接リブ41a,41b,41c,41d間に配置されるようにして前記ベース基部20aに形成される。
一方、前記シート部材31には、前記カプラ30の他端側の一部を嵌入させて保持する矩形状の保持孔45が設けられる。しかも前記カプラ30の各側面30a〜30dには、相互に平行にして外側方に突出する一対ずつ4組の突部46a,46a;46b,46b;46c,46c;46d,46dが突設されており、各組の突部46a,46a;46b,46b;46c,46c;46d,46d相互の間隔は異なって設定される。
また前記保持孔45の4つの内面には、各組の突部46a,46a;46b,46b;46c,46c;46d,46dを嵌合させるようにして前記ベース基部20側に開放した嵌合溝47a,47b,47c,47dが形成され、それらの嵌合溝47a〜47dの前記ベース基部20aとは反対側の端部は、前記突部46a〜46dに前記ベース基部20aとは反対側から当接する当接段部48a,48b,48c,48dで閉じられる。すなわち前記カプラ30は、前記ベース部材20側の当接段部43a〜43dと、前記シート部材31側の当接段部48a〜48dとの間に挟持されることになる。
しかも前記嵌合溝47a〜47dの幅は、各組の突部46a,46a;46b,46b;46c,46c;46d,46d相互の間隔に対応して設定されており、各組の突部46a,46a;46b,46b;46c,46c;46d,46d相互の間隔が異なっているので、前記保持孔45に対する前記カプラ30の嵌入姿勢は一定となる。
ところで略T字状である第2の嵌合突部49が、前記保持孔45の周囲のたとえば3箇所に配置されるようにして前記シート部材31に一体に突設されており、それらの第2の嵌合突部49を嵌合させる第2の嵌合凹部50が、前記当接リブ41a,41a;41b,41b;41c,41c;41d,41dおよび前記リブ32間を連結する前記連結リブ42に設けられる。
すなわち第1および第2の嵌合突部36,49の第1および第2の嵌合凹部35,50への嵌合ならびに嵌合ピン37の嵌合凹部38への嵌合によって、前記シート部材31は前記ベース部材20に位置決め保持されることになる。
また前記ベース基部20の複数箇所たとえば3箇所には、前記サイドドアD側に突出する円筒状の締結ボス部51が一体に突設される。一方、前記シート部材31にはそれらの締結ボス部51の先端部をそれぞれ挿通させる挿通孔52が設けられており、前記締結ボス部51に挿通されるボルト(図示せず)を前記サイドドアDに締結することで、前記ベース部材20および前記シート部材31が共締めで前記サイドドアDに締結される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ベース部材20に位置決め保持されるとともにサイドドアDおよび前記ベース部材20間に挟まれるシート部材31が、前記ベース部材20との共締めで前記サイドドアDに締結され、カプラ30が前記ベース部材20および前記シート部材31間に挟持されるので、カプラ30を取付けるためのねじ部材等の専用部材が不要であり、ねじ部材の締結作業も不要であるので、部品点数および作業工数の増大を抑えてカプラ30を取付けることができる。
また前記シート部材31に、前記カプラ30の一部を嵌入させて保持する保持孔45が設けられるとともに、前記ベース部材20の第2の嵌合凹部50に嵌合される複数の第2の嵌合突部49が前記保持孔45の周囲に配置されるようにして一体に突設されるので、シート部材31およびベース部材20間にカプラ30を強固に保持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・ミラーハウジング
17・・・電気部品であるサイドターンランプ
20・・・ベース部材
28・・・電気部品である電動格納ユニット
30・・・カプラ
31・・・シート部材
45・・・保持孔
49・・・嵌合突部
D・・・サイドドア
17・・・電気部品であるサイドターンランプ
20・・・ベース部材
28・・・電気部品である電動格納ユニット
30・・・カプラ
31・・・シート部材
45・・・保持孔
49・・・嵌合突部
D・・・サイドドア
Claims (2)
- サイドドア(D)に取付けられるベース部材(20)に電気部品(17,28)を収容するミラーハウジング(11)が回動可能に支持され、前記電気部品(17,28)に電気的に接続されるカプラ(30)が前記ベース部材(20)に取付けられる車両用ドアミラーにおいて、前記ベース部材(20)に位置決め保持されるとともに前記サイドドア(D)および前記ベース部材(20)間に挟まれるシート部材(31)が、前記ベース部材(20)との共締めで前記サイドドア(D)に締結され、前記カプラ(30)が前記ベース部材(20)および前記シート部材(31)間に挟持されることを特徴とする車両用ドアミラー。
- 前記シート部材(31)に、前記カプラ(30)の一部を嵌入させて保持する保持孔(45)が設けられるとともに、前記ベース部材(20)に嵌合される複数の嵌合突部(49)が前記保持孔(45)の周囲に配置されるようにして一体に突設されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアミラー。
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