JP2015192623A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】ラインスライダーの軽量化を図りつつ、ラインスライダーと保持部材との固定強度を十分に確保する。【解決手段】ハンドル2の巻き取り操作に連動回転するロータ4と、ロータ4のアーム部に取り付けられ、ベール7を支持する支持部材と、支持部材に支持され、釣糸が巻回保持されるスプール3に当該釣糸を案内するラインローラ20と、ベール7の端部7aに設けられ、ベール7によって拾われた釣糸をラインローラ20に導くラインスライダー10と、を備え、ラインスライダー10は、ベール7の端部7aからラインローラ20に向けて延在する線状部材11,12,13と、線状部材の延在端部に設けられ、保持部材21に装着固定される環状の固定部14と、を具備する構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
従来周知のように魚釣用スピニングリールは、ロータに設けた一対のアームの先端部に半環状のベールが取り付けられている。ベールは、ラインローラを有する支持アームに支持されて、支持アームとともに釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置とに移動自在となっている。
そして、ベールを釣糸巻き取り位置へ移動させ、ハンドルの操作でロータを釣糸巻き取り方向へ回転させると、ロータの回転に連動してスプールが前後方向へ往復動し、スプールに釣糸が巻回される。
また、ベールを釣糸放出位置へ移動させ、仕掛けを投擲すると、スプールに巻回された釣糸が繰り出される。
ラインローラは、軸受によって支持アームに回転可能に支持されている。ラインローラの外周には、釣糸案内部が形成されており、釣糸の巻き取り開始時には、ベールを介して釣糸がラインスライダーの釣糸誘導部に移動し、その後ラインスライダーによって釣糸がラインローラの釣糸案内部に導かれる。
このようなラインスライダーを有する魚釣用スピニングリールとして、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1において、釣糸誘導部として機能するラインスライダーは、2つに分岐される第1板本体と第2板本体とを備えている。第1板本体および第2板本体は棒状を呈しており、ラインスライダーの外形がベール側からラインローラの外周をカバーする固定軸カバー側に向けて拡径するように、断面が略三角形状とされている。第1板本体および第2板本体の先端部は、固定軸カバーに形成された第1係合溝および第2係合溝に係合している。
特開2011−177035号公報
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、第1板本体および第2板本体が棒状とされているのでラインスライダーの軽量化が可能である。しかしながら、第1板本体および第2板本体の先端部が固定軸カバーの軸方向に直交する方向から固定軸カバーに係合され、ラインスライダーと固定軸カバーとが連結される構造となっていた。このため、ラインローラと固定軸カバーとの固定強度を十分に確保することができず、端部にベールを有するラインスライダー等の変形、折損のおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、ラインスライダーの軽量化を図りつつ、ラインスライダーとこのラインスライダーに連結保持されるラインローラの外周をカバーする固定軸カバー(保持部材)との固定強度を十分に確保することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの巻き取り操作に連動回転するロータと、前記ロータのアーム部に取り付けられ、ベールを支持する支持部材と、前記支持部材に支持され、釣糸が巻回保持されるスプールに当該釣糸を案内するラインローラと、前記ベールの端部に設けられ、前記ベールによって拾われた釣糸を前記ラインローラに導くラインスライダーと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記ラインスライダーは、前記ベールの端部から前記ラインローラに向けて延在する線状部材と、前記線状部材の延在端部に設けられ、前記ラインローラの端部外周をカバーする保持部材に装着固定される環状の固定部と、を具備することを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、線状部材の延在端部に固定される環状の固定部を介してラインスライダーを保持部材(固定軸カバー)に固定することができる。
また、本発明は、「前記線状部材は複数であり、前記複数の線状部材は、前記固定部に向かうにつれて前記固定部の周方向に広がる状態に形成されている」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、複数の線状部材が固定部の周方向に広がる状態で固定部に連結されるので、各線状部材と固定部との固定強度を高めることができる。
本発明によれば、線状部材の延在端部に固定される環状の固定部を介してラインスライダーを保持部材に固定することができるので、ラインスライダーの軽量化を図りつつ、保持部材とラインスライダーとの固定強度を十分に確保することができる。
また、ラインスライダーの軽量化が可能となるので、ロータのバランス向上を図ることができる。したがって、レスポンスのよいロータの回転を実現することができ、魚釣操作性に優れる。
なお、一本の線状部材でラインスライダーを構成した場合には、ラインスライダーのさらなる軽量化を図ることができる。
また、複数の線状部材が固定部の周方向に広がる状態で固定部に連結され、各線状部材と固定部との固定強度を高めることができるので、ラインスライダーと保持部材との十分な固定強度を確保することができる。
また、複数の線状部材が固定部の周方向に広がっているので、ベールからラインスライダーに移動した釣糸をラインローラにスムーズに導くことができる。したがって、魚釣操作性に優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 釣糸案内部を示す図であり、(a)は前面側から見た斜視図、(b)は中央の線状部材を基準として側方から見た側面図、(c)は前面図である。 釣糸案内部の分解斜視図である。 ラインスライダーを示す図であり、(a)は図2(b)に相当する側面図、(b)は(a)の下面図、(c)は(a)を反対側から見た側面図、(d)は前面図である。 ラインローラ周りの拡大断面図である。 作用説明図である。 変形例のラインスライダーを示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールの釣糸案内部を示す図であり、(a)は前面側から見た斜視図、(b)は側面図、(c)は前面図である。 ラインローラ周りの拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用スピニングリールの釣糸案内部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は前面図である ラインローラ周りの拡大断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリールは、リール本体1と、リール本体1を図示しない釣竿のリール取付部に取り付けるための脚部1aと、を備えている。リール本体1内には、ハンドル2の回転操作によって回転駆動される図示しない駆動歯車が設けられている。駆動歯車には、中空のピニオンが噛合している。
ピニオン内には、図示しないスプール軸が軸方向に挿通されており、スプール軸の先端には、釣糸が巻回されるスプール3が取り付けられている。ピニオンには、ピニオンと一体に回転するロータ4が取り付けられている。ロータ4には、一対の支持アーム(片側のみ図示)5が設けられている。一対の支持アーム5には、一対のベール支持部材6(支持部材、片側のみ図示)を介してベール7が支持されている。ベール7は、一対のベール支持部材6によって釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置とに移動自在に設けられている。ベール7の端部7aには、ラインスライダー10が取り付けられている。ラインスライダー10と一方のベール支持部材6との間には、ラインローラ20が支持されている。なお、ベール7の他方の基端部は、他方の支持アーム5の先端に取り付けられる図示しないベールホルダーに接続されている。このようなラインスライダー10およびラインローラ20によって釣糸案内部が構成されている。ラインスライダー10およびラインローラ20の詳細な説明は後記する。
前記した駆動歯車には、図示しないオシレーティング機構が係合しており、ハンドル2を回転操作して駆動歯車を回転させることによって、スプール軸(スプール3)を前後動させることができるように構成されている。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、ベール7を釣糸放出位置に移動(回動)させた状態でキャスティングした後、ベール7を釣糸巻き取り位置に移動(回動)させてハンドル2を回転操作すると、ハンドル2の回転運動が、駆動歯車を介してピニオンに伝達され、ピニオンが回転する。また、同時に、ハンドル2の回転運動は、オシレーティング機構を介してスプール軸に伝達され、スプール軸が前後動する。このとき、ロータ4が回転しつつスプール3が前後動することによって、釣糸は、ラインローラ20を介してスプール3に平行かつ均等に巻回される。
ラインスライダー10は、ベール7によって拾われた釣糸をラインローラ20に導くものである。ラインスライダー10は、基端部11aがベール7の端部7a(円筒状の端部)に固定されている。例えば、基端部11aはベール7の端部7aの中空部内に嵌入されて固定される。
ラインスライダー10は、3本の線状部材11,12,13と、環状の固定部14とを備えて構成されている。3本の線状部材11,12,13は、図2〜図4に示すように、基端部11aからラインローラ20に向けて延在しており、細長板状を呈している。本実施形態では、3本の線状部材11,12,13が、図2各図に示すように、ラインローラ20の軸周りに扇状に間隔を空けて広がる状態に配置されている。つまり、図2(b)に示すように、線状部材11を中心として隣合う線状部材12,13の延出端部(先端部12b,13b)が、ラインローラ20の軸周り方向(固定部14の周方向)に所定の間隔を空けて固定部14に一体的に連結されている。別言すれば、3本の線状部材11,12,13が、ベール7側からラインローラ20側に向かうにつれて、固定部14の周方向に広がる状態に(連続して滑らかに拡径する表面形状(曲面形状))に形成されている。
各線状部材11,12,13は、図2各図に示すように、ラインローラ20の径方向外側へ向けて緩やかに膨出する湾曲突状とされている。線状部材11は、線状部材12,13よりも幅広に形成されており、図2(b)に示すように、先端部11bがラインローラ20の軸周り方向に二股に分かれて広がっており、側面視で、先端部11bの幅W2が基端部11aの幅W1よりも大きくなっている。二股に分かれた先端部11bの幅方向内側には、間隙S1が形成されている。なお、線状部材11の長手方向の中間部11eは、基端部11aよりも幅狭に形成されている。これにより、基端部11aから中間部11eにかけて釣糸がスムーズに移動するようになっている。
線状部材12,13は、線状部材11よりも全体的に幅狭に形成されている。なお、線状部材12,13は、図2(c)に示すように、前面視で先端部12b,13bの幅W3が基端部12a,13aの幅W4よりも大きくなっている(線状部材13のみ図示)。つまり、線状部材12,13は、基端部12a,13aから先端部12b,13bに向けて幅が広がるように形成されている。
また、線状部材12,13の先端部12b,13bは、図2(b)に示すように、側面視で、固定部14に連結される部分の手前側が固定部14の径方向外側に湾曲膨出(突出)している。これにより、先端部12b,13bの外面が保持部材21の傾斜した外周面21fに連続するように構成されている。
また、線状部材11の先端部11bの外面も、図2(c)に示すように、保持部材21の傾斜した外周面21fに略連続する傾斜面とされている。これによって、ラインスライダー10が線状部材11,12,13からなる構成でありながら、ベール7からラインスライダー10を介して保持部材21までを滑らかに連続した一体構造とすることが可能となっている。
固定部14は、丸形の環状を呈している(図4(b)参照)。固定部14には、各線状部材11,12,13の先端部11b,12b,13bが一体的に連結される。固定部14は、図3、図5に示すように、ラインローラ20の端部外周をカバーする保持部材21の側面に一体的に連結される。固定部14の側面には、図5に示すように、保持部材21の係合孔21b,21bに係合可能な係合突起14b,14bが形成されている。
保持部材21は、図2、図3、図5に示すように、外形が円錐台状を呈しており、ラインローラ20へ向けてテーパ状に縮径する外周面21fを有している。外周面21fは、線状部材12,13の先端部12b,13bから略連続する傾斜面となっている。これによって、線状部材12,13の先端部12b,13bから保持部材21への釣糸のスムーズな移動が実現される。
保持部材21に固定部14を固定する際は、図3に示すように、固定部14の挿通孔14aを通じて保持部材21の挿通孔21dに支軸15を挿通し、保持部材21の係合孔21bに固定部14の係合突起14bを係合させて保持部材21に固定部14が回り止めされる状態にする。
支軸15の軸部15aは、円筒状とされており、図5に示すように、その内側には、雌ねじ15bが形成されている。雌ねじ15bには、ベール支持部材6から取り付けられる固定ねじ61の雄ねじ61aが螺合する。これによって、軸受23、スペーサ28、軸受22を介して保持部材21に固定部14が回り止めされる。図示では省略しているが、ベール支持部材6に支軸15の端部が回り止め嵌合される。また、支軸15の外周には、保持部材21または固定部14が回り止め嵌合される。
なお、支軸15と保持部材21とを別々に形成して、固定部14を固定したが、支軸15と保持部材21とを一体成形して支軸15の突出端部に固定部14を回り止め嵌合し、突出端部をカシメて固定部14を抜け止め固定するようにしてもよい。
軸部15aはラインローラ20を回転可能に支持する。
次に、ラインローラ20の周りの構造について説明する。図5に示すように、ラインローラ20および軸受22,23周りの構造は、周知の構造を採用している。ラインローラ20は筒体形状からなり、その外周面の釣糸案内部20cは、ラインスライダー10側からベール支持部材6側へ順次小径となるテーパ状に形成されている。ラインローラ20の両端周縁部には、釣糸の巻き取り操作時に糸道を安定させる環状のガイド部20a,20bが突設されている。
ラインローラ20は、軸受22,23を介して回転可能に支軸15に支持されている。軸受22,23は、軸部15aに環装した筒状のスペーサ28を挟んで軸部15aの軸方向に並設されている。軸受22,23の内輪の対向部がスペーサ28にそれぞれ当接している。そして、軸受22の内輪の外側端が、保持部材21の内側筒部21eに当接するとともに、軸受23の内輪の外側端が、ベール支持部材6の内側筒部6cに当接している。これにより、軸部15aの軸方向への軸受22,23の移動が規制されている。
軸受22,23とラインローラ20との間には、カラー24,25が設けられている。カラー24,25の両端外周には、環状の係止部24a,25aが形成されている。係止部24a,25aには、ゴム製のシール部材26,27の環状部26a,27aが係合されている。シール部材26,27は皿状を呈しており、その内周部が保持部材21の内側筒部21e、ベール支持部材6の内側筒部6cに当接している。
シール部材26は、保持部材21の内側スペース21aに配置され、シール部材27は、ベール支持部材6の内側スペース6aに配置されている。
前記したカラー24,25はラインローラ20の両端側からラインローラ20の内周面に組付可能である。例えば、一方のカラー24内に軸受22を組み込んで、係止部24aにシール部材26の環状部26aを係止すると、カラー24、軸受22、シール部材26が部組みされてユニット化される。同様に他方のカラー25内に軸受23を組み込んで、係止部25aにシール部材27の環状部27aを係止すると、カラー25、軸受23、シール部材27が部組みされてユニット化される。
このようにユニット化されたカラー24,25をラインローラ20の両端側から内周面内に組み込んで突合せると、図3に示すような、ラインローラ20とユニット化されたカラー24,25(不図示)とが組み付けられた組付体20Aが形成される。
次に、釣糸案内部の組み立てについて説明する。まず、ラインスライダー10を保持部材21に固定する。この場合、保持部材21の取付面21cの係合孔21bに固定部14の係合突起14bを係合して、保持部材21の取付面21cに固定部14を装着する。この状態で、前記したように、固定部14の挿通孔14aを通じて保持部材21の挿通孔21dに支軸15を挿通し、組立体20Aを支持した支軸15をベール支持部材6の内側筒部6c内に係合した後、固定ねじ61を支軸15の雌ねじ15bに螺合する。これによって、固定部14が支軸15を介して保持部材21に固定され、ラインスライダー10が保持部材21に固定される。
これによって、保持部材21とベール支持部材6との間に組付体20Aが抜け止め保持され、保持部材21の側方にラインローラ20が回転可能に配置された釣糸案内部が組み立てられる。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、ベール7を釣糸放出位置に移動させた状態でキャスティングした後、ベール7を釣糸巻き取り位置に移動させると、図6に示すようにベール7によって釣糸Lが拾われる。その後、ハンドル2を回転操作すると、釣糸Lの張力によって釣糸Lがベール7に沿って端部7a側に移動し、さらに釣糸Lは端部7a上からラインスライダー10上に移動する。
ラインスライダー10は、3本の線状部材11,12,13が、ベール7側からラインローラ20側に向かうにつれて、徐々に拡径した表面形状(曲面形状)を形成しているので、釣糸Lがラインスライダー10に沿って保持部材21側に滑らかに移動する。
その後、釣糸Lは、ラインスライダー10の先端部から保持部材21上に移動する。この場合、線状部材11,12,13の先端部11b,12b,13bの傾斜は、保持部材21の外周面21fの傾斜に略連続したものとなっているので、釣糸Lは、ラインスライダー10上から保持部材21に滑らかに移動する。
保持部材21に移動した釣糸Lは、さらなる釣糸Lの張力によって、保持部材21の外周面21f上をラインローラ20に向けて移動し、ラインローラ20の外周面の釣糸案内部20cに移動する。
このようにして、ベール7で拾われた釣糸Lがラインスライダー10を介してラインローラ20に導かれる。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、線状部材11,12,13の先端部11b,12b,13bに(一体的に連結した)環状の固定部14を介してラインスライダー10を保持部材21に固定することができるので、ラインスライダー10の軽量化を図りつつ、ラインスライダー10と保持部材21との固定強度を十分に確保することができる。
また、ラインスライダー10の軽量化が可能となるので、ロータ4のバランス向上を図ることができる。したがって、レスポンスのよいロータ4の回転を実現することができ、魚釣操作性に優れる。
また、各線状部材11,12,13の先端部11b,12b,13bが固定部14の周方向に広がる状態で固定部14に連結され、線状部材11,12,13と固定部14との固定強度を高めることができるので、ラインスライダー10と保持部材21との十分な固定強度を確保することができる。
また、先端部11b,12b,13bが固定部14の周方向に広がっているので、ベール7からラインスライダー10に移動した釣糸Lをラインローラ20にスムーズに導くことができる。したがって、魚釣操作性に優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
ラインスライダー10は、ベール7の端部7aからラインローラ20に向けて延在する複数の線状部材11,12,13で構成されているので、従来のような壁部でラインスライダーが構成されているものに比べて軽量化が可能となる。
また、各線状部材11,12,13は、ラインローラ20の軸周りに扇状に間隔を空けて配置されているので、各線状部材11,12,13がラインローラ20の軸周りに広がりをもって配置されることとなる。したがって、ラインスライダー10の、特に、ねじり方向の強度を確保することができる。
また、各線状部材11,12,13はラインローラ20の径方向外側に湾曲しており、ラインスライダー10上を釣糸Lが移動する際に、ラインローラ20の径方向外側に釣糸Lが一旦案内され、その後、ラインローラ20の径方向内側に釣糸Lが案内されてラインローラ20に導かれるので、ラインローラ20に導かれる釣糸Lの引っ掛かり等を好適に防止することができる。したがって、魚釣操作性に優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
なお、前記実施形態では、3本の線状部材11,12,13を用いたものを示したが、図7に示すように、線状部材11と線状部材13との間、および線状部材11と図示しない線状部材12との間に、線状部材11A(片側のみ図示)を配置してもよい。このように構成することによって、ベール7からラインスライダー10を介して保持部材21までを、より滑らかに連続した一体構造とすることが可能となる。
また、線状部材11,12,13は、板状でもよいし、棒状でもよい。さらに、基端部11a,12a,13aから先端部11b,12b,13bにかけての形状は適宜変更してもよい。このような線状部材を有するラインスライダー10は、金属材、樹脂材等、種々選択して形成することが可能である。また、適宜の表面処理等を施すことも可能である。さらに、製造方法も、金型成形、プレス成形、切削加工等、適宜選択される。
また、支軸15は、図2(a)に二点鎖線で示すように、ワッシャ15eを介在させてもよい。
(第2実施形態)
図8、図9を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態では、ナット部材16を用いてラインスライダー10の固定部14を保持部材21に固定している点が異なる。
図8各図に示すように、ナット部材16は、先端部がベール7側に丸形山状に突出している。ナット部材16は、固定部14の側方において、各線状部材11,12,13で囲われる空間内に配置されている。
図9に示すように、保持部材21は、固定部14の挿通孔14aを通じて固定部14の側方に突出する雄ねじ部15cを有している。また、保持部材21には、軸部15aが一体的に設けられている。雄ねじ部15cは、軸部15aの延長上に形成されている。雄ねじ部15cにナット部材16が螺合されることで、保持部材21とナット部材16との間に、固定部14が挟持されて固定される。
この魚釣用スピニングリールによれば、ナット部材16を保持部材21の雄ねじ部15cに螺合するという簡単な構成で、環状の固定部14を介してラインスライダー10を保持部材21に固定することができる。したがって、ラインスライダー10の軽量化を図りつつ、ラインスライダー10と保持部材21との固定強度を十分に確保することができる。
また、ラインスライダー10の軽量化が可能となるので、ロータ4のバランス向上を図ることができる。したがって、レスポンスのよいロータ4の回転を実現することができ、魚釣操作性に優れる。
また、ナット部材16は、先端部がベール7側に丸形山状に突出しているので、釣糸Lの引っ掛かりを好適に防止することができる。
また、保持部材21の端部に雌ねじを形成し、ナット部材16に代えて、ボルト部材を螺合することで挟着固定してもよい。
なお、図8(b)に示すように、線状部材11の先端近傍部11cは、第1実施形態で示したものよりも幅広に形成されている。これによって、滑らかな釣糸Lの移動が実現される。また、先端近傍部11cが幅広に形成されることで、強度の向上を図ることも可能である。
(第3実施形態)
図10、図11を参照して第3実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態では、固定部14を薄肉リング状に形成してある。
図10、図11に示すように、保持部材21Aの外周面には、溶接固定面21gが形成されている。溶接固定面21gには固定部14が外嵌される。固定部14は、溶接固定面21gに対して溶接により強固に固着される。
この魚釣用スピニングリールによれば、溶接によって保持部材21Aに環状の固定部14を直接固定することができる。したがって、ラインスライダー10の軽量化を図りつつ、ラインスライダー10と保持部材21Aとの固定強度を十分に確保することができる。
また、ラインスライダー10の軽量化が可能となるので、ロータ4のバランス向上を図ることができる。したがって、レスポンスのよいロータ4の回転を実現することができ、魚釣操作性に優れる。
なお、図10(a)に示すように、線状部材12,13は、前記第1、第2実施形態で示したものに比べて、ラインローラ20の径方向外側に、より湾曲して設けられている。したがって、ラインスライダー10上を釣糸Lが移動する際に、ラインローラ20の径方向外側に膨らんで釣糸Lが一旦案内され、その後、ラインローラ20の径方向内側に釣糸Lが案内されてラインローラ20に導かれるので、ラインローラ20に導かれる釣糸の引っ掛かり等をより好適に防止することができる。したがって、魚釣操作性に一層優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、ラインスライダー10は、主として3本の線状部材を用いたものを示したが、これに限られることはなく、2本の線状部材を用いたもの、4本以上の線状部材を用いたもの等、種々採用することができる。
また、各線状部材11,12,13は、湾曲状のものを示したが、これに限られることはなく、直線状のものや直線状の部分を一部に有するもの等、種々採用することができる。
また、固定部14は丸形の環状のものを示したが、これに限られることはなく、糸絡みが発生しない程度の三角形状、四角形状等の角部を有する多角形状の環状のものも好適に採用することができる。
また、固定部14を板状に形成してもよい。
2 ハンドル
3 ロータ
5 支持アーム(アーム部)
6 ベール支持部材(支持部材)
7 ベール
7a 端部
10 ラインスライダー
11,12,13 線状部材
14 固定部
20 ラインローラ
21 保持部材

Claims (2)

  1. ハンドルの巻き取り操作に連動回転するロータと、前記ロータのアーム部に取り付けられ、ベールを支持する支持部材と、前記支持部材に支持され、釣糸が巻回保持されるスプールに当該釣糸を案内するラインローラと、前記ベールの端部に設けられ、前記ベールによって拾われた釣糸を前記ラインローラに導くラインスライダーと、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ラインスライダーは、前記ベールの端部から前記ラインローラに向けて延在する線状部材と、前記線状部材の延在端部に設けられ、前記ラインローラの端部外周をカバーする保持部材に装着固定される環状の固定部と、を具備することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記線状部材は複数であり、前記複数の線状部材は、前記固定部に向かうにつれて前記固定部の周方向に広がる状態に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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