JP2015192206A - 光位相同期ループ回路及び光位相同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルフィルタを用いることなく、安定して周波数弁別を行う。【解決手段】局部発振光を用いて、2値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する復調部と、I軸信号及びQ軸信号から、sin2θkの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω0tk+2θk)の情報を含む位相変調成分信号を生成するデジタル処理部と、位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号を生成するフィルタ部と、局部発振制御信号に基づいて、前記局部発振光を生成する局部発振光生成部とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、コヒーレント光通信で用いて好適な、光位相同期ループ回路及び光位相同期方法に関するものである。
昨今の光通信の大容量化に伴い、従来の強度変調と比べて多値化による帯域利用効率の向上が容易な、位相変調などを用いたコヒーレント通信が注目されている。位相変調を用いた通信では、位相に情報を重畳して送信する。
コヒーレント通信での受信方法には、ホモダイン検波による受信方法や、ヘテロダイン検波による受信方法がある。ホモダイン検波では、位相変調された受信信号の搬送波と周波数及び位相が一致した局部発振光を受信端で生成し、受信信号の搬送波と局部発振光とを干渉させることにより復調を行う。ヘテロダイン検波では、位相変調された受信信号の搬送波と、周波数がわずかに異なる局部発振光を受信端で生成し、受信信号の搬送波と局部発振光とを干渉させることによりダウンコンバートして復調を行う。ホモダイン検波及びヘテロダイン検波は、いずれも、受信信号と局部発振光の位相同期回路を用いて実現可能である。
このような位相同期技術を用いて位相変調(PSK:Phase Shift Keying)信号を復調するには、PSK信号に搬送波のスペクトル成分が含まれないため、PSK信号である受信信号の搬送波と局部発振光の位相誤差を抽出する手段が必要である。この位相誤差を抽出する手段として、逓倍法やコスタスループが知られている。
例えば、2値位相変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)信号では、搬送波に対して位相がπだけずれた2値で位相変調が施されている。搬送波を単純に逓倍する逓倍法を用いると、例えば2逓倍の場合、搬送波の位相0又はπが2逓倍されて、0又は2πとなって現れる。三角関数の周期性により、それぞれのタイムスロットでの波形は同形になるので、結果的に搬送波の2逓倍の周波数を持つ信号の抽出が可能になる。しかしながら、光信号を直接逓倍する手法が確立されていないため、逓倍法を光信号に適用することは困難である。
非特許文献1に開示されているコスタスループの場合、搬送波と局部発振光の位相誤差の2倍を抽出することが可能となる。このコスタスループでは、I軸信号はsin(θ+d)、Q軸信号は−cos(θ+d)となる。ここで、θは受信信号の搬送波と局部発振光との位相誤差を表す。また、dは、データ列を表し、タイムスロットごとに、π/2又は−π/2をとる。これらを乗算すると、データ列dの変化はキャンセルされ、sin2θが出力される。このため、この乗算信号を位相同期ループの制御信号とすることができる。この場合θが0になるようにフィードバック制御が施される。
非特許文献2又は3には、局部発振光を生成するための光VCO(Voltage Controlled Ocsillator)を用いるコスタスループが開示されている。コスタスループでは、搬送波と局部発振光の周波数の差が、時間的に変動する場合に、復調が困難になることが知られている。例えば、信号光や局部発振光の光源に半導体レーザを用いる場合、一般に両者の揺らぎは数百Hzから数十MHzまでとなる(例えば、特許文献1参照)。光位相同期ループ回路の安定動作のため要求される周波数引込範囲を実現するためには、回路を構成する各素子の動作帯域は、最大で数10GHz程度まで必要とされる。しかし、これらの動作帯域の要求を満たす各素子で回路を構成することは容易ではない。
特開平11−133472号公報
Y.Chiou and L.Wang,"Effect of Optical Amplifier Noise on Laser Linewidth Requirements in Long Haul Optical Fiber Communication Systems with Costas PLL Receivers"Journal of Lightwave Technology,Vol.14,No.10,pp.2126−2134(1996) Takahide Sakamoto et al.,"Real−Time Homodyne Reception of 40−Gb/s BPSK Signal by Digital Optical Phase−Locked Loop" ECOC2010、19−23 September, 2010, Torino, Italy Takahide Sakamoto et al.,"Degital Optical Phase Locked Loop for Real−Time Coherent Demodulation of Multilevel PSK/QAM"、 OSA/OFC/NFOEC 2010 OMS5.pdf
非特許文献2は、実験系での報告であり、搬送波及び局部発振光の間に存在する周波数変動を相殺するために、両者に対して同一光源から出力された光波を用いている。
しかしながら、実環境下において、信号光を生成する送信器と、局部発振光を生成する受信器は別地点に存在する。従って、非特許文献2の技術を、現実のネットワークに適用することは困難である。
また、非特許文献3では、デジタル演算処理により抽出された位相誤差に対して、周波数弁別器を使用している。
しかしながら、この場合、位相同期が確立された時点で位相誤差信号はわずかなオフセットを除き0Vとなる。一般に周波数弁別器は、ある一定の振幅を持った正弦波に対して用いられる。非特許文献3に開示された手法では、ある一定値以内の周波数誤差に対しては、位相誤差信号の平均パワーが小さくなるため、安定して周波数弁別を行うことが困難になる。
また、2値位相変調(BPSK)信号又は4値位相変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)信号のデジタル復調に用いられるクロスプロダクト型周波数弁別器が存在する。
しかしながら、このクロスプロダクト型周波数弁別器を用いる場合には、雑音を減らすために、周波数弁別器の前段にデジタルフィルタなどの平滑化フィルタを挿入する必要がある。デジタルフィルタとして例えば有限インパルス応答(FIR:Finite Inpulse Response)フィルタを用いると、タップ数に比例した乗算処理や加算処理が必要になるため、デジタル演算に起因する処理時間が顕在化し、ループ伝播遅延時間が増加する。位相同期ループ回路では、ループ伝搬遅延時間が大きくなると、復調性能が劣化することが知られている。このため、位相同期ループ回路に、デジタルフィルタを用いることは望ましくない。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、デジタルフィルタを用いることなく、安定して周波数弁別を行うことができる、光位相同期ループ回路及び光位相同期方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光位相同期ループ回路は、局部発振光を用いて、2値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する復調部と、I軸信号及びQ軸信号から、sin2θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成するデジタル処理部と、位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分から、局部発振制御信号を生成するフィルタ部と、局部発振制御信号に基づいて、局部発振光を生成する局部発振光生成部とを備える。
また、この発明の光位相同期方法は、局部発振光を用いて、2値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する過程と、I軸信号及びQ軸信号から、sin2θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成する過程と、位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分から、局部発振制御信号を生成する過程と、局部発振制御信号に基づいて、局部発振光を生成する過程とを備える。
なお、光位相変調信号が4値位相変調信号である時は、デジタル処理部は、I軸信号及びQ軸信号から、sin4θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+4θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成する。
この発明の光位相同期ループ回路及び光位相同期方法によれば、光位相変調信号が2値位相変調信号の場合は、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成し、光位相変調信号が4値位相変調信号の場合は、sin(ω+4θ)の情報を含む位相変調成分信号を位相誤差信号とは別に生成する。この位相変調成分信号を周波数弁別器に入力することで、周波数の時間変動に対応する位相誤差θの時間微分が得られる。この位相誤差θの時間微分を用いた周波数同期を行うと、デジタルフィルタを用いることなく、安定して周波数弁別を行うことができる。
光位相同期ループ回路を概略的に説明するための模式図である。 光位相同期ループ回路が備えるサンプルホールド回路を説明するための模式図である。 光位相変調信号がBPSK信号であるときのデジタル演算部を説明するための模式図である。 光位相変調信号がQPSK信号であるときのデジタル演算部を説明するための模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各図は、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。なお、各図において光信号を太線で示し、電気信号を細線で示してある。
(光位相同期ループ回路の概略)
図1を参照して、この発明の光位相同期ループ回路の概略について説明する。図1は、光位相同期ループ回路を概略的に説明するための模式図である。
光位相同期ループ回路10は、復調部100、デジタル処理部200、フィルタ部300及び局部発振光生成部400、クロック信号生成部500と、第1及び第2の遅延器550−1及び550−2を備えて構成される。
光位相同期ループ回路10には、光位相変調信号(図中、矢印S10で示す。)として、例えば、2値位相変調(BPSK)信号又は4値位相変調(QPSK)信号が入力される。
光位相同期ループ回路10に入力された光位相変調信号S10は、復調部100に送られる。復調部100には、さらに、局部発振光生成部400で生成された局部発振光(図中、矢印S400で示す。)が入力される。復調部100は、入力される光位相変調信号S10と局部発振光S400から、I軸信号とQ軸信号を生成する。復調部100は、生成したI軸信号とQ軸信号を復調信号として出力するとともに、デジタル処理部200へ送る。
デジタル処理部200は、I軸信号及びQ軸信号から、位相誤差信号と位相変調成分信号を生成する。
光位相変調信号S10がBPSK信号の場合、この光位相同期ループ回路10では、I軸信号はsin(θ+d)、Q軸信号は−cos(θ+d)となる。ここで、θは受信信号の搬送波と局部発振光との位相誤差を表す。また、dは、データ列を表し、タイムスロットごとに、π/2又は−π/2をとる。これらを乗算すると、データ列dの変化はキャンセルされ、sin2θが出力される。この位相誤差信号S260−1をフィードバック制御信号とすることにより、BPSK用の位相同期ループが構成できる。デジタル処理部200で生成された位相誤差信号S260−1は、フィルタ部300に送られる。また、位相変調成分信号S260−2は、sin(ω+2θ)で与えられ、フィルタ部300に送られる。
光位相変調信号S10がQPSK信号の場合、データ列dは、d=kπ/2(k=0、1、2、3)となる。従って、位相誤差信号S260−1はsin4θとなる。この位相誤差信号をフィードバック制御信号とすることにより、QPSK用の位相同期ループが構成できる。デジタル処理部200で生成された位相誤差信号S260−1は、フィルタ部300に送られる。また、位相変調成分信号S260−2は、sin(ω+4θ)で与えられ、フィルタ部300に送られる。
フィルタ部300は、位相誤差信号S260−1に含まれる位相誤差θと、周波数弁別器を用いて得られる位相変調成分信号S260−2に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号(図中、矢印S300で示す。)を生成する。フィルタ部300により、位相誤差信号を用いて位相同期ループが構成され、位相変調成分信号を用いて周波数同期ループが構成される。
局部発振光生成部400は、局部発振制御信号S300に基づいて、局部発振光S400を生成する手段であって、光電圧制御発振器(光VCO)として機能する部分である。この局部発振光生成部400では、局部発振制御信号S300に基づいて、局部発振光S400の位相又は周波数が設定される。
(光位相同期ループ回路)
図1及び2を参照して、この発明の光位相同期ループ回路の構成例について説明する。図2は、光位相同期ループ回路が備えるサンプルホールド回路を説明するための模式図である。
復調部100は、90°ハイブリッドカプラ120、第1及び第2のバランス検波器122−1及び122−2を備えて構成される。
干渉信号生成手段である90°ハイブリッドカプラ120は、非特許文献2と同様に構成でき、内部に、第1及び第2のビームコンバイナと、90°位相器とを備えている。なお、第1及び第2のビームコンバイナと、90°位相器の図示を省略している。
受信信号として入力された光位相変調信号S10は2分岐されて、一方が90°ハイブリッドカプラ120に送られ(図中、矢印S12で示す)、他方がクロック信号生成部500に送られる(図中、矢印S14で示す)。光位相変調信号S12と、局部発振光生成部400で生成された局部発振光S400は、偏波面が一致した状態で、90°ハイブリッドカプラ120に入力される。90°ハイブリッドカプラ120は、光位相変調信号S12と局部発振光S400とを干渉させて、両信号の位相誤差を反映した第1の干渉信号S120−1及び第2の干渉信号S120−2を生成する。なお、90°ハイブリッドカプラ120に入力される光位相変調信号S12と局部発振光S400の偏波面を一致させるために、従来周知の偏波面コントローラを用いることができるが、ここでは、説明及び図示を省略する。
第1のビームコンバイナは、光位相変調信号S12と局部発振光S400とを合波することにより、第1の干渉信号S120−1として、これらの和成分と差成分を得る。また、第2のビームコンバイナは、光位相変調信号S12と、局部発振光S400をπ/2(90°)だけ移相した光信号とを合波することにより、第2の干渉信号S120−2として、これらの和成分と差成分を得る。
90°ハイブリッドカプラ120で生成された第1の干渉信号S120−1及び第2の干渉信号S120−2は、それぞれ、第1及び第2のバランス検波器122−1及び122−2に送られる。
第1のバランス検波器122−1は、内部に2つのフォトディテクタを備えている。第1のバランス検波器122−1は、第1の干渉信号S120−1に含まれる和成分及び差成分をそれぞれ光電変換した後、和成分の光電変換信号から差成分の光電変換信号を減算した信号を、第1の変調電気信号S122−1として生成する。
第2のバランス検波器122−2は、内部に2つのフォトディテクタを備えている。第2のバランス検波器122−2は、第2の干渉信号S120−2に含まれる和成分及び差成分をそれぞれ光電変換した後、和成分の光電変換信号から差成分の光電変換信号を減算した信号を、第2の変調電気信号S122−2として生成する。
以下の説明では、第1の変調電気信号S122−1をI軸信号と称し、第2の変調電気信号S122−2をQ軸信号と称することもある。
I軸信号S122−1は2分岐され、その一方が復調信号S124−1として、光位相同期ループ回路10から出力され、他方は、デジタル処理部200に送られる(図中、矢印S126−1で示す)。また、Q軸信号S122−2は、2分岐され、その一方が復調信号S124−2として、光位相同期ループ回路10から出力され、他方は、デジタル処理部200に送られる(図中、矢印S126−2で示す)。なお、光位相変調信号S10がBPSK信号の場合は、Q軸信号が光位相同期ループ回路10から出力されない構成にしても良い。
デジタル処理部200は、第1及び第2のサンプルホールド回路230−1及び230−2、第1及び第2のアナログ−デジタル変換器(A/D)240−1及び240−2、デジタル演算部250、並びに、第1及び第2のデジタル−アナログ変換器(D/A)260−1及び260−2を備えて構成される。
第1のサンプルホールド回路230−1は、I軸信号S126−1の強度を所定の期間保持する。第1のサンプルホールド回路230−1が保持する期間は、クロック信号生成部500で生成されたクロック信号S500の周期Tに対応して定められる。
ここで、第1のサンプルホールド回路230−1について、図2を参照して説明する。この構成例のサンプルホールド回路230−1は、第1のバッファ232、第2のバッファ236、キャパシタ238及びスイッチ234を備えて構成される。スイッチ234が、クロック信号の周期Tに対応して開閉し、それによりキャパシタ238に信号強度に対応する電圧が、周期Tで定まる期間保持される。なお、サンプルホールド回路230−1は、所定の期間強度を保持する機能を有していればよく、この構成例には限定されない。また、第2の強度保持手段としての第2のサンプルホールド回路230−2は、第1のサンプルホールド回路230−1と同様に構成することができるので説明を省略する。
第1及び第2のサンプルホールド回路230−1及び230−2は、それぞれ、I軸信号及びQ軸信号の強度を所定の期間保持した、すなわち、サンプルホールドした第1の強度保持信号S230−1及び第2の強度保持信号S230−2を生成する。第1及び第2の強度保持信号S230−1及びS230−2は、第1及び第2のA/D240−1及び240−2に送られて、AD変換が施される。AD変換が施された第1及び第2の強度保持信号S230−1及びS230−2は、デジタル演算部250に送られる。デジタル演算部250は、第1及び第2の強度保持信号S230−1及びS230−2から位相誤差信号S260−1と位相変調成分信号S260−2を生成する。位相誤差信号S260−1は、第1のD/A260−1で、DA変換が施された後、フィルタ部300に送られる。また、位相変調成分信号S260−2は、第2のD/A260−2で、DA変換が施された後、フィルタ部300に送られる。デジタル演算部250の構成については、後述する。
次に、フィルタ部300について説明する。フィルタ部300は、上述したように、位相誤差信号S260−1に含まれる位相誤差θと、位相変調成分信号S260−2に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号S300を生成する。
フィルタ部300は第1及び第2のループフィルタ320及び330、平滑化フィルタ322、周波数弁別器324及び加算器340を備えて構成される。第1のD/A260−1でDA変換された位相誤差信号S260−1は第1のループフィルタ320を経て加算器340に送られる。この第1のループフィルタ320は、位相同期ループのループフィルタとして機能する。
また、第2のD/A260−2でDA変換された位相変調成分信号S260−2は、平滑化フィルタ322、周波数弁別器324及び第2のループフィルタ330を経て加算器340に送られる。位相変調成分信号S260−2が、中心周波数ωの周波数弁別器324に入力されると、θの時間微分に対応する出力が得られる。この、平滑化フィルタ322、周波数弁別器324及び第2のループフィルタ330は、周波数変動を抑制する周波数同期ループの構成要素となる。
加算器340は、第1及び第2のループフィルタ320及び330の出力を加算して局部発振制御信号S300を生成する。第1のループフィルタ320の出力と第2のループフィルタ330の出力を加算することは、位相同期ループに周波数同期ループを付加することに対応する。加算器340で生成された局部発振制御信号S300は、局部発振光生成部400に送られる。
次に、局部発振光生成部400について説明する。局部発振光生成部400は、電圧制御発振器(VCO)410、光源420及び変調器430を備える。VCO410は、局部発振制御信号S300に応じて、自己の発振周波数fVCOを変更して発振信号S410を生成する。光源420は、光位相変調信号S10の搬送波周波数f0の連続光S420を生成する、いわゆる連続光源(CW光源)である。変調器430は、VCO410が生成した発振信号S410に応じて、連続光S420を変調して、局部発振光S400を得る。局部発振光生成部400が生成した局部発振光S400は、90°ハイブリッドカプラ120に送られる。
ここで、変調器430として、例えば、単側波帯(SSB:single side band)変調器を用いることができる。SSB変調器は、単側波帯のみを出力する変調器である。このため、SSB変調器を用いると、余分な側波帯を除去するバンドパスフィルタが不要となる。なお、変調器430としてマッハツェンダ型強度変調器を用い、さらに光バンドパスフィルタを備える構成としても良い。
クロック信号生成部500は、1ビット遅延干渉器510、光電変換器520、クロック抽出器530及び分周器540を備えて構成される。
1ビット遅延干渉器510は、光位相変調信号S14を2分岐して、一方を1ビット遅延させた後干渉させて、1ビット遅延干渉信号S510を生成する。干渉の際、両者の位相誤差が0の場合は強め合い、πの場合は弱め合う。この結果、1ビット遅延干渉信号S510は、光強度変調信号と同様の信号として生成される。
光電変換器520は、1ビット遅延干渉信号S510を光電変換して遅延干渉電気信号S520を生成する。
クロック抽出器530は、遅延干渉電気信号S520から、周期TsのクロックS530を抽出する。
分周器540は、クロック抽出器530で抽出された、周期TsのクロックS530を分周して周期Tのクロック信号S500を生成する。このクロック信号S500の周期Tが、サンプルホールド回路230での保持期間を規定する。従って、分周することにより、デジタル演算部250で処理可能な周波数とする。なお、位相誤差の変動成分は数MHz程度になることがあるので、クロック信号S500の周波数は、これより十分高い周波数とするのが良い。
なお、クロック信号生成部500の各構成要素は、任意好適な従来周知のものとすることができる。
クロック信号S500は2分岐されて、一方(図中、矢印S500−1で示す。)が第1の遅延器550−1に送られ、他方(図中、矢印S500−2で示す。)が第2の遅延器550−2に送られる。第1及び第2の遅延器550−1及び550−2で、それぞれタイミングが調整されたクロック信号S550−1及びS550−2は、第1及び第2のサンプルホールド回路230−1及び230−2に送られる。
なお、復調部100、局部発振光生成部400及びクロック信号生成部500の構成は、上述の構成に限定されず、任意好適な従来と同様の構成にしてもよい。
(第1実施形態のデジタル演算部)
図3を参照して、光位相変調信号がBPSK信号であるときのデジタル演算部を説明する。図3は、光位相同期ループ回路が備えるデジタル処理部のうち、光位相変調信号がBPSK信号であるときのデジタル演算部を説明するための模式図である。
デジタル演算部600は、第1及び第2の2乗演算器602及び604、第1〜3の加算器612、614及び616、第1〜3の乗算器622、624及び626、第1及び第2の除算器642及び644、並びに、2倍演算器630を備えて構成される。
I軸成分を有する第1の強度保持信号は、2分岐されて、一方が第1の2乗演算器602に送られ、他方が第1の乗算器622に送られる。Q軸成分を有する第2の強度保持信号は、2分岐されて、一方が第2の2乗演算器604に送られ、他方が第1の乗算器622に送られる。
第1の2乗演算器602は、I軸成分を有する第1の強度保持信号に対して2乗の演算を施す。第1の強度保持信号がKdsinθで表されるので、第1の2乗演算器602の出力は、Ksinθとなる。第1の2乗演算器602の出力は、第1及び第2の加算器612及び614に送られる。ここで、Kは、例えば、光位相同期ループ回路の利得を示す。また、ここでは、d =1として考える。
第2の2乗演算器604は、Q軸成分を有する第2の強度保持信号に対して2乗の演算を施す。第2の強度保持信号がKdcosθで表されるので、第2の2乗演算器604の出力は、Kcosθとなる。第2の2乗演算器604の出力は、第1及び第2の加算器612及び614に送られる。
第1の加算器612は、第1の2乗演算器602の出力の符号を反転させて、第2の2乗演算器604の出力と加算する。第1の2乗演算器602の出力がKsinθであり、第2の2乗演算器604の出力がKcosθであるので、第1の加算器612の出力は、Kcosθ−Ksinθ=Kcos2θとなる。この第1の加算器612の出力は、第1の除算器642に送られる。
第2の加算器614は、第1の2乗演算器602の出力と、第2の2乗演算器604の出力とを加算する。第1の2乗演算器602の出力がKsinθであり、第2の2乗演算器604の出力がKcosθであるので、第2の加算器614の出力は、Kcosθ+Ksinθ=Kとなる。この第2の加算器614の出力は、第1の除算器642及び第2の除算器644に送られる。
第1の乗算器622は、I軸成分を有する第1の強度保持信号と、Q軸成分を有する第2の強度保持信号の積を計算する。第1の乗算器622の出力は、Kdsinθ*Kdcosθ=Ksin2θ/2となる。この第1の乗算器622の出力は、2倍演算器630に送られる。
2倍演算器630は、第1の乗算器622の出力を2倍する。第1の乗算器622の出力は、Ksin2θ/2であるので、2倍演算器630の出力はKsin2θとなる。2倍演算器630の出力は、第2の除算器644に送られる。
第1の除算器642は、第1の加算器612の出力を第2の加算器614の出力で除算する。すなわち、第1の除算器642の出力は、Kcos2θ/K=cos2θである。第1の除算器642の出力は、第2の乗算器624に送られる。
第2の除算器644は、2倍演算器630の出力を第2の加算器614の出力で除算する。すなわち、第2の除算器644の出力は、Ksin2θ/K=sin2θである。第2の除算器644の出力は、2分岐されて、一方が第3の乗算器626に送られ、他方が位相誤差信号として出力される。この位相誤差信号は、第1のD/A260−1に送られる。
第2の乗算器624は、第1の除算器642の出力とsinωとを乗算する。また、第3の乗算器626は、第2の除算器644の出力とcosωとを乗算する。ここで、ωは、乗算される正弦波又は余弦波の周波数であり、サンプリングレートより十分小さい。また、sinωとcosωは、互いに直交する。これら、sinωとcosωは、任意好適な発振器を用いて生成すればよい。
第2の乗算器624の出力はcos2θ*sinωとなる。また、第3の乗算器626の出力は、sin2θ*cosωとなる。第2の乗算器624の出力と第3の乗算器626の出力は、第3の加算器616で加算される。すなわち、第3の加算器616の出力は、cos2θ*sinω+sin2θ*cosω=sin(ω+2θ)となる。この第3の加算器616の出力は、位相変調成分信号として出力される。この位相変調成分信号は、第2のD/A260−2に送られる。
なお、デジタル演算部の構成は、上述の例に限定されない。位相誤差信号としてsin2θを生成し、位相変調成分信号として、sin(ω+2θ)を生成する任意好適な構成にすることができる。
また、この構成例では、第1の除算器642及び第2の除算器644により位相誤差信号及び位相変調成分信号が規格化されている。このため、光位相同期ループ回路の利得が変動するなど、I軸信号やQ軸信号の強度が変動する場合であっても、位相誤差信号や位相変調成分信号の振幅は一定に保たれる。このため、より安定した位相ループ同期及び周波数ループ同期が実現できる。
一方、I軸信号やQ軸信号の強度変動が問題にならない場合は、規格化しない構成にしても良い。規格化しない場合、第2の加算器614、第1及び第2の除算器642及び644は不要となる。
(第2実施形態のデジタル演算部)
図4を参照して、光位相変調信号がQPSK信号であるときのデジタル演算部を説明する。図4は、光位相同期ループ回路が備えるデジタル処理部のうち、光位相変調信号がQPSK信号であるときのデジタル演算部を説明するための模式図である。
デジタル演算部700は、第1〜第5の2乗演算器702、704、706,708及び710、第1〜4の加算器712、714、716及び718、第1〜4の乗算器722、724、726及び728、第1及び第2の除算器742及び744、並びに、第1及び第2の1/2倍演算器732及び734を備えて構成される。
I軸成分を有する第1の強度保持信号は、2分岐されて、一方が第1の2乗演算器702に送られ、他方が第1の乗算器722に送られる。Q軸成分を有する第2の強度保持信号は、2分岐されて、一方が第2の2乗演算器704に送られ、他方が第1の乗算器722に送られる。
第1の2乗演算器702は、I軸成分を有する第1の強度保持信号に対して2乗の演算を施す。第1の強度保持信号がK(d1kcosθ−d2ksinθ)で表されるので、第1の2乗演算器702の出力は、K(1−d1k2ksin2θ)となる。第1の2乗演算器702の出力は、第1及び第2の加算器712及び714に送られる。ここでは、d1k =1及びd2k =1として考える。
第2の2乗演算器704は、Q軸成分を有する第2の強度保持信号に対して2乗の演算を施す。第2の強度保持信号がK(d1ksinθ+d2kcosθ)で表されるので、第2の2乗演算器の出力は、K(1+d1k2ksin2θ)となる。第2の2乗演算器704の出力は、第1及び第2の加算器712及び714に送られる。
第1の加算器712は、第1の2乗演算器702の出力の符号を反転させて、第2の2乗演算器704の出力と加算する。第1の2乗演算器702の出力がK(1−d1k2ksin2θ)であり、第2の2乗演算器704の出力がK(1+d1k2ksin2θ)であるので、第1の加算器712の出力は、−K(1−d1k2ksin2θ)+K(1+d1k2ksin2θ)=2K1k2ksin2θとなる。この第1の加算器712の出力は、第2の1/2倍演算器734と第2の乗算器724に送られる。
第2の加算器714は、第1の2乗演算器702の出力と、第2の2乗演算器704の出力とを加算する。第1の2乗演算器702の出力がK(1−d1k2ksin2θ)であり、第2の2乗演算器704の出力がK(1+d1k2ksin2θ)であるので、第2の加算器714の出力は、K(1−d1k2ksin2θ)+K(1+d1k2ksin2θ)=2Kとなる。この第2の加算器714の出力は、第1の1/2演算器732に送られる。第1の1/2演算器732の出力は、Kとなり、第5の2乗演算器710に送られる。第5の2乗演算器710の出力はKとなり、第1及び第2の除算器742及び744に送られる。
第2の1/2倍演算器734は、第1の加算器712の出力を1/2倍する。第1の加算器712の出力は、2K1k2ksin2θであるので、第2の1/2倍演算器734の出力は、K1k2ksin2θとなり、第3の2乗演算器706に送られる。
第3の2乗演算器706は、1/2倍演算器734の出力に対して2乗の演算を施す。1/2倍演算器734の出力が、K1k2ksin2θであるので、第3の2乗演算器706の出力は、Ksin2θとなり、第3の加算器716に送られる。
第1の乗算器722は、I軸成分を有する第1の強度保持信号と、Q軸成分を有する第2の強度保持信号の積を計算する。第1の乗算器722の出力は、K(d1kcosθ−d2ksinθ)*K(d1ksinθ+d2kcosθ)=K1k2kcos2θとなる。この第1の乗算器722の出力は、第2の乗算器724及び第4の2乗演算器708に送られる。
第2の乗算器724は、第1の加算器712の出力と第1の乗算器722の出力を乗算する。第2の乗算器724の出力は、2K1k2ksin2θ
*K1k2kcos2θ=Ksin4θとなり、第1の除算器742及び第4の乗算器728に送られる。
第1の除算器742は、第2の乗算器724の出力を第5の2乗演算器710の出力で除算する。すなわち、第1の除算器742の出力は、Ksin4θ/K=sin4θである。第1の除算器742の出力は、位相誤差信号として出力される。この位相誤差信号は、第1のD/A260−1に送られる。
第4の2乗演算器708は、第1の乗算器722の出力に対して2乗の演算を施す。第1の乗算器722の出力がK1k2kcos2θであるので、第4の2乗演算器708の出力は、Kcos2θとなり、第3の加算器716に送られる。
第3の加算器716は、第3の2乗演算器706の出力の符号を反転させて、と第4の2乗演算器708の出力と加算する。第3の加算器716の出力は、−Ksin2θ+Kcos2θ=Kcos4θとなり、第3の乗算器726に送られる。
第3の乗算器726は、第3の加算器716の出力とsinωとを乗算する。また、第4の乗算器728は、第2の乗算器724の出力とcosωとを乗算する。ここで、ωは、乗算される正弦波又は余弦波の周波数であり、サンプリングレートより十分小さい。また、sinωとcosωは、互いに直交する。これら、sinωとcosωは、任意好適な発振器を用いて生成すればよい。
第3の乗算器726の出力はKcos4θ*sinωとなる。また、第4の乗算器728の出力は、Ksin4θ*cosωとなる。第3の乗算器726の出力と第4の乗算器728の出力は、第4の加算器718で加算される。すなわち、第4の加算器718の出力は、Kcos4θ*sinω+Ksin4θ*cosω=Ksin(ω+4θ)となる。この第4の加算器718の出力は、第2の除算器744に送られる。
第2の除算器744は、第4の加算器718の出力を第5の2乗演算器710の出力で除算する。すなわち、第2の除算器744の出力は、Ksin(ω+4θ)/K=sin(ω+4θ)である。この第2の除算器744の出力は、位相変調成分信号として、第2のD/A260−2に送られる。
なお、デジタル演算部の構成は、上述の例に限定されない。位相誤差信号としてsin4θを生成し、位相変調成分信号として、sin(ω+4θ)を生成する任意好適な構成にすることができる。
また、この構成例では、第1の除算器及び第2の除算器により規格化されている。このため、光位相同期ループ回路の利得が変動するなど、I軸信号やQ軸信号の強度が変動する場合であっても、位相誤差信号や位相変調成分信号の振幅は一定に保たれる。このため、より安定した位相ループ同期及び周波数ループ同期が実現できる。
一方、I軸信号やQ軸信号の強度変動が問題にならない場合は、規格化しない構成にしても良い。
以上説明したように、この発明の光位相同期ループ回路及び光位相同期方法によれば、光位相変調信号がBPSK信号の場合は、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成し、光位相変調信号がQPSK信号の場合は、sin(ω+4θ)の情報を含む位相変調成分信号を位相誤差信号とは別に生成する。この位相変調成分信号を周波数弁別器に入力することで、周波数の時間変動に対応する位相誤差θの時間微分が得られる。この位相誤差θの時間微分を用いた周波数同期を行うと、デジタルフィルタを用いることなく、安定して周波数弁別を行うことができる。
10 光位相同期ループ回路
100 復調部
120 90°ハイブリッドカプラ
122 バランス検波器
200 デジタル処理部
230 サンプルホールド回路
232、236 バッファ
234 スイッチ
238 キャパシタ
240 アナログ−デジタル変換器(A/D)
250、600、700 デジタル演算部
260 デジタル−アナログ変換器(D/A)
300 フィルタ部
320、330 ループフィルタ
322 平滑化フィルタ
324 周波数弁別器
340 加算器
400 局部発振光生成部
410 電圧制御発振器(VCO)
420 光源
430 変調器
500 クロック信号生成部
510 1ビット遅延干渉器
520 光電変換器
530 クロック抽出器
540 分周器
550 遅延器
602、604、702、704、706、708、710 2乗演算器
612、614,616、712、714、716,718 加算器
622、624、626、722、724、726、728 乗算器
630 2倍演算器
642、644、742、744 除算器
732、734 1/2倍演算器

Claims (9)

  1. 局部発振光を用いて、2値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する復調部と、
    前記I軸信号及び前記Q軸信号から、位相誤差θに対してsin2θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成するデジタル処理部と、
    前記位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、前記位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号を生成するフィルタ部と、
    前記局部発振制御信号に基づいて、前記局部発振光を生成する局部発振光生成部と
    を備えることを特徴とする光位相同期ループ回路。
  2. 前記位相誤差信号及び前記位相変調成分信号の振幅が規格化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光位相同期ループ回路。
  3. 前記デジタル処理部は、
    デジタル信号に変換された前記I軸信号を2乗する第1の2乗演算器と、
    デジタル信号に変換された前記Q軸信号を2乗する第2の2乗演算器と、
    前記第1の2乗演算器の出力の符号を反転させて、前記第2の2乗演算器の出力と加算する第1の加算器と、
    前記第1の2乗演算器の出力と、前記第2の2乗演算器の出力とを加算する第2の加算器と、
    デジタル信号に変換された前記I軸信号と、デジタル信号に変換された前記Q軸信号を乗算する第1の乗算器と、
    前記第1の乗算器の出力を2倍する2倍演算器と、
    前記第1の加算器の出力を前記第2の加算器の出力で除算する第1の除算器と、
    前記2倍演算器の出力を前記第2の加算器の出力で除算する第2の除算器と、
    前記第1の除算器の出力とsinωとを乗算する第2の乗算器と、
    前記第2の除算器の出力とcosωとを乗算する第3の乗算器と、
    前記第2の乗算器の出力と前記第3の乗算器の出力を加算して、位相変調成分信号を生成する第3の加算器と
    を備え、
    前記第2の除算器の出力は2分岐され、一方が前記第3の乗算器に送られ、他方が位相誤差信号として当該デジタル処理部から出力される
    ことを特徴とする請求項2に記載の光位相同期ループ回路。
  4. 局部発振光を用いて、4値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する復調部と、
    I軸信号及びQ軸信号から、sin4θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+4θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成するデジタル処理部と、
    前記位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、前記位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号を生成するフィルタ部と、
    前記局部発振制御信号に基づいて、前記局部発振光を生成する局部発振光生成部と
    を備えることを特徴とする光位相同期ループ回路。
  5. 前記位相誤差信号及び前記位相変調成分信号の振幅が規格化されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の光位相同期ループ回路。
  6. 前記デジタル処理部は、
    デジタル信号に変換された前記I軸信号を2乗する第1の2乗演算器と、
    デジタル信号に変換された前記Q軸信号を2乗する第2の2乗演算器と、
    前記第1の2乗演算器の出力の符号を反転させて、前記第2の2乗演算器の出力と加算する第1の加算器と、
    前記第1の2乗演算器の出力と、前記第2の2乗演算器の出力とを加算する第2の加算器と、
    前記第1の加算器の出力を1/2倍する第2の1/2倍演算器と、
    前記第2の1/2倍演算器の出力に対して2乗の演算を施す第3の2乗演算器と、
    デジタル信号に変換された前記I軸信号と、デジタル信号に変換された前記Q軸信号との積を計算する第1の乗算器と、
    前記第1の加算器の出力と前記第1の乗算器の出力を乗算する第2の乗算器と、
    前記第2の加算器の出力を1/2倍する第1の1/2倍演算器と、
    前記第1の1/2倍演算器の出力に対して2乗の演算を施す第5の2乗演算器と、
    前記第2の乗算器の出力を前記第5の2乗演算器の出力で除算して位相誤差信号を生成する第1の除算器と、
    前記第1の乗算器の出力に対して2乗の演算を施す第4の2乗演算器と、
    前記第3の2乗演算器の出力の符号を反転させて、前記第4の2乗演算器の出力と加算する第3の加算器と、
    前記第3の加算器の出力とsinωとを乗算する第3の乗算器と、
    前記第2の乗算器の出力とcosωとを乗算する第4の乗算器と、
    前記第3の乗算器の出力と前記第4の乗算器の出力を加算する第4の加算器と、
    前記第4の加算器の出力を前記第5の2乗演算器の出力で除算して、位相変調成分信号を生成する第2の除算器と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の光位相同期ループ回路。
  7. 局部発振光を用いて、2値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する過程と、
    I軸信号及びQ軸信号から、sin2θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+2θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成する過程と、
    前記位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、前記位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号を生成する過程と、
    前記局部発振制御信号に基づいて、前記局部発振光を生成する過程と
    を備えることを特徴とする光位相同期方法。
  8. 局部発振光を用いて、4値位相変調信号である光位相変調信号を復調してI軸信号及びQ軸信号を生成する過程と、
    I軸信号及びQ軸信号から、sin4θの情報を含む位相誤差信号と、sin(ω+4θ)の情報を含む位相変調成分信号を生成する過程と、
    前記位相誤差信号に含まれる位相誤差θと、前記位相変調成分信号に含まれる位相誤差θの時間微分とから、局部発振制御信号を生成する過程と、
    前記局部発振制御信号に基づいて、前記局部発振光を生成する過程と
    を備えることを特徴とする光位相同期方法。
  9. 前記位相誤差信号及び前記位相変調成分信号を生成する過程では、前記位相誤差信号及び前記位相変調成分信号の振幅が規格化されている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の光位相同期方法。
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