JP2015191453A - 中継回路、記録装置および記録システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態1に係る中継回路100が配される位置を示すブロック図である。
中継回路100は、「データ送信機器」としての例えばパーソナルコンピューター1(以下PC1と言う)と「記録装置」としての例えばインクジェット式プリンター200(以下プリンター200と言う)の間に配置され、PC1とプリンター200との間でやり取りされるデータを中継する回路である。
PC1と中継回路100とは、接続ケーブル10によって接続されている。また、中継回路100とプリンター200とは、接続ケーブル20によって接続されている。プリンター200は、中継回路100を介してPC1から送信される画像データに基づいて、例えばプリンター用紙などの記録媒体に画像を印刷することができる。
記録装置としてのプリンター200は、データ送信機器(PC1)から送られる印刷データに基づき、文字や図面、画像などを記録する装置である。プリンターには、インクジェット式記録ヘッドによって、インクを吐出させ、記録媒体に付着させることにより文字や図面、画像などを記録するプリンターなどがある。インクジェット式記録ヘッドの方式としては、好適例として、例えば、ピエゾ方式を用いている。ピエゾ方式は、インクに圧電素子(ピエゾ素子)により記録情報信号に応じた圧力を加え、インク滴を噴射し記録する方式である。
なお、インクジェット式記録ヘッドの方式はこれに限定するものではなく、インクを液滴状に噴射させ、記録媒体上にドット群を形成する他の記録方式であってもよい。例えば、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極間の強電界でノズルからインクを液滴状に連続噴射させ、インク滴が飛翔する間に偏向電極から記録情報信号を与えて記録する方式、またはインク滴を偏向することなく記録情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインクに圧力を加え、ノズルを水晶振動子などで機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インクを記録情報信号に従って微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射し記録する方式(サーマルジェット方式)などであってもよい。
また、インクジェット方式の他にも、レーザー方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式などがあり、プリンター200は、どのような方式であってもよい。
データ送信機器としてのPC1は、ソフトウェアとして、例えば、デジタルカメラから入力された画像データを処理する一般的な画像処理アプリケーションや、プリンター200を駆動するプリンタードライバーを備えている。
プリンタードライバーは、画像処理機能や、プリンター200のメンテナンス機能などを有している。画像処理機能とは、画像処理アプリケーションから受け取った画像データを、プリンター200で印刷できる所望の印刷データに変換してプリンター200に送る機能である。メンテナンス機能とは、プリンター200の状態(例えば、プリンター200の稼動状態や、インク残量、印刷媒体のセット状態など)を確認する機能や、印刷品質を維持するための各種ユーティリティー機能(例えば、インクを吐出するノズルのチェックやクリーニングなどの機能)である。
図2は、中継回路100のブロック図である。
中継回路100は、PC1とプリンター200の間に配置され、PC1から供給される電力によって駆動する回路であり、PC1とプリンター200との間でやり取りされるデータを中継する。また、PC1から送られてくるコマンド(制御データ)に対応した処理をすることができる。中継回路100は、電源部110、送受信部120、状態保持部130、検出部140、電源制御部150、制御部160などを備えている。
通信線11は、中継回路100とPC1との間で情報(画像データ、制御データ、各種ステータスなど)をやり取りするための通信線であり、PC1が有する入出力インターフェース2(以下インターフェース2と言う)と送受信部120とを接続している。
電力供給線12は、中継回路100に電力を供給するための電力線であり、PC1が有する電源3と電源部110とを接続している。
接続ケーブル10には、好適例として、例えば、VBUSから電力の供給が可能なUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを用いている。なお、接続ケーブル10は、USBケーブルに限定するものではなく、例えば、電源供給可能なIEEE802.3afやIEEE1394などに準拠したケーブルを使用しても良い。
通信線21は、中継回路100とプリンター200との間で情報(画像データや制御データなど)をやり取りするための通信線であり、プリンター200が有する入出力インターフェース210(以下インターフェース210と言う)と送受信部120とを接続している。
電源制御線22は、プリンター200の電源230をON/OFFするスイッチ220を制御する制御信号線であり、電源制御部150とスイッチ220とを接続している。具体的には、例えば、スイッチ220は、電源230をON/OFFするパワーリレーであり、電源制御線22は、パワーリレーを駆動するコイルの信号線である。
電源検出線23は、電源230がON状態にあるかOFF状態にあるかをセンスするための信号線であり、電源230と検出部140とを接続している。
制御部160は、送受信部120において授受される制御データを参照し、必要な応答(回答)をすることができる。具体的には、例えば、プリンター200の電源230がOFFの状態で、PC1の要求に対して応答ができない場合などにおいて、プリンター200に替わりPC1に応答することができる。
次に、中継回路100の一連の動作を説明することで、その機能を説明する。以下に説明する一連の動作は、ユーザーの操作に伴い、PC1が有するプリンタードライバーおよび/または中継回路100の制御部160が有するROMに予めプログラミングされたソフトウェア(上述した制御プログラム)によって動作する。
制御部160は、PC1から送られてくる制御データを処理する。制御データがプリンター200の動作を必要とするものでなければ、制御部160がそれを処理することができる。制御部160が処理できる制御データとしては、例えば、プリンター200の状態取得要求(PC1からプリンター200に対して状態データを読み込むための要求)などである。状態保持部130に保持した状態データをPC1に伝達する応答処理を行うことができる。
制御部160は、状態取得要求があった場合や、プリンター200からPC1に対して状態データを発報する場合において、やり取りされる状態データを状態保持部130に保持する。
なお、電源230がOFFのときに、PC1から印刷データなどが送られた場合、中継回路100は、電源制御線22を介してプリンター200のスイッチ220を制御して電源230をONし、プリンター200に印刷データなどを送ることもできる。
以上述べたように、本実施形態による中継回路100によれば、以下の効果を得ることができる。
中継回路100は、PC1とプリンター200の間に配される回路であり、PC1とプリンター200との間でデータの受け渡しを行う送受信部120と、プリンター200の状態(状態データ)を保持する状態保持部130とを備えている。また、中継回路100は、PC1から電力を受ける電源部110を備えている。つまり、PC1とプリンター200との間でデータの受け渡しを行う送受信部120およびプリンター200の状態を保持する状態保持部130を駆動する電源(電力)がPC1から供給される。その結果、プリンター200の電源が入っていない状態、つまり、プリンター200の消費電力がゼロの場合であっても、PC1は、プリンター200の状態を保持する中継回路100からプリンター200の状態データを得ることができる。
従来は、プリンター200の電源が入っていない状態においては、プリンター200の状態を確認することができず、例えば、インクの残量を確認するために、いちいち、プリンター200の電源を入れなければならなかった。本実施形態によれば、このような場合においても、プリンター200の電源を入れる手間が不要であり、プリンター200が立ち上がる時間を待つことなくその状態を確認することができる。
次に、実施形態2に係る記録装置としてのプリンター201について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図3は、実施形態2に係るプリンター201およびプリンター201が配される位置を示すブロック図である。
実施形態2は、実施形態1に係る中継回路100が記録装置としてのプリンター201に備えられていることを特徴としている。
PC1とプリンター201とは接続ケーブル10によって接続され、中継回路100のプリンター201内部での接続は、実施形態1で説明した接続ケーブル20の代わりに内部配線240によって行われている。
通信配線241は、中継回路100とプリンター201の記録装置制御部250との間で情報(画像データや制御データなど)をやり取りするための配線であり、記録装置制御部250と中継回路100の送受信部120(図2参照)とを接続している。
電源制御配線242は、プリンター201の電源230をON/OFFするスイッチ220を制御する制御信号線であり、中継回路100の電源制御部150(図2参照)とスイッチ220とを接続している。
電源検出配線243は、電源230がON状態にあるかOFF状態にあるかをセンスするための信号線であり、電源230と中継回路100の検出部140(図2参照)とを接続している。
プリンター201が備える電源230は、実施形態1の場合と同様に、中継回路100が備える電源部110と独立している。
本実施形態による記録装置(プリンター201)によれば、以下の効果を得ることができる。
プリンター201が中継回路100を備えることにより、中継回路100を駆動する電源をプリンター201に備える必要がなくなる。その結果、プリンター201は、例えばスリープモードなどの待機状態において電力を消費することがなくなる。
次に、実施形態3に係る記録システムとしてのプリントシステム300について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図4は、実施形態3に係るプリントシステム300を示す構成図である。
実施形態1,2では、図1,3に示すように、PC1とプリンター200,201とが1対1で接続される例で説明したが、この構成に限定するものではなく、例えば、図4に示すプリントシステム300のように、1対多、つまり1台のデータ送信機器(例えば、PC1)に複数の記録装置(例えば、プリンター200,201)が接続される構成であっても良い。
複数の記録装置を並列に接続する場合であっても、それぞれの記録装置との間に配される中継回路100がそれぞれに接続される記録装置の状態データを保持しているため、記録装置の電源が入っていない場合であっても、データ送信機器は、それぞれの記録装置の状態を知ることができる。換言すると、スリープモードなどで消費する電力が削減または抑制された記録システムを得ることができる。
Claims (9)
- データ送信機器と記録装置の間に配される中継回路であって、
前記データ送信機器から電力を受ける電源部と、
前記データ送信機器と前記記録装置との間でデータの受け渡しを行う送受信部と、
前記記録装置の状態を保持する状態保持部と、を備えることを特徴とする中継回路。 - 前記状態保持部は、前記記録装置の電源が入っているときに、前記記録装置の状態を得ることを特徴とする請求項1に記載の中継回路。
- 前記送受信部は、
前記記録装置の電源が入っているときに、前記データ送信機器から送られてきた要求を前記記録装置に送り、
前記記録装置の電源が入っていないときに、前記要求に対して、前記データ送信機器に回答を返すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中継回路。 - 前記回答は、前記記録装置の状態を含むことを特徴とする請求項3に記載の中継回路。
- 前記記録装置の電源が入っているか否かを検出する検出部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の中継回路。
- 前記記録装置の電源の投入および遮断の制御を行う電源制御部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の中継回路。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の中継回路を備えることを特徴とする記録装置。
- 前記中継回路が備える電源部とは独立した電源部を備えることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 請求項7または請求項8に記載の記録装置を備えることを特徴とする記録システム。
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