JP2004034455A - プリンタ装置 - Google Patents

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JP2004034455A JP2002193597A JP2002193597A JP2004034455A JP 2004034455 A JP2004034455 A JP 2004034455A JP 2002193597 A JP2002193597 A JP 2002193597A JP 2002193597 A JP2002193597 A JP 2002193597A JP 2004034455 A JP2004034455 A JP 2004034455A
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Masaaki Okada
岡田 真昭
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Abstract

【課題】USBインターフェースを備えたプリンタ装置において、主電源から電力供給がなされない場合、記録動作を行うことができない。
【解決手段】USBインターフェースを介して電力供給を受けた場合、通常の記録より消費電力を下げて記録動作をおこなう。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、USBインターフェイスを介してホストコンピュータと接続し、ホストコンピュータからの信号を受けて記録動作を行うプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータの出力装置として、熱転写・LBP・ドットインパクト、インクジェット等のプリンタ装置が使用されている。
【0003】
この中で加熱による液体の発泡を利用したインクジェット方式は、高密度化が容易である・静粛性に優れる・カラー化が容易・高速印刷に耐え得る等の優れた特徴を有している。
【0004】
まず、従来のインクジェットプリンタ装置内の制御システムの構成について説明する。図2はインクジェットプリンタ装置内の制御システムの構成を示すブロック図である。
【0005】
このブロック図において、101はホストコンピュータで、所定のOSに基づいてシステムプログラムが各種アプリケーションプログラムの実行状態を管理しており、プリンタに画像データを送信するためのプリンタ制御プログラム(プリンタドライバ)はこのシステムプログラム上で動作する。
【0006】
102はインクジェットプリンタで103はインクジェットプリンタ102のシステム制御部である。
【0007】
104はホストコンピュータ101からの画像データを取り込むためのインターフェイスでパラレル(セントロI/F)あるいはシリアル(USBI/F)のインターフェイスが使われる。
【0008】
105はプリンタを印字可能状態にするための起動スイッチや印字可能状態になったことを目視で分かるようにするための発光LEDを載せたオペレーション部である。
【0009】
106はCPU、107はCPU106が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、108は各種データ(前記画像データやヘッドに転送する印字データ等)を一時的に置くためのダイナミックRAM(DRAM)である。109はホストコンピュータ101からの画像データを印字データに変換し、その印字データを記録ヘッド110に転送する制御を行うシステム制御ICである。
【0010】
111は記録ヘッド110を搬送するためのキャリアモータ、112は記録紙搬送のための紙搬送モータである。
【0011】
113、114はキャリアモータ111、紙搬送モータ112を駆動するためのモータドライバで、印字制御を行うときに紙面上に画像が形成されるようシステム制御IC210により印字データ処理とともに制御している。
【0012】
115はシステム制御部113、記録ヘッド110、モータドライバ113,114を駆動するための電力を供給するための主電源である。
【0013】
このような従来のインクジェットプリンタ装置102では、AC電源が投入されると主電源115からのシステム制御部113を駆動するためのロジック電源、記録ヘッド110の吐出駆動を行うためのヘッド駆動電源、各種モータを駆動するためのモータ駆動電源の全て電力がインクジェットプリンタ装置102内に供給され、ホストコンピュー101から印字動作するための画像データが送られてくるとインクジェットプリンタ装置102内の各部においては印字制御を行うための所定の動作を行うようにしている。
【0014】
この印字制御を行う前にまずホストコンピュータ101上にあるプリンタドライバでは印字する画像に対して低解像度の高速印字、標準印字、高解像度のFINE印字等の印字品質や使用する記録紙を選択するが、この選択した印字品質、記録紙によってどうのように印字制御を行うかを示す印字モードが決まる。ホストコンピュータ201がプリンタ装置202に画像データを送るときには、印字モード情報も同時に転送している。
【0015】
例えば、高速印字の情報がインクジェットプリンタ装置101に送られてきたは場合には印字データを間引く処理をシステム制御IC106で行い、処理後のデータに対してキャリアモータ111駆動制御を最高速駆動にして印字する、あるいはキャリアモータ111駆動時に紙搬送モータ112も同時に駆動するような印字制御シーケンスを行うなど高速印字を実行するための印字制御をインクジェットプリンタ装置102の各部で行っている。また、高解像度印字の場合には記録ヘッド110の全ノズルを利用し、且つ各種モータ駆動を細かく制御した印字制御を行うことで高解像度印字を実現している。主電源115ではこうした全ての印字モードに対してインクジェットプリンタ装置102内での各部の印字制御が十分可能となるための電力供給を行っているのである。
【0016】
インクジェットプリンタ装置には主電源以外にバッテリ電源を持ったモバイルプリンタ装置もあるが、そのプリンタ装置では主電源が接続してない状態の時にはバッテリ電源からプリンタ装置内部へ電力供給を行うようにしているためAC電源がないような環境においても印字制御が可能なようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記インクジェットプリンタ装置では主電源115からの電力供給がない限りインクジェットプリンタ装置102内部において印字制御行うことは不可能であり、従って、AC電源がないような環境では印字制御ができなくなってしまうのである。
【0018】
また主電源以外のバッテリ電源からの電力供給により印字制御が可能なモバイルプリンタ装置はAC電源がない環境では有効であるが、バッテリ電源使用による放電からバッテリ電源の電圧値が低下した場合はプリンタ装置が動作するのに必要とする電力供給が出来なくなってしまい、最終的には印字動作ができなくなってしまうといった問題がある。
【0019】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、主電源からの電力供給が無い場合、(AC電源が接続されていない状況あるいはバッテリ電源も無い状況)、USBインターフェイスを備えたインクジェットプリンタ装置がUSBインターフェイスを通してホストコンピュータと接続している状態である時、ホストコンピュータが起動している状態であれば、USBインターフェイスからインクジェットプリンタ装置へ電力が供給なされる。USBインターフェイスからインクジェットプリンタ装置のシステム制御部、ヘッド駆動部、モータ駆動部へ電力供給することにより、印字制御を実行することが可能となるのである。ここでの印字制御はプリンタ装置が消費する電力がUSB規格に準じた電力供給量を満たすよう主電源から電力供給している時と比べて消費電力を低減するための印字制御シーケンスを行うようにしている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ホストコンピュータからUSBインターフェイス介して電力供給をうけることが可能なプリンタ装置であって、
前記USBインターフェイスからの電力供給状態を検出するUSB電力検出手段と、前記プリンタ装置の駆動部に電力供給を行う主電源と、前記主電源からの電力供給状態を検出する主電源電力検出手段と、前記駆動部への電力供給源として、前記主電源と前記USBインターフェイスとを切り替える電源制御手段と、前記主電源電力検出手段が前記主電源から電力供給していると判断した場合には、高速記録を行い、前記USB電力検出手段がUSBインターフェイスから電力供給していると判断した場合には、低消費電力の記録を行う制御手段とを有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】
まず、本発明の実施例に関係するホストコンピュータ及びインクジェットプリンタ装置(プリンタ装置)の制御システムの構成について説明する。
【0023】
図1は本発明の実施例に関係するホストコンピュータ及びインクジェットプリンタ装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【0024】
このブロック図において、201はホストコンピュータで所定のOSに基づいてシステムプログラムが各種アプリケーションプログラムの実行状態を管理している。このシステムプログラム上で動作するプリンタ制御プログラム(プリンタドライバ)は、各種アプリケーションプログラム上で作成された画像データをプリンタ装置202へ出力するためのものである。
【0025】
203はプリンタ装置202のシステム制御部であり、プリンタ装置202を構成する各部を制御している。204はUSB規格に準拠したプロトコルによって情報の送受信が可能なUSB制御部である。このUSB制御部には、ホストコンピュータとのデータ通信を制御するUSB通信部205、USBインターフェイスのV bus +5V端子を通してホストコンピュータからの電力供給がされているかどうかを検出するためのUSB電力検出手段206を有している。207はCPUであり、208はCPU207が実行する各制御プログラムを格納するプログラムROM、209はDRAMで画像データや記録ヘッドに転送する画像データを一時的に保持するための記憶手段である。
【0026】
210はシステム制御ICであり、主にホストコンピュータ201からの画像データを記録ヘッドに対応した画像データへの変換処理(例えば縦横変換処理)、印字データの記録ヘッドへ転送処理、記録ヘッドから紙面上にインクを吐出するために記録ヘッドの各ノズルにあるヒーターの駆動制御、印字画像(画像)を形成するために駆動する各種モータのモータドライバ(モータドライバIC)を制御するモータ駆動制御、システム制御部の時間管理(ある特定した時間をセットし、その時間が経過する毎にCPU207に対して割り込み処理を行う)を行うためのタイマー制御を行う。
【0027】
211はプリンタを記録可能状態(ON LINE状態)にするための起動スイッチや印字可能状態になったことを目視で分かるようにするための発光LEDを載せたオペレーション部である。
【0028】
212は記録ヘッドである。213は記録ヘッド212を搬送するためのキャリアモータ、214は記録紙搬送のための紙搬送モータである。215、216はキャリアモータ213、紙搬送モータ214を駆動するためのモータドライバである。
【0029】
217はプリンタ装置202に有する主電源であり、プリンタ装置202の各部に動作するための電力を供給している。218は主電源217から電力供給がなされているか否かを検出する主電源電力検出手段である。
【0030】
219はUSB電力検出手段205と主電源検出手段218の2つの電力検出信号の有無によって、USBインターフェイスを通じてホストコンピュータから供給される電力と主電源からの電力を、プリンタ装置202の各部への電力源として選択(切替え)を行う電源制御手段である。
【0031】
例えば、主電源電力検出手段218からの電力検出信号が有りの場合は、主電源からの電力をプリンタ装置202の各部に供給し、主電源検出手段218からの電力検出信号が無しで、USB電力検出手段218からの電力検出信号が有りの場合は、USBインターフェイスからの電力をプリンタ装置202の各部に供給する。
【0032】
また、電源制御手段219は電力供給がどこから行われているかを示す電力供給源信号をシステム制御IC210に対して出力している。システム制御IC210ではこの信号に応じて、通常印字制御(通常記録制御)あるいは消費電力を低減した低消費印字制御(低消費記録制御)のどちらかを行う。通常印字制御は、複数ある印字モードの全ての印字モードが実行可能である。
【0033】
図7は、本実施例に適用したインクジェット記録装置(プリンター)の斜視図である。1005は記録ヘッドであり、キャリッジ1004上に搭載されてシャフト1003に沿って長手方向に往復運動可能となっている。記録ヘッドより吐出されたインクは、記録ヘッドと微小な間隔をおいて、プラテン1001に記録面を規制された被記録材1002に到達し、その上に画像を形成する。
【0034】
記録ヘッドには、フレキシブルケーブル1019を介して画像データに応じて吐出信号が供給される。なお、1014はキャリッジ1004をシャフト1003に沿って走査させるためのキャリッジモーターである。1013はモーター1014の駆動力をキャリッジ104に伝達するワイヤである。また、1018はプラテンローラー1001に結合して被記録材102を搬送させるための搬送モーターである。
【0035】
次にインクジェットプリンタ装置の動作についてさらに詳しく説明する。図3はプリンタ装置202がUSBインターフェイスからの電力が供給されて印字可能な状態(ON LINE状態)に移行するまでの装置内の動作について説明したフローチャートである。
【0036】
プリンタ装置202はホストコンピュータ201とUSBインターフェイス通じて接続されていて、ホストコンピュータ201は停止している状態になっている(S1)。また主電源217からの電力は出力されていない(例えば、AC電源とは接続してない)。
【0037】
まず、主電源電力検出手段218とUSB電力検出手段206は、共に電力検出信号が無しの状態であるが、ホストコンピュータ201が起動される(S2)と、電源制御手段219によりUSB電力検出手段206からの電力検出信号が有りに変化したことを認識し(S3)、USBインターフェイスからの電力をプリンタ装置202に供給するように切替え制御を行う(S4)。
【0038】
また、電源制御手段219はシステム制御IC210に対して電力供給源信号を出力し、USBインターフェイスから電力供給されていることを伝えるのである。プリンタ装置202では、電源制御手段219を通してUSBインターフェイスから供給されてくる電力をシステム制御部203、モータドライバ215,216、記録ヘッド212へ入力することが可能になっている。
【0039】
システム制御部203に電源が供給されるとCPU207、システム制御IC210がイニシャライズ処理を開始し(S5)、終了後キー入力待ち状態(“パワーキーOFF_スタンバイ状態”という)となる。このときシステム制御IC210ではタイマー処理をスタートさせ(S7)、ある一定時間T1(例えば1分間)経過するまでタイムカウントを行う(S8)。
【0040】
T1時間内にオペレーション部211上にあるパワーキーが押下された場合は、オペレーション部211からオン信号が出力され、それがシステム制御IC210の入力ポートに入力される。システム制御IC210がパワーキーON入力を検出すると、記録ヘッド、および各種モータのイニシャライズ等のパワーON処理シーケンスを行い(S10)、終了後オペレーション部211上のパワーLEDを点灯させる(S11)。
【0041】
その後、ホストコンピュータ201からのデータ受信待ちおよびキー入力待ち状態となる(S12)。こうしてプリンタ装置202は印字可能な状態(ON LINE状態)になるのである(“パワーキーON_スタンバイ状態”という)。
【0042】
ちなみにこのパワーON処理シーケンスでは、プリンタ装置202が消費する電力をUSB規格に準じた電力供給量以下(500mA以下)になるようにしている。
【0043】
また、T1時間内にオペレーション部211へのキー入力がなかった場合にはシステム制御IC210はタイマー処理終了後、システム制御IC210とCPU207、USB制御部204の動作させるクロック信号の周波数を低い周波数に設定し(S13)、プリンタ装置202を低消費電力状態にする(低消費電力モード)(S14)。
【0044】
この状態では、システム制御IC210は、オペレーション部211からのキー入力の検出と、電源制御手段219からの電力供給源信号の監視は、可能な状態にしている。
【0045】
従ってオペレーション部211からのキー入力の検出が検出されれば、“パワーキーON_スタンバイ状態”に移行し、また電源制御手段219からの主電源217からの電力供給が有りを意味する電力供給源信号が検出された場合には、システム制御IC210は全ての印字モードに対して印字制御が可能となるように準備しておくのである。
【0046】
図4は、プリンタ装置202が“パワーキーON_スタンバイ状態”から印字動作を実行するまでのプリンタ装置の動作について説明したフローチャートである。
【0047】
まず、システム制御IC210はオペレーション部211上のパワーキーが押下されると、プリンタ装置202を“パワーキーON_スタンバイ状態”にする(S20)が、その直後にタイマー処理をスタートさせ(S21)、ある一定時間T2(例えば5分間)経過するまでタイムカウントを行う(S22)。
【0048】
T2時間内にホストコンピュータ201から画像データ信号が送られてきた場合、システム制御IC210は電源制御手段219からの電力供給源信号により予めUSBインターフェイスから電力供給がされていることを認識しているため、プリンタ装置202が消費する電力が、USB規格に準じた電力供給量以下(500mA以下)になるように、低消費電力の印字制御を行う(S24)。
【0049】
例えば、通常印字(主電源217から電源供給している時の印字)では高速印字を実現するためにキャリアモータ213のスピードを最高速にして印字を行う、あるいはキャリアモータ213が減速するのと同時に紙搬送モータ214の駆動を開始するような印字制御を行うが、ここではキャリアモータ213のスピードを低速にしつつ、キャリアモータ213が完全に停止してから紙搬送モータ214の駆動を開始する。つまり各モータが、必ず単独で駆動するような印字制御を行うようにしている。
【0050】
また1回の記録ヘッド212の走査(スキャン)において、インク吐出可能となるノズル数を通常印字時に比べて少なくするよう制限することによって、インク吐出のために記録ヘッド212が消費する電力を低減する。あるいは、印字制御を実行する前にクロック信号をうけて動作しているCPU207、システム制御IC210、USB制御部204へ供給する動作クロックを低速にする(クロック信号の周波数を、通常の周波数から低い周波数に切り替える)。これによって、システム制御部203において消費する電力を低減するなどしている。
【0051】
こうした各手法を組み合わせることでUSBインターフェイスから電力供給している場合において、プリンタ装置202が消費する電力を十分抑えた印字制御を実現しているのである。
【0052】
T2時間内にホストコンピュータ201からデータ信号が受信されない場合には、システム制御IC210はタイマー処理終了後、システム制御IC210自身とCPU207、USB制御部204内部の動作クロックを低速にして(S26)、プリンタ装置202は低消費電力状態になる(低消費電力モード)。この状態では、システム制御IC210はホストコンピュータ210からの画像データ信号の監視、オペレーション部からのキー入力の検出は可能な状態にしている(S27)。
【0053】
従って、ホストコンピュータ201からの画像データ信号の受信があれば、システム制御IC210がシステム制御IC210とCPU207、USB制御部204の内部動作クロックを通常状態に戻して(クロック信号の周波数を、通常の周波数に切り替える)、ホストコンピュータ201からの画像データに対してシステム制御IC210により低消費電力印字制御を実行して印字を行うのである。
【0054】
USBインターフェイスから電力供給している場合の印字制御であるが、前述した手段とは異なった手法もある。その具体例について以下に説明する。
【0055】
印字を行う場合、まずホストコンピュータ201上にあるプリンタドライバでは印字する画像に対して低解像度の高速印字(高速記録)、標準印字(標準記録)、高解像度のFINE印字(FINE記録)等の印字品質や使用する記録紙(被記録媒体)を選択するが、この選択した印字品質、記録紙によってどうのように印字制御を行うかを示す印字モード(記録モード)が決まる。ホストコンピュータ201がプリンタ装置202に画像データを送るときには、こうした印字モード情報(記録モード情報)も一緒に転送している。
【0056】
ところがUSBインターフェイスから電力供給による低消費印字の場合はプリンタ装置202が消費する電力がUSB規格に準じた電力供給量以下(500mA以下)になる印字モードのみ有効とするため、プリンタドライバ上で選択できる印字品質、記録紙の種類を制限する必要がある。つまり(主電源217から電源供給している時印字可能な)全ての印字モードに対して、プリンタ装置202の消費電力がUSB規格に準じた供給電力以下である印字モード(例えば印字品質_標準印字、記録紙_普通紙)がある場合、その印字モードのみしか選択できないようにするなどプリンタ装置202がUSBインターフェイスから電力供給する場合はプリンタドライバの表示を変更するようにするのである。
【0057】
こうした手法を実行する場合のプリンタ装置202内の動作ついて図5のフローチャートに示す。
【0058】
まず、主電源電力検出手段218とUSB電力検出手段206は、共に電力検出信号が無しの状態である(S31)が、ホストコンピュータ201が起動される(S32)と、電源制御手段219は、USB電力検出手段206からの電力検出信号が有りであると認識し(S33)、USBインターフェイスから電力供給を受けられる状態であると判断する。USBインターフェイスから供給される電力を、プリンタ装置202に供給するよう電力供給の切替制御を行う(S34)。
【0059】
また、電源制御手段219はシステム制御IC210に対して電力供給源信号を出力し、USBインターフェイスから電力供給されていることを伝える(S35)。
【0060】
USBインターフェイスは、ホストコンピュータとの双方向の通信が可能であるので、システム制御IC210はCPU207、システム制御IC210のイニシャルを実行(S36)した後、USB制御部204内のUSBコントローラ205によって電力供給源情報データをホストコンピュータ201に送信を行う(S37)。ホストコンピュータ201では送られた電力供給源情報データに基づき、プリンタドライバで選択できる印字品質、記録紙以外は表示しないような処理を行うのである。
【0061】
こうして、USBインターフェイスからの電力供給の場合は、プリンタドライバ上で元々消費する電力が少ない印字モードのみしか選択できないようにしてしまうことで、前述した低消費印字のための印字制御変更をすることなく、USBインターフェイスからの電力供給時におけるプリンタ装置202の印字動作を実現することができるのである。
【0062】
また、ここでは通常印字(主電源217から電源供給している時の印字)において、プリンタ装置202が消費する電力がUSB規格に準じた電力供給量以下(500mA以下)になる印字モードがあることが前提であったが、仮にこのような印字モードがない場合には、用意されている印字モードに対して、前述した低消費電力で印字できるように制御を行うことで消費する電力を少なくすることができる。
【0063】
例えば、印字品質_高速印字、記録紙_普通紙ではキャリアモータ213のスピードを最高速から普通の速度に変更する、あるいは印字品質_高解像度印字()、記録紙_光沢紙では使用可能ノズル数を少なくする。さらに、CPU207、システム制御IC210、USB制御部204の内部動作クロック信号のスピードを通常速度からの低速に切り替える(クロック周波数を通常の周波数から低い周波数に切り替える)ことを組み合わせるなど行うのである。
【0064】
このようにして、通常印字時における全ての印字モードに対して消費電力がUSB規格に準じた電力供給量以下(500mA以下)になる低消費電力印字モードに変更出来るのであれば、プリンタドライバ上には通常印字時と同様に全て選択できるように全ての印字モードを表示し、全ての印字モードに対して低消費電力印字モードへの変更が出来ないのであれば、変更可能な印字モードのみプリンタドライバ上に表示するのである。
【0065】
プリンタ装置202に対して、電力供給をUSBインターフェイスから行なわれ、印字モードが低消費電力モードである場合、ホストコンピュータ201からサスペンド信号が送られると、プリンタ装置が消費する電力をサスペンド時のUSB電力供給の規格である500μA以下にするよう、更なる低消費電力化を図るよう制御している。図6は、この時のプリンタ装置202内の動作について説明したフローチャートである。
【0066】
プリンタ装置202が低消費電力モード状態である時(S50)、システム制御IC210、CPU207、USB制御部204の内部動作クロック信号は低速クロックで動作している。ホストコンピュータ201からサスペンド信号が送られてきた場合(S51)には、まずUSBコントローラ205にてその信号を認識し、サスペンド情報をシステム制御IC210に伝える。次にシステム制御IC210は、システム制御IC210自身とCPU207の内部動作クロック信号を停止するよう制御し(S52)、USB制御部204に対してはホストコンピュータ201から送られてくるレジューム信号を認識できるよう内部動作クロック信号は低速(低い周波数)を維持する(S53)。これが、システム制御部203が消費する電力が最も小さくなるモード“最低消費電力モード”であり、システム制御部が消費する電力を500μA以下にしている。
【0067】
この最低消費電力モードでは、システム制御IC210は動作クロック(クロック信号)を停止しているが、USBコントローラ205からのレジューム信号の監視、オペレーション部211からのキー入力の検出は可能な状態にしている。
【0068】
例えば、ホストコンピュータ201からレジューム信号が送られてきた場合には(S54)、まず、USB制御部204のUSBコントローラ206にて、レジューム信号を受けたことを認識し、このレジューム信号を受けたことをシステム制御IC210に伝える。そして、システム制御IC210は、システム制御IC210、CPU207、USB制御部204を低速動作に切り替え(S55)、低消費電力モード状態に移行する。
【0069】
また、オペレーション部211からのキー入力があったことを検出すれば、“最低消費電力モード”に移行する前の低消費電力モード時の状態へ移行する。例えば、“最低消費電力モード”に移行する前の低消費電力モード時の状態が、“パワーキーON_スタンバイ状態”であれば、“パワーキーOFF_スタンバイ状態”に移行し、あるいは、“パワーキーOFF_スタンバイ状態”であれば“パワーキーON_スタンバイ状態”に移行するのである。
【0070】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明により、主電源からの電力供給がない場合でも、プリンタ装置がUSBインターフェイスを通して電力の供給をうけ、この電力をプリンタ装置のシステム制御部、ヘッド駆動部、モータ駆動部へ電力供給することができ、消費電力を低減させて記録動作を実行することができる。
【0071】
プリンタ装置が待機状態の時に、ホストコンピュータからサスペンド信号をうけた場合においても、クロック信号を停止することでシステム制御部の消費電力をさらに低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるインクジェットプリンタ装置の制御システム構成を示すブロック図
【図2】従来例におけるインクジェットプリンタ装置の制御システム構成を示すブロック図
【図3】USBインターフェイスからの電力供給をうけて印字可能な状態に移行するまでのプリンタ装置の動作を示すフローチャート
【図4】パワーキーONスタンバイ状態から印字制御を実行するまでのプリンタ装置の動作を示すフローチャート
【図5】ホストコンピュータに電力供給源情報を転送する場合の、プリンタ装置の動作を示すフローチャート
【図6】低消費電力モード時にサスペンド信号を受信した場合の、プリンタ装置の動作を示すフローチャート
【図7】インクジェットプリンタ装置の斜視図
【符号の説明】
201 ホストコンピュータ
202 インクジェットプリンタ
203 システム制御部
204 USB制御部
205 USB通信部
206 USB電力検出手段
207 CPU
210 システム制御IC
211 オペレーション部
217 主電源
218 主電源電力検出手段
219 電源制御手段

Claims (13)

  1. ホストコンピュータから電力供給をうけるUSBインターフェイスを備え、記録ヘッドを用いて記録動作を行うプリンタ装置であって、
    前記USBインターフェイスからの電力供給状態を検出するUSB電力検出手段と、
    記録動作のための駆動部に電力供給を行う主電源と、
    前記主電源からの電力供給状態を検出する主電源電力検出手段と、
    前記駆動部への電力供給源として、前記主電源と前記USBインターフェイスとを切り替える電源制御手段と、
    前記主電源電力検出手段が前記主電源から電力供給していると判断した場合には、高速記録を行い、前記USB電力検出手段がUSBインターフェイスから電力供給していると判断した場合には、低消費電力の記録を行う制御手段とを有することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記プリンタ装置は、前記低消費電力の記録を行う場合、前記制御手段を動作させるためのクロック信号の周波数を低い周波数へ変更するクロック信号周波数制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 前記駆動部は複数のモータを有し、前記低消費電力の記録を行う場合、前記複数のモータが同時に駆動することを禁止させる駆動制御部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  4. 前記プリンタ装置は、前記低消費電力の記録を行う場合、前記記録ヘッドの使用ノズル数を制限する制限手段をさらに有することを特徴とする請求項1または3記載のプリンタ装置。
  5. 前記低消費電力の記録制御を行う場合、前記記録ヘッドを主走査方向に1回移動する時に使用するノズル数が予め定めた所定の数値を超えてしまうような画像データがホストコンピュータから送られてきた場合においてのみ、前記記録ヘッドの使用ノズル数を所定の数値以内とすることを特徴とする請求項3または4に記載のプリンタ装置。
  6. 前記低消費電力の記録制御は、前記ホストコンピュータからの指示に応じて行われることを特徴とする請求項3または4に記載のプリンタ装置。
  7. 前記電力制御手段が前記USBインターフェイスからの電力供給を選択している場合、前記ホストコンピュータからの選択可能な記録モードを制限することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  8. 前記主電源電力検出手段と前記USB電力検出手段の両方から電力供給が可能である場合には、前記電源制御手段は電力供給源として前記主電源を選択することを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  9. 前記高速記録は、前記複数のモータを同時に駆動させる制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
  10. 前記プリンタ装置がUSBインターフェイスを介してホストコンピュータから電力が供給され、待機状態にあって、前記ホストコンピュータからサスペンド信号が入力された場合には、USB規格に準じたサスペンド状態での電力供給量を満足するよう前記プリンタ装置の消費電力を抑制するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  11. 前記プリンタ装置は、さらに制御部へ供給するクロック信号の出力と停止を制御するクロック信号出力制御部を有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  12. 前記制御部は、CPUとシステム制御ICとUSB制御部とを有し、前記消費電力の抑制する場合、前記クロック信号出力制御部は、前記USB制御部に対してのみ動作クロック信号を供給することを特徴とする請求項11に記載のプリンタ装置。
  13. 前記ホストコンピュータからリジューム信号が入力された場合、前記クロック信号出力制御部はクロック信号の供給を開始し、クロック信号周波数制御手段は周波数を低く設定することを特徴とする請求項12に記載のプリンタ装置。
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