JP2015191331A - 媒体処理装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の不正な取得を容易に検知できるようにする。
【解決手段】現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の金種ごとの枚数を集計することにより、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成する。これにより紙幣入出金機10は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について金種ごとの枚数の変化を容易に検知することができ、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は媒体処理装置及び媒体取引装置に関し、例えば利用者に要求された紙幣等の媒体を繰り出して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば利用者に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また利用者へ現金を出金するものが広く普及している。
現金自動預払機としては、例えば利用者との間で紙幣の受け渡しを行う入出金部と、紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を金種ごとに格納する紙幣収納庫と、全体を制御する制御部等とを有するものが提案されている。入出金部は、例えば紙幣の紙面を前後方向に向けて集積された状態で収容する収容器と、当該収容器を開閉するシャッタと、収容器に収容されている紙幣を1枚ずつに分離して取り込んで搬送部へ受け渡す取込口と、搬送部から搬送されてきた紙幣を収容器内へ放出して集積させる放出口とを有している。
この現金自動預払機は、出金取引において、利用者から出金取引の開始及び出金額が指示されると、紙幣収納庫から出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を順次繰り出し、これを1枚ずつ鑑別して金種や搬送状態等を鑑別し、出金可能な紙幣を入出金部へ順次搬送して放出口から収容器内へ放出させる。現金自動預払機は、入出金部のシャッタを開放して収容機内の紙幣を利用者に取り出すよう促す。
ここで現金自動預払機は、入出金部内の紙幣が所定時間以内に利用者により取り出されなかった場合、利用者が当該紙幣を取り忘れて立ち去った、いわゆる出金紙幣の取り忘れが発生したものと判断し、入出金部のシャッタを閉塞して当該紙幣を取り込み、所定の専用収納庫へ搬送して収納する。
ところで現金自動預払機では、入出金部において出金紙幣が所定時間の経過後に取り込まれることを利用して、悪意のある利用者により、紙幣を不正に取得する手口が知られている。
例えばある手口によれば、現金自動預払機は、正当な出金操作に従い、入出金部の収容器内に出金用の紙幣を収容してシャッタを開放する。このとき悪意ある利用者は、収容器内の一部の紙幣を巧妙に抜き取り、所定時間の経過後に、残りの紙幣を現金自動預払機内部に取り込ませる。この悪意ある利用者は、後日、金融機関の窓口等に、出金した全額の取り忘れを申請し、抜き取った紙幣の分だけ余分に紙幣を不正に入手してしまう。
またある手口によれば、現金自動預払機は、正当な出金操作に従い、入出金部の収容器内に出金用の紙幣を収容してシャッタを開放する。このとき悪意ある利用者は、収容器内の一部又は全部の紙幣を偽造された紙幣(いわゆる偽券)に巧妙にすり替え、所定時間の経過後に、偽券を含む紙幣を現金自動預払機内部に取り込ませる。この悪意ある利用者は、後日、金融機関の窓口等に紙幣の取り忘れを申請し、取り忘れた金額に相当する他の正当な紙幣を不正に入手してしまう。
そこで現金自動預払機のなかには、出金紙幣の取り忘れが発生した場合、取り込んだ紙幣の真偽を鑑別部により鑑別し、またその枚数を計数することにより、枚数が変化した場合や偽券であった場合には、例えば他のシステムに通報し、或いは専用の偽券収納庫に搬送して収納する、といった処理を行うものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)
国際公開WO2009/150701号パンフレット
しかしながら、かかる構成の現金自動預払機については、より巧妙な手口が次々と考案されており、従来の手法では必ずしも十分に対処できない場合もあった。このため、このような新たな手口に対しても対処し得るような、新たな手法が望まれていた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体の不正な取得を容易に検知できる媒体処理装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、媒体を鑑別する鑑別部と、鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である媒体に関する情報を生成し鑑別情報とする鑑別情報生成部と、利用者に受け渡すべき媒体を当該利用者が受取可能な状態で排出する受渡部と、受渡部に残された媒体を取り込む取込部と、利用者に受け渡すべき媒体を鑑別部により鑑別させ、排出前の媒体に関する鑑別部による鑑別結果を基に鑑別情報生成部により排出前鑑別情報を生成させ、取込部により取り込まれた媒体を鑑別部により鑑別させ、排出後の媒体に関する鑑別部による鑑別結果を基に鑑別情報生成部により排出後鑑別情報を生成させ、排出前鑑別情報及び排出後鑑別情報を基に、受渡部に排出した媒体と取込部により取り込まれた媒体との相違を判断する制御部とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、利用者との間で媒体の受渡を伴う取引を行う操作指示を受け付ける操作部と、媒体を鑑別する鑑別部と、鑑別部による鑑別結果を基に、受渡の対象である媒体に関する情報を生成し鑑別情報とする鑑別情報生成部と、受渡の対象である媒体を当該利用者が受取可能な状態で排出する受渡部と、受渡部に残された媒体を取り込む取込部と、受渡の対象である媒体を鑑別部により鑑別させ、排出前の媒体に関する鑑別部による鑑別結果を基に鑑別情報生成部により排出前鑑別情報を生成させ、取込部により取り込まれた媒体を鑑別部により鑑別させ、排出後の媒体に関する鑑別部による鑑別結果を基に鑑別情報生成部により排出後鑑別情報を生成させ、排出前鑑別情報及び排出後鑑別情報を基に、受渡部に排出した媒体と取込部により取り込まれた媒体との相違を判断する制御部とを設けるようにした。
本発明では、受渡部に排出された媒体が利用者により取り出されなかった場合に、媒体に関する鑑別結果を基に生成された排出前鑑別情報と排出後鑑別情報とを基に、排出前と取引後との間における媒体の変化の有無を容易に判断することができる。
本発明によれば、受渡部に排出された媒体が利用者により取り出されなかった場合に、排出前鑑別情報と排出後鑑別情報とを基に、排出前と取引後との間における媒体の変化の有無を容易に判断することができる。かくして本発明は、媒体の不正な取得を容易に検知できる媒体処理装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 現金自動預払機及び紙幣入出金機のブロック構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による鑑別情報を示す略線図である。 第2の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による鑑別情報を示す略線図である。 紙幣の構成を示す略線図である。 紙幣の向きを示す略線図である。 第3の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による鑑別情報を示す略線図である。 第4の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態による鑑別情報を示す略線図である。 入出金部における各検知センサの配置を示す略線図である。 第5の実施の形態による出金処理手順(1)を示すフローチャートである。 第5の実施の形態による出金処理手順(2)を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部4A(図3)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣BLが排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部8A(図3)が設けられている。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部9Mを有しており、この記憶部9Mに種々の情報を記憶させる。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、その内部に紙幣制御部11、入出金部12、搬送部13、鑑別部14、一時保留部15、紙幣収納庫16、リジェクト庫17、偽券収納庫18及び取忘収納庫19が設けられている。
紙幣制御部11は、図3に現金自動預払機1全体を含む紙幣入出金機10のブロック構成を示すように、主制御部9と連携しながら、当該紙幣入出金機10を統括的に制御するようになっている。紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。
また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部11Mを有しており、この記憶部11Mに出金プログラム等の各種プログラムや紙幣に関する情報等の種々の情報を記憶させる。これに加えて紙幣制御部11は、鑑別部14から得られる鑑別情報を基に、紙幣に関する鑑別情報を生成する鑑別情報生成部11Cも内部に有している(詳しくは後述する)。
入出金部12(図2)は、上方が開放された箱状の収容器12Aを中心に構成されている。収容器12Aは、利用者へ受け渡すべき紙幣又は利用者から受け渡される紙幣を収容するようになっている。この収容器12Aは、長方形の紙葉状の媒体である紙幣の長手方向を左右に向けると共に紙面を前後方向に向け、且つ各紙面を互いに対向させるように集積した状態で、最大で200枚の紙幣を収容することができる。
収容器12Aの上方には、開閉可能なシャッタ12Bが設けられている。シャッタ12Bは、開放されると収容器12A内に紙幣を投入させ、若しくは収容器12A内の紙幣を利用者に取り出させ得る一方、閉塞されると収容器12Aを利用者から遮蔽し、当該収容器12A内の紙幣に対する取り出しや投入、或いは接触等のアクセスを禁止する。
また入出金部12は、収容器12A内の紙幣を1枚ずつに分離して取り込み搬送部13へ受け渡す取込口12Cと、搬送部13から搬送されてきた紙幣を収容器12A内へ放出する放出口12Dとを有している。さらに入出金部12は、収容器12A内における紙幣の有無を検知する紙幣検知センサ12Eが組み込まれている。
紙幣検知センサ12Eは、いわゆる光センサであり、所定の検知光を発光する発光素子と、この検知光を受光する受光素子とが、収容器12Aを挟んで対向するように配置されている。このため紙幣検知センサ12Eは、検知光が遮光されることで、収容器12A内に1枚以上の紙幣が収容されていることを検知し、また検知光を受光することで、収容器12A内に紙幣が収容されていないことを検知する。紙幣検知センサ12Eは、このようにして得られた検知結果を紙幣制御部11へ通知することにより、当該紙幣制御部11に対し収容器12A内における紙幣の有無を認識させることができる。
搬送部13は、図示しないモータ、ローラ、ベルト及びガイド等により紙幣入出金機10内の各部を結ぶような搬送経路を形成している。この搬送部13は、ローラを適宜回転させ、またベルトを適宜走行させることにより、紙幣の短辺に沿った方向を進行方向として、この搬送経路に沿って搬送する。
鑑別部14は、内部に光学センサ、イメージセンサや磁気センサ等の各種センサを有しており、その内部で紙幣を搬送しながら、当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、また記番号を読み取り、その鑑別結果及び記番号を紙幣制御部11へ通知する。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果に基づいて各紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部15は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を収納し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出すようになっている。因みに一時保留部15は、最大で例えば200枚の紙幣を収納することができる。
紙幣収納庫16は、内部に多数の紙幣を集積して収納するようになっている。この紙幣収納庫16は、例えば入金取引において、鑑別部14において損傷の程度が小さく再利用可能と鑑別された紙幣が金種ごとに振り分けられ搬送部13により搬送されてくると、これを取り込んで収納する。また紙幣収納庫16は、出金取引において、紙幣制御部11の制御に基づき、指示された枚数の紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部13に順次受け渡す。
リジェクト庫17は、鑑別部14において損傷の程度が大きく再利用すべきでないと鑑別された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)を収納する。偽券収納庫18は、偽造されたと鑑別された紙幣(いわゆる偽券)を収納する。また取忘収納庫19は、出金取引等において利用者が入出金部12から取り忘れた紙幣を収納する。因みにリジェクト庫17、偽券収納庫18及び取忘収納庫19は、何れも搬送部13により搬送されてきた紙幣を収納できれば良いため、収納機能のみ有しており、紙幣収納庫16のような繰出機能を有していない。
[1−2.入金処理]
次に、紙幣入出金機10における紙幣の入金処理について説明する。現金自動預払機1において利用者との間で入金取引が行われる場合、紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、入金処理を開始する。
まず紙幣制御部11は、主制御部9(図1)と連携しながら操作表示部6を介して入金取引の開始操作を受け付けると、入出金部12のシャッタ12Bを開いて収容器12A内へ紙幣を投入させる。入出金部12は、利用者により収容器12Aに紙幣が投入された上で、操作表示部6を介して取込開始の操作指示を受け付けると、シャッタ12Bを閉塞し、取込口12Cにより収容器12Aから紙幣を1枚ずつ取り込み、搬送部13へ受け渡す。搬送部13は、紙幣を短辺方向に沿って進行させ、鑑別部14へ搬送する。
鑑別部14は、その内部で紙幣を搬送しながら、各種センサによる検知結果を紙幣制御部11へ通知する。このとき鑑別部14は、例えば収容器12Aにおいて前方を向いていた紙面を当該鑑別部14内においては下方に向けており、また収容器12Aにおいて下端であった長辺を当該鑑別部14内においては後端としている。
紙幣制御部11は、鑑別部14から得られた鑑別結果を基に、紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を認識し、さらに記番号を読み取る。この記番号は、各紙幣に一意に割り当てられた文字や記号の組み合わせであり、この記番号を用いることで各紙幣をそれぞれ識別することができる。
さらに紙幣制御部11は、各紙幣の認識結果を基にその搬送先を決定する。具体的に紙幣制御部11は、正当であり取引すべきと鑑別された紙幣を搬送部13により一時保留部15へ搬送させ収納させる一方、取引すべきでないと鑑別されたリジェクト紙幣を搬送部13により入出金部12へ搬送し、放出口12Dから収容器12A内へ放出する。その後紙幣制御部11は、入出金部12のシャッタ12Bを開放させ、リジェクト紙幣を利用者に確認させた上で、必要に応じて他の紙幣と交換させ、収容器12A内へ再度投入させる。
やがて紙幣制御部11は、入出金部12に投入された全ての紙幣を取り込み終えると、鑑別部14から得られた鑑別結果を基に入金額を算出し、これを操作表示部6に表示して利用者に提示して、入金取引を継続するか否かを問い合わせる。ここで利用者から入金取引を継続する旨の指示を受け付けた場合、紙幣制御部11は、一時保留部15に保留している紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送してその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。
続いて紙幣制御部11は、搬送部13を制御することにより、紙幣の損傷の程度が小さい紙幣については、これを再利用すべき紙幣として、搬送部13により金種ごとに振り分けた上で紙幣収納庫16へ搬送して収納させる。その一方で紙幣制御部11は、損傷の程度が大きい紙幣を再利用すべきでないリジェクト紙幣としてリジェクト庫17へ搬送して収納させ、また偽券を偽券収納庫18へ搬送して収納させる。
一方、紙幣制御部11は、利用者から入金取引を継続しない旨の指示を受け付けた場合、一時保留部15に保留している全ての紙幣を順次繰り出させ、これを搬送部13により入出金部12へ順次搬送して放出口12Dから収容器12A内へ順次放出させる。紙幣制御部11は、全ての紙幣を収容器12A内に収容すると、シャッタ12Bを開放して紙幣を排出し、利用者に取り出させる。
このとき紙幣制御部11は、シャッタ12Bを開放してから所定の待機時間(例えば30秒間)が経過しても収容器12A内に紙幣が残っていた場合、利用者が当該紙幣を取り忘れて立ち去ったものと判断する。このとき紙幣制御部11は、収容器12A内の紙幣を取込口12Cから1枚ずつ取り込み、搬送部13により取忘収納庫19へ搬送して収納させる。
このように紙幣入出金機10は、入金取引において利用者から入出金部12に投入された紙幣を1枚ずつ鑑別して搬送先を決定し、紙幣収納庫16等へ搬送して収納させるようになっている。
[1−3.出金処理]
次に、紙幣入出金機10における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機1において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機10の紙幣制御部11は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。具体的に紙幣制御部11は、記憶部11Mから出金プログラムを読み出して実行することにより、図4に示す出金処理手順RT1を開始してステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣制御部11は、主制御部9(図3)と連携しながら、操作表示部6を介して利用者による出金取引の開始操作を受け付け、さらに出金額を入力させて、次のステップSP2へ移る。ステップSP2において紙幣制御部11は、出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を決定した上で、この金種及び枚数の紙幣を紙幣収納庫16から順次繰り出し、搬送部13により鑑別部14を経由して入出金部12の放出口12Dへ搬送させ、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において紙幣制御部11は、搬送中の各紙幣を鑑別部14により順次鑑別させ、次のステップSP4へ移る。ステップSP4において紙幣制御部11は、出金すべき全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部11C(図3)により、この鑑別結果を基に金種ごとの紙幣の枚数を集計して図5(A)に示すような排出前鑑別情報N1とし、これを記憶部11M(図3)に記憶させ、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において紙幣制御部11は、出金すべき全ての紙幣を入出金部12の収容器12A内へ放出し終えると、シャッタ12Bを開放させて排出し、次のステップSP6へ移る。このとき収容器12A内の紙幣は、利用者により取り出し得る状態となる。また紙幣制御部11は、主制御部9(図3)と連携することにより、例えば操作表示部6に「紙幣を取り出して下さい」といったメッセージを表示させ、或いは所定のスピーカ(図示せず)から警告音を発生させることにより、利用者に収容器12Aからの紙幣の取り出しを促す。
ステップSP6において紙幣制御部11は、紙幣検知センサ12Eから得られる検知結果を基に、収容器12A内に紙幣が残留しているか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは利用者により収容器12A内の全ての紙幣(すなわち排出した紙幣)が取り出されたことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP15へ移って出金処理手順RT1を終了する。
一方、ステップSP6において肯定結果が得られると、このことは利用者により収容器12Aから紙幣(すなわち排出した紙幣)が取り出されていないことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP7へ移る。ステップSP7において紙幣制御部は、シャッタ12Bを開放してから所定の待ち時間(例えば30秒間)が経過したか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは収容器12A内に紙幣が残留しているものの、シャッタ12Bを開放してからの経過時間が短く、利用者がこれから当該紙幣を取り出す可能性があることを表している。このとき紙幣制御部11は、再びステップSP6へ戻り、利用者による収容器12Aからの紙幣の取り出しを待ち受ける。
一方、ステップSP7において肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bの開放後に比較的長い待ち時間が経過しており既に利用者が現金自動預払機1の前から立ち去った可能性が高いにも拘わらず収容器12A内に紙幣が残されていること、換言すれば利用者が紙幣を取り忘れて立ち去った可能性が高いことを表している。このとき紙幣制御部11は、取り忘れられた紙幣に対処するべく、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8において紙幣制御部11は、入出金部12のシャッタ12Bを閉塞し、収容器12A内の紙幣を取込口12Cから1枚ずつ取り込んで搬送部13へ受け渡し、鑑別部14を経由して一時保留部15へ搬送させ、次のステップSP9へ移る。ステップSP9において紙幣制御部11は、ステップSP3と同様、搬送中の各紙幣を鑑別部14により順次鑑別させ、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において紙幣制御部11は、取り込んだ全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部11C(図3)により、この鑑別結果を基に金種ごとの紙幣の枚数を集計して図5(B)に示すような排出後鑑別情報N2とし、これを記憶部11Mに記憶させ、次のステップSP11へ移る。
ステップSP11において紙幣制御部11は、記憶部11Mに記憶している排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較し、次のステップSP12へ移る。ステップSP12において紙幣制御部11は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2が一致したか否か、すなわち紙幣の金種ごとの枚数が同一であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bが開放された当初に収容器12Aに収容されていた排出前の時点と、シャッタ12Bを閉塞して収容器12Aから取り込んだ排出後の時点とで、紙幣の金種ごとの枚数が一致しており、不正行為等が行われた可能性が低いことを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP13へ移り、一時保留部15に収納している紙幣を搬送部13により取忘収納庫19へ順次搬送し、次のステップSP15へ移って出金処理手順RT1を終了する。
一方、ステップSP12において否定結果が得られると、このことは少なくとも排出前の紙幣と排出後の紙幣との間で金種及び枚数が一致しておらず、すり替えや抜き取り等の不正行為が行われた可能性があることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP14へ移る。ステップSP14において紙幣制御部11は、例えば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行い、次のステップSP15へ移って出金処理手順RT1を終了する。
因みに記憶部11Mは、出金処理手順RT1の終了後も、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を何れも記憶し続けている。紙幣制御部11は、例えば金融機関の職員による所定の操作等に応じて、この排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2の内容を操作表示部6に表示する等して確認させることができる。
[1−4.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、利用者との間で出金取引を行う際に実行する出金処理において、出金前の紙幣についての鑑別情報を基に、金種ごとの枚数を表す排出前鑑別情報N1を生成し記憶部11Mに記憶させる。続いて紙幣入出金機10は、この紙幣を入出金部12へ搬送し収容器12Aに収容してシャッタ12Bを開放することで排出し、利用者による当該紙幣の取出を促す。
その後紙幣入出金機10は、紙幣の取り忘れが発生した場合、入出金部12の収容器12Aから取り込んだ後の紙幣についての鑑別情報を基に、金種ごとの枚数を表す排出後鑑別情報N2を生成し、記憶部11Mに記憶させる。
さらに紙幣入出金機10は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2における相違の有無を判断し、相違が無ければ取忘収納庫19へ搬送し、相違があれば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行う。
すなわち紙幣入出金機10は、排出前及び排出後の各時点において、鑑別結果を基に、金種ごとの枚数、すなわち金種毎に分類した場合の各分類の数を表す排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成して記憶している。このため紙幣入出金機10は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2の内容を金融機関の職員等に確認させることで、排出前と排出後とにおける金種ごとの枚数の変化を容易に認識させ、不正行為の有無の判断材料として利用させることができる。
また紙幣入出金機10は、紙幣制御部11において排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較し、その結果に応じて紙幣の取忘収納庫19への搬送又は異常対応処理を行うため、金融機関の職員による対処の一部を軽減させることができる。
その何れにおいても紙幣入出金機10は、鑑別情報として、紙幣の金種ごとの枚数を集計しているため、偽造券を用いず全枚数も変化しないような不正行為、例えば高額紙幣を正当な低額紙幣とすり替える、といった行為があったとしても、これを容易に検知でき、またはその検知に繋がる情報を迅速に提供することができる。
例えば図5(A)及び(B)の排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2では、「1000」円券及び「10000」円券の双方で、金種ごとの枚数がそれぞれ変化しており、これを基に、不正行為がなされた可能性が高いことを容易に判断できる。
ところで鑑別部14は、従来より各紙幣の金種を検知する機能を有しており、その検知結果を紙幣制御部11に通知している。このため紙幣入出金機10は、紙幣制御部11において鑑別部14から得られる鑑別結果を基に金種ごとの枚数を新たに集計し、これを排出前鑑別情報N1又は排出後鑑別情報N2として記憶部11Mに記憶させるだけで良く、新たなセンサの追加や紙幣の搬送経路の変更等を行う必要が無い。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による現金自動預払機1の紙幣入出金機10は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の金種ごとの枚数を集計することにより、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成する。これにより紙幣入出金機10は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について金種ごとの枚数の変化を容易に検知することができ、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機110を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機110(図2及び図3)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部111を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部111は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。
また紙幣制御部111は、記憶部11M及び鑑別情報生成部11Cに代わる記憶部111M及び鑑別情報生成部111Cを有している。記憶部111Mは、記憶部11Mと同様、各種プログラムや鑑別情報等の種々の情報を記憶する。鑑別情報生成部111Cは、鑑別部14から得られる鑑別情報を基に、第1の実施の形態とは異なる鑑別情報を生成するようになっている(詳しくは後述する)。因みに紙幣制御部111は、入金処理については第1の実施の形態における紙幣制御部11と同様の処理を行う。
[2−1.出金処理]
次に、紙幣入出金機110における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機101において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機110の紙幣制御部111は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。具体的に紙幣制御部111は、記憶部111Mから出金プログラムを読み出して実行することにより、図4と対応する図6に示す出金処理手順RT2を開始してステップSP21へ移る。
ステップSP21、SP22及びSP23において紙幣制御部111は、第1の実施の形態におけるステップSP1、SP2及びSP3と同様の処理を行い、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24において紙幣制御部111は、出金すべき全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部111C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の金種に関する出現順序を記録して図7(A)に示すような排出前鑑別情報N11とし、これを記憶部111M(図3)に記憶させ、次のステップSP25へ移る。
ここで金種に関する出現順序とは、鑑別部14を通過した各紙幣の順序とその金種とを対応付けて記録したものである。また紙幣入出金機110では、その構造上、搬送部13により順次搬送される紙幣が、鑑別部14を通過した順に入出金部12に到達し、放出口12Dから収容器12A内へ放出される。このため鑑別結果に基づいた金種に関する出現順序は、この紙幣が入出金部12の収容器12A内に集積され、前方から後方へ向けて順に整列したときに、各金種が出現する順序を表すことになる。
ステップSP25、SP26、SP27、SP28及びSP29において紙幣制御部111は、第1の実施の形態におけるステップSP5、SP6、SP7、SP8及びSP9と同様の処理を行い、次のステップSP30へ移る。
ステップSP30において紙幣制御部111は、取り込んだ全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部111C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の金種に関する出現順序を記録して図7(B)に示すような排出後鑑別情報N12とし、これを記憶部111M(図3)に記憶させ、次のステップSP31へ移る。
ステップSP31において紙幣制御部111は、記憶部111Mに記憶している排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12を比較し、次のステップSP32へ移る。ステップSP32において紙幣制御部111は、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12が一致したか否か、すなわち紙幣の金種に関する出現順序が同一であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bが開放された当初に収容器12Aに収容されていた排出前の時点と、シャッタ12Bを閉塞して収容器12Aから取り込んだ排出後の時点とで、紙幣の金種に関する出現順序が一致しており、不正行為等が行われた可能性が低いことを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP33へ移り、一時保留部15に収納している紙幣を搬送部13により取忘収納庫19へ順次搬送し、次のステップSP35へ移って出金処理手順RT2を終了する。
一方、ステップSP32において否定結果が得られると、このことは少なくとも排出前の紙幣と排出後の紙幣との間で金種に関する出現順序が一致しておらず、すり替えや抜き取り等の不正行為が行われた可能性があることを表している。このとき紙幣制御部111は、次のステップSP34へ移り、例えば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行い、次のステップSP35へ移って出金処理手順RT2を終了する。
因みに記憶部111Mは、第1の実施の形態と同様、出金処理手順RT2の終了後も、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12を何れも記憶し続けている。紙幣制御部111は、例えば金融機関の職員による所定の操作等に応じて、この排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12の内容を操作表示部6に表示する等して確認させることができる。
[2−2.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による現金自動預払機101の紙幣入出金機110は、利用者との間で出金取引を行う際に実行する出金処理において、出金前の紙幣についての鑑別情報を基に、金種に関する出現順序を表す排出前鑑別情報N11を生成し記憶部111Mに記憶させる。続いて紙幣入出金機110は、この紙幣を入出金部12へ搬送し収容器12Aに収容してシャッタ12Bを開放することで、利用者による当該紙幣の取出を促す。
その後紙幣入出金機110は、紙幣の取り忘れが発生した場合、入出金部12の収容器12Aから取り込んだ後の紙幣についての鑑別情報を基に、金種に関する出現順序を表す排出後鑑別情報N12を生成し、記憶部111Mに記憶させる。さらに紙幣入出金機110は、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12における相違の有無を判断し、相違が無ければ取忘収納庫19へ搬送し、相違があれば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行う。
すなわち紙幣入出金機110は、排出前及び排出後の各時点において、鑑別結果を基に、金種に関する出現順序、すなわち金種毎に分類した場合の各分類の出現順序を表す排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12をそれぞれ生成して記憶している。このため紙幣入出金機110は、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12の内容を金融機関の職員等に確認させることで、排出前と排出後とにおける金種に関する出現順序の変化を容易に認識させ、不正行為の有無の判断材料として利用させることができる。
また紙幣入出金機110は、紙幣制御部111において排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12を比較し、その結果に応じて紙幣の取忘収納庫19への搬送又は異常対応処理を行うため、金融機関の職員による対処の一部を軽減させることができる。
その何れにおいても紙幣入出金機110は、鑑別情報として、紙幣の金種に関する出現順序を記録しているため、例えば紙幣をすり替える行為があったとしても、その金種に関する順序が変化した場合にこれを容易に検知でき、またはその検知に繋がる情報を提供することができる。
例えば図7(A)及び(B)の排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12では、順序「2」の紙幣における金種が「10000」から「1000」へ変化しており、これを基に、不正行為がなされた可能性が高いことを容易に判断できる。
その他の点においても、第2の実施の形態による紙幣入出金機110は、鑑別情報の内容以外に関して、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による現金自動預払機の紙幣入出金機110は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の金種に関する出現順序を記録することにより、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12をそれぞれ生成する。これにより紙幣入出金機110は、排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について金種に関する出現順序の変化を容易に検知することができ、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
[3.第3の実施の形態]
第3の実施の形態による現金自動預払機201(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機210を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機210(図2及び図3)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部211を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部211は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。
また紙幣制御部211は、記憶部11M及び鑑別情報生成部11Cに代わる記憶部211M及び鑑別情報生成部211Cを有している。記憶部211Mは、記憶部11Mと同様、各種プログラムや鑑別情報等の種々の情報を記憶する。鑑別情報生成部211Cは、鑑別部14から得られる鑑別情報を基に、第1及び第2の実施の形態とは異なる鑑別情報を生成するようになっている(詳しくは後述する)。因みに紙幣制御部211は、入金処理については第1の実施の形態における紙幣制御部11と同様の処理を行う。
[3−1.紙幣の向き及び鑑別情報]
ところで現金自動預払機201において取り扱われる紙幣は、例えば図8(A)及び(B)に示すように、紙葉状の長方形の媒体である。すなわち紙幣の形状は、紙面と対峙したときに上下方向及び左右方向に対称であり、さらには上下左右の中央を回転中心とした回転対称でもある。
この紙幣は、表面及び裏面にそれぞれ各種文字や図形等が印刷されており、また印刷されている文字や図形、或いはレイアウト等といった印刷内容に関して、上下非対称であり、且つ表面と裏面とでも相違している。
ここで、紙幣の各長辺を上下に向けていずれかの面と正対した場合、紙幣の紙面の表裏に関しては、「表」又は「裏」の何れかとなる。また紙幣の上下に関しては、「上」又は「下」のいずれかとなる。因みに紙幣における上下方向の相違は、上下左右の中央を回転中心としたときの回転角度の相違(0°及び180°)と見なすこともできる。
そこで、紙幣について表裏及び上下を組み合わせて「向き」を分類するものとすると、当該紙幣の「向き」としては、図9に示すように状態F1、F2、B1又はB2の4通りが考えられる。
一方、紙幣は、紙幣入出金機210(図2)内において、入出金部12、搬送部13及び鑑別部14の配置や構造に起因して、収容器12A内で利用者側(すなわち正面側)を向いていた面を鑑別部14において下方に向け、また収容器12A内で上方に向けていた長辺を鑑別部14において前方に向けることになる。
そこで紙幣入出金機210の鑑別部14は、紙幣を鑑別した際に、紙幣の下側から見て前方を基準とした「向き」、すなわち「表裏」及び「上下」を、鑑別情報として紙幣制御部211へ通知するようになっている。具体的に鑑別部14は、紙幣の搬送経路を上下から挟むように、互いに対向させている2個のイメージセンサ(図示せず)のうち、下側のイメージセンサから得られる画像を基に、各紙幣の向きを鑑別する。
[3−2.出金処理]
次に、紙幣入出金機210における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機201において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機210の紙幣制御部211は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。具体的に紙幣制御部211は、記憶部211Mから出金プログラムを読み出して実行することにより、図4と対応する図10に示す出金処理手順RT3を開始してステップSP41へ移る。
ステップSP41、SP42及びSP43において紙幣制御部211は、第1の実施の形態におけるステップSP1、SP2及びSP3と同様の処理を行い、次のステップSP44へ移る。
ステップSP44において紙幣制御部211は、出金すべき全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部211C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の向きの順序を記録して図11(A)に示すような排出前鑑別情報N21とし、これを記憶部211M(図3)に記憶させ、次のステップSP45へ移る。因みに紙幣の「向き」とは、図9に示したように、紙幣の表裏及び上下を組み合わせた4通りとなる。
ステップSP45、SP46、SP47、SP48及びSP49において紙幣制御部211は、第1の実施の形態におけるステップSP5、SP6、SP7、SP8及びSP9と同様の処理を行い、次のステップSP50へ移る。
ステップSP50において紙幣制御部211は、取り込んだ全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部211C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の向きの順序を記録して図11(B)に示すような排出後鑑別情報N22とし、これを記憶部211M(図3)に記憶させ、次のステップSP51へ移る。
ステップSP51において紙幣制御部211は、記憶部211Mに記憶している排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22を比較し、次のステップSP52へ移る。ステップSP52において紙幣制御部211は、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22が一致したか否か、すなわち紙幣の向きの順序が同一であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bが開放された当初に収容器12Aに収容されていた排出前の時点と、シャッタ12Bを閉塞して収容器12Aから取り込んだ排出後の時点とで、紙幣の向きの順序が一致しており、不正行為等が行われた可能性が低いことを表している。このとき紙幣制御部211は、次のステップSP53へ移り、一時保留部15に収納している紙幣を搬送部13により取忘収納庫19へ順次搬送し、次のステップSP55へ移って出金処理手順RT3を終了する。
一方、ステップSP52において否定結果が得られると、このことは少なくとも排出前の紙幣と排出後の紙幣との間で紙幣の向きの順序が一致しておらず、すり替えや抜き取り等の不正行為が行われた可能性があることを表している。このとき紙幣制御部211は、次のステップSP54へ移り、例えば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行い、次のステップSP55へ移って出金処理手順RT3を終了する。
因みに記憶部211Mは、第1の実施の形態と同様、出金処理手順RT3の終了後も、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22を何れも記憶し続けている。紙幣制御部211は、例えば金融機関の職員による所定の操作等に応じて、この排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22の内容を操作表示部6に表示する等して確認させることができる。
[3−3.動作及び効果]
以上の構成において、第3の実施の形態による現金自動預払機201の紙幣入出金機210は、利用者との間で出金取引を行う際に実行する出金処理において、出金前の紙幣についての鑑別情報を基に、紙幣の向きの順序を表す排出前鑑別情報N21を生成し記憶部211Mに記憶させる。続いて紙幣入出金機210は、この紙幣を入出金部12へ搬送し収容器12Aに収容してシャッタ12Bを開放することで、利用者による当該紙幣の取出を促す。
その後紙幣入出金機210は、紙幣の取り忘れが発生した場合、入出金部12の収容器12Aから取り込んだ後の紙幣についての鑑別情報を基に、紙幣の向きの順序を表す排出後鑑別情報N22を生成し、記憶部211Mに記憶させる。さらに紙幣入出金機210は、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22における相違の有無を判断し、相違が無ければ取忘収納庫19へ搬送し、相違があれば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行う。
すなわち紙幣入出金機210は、排出前及び排出後の各時点において、鑑別結果を基に、紙幣の向きの順序、すなわち紙幣の向きごとに分類した場合の各分類の出現順序を表す排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22をそれぞれ生成して記憶している。このため紙幣入出金機210は、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22の内容を金融機関の職員等に確認させることで、排出前と排出後とにおける紙幣の向きの順序の変化を容易に認識させ、不正行為の有無の判断材料として利用させることができる。
また紙幣入出金機210は、紙幣制御部211において排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22を比較し、その結果に応じて紙幣の取忘収納庫19への搬送又は異常対応処理を行うため、金融機関の職員による対処の一部を軽減させることができる。
その何れにおいても紙幣入出金機110は、鑑別情報として、紙幣の向きの順序を記録しているため、例えば紙幣をすり替える行為があったとしても、その向きの順序が変化した場合にこれを容易に検知でき、またはその検知に繋がる情報を提供することができる。
例えば図11(A)及び(B)の排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22では、順序が「2」である紙幣の表裏及び上下の何れもが変化しており、これを基に、不正行為がなされた可能性が高いことを容易に判断できる。
その他の点においても、第3の実施の形態による紙幣入出金機210は、鑑別情報の内容以外に関して、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による現金自動預払機の紙幣入出金機210は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の向きの順序を記録することにより、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22をそれぞれ生成する。これにより紙幣入出金機210は、排出前鑑別情報N21及び排出後鑑別情報N22を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について向きの順序の変化を容易に検知することができ、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
[4.第4の実施の形態]
第4の実施の形態による現金自動預払機301(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機310を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機310(図2及び図3)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部311を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部311は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。
また紙幣制御部311は、記憶部11M及び鑑別情報生成部11Cに代わる記憶部311M及び鑑別情報生成部311Cを有している。記憶部311Mは、記憶部11Mと同様、各種プログラムや鑑別情報等の種々の情報を記憶する。鑑別情報生成部311Cは、鑑別部14から得られる鑑別情報を基に、第1〜第3の実施の形態とは異なる鑑別情報を生成するようになっている(詳しくは後述する)。因みに紙幣制御部311は、入金処理については第1の実施の形態における紙幣制御部11と同様の処理を行う。
[4−1.出金処理]
次に、紙幣入出金機310における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機301において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機310の紙幣制御部311は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。具体的に紙幣制御部311は、記憶部311Mから出金プログラムを読み出して実行することにより、図4と対応する図12に示す出金処理手順RT4を開始してステップSP61へ移る。
ステップSP61、SP62及びSP63において紙幣制御部311は、第1の実施の形態におけるステップSP1、SP2及びSP3と同様の処理を行い、次のステップSP64へ移る。
ステップSP64において紙幣制御部311は、出金すべき全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部111C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の金種、金種、記番号及び順序を記録して図13(A)に示すような排出前鑑別情報N31とし、これを記憶部311M(図3)に記憶させ、次のステップSP65へ移る。
ステップSP65、SP66、SP67、SP68及びSP69において紙幣制御部311は、第1の実施の形態におけるステップSP5、SP6、SP7、SP8及びSP9と同様の処理を行い、次のステップSP70へ移る。
ステップSP70において紙幣制御部311は、取り込んだ全ての紙幣についての鑑別結果が鑑別部14から得られると、鑑別情報生成部111C(図3)により、この鑑別結果を基に紙幣の金種、記番号及び順序を記録して図13(B)に示すような排出後鑑別情報N32とし、これを記憶部311M(図3)に記憶させ、次のステップSP71へ移る。
ステップSP71において紙幣制御部311は、記憶部311Mに記憶している排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32を比較し、次のステップSP72へ移る。ステップSP72において紙幣制御部311は、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32が一致したか否か、すなわち紙幣の金種、記番号及び順序が同一であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bが開放された当初に収容器12Aに収容されていた排出前の時点と、シャッタ12Bを閉塞して収容器12Aから取り込んだ排出後の時点とで、紙幣の金種、記番号及び順序が一致しており、不正行為等が行われた可能性が低いことを表している。このとき紙幣制御部311は、次のステップSP73へ移り、一時保留部15に収納している紙幣を搬送部13により取忘収納庫19へ順次搬送し、次のステップSP75へ移って出金処理手順RT4を終了する。
一方、ステップSP72において否定結果が得られると、このことは少なくとも排出前の紙幣と排出後の紙幣との間で金種、記番号及び順序が一致しておらず、すり替えや抜き取り等の不正行為が行われた可能性があることを表している。このとき紙幣制御部311は、次のステップSP74へ移り、例えば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行い、次のステップSP75へ移って出金処理手順RT4を終了する。
因みに記憶部311Mは、第1の実施の形態と同様、出金処理手順RT4の終了後も、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32を何れも記憶し続けている。紙幣制御部311は、例えば金融機関の職員による所定の操作等に応じて、この排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32の内容を操作表示部6に表示する等して確認させることができる。
[4−2.動作及び効果]
以上の構成において、第4の実施の形態による現金自動預払機301の紙幣入出金機310は、利用者との間で出金取引を行う際に実行する出金処理において、出金前の紙幣についての鑑別情報を基に、紙幣の金種、記番号及び順序を表す排出前鑑別情報N31を生成し記憶部111Mに記憶させる。続いて紙幣入出金機310は、この紙幣を入出金部12へ搬送し収容器12Aに収容してシャッタ12Bを開放することで、利用者による当該紙幣の取出を促す。
その後紙幣入出金機310は、紙幣の取り忘れが発生した場合、入出金部12の収容器12Aから取り込んだ後の紙幣についての鑑別情報を基に、紙幣の金種、記番号及び順序を表す排出後鑑別情報N12を生成し、記憶部311Mに記憶させる。さらに紙幣入出金機310は、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32における相違の有無を判断し、相違が無ければ取忘収納庫19へ搬送し、相違があれば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行う。
すなわち紙幣入出金機310は、排出前及び排出後の各時点において、鑑別結果を基に、紙幣の金種、記番号及び順序を表す排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32をそれぞれ生成して記憶している。このため紙幣入出金機310は、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32の内容を金融機関の職員等に確認させることで、排出前と排出後とにおける紙幣の金種、記番号及び順序の変化を容易に認識させ、不正行為の有無の判断材料として利用させることができる。
また紙幣入出金機310は、紙幣制御部311において排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32を比較し、その結果に応じて紙幣の取忘収納庫19への搬送又は異常対応処理を行うため、金融機関の職員による対処の一部を軽減させることができる。
その何れにおいても紙幣入出金機310は、鑑別情報として、紙幣の金種、記番号及び順序を記録しているため、例えば紙幣をすり替える行為があったとしても、記番号そのもの又はその順序が変化した場合にこれを容易に検知でき、又はその検知に繋がる情報を提供することができる。
例えば図13(A)及び(B)の排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32では、順序が「2」の紙幣において記番号が変化しており、これを基に、不正行為がなされた可能性が高いことを容易に判断できる。
その他の点においても、第4の実施の形態による紙幣入出金機310は、鑑別情報の内容以外に関して、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第4の実施の形態による現金自動預払機の紙幣入出金機310は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の金種、記番号及び順序を記録することにより、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32をそれぞれ生成する。これにより紙幣入出金機310は、排出前鑑別情報N31及び排出後鑑別情報N32を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について金種、記番号及び順序の変化を容易に検知することができ、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
[5.第5の実施の形態]
第5の実施の形態による現金自動預払機401(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機410を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機410(図2及び図3)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、紙幣制御部11に代わる紙幣制御部411及び入出金部412を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部411は、第1の実施の形態による紙幣制御部11と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。因みに紙幣制御部411は、入金処理については第1の実施の形態における紙幣制御部11と同様の処理を行う。
[5−1.入出金部の構成]
入出金部412は、図14(A)に示すように、第1の実施の形態による入出金部12と比較して、利用者の手を検知するための手検知センサ412FA及び412FBが設けられている点において相違するものの、例えば収容器12A等のような他の部分については同様に構成されている。
手検知センサ412FAは、紙幣検知センサ12E(図2)と同様の光センサであり、所定の検知光を発光する発光素子とこの検知光を受光する受光素子とが、収容器12Aの上側の空間を左右から挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。また手検知センサ412FBは、これらと同様の発光素子及び受光素子が、収容器12Aの上側の空間を前後から挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。
このため手検知センサ412FA及び412FBは、収容器12A内における紙幣の有無については検知せず、当該収容器12Aに近づけられた利用者の手や、この手に把持されて収容器12Aから出し入れされる紙幣により検知光が遮断されたか否かを検知し、その検知結果を紙幣制御部411へ通知する。以下、収容器12Aの上方に位置し、当該収容器12Aからの紙幣の入出時に当該紙幣やこれを把持する利用者の手が通過する空間を通過空間と呼ぶ。
紙幣制御部411は、入出金部412の手検知センサ412FA及びFBにおける検知結果を継続的に監視することにより、検知光の光路が遮断されたか否か、及びその回数等を認識する。これを基に紙幣制御部411は、この認識結果を基に、収容器12Aに対し利用者の手が近づけられたか否かや利用者の手により把持された紙幣が通過空間を通過したか否か、或いは当該収容器12Aに利用者の手が近づけられた回数や紙幣が通過空間を通過した回数等を判断することができる。
因みに紙幣検知センサ12Eは、実際には図14(B)に示すように、10組の紙幣検知センサ12EA、12EB、12EC、12ED、12EE、12EF、12EG、12EH、12EI及び12EJにより構成されている。この紙幣検知センサ12EA〜12EJは、収容器12Aを前方から見て格子状に配置されており、大きさが異なる様々な紙幣について、その有無を精度良く検知し得るようになっている。
紙幣制御部411は、紙幣検知センサ12EA〜12EJの検知結果を基に、収容器12A内に1枚以上の紙幣があるか否かを判断できる。また紙幣制御部411は、収容器12A内で紙幣が移動され紙幣検知センサ12EA〜12EJによる検知結果が変化した場合、当該紙幣が移動されたと判断することもできる。
[5−2.出金処理]
次に、紙幣入出金機410における紙幣の出金処理について説明する。現金自動預払機401において利用者との間で出金取引が行われる場合、紙幣入出金機410の紙幣制御部411は、利用者からの指示に基づき紙幣を出金する出金処理を行う。具体的に紙幣制御部411は、記憶部411Mから出金プログラムを読み出して実行することにより、図4と対応する図15及び図16に示す出金処理手順RT5を開始してステップSP81へ移る。
紙幣制御部411は、ステップSP81〜SP92において、第1の実施の形態におけるステップSP1〜SP12とそれぞれ同様の処理を行い、このうち最後のステップSP92において、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2が一致したか否か、すなわち紙幣の金種ごとの枚数が同一であったか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはシャッタ12Bが開放された当初に収容器12Aに収容されていた排出前の時点と、シャッタ12Bを閉塞して収容器12Aから取り込んだ排出後の時点とで、紙幣の金種ごとの枚数が一致していることを表している。このとき紙幣制御部11は、次のステップSP93へ移る。
ステップSP93において紙幣制御部411は、入出金部412の手検知センサ412FA及び412FBから得られた検知結果を基に、シャッタ12Bが開いている間に検知光が1回以上遮断された否か、すなわち利用者の手により収容器12Aにアクセスされたか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは利用者が入出金部412に対し手を全く差し入れておらず、単純に紙幣を取り忘れた可能性が高いことを表している。このとき紙幣制御部411は、次のステップSP94へ移り、一時保留部15に収納している紙幣を搬送部13により取忘収納庫19へ順次搬送した後、次のステップSP96へ移って出金処理手順RT5を終了する。
一方、ステップSP93において肯定結果が得られると、このことは、シャッタ12Bが開いている間に利用者の手や紙幣によって検知光が1回以上遮断されており、排出前と排出後とで紙幣の金種ごとの枚数が不変であったとしても、何らかの不正行為がなされた可能性があることを表している。このとき紙幣制御部411は、次のステップSP95へ移る。また紙幣制御部411は、ステップSP92において否定結果が得られた場合、すなわち排出前と排出後とで紙幣の金種ごとの枚数が一致しなかった場合にも、次のステップSP95へ移る。
ステップSP95において紙幣制御部411は、ステップSP14(図4)と同様、例えば金融機関の職員に連絡する等の異常対応処理を行い、次のステップSP96へ移って出金処理手順RT5を終了する。
[5−3.動作及び効果]
以上の構成において、第5の実施の形態による現金自動預払機401の紙幣入出金機410は、第1の実施の形態と同様に渡前及び排出後の各時点において、鑑別結果を基に、金種ごとの枚数を表す排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成して記憶する。そして紙幣入出金機410は、これらが一致しなかった場合、不正行為がなされた可能性が高いものとして、異常対応処理を行う。
これに加えて紙幣入出金機410は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2が一致したとしても、シャッタ12Bを開放している間に手検知センサ412FA及び412FBにより検知光の遮光を検知した場合には、利用者の手が収容器12Aにアクセスしたものとみなし、同様に異常対応処理を行う。
これにより紙幣入出金機410は、例えば出金された紙幣の偽券へのすり替えのように巧妙な不正行為がなされ、金種ごとの枚数からでは検知できなかったとしても、手検知センサ412FA及び412FBの検知結果を基に、不正行為が行われた可能性を判断すること、又はその判断材料を提供することができる。
その他の点においても、紙幣入出金機410は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第5の実施の形態による現金自動預払機の紙幣入出金機410は、出金処理において取り忘れ紙幣が発生した場合、排出前及び排出後の紙幣についての鑑別情報を基に紙幣の金種ごとの枚数を集計することにより、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成する。紙幣入出金機410は、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較することで、排出前及び排出後の紙幣について金種ごとの枚数の変化を容易に検知することができ、また手検知センサ412FA及び412FBの検知結果を基に収容器12Aに対するアクセスの有無を判断できるので、不正行為が行われた場合の金融機関の職員等による対処を容易化することができる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、排出前及び排出後の各時点における紙幣の金種ごとの枚数を鑑別情報とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第3の実施の形態のような紙幣の向き(表裏又は上下の何れか若しくはその組み合わせ)ごとの枚数や、紙幣に発行年が印刷される場合におけるこの発行年等、紙幣に予め設定された種類を種々の分類手法に従って分類したときの、その分類ごとの枚数を鑑別情報としても良い。
また上述した第2の実施の形態においては、排出前及び排出後の各時点における紙幣の金種に関する出現順序を鑑別情報とする場合について述べた。さらに第3の実施の形態では、排出前及び排出後の各時点における紙幣の向きの順序を鑑別情報とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣の損傷の程度等、紙幣を種々の分類手法に従って分類したときの、その分類ごとの出現順序を鑑別情報としても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、紙幣の向きとして表裏及び上下を組み合わせた4通りを鑑別情報とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣の向きとして表裏のみの2通り、或いは上下のみの2通りを鑑別情報としても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、媒体としての紙幣が紙葉状であるため、面に関する向きを表裏の2通りに分類する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば直方体状や立方体状の媒体において、面に関する向きを6通りに分類する等、媒体の形状に応じて分類可能な数に各媒体を分類して鑑別情報としても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、媒体としての紙幣が長方形に形成されているため、回転方向に関する向きを上下、すなわち0°及び180°の2通りに分類する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば媒体の形状が正方形に近い場合に、入出金部12において上方向を向く辺が4通り存在する場合、すなわち基準方向に対する紙幣の回転角度が4通り存在する場合に、回転角度を4通りに分類して鑑別情報としても良い。
さらに上述した第4の実施の形態においては、紙幣の金種、記番号及び順序を鑑別情報とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば順序を除いた金種及び記番号のみを鑑別情報としても良い。
さらに上述した第5の実施の形態においては、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2が一致した場合にのみ、手検知センサ412FA及び412FBの検知結果を利用した判断処理を行う場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2が一致しなかった場合に、手検知センサ412FA及び412FBにおいて検知光が遮断されていなければ、利用者による不正行為の可能性は低いものと判断し、これに応じた対応処理を行うようにしても良い。さらには、先に手検知センサ412FA及び412FBの検知結果を利用した判断処理を行うようにし、検知光が遮断された場合にのみ、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2の比較処理を行うようにしても良い。
このように本発明では、鑑別結果を基に鑑別対象の各紙幣を2以上に分類したときに、各媒体をこの分類により総合的に表す種々の情報を鑑別情報とすることができる。
さらに上述した第5の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に金種ごとの枚数を表す排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2をそれぞれ生成して比較する場合に、手検知センサ412FA及び412FBの検知結果も利用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば第2の実施の形態と同様に金種に関する出現順序を表す排出前鑑別情報N11及び排出後鑑別情報N12をそれぞれ生成して比較する場合等、種々の鑑別情報を生成して比較する場合に手検知センサ412FA及び412FBの検知結果も組み合わせて利用しても良い。
さらに上述した第5の実施の形態においては、紙幣の出金後に収容器12A内に紙幣が残留していたとき、すなわち紙幣の取り忘れが発生したときに、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を照合する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣の取り忘れが発生し、且つ手検知センサ412FA及び412FBや紙幣検知センサ12E等の他のセンサによる検知結果が所定の照合条件を満たす場合のみ、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を照合するようにしても良い。
具体的な照合条件としては、例えば手検知センサ412FA及び412FBにより、シャッタ12Bが開いている間に紙幣又は利用者の手が通過空間を所定回数以上通過したことや、紙幣検知センサ12EA〜12EJによるそれぞれの検知結果が排出前と排出後とで変化したこと、さらにはこれらの組み合わせ等とすることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、出金取引において利用者に紙幣を出金し、当該紙幣の取り忘れが発生した際に、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較する場合ついて述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金取引において、利用者が途中で手続の中止を指示し、入金された紙幣を入出金部から返却する際に当該紙幣の取り忘れが発生した場合に、排出前鑑別情報N1及び排出後鑑別情報N2を比較するようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣入出金機10の紙幣制御部11により出金処理手順RT1(図4)に従った出金処理を実行する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主制御部9単独又は当該主制御部9及び紙幣制御部11の協働により出金処理を実行しても良い。この場合、鑑別情報については、紙幣制御部11の記憶部11Mに限らず、主制御部9の記憶部9Mに記憶させても良く、さらにはネットワーク等の通信手段を介して外部から取得するようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、出金プログラムを紙幣制御部11の記憶部11Mに予め記憶させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主制御部9の記憶部9Mに記憶させておいても良く、また図示しないネットワークを介して外部のサーバ等からダウンロードして取得しても良く、さらには図示しないインタフェースを介してUSB(Universal Serial Bus)メモリのような着脱型の記憶手段から取得しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、利用者との間で媒体としての紙幣を取引する現金自動預払機1の紙幣入出金機10に本発明を適用した場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば各種金券や証券等の媒体を利用者との間で授受する種々の装置において、特に利用者が取り忘れた媒体を装置内に取り込む場合に本発明を適用しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、鑑別部としての鑑別部14と、鑑別情報生成部としての鑑別情報生成部11Cと、受渡部としての入出金部12と、取込部としての取込口12Cと、制御部としての紙幣制御部11とによって媒体処理装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる鑑別部と、鑑別情報生成部と、受渡部と、取込部と、制御部とによって媒体処理装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、操作部としての操作表示部6と、鑑別部としての鑑別部14と、鑑別情報生成部としての鑑別情報生成部11Cと、受渡部としての入出金部12と、取込部としての取込口12Cと、制御部としての紙幣制御部11とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる操作部と、鑑別部と、鑑別情報生成部と、受渡部と、取込部と、制御部とによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、利用者との間で紙幣等の媒体を授受する種々の装置でも利用できる。
1、101、201、301、401……現金自動預払機、5……入出金口、6……操作表示部、9……主制御部、9M……記憶部、10、110、210、310、410……紙幣入出金機、11、111、211、311、411……紙幣制御部、11C、111C、211C、311C、411C……鑑別情報生成部、11M、111M、211M、311M、411M……記憶部、12、412……入出金部、12A……収容器、12B……シャッタ、12C……取込口、12D……放出口、12E……紙幣検知センサ、412FA、412FB……手検知センサ、13……搬送部、14……鑑別部、15……一時保留部、16……紙幣収納庫、N1、N11、N21、N31……排出前鑑別情報、N2、N12、N22、N32……排出後鑑別情報。

Claims (16)

  1. 媒体を鑑別する鑑別部と、
    前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体に関する情報を生成し鑑別情報とする鑑別情報生成部と、
    利用者に受け渡すべき前記媒体を当該利用者が受取可能な状態で排出する受渡部と、
    前記受渡部に残された前記媒体を取り込む取込部と、
    前記利用者に受け渡すべき前記媒体を前記鑑別部により鑑別させ、排出前の前記媒体に関する前記鑑別部による鑑別結果を基に前記鑑別情報生成部により排出前鑑別情報を生成させ、前記取込部により取り込まれた前記媒体を前記鑑別部により鑑別させ、排出後の前記媒体に関する前記鑑別部による鑑別結果を基に前記鑑別情報生成部により排出後鑑別情報を生成させ、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体と前記取込部により取り込まれた前記媒体との相違を判断する制御部と
    を具えることを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記鑑別情報生成部は、前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体を2以上に分類したときに当該媒体を前記分類により総合的に表す情報を前記鑑別情報とし、
    前記制御部は、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体の分類と前記取込部により取り込まれた前記媒体の分類との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記鑑別情報生成部は、前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体を2以上に分類した場合の各分類の数を前記鑑別情報とし、
    前記制御部は、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体における各分類の数と前記取込部により取り込まれた前記媒体における各分類の数との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記受渡部は、前記利用者に受け渡すべき前記媒体を所定の整列方向に沿って整列された状態で排出し、
    前記鑑別情報生成部は、前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体を2以上に分類した場合の前記整列された状態における各分類の出現順序を前記鑑別情報とし、
    前記制御部は、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体における各分類の出現順序と前記取込部により取り込まれた前記媒体における各分類の出現順序との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
  5. 前記分類は、前記媒体に予め設定された種類を基になされる
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の媒体処理装置。
  6. 前記受渡部は、所定の基準方向を基準として前記媒体を複数通りの向きで前記利用者に排出可能であり、
    前記分類は、前記媒体が前記受渡部において前記利用者に排出される向きを基になされる
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の媒体処理装置。
  7. 前記媒体は、互いに異なる複数の面を有し、
    前記分類は、前記媒体が前記受渡部において前記基準方向に向けていた面を基になされる
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体処理装置。
  8. 前記媒体は、紙葉状に形成され第1面及び第2面を有し、
    前記分類は、前記媒体が前記受渡部において前記基準方向に前記第1面又は前記第2面の何れを向けていたかを基になされる
    ことを特徴とする請求項7に記載の媒体処理装置。
  9. 前記媒体は、回転対称な形状であり、
    前記分類は、前記媒体の前記受渡部における前記基準方向に対する回転角度を基になされる
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体処理装置。
  10. 前記媒体は、それぞれ一意の識別番号が付され、
    前記鑑別部は、前記媒体に付された前記識別番号をそれぞれ鑑別し、
    前記鑑別情報生成部は、前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体の前記識別番号に関する情報を前記鑑別情報とし、
    前記制御部は、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体の前記識別番号と前記取込部により取り込まれた前記媒体の前記識別番号との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  11. 前記鑑別情報生成部は、前記鑑別部による鑑別結果を基に、鑑別対象である前記媒体の前記識別番号及び順序に関する情報を前記鑑別情報とし、
    前記制御部は、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体の前記識別番号及び順序と前記取込部により取り込まれた前記媒体の前記識別番号及び順序との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の媒体処理装置。
  12. 前記受渡部から前記媒体が入出される際に当該媒体又は前記利用者の手が通過する通過空間を、当該媒体又は当該利用者の手が通過したことを検知する手検知センサ
    をさらに具え、
    前記制御部は、前記手検知センサにより前記媒体又は前記利用者の手が前記通過空間を所定回数以上通過したことを検知した場合のみ、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体と前記取込部により取り込まれた前記媒体との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  13. 前記受渡部は、前記媒体の有無を検知する2以上の媒体センサ
    をさらに具え、
    前記制御部は、前記媒体センサにより前記媒体を検知した結果が当該媒体を前記受渡部に排出した前後で変化した場合のみ、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体と前記取込部により取り込まれた前記媒体との相違を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  14. 利用者との間で媒体の受渡を伴う取引を行う操作指示を受け付ける操作部と、
    前記媒体を鑑別する鑑別部と、
    前記鑑別部による鑑別結果を基に、前記受渡の対象である前記媒体に関する情報を生成し鑑別情報とする鑑別情報生成部と、
    前記受渡の対象である媒体を当該利用者が受取可能な状態で排出する受渡部と、
    前記受渡部に残された前記媒体を取り込む取込部と、
    前記受渡の対象である媒体を前記鑑別部により鑑別させ、排出前の前記媒体に関する前記鑑別部による鑑別結果を基に前記鑑別情報生成部により排出前鑑別情報を生成させ、前記取込部により取り込まれた前記媒体を前記鑑別部により鑑別させ、排出後の前記媒体に関する前記鑑別部による鑑別結果を基に前記鑑別情報生成部により排出後鑑別情報を生成させ、前記排出前鑑別情報及び前記排出後鑑別情報を基に、前記受渡部に排出した前記媒体と前記取込部により取り込まれた前記媒体との相違を判断する制御部と
    を具えることを特徴とする媒体取引装置。
  15. 前記取引は、前記媒体取引装置から前記利用者が前記媒体を引き出す引出取引であり、
    前記受渡部は、前記引出取引において引き出される前記媒体を前記受渡の対象とする
    ことを特徴とする請求項14に記載の媒体取引装置。
  16. 前記取引は、前記利用者が前記媒体を前記媒体取引装置へ預け入れる預入取引であり、
    前記受渡部は、前記利用者から前記媒体が受け渡された後で前記預入取引が中止された場合に、前記利用者に返却すべき前記媒体を前記受渡の対象とする
    ことを特徴とする請求項14に記載の媒体取引装置。
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