JP2015191201A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、発熱体で生じた熱による影響を減らすことが可能な構成を有した映像表示装置を得る。
【解決手段】実施形態の映像表示装置は、例えば、表示部と、筐体と、発熱体と、部材と、を備える。表示部は、表示面と、当該表示面とは反対側の第一の面と、を有する。筐体は、第一の面を覆う第一の壁部を有し、表示部の少なくとも一部を収容する。発熱体は、第一の面と第一の壁部との間に位置される。部材は、第二の壁部と、端部と、第三の壁部と、を有する。第二の壁部は、第一の面と第一の壁部との間に位置され発熱体から受熱する。端部は、筐体と接触するかあるいは第二の壁部よりも筐体に近接する。第三の壁部には、第二の壁部と端部との間に位置され第一の開口が設けられる。
【選択図】図6
【解決手段】実施形態の映像表示装置は、例えば、表示部と、筐体と、発熱体と、部材と、を備える。表示部は、表示面と、当該表示面とは反対側の第一の面と、を有する。筐体は、第一の面を覆う第一の壁部を有し、表示部の少なくとも一部を収容する。発熱体は、第一の面と第一の壁部との間に位置される。部材は、第二の壁部と、端部と、第三の壁部と、を有する。第二の壁部は、第一の面と第一の壁部との間に位置され発熱体から受熱する。端部は、筐体と接触するかあるいは第二の壁部よりも筐体に近接する。第三の壁部には、第二の壁部と端部との間に位置され第一の開口が設けられる。
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、映像表示装置に関する。
従来、筐体内に、発熱体としてのバックライト用のLEDが収容された映像表示装置が知られている。
この種の映像表示装置では、発熱体で生じた熱の影響を減らすことが可能な新規な構成が得られれば、有意義である。
そこで、本発明の実施形態は、発熱体で生じた熱の影響を減らすことが可能な構成を有した映像表示装置を得ることを、目的の一つとする。
実施形態の映像表示装置は、例えば、表示部と、筐体と、発熱体と、部材と、を備える。表示部は、表示面と、当該表示面とは反対側の第一の面と、を有する。筐体は、第一の面を覆う第一の壁部を有し、表示部の少なくとも一部を収容する。発熱体は、第一の面と第一の壁部との間に位置される。部材は、第二の壁部と、端部と、第三の壁部と、を有する。第二の壁部は、第一の面と第一の壁部との間に位置され発熱体から受熱する。端部は、筐体と接触するかあるいは第二の壁部よりも筐体に近接する。第三の壁部には、第二の壁部と端部との間に位置され第一の開口が設けられる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御(技術的特徴)、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
また、以下の各図では、便宜上、方向が規定されている。図1に示されるようなテレビジョン受像機1の筐体3がスタンド2に対する可動範囲の中央位置(中立位置)にある状態において、X方向は、表示面4aに対する正面視(前面視)で右方、Y方向は、上方、Z方向は、表示面4aの法線方向(手前方向、前方)である。なお、本実施形態では、例えば、Y方向は、テレビジョン受像機1のスタンド2が載置面P(平面、載置平面、XZ平面、図3参照)上に載せられた場合の当該載置面Pの法線方向に沿い、X方向およびZ方向は、載置面Pと平行である。また、以下では、便宜上、図1〜6の上方は上方、図1〜6の下方は下方、図3,6の左方は前方とそれぞれ称される。
以下の実施形態では、映像表示装置がテレビジョン受像機として構成された場合が例示されるが、本発明の映像表示装置は、これには限定されない。本発明の映像表示装置は、発熱体が収容された筐体を備えた電子機器、具体的には、例えば、所謂オールインワン(AIO)タイプのパーソナルコンピュータや、スマートテレビ、ディスプレイ装置、モニタ装置、タブレット、スマートフォン、携帯電話機等としても構成されうる。
図1に示されるように、テレビジョン受像機1は、スタンド2と筐体3とを備える。筐体3は、表示部4を支持する。表示部4の少なくとも一部は、筐体3内に収容される。スタンド2は、筐体3を支持する。なお、スタンド2は、筐体3を、移動可能(回動可能)に支持することができる。例えば、スタンド2は、筐体3を、載置面P(図3参照)と直交した軸回りに回動可能に支持することができる。テレビジョン受像機1は、映像表示装置または電子機器の一例である。スタンド2は、支持部や、台部や脚部等とも称されうる。筐体3は、アウタケースや、カバー、ハウジング等とも称されうる。
図1,2に示されるように、筐体3は、正面視および背面視では四角形状(例えば横長の長方形状)の外観を呈している。また、図3に示されるように、筐体3は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3は、面3aと、この反対側の面3bと、を有する。面3aおよび面3bは、いずれも、筐体3の厚さ方向(Z方向)と交叉する方向(例えば直交する方向、XY平面)に沿って延びている(広がっている)。面3aと面3bとは略平行である。また、筐体3は、面3aと面3bとの間に亘る面3pを有する。面3aは、前面または正面とも称されうる。面3bは、後面または背面とも称されうる。面3pは、周面または側面とも称されうる。面3a,3b,3pは、必ずしもエッジ等で明確に区分される必要はなく、湾曲部等を介してなめらかに繋がってもよいし、一体化されてもよい。例えば、図3に示されるように、上側の面3pは、上側および後側に凸の湾曲面として構成され、面3bとなめらかに繋がり一体化されている。
筐体3は、正面視では、四つの端部3c〜3fと、四つの角部3g〜3jと、を有する。端部3c〜3fは、辺部または縁部とも称されうる。角部3g〜3jは、尖部、曲部、または端部とも称されうる。また、本実施形態では、端部3c,3eは、長辺部の一例であり、端部3d,3fは、短辺部の一例である。
筐体3は、壁部3k,3m,3nを有する。壁部3k,3m,3nは、プレートやフレームとも称されうる。壁部3kは、筐体3のうち前側に位置され、筐体3の厚さ方向(Z方向)と交叉する方向(例えば直交する方向、XY平面)に沿って延びている(広がっている)。壁部3kは、前壁部や表壁部等とも称されうる。壁部3mは、筐体3のうち後側に位置され、筐体3の厚さ方向(Z方向)と交叉する方向(例えば直交する方向、XY平面)に沿って延びている(広がっている)。壁部3mは、後壁部や裏壁部等とも称されうる。壁部3nは、壁部3kと壁部3mとの間に亘り、壁部3kおよび壁部3mと交差している。壁部3nは、周壁部や、側壁部、端壁部、立壁部等とも称されうる。壁部3k,3m,3nは、それぞれ四角形状(例えば長方形状)の板状である。また、壁部3kは、面3aを有し、壁部3mは、面3bを有し、壁部3nは、面3pを有する。壁部3k,3m,3nは、必ずしもエッジ等で明確に区分される必要はなく、湾曲部等を介してなめらかに繋がってもよいし、一体化されてもよい。例えば、図3に示されるように、上側の壁部3nは、上側および後側に凸に湾曲され、壁部3mとなめらかに繋がり一体化されている。壁部3k,3m,3nは、部分的に屈曲され、凹部や凸部等を有してもよい。また、壁部3k,3m,3nの筐体3内側には、リブや突起等が設けられうる。このような構成により、筐体3の剛性が高まりやすい。筐体3は、金属材料や合成樹脂材料等で構成されうる。壁部3mは、第一の壁部の一例である。
図1,3に示されるように、壁部3kには、例えば四角形状の開口部3rが設けられている。よって、壁部3kは、四角形状かつ枠状である。また、開口部3rは、例えば、透明な板状の部材3sで覆われている。この部材3sは、マスクや、カバー、ガラス等とも称されうる。
図2,3に示されるように、壁部3mには、開口部3t,3u(開口領域、開口形成領域)が設けられている。開口部3t,3uは、貫通孔であり、筐体3の内側(空間S2)と外側とを連通している。開口部3t,3uは、上下方向に互いに離間している。開口部3tは、筐体3の上側の端部3cに寄せて設けられ、当該端部3cに沿って延びている。また、開口部3uは、筐体3の下側の端部3eに寄せて設けられ、当該端部3eに沿って延びている。開口部3t,3uは、それぞれ、複数の貫通孔3vを含んでいる。貫通孔3vは、例えば、端部3c,3eと交差する方向(Y方向)に細長いスリット状に形成されている。複数の貫通孔3vが、それぞれの幅方向(X方向)に間隔をあけて並べられている。
開口部3tは、筐体3の上部に設けられている。よって、筐体3(空間S2)内で電気部品の発熱等によって暖められた空気は、開口部3tから流出する。これに応じて、開口部3tより下側に位置された開口部3uを介して、筐体3内に空気が流入する。すなわち、上下に離間された二つの開口部3t,3uが設けられたことにより、筐体3内には、開口部3uから流入し筐体3(空間S2)内を上昇して開口部3tから流出する空気流St1,St2が形成される。なお、筐体3内には、空気流を生じる電動ファンが設けられてもよい。また、開口部3t,3uは、例えばメッシュ状に形成されるなど、種々の形態で形成されてもよい。
筐体3は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されることができる。例えば、筐体3は、前側の部材11と、後側の部材12と、を有する。部材11は、少なくとも壁部3kを含む。部材11は、前側部材や、マスク、カバー、フロントカバー、ベゼル等とも称されうる。また、部材12は、少なくとも壁部3mを含む。部材12は、後側部材や、ベース、ボトム、カバー、リヤカバー等とも称されうる。壁部3nは、部材11および部材12のうち少なくともいずれか一方に含まれうる。
筐体3内の、部材11と部材12との間、すなわち、壁部3kと壁部3mとの間には、部材13が設けられている。部材13は、中間部材や、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム、シールド等とも称されうる。部材13は、四角形状(例えば長方形状)である。部材13は、壁部13a,13bを有する。壁部13a,13bは、それぞれ、四角形状(例えば長方形状)の板状である。壁部13aは、筐体3の厚さ方向と交叉する方向(例えば直交する方向、XY平面)に沿って延びている(広がっている)。この壁部13aを取り囲むように、複数(例えば四つ)の壁部13bが設けられている。壁部13bは、壁部13aの端部13c(周縁部、角部)から前側(図3では左側)に向かうにつれて筐体3の中央部から離間する方向に延びている(広がっている)。壁部13aおよび壁部13bにより、前側に向けて開放された凹部が構成されている。なお、壁部13a,13bは、必ずしもエッジ等で明確に区分される必要はなく、湾曲部等を介してなめらかに繋がってもよいし、一体化されてもよい。部材13は、熱伝導率が比較的高い材料、例えば鉄系材料やアルミ系材料等の金属材料で、構成される。壁部13aは、第二の壁部の一例であり、壁部13bは、第三の壁部の一例である。
壁部13aは、面13dと、この反対側の面13eと、を有する。面13dおよび面13eは、いずれも、筐体3の厚さ方向と交叉する方向(例えば直交する方向、XY平面)に沿って延びている(広がっている)。面13dと面13eとは略平行である。面13dは、前面、正面、または内面とも称されうる。面13eは、後面、背面、または外面とも称されうる。
図6に示されるように、壁部13bは、面13fと、この反対側の面13gと、を有する。面13f,13gは、壁部13aの端部13cから前側(図6では左側)に向かうにつれて筐体3の中央部から離間する方向に延びている(広がっている)。面13fと面13gとは略平行である。面13fは、前面または内面とも称されうる。面部13f,13gは、後面または外面とも称されうる。
部材13は、少なくとも一つ(例えば四つ)の端部13hを有する。図3,4には、上側および下側に位置された端部13hのみが示されている。端部13hは、壁部13bの先端部(周縁部)に位置され、フランジ状に張り出している。端部13hの少なくとも一部は、筐体3の端部3c〜3fの一部を構成している。端部13hは、それぞれ、対応する端部3c〜3fの延びる方向に沿って延びている。例えば、上側の端部13hは、端部3cの延びる方向、すなわち、X方向に沿って延びている。また、端部13hは、それぞれ、XY平面に沿った帯板状に形成されている。
部材13は、部分的に屈曲され、凹部や凸部等を有する。具体的に、壁部13aには、後側に突出する凸部13i,13jが設けられている。凸部13iは、台形状の断面を有してXY平面に沿う方向(例えばX方向やY方向)に略等幅で帯状に延びた形状に構成されている。凸部13iは、フレームや、支柱、シャシー等として機能している。複数の凸部13iが、T字状や、Π字状、格子状等を成す状態に接続され、部材13の剛性が高められている。また、凸部13jは、円錐台状に構成されている。凸部13jは、筐体3内に収容される部品(例えば回路基板14A等)を支持する支持部や、脚部、ボス等として機能している。凸部13jには、結合具(固定具、図示されず)を通す開口部が設けられうる。
図3に示されるように、筐体3の内部の空間は、部材13によって、前後に配置された二つの空間S1,S2に分割されている。すなわち、部材13は、空間S1と空間S2とを分ける隔壁とも称されうる。空間S1は、表示部4よりも後側でありかつ部材13よりも前側に位置され、筐体3、表示部4、および部材13に囲まれている。空間S2は、部材13よりも後側でありかつ壁部3mよりも前側に位置され、部材13および筐体3に囲まれている。
筐体3の面3a,3b,3pには、コネクタや、操作部、カメラモジュール(カメラ、撮像装置)等(図示されず)が設けられうる。コネクタは、例えば、電源ケーブル用のコネクタや、USB(universal serial bus)コネクタ、カードコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等であってもよい。操作部は、例えば、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス、ダイヤル等であってもよい。
表示部4のうち前側に位置した表示面4aは、開口部3rおよび部材3sを介して筐体3の前方(外方)から視認可能である。表示部4は、正面視では四角形状(例えば長方形状)に構成されている。表示部4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示部4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。また、表示部4は、シートディスプレイ(フレキシブルディスプレイ)であってもよい。表示部4は、ディスプレイや、パネル、表示装置等とも称されうる。
図3に示されるように、表示部4の、後側に位置した面4bは、筐体3内に臨む。面4bは、部材13の壁部13aの面13dに面している。面4bは、後面や、背面、内面、非表示面とも称されうる。面4bは、第一の面の一例である。
表示部4の後側には、照射された光をディスプレイの背面へ導く導光部4cが設けられている。導光部4cは、表示部4の一部として一体化(サブアセンブリ)されうる。その場合、面4bは、導光部4cの一部である。あるいは、導光部4cは、表示部4とは別に構成され、テレビジョン受像機1が組み立てられる際に、表示部4の後側に隣接する状態に配置されてもよい。
表示部4の前側には、タッチパネル(図示されず)が設けられてもよい。タッチパネルは、例えば部材3sの後側に設けられてもよいし、部材3sに替えてあるいは一体的に設けられてもよい。タッチパネルは、透明な比較的薄い四角形状に構成され、表示面4aを覆っている。ユーザ等は、例えば、手指や部品(例えばスタイラス等、図示されず)等でタッチパネルの前側からタッチパネルに対して、触れる、押す、擦る、あるいは手指やスタイラス等を近傍で動かす、等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示部4の表示面4aから出た光は、壁部3kの開口部3rからタッチパネルおよび部材3sを通過(透過)して筐体3の前方(外方)へ出る。タッチパネルは、入力部や、操作部、タッチセンサ等とも称されうる。タッチパネルも、表示部4の一部として一体化(サブアセンブリ)されてもよいし、表示部4とは別に構成され、テレビジョン受像機1が組み立てられる際に、表示部4の前側に隣接する状態に配置されてもよい。
図3,5に示されるように、筐体3内の部材13の後側、すなわち空間S2内には、一つ以上の回路基板14Aが収容されている。回路基板14Aは、Z方向と交差しXY平面に沿って広がった姿勢で配置されている。すなわち、回路基板14Aは、表示部4や、壁部3k,3m,13a等と、略並行に設けられている。回路基板14Aは、凸部13jに、例えば結合具(例えばねじ、図示されず)によって結合(接続、固定、支持)されている。これにより、回路基板14Aは、壁部13aの面13eと間隔をあけて面した状態に設けられている。回路基板14Aは、壁部3k,3m,3n,13a等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n,13a等との間に空間(隙間)が形成された状態で、設けられている。
また、本実施形態では、例えば、回路基板14Aには、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、コネクタ等の複数の部品14B(電気部品、電子部品)を実装することができる。また、制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示部4の表示面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED14C(light emitting diode、図4参照)での発光等を制御する。表示部4や、スピーカ、LED14C等は、出力部の一例である。なお、筐体3内には、回路基板14Aに設けられていない電気部品や電子部品も収容されうる。部品14Bは、電気部品、発熱体の一例である。
また、図3,4に示されるように、筐体3内の部材13の前側、すなわち空間S1内には、複数のLED14Cが収容されている。具体的には、壁部13aの面13d上に、複数のLED14Cが、二次元的に、離散的に、例えば格子点状に、配置されている。各LED14Cは、表示部4の導光部4cと面している。LED14Cから出射された光は、導光部4c(拡散部)に入射され、拡散された後に、表示部4を透過し、表示面4aに映し出された映像(画像)とともに前方へ出射される。複数のLED14Cは、所定数毎に、基板14Dに実装されている。基板14Dは、線状(帯状、短冊状)に延びている。基板14D上では、複数のLED14Cが、間隔をあけて一列に並んでいる。基板14Dは、壁部13aに、結合具(例えばねじ、図示されず)によって結合(接続、固定、支持)されている。本実施形態では、複数のLED14Cと当該LED14Cが実装された基板14Dとによって、LEDサブアセンブリ(LEDユニット)が構成されている。よって、作業者は、複数のLED14Cをまとめて取り付けることができ、複数のLED14Cを個別に取り付ける場合に比べて、より容易にあるいはより迅速に作業を実行することができる。なお、LED14Cの点灯および消灯は、回路基板14A等に実装された制御回路によって制御される。LED14Cは、発光部、電気部品、発熱体の一例である。
このように、本実施形態では、部材13の壁部13aの前後両側に、LED14Cや、部品14B等の発熱体が、配置されている。そこで、本実施形態では、部材13は、部品の支持や、剛性確保のための部材としてのみならず、発熱体が生じた熱を筐体3外へ出す放熱部材としても用いられている。部材13は、発熱体が生じた熱を、熱伝導や熱輻射等によって受熱し、受けた熱を筐体3外へ放出する。具体的に、部材13は、発熱体から受けた熱が、例えば、空間S2内で下側から上側へ向けて流れる空気流St1,St2に伝わり、対流(熱伝達)によって筐体3外へ輸送されるよう、構成される。なお、部材13は、発熱体と熱的に接続されてもよい。
ここで、図3に示されるように、本実施形態では、壁部13aと回路基板14Aとの間に間隔Sp(隙間)が設けられている。よって、例えば、壁部13aから間隔Spを通る空気流St1に熱が伝達され、この空気流St1が筐体3外へ流出することにより、放熱される。このように、本実施形態では、間隔Spが設けられていることにより、間隔Spが設けられていない場合に比べて、壁部13aにおける空気流St1と熱交換する領域、すなわち、空気流St1が壁部13aに当たる領域が、より広く確保されやすい。よって、部材13による放熱性能がより高まりやすい。
また、本実施形態では、発熱体としての部品14Bを、回路基板14Aの表裏両側を流れる空気流St1,St2によって冷却することができる。よって、部品14Bあるいはその周辺の温度が高くなり難い。
図3,6に示されるように、部材13の端部13hは、筐体3と接続されている。このため、部材13の壁部13aが受けた熱は、壁部13bを介して端部13hへ伝わり、ひいては筐体3に伝わる。よって、壁部13aから端部13hへ壁部13bを介して伝導される熱量が大きいほど、筐体3の温度が高くなりやすい。この点、本実施形態では、図5,6に示されるように、端部3cに接続される壁部13bに、複数の開口部13kが設けられている。開口部13kは、それぞれ、X方向に沿って延びたスリット状の貫通孔である。図5に示されるように、複数の開口部13kが、X方向に沿って一列に並んでいる。ここで、X方向は、端部13hが延びた方向であり、壁部13aから端部13hへの熱伝導方向(Y方向)と交差した(直交した)方向である。そして、開口部13kの長手方向(X方向)の両側には、壁部13a側と端部13h側とをY方向に繋ぐ接続部13mが設けられている。接続部13mは、ブリッジ部、またはトラバース部とも称されうる。開口部13kが設けられたことにより、図5,7に示されるように、壁部13bでは、断面13n、すなわち接続部13mの断面は、他の開口部13kが設けられていない一般部の断面(断面13nと平行な断面)に比べて、狭窄されていることになる。換言すれば、断面13nの断面積は、壁部13bの一般部の断面積よりも小さい。よって、接続部13mは、狭窄部の一例である。接続部13mは、幅狭部とも称されうる。このような構成により、壁部13aから壁部13bを介して端部13hひいては筐体3に伝わる熱量を減らすことができる。よって、部材13が受けた熱によって筐体3(の端部3c)の温度が高くなるのが抑制されうる。なお、空気の対流等によって筐体3のうち上部で温度が高くなりやすいため、本実施形態では、壁部13aの周囲の四つの壁部13bのうち上側の壁部13b、すなわち端部3cに沿った壁部13bに、開口部13kならびに接続部13mが設けられている。しかし、これには限定されず、開口部13kは、他の壁部13bに設けられてもよい。また、本実施形態のように複数の開口部13kが設けられた壁部13bの剛性あるいは強度は、一つのより大きな開口部が設けられた壁部(図示されず)の剛性あるいは強度に比べて、高まりやすい。また、本実施形態のように複数の接続部13mが設けられた壁部13bの剛性あるいは強度は、一つの接続部が設けられた壁部(図示されず)の剛性あるいは強度に比べて、高まりやすい。
また、図5,7に示されるように、壁部13bは、開口部13kのX方向に沿った幅W1(長さ)が接続部13mのX方向に沿った幅W2(長さ)よりも大きい部分を有している。また、X方向(一方向)に沿った壁部13bの断面13nにおいて、開口部13kのX方向に沿った幅W1(長さ)の合計値が、接続部13mのX方向に沿った幅W2(長さ)の合計値よりも大きい。このような構成により、壁部13bにおける熱伝導がより効果的に抑制されやすい。なお、断面13nは、壁部13bの厚さ方向に沿った断面であって、面13f,13gと直交する一つの断面(平面)である。
なお、接続部13m(狭窄部)の少なくとも一部は、屈曲されてもよい。例えば、接続部13mは、壁部13bと交差する方向に突出した凸形状あるいは凹形状に屈曲された場合、剛性が向上する。屈曲部の断面形状は、例えば、U字状、C字状、半球状、クランク状等である。このような構成によれば、開口部13k(第一の開口)が設けられた場合にあっても、部材13の剛性の低下が抑制されやすい。
また、図5〜7に示されるように、本実施形態では、開口部13kは、閉じられている。具体的に、開口部13kは、壁部13bの面13fおよび面13gのうちいずれか一方(例えば面13f)に取り付けられた覆部材15によって、覆われている。仮に、開口部13kが開口されていた場合、空間S1で加熱された空気によって、空間S1から開口部13kを通って筐体3の端部3cに当たる空気流(対流)が形成され、当該端部3cが加熱される場合がある。この点、本実施形態では、開口部13kが、覆部材15で覆われることによって閉じられているため、開口部13kを通る空気流によって筐体3が加熱され、筐体3の温度が高くなるのが、抑制される。なお、開口部13kの全域が閉じられている必要はなく、開口部13kの一部が開口していてもよい。
また、覆部材15は、例えば、合成樹脂材料等で構成されたフィルムである。覆部材15は、壁部13bに接着されている。よって、例えば、開口部13kが閉じられた構成を、比較的簡素なあるいは比較的軽量な構成として、得ることができる。また、例えば、作業者は、開口部13kが覆部材15で閉じられた構成を、比較的容易に得ることができる。また、覆部材15としては、熱伝導性が比較的低い材料が選択される。
さらに、覆部材15は、例えば、遮光性を有している。よって、光が覆部材15を透過し難い。壁部13bは、空間S1を覆っている。空間S1では、LED14Cから表示部4にバックライトが照射されている。よって、仮に、開口部13kが開放された状態であったり、あるいは覆部材15が光を透過する部材であったりすると、空間S1内の光が、開口部13kあるいは覆部材15を通して、空間S2に漏れ、ひいては、開口部3tから筐体3の外部へ漏れる場合がある。また、逆に、開口部13kあるいは覆部材15を通して外部から空間S1内に光が入ると、例えば、表示面4aで映し出される映像に明るさのムラが生じたり、所望の映像が出力されなかったりする虞がある。この点、本実施形態では、開口部13kを覆う覆部材15が遮光性を有しているため、このような不都合な事態が生じ難い。
また、図6に示されるように、筐体3の壁部3mに設けられた開口部3tは、開口部13kの縁部13p(周縁部)と面している。上述したように、壁部13bの開口部13kでは熱は伝わらないため、開口部13kの縁部13pには熱が留まりやすい。この点、本実施形態では、開口部3tが縁部13pと面するように設けられているため、縁部13pの熱が開口部3tを通る空気流St1,St2(対流)によって輸送されやすい。よって、縁部13p、ひいては、筐体3の温度が高くなり難い。
さらに、開口部3tと面する縁部13pは、開口部13kの発熱体側、すなわち、部品14B側あるいはLED14C側(下側)に、位置されている。発熱体側(発熱体に近い側)の縁部13pの温度は、他の縁部の温度よりも高くなりやすい。よって、本実施形態によれば、縁部13pのうち温度が高くなりやすい領域に、開口部3tを通る空気流St1,St2を作用させることができる。よって、例えば、壁部13bをより効率よく冷却することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質、色、透明度、屈折率、反射率等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、部材13の端部13hは、筐体3の端部3cと接続されたが、これには限定されず、端部13hは、部材13の壁部13aよりも筐体3に近接するよう構成されてもよい。換言すれば、端部13hと筐体3の一部との距離が、壁部13aの一部と筐体3の一部との距離よりも短ければよい。また、部材13の壁部13a(第二の壁部)と壁部13b(第三の壁部)とがなめらかに連続した構成、すなわち、壁部13bが壁部13aの一部(周縁部、端部)である構成であってもよい。
1…テレビジョン受像機(映像表示装置)、3…筐体、3m…壁部(第一の壁部)、3t…第二の開口、4…表示部、4a…表示面、4b…面(第一の面)、13a…壁部(第二の壁部)、13b…壁部(第三の壁部)、13h…端部、13k…開口部(第一の開口)、13m…接続部(狭窄部)、14B…部品(発熱体、電気部品)、14C…LED(発熱体、電気部品)、15…覆部材、W1…(開口部の)幅、W2…(接続部の)幅。
Claims (10)
- 表示面と、当該表示面とは反対側の第一の面と、を有した表示部と、
前記第一の面を覆う第一の壁部を有し、前記表示部の少なくとも一部を収容した筐体と、
前記第一の面と前記第一の壁部との間に位置された発熱体と、
前記第一の面と前記第一の壁部との間に位置され前記発熱体から受熱する第二の壁部と、前記筐体と接触するかあるいは前記第二の壁部よりも前記筐体に近接した端部と、前記第二の壁部と前記端部との間に位置され第一の開口が設けられた第三の壁部と、を有した部材と、
を備えた、映像表示装置。 - 前記端部は一方向に沿って延び、
前記第一の開口の前記一方向に沿った幅の合計値が前記狭窄部の前記一方向に沿った幅の合計値よりも大きい、請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記第一の開口は閉じられている、請求項1または2に記載の映像表示装置。
- 前記第一の開口は覆部材で覆われている、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の映像表示装置。
- 前記覆部材は遮光性を有した、請求項4に記載の映像表示装置。
- 前記筐体に、前記第一の開口の縁部と面した第二の開口が設けられた、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の映像表示装置。
- 前記縁部は、前記第一の開口の前記発熱体側に位置された、請求項6に記載の映像表示装置。
- 前記発熱体は、電気部品である、請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の映像表示装置。
- 前記発熱体は、発光体である、請求項8に記載の映像表示装置。
- 表示面と、当該表示面とは反対側の第一の面と、を有した表示部と、
前記第一の面を覆う第一の壁部を有し、前記表示部の少なくとも一部を収容した筐体と、
前記第一の面と前記第一の壁部との間に位置された発熱体と、
前記第一の面と前記第一の壁部との間に位置され前記発熱体から受熱する第二の壁部と、前記筐体と接触するかあるいは前記第二の壁部よりも前記筐体に近接した端部と、前記第二の壁部と前記端部との間に位置され複数の第一の開口が設けられた第三の壁部と、を有した部材と、
を備え、
前記第三の壁部は、二つの前記第一の開口の間の前記一方向に沿った幅が前記第一の開口の前記一方向に沿った幅よりも小さい部分を有した、映像表示装置。
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JP2014070225A JP2015191201A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 映像表示装置 |
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KR20220147364A (ko) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 디바이스 |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014070225A patent/JP2015191201A/ja active Pending
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KR102476289B1 (ko) * | 2021-04-27 | 2022-12-08 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 디바이스 |
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