JP2015190493A - 動力伝達装置 - Google Patents

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健太郎 角田
和也 川村
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和也 川村
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Tomoki Nishikubo
僚輝 西久保
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Abstract

【課題】区画部材により画成されるデフ室からの作動油の排出性をより向上させる。
【解決手段】デフリングギヤ45は、主回転方向に回転する際にデフ室60内の作動油を作動油貯留室65側に向けて掻き上げるように配置される斜歯歯車であり、リザーバプレート70は、デファレンシャルギヤ50の一部を覆うデフ覆い部71と、デフ覆い部71のデフリングギヤ45側の一端からデフリングギヤ45の径方向外側に延びるフランジ部72とを含み、フランジ部72は、トランスアクスルケース222の内周面222aに沿って延びる下側縁部72dと、下側縁部72dに沿って延びると共に作動油貯留室65側に突出してデフ室60内を延びる油路60oを画成する弾性突出部(油路画成部)100とを有し、弾性突出部(油路画成部)100は、油路60oを流れる作動油がデフ室60外に流出するように、主回転方向の進行方向側の端部で開口されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ケース内をデフリングギヤおよびデファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材を備える動力伝達装置に関する。
従来、この種の動力伝達装置として、変速機構や差動装置(デファレンシャルギヤ)を収納するケース部材内を当該差動装置が配置されるデフ室とオイル(作動油)が貯留される貯留室とに区画するリザーバプレートを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この動力伝達装置のリザーバプレートは、ケース部材内で差動装置を覆うと共に当該ケース部材から差動装置のリングギヤ(デフリングギヤ)の外周面に沿って延設されたリブ部材の内周面に密着するように配置される。これにより、この動力伝達装置では、デフ室内、すなわち差動装置のリングギヤの周囲にオイルが滞留するのを抑制し、リングギヤの回転抵抗の増加を抑制している。
国際公開第2011/121861号
上記従来の動力伝達装置では、リングギヤの外周面の一部を露出させるようにリブ部材に切り欠が形成されており、リングギヤの回転により掻き上げられて飛散するデフ室内のオイルは、当該切り欠を介してデフ室外へと排出されて貯留室へと送られる。しかしながら、リブ部材に切り欠を設けただけではデフ室内のオイルを充分に外部に排出し得ず、デフ室内に滞留するオイルの量を減らして効率を改善することができない。従って、従来の動力伝達装置は、デフ室内のオイルの排出性を向上させるという面で、なお改善の余地を有している。
そこで、本発明は、区画部材により画成されるデフ室からの作動油の排出性をより向上させることを主目的とする。
本発明による動力伝達装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による動力伝達装置は、
変速機からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤに噛合するデフリングギヤと、前記デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤを収容するケースと、前記ケース内を前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材とを備える動力伝達装置において、
前記デフリングギヤは、主回転方向に回転する際に前記デフ室内の作動油を前記作動油貯留室側に向けて掻き上げるように配置される斜歯歯車であり、
前記区画部材は、前記デファレンシャルギヤの一部を覆うデフ覆い部と、前記デフ覆い部の前記デフリングギヤ側の一端から該デフリングギヤの径方向外側に延びるフランジ部とを含み、
前記フランジ部は、前記ケースの内周面に沿って延びる下側縁部と、該下側縁部に沿って延びると共に前記作動油貯留室側に突出して前記デフ室内を延びる油路を画成する油路画成部とを有し、
前記油路画成部は、前記油路を流れる作動油が前記デフ室外に流出するように、前記主回転方向の進行方向側の端部で開口されていることを特徴とする動力伝達装置。
このように構成された動力伝達装置では、デフリングギヤが主回転方向に回転するのに伴って、デフ室の下部に滞留する作動油がデフリングギヤの歯に押されて区画部材の油路画成部によりデフ室内に画成される油路内に集められると共に、デフリングギヤの主回転方向の進行方向側に向かう流れを形成する。そして、当該油路内の作動油は、油路画成部の主回転方向側の開口端からデフ室外へと流出し、作動油貯留室へと流入する。これにより、この動力伝達装置では、デフリングギヤによりデフ室外へと掻き出されずに当該デフ室内に滞留する作動油をデフリングギヤの回転を利用しながら区画部材の油路画成部により画成される油路を介してデフ室外に排出することができる。従って、この動力伝達装置では、区画部材により画成されるデフ室内の作動油の排出性をより向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る動力伝達装置の概略構成図である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 図1の動力伝達装置の要部を示す正面図である。 図1の動力伝達装置に含まれるリザーバプレートを示す側面図である。 リザーバプレートを示す斜視図である。 図3に示すA−A線に沿った拡大断面図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動式の車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を左右の駆動輪(前輪)DWに伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、コンバータハウジング221および当該コンバータハウジング221に連結されるトランスアクスルケース222を含むトランスミッションケース22や、コンバータハウジング221内に収容される流体伝動装置(発進装置)23、オイルポンプ24、トランスアクスルケース222内に収容される自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)40、デファレンシャルギヤ(差動機構)50等を含む。
流体伝動装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸26に接続された出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c等を有するトルクコンバータとして構成される。ただし、流体伝動装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとからなるポンプアッセンブリと、ハブを介して流体伝動装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤとを備えるギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、トランスミッションケース22内に貯留されている作動油(ATF)を図示しないストレーナを介して吸引して図示しない油圧制御装置へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30と、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35と、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1とを含む。
第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリア34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリア34は、入力軸26に一体回転可能に接続されている。また、第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリア34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリア39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構40、デファレンシャルギヤ50およびドライブシャフト28を介して左右の駆動輪DWに伝達される。また、プラネタリキャリア39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、当該プラネタリキャリア39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39とを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリア34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリア39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。
また、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39に連結(固定)されるインナーレースや、アウターレース、複数のスプラグ、複数のスプリング(板バネ)、保持器等を含み、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際に各スプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させるものである。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、図示しない油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
ギヤ機構40は、自動変速機25の第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されるカウンタドライブギヤ41と、自動変速機25の入力軸26と平行に延在するカウンタシャフト42に固定されると共にカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と、カウンタシャフト42に形成(あるいは固定)されると共にカウンタドライブギヤ41,カウンタドリブンギヤ43および当該カウンタシャフト42を介して自動変速機25からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤ44と、ドライブピニオンギヤ44に噛合するデフリングギヤ45とを有する。
デファレンシャルギヤ50は、図1に示すように、一対(2個)のピニオンギヤ51と、それぞれドライブシャフト28に固定されると共に一対のピニオンギヤ51に直角に噛合する一対(2個)のサイドギヤ52と、一対のピニオンギヤ51を支持するピニオンシャフト53と、一対のピニオンギヤ51および一対のサイドギヤ52を収容すると共にデフリングギヤ45が連結(固定)されるデフケース54とを有する。本実施形態において、各ピニオンギヤ51および各サイドギヤ52は、すぐばかさ歯車として構成される。デフケース54は、トランスミッションケース22により図示しない軸受を介してドライブシャフト28と同軸に回転自在に支持される。
続いて、図3から図5を参照しながら、トランスミッションケース22内をデフリングギヤ45およびデファレンシャルギヤ50が配置されるデフ室60(図4参照)と、作動油が貯留される作動油貯留室65(図3および図4参照)とに区画する区画部材としてのリザーバプレート70について説明する。図3は、リザーバプレート70が配置されたトランスアクスルケース222の内部を示す正面図であり、図4および図5は、リザーバプレート70を示す側面図および斜視図である。ただし、図3から図5においては、リザーバプレート70の上部の記載を一部省略する。
リザーバプレート70は、図3から図5に示すように、デファレンシャルギヤ50の一部を外側から覆うようにデフリングギヤ45の軸方向に延在するデフ覆い部71と、デフ覆い部71からデフリングギヤ45の径方向外側に延出されたフランジ部72と、フランジ部72の外周縁部72aから延出されたリングギヤ覆い部73とを含む。これらデフ覆い部71、フランジ部72およびリングギヤ覆い部73から構成されるリザーバプレート70は、樹脂により一体に成形される。ただし、リザーバプレート70は、樹脂以外の材料により形成されてもよい。
デフ覆い部71は、図3および図4に示すように、デファレンシャルギヤ50(デフケース54)の外周面の一部に沿って延在するように略筒状に形成され、主に、デファレンシャルギヤ50のデフリングギヤ45が取り付けられる部分や当該デフリングギヤ45とは反対側の端部を除く部分を囲む。また、デフ覆い部71の側部には、トランスミッションケース22に固定される固定部711が形成されている。フランジ部72は、図4および図5に示すように、デフ覆い部71のデフリングギヤ45側(図4における左側)の一端からデフリングギヤ45の径方向外側に向けて略円弧状に延出される。ただし、フランジ部72は、図3に示すように、ドライブピニオンギヤ44との干渉を避けるように切り欠かれた切欠部721sや、デフ覆い部71の固定部711と当接するトランスアクスルケース222との干渉を避けるように切り欠かれた切欠部722sを有する。
本実施形態において、トランスアクスルケース222は、図3に示すように、デフリングギヤ45の軸心45oを含む水平面X(図3および図4に示す一点鎖線参照)よりも下方において、当該デフリングギヤ45の外周に沿って円弧状に延びると共に、当該デフリングギヤ45の略下半分を囲むように形成された内周面222aを有する。内周面222aは、トランスアクスルケース222の側壁部から底部にかけて延びる部分と、当該トランスアクスルケース222に形成されたリブ部222rとにまたがって形成される。そして、フランジ部72は、図3に示すように、リザーバプレート70がトランスアクスルケース222内に配置された状態において当該トランスアクスルケース222の内周面222aに沿って延在するように形成された外周縁部72aの一部としての下側縁部72dを有する。フランジ部72の下側縁部72dやトランスアクスルケース222の内周面222aの周方向における両端は、動力伝達装置20が搭載された車両が平坦路で停車または走行している際の作動油貯留室65内の作動油の油面Y(例えば、図3に示す二点鎖線参照。以下、単に「作動油貯留室65内の作動油の油面Y」という)よりも上方に位置するように形成される。
リングギヤ覆い部73は、フランジ部72の上部における外周縁部72aからデフ覆い部71とはデフリングギヤ45の軸方向反対側に向けて延出される。リングギヤ覆い部73は、図4および図5に示すように、デフリングギヤ45の外周面に沿って略円弧状に形成されており、リザーバプレート70がトランスミッションケース22内に配置された状態においてデフリングギヤ45の外周面の概ね4分の1程度を上方から覆う。これにより、トランスミッションケース22内をリザーバプレート70の上方(デフリングギヤ45の上方)から飛散してくる作動油がデフ室60内のデフリングギヤ45の周辺に流下するのをリングギヤ覆い部73によって良好に抑制することができる。なお、リングギヤ覆い部73の上部には、トランスミッションケース22に固定される図示しない固定部が形成されている。
また、フランジ部72およびリングギヤ覆い部73は、図3から図5に示すように、デフリングギヤ45の周方向に沿って形成された第1および第2開口部721o,722oを有する。第1開口部721oは、デフリングギヤ45の径方向におけるフランジ部72の略中央部から、デフリングギヤ45の軸方向におけるリングギヤ覆い部73の略中央部まで達するように、フランジ部72およびリングギヤ覆い部73にまたがって形成される。第2開口部722oは、デフリングギヤ45の径方向におけるフランジ部72の略中央部から当該フランジ部72の外周縁まで達するように形成される。第2開口部722oの上縁は、リングギヤ覆い部73の下側縁部72dの一部が切り欠かれることにより、当該リングギヤ覆い部73の上記軸方向における略中央部まで延在する。
更に、フランジ部72およびリングギヤ覆い部73は、それぞれ第1および第2開口部721o,722oの上縁に沿って延びると共に、当該フランジ部72の作動油貯留室65側(図4における右側)の表面およびリングギヤ覆い部73の外周面から突出するように形成された第1および第2突出ガイド部721t,722tを有する。また、フランジ部72は、第2開口部722oの下方を覆うように当該第2開口部722oの下縁に沿って延びると共に、当該フランジ部72の作動油貯留室65側(図4における右側)の表面から突出するように形成された第3突出ガイド部723tを有する。
上述のように構成されたリザーバプレート70は、図3に示すように、フランジ部72の下側縁部72dがトランスアクスルケース222の内周面222aに当接するようにトランスアクスルケース222内に配置される。そして、図3における手前側からコンバータハウジング221がトランスアクスルケース222に複数のボルトによって締結されることにより、リザーバプレート70がデフ覆い部71に形成された固定部711や、リングギヤ覆い部73に形成された図示しない固定部においてコンバータハウジング221とトランスアクスルケース222とに挟持される。これにより、リザーバプレート70がトランスミッションケース22に固定され、トランスミッションケース22内がリザーバプレート70によりデフ室60と作動油貯留室65とに区画される。
引き続き、リザーバプレート70の下側縁部72dに設けられるシール部の構造について説明する。図6は、図3に示すA−A線に沿った拡大断面図である。図3から図6に示すように、リザーバプレート70のフランジ部72は、下側縁部72dに沿って円弧状に延びると共に当該下側縁部72dよりも作動油貯留室65側に突出するように形成された弾性突出部(油室画成部)100を有する。
弾性突出部100は、図3から図5に示すように、デフリングギヤ45の軸心45oを含む水平面Xよりも下方において、フランジ部72の切欠部722sから第3突出ガイド部723tの下方までを下側縁部72dに沿って延びるように形成されている。ただし、フランジ部72は、第3突出ガイド部723tの下方の一部が切り欠かれており、第3突出ガイド部723tと弾性突出部100との間には、若干のクリアランスが設けられる。この結果、弾性突出部100は、第3突出ガイド部723tの下方において開口する開口端100aと、切欠部722sにおいて開口する開口端100bとを有することになる。開口端100aおよび100bは、上記作動油貯留室65内の作動油の油面Yよりも上方に位置する。
弾性突出部100は、図6に示すように、デフ覆い部71の外周面から延びるフランジ部72の基部72bから第1湾曲部101を介して当該フランジ部72の外周側に向かうにつれて作動油貯留室65側(図6における右側)に傾斜するように延びる第1傾斜部102と、第1傾斜部102の一端から第2および第3湾曲部103,104を介してフランジ部72の外周側に向かうにつれてデフ室60側(図6における左側)に傾斜するように延びる第2傾斜部105と、第2傾斜部105の一端に形成されると共にトランスアクスルケース222の内周面222aに当接する下側縁部72dに向けて延びる先端部106とを含む。
第1および第2湾曲部101,103は、図6に示すように、第3湾曲部104よりも大きな角度で湾曲するように形成されている。また、第1傾斜部102は、第2傾斜部105よりもデフリングギヤ45の径方向および軸方向に長く形成される。先端部106は、第2傾斜部105の一端から下側縁部72dまで作動油貯留室65側(図6における右側)に向かいつつ徐々に先細るように延出されている。すなわち、先端部106のデフ室60側(図6における左側)の面は、第2傾斜部105の一端から下側縁部72dに接近するにつれて作動油貯留室65側(図6における右側)に傾斜するように延びる。
このような弾性突出部100は、リザーバプレート70がトランスミッションケース22に固定された際に、第1,第2および第3湾曲部101,103,104において主としてデフリングギヤ45の径方向に弾性変形するように(例えば、図6に破線で示す状態から実線で示す状態へと主として第3湾曲部104において弾性変形するように)形成されている。すなわち、フランジ部72の下側縁部72dは、リザーバプレート70がトランスミッションケース22に固定された状態において、トランスアクスルケース222の内周面222aに弾性的に押し当てられることになる。この結果、フランジ部72の下側縁部72dにシール部材を別途取り付けることなく、作動油貯留室65からデフ室60へと作動油が流入するのを抑制するシール部を当該下側縁部72dに形成することができる。すなわち、トランスアクスルケース222の内周面222aに押し当てられるフランジ部72の下側縁部72dそのものがシール部として機能する。
また、図6に示すように、弾性突出部100は、デフ覆い部71の外周面から弾性突出部100までを延びるフランジ部72の基部72bに比して薄肉に形成されている。これにより、弾性突出部100を第1,第2および第3湾曲部101,103,104においてより良好に弾性変形させることができる。ただし、弾性突出部100に複数の湾曲部(第1,第2および第3湾曲部101,103,104)を形成することで、弾性突出部100のデフリングギヤ45の径方向および軸方向のおける長さを十分に確保することができるため、弾性突出部100をフランジ部72の基部72bよりも薄肉に形成しても、その強度を十分に確保することが可能となる。更に、第1および第2湾曲部101,103を第3湾曲部104よりも大きな角度で湾曲するように形成すると共に、第1傾斜部102をデフリングギヤ45の径方向および軸方向に比較的長く形成することにより、下側縁部72dをトランスアクスルケース222の内周面222aに弾性的に押し当てることでリザーバプレート70が受ける反力をより低減させることができる。
加えて、上述したように、先端部106のデフ室60側の面は、第2傾斜部105の一端から下側縁部72dに接近するにつれて作動油貯留室65側に傾斜するように延びる。これにより、先端部106をトランスアクスルケース222の内周面222aに乗り上げさせるように、リザーバプレート70を図6における右側からトランスアクスルケース222内に挿入することができる。この結果、リザーバプレート70のトランスアクスルケース222内への配置に伴って弾性突出部100を図6に破線で示す状態から実線で示す状態へと容易に弾性変形させ、フランジ部72の下側縁部72dをトランスアクスルケース222の内周面222aに弾性的に押し当てることが可能となる。ただし、先端部106の形状は、本実施形態に示すものに限られない。
次に、デフ室60内の作動油をリザーバプレート70を介して作動油貯留室65へと排出するための構造および作動油の流れについて説明する。本実施形態において、デフリングギヤ45は、図4に示すように、斜歯歯車として構成されると共に、主回転方向、すなわち、動力伝達装置20が搭載された車両が前進走行する際の回転方向(図3における破線矢印参照)に回転する際に、デフ室60内の作動油を作動油貯留室65側(図4における右側)に斜め掻き上げるように配置されている。また、上述したように、リザーバプレート70のフランジ部72やリングギヤ覆い部73には、第1および第2開口部721o,722oが形成されている。これにより、動力伝達装置20が搭載された車両の前進走行中に、デフリングギヤ45の回転により掻き上げられたデフ室60内の作動油を、上記第1および第2開口部721o,722oやリングギヤ覆い部73の下側縁部73dの近傍からデフ室60外すなわち作動油貯留室65へと良好に排出することができる。
また、フランジ部72およびリングギヤ覆い部73には、第1および第2開口部721o,722oの上縁に沿って延びる第1および第2突出ガイド部721t,722tが形成されている。これにより、第1および第2開口部721o,722oから排出されて第1および第2突出ガイド部721t,722tに衝突した作動油を下方かつ作動油貯留室65側へと良好に導き、当該作動油が第1および第2開口部721o,722oからデフ室60内に再び流入するのを良好に抑制することが可能となる。更に、第1および第2突出ガイド部721t,722tは、それぞれ第1および第2開口部721o,722oよりも上方から流下してくる作動油が当該第1および第2開口部721o,722oからデフ室60内に流入するのを抑制する機能をも果たす。
そして、リザーバプレート70のフランジ部72に形成された弾性突出部100は、デフ室60内を延びる油路60oを画成する油路画成部として機能する。すなわち、図6に示すように、デフ室60内において弾性突出部100により囲まれた領域が、当該デフ室60内を下側縁部72dに沿ってデフリングギヤ45の周方向に延びると共に作動油貯留室65側に突出する油路60oを形成することになる。また、上述したように、弾性突出部100は、第3突出ガイド部723tの下方で開口する開口端100aを有する。これにより、デフ室60内を延びる油路60oが開口端100aを介して作動油貯留室65側(図4における右側)の空間と連通される。
この結果、動力伝達装置20が搭載された車両の前進走行中には、デフ室60の下部に滞留する作動油がデフリングギヤ45の歯に押されて作動油貯留室65側に突出する油路60o内に集められると共に、当該油路60o内をデフリングギヤ45の主回転方向の進行方向側に向かう流れを形成する。そして、当該油路60o内の作動油は、作動油貯留室65内の作動油の油面Yよりもデフリングギヤ45の主回転方向の進行方向側で開口する開口端100aからデフ室60外へと流出し、作動油貯留室65へと流入する。このように、この動力伝達装置20では、デフリングギヤ45により第1および第2開口部721o,722oを介してデフ室60外へと直接的に掻き出されずにデフ室60内に滞留する作動油を、デフリングギヤ45の回転を利用しながらリザーバプレート70の弾性突出部100により画成される油路60oを介してデフ室60外すなわち作動油貯留室65に排出することができる。従って、リザーバプレート70により画成されるデフ室60内の作動油の排出性をより向上させることが可能となる。
また、上述したように、弾性突出部100は、デフリングギヤ45の軸心45oを含む水平面Xよりも下方に形成される。これにより、デフ室60の下部に滞留する作動油を弾性突出部100によって画成された油路60oを介してデフ室60外により良好に排出することができる。加えて、本実施形態では、フランジ部72に形成された第2開口部722oの下方を覆うように当該フランジ部72から突出する第3突出ガイド部723tが、弾性突出部100の開口端100aの上方に形成されている。これにより、第2開口部722oから排出された作動油が開口端100aを介してデフ室60内に再び流入するのを良好に抑制することが可能となる。
このように、本実施形態の動力伝達装置20では、デフ室60内に流入した作動油をリザーバプレート70を介して作動油貯留室65へと良好に排出すると共に、当該排出された作動油や作動油貯留室65内の作動油等がデフ室60内へと流入するのを良好に抑制することができる。従って、デフ室60内に作動油が滞留するのを良好に抑制し、デフリングギヤ45の回転抵抗(撹拌抵抗)をより低減させることが可能となる。
ただし、弾性突出部100の形状は、デフ室60内に作動油貯留室65側に突出する油路60oを画成することが可能なように少なくとも一つの湾曲部を含むものであれば、本実施形態に示すものに限られない。また、弾性突出部100は、デフリングギヤ45の軸心45oを含む水平面Xよりも上方まで延出されてもよい。更に、第1および第2開口部721o,722oや第1〜第3突出ガイド部721t〜723tは、リザーバプレート70から省略されてもよい。また、フランジ部72の下側縁部72dとトランスアクスルケース222の内周面222aとの間に、別途シール部材を取り付けてもよい。この場合、弾性突出部100は、デフ室60内で油路60oを画成するものであれば、例えば下側縁部72dの周方向における略中央部から開口端100aまでの間等、下側縁部72dの一部のみに沿って形成されるものであってもよい。
以上説明したように、本発明による動力伝達装置は、変速機からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤに噛合するデフリングギヤと、前記デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤを収容するケースと、前記ケース内を前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材とを備える動力伝達装置において、前記デフリングギヤは、主回転方向に回転する際に前記デフ室内の作動油を前記作動油貯留室側に向けて掻き上げるように配置される斜歯歯車であり、前記区画部材は、前記デファレンシャルギヤの一部を覆うデフ覆い部と、前記デフ覆い部の前記デフリングギヤ側の一端から該デフリングギヤの径方向外側に延びるフランジ部とを含み、前記フランジ部は、前記ケースの内周面に沿って延びる下側縁部と、該下側縁部に沿って延びると共に前記作動油貯留室側に突出して前記デフ室内を延びる油路を画成する油路画成部とを有し、前記油路画成部は、前記油路を流れる作動油が前記デフ室外に流出するように、前記主回転方向の進行方向側の端部で開口されていることを特徴とする。
このように構成される動力伝達装置では、デフリングギヤが主回転方向に回転するのに伴って、デフ室の下部に滞留する作動油がデフリングギヤの歯に押されて区画部材の油路画成部によりデフ室内に画成される油路内に集められると共に、デフリングギヤの主回転方向の進行方向側に向かう流れを形成する。そして、当該油路内の作動油は、油路画成部の主回転方向側の開口端からデフ室外へと流出し、作動油貯留室へと流入する。これにより、この動力伝達装置では、デフリングギヤによりデフ室外へと掻き出されずに当該デフ室内に滞留する作動油をデフリングギヤの回転を利用しながら区画部材の油路画成部により画成される油路を介してデフ室外に排出することができる。従って、この動力伝達装置では、区画部材により画成されるデフ室内の作動油の排出性をより向上させることが可能となる。
また、前記油路画成部は、前記デフリングギヤの軸心を含む水平面よりも下方に位置するように前記フランジ部に形成されてもよい。これにより、デフリングギヤの軸心を含む水平面よりもデフ室の下部に滞留する作動油を油路画成部によって画成された油路を介してデフ室外により良好に排出することが可能となる。
更に、前記フランジ部は、前記デフリングギヤの回転によって掻き上げられた前記デフ室内の作動油を前記作動油貯留室側へと排出するための開口部と、前記開口部の下縁に沿って延びると共に前記作動油貯留室側に突出する突出部とを有してもよく、前記油路画成部は、前記突出部の下方で開口してもよい。これにより、主回転方向に回転するデフリングギヤによって作動油貯留室側すなわちフランジ部側に掻き上げられて飛散する作動油を当該フランジ部に形成された開口部を介してデフ室外へと良好に排出すると共に、当該開口部から排出された作動油が油路画成部によって画成された油路を介してデフ室内に流入するのを突出部により良好に抑制することができる。
また、前記油路画成部は、前記下側縁部に沿って延びる少なくとも一つの湾曲部を有してもよく、前記フランジ部の前記下側縁部を前記ケースの前記内周面に弾性的に押し当てることにより、前記作動油貯留室から前記デフ室へと作動油が流入するのを抑制するシール部が形成されてもよい。これにより、フランジ部の下側縁部にシール部材を別途取り付けることなく、作動油貯留室からデフ室へと作動油が流入するのをより容易かつ良好に抑制することができる。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、221 コンバータハウジング、222 トランスアクスルケース、222a 内周面、222r リブ部、23 流体伝動装置、23c ロックアップクラッチ、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、28 ドライブシャフト、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリア、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリア、40 ギヤ機構、41 カウンタドライブギヤ、42 カウンタシャフト、43 カウンタドリブンギヤ、43 カウンタドリブンギヤ、44 ドライブピニオンギヤ、45 デフリングギヤ、45o 軸心、50 デファレンシャルギヤ、51 ピニオンギヤ、52 サイドギヤ、53 ピニオンシャフト、54 デフケース、60 デフ室、60o 油路、65 作動油貯留室、70 リザーバプレート、71 デフ覆い部、711 固定部、72 フランジ部、72a 外周縁部、72b 基部、72d 下側縁部、721o、第1開口部、722o 第2開口部、721t〜723t 第1〜第3突出ガイド部、721s,722s 切欠部、73 リングギヤ覆い部、73d 下側縁部、100 弾性突出部(油室画成部)、100a,100b 開口端、101 第1湾曲部、102 第1傾斜部、103 第2湾曲部、104 第3湾曲部、105 第2傾斜部、106 先端部、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (4)

  1. 変速機からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤに噛合するデフリングギヤと、前記デフリングギヤに連結されるデファレンシャルギヤと、前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤを収容するケースと、前記ケース内を前記デフリングギヤおよび前記デファレンシャルギヤが配置されるデフ室と作動油を貯留する作動油貯留室とに区画する区画部材とを備える動力伝達装置において、
    前記デフリングギヤは、主回転方向に回転する際に前記デフ室内の作動油を前記作動油貯留室側に向けて掻き上げるように配置される斜歯歯車であり、
    前記区画部材は、前記デファレンシャルギヤの一部を覆うデフ覆い部と、前記デフ覆い部の前記デフリングギヤ側の一端から該デフリングギヤの径方向外側に延びるフランジ部とを含み、
    前記フランジ部は、前記ケースの内周面に沿って延びる下側縁部と、該下側縁部に沿って延びると共に前記作動油貯留室側に突出して前記デフ室内を延びる油路を画成する油路画成部とを有し、
    前記油路画成部は、前記油路を流れる作動油が前記デフ室外に流出するように、前記主回転方向の進行方向側の端部で開口されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記油路画成部は、前記デフリングギヤの軸心を含む水平面よりも下方に位置するように前記フランジ部に形成されることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の動力伝達装置において、
    前記フランジ部は、前記デフリングギヤによって掻き上げられた前記デフ室内の作動油を前記作動油貯留室側へと排出するための開口部と、前記開口部の下縁に沿って延びると共に前記作動油貯留室側に突出する突出部とを有し、
    前記油路画成部は、前記突出部の下方で開口することを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記油路画成部は、前記下側縁部に沿って延びる少なくとも一つの湾曲部を有し、
    前記フランジ部の前記下側縁部を前記ケースの前記内周面に弾性的に押し当てることにより、前記作動油貯留室から前記デフ室へと作動油が流入するのを抑制するシール部が形成されることを特徴とする動力伝達装置。
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