JP2015189482A - ガス充填包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装袋に被包装物を充填し、その後不活性ガスを充填する際のガス充填量を均一にする。
【解決手段】包装袋14を把持した一対のクランプ15を複数組備え、前記包装袋14に被包装物を充填すると共にガス充填ノズル24Bにより不活性ガスを充填し、袋口にシールを施すようにしたガス充填包装機10であって、前記ガス充填ノズル24Bから不活性ガスが前記包装袋14内に充填され、前記包装袋14が膨らんだことを検知する検知装置26Lを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、包装袋に被包装物を充填し、その後不活性ガスを充填する際のガス充填量を均一にするガス充填包装機に関する。
食品等の被包装物の酸化防止等のために、不活性ガスを充填してから袋口をシールするロータリー式ガス充填包装機が特許文献1に開示されている。
この特許文献1のロータリー式ガス充填包装機は、多数のクランプ対を放射方向に設けた充填テーブルが、間欠駆動装置により複数のセクション毎に間欠停止して移動する。
まず、充填セクションにて、前記各クランプ対により吊り下げ状に支持された包装袋内に、被包装物を充填する。次に、仮付けシールセクションにて、ガス充填ノズルを包装袋内に挿入すると共に、仮付けシール装置により前記ガス充填ノズルの周囲を残して袋口の仮付けシールを施す。前記包装袋が数セクション移動する間に、前記ガス充填ノズルから不活性ガスを噴出させてガス置換を行う。
次に、シールセクションにて、前記ガス充填ノズルを前記包装袋から抜去すると共に、前記包装袋の上部を押え装置により押圧して袋内の不活性ガスを追い出した状態でシール装置によって袋口をシールする。次に、冷却・搬出セクションにて、シールされた袋口を冷却装置により冷却したあと、前記クランプが前記包装袋を解放し、ガス充填包装機の機外に前記包装袋が搬出され、包装製品のガス充填包装が完了する。
特許文献1は、包装袋の上部を押え装置により押圧して袋内の不活性ガスを追い出した状態でシール装置によって袋口をシールするので、ヘッドスペースの無い包装製品を製造する。
特開2008−007139号公報
包装袋内の空間のうちの被包装物の上方にできるヘッドスペースは、包装後の被包装物の破損を防ぐクッションの役割をしたり、被包装物と調味液とを包装体内で攪拌して均一に含浸させるための空間になったりするので、包装製品の種類によっては必要である。
従来のガス充填包装機では、ヘッドスペースを設けることを全く考慮しておらず、よって、包装袋の膨らみ具合や、ヘッドスペースの大きさを揃え、ガス充填量を均一にしようとしても、それに対応することができないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑み、包装袋に被包装物を充填してヘッドスペースを設け、しかも不活性ガスを充填する際のガス充填量を均一にするガス充填包装機を提供することを目的とする。
包装袋を把持した一対のクランプを複数組備え、前記包装袋に被包装物を充填すると共にガス充填ノズルにより不活性ガスを充填し、袋口にシールを施すようにしたガス充填包装機であって、前記ガス充填ノズルから不活性ガスが前記包装袋内に充填され、前記包装袋が膨らんだことを検知する検知装置を備えた、ことを特徴とする。
本発明は、前記構成により、包装袋の膨らみ具合や、ヘッドスペースの大きさを揃え、ガス充填量を均一にすることができる。
ガス充填包装機の平面図 ガス充填機構の正面図 袋規制装置の側面図 袋規制装置の平面図 袋規制装置の作動説明図
本発明は、前記背景技術で述べた特許文献1と同様に、ロータリー式包装機においてガス充填包装を行なうガス充填包装機であるが、特許文献1とはロータリー式包装機の構成が若干異なるので、本発明に用いられるロータリー式包装機を簡単に説明すると共に、本発明のガス充填包装機を説明する。なお、本発明はロータリー式包装機に限らず、例えば直進式の包装機にも適用できる。
図1に示すように、ガス充填包装機10(ロータリー式包装機11)は、間欠駆動装置12の回転力で間欠回転する充填テーブル13の外周縁部に、包装袋14を把持する一対のクランプ15を複数組備える。
給袋セクション(A)では、包装袋供給装置16から前記クランプ15に包装袋14が受け渡されて吊り下げられ、前記充填テーブル13の回転により前記包装袋14が下流に移送される。
開口セクション(C)では、前記クランプ15に吊り下げられた前記包装袋14の表裏面の袋口に、一対の吸着装置17がそれぞれ吸着し、かかる状態で一対の前記吸着装置17が離間し、前記包装袋14の袋口が開口される。
充填セクション(D)では、前記包装袋14の袋口に充填装置18が挿入され、前記充填装置18から被包装物が前記包装袋14に充填される。
液充填セクション(E)では、前記被包装物が入った前記包装袋14の袋口に液充填装置19が挿入され、前記液充填装置19から調味液が前記包装袋14に充填される。
ガス充填セクション(G)では、前記被包装物と前記調味液とが入った前記包装袋14にガス充填機構20が不活性ガスを噴出してガス置換を行う。
第1シールセクション(H)では、袋口を第1シール装置21によりシールする。第2シールセクション(I)では、前記第1シールセクション(H)でシールされた袋口を第2シール装置22により再びシールし、シールを確実なものにする。
冷却・搬出セクション(J)では、シールされた袋口を冷却装置23により冷却したあと、前記クランプ15が前記包装袋14を解放し、ロータリー式包装機11の機外に前記包装袋14は搬出され、包装製品のガス充填包装が完了する。
図1と図2とに示すように、前記ガス充填セクション(G)の前記ガス充填機構20は、ガス充填装置24と挟持装置25と袋規制装置26とから構成されている。前記ガス充填装置24と前記挟持装置25とは、機台に立設した支柱27の上端に水平に固定した支持アーム28にそれぞれ固定されている。また、前記袋規制装置26は、機台に固定さている。
前記挟持装置25は、前記包装袋14の袋口を挟持する一対の挟持部材25Aを備えている。前記一対の挟持部材25Aは、継ぎ板25Bを介して一対の歯合したギヤ25C,25Dにそれぞれ固定されている。前記ギヤ25C,25Dは、横長なフレーム25Eの側面に固定されたピンに軸支されている。
一方の前記ギヤ25Cには作動片25Fが備えられ、前記作動片25Fの先端と挟持シリンダー25Gのロッドの先端とが連結されている。前記挟持シリンダー25Gの末端は、前記フレーム25Eの側面に固定された軸に軸支されている。前記フレーム25Eの上面に固定された支持棒25Hが、機台に立設した前記支柱27の上端に水平に固定した前記支持アーム28に固定され、前記支持アーム28が吊り下げ状に前記挟持装置25全体を支持している。
前記ガス充填装置24は、前記挟持装置25の前記支持棒25Hの上下方向の上半分位置に、固定具24Dを介してノズル上下シリンダー24Aが取り付けられている。前記ノズル上下シリンダー24Aのロッドの下端にガス充填ノズル24Bが備えられる。前記ガス充填ノズル24Bの側面に、前記ガス充填ノズル24Bの下端のガス噴出孔に連通したガス供給口24Cが備えられ、前記ガス供給口24Cに図示しないガス供給源が接続される。
前記ノズル上下シリンダー24Aのロッドの伸縮によって、前記クランプ15に吊り下げ状に支持された包装袋14の開口した袋口内に、前記ガス充填ノズル24Bの下端部が挿入したり、抜去したりする。
前記ガス充填ノズル24Bの前記ガス噴出孔を前記包装袋14の袋口に挿入し、前記ガス噴出孔から不活性ガスを前記包装袋14内に充填する時に、前記挟持装置25の前記挟持シリンダー25Gが作動し、前記一対の挟持部材25Aが前記包装袋14の袋口を挟持する。前記一対の挟持部材25Aが挟持作動した時に、前記一対の挟持部材25Aが前記ガス充填ノズル24Bを挟持しないように、当該挟持部材25Aの幅方向の中央付近に切り欠きがそれぞれ設けられており、前記一対の挟持部材25Aと前記ガス充填ノズル24Bとの間に隙間が形成されている。かかる状態で前記ガス噴出孔から不活性ガスが充填されると、前記包装袋14内の空気は、前記隙間を通って前記包装袋14外に排出される。
次に、図2、図3、図4を用いて前記袋規制装置26を説明する。図2に示すように、前記袋規制装置26は、左右に同時に伸縮するロッドを両側に備えた伸縮装置26Aが機台に固定され、前記伸縮装置26Aの前記両ロッド端に、立板26Bを介してL字状の支え板26Cがそれぞれ備えられる。
図2、図3に示すように、前記支え板26Cの幅方向中央付近の上下2箇所に長穴26Dが穿設され、2枚の前記支え板26Cの対向面側に前記長穴26Dを通して上下位置調整可能に規制板26Eがノブ26Fで固定される。前記上下位置調整は、包装袋14に応じて適宜行なわれる。
図4に示すように、前記規制板26Eの上端の左右端にガイドパイプ26Gがそれぞれ固定されている。前記両ガイドパイプ26Gに、コ字状の支え棒26Hの両端をスライド可能にそれぞれ挿入してある。また、前記支え棒26Hの両端に圧縮バネ26Jを外嵌し、前記支え棒26Hが前記規制板26Eと離間する方向に付勢される。前記支え棒26Hの両末端部にそれぞれ2個のナット26Kを固定し、前記支え棒26Hが前記ガイドパイプ26Gから外れないようにしてある。
図3に示すように、前記支え棒26Hに、正面視「く」字形の袋押さえ板26Iが固定されている。前記伸縮装置26Aが作動して前記両規制板26Eが接近した時に、一対の前記袋押さえ板26Iが包装袋14を境にして当接するが、前記圧縮バネ26Jの付勢力に抗しながら、前記両規制板26Eはさらに接近することができる。なお、前記袋押さえ板26Iの幅中央にも、前記挟持装置25の前記挟持部材25Aと同様に、切り欠き部が形成され、前記ガス充填ノズル24Bと干渉しない。
次に、前記袋規制装置26に含まれる検知装置26Lを説明する。前記検知装置26Lは、一対の前記規制板26Eの外側面にそれぞれ備えられる。
図3、図4に示すように、前記検知装置26Lは、前記規制板26Eにネジで固定したベース板26L1と、前記ベース板26L1に立設した支え板26L7と、前記支え板26L7に片持ちで固定したシャフト26L2とで構成される。
また、前記検知装置26Lの構成は、前記シャフト26L2に平面視「コ」字形の両側板を貫かれて軸支された検知片26L3と、前記検知片26L3の両側板の上端に一端を固定された平面視「逆Z」字形の検知棒26L4とを含む。
さらに、前記検知装置26Lの構成は、前記ベース板26L1に備えられたセンサー26L5と、前記シャフト26L2に外嵌された巻きバネ26L6とを含む。
前記センサー26L5は、前記検知片26L3の下端を検知し、前記検知棒26L4の揺動を間接的に検出する。
前記巻きバネ26L6は、前記検知片26L3を回転付勢することで前記検知棒26L4の先端を内側に付勢すると共に、前記検知片26L3の下端を前記センサー26L5の検出範囲外にする。
前記検知棒26L4の他端直線部は、前記規制板26Eの上端の幅中央の切り欠き部から内側に飛び出すように設けられている。
次に、図1と図5とを主に用いてガス充填包装機10の作動について説明する。
前記給袋セクション(A)で前記クランプ15に供給された新しい包装袋14は、前記開口セクション(C)で袋口が開口され、前記充填セクション(D)で被包装物が充填され、前記液充填セクション(E)で調味液が充填され、前記ガス充填セクション(G)に到達する。
前記ガス充填機構20の前記ガス充填装置24の前記ノズル上下シリンダー24Aのロッドの伸長によって、前記包装袋14の開口した袋口内に前記ガス充填ノズル24Bが挿入される。
続いて、前記包装袋14の両側縁を挟持した一対の前記クランプ15が離間して袋口を緊張させる。前記挟持装置25の前記挟持シリンダー25Gのロッドの収縮によって、前記ギヤ25Cを回動させ、前記一対の挟持部材25Aが前記包装袋14の袋口を挟持する。前記挟持部材25Aに設けられた切り欠きによって、前記挟持部材25Aと前記ガス充填ノズル24Bとの間には隙間があるので干渉しない。
次に、図5(a)に示すように、前記袋規制装置26の前記伸縮装置26Aのロッドの収縮によって、前記両規制板26Eが互いに接近し、前記袋押さえ板26Iが前記包装袋14に当接する。
続いて、図5(b)に示すように、前記両規制板26Eが互いにさらに接近し、前記袋押さえ板26Iが前記包装袋14のヘッドスペースを押し潰す。前記袋押さえ板26Iに設けられた切り欠きによって、前記両規制板26Eと前記ガス充填ノズル24Bとの間には隙間があるので干渉しない。押し潰した際の前記包装袋14内の空気は前記両隙間から排出される。
このとき、前記検知棒26L4の先端は前記包装袋14に触れていないので、前記検知片26L3の下端を前記センサー26L5は検出しない。
次に、図5(c)に示すように、前記両規制板26Eが互いに所定位置まで接近する。前記接近によって、前記包装袋14の下半分を若干押し潰してもよい。これらのとき、前記袋押さえ板26Iは前記圧縮バネ26Jの付勢力に抗しながら当接を維持している。
続いて、前記ガス充填装置24の前記ガス充填ノズル24Bのガス噴出孔から不活性ガスが前記包装袋14内に充填され、前記包装袋14が不活性ガスで膨らむ。しかし、前記包装袋14のヘッドスペースより下は、前記両規制板26Eによって規制されているので、一定量までしか膨らまない。なお、不活性ガスの充填開始タイミングは、前記ガス充填ノズル24Bが前記包装袋14内に挿入された後ならば任意でも構わない。
不活性ガスの充填が継続されると、前記包装袋14のヘッドスペースが膨らむ。ヘッドスペースの膨らみによって前記検知棒26L4の先端が押されることで、前記検知片26L3が前記巻きバネ26L6の回転付勢に抗して前記シャフト26L2を中心にして回動し、前記検知片26L3の下端を前記センサー26L5が検出する。
前記包装袋14の膨らみを検出すると、不活性ガスの充填を止め、前記一対の挟持部材25Aの袋口の挟持を解除し、前記ガス充填ノズル24Bを袋口から抜き出し、前記両規制板26Eを離間させ、ガス充填工程を終了する。このとき、前記包装袋14の両側縁を挟持した一対の前記クランプ15が袋口を緊張させているので、前記包装袋14に充填した不活性ガスが袋口から漏れ出したり、大気を前記包装袋14内に取り入れたりすることは無い。
次に、前記包装袋14は、第1シールセクション(H)と第2シールセクション(I)とで袋口をシールされ、冷却・搬出セクション(J)で袋口を冷却したあと、機外に搬出される。
本発明は、包装袋に被包装物を充填し、その後不活性ガスを充填する際のガス充填量を均一にするガス充填包装機に有用である。
10・・ガス充填包装機
11・・ロータリー式包装機
13・・充填テーブル
14・・包装袋
15・・クランプ
20・・ガス充填機構
24・・ガス充填装置
24B・・ガス充填ノズル
25・・挟持装置
26・・袋規制装置
26E・・規制板
26L・・検知装置
(G)・・ガス充填セクション

Claims (2)

  1. 包装袋を把持した一対のクランプを複数組備え、前記包装袋に被包装物を充填すると共にガス充填ノズルにより不活性ガスを充填し、袋口にシールを施すようにしたガス充填包装機であって、
    前記ガス充填ノズルから不活性ガスが前記包装袋内に充填され、前記包装袋が膨らんだことを検出する検知装置を備えた、
    ことを特徴とするガス充填包装機。
  2. 不活性ガスが前記包装袋内に充填されるときに、前記包装袋のヘッドスペースより下を一定量までしか膨らまないように規制する規制板を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス充填包装機。
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