JP2017124856A - 被包装物の充填装置及び前記被包装物の充填装置を備えた包装装置並びに被包装物の充填方法。 - Google Patents

被包装物の充填装置及び前記被包装物の充填装置を備えた包装装置並びに被包装物の充填方法。 Download PDF

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【課題】嵩張りのある被包装物に振動を与えて包装袋内に被包装物を収納していたが、麩のような軽くて嵩張る被包装物は包装袋内に沈まず包装袋上部に詰まってしまうことがある。【解決手段】包装袋14を挟持するクランプ13を備えたクランプアームに吊持された包装袋14内に被包装物を充填する被包装物の充填装置であって、クランプアームに吊持された包装袋14の下方から底部18の幅方向の中央部を押し上げて包装袋14の底部18を押し広げる押し上げ体23と、押し上げ体23で包装袋14の底部18が押し広げられて被包装物が充填された包装袋14の両側縁を開閉板20で挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与える側部振動機構21と、押し上げ体23と側部振動機構21とを包装袋14に対して昇降動させる昇降機構と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、嵩張りのある被包装物を包装袋内に充填する被包装物の充填装置及び前記被包装物の充填装置を備えた包装装置並びに被包装物の充填方法に関する。
特許文献1は、振動を与えて被包装物を円滑に包装袋内に収納するための従来の振動装置である。図7は、特許文献1の振動装置の全体の正面図であって、振動カム1の回転によって、振動カムレバー2がカムローラ3を介して揺動をなし、この揺動はジョイントホルダ4を介して、可撓性の連結体5を引っ張ったり、元の状態に戻したりする。前記連結体5の動作によって、振動棒6は往復動(昇降)を繰り返し、振動受体7の往復動(振動)となって、包装袋8に対して振動作用をなす。この振動装置の振動受体7の振動作用により、振動受体7に載せられた包装袋8内の被包装物が収まりよく収納される。
特開2000−79901号公報 特開平05−178314号公報
従来、上記特許文献1のような振動装置を用いて、嵩張りのある被包装物に振動を与えて包装袋内に被包装物を収納していたが、麩のような軽い被包装物は包装袋底部に沈まず包装袋上部に詰まってしまうことがある。このため、被包装物が包装袋の袋サイズでは収まりきらず、包装袋の袋口のシールができないことがあった。
この発明は、包装袋内に収納しづらい被包装物であっても収納しやすくする被包装物の充填装置及び前記被包装物の充填装置を備えた包装装置並びに被包装物の充填方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の被包装物の充填装置は、包装袋を挟持するクランプを備えたクランプアームに吊持された包装袋内に被包装物を充填する被包装物の充填装置であって、前記クランプアームに吊持された包装袋の下方から袋底の幅方向の中央部を押し上げて包装袋の底部を押し広げる袋底押し上げ部材と、前記袋底押し上げ部材で包装袋の底部が押し広げられて被包装物が充填された包装袋の両側縁を開閉板で挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与える側部振動機構と、前記袋底押し上げ部材と側部振動機構とを前記包装袋に対して昇降動させる昇降機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明の被包装物の充填装置は、袋底押し上げ部材がクランプアームに吊持された包装袋の袋底の幅方向の中央部を押し上げて底部を押し広げることにより、被包装物を底部まで収納することができる。また、側部振動機構は、前記のようして袋底押し上げ部材で包装袋の底部を押し広げ、被包装物が充填された包装袋の両側縁を挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与えると、包装袋の上部に詰まりやすい被包装物であっても包装袋内に沈み込ませることができる。
また、本発明の被包装物の充填方法は、包装袋の底部から袋底の幅方向の中央部を押し上げて包装袋の底部を広げた後、包装袋内に被包装物を充填し、被包装物が充填された包装袋の両サイドを挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与えて包装袋内に被包装物を沈め込むことを特徴とする。
本発明の被包装物の充填方法は、包装袋の底部から袋底の幅方向の中央部を押し上げて包装袋の底部を広げることにより、被包装物を底部まで落とし込ませることができる。さらに、被包装物が充填された包装袋の両サイドを挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与えて包装袋に振動を与えることにより、包装袋内に被包装物を沈め込むことができる。
本発明の被包装物の充填装置は、袋底押し上げ部材と側部振動機構により、包装袋内に収納しづらい被包装物であっても収納しやすくなる。また、本発明の被包装物の充填方法は、包装袋内に収納しづらい被包装物であっても包装袋内に被包装物を容易に充填することができる。
本発明の被包装物の充填装置を備えた包装装置の側面図 本発明の被包装物の充填装置を備えた包装装置の部分平面図 本発明の被包装物の充填装置の斜視図 本発明の被包装物の充填装置の充填方法を示す説明図 本発明の被包装物の充填装置の充填方法を示す説明図 本発明の被包装物の充填装置の充填方法を示す説明図 従来技術の全体正面図
図1は、本発明の被包装物の充填装置を備えた包装装置の側面図、図2は同包装装置の部分平面図である。図に示すロータリー包装機10は、ロータ11の外周部に放射状に一対のクランプアーム12が通常は8対取り付けられている。各クランプアーム12の先端にクランプ13が設けられており、常時はバネによってクランプ13は閉じられている。前記クランプアーム12の基端部に設けられた押圧体が、カムによって押圧されることにより、クランプ13は開き、所定の位置に包装袋14が来た時にカムが退避して、クランプ13がバネによって閉じられて包装袋14を挟持する。
クランプアーム12の間隔を変えて、包装袋14の袋口を開いたり閉じたりするために、一般的に特許文献2に開示すように、ロータの中心部の機台に全周カムが設けられ、クランプアームの軸部に連結したレバーを前記全周カムに接触させて、全周カムの形状に合わせてクランプアームの間隔を開いたり閉じたりしている。さらに、本発明のクランプアーム12は、後述するように、被包装物充填ポジションで図2の矢印で示すように、近接、離間を繰り返して包装袋14の袋口に振動を与えて被包装物の沈み込みを助けるための機構を有している。即ち、一対のクランプアーム12が被包装物充填ポジションで、近接、離間動作を繰り返して袋口に振動を与える機構、例えば、特許文献2のレバーを揺動させるアクチュエーター(図示せず)を備えている。
前記ロータリー包装機10は、ロータ11の円周方向の各ポジションに包装作業が割り振りされており、例えば、袋箱から包装袋14をクランプアーム12に供給して吊持させる包装袋供給ポジション、開口吸盤により袋口を開口し、開口ヘラによって袋口を開口保持する袋口開ポジション、ホッパー15から被包装物を充填する被包装物充填ポジション、包装袋14の底から振動を与えて被包装物の充填態様を整える振動ポジション、シーラにより袋口をシールするシールポジション、シールした袋口のシール部分を冷却する冷却ポジション、シール部分を冷却した包装袋を搬出する搬出ポジション等である。
図1は、前記被包装物充填ポジションを示している。本発明の被包装物充填ポジションには、麩のような軽くて嵩張って包装袋14内に容易に沈まず、包装袋14上部に詰まって充填しにくい被包装物を包装袋14内に充填するために被包装物の充填装置16を備えている。以下において、前記被包装物の充填装置16を詳細に説明する。
被包装物の充填装置16は、ロータリー包装機10のクランプアーム12に吊持された包装袋14の下方から袋底17の幅方向の中央部を押し上げて包装袋14の底部18を押し広げる袋底押し上げ部材19と、前記袋底押し上げ部材19で包装袋14の底部18が押し広げられて被包装物が充填された包装袋14の底部18の両側縁を開閉板20で挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与える側部振動機構21と、前記袋底押し上げ部材19と側部振動機構21とを前記包装袋14に対して昇降動させる昇降機構22とを備えている。
前記袋底押し上げ部材19は先端部に半円柱状の押し上げ体23を備えている。この押し上げ体23は、被包装物充填ポジションに設けられており、平面視において、包装袋14の袋底17の幅方向とクロスする方向に配置されている。袋底押し上げ部材19の押し上げ体23は、前記のように半円柱状に形成されているが、この押し上げ体23はこのような半円柱状に限定されるものではなく、例えば三角柱状、板状、棒状等の形態であってもよく、包装袋14の袋底17の中央部だけを上方に押し上げて、包装袋14の底部18を押し広げるものであれば形状は問わない。
前記押し上げ体23は、支持アーム24の先端部に取り付けロッド25を介して取り付けられ、前記支持アーム24の基端部は昇降機構22を備えた支持ポール26の上部に支持されている。前記押し上げ体23は、昇降機構22により、クランプアーム12に吊持された包装袋14の間歇回転を妨げないように、包装袋14の下方で待機する待機ポジションと、袋底17の中央部を押し上げる押し上げポジションの間を昇降動する。なお、昇降機構22は、エアーシリンダやモータのようなアクチュエータでもよいし、クランク機構のような構成であってもよい。
前記側部振動機構21は、前記支持アーム24の先端下部に取り付けられたZ形のブラケット27に保持されて、前記昇降機構22により前記押し上げ体23といっしょに昇降動する。側部振動機構21は、前記ブラケット27に固定されたスライド式エアーシリンダ28により左右の開閉板20が近接、離間する。前記スライド式エアーシリンダ28は包装袋14の下方に位置し、上昇してシリンダーロッド29の伸縮動作により前記左右の開閉板20が包装袋14の両側縁を挟んだり開らいたりを繰り返すことができるように配置されている。なお、前記シリンダーロッド29の端部には固定ブロック30が取り付けられ、この固定ブロック30に取付板31を介して「く」の字形の開閉板20が取り付けられている。
前記開閉板20は「く」の字形に折り曲げられた板体であって、前記取付板31を介して固定ブロック30に取り付けられている。この開閉板20により、前記押し上げ体23により袋底17の中央部が押し上げられた底部18の両側縁を挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与える。なお、前記取付板31は、下部が固定ブロック30にネジによって固定され、内側に折れ曲られた取り付け片32に、前記開閉板20が溶接されている。
被包装物充填ポジションの包装袋14の上部には被包装物を充填するためのホッパー15が配置されている。このホッパー15は支持棒33を介して支柱34の昇降ロッド35に支持され、包装袋14の上方で昇降動して、下端部が袋口内に挿入されて被包装物を包装袋14内に充填する。なお、このホッパー15は従来から周知のものを使用している。
前記ホッパー15の上部には、エアーノズル36が配置されている。このエアーノズル36は、前記ホッパー15の下部が包装袋14内に挿入されるとホッパー15内にエアーを噴射して包装袋14を膨らませるために設けられている。
次に、上記の被包装物の充填装置16の作用を図4〜図6を用いて説明する。図4はホッパー15から被包装物を充填する被包装物充填ポジションを簡略に図示するものである。前段の袋口開ポジションで開口吸盤により袋口を開口し、開口ヘラ(図示せず)によって袋口を開口保持された包装袋14がクランプアーム12に吊持されて停止している。前記クランプアーム12に吊持された包装袋14の開口した袋口に上方からホッパー15の下端部が挿入されて、前記エアーノズル36からエアーが噴射されて包装袋14が膨らむ。前記袋底押し上げ部材19の押し上げ体23と側部振動機構21とは包装袋14の回転移動を妨げないように、下方の待機ポジションに待機している。
前記のようにエアーノズル36により包装袋14を膨らませた後、昇降機構22が作動して前記袋底押し上げ部材19と側部振動機構21とが上昇し、図5に示すように、押し上げ体23が包装袋14の袋底17の幅方向中央部を上方に押し上げていく。押し上げ体23により、袋底17の中央部を押し上げることにより、包装袋14の底部18の厚み方向に空間が形成されると、ホッパー15から被包装物の充填を開始する。
さらに、図6に示すように、押し上げ体23により、袋底17の中央部を押し上げつつ、スライド式エアーシリンダ28を作動し、開閉板20を接近、離間させ、その動作を繰り返して包装袋14の底部18の両側縁に振動を与える。包装袋14の底部18の両側縁に振動を与えることにより、包装袋14の上部に詰まりやすい軽くて嵩張る被包装物であっても収まりよく収納される。さらに、開閉板20を接近、離間すると同時に、包装袋14を吊持する一対のクランプアーム12も近接、離間を繰り返して包装袋14の袋口に振動を与えて被包装物の沈み込みを助ける。このようなクランプアーム12が近接、離間を繰り返すようクランプアーム12を操作するような沈み込みを助ける機構を装備すると、さらに充填しにくい被包装物の充填の助けとなる。
前記のようにして、被包装物充填ポジションで被包装物を充填した後、図2に示すように、振動ポジションで包装袋14の底から底部振動板37で振動を与えて被包装物の充填態様を整える。その後は、前記のように、シールポジションでシーラにより袋口をシールし、冷却ポジションで袋口のシール部分を冷却し、搬出ポジションで包装袋14を搬出する。
なお、上記実施の形態では、ロータリー包装機を用いた例について説明したが、本発明はこのようなロータリー包装機に限定されるものではなく、直線式の包装機に用いてもよい。
本発明は、軽くて嵩張りのある被包装物を包装袋内に振動を与えて円滑に包装袋内に収納する包装装置に有用である。
10 ロータリー包装機、11 ロータ、12 クランプアーム、13 クランプ、14 包装袋、15 ホッパー、16 被包装物の充填装置、17 袋底、18 底部、19 袋底押し上げ部材、20 開閉板、21 側部振動機構、22 昇降機構、23 押し上げ体、28 スライド式エアーシリンダ、36 エアーノズル

Claims (4)

  1. 包装袋を挟持するクランプを備えたクランプアームに吊持された包装袋内に被包装物を充填する被包装物の充填装置であって、
    前記クランプアームに吊持された包装袋の下方から袋底の幅方向の中央部を押し上げて包装袋の底部を押し広げる袋底押し上げ部材と、
    前記袋底押し上げ部材で包装袋の底部が押し広げられて被包装物が充填された包装袋の両側縁を開閉板で挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与える側部振動機構と、
    前記袋底押し上げ部材と側部振動機構とを前記包装袋に対して昇降動させる昇降機構と、
    を備えた被包装物の充填装置。
  2. 前記クランプアームの上方に配置され、包装袋内に被包装物を導入するホッパーを備え、前記ホッパー下部が包装袋内に挿入されるとホッパー内にエアーを噴射して包装袋を膨らませるエアーノズルを備える、請求項1に記載の被包装物の充填装置。
  3. 請求項1に記載の前記被包装物の充填装置の側部振動機構で被包装物が充填された包装袋を開閉板で挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与えると共に、前記包装袋を吊持した一対のクランプアームが近接、離間を繰り返して包装袋に振動を与えて被包装物の沈み込みを助ける機構を備えた、包装装置。
  4. 包装袋の底部から袋底の幅方向の中央部を押し上げて包装袋の底部を押し広げた後、包装袋内に被包装物を充填し、被包装物が充填された包装袋の両サイドを挟んだり開らいたりを繰り返して振動を与えて包装袋内に被包装物を沈め込むことを特徴とする被包装物の充填方法。
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