JP2015188359A - スフィンゴモナス属細菌の検出方法及びそのプライマー、生物処理槽の活性予測方法 - Google Patents
スフィンゴモナス属細菌の検出方法及びそのプライマー、生物処理槽の活性予測方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】微生物を含む試料から抽出されたDNAを鋳型とし、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌に特異的にハイブリダイズする配列1、3、5、7のいずれか一つのフォワードプライマーと、スフィンゴモナス属細菌に特異的にハイブリダイズする配列2、4、6、8のリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌の検出方法にある。
【選択図】なし
Description
また、活性汚泥の評価は活性汚泥浮遊物質(MLSS:Mixed Liquor Suspended Solids)や酸素消費量、pHなどの間接手法で行っている。
(1) 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F1−1)配列番号1で表される塩基配列、
(F1−2)配列番号1で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F1−3)配列番号1で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F1−4)配列番号1で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R1−1)配列番号2で表される塩基配列、
(R1−2)配列番号2で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R1−3)配列番号2で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R1−4)配列番号2で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。
(2) 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F2−1)配列番号3で表される塩基配列、
(F2−2)配列番号3で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F2−3)配列番号3で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F2−4)配列番号3で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R2−1)配列番号4で表される塩基配列、
(R2−2)配列番号4で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R2−3)配列番号4で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R2−4)配列番号4で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。
(3) 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F3−1)配列番号5で表される塩基配列、
(F3−2)配列番号5で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F3−3)配列番号5で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F3−4)配列番号5で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R3−1)配列番号6で表される塩基配列、
(R3−2)配列番号6で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R3−3)配列番号6で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R3−4)配列番号6で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。
(4) 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F4−1)配列番号7で表される塩基配列、
(F4−2)配列番号7で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F4−3)配列番号7で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F4−4)配列番号7で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R4−1)配列番号8で表される塩基配列、
(R4−2)配列番号8で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R4−3)配列番号8で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R4−4)配列番号8で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。
(5)(F1−1)配列番号1で表される塩基配列、
(F1−2)配列番号1で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F1−3)配列番号1で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F1−4)配列番号1で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R1−1)配列番号2で表される塩基配列、
(R1−2)配列番号2で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R1−3)配列番号2で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R1−4)配列番号2で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。
(6)(F2−1)配列番号3で表される塩基配列、
(F2−2)配列番号3で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F2−3)配列番号3で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F2−4)配列番号3で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R2−1)配列番号4で表される塩基配列、
(R2−2)配列番号4で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R2−3)配列番号4で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R2−4)配列番号4で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。
(7)(F3−1)配列番号5で表される塩基配列、
(F3−2)配列番号5で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F3−3)配列番号5で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F3−4)配列番号5で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R3−1)配列番号6で表される塩基配列、
(R3−2)配列番号6で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R3−3)配列番号6で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R3−4)配列番号6で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。
(8)(F4−1)配列番号7で表される塩基配列、
(F4−2)配列番号7で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F4−3)配列番号7で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F4−4)配列番号7で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R4−1)配列番号8で表される塩基配列、
(R4−2)配列番号8で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R4−3)配列番号8で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R4−4)配列番号8で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。
(9) 前記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載のスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法を用いて生物処理槽の活性を予測することを特徴とする生物処理槽の活性予測方法。
[実施形態]
本実施形態のスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法(以下、本実施形態の検出方法ということがある。)は、試料中にスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌が存在していた場合には、PCRによってプライマー設計から期待される大きさのPCR産物が得られる。
その結果、この活性汚泥に含まれる優占属として、スフィンゴモナス属(Sphingomonas属)とその近縁属であるNovosphingobium属、Sphingopyxis属、Sphingobacterium属、Sphingoterrabacterium属、Sphingobium属(この5つの微生物属は、以降では「スフィンゴモナス属の近縁属」と略する)を選抜し、シークエンスデータ(876データ)のアライメント配列を作成した。
このアライメント配列を使って、検出用PCRプライマー(配列番号1〜10)を求めた。このPCRプライマーを「表2」に示す。
(F1−1)配列番号1で表される塩基配列、
(F1−2)配列番号1で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F1−3)配列番号1で表される塩基配列と相同性(塩基配列の同一性)が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(F1−4)配列番号1で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(R1−1)配列番号2で表される塩基配列、
(R1−2)配列番号2で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R1−3)配列番号2で表される塩基配列と相同性が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(R1−4)配列番号2で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(F2−1)配列番号3で表される塩基配列、
(F2−2)配列番号3で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F2−3)配列番号3で表される塩基配列と相同性(塩基配列の同一性)が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(F2−4)配列番号3で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(R2−1)配列番号4で表される塩基配列、
(R2−2)配列番号4で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R2−3)配列番号4で表される塩基配列と相同性が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(R2−4)配列番号4で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(F3−1)配列番号5で表される塩基配列、
(F3−2)配列番号5で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F3−3)配列番号5で表される塩基配列と相同性(塩基配列の同一性)が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(F3−4)配列番号5で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(R3−1)配列番号6で表される塩基配列、
(R3−2)配列番号6で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R3−3)配列番号6で表される塩基配列と相同性が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(R3−4)配列番号6で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(F4−1)配列番号7で表される塩基配列、
(F4−2)配列番号7で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F4−3)配列番号7で表される塩基配列と相同性(塩基配列の同一性)が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(F4−4)配列番号7で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
(R4−1)配列番号8で表される塩基配列、
(R4−2)配列番号8で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R4−3)配列番号8で表される塩基配列と相同性が80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上である塩基配列、又は
(R4−4)配列番号8で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列。
尚、インキュベーション後の洗浄の際に用いる洗浄バッファーとしては、好ましくは0.1重量%のSDS含有1×SSC溶液、より好ましくは0.1重量%SDS含有0.1×SSC溶液である。
同様に、リバースプライマーとして用いられるプライマーは、前記(R1−1)〜(R1−4)、(R2−1)〜(R2−4)、(R3−1)〜(R3−4)、(R4−1)〜(R4−4)の塩基配列を3’末端に有していることが好ましく、配列番号2、4、6又は8で表される塩基配列を3’末端に有していることがより好ましく、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の染色体DNAとハイブリダイズする領域が配列番号6で表される塩基配列のみであることがさらに好ましい。
尚、検査対象である試料からのDNAの抽出及び精製は、分子生物学の分野で公知の手法の中から適宜選択して用いることができる。
これらのPCRプライマーを使い、洗濯排水生物処理プラントから採取した汚泥試料と、別途培養した大腸菌(JM109)をテンプレートとしたPCRを実施し、本発明の検出方法を行った。
図1中、レーン3はフォワードプライマーとして配列番号1で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号2で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン4はフォワードプライマーとして配列番号3で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号4で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン5はフォワードプライマーとして配列番号5で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号6で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン6はフォワードプライマーとして配列番号7で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号8で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液を、それぞれアプライしたレーンである。
尚、レーン1は、表3に示す環境中の全細菌の16S rRNAを対象とするユニバーサルプライマー(27F(配列番号11)、519R(配列番号12))である。
レーン2はフォワードプライマーとして配列番号9で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号10で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;
レーン7はフォワードプライマーとして配列番号11で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号12で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液を、それぞれアプライしたレーンである。
一方で、レーン1,9ではバンドが薄く、これらのレーンではPCR産物があまり得られないことが確認された。
このレーンの中で、特にレーン5のSPG7のプライマー対は、292塩基対長付近に1本の明瞭な広がりが少ないバンドが検出され、所定の塩基対長のPCR産物が得られたことが確認された。
よって、このレーン5の配列番号5のフォワードプライマーと配列番号6のリバースプライマーによるプライマー対(SPG7)がスフィンゴモナス属及びその近縁属の細菌の検出用プライマーとして、特に好ましいものとなる。
大腸菌から抽出された染色体DNAを鋳型として用いた以外は、実施例と同様の方法で、菌の検出を行った。
図1のレーン8〜14に、電気泳動後のアガロースゲルのエチジウムブロマイド染色像を示す。
図1中、レーン10はフォワードプライマーとして配列番号1で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号2で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン11はフォワードプライマーとして配列番号3で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号4で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン12はフォワードプライマーとして配列番号5で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号6で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン13はフォワードプライマーとして配列番号7で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号8で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液を、それぞれアプライしたレーンである。
レーン8は、表3に示すユニバーサルプライマー(27F、519R)である。
レーン9はフォワードプライマーとして配列番号9で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号10で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液;レーン14はフォワードプライマーとして配列番号11で表される塩基配列からなるプライマーと、リバースプライマーとして配列番号12で表される塩基配列からなるプライマーを用いた反応溶液を、それぞれアプライしたレーンである。なお、レーン15は表3に示すユニバーサルプライマー(27F、519R)で、水を用いたブランクある。
この結果、本発明の検出方法によれば、スフィンゴモナス属細菌を特異的に検出できることが確認された。
Claims (9)
- 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F1−1)配列番号1で表される塩基配列、
(F1−2)配列番号1で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F1−3)配列番号1で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F1−4)配列番号1で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R1−1)配列番号2で表される塩基配列、
(R1−2)配列番号2で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R1−3)配列番号2で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R1−4)配列番号2で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。 - 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F2−1)配列番号3で表される塩基配列、
(F2−2)配列番号3で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F2−3)配列番号3で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F2−4)配列番号3で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R2−1)配列番号4で表される塩基配列、
(R2−2)配列番号4で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R2−3)配列番号4で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R2−4)配列番号4で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。 - 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F3−1)配列番号5で表される塩基配列、
(F3−2)配列番号5で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F3−3)配列番号5で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F3−4)配列番号5で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R3−1)配列番号6で表される塩基配列、
(R3−2)配列番号6で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R3−3)配列番号6で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R3−4)配列番号6で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。 - 微生物を含む試料中のDNAを鋳型とし、
(F4−1)配列番号7で表される塩基配列、
(F4−2)配列番号7で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F4−3)配列番号7で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F4−4)配列番号7で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R4−1)配列番号8で表される塩基配列、
(R4−2)配列番号8で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R4−3)配列番号8で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R4−4)配列番号8で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、を用いてPCRを行うことを特徴とする、スフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法。 - (F1−1)配列番号1で表される塩基配列、
(F1−2)配列番号1で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F1−3)配列番号1で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F1−4)配列番号1で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R1−1)配列番号2で表される塩基配列、
(R1−2)配列番号2で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R1−3)配列番号2で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R1−4)配列番号2で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。 - (F2−1)配列番号3で表される塩基配列、
(F2−2)配列番号3で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F2−3)配列番号3で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F2−4)配列番号3で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R2−1)配列番号4で表される塩基配列、
(R2−2)配列番号4で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R2−3)配列番号4で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R2−4)配列番号4で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。 - (F3−1)配列番号5で表される塩基配列、
(F3−2)配列番号5で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F3−3)配列番号5で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F3−4)配列番号5で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R3−1)配列番号6で表される塩基配列、
(R3−2)配列番号6で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R3−3)配列番号6で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R3−4)配列番号6で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。 - (F4−1)配列番号7で表される塩基配列、
(F4−2)配列番号7で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(F4−3)配列番号7で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(F4−4)配列番号7で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むフォワードプライマーと、
(R4−1)配列番号8で表される塩基配列、
(R4−2)配列番号8で表される塩基配列において、1〜数個の塩基が欠失、置換又は付加されている塩基配列、
(R4−3)配列番号8で表される塩基配列と同一性が80%以上である塩基配列、又は
(R4−4)配列番号8で表される塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列からなるポリヌクレオチドと、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる塩基配列、
を含むリバースプライマーと、からなることを特徴とするスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌検出用プライマー。 - 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のスフィンゴモナス属細菌及びその近縁属細菌の検出方法を用いて生物処理槽の活性を予測することを特徴とする生物処理槽の活性予測方法。
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