JP2015188120A - 光電変換素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光電変換素子は、第1導電型を有するシリコン基板13と、シリコン基板13の裏面側に形成された真性非晶質半導体層32,33と、第1導電型を有し、真性非晶質半導体層32上に形成された第1非晶質半導体層34と、第1導電型と反対の第2導電型を有し、第1非晶質半導体層34が形成されない領域で真性非晶質半導体層33上に形成された第2非晶質半導体層36と、第1非晶質半導体層34上に形成された第1電極24nと、第2非晶質半導体層36上に形成された第2電極24pとを備え、第1電極24nと第1非晶質半導体層34との接触界面が第2電極24pと第2非晶半導体層36との接触界面に比較して平坦性に劣るように、第1電極24nと第1非晶質半導体層34との接触界面に凹凸が形成されている。
【選択図】図5
Description
図1には、本発明の第1の実施形態に係る光電変換素子10が示されている。光電変換素子10は、裏面接合型の太陽電池である。
光電変換素子10は、シリコン基板12と、パッシベーション膜16と、電極(第1電極)24nと、電極(第2電極)24pとを備える。シリコン基板12は、n型の単結晶シリコン基板からなり、n型拡散領域(第1半導体層)18と、p型拡散領域(第2半導体層)20とを含む。シリコン基板12の厚さは、例えば、100〜300μmである。シリコン基板12の比抵抗は、例えば、1.0〜10.0Ω・cmである。
続いて、図2A〜図2Dを参照しながら、光電変換素子10の製造方法について説明する。
、受光面の全体にテクスチャ構造14を有するとともに、裏面の一部に凹凸22を有するシリコン基板12が得られる。
図1に示す例では、n型拡散領域18の深さ寸法は、n型拡散領域18の全体で略同じであったが、例えば、図3に示すように、n型拡散領域181内で異なっていてもよい。図3に示すシリコン基板121では、n型拡散領域181の深さ寸法は、凸部の先端で最大となり、凹部の底で最小となる。この場合、n型拡散領域181を形成した後、n型拡散領域181の表面に凹凸22を形成する必要がある。凹凸22は、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングで形成することができる。反応性イオンエッチングで凹凸22を形成する場合、反応ガスは、例えば、CF4やSF6等である。チャンバ内の圧力は、例えば、1Paである。プラズマを発生させるためのパワーは、例えば、100W〜1kWである。ドライエッチングの他に凹凸22を形成する方法としては、例えば、レーザ照射がある。レーザ照射で凹凸22を形成する場合、レーザは、例えば、YAGレーザ等である。YAGレーザの場合、エネルギー密度は例えば100〜600mJ/cm2であり、パルス発振周波数は例えば30〜200kHzである。凹凸22を形成する前において、n型拡散領域181の深さ寸法は、例えば、0.1〜3μmあればよい。
凹凸は、n型拡散領域18の全体に形成されている必要はない。例えば、図4に示すシリコン基板122のように、n型拡散領域182に1つの凹部26を形成するだけでもよ
い。この場合、凹部26が形成された位置に、電極24nを形成する。これにより、電極24nとn型拡散領域182との接触面積が大きくなる。その結果、シリコン基板122の面内方向でn型拡散領域182の幅寸法がp型拡散領域20の幅寸法より小さくても、電極24nとn型拡散領域182との接触抵抗が大きくなるのを抑えることができる。凹部26は、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングで形成することができる。図4に示す例では、凹部26の底面は平坦であるが、凹部26の底面に凹凸を設けることも、勿論可能である。
例えば、p型拡散領域20の表面に凹凸が形成されていてもよい。つまり、p型拡散領域20と電極24pとの接触界面に凹凸が形成されていてもよい。この場合、p型拡散領域20と電極24pとの接触抵抗を下げることができる。
図5を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る光電変換素子30について説明する。本実施形態の光電変換素子30は、シリコン基板12の代わりに、シリコン基板13を備える。シリコン基板13は、n型拡散領域18及びp型拡散領域20を備えていない点を除いて、シリコン基板12と同じである。シリコン基板13の裏面上には、真性非晶質シリコン層(真性非晶質半導体層)32,33が形成されている。真性非晶質シリコン層32上には、n型非晶質シリコン層(第1非晶質半導体層)34が形成されている。真性非晶質シリコン層33上には、p型非晶質シリコン層(第2非晶質半導体層)36が形成されている。
図6A〜図6Fを参照しながら、光電変換素子30の製造方法について説明する。
22を形成する方法は、例えば、第1の実施形態で説明した方法等である。
、例えば、0.2%である。シリコン基板13の温度は、例えば、200℃である。反応室内の圧力は、例えば、13.5〜665Paである。プラズマCVD装置が備えるRF電源の出力は、例えば、16〜80mW/cm2である。
図5に示す例では、n型非晶質シリコン層34の膜厚は、n型非晶質シリコン層34の全体で略同じであったが、例えば、図7に示すように、n型非晶質シリコン層341内で異なっていてもよい。図7に示すシリコン基板131では、凹凸22が形成されていない。その代わりに、n型非晶質シリコン層341に凹凸401が形成されている。凹凸401が形成された領域において、n型非晶質シリコン層341の膜厚は、凸部の先端で最大となり、凹部の底で最小となる。この場合、n型非晶質シリコン層341を形成した後、n型非晶質シリコン層341の表面に凹凸401を形成する必要がある。凹凸401は、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングで形成することができる。反応性イオンエッチングで凹凸401を形成する場合、反応ガスは、例えば、CF4やSF6等である。チャンバ内の圧力は、例えば、1Paである。プラズマを発生させるためのパワーは、例えば、100W〜1kWである。凹凸401を形成する前において、n型非晶質シリコン層341の深さ寸法は、例えば、5〜10nmあればよい。
凹凸は、n型非晶質シリコン層34の全体に形成されている必要はない。例えば、図8に示すシリコン基板132のように、n型非晶質シリコン層342に1つの凹部42を形成するだけでもよい。この場合、凹部42が形成された位置に、電極24nを形成する。これにより、電極24nとn型非晶質シリコン層342との接触面積が大きくなる。その結果、シリコン基板13の面内方向でn型非晶質シリコン層342の幅寸法がp型非晶質シリコン層36の幅寸法より小さくても、電極24nとn型非晶質シリコン層342との接触抵抗が大きくなるのを抑えることができる。凹部42は、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングで形成することができる。なお、図8に示す例では、凹部4
2の底面は平坦であるが、凹部42の底面に凹凸を設けることも、勿論可能である。
例えば、p型非晶質シリコン層36の表面に凹凸が形成されていてもよい。つまり、p型非晶質シリコン層36と電極24pとの接触界面に凹凸が形成されていてもよい。この場合、p型非晶質シリコン層36と電極24pとの接触抵抗を下げることができる。
についても、同様である。
Claims (3)
- 第1導電型を有するシリコン基板と、
前記シリコン基板の裏面側に形成された真性非晶質半導体層と、
前記第1導電型を有し、前記真性非晶質半導体層上に形成された第1非晶質半導体層と、
前記第1導電型と反対の第2導電型を有し、前記第1非晶質半導体層が形成されない領域で前記真性非晶質半導体層上に形成された第2非晶質半導体層と、
前記第1非晶質半導体層上に形成された第1電極と、
前記第2非晶質半導体層上に形成された第2電極とを備え、
前記第1電極と前記第1非晶質半導体層との接触界面が前記第2電極と前記第2非晶半導体層との接触界面に比較して平坦性に劣るように、前記第1電極と前記第1非晶質半導体層との接触界面に凹凸が形成されている、光電変換素子。 - 第1導電型を有するシリコン基板と、
前記シリコン基板の裏面側に形成された真性非晶質半導体層と、
前記第1導電型を有し、前記真性非晶質半導体層上に形成された第1非晶質半導体層と、
前記第1導電型と反対の第2導電型を有し、前記第1非晶質半導体層が形成されない領域で前記真性非晶質半導体層上に形成された第2非晶質半導体層と、
前記第1非晶質半導体層上に形成された第1電極と、
前記第2非晶質半導体層上に形成された第2電極とを備え、
前記第1電極と前記第1非晶質半導体層との接触界面が、前記第2電極と前記第2非晶半導体層との接触界面よりも凹んだ部分を有する、光電変換素子。 - 請求項1または2に記載の光電変換素子であって、
前記シリコン基板の面内方向の幅寸法が前記第1非晶質半導体層よりも大きい第2非晶質半導体層の方が大きい、光電変換素子。
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