JP2015186498A - 医療用コネクタ及び輸液セット - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが、意図せずに、流路の開閉状態を変化させるコック部材の回転を実行してしまうことを抑制可能な医療用コネクタ及び輸液セットを提供する。
【解決手段】中空部を区画するホルダ本体、及び当該ホルダ本体の外壁に設けられ、前記中空部と連通する流路を区画し、医療器具と接続される複数のポート部を備えるホルダ部材と、前記ホルダ本体の前記中空部に収容され、前記ホルダ本体の内壁と摺動しながら前記ホルダ部材に対して回転することにより前記複数のポート部が区画する前記流路間の接続状態を変化させるコック部材と、を備え、前記コック部材の少なくとも一部が前記ホルダ部材に対する位置を変えることにより、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限されない第1の形態と、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限される第2の形態と、に変形可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用コネクタ及び当該医療用コネクタを備える輸液セットに関し、特に、コック部材を備える医療用コネクタ及び当該医療用コネクタを備える輸液セットに関する。
輸液を行なう際、薬液や血液等の液体を生体に投与するために、医療用チューブなどを備える輸液セットが用いられている。輸液セットの構成部品として、例えば医療用チューブ間の接続などに用いられる医療用コネクタがある。この医療用コネクタとしては、例えば三方活栓などの、流路を開閉可能なコック部材を備える医療用コネクタがある。
特許文献1には、中空バレルと、中空バレルの外面から互いに間隔を隔てて半径方向外方に延びる複数の中空スピゴットと、中空バレル内で回転できるように取り付けられた本体部分を備えるタップと、を有する三方活栓が開示されている。
また、特許文献1の中空バレルには2つの戻り止めが形成されていると共に、タップには複数の刻み目が形成されている。そのため、オペレータは、適当な刻み目と戻り止めとの係合を感じ取ることができ、この整合が達成される時点を知ることができる。
実用新案登録第3036833号公報
特許文献1に開示の三方活栓では、オペレータなどのユーザーが、何らかの理由により、意図せずにコック部材としてのタップを回転させてしまうおそれがある。コック部材が回転すると、三方活栓内の流路の開閉関係が変化するため、例えば、意図しない薬液等の液体が生体へと供給されてしまう等の問題が生じるおそれがある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ユーザーが、意図せずに、流路の開閉状態を変化させるコック部材の回転を実行してしまうことを抑制可能な医療用コネクタ及び輸液セットを提供することである。
本発明の第1の態様としての医療用コネクタは、中空部を区画するホルダ本体、及び当該ホルダ本体の外壁に設けられ、前記中空部と連通する流路を区画し、医療器具と接続される複数のポート部を備えるホルダ部材と、前記ホルダ本体の前記中空部に収容され、前記ホルダ本体の内壁と摺動しながら前記ホルダ部材に対して回転することにより前記複数のポート部が区画する前記流路間の接続状態を変化させるコック部材と、を備え、前記コック部材の少なくとも一部が前記ホルダ部材に対する位置を変えることにより、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限されない第1の形態と、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限される第2の形態と、に変形可能であることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として医療用コネクタは、前記コック部材の前記少なくとも一部が前記コック部材の回転軸方向に移動することにより、前記第1の形態と前記第2の形態とに変形可能であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての医療用コネクタは、前記ホルダ部材と前記コック部材との間に、前記第2の形態で互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記凸部は、前記コック部材の外壁に設けられ、前記凹部は、前記ホルダ本体の、前記回転軸方向における一端に設けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記コック部材は、前記複数のポート部の前記流路間を接続する接続流路を区画すると共に、前記中空部を区画する前記ホルダ本体の前記内壁と摺動しながら前記ホルダ部材に対して回転する流路部材と、前記流路部材に対して移動可能に取り付けられたハンドル部材と、を備え、前記ハンドル部材が前記流路部材及び前記ホルダ部材に対する位置を変えることにより、前記第1の形態と前記第2の形態とに変形可能であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての医療用コネクタは、前記流路部材と前記ハンドル部材との間に、前記第1の形態で互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられていることが好ましい。
本発明の第2の態様としての輸液セットは、上記医療用コネクタを備えるものである。
本発明によると、ユーザーが、意図せずに、流路の開閉状態を変化させるコック部材の回転を実行してしまうことを抑制可能な医療用コネクタ及び輸液セットを提供することができる。
本発明の一実施形態としてのコネクタ1を示す斜視図である。 コネクタ1の断面図である。 コネクタ1のホルダ部材2を示す斜視図である。 コネクタ1のコック部材3を示す斜視図である。 コック部材3の流路部材17を示す斜視図である。 コック部材3のハンドル部材18を示す斜視図である。 本発明の一実施形態としての輸液セット110を示す図である。
以下、本発明に係る医療用コネクタ及び輸液セットの実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
まず、本発明に係る医療用コネクタの1つの実施形態について説明する。図1は、本実施形態における医療用コネクタ1(以下、単に「コネクタ1」と記載する。)を示す斜視図である。図2は、コネクタ1の断面図である。なお、本実施形態のコネクタ1は三方活栓である。
図1、図2に示すように、コネクタ1は、ホルダ部材2と、ホルダ部材2に取り付けられるコック部材3と、コック部材3とは異なる位置でホルダ部材2に取り付けられる接続部材50と、を備える。
以下に本実施形態のコネクタ1における各部材及び各部材により構成される特徴部の詳細について説明する。
[ホルダ部材2]
図3は、図1に示すコネクタ1を構成するホルダ部材2を示す斜視図である。図1〜図3に示すように、ホルダ部材2は、ホルダ本体4と、このホルダ本体4の外壁に設けられた複数のポート部と、を備える。より具体的に、ホルダ部材2は、中空部5を区画するホルダ本体4と、このホルダ本体4の外壁に設けられ、中空部5と連通する流路を区画し、医療用チューブなどの医療器具と接続される複数のポート部と、を備える。
本実施形態のホルダ本体4は略円筒状であり、図3に示すように略円柱状の中空部5を区画している。この中空部5には、図1、図2に示すように、コック部材3が収容される。
また、図1、図3に示すように、本実施形態のホルダ本体4の中心軸方向Aの一端(図1、図3における上端)には、コック部材3のハンドル部材18に形成される凸部33が嵌合する複数の凹部40が設けられている。更に、図2に示すように、本実施形態のホルダ本体4の内壁20には、後述するコック部材3の環状凹部25と嵌合し、コック部材3の、ホルダ本体4の中心軸方向Aにおけるホルダ部材2に対する位置を固定する環状凸部26が形成されている。
図1〜図3に示すように、本実施形態の複数のポート部は、第1ポート部7と、第2ポート部8と、第3ポート部9と、で構成され、いずれもホルダ本体4の外壁に一体で形成され、ホルダ本体4の径方向Bに延在している。第1ポート部7は、中空部5と連通する第1流路10を区画する管状部であり、例えば医療用チューブ(図7参照)などの第1医療器具と接続される。第2ポート部8は、中空部5と連通する第2流路11を区画する管状部であり、例えば医療用チューブなどの第2医療器具と接続される。第3ポート部9は、中空部5と連通する第3流路12を区画しており、例えばオスコネクタを有するシリンジや医療用チューブなどの第3医療器具と接続される。
第1ポート部7は、ホルダ本体4の周面に設けられている。より具体的に、本実施形態の第1ポート部7は、ホルダ本体4の周面に、ホルダ本体4と一体成型された管状部である。なお、薬液等の液体は、第1ポート部7に第1医療器具が接続された状態において、第1医療器具から第1ポート部7の第1流路10を通じてコネクタ1に流入する。従って、コネクタ1を備える輸液セットにおいて、第1ポート部7はコネクタ1の上流ポート部として機能する。
第2ポート部8は、ホルダ本体4を挟み、第1ポート部7とは反対側の位置で、ホルダ本体4の周面に設けられている。より具体的に、本実施形態の第2ポート部8は、ホルダ本体4の周面に、ホルダ本体4と一体成型された管状部である。なお、薬液等の液体は、第2ポート部8に第2医療器具が接続された状態において、コネクタ1から第2ポート部8の第2流路11を通じて第2医療器具に流出する。従って、コネクタ1を備える輸液セットにおいて、第2ポート部8はコネクタ1の下流ポート部として機能する。
第3ポート部9は、ホルダ本体4の周面のうち、第1ポート部7及び第2ポート部8が設けられている位置とは異なる位置の周面に設けられている。より具体的に、本実施形態の第3ポート部9は、ホルダ本体4の周面の周方向Cにおいて、第1ポート部7及び第2ポート部8が設けられた位置と約90度ずれた位置に、ホルダ本体4と一体成型されている。なお、第3ポート部9は、所謂分岐ポート部として機能するものであり、例えば、第1ポート部7に第1医療器具が接続され、かつ、第2ポート部8に第2医療器具が接続された状態において、第1ポート部7の第1流路10からコネクタ1内に流入する液体に対して、この液体とは異なる薬液等の液体を第3ポート部9の第3流路12から混注することができる。
なお、本実施形態の第3ポート部9の先端部には、オスコネクタの挿入部13を区画するキャップ部材14と、スリット15を有し、挿入部13を閉塞する弾性弁体16と、で構成される接続部材50が取り付けられている。接続部材50の詳細は後述する。
ホルダ部材2の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリスチレン;ポリアミド;ポリイミド;ポリアミドイミド;ポリカーボネート;ポリ−(4−メチルペンテン−1);アイオノマー;アクリル樹脂;ポリメチルメタクリレート;アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂);アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂);ブタジエン−スチレン共重合体;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル;ポリエーテル;ポリエーテルケトン(PEK);ポリエーテルエーテルケトン(PEEK);ポリエーテルイミド;ポリアセタール(POM);ポリフェニレンオキシド;変性ポリフェニレンオキシド;ポリサルフォン;ポリエーテルサルフォン;ポリフェニレンサルファイド;ポリアリレート;芳香族ポリエステル(液晶ポリマー);ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂;などの各種樹脂材料が挙げられる。また、これらのうちの1種以上を含むブレンド体やポリマーアロイなどでもよい。その他に、各種ガラス材、セラミックス材料、金属材料であってもよい。
[コック部材3]
次に、ホルダ本体4が区画する中空部5に収容されるコック部材3について説明する。コック部材3は、ホルダ本体4の中空部5に収容され、中空部5を区画するホルダ本体4の内壁20と摺動しながらホルダ部材2に対して回転することにより複数のポート部(第1ポート部7、第2ポート部8及び第3ポート部9)がそれぞれ区画する流路(第1流路10、第2流路11及び第3流路12)間の接続状態を変化させる。なお、流路間の接続状態は、各流路の開閉状態を変化させることにより、すなわち、各流路の開放状態と閉鎖状態とを切り替えることにより、変化する。
図4は、図1に示すコネクタ1を構成するコック部材3を示す斜視図である。図4に示すように、本実施形態のコック部材3は、流路部材17と、この流路部材17に対して移動可能に、流路部材17に取り付けられたハンドル部材18と、を備える。なお、図5は、流路部材17単体を示す斜視図であり、図6は、ハンドル部材18単体を示す斜視図である。
流路部材17は、図2に示すように、ホルダ本体4の中空部5(図3参照)内に収容され、中空部5を区画するホルダ本体4の内壁20と摺動しながらホルダ部材2に対して回転する。また、流路部材17は、ホルダ部材2の複数のポート部(第1ポート部7、第2ポート部8及び第3ポート部9)の流路(第1流路10、第2流路11及び第3流路12)間を接続する接続流路19を区画しており、流路部材17が中空部5内でホルダ部材2に対して回転することにより、ホルダ部材2の複数のポート部が区画する流路間の接続状態を変化させることができる。
図5に示すように、本実施形態の流路部材17は、ホルダ本体4の中空部5に収容される略円柱状の外形を有しており、流路部材17の外径は、中空部5を区画するホルダ本体4の内壁20の内径と、略等しい長さで構成されている。従って、本実施形態の流路部材17は、中空部5に収容された状態において、内壁20と摺動しながらホルダ部材2に対して回転する。
また、本実施形態では、図2に示すように、流路部材17の外周面に形成された溝部21が接続流路19を区画する。すなわち、本実施形態の接続流路19は、流路部材17がホルダ本体4の中空部5に収容されている状態において、流路部材17の溝部21及びホルダ本体4の内壁20により区画される。
図5に示すように、本実施形態の溝部21は、略円柱状の外形を有する流路部材17の周方向D(流路部材17がホルダ部材2に対して設置された状態ではホルダ本体4の周方向Cと同じ方向)の異なる位置に形成されると共に、流路部材17の中心軸方向E(流路部材17がホルダ部材2に対して設置された状態ではホルダ本体4の中心軸方向Aと同じ方向)を長手方向とする複数の長溝部22と、流路部材17の周方向Dにおいて複数の長溝部22同士を繋ぐ接続溝部23と、で構成される。
なお、本実施形態の長溝部22は、流路部材17の周方向Dにおいて約90度ずつずれた位置に3つ形成されている。従って、流路部材17がホルダ本体4の中空部5に収容されている状態において、流路部材17をホルダ部材2に対して回転させることにより、これら3つの長溝部22が区画する長溝それぞれを、ホルダ部材2の第1ポート部7が区画する第1流路10、第2ポート部8が区画する第2流路11及び第3ポート部9が区画する第3流路12に連通させるようにすることができる。
また、本実施形態の接続溝部23は、流路部材17の中心軸方向Eにおいて、第1流路10、第2流路11及び第3流路12が位置する位置とは異なる位置で、複数の長溝部22が区画する長溝間を周方向Dに繋いでいる。すなわち、本実施形態では、流路部材17がホルダ本体4の内壁20と摺動しながら回転するときに、接続溝部23により区画される接続溝が、第1流路10、第2流路11及び第3流路12と直接連通することはない。従って、第1流路10、第2流路11及び第3流路12が、3つの長溝部22が区画する長溝のいずれとも直接連通していない場合、第1流路10、第2流路11及び第3流路12はいずれも、流路部材17の外周面により閉鎖状態とされ、接続流路19と連通しない。
なお、本実施形態の3つの長溝部22のうち、流路部材17の周方向Dにおいて中間に位置する長溝部22(他の2つの長溝部それぞれに対して周方向Dにおいて90度ずれた位置にある長溝部)には、この中間に位置する長溝部22が区画する長溝を周方向Dにおいて2つの空間に仕切る板状の仕切壁24が設けられている。本実施形態の仕切壁24は、長溝部22の溝底から流路部材17の径方向F(流路部材17がホルダ部材2に対して取り付けられた状態ではホルダ本体4の径方向Bと同じ方向)に延在しているが、流路部材17の径方向Fにおいて、仕切壁24の長さは、長溝部22の長さ(長溝部22の溝底の深さ)よりも短い。つまり、本実施形態の仕切壁24の径方向Fの外側端部は、流路部材17が中空部5に収容されている状態において、中空部5を区画するホルダ本体4の内壁20と接触しない。すなわち、本実施形態の仕切壁24により仕切られる、長溝部22が区画する長溝の2つの空間は、流路部材17が中空部5に収容されている状態において、仕切壁24の径方向F外側の位置で繋がっている。
また、図5に示すように、本実施形態の流路部材17の中心軸方向Eの一端(図5において下端)には、コック部材3のハンドル部材18に形成された凸部35(図6等参照)が嵌合する凹部41が形成されている。この詳細については後述する。
更に、流路部材17は、その外周面において、環状凹部25が形成されており、図2に示すように、この環状凹部25が、ホルダ本体4の中空部5を区画する内壁20に形成された環状凸部26と嵌合することにより、流路部材17の、ホルダ本体4の中心軸方向Aでの、ホルダ本体4に対する位置、すなわちホルダ部材2に対する位置が固定される。
ここで、本実施形態の流路部材17は、図5に示すように、中心軸方向Eにおいて両端が開放された中空部27を区画しており、図2に示すように、後述するハンドル部材18の受け部28が、この中空部27内に収容される。また、流路部材17の外壁には接続流路19を区画する溝部21が形成されているため、流路部材17の中心軸方向Eにおける中空部27の中央部は、同方向Eにおける両端部よりも細くなっている。なお、中心軸方向Eにおける中空部27の両端部は、略同径の円筒状の内周面により区画されている。また、図2に示すように、これら内周面で区画される中空部27の両端部は、中心軸方向Eの中央部では、流路部材17の径方向F(図2においてはホルダ本体4の径方向Bと同じ方向)の中心部の位置で少なくとも連通している。
次に、コック部材3のハンドル部材18について説明する。ハンドル部材18は、上述した流路部材17に対して移動可能に取り付けられる。具体的に、本実施形態のハンドル部材18は、図6に示すように、流路部材17の内壁を受ける受け部28と、この受け部28の一端に一体で形成され、ユーザーにより把持されるハンドル部29と、を備える。
図2に示すように、コック部材3がホルダ部材2に取り付けられた状態において、本実施形態の受け部28は、流路部材17が区画する中空部27内で、ホルダ本体4の中心軸方向Aに延在し、流路部材17及びホルダ部材2に対して同方向Aにおいて移動可能である。そのため、ハンドル部材18は、同方向Aに移動することにより、流路部材17及びホルダ部材2に対する位置を変えることができる。
本実施形態の受け部28は、図6に示すように、ハンドル部29が一体で形成される受け部28の一端部である、略円柱状の外形を有する基端部30と、この基端部30の反対側に位置する受け部28の他端部である、略円柱状の外形を有する先端部31と、基端部30及び先端部31の間で両者を接続する角柱状の中間部32と、を備える。
本実施形態の受け部28は、上述した基端部30、先端部31及び中間部32が一体となって、流路部材17の中空部27内を、ホルダ本体4の中心軸方向Aに移動することができ、受け部28のこの移動により、ハンドル部材18は、流路部材17及びホルダ部材2に対する中心軸方向Aにおける位置を変えることができる。
また、図6に示すように、本実施形態の基端部30の外周面には、この外周面に対して径方向(コック部材3がホルダ部材2に取り付けられた状態ではホルダ本体4の径方向Bと同じ方向)の外方に突出する複数の凸部33が形成されている。また、基端部30の先端部31側は、径方向に延在する平面であって、中間部32が接続される接続面34が設けられている。
更に、図6に示すように、本実施形態の先端部31の外周面には、この外周面に対して径方向(コック部材3がホルダ部材2に取り付けられた状態ではホルダ本体4の径方向Bと同じ方向)の外方に突出する複数の凸部35が形成されている。また、先端部31の基端部30側は、径方向に延在する平面であって、中間部32が接続される接続面36が設けられている(図2参照)。
本実施形態の中間部32は、基端部30の接続面34と、先端部31の接続面36とを接続する角棒状に形成されている。なお、本実施形態の中間部32は、基端部30と一体で成形されており、先端部31の接続面36に形成された接合穴に中間部32の一端を嵌め込むことにより、基端部30と先端部31とを接続している。
本実施形態のハンドル部29は、図6に示すように、受け部28の基端部30と一体で形成されている。図1、図2に示すように、ハンドル部29は、コック部材3がホルダ部材2に収容されている状態において、ホルダ本体4の中空部5(図3参照)の中心軸Oを回転軸として、ホルダ本体4の周方向Cに回転させることができるように構成されている。ハンドル部29が回転すると、受け部28を介して流路部材17にトルクが伝達され、流路部材17をホルダ本体4の中空部5内で周方向Cに回転させることができ、これにより、ホルダ部材2の第1〜第3流路10〜12の接続関係を変化させることができる。なお、本実施形態のハンドル部29は、受け部28の基端部30及び中間部32と一体で形成されているが、基端部30に対して固定されていればよく、一体で成形されるものに限られるものではない。
ここで、本実施形態のコネクタ1は、コック部材3の一部であるハンドル部材18を、ホルダ本体4の中心軸方向Aに移動させて、ハンドル部材18の、流路部材17及びホルダ部材2に対する位置を変えることにより、周方向Cにおけるホルダ部材2に対するコック部材3の回転量が制限されない第1の形態と、周方向Cにおけるホルダ部材2に対するコック部材3の回転量が制限される第2の形態と、に変形可能である。この点の詳細は後述する。
[接続部材50]
接続部材50は、ホルダ部材2における第3ポート部9の先端部に取り付けられている。本実施形態の接続部材50は、第3医療器具のオスコネクタが挿入可能な挿入部13を区画するキャップ部材14と、スリット15を有し、挿入部13を閉塞する弾性弁体16と、を備える。従って、ホルダ部材2の第3ポート部9には、接続部材50を介して、第3医療器具が接続可能である。
キャップ部材14の材料は、上述したホルダ部材2の材料と同様の材料を用いることができる。
また、弾性弁体16は、金型成形され、弾性変形可能に形成される。この弾性弁体16の材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合したものであってもよい。
なお、本実施形態の接続部材50におけるキャップ部材14は、円形扁平状の弾性弁体16を、天面(外方に露出する側の面)と、天面の反対側の面である底面とから挟持、圧縮する天面キャップ61及び底面キャップ62により構成されているが、この構成に限られるものではなく、例えば、第3ポート部と底面キャップとを一体の構成、すなわち、ホルダ部材の第3ポート部と天面キャップとで弾性弁体を挟持、圧縮する構成としてもよい。
[コック部材3のホルダ部材2に対する回転量を制限する機構について]
次に、ホルダ部材2に対するコック部材3の回転量を制限する機構について説明する。本実施形態のコネクタ1は、コック部材3の少なくとも一部がホルダ部材2に対する位置を変えることにより、ホルダ部材2に対するコック部材3の周方向Cにおける回転量が制限されない第1の形態と、ホルダ部材2に対するコック部材3の周方向Cにおける回転量が制限される第2の形態と、に変形可能である。具体的に、本実施形態では、コック部材3の一部としてのハンドル部材18が、コック部材3の回転軸方向(本実施形態ではホルダ本体4の中心軸方向Aと同じ方向)に、コック部材3の一部としての流路部材17、及びホルダ部材2に対して移動することにより、ハンドル部材18が、流路部材17及びホルダ部材2に対する位置を変化させる。このハンドル部材18の移動により、コネクタ1は、上記第1の形態と上記第2の形態とに変形可能である。
まず、コック部材3がホルダ部材2に取り付けられた状態での、ホルダ部材2のホルダ本体4、コック部材3の流路部材17、及びコック部材3のハンドル部材18のそれぞれの位置関係について説明する。図2に示すように、略円柱状の外形を有する流路部材17の外径は、ホルダ本体4の内壁20の内径に略等しい。従って、流路部材17は、ホルダ本体4の内壁20に摺動しながら回転することができる。また、流路部材17の中空部27を区画する内壁のうち、中心軸方向Aの両端部は、略等しい内径を有する略円筒形状であり、その一端部は、ハンドル部材18の基端部30の外径と略等しく、その他端部は、ハンドル部材18の先端部31の外径と略等しい、又は先端部31の外径よりも若干大きい。従って、本実施形態のハンドル部材18は、ハンドル部材18の基端部30の外周面が流路部材17の内周面に摺動しながら、ホルダ本体4の中心軸方向Aに移動することができる。
本実施形態では、ホルダ部材2とコック部材3との間に、コネクタ1が上述の第1の形態にある場合と上述の第2の形態にある場合とで嵌合関係を変化させる、凸部及び凹部が設けられている。具体的に、ホルダ部材2とコック部材3との間には、コネクタ1の第1の形態では互いに嵌合せず、コネクタ1の第2の形態で互いに嵌合する、凸部33及び凹部40が設けられている。なお、本実施形態では、凸部33がコック部材3のハンドル部材18に形成され、凹部40がホルダ部材2のホルダ本体4に形成されている。
より具体的に、図3に示すように、略円筒状のホルダ本体4の、中心軸方向Aの一端は、櫛歯状に形成されており、その谷部が上述の凹部40を構成している。また、図6に示すように、本実施形態のハンドル部材18の基端部30には、略円柱状の外周面に対して径方向の外方に突出する複数の突起が設けられ、この突起が上述の凸部33を構成している。
本実施形態では、コック部材3の一部としてのハンドル部材18を中心軸方向A(コック部材3の回転軸方向)に移動させて、上述の凸部33と凹部40との嵌合関係を変化させることにより、第1の形態及び第2の形態の両形態を実現することができる。具体的に、本実施形態では、ハンドル部材18をホルダ部材2から引き抜くように移動させる、すなわちハンドル部材18を図2の上方に移動させると、凸部33と凹部40との嵌合が解除され、コネクタ1は第1の形態となる。コネクタ1が第1の形態にある場合、コック部材3は、ホルダ本体4の周方向Cにおいて回転することができ、ホルダ部材2に対する周方向Cの回転量は制限されない。そのため、ユーザーは、コック部材3のハンドル部29を周方向Cに回転させることにより、コック部材3の流路部材17を回転させて、ホルダ部材2内の第1流路10、第2流路11及び第3流路12の間の接続関係を変更することができる。
これに対して、ハンドル部材18をホルダ部材2に押し込むように移動させる、すなわちハンドル部材18を図2の下方に移動させると、凸部33と凹部40とが嵌合し、コネクタ1は第2の形態となる。コネクタ1が第2の形態にある場合、コック部材3は、ホルダ本体4の周方向Cにおいて回転することができず、ホルダ部材2に対する周方向Cの回転量は制限される。そのため、ユーザーが、コック部材3のハンドル部29を意図せずに回転させてしまうことが抑制される。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ホルダ部材2の凹部40及びコック部材3の凸部33をそれぞれ、ホルダ本体4の周方向Cにおいて中心角を45度ずつずらした位置に8つ設けているが、この数に限られるものではなく、使用するコネクタの種類や用途等に応じて適宜変更することが可能である。本実施形態のコネクタ1は三方活栓であるため、3つのポート部のうち少なくとも2つのポート部が区画する流路間を接続することができるように、更に、3つのポート部が区画する流路がいずれも接続されていない状態とすることができるように、凹部40及び凸部33をそれぞれ8つ設ける構成としているが、例えば、3つのポート部が区画する流路すべてが接続された状態のときだけ、コック部材を回転させないように、凹部及び凸部をそれぞれ1つだけ設ける構成とすることも可能である。また、3つのポート部のうち少なくとも2つのポート部が区画する流路間を接続することができるように、凹部及び凸部をそれぞれ4つ設ける構成とすることもできる。
また、本実施形態の凸部33は、コック部材3の外壁、すなわちハンドル部材18の基端部30における外周面に、径方向の外方に突出するように設けられ、本実施形態の凹部40は、ホルダ本体4の、中心軸方向A(コック部材3の回転軸方向と同じ方向)の一端に設けられているが、凸部及び凹部が設けられる位置はこれに限られるものではなく、コック部材やホルダ部材の形状に応じて適宜変更することが可能である。
更に、本実施形態では、凸部33と凹部40とが嵌合した状態において、コック部材3は、ホルダ本体4の周方向Cにおいて全く回転できない構成であるが、コック部材3のホルダ部材2に対する周方向Cの回転量が制限される他の構成としてもよい。例えば、周方向Cにおける凹部の幅が凸部の幅よりも広く構成されており、凹部と凸部とが嵌合した第2の形態では、回転量が所定値以下に制限され、凹部と凸部の嵌合が解除された第1の状態では、上記所定値よりも大きい回転量の回転が可能な構成としてもよい。
また更に、本実施形態のコック部材3は、流路部材17と、及びこの流路部材17に対して移動可能に取り付けられたハンドル部材18とで構成されているが、この構成に限られるものではなく、例えば、流路部材と、流路部材に対して移動しないように流路部材に固定されたハンドル部材とでコック部材を構成してもよい。また、本実施形態のコック部材3は、別部材である流路部材17とハンドル部材18とを備える構成されているが、この構成に限られるものではなく、例えば、本実施形態の流路部材17が、ハンドル部材18の受け部28に一体で成形されているようなコック部材としてもよい。但し、本実施形態のコック部材3のように、ハンドル部材18が流路部材17に対して移動可能に取り付けられた構成とすれば、コネクタ1を第1の形態と第2の形態との間で変形させる際に、流路部材17のホルダ部材2に対する位置が変化しない構成とすることができる。そのため、ハンドル部材18がホルダ本体4の中心軸方向Aに移動した場合であっても、流路部材17の接続流路19の位置が、ホルダ部材2の複数のポート部が区画する流路の位置に対して、中心軸方向Aにおいて変動しない構成とすることができる。従って、第1の形態と第2の形態との間で形態を変形させる際に、コック部材の接続流路と、ホルダ部材のポート部の流路との位置関係が変動する構成と比較して、第1の形態と第2の形態との間で形態を変形させる前後で、コック部材の接続流路とポート部の流路との接続状態を安定的に維持することができる。
なお、流路部材に対して位置が固定されたハンドル部材を備えるコック部材や、本実施形態の流路部材17とハンドル部材18とが一体で形成されているようなコック部材とする場合には、コック部材の一部としての流路部材及びハンドル部材、又はコック部材全部の、ホルダ部材に対する位置を変えることにより、コネクタを、第1の形態と第2の形態とに変形させることができる。
ここで、本実施形態では、上述した凸部33及び凹部40とは別に、流路部材17とハンドル部材18との間に、コネクタ1の第1の形態で互いに嵌合し、第2の形態では嵌合しない、凸部35及び凹部41が設けられている。具体的に、図5に示すように、本実施形態の流路部材17の中心軸方向Eの一端は、櫛歯状に形成されており、その谷部が上述の凹部41を構成する。また、図6に示すように、ハンドル部材18の先端部31には、略円柱状の外周面に対して径方向の外方に突出する複数の突起が形成されており、この突起が上述の凸部35を構成する。なお、凸部33と凸部35とを区別するために、説明の便宜上、以下、凸部33を「第1凸部33」と記載し、凸部35を「第2凸部35」と記載する。また、凹部40と凹部41とを区別するために、説明の便宜上、以下、凹部40を「第1凹部40」と記載し、凹部41を「第2凹部41」と記載する。
上述したように、ハンドル部材18を図2の上方に移動させると、ハンドル部材18の基端部30に形成された第1凸部33と、ホルダ本体4に形成された第1凹部40との嵌合が解除され、コネクタ1は第1の形態となるが、コネクタ1が第1の形態にあるとき、ハンドル部材18の先端部31に形成された第2凸部35と、流路部材17に形成された第2凹部41とは嵌合した状態となっている。従って、コネクタ1が第1の形態にある場合、コック部材3のハンドル部材18は、ホルダ本体4の周方向Cにおいて回転可能であり、ハンドル部材18が回転すると、第2凸部35と第2凹部41との嵌合により、ハンドル部材18から流路部材17にトルクが伝達され、流路部材17はハンドル部材18に従動して回転する。
これに対して、ハンドル部材18を図2の下方に移動させると、ハンドル部材18の基端部30に形成された第1凸部33と、ホルダ本体4に形成された第1凹部40とが嵌合し、コネクタ1は第2の形態となるが、コネクタ1が第2の形態にあるとき、ハンドル部材18の先端部31に形成された第2凸部35と、流路部材17に形成された第2凹部41とは嵌合が解除された状態となっている。
なお、図5、図6に示すように、本実施形態の第2凸部35及び第2凹部41は、上述した第1凸部33及び第1凹部40の数に対応して、それぞれ8つずつ形成されている。また、コック部材3がホルダ部材2に対して取り付けられた状態であって、かつ、ハンドル部材18の第1凸部33とホルダ本体4の第1凹部40とがホルダ本体4の周方向Cにおいて同じ位置にある状態では、ハンドル部材18の第2凸部35及び流路部材17の第2凹部41も、同周方向Cにおいて同じ位置になるように、第2凸部35及び第2凹部41の位置は、第1凸部33及び第1凹部40の位置と位置合わせされている。
本実施形態では、第1凸部33及び第1凹部40に加えて、上述の第2凸部35及び第2凹部41を備えるため、コネクタ1が第1の形態と第2の形態との間で形態を変える際には、流路部材17がホルダ部材2に対して中心軸方向A(コック部材3の回転軸方向)に移動せず、コネクタ1が第1の形態にあるときに、流路部材17がハンドル部材18と共にホルダ部材2に対して周方向Cに回転する構成を実現することができる。
以上のように、本実施形態としてのコネクタ1によれば、ハンドル部材18をホルダ部材2に対して押し込むように移動させることにより、コック部材3をホルダ部材2に対して回転できない位置(コネクタ1の第2の形態)にセットすることができるため、ユーザーが意図せずにコック部材3を回転させてしまうことを抑制することができる。また、ユーザーは、ハンドル部材18をホルダ部材2から引き抜くように移動させることにより、コック部材3をホルダ部材2に対して回転可能な位置(コネクタ1の第1の形態)に移動させることができる。つまり、ハンドル部材18のホルダ部材2に対する位置を変える簡単な操作により、コネクタ1を、第1の形態と第2の形態とに変形させることができる。
更に、本実施形態では、コック部材3が回転できる状態と、コック部材3が回転できない状態とを、ホルダ部材2とコック部材3とにより実現している。そのため、例えば、コネクタを構成する部品(ホルダ部材やコック部材など)ではない別の部材をユーザーが着脱することにより、コック部材がホルダ部材に対して回転可能な状態と、回転できない状態とを実現する構成と比較して、上記別の部材が不要になるため、少ない部品数で上記状態の変化を実現することができる。
なお、本実施形態のコネクタ1は3つのポート部を有する三方活栓であるが、三方活栓に限られるものではなく、例えば、4つ以上のポート部を有する医療用活栓とすることも可能である。
[コネクタ1を備える輸液セット110]
最後に、本発明の1つの実施形態として、コネクタ1を備える輸液セット110について説明する。図7は輸液セット110を示す図である。なお、図7で示す輸液セット110は、上述したコネクタ1としての三方活栓を備えるものであるが、これに代えて、4つ以上のポート部を備える医療用活栓としてもよい。ここでは、説明の便宜上、コネクタ1としての三方活栓を備える輸液セット110について説明する。
輸液セット110は、図7において図示しない輸液バッグから、図7において同じく図示しない留置針までを接続する輸液ラインを形成するものである。具体的に、輸液セット110は、複数の輸液チューブ111と、輸液バッグから供給される輸液剤の流量を視認可能な点滴筒112と、輸液チューブ111内の輸液剤の流量を調整するクレンメ113と、輸液ラインに存在する空気を排出(又は供給)するエアベントフィルタ114と、輸液チューブ111を閉塞するクランプ115と、を備える。
本実施形態では、コネクタ1が、クレンメ113とエアベントフィルタ114との間に設けられている。コネクタ1は、点滴筒112から下流側に延在する第1輸液チューブ111aと、エアベントフィルタ114の上流側に延在する第2輸液チューブ111bとの間を流通可能に接続することで輸液ラインのメインラインの流路の一部を構成する。より具体的に、本実施形態では、コネクタ1の第1ポート部7が、第1医療器具としての第1輸液チューブ111a(医療用チューブ)と接続されている。また、コネクタ1の第2ポート部8は、第2医療器具としての第2輸液チューブ111b(医療用チューブ)と接続されている。
また、コネクタ1の第3ポート部9には、第3医療器具としての、オスコネクタを先端に備える第3輸液チューブ111c(医療用チューブ)が接続され、輸液ラインのサブラインが構成されている。従って、コネクタ1内において、輸液ラインのメインラインとサブラインとが繋がっている。
コネクタ1のハンドル部29を回転させることにより、第1ポート部7が区画する第1流路10(図3参照)、第2ポート部8が区画する第2流路11(図3参照)及び第3ポート部9が区画する第3流路12(図3参照)の間での接続関係を切り替えることができる。
なお、本実施形態では、コネクタ1を、クレンメ113とエアベントフィルタ114との間に設けたが、この位置に限られるものではなく、所望の位置に設けることが可能である。また、本実施形態の輸液セット110は、コネクタ1を1つのみ備える構成であるが、複数設ける構成としてもよい。
本発明は、上述した実施形態で特定された構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明は、医療用コネクタ及び当該医療用コネクタを備える輸液セットに関する。
1:医療用コネクタ
2:ホルダ部材
3:コック部材
4:ホルダ本体
5:ホルダ本体の中空部
7:第1ポート部(ポート部)
8:第2ポート部(ポート部)
9:第3ポート部(ポート部)
10:第1流路(流路)
11:第2流路(流路)
12:第3流路(流路)
13:挿入部
14:キャップ
15:スリット
16:弾性弁体
17:流路部材
18:ハンドル部材
19:接続流路
20:内壁
21:溝部
22:長溝部
23:接続溝部
24:仕切壁
25:環状凹部
26:環状凸部
27:流路部材の中空部
28:受け部
29:ハンドル部
30:基端部
31:先端部
32:中間部
33:凸部(第1凸部)
34:基端部の接続面
35:凸部(第2特部)
36:先端部の接続面
40:凹部(第1凹部)
41:凹部(第2凹部)
50:接続部材
61:天面キャップ
62:底面キャップ
110:輸液セット
111:輸液チューブ
111a:第1輸液チューブ(医療器具)
111b:第2輸液チューブ(医療器具)
111c:第3輸液チューブ(医療器具)
112:点滴筒
113:クレンメ
114:エアベントフィルタ
115:クランプ
A:ホルダ本体の中心軸方向(コック部材の回転軸方向)
B:ホルダ本体の径方向
C:ホルダ本体の周方向
D:流路部材の周方向
E:流路部材の中心軸方向
F:流路部材の径方向
O:ホルダ本体の中空部の中心軸O

Claims (7)

  1. 中空部を区画するホルダ本体、及び当該ホルダ本体の外壁に設けられ、前記中空部と連通する流路を区画し、医療器具と接続される複数のポート部を備えるホルダ部材と、
    前記ホルダ本体の前記中空部に収容され、前記ホルダ本体の内壁と摺動しながら前記ホルダ部材に対して回転することにより前記複数のポート部が区画する前記流路間の接続状態を変化させるコック部材と、を備え、
    前記コック部材の少なくとも一部が前記ホルダ部材に対する位置を変えることにより、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限されない第1の形態と、前記ホルダ部材に対する前記コック部材の回転量が制限される第2の形態と、に変形可能であることを特徴とする医療用コネクタ。
  2. 前記コック部材の前記少なくとも一部が前記コック部材の回転軸方向に移動することにより、前記第1の形態と前記第2の形態とに変形可能であることを特徴とする、請求項1に記載の医療用コネクタ。
  3. 前記ホルダ部材と前記コック部材との間に、前記第2の形態で互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  4. 前記凸部は、前記コック部材の外壁に設けられ、
    前記凹部は、前記ホルダ本体の、前記回転軸方向における一端に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の医療用コネクタ。
  5. 前記コック部材は、前記複数のポート部の前記流路間を接続する接続流路を区画すると共に、前記中空部を区画する前記ホルダ本体の前記内壁と摺動しながら前記ホルダ部材に対して回転する流路部材と、前記流路部材に対して移動可能に取り付けられたハンドル部材と、を備え、
    前記ハンドル部材が前記流路部材及び前記ホルダ部材に対する位置を変えることにより、前記第1の形態と前記第2の形態とに変形可能であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の医療用コネクタ
  6. 前記流路部材と前記ハンドル部材との間に、前記第1の形態で互いに嵌合する凸部及び凹部が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の医療用コネクタ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の医療用コネクタを備える輸液セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102141106B1 (ko) * 2019-10-07 2020-08-04 (주)한독메디텍 수액 누수방지구조 및 향상된 조작편의성을 갖는 재조작 방지구조의 수액 안전커넥터 및 그것이 적용된 수액세트

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