JP2015186280A - ブラシ付きモータ - Google Patents

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Katsuji Kuwata
勝治 桑田
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Abstract

【課題】ブラシ付きモータ10において、アーマチュア14に流れる電流の電流リップルを小さくする。
【解決手段】ブラシ付きモータ10において、アーマチュア14の回転に伴って、導体数が10本→11本→10本→11本→10本の順に遷移するので、従来の図11の整流パターンの遷移に比べて、導体数の変化が小さくなる。このため、バッテリからブラシ30a、30bの間にコンミテータ20およびアーマチュア14を通して流れる電流の電流リップルを小さくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシ付きモータに関するものである。
従来、ブラシ付きモータにおいて、界磁束を出力するステータと、回転軸に支持されて複数のコイル線材がコアに巻装されてなるアーマチャと、回転軸に支持されて複数のセグメントが円周方向に配列されているコンミテータとを備えるものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
ブラシ付きモータには、複数のセグメントに対して複数のコイル線材のうち対応するコイル線材の末端部がそれぞれ接続されている。複数のセグメントに摺動して複数のセグメントのうちいずれか対応するセグメントに接触する+側ブラシおよび−側ブラシが設けられている。したがって、コンミテータに回転に伴って、複数のセグメントのうち+側ブラシおよび−側ブラシに接触する2つのセグメントが順次代わる。このため、複数のコイル線材のうち+側ブラシおよび−側ブラシの間で電流が流れるコイル線材(以下、導体巻線という)が順次代わる。このため、導体巻線には、ステータから出力される界磁束に基づき回転力が発生することができる。
特開2008−79451号公報 特開2004−248460号公報
本発明者は、+側ブラシおよび−側ブラシと複数のセグメントとの間の接触状態に着目して、複数のセグメントおよびアーマチャを通して+側ブラシおよび−側ブラシの間に流れる電流の電流リップルを小さくすることを検討した。
例えば、アーマチャが回転軸とともに回転して、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bと複数のセグメント1との間の接触状態が図11(a)の整流パターン→図11(b)の整流パターン→図11(c)の整流パターンの順に変化すると、複数の巻線3のうち導体巻線の数(以下、導体数という)が変化する。
図11(a)は、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bが複数のセグメント1のうち対応する1つのセグメント1にそれぞれ接触して、導体数が12本になる整流パターンを示す。
図11(b)は、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bが複数のセグメント1のうち対応する2つのセグメント1にそれぞれ接触して、導体数が10本になる整流パターンを示す。
図11(c)は、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bが複数のセグメント1のうち対応する1つのセグメント1にそれぞれ接触して、導体数が12本になる整流パターンを示す。
このように、アーマチャが回転軸とともに回転して、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bと複数のセグメント1との間の接触状態が変化することにより、導体数が変化する。このため、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bの間の抵抗値が変化するので、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bの間の電流値が変化する。このため、図12に示すように、+側ブラシ2aおよび−側ブラシ2bの間でアーマチャを通して流れる電流に電流リップルが生じることになる。
本発明は上記点に鑑みて、アーマチャに流れる電流リップルを小さくするようにしたブラシ付きモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、界磁束を発生させるステータ(11)と、回転軸(15)に支持されて、複数のコイル線材がコアに巻装されてなるアーマチャ(14)と、回転軸に支持されて回転軸を中心とする円周方向に配列されている複数のセグメント(23)を備え、複数のセグメントには、コイル線材のうち対応するコイル線材の末端部がそれぞれ接続されているコンミテータ(20)と、コンミテータの回転に伴って複数のセグメントに摺道して複数のセグメントのうち接触するセグメントを順次代える正側ブラシおよび負側ブラシ(30a、30b、31a、31b)と、を備え、正側ブラシおよび負側ブラシは、複数のコイル線材に対して接触するセグメントを通して電圧を与えるものであり、複数のコイル線材のうち正側ブラシおよび負側ブラシの間で接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材には、界磁束に基づき回転力が発生するようになっており、コンミテータの回転に伴って、複数のコイル線材のうち正側ブラシおよび負側ブラシの間で接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材(以下、導体巻線という)の数がNになる第1整流パターンと導体巻線の数がM(≠N)になる第2整流パターンとを交互に繰り返し、正側ブラシおよび負側ブラシにより複数のコイル線材のうち両方の末端部が短絡するコイル線材(以下、短絡巻線という)が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンにより第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成するように正側ブラシおよび負側ブラシが形成されていることを特徴としている。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシと負側ブラシとで不均衡となる不均衡パターンにより第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成されている。このため、第1整流パターンの導体数および第2整流パターンの導体数の差分(|M−N|)を小さくすることができる。したがって、正側ブラシおよび負側ブラシの間で複数のコイル線材に流れる電流リップルを小さくすることができる。すなわち、アーマチャに流れる電流リップルを小さくすることができる。なお、N、Mは、互いに異なる整数である。
請求項6に記載の発明では、界磁束を発生させるステータ(11)と、回転軸(15)に支持されて、複数のコイル線材がコアに巻装されてなるアーマチャ(14)と、回転軸に支持されて回転軸を中心とする円周方向に配列されている複数のセグメント(23)を備え、複数のセグメントには、コイル線材のうち対応するコイル線材の末端部がそれぞれ接続されているコンミテータ(20)と、コンミテータの回転に伴って複数のセグメントに摺道して複数のセグメントのうち接触するセグメントを順次代える複数の正側ブラシおよび複数の負側ブラシ(30a、30b、31a、31b)と、を備え、複数の正側ブラシおよび複数の負側ブラシは、正側ブラシおよび負側ブラシが交互に位置するように円周方向に並べられており、複数の正側ブラシおよび複数の負側ブラシは、複数のコイル線材に対して接触するセグメントを通して電圧を与えるものであり、複数のコイル線材のうち正側ブラシおよび負側ブラシの間で接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材には、界磁束に基づき回転力が発生するようになっており、コンミテータの回転に伴って、複数のコイル線材のうち正側ブラシおよび負側ブラシの間で接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材(以下、導体巻線という)の数がNになる第1整流パターンと導体巻線の数がM(≠N)になる第2整流パターンとを交互に繰り返し、正側ブラシおよび負側ブラシの間毎に正側ブラシおよび負側ブラシの間に生じる導体巻線の数が均衡にならない不均衡パターンにより第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成するように正側ブラシおよび負側ブラシが形成されていることを特徴としている。
したがって、請求項6に記載の発明によれば、正側ブラシおよび負側ブラシの間毎に正側ブラシおよび負側ブラシの間に生じる導体巻線の数が不均衡になる不均衡パターンにより第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成することができる。このため、第1整流パターンの導体数および第2整流パターンの導体数の差分(|M−N|)を小さくすることができる。したがって、正側ブラシおよび前記負側ブラシの間で複数のコイル線材に流れる電流リップルを小さくすることができる。すなわち、アーマチャに流れる電流に生じる電流リップルを小さくすることができる。なお、N、Mは、互いに異なる整数である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるブラシ付きモータを回転軸の軸線方向から視た図である。 図1のブラシ付きモータにおいて、回転軸、アーマチュア、およびコンミテータを示す斜視図である。 (a)〜(e)は、図1のブラシ付きモータの整流パターンの遷移を示す図である。 図1のブラシ付きモータのアーマチュアに流れる電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるブラシ付きモータの整流パターンの遷移を示す図である。 図5のブラシ付きモータのアーマチュアに流れる電流の変化を示す図である。 比較例におけるブラシ付きモータの整流パターンの遷移を示す図である。 図7のブラシ付きモータのアーマチュアに流れる電流の変化を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるブラシ付きモータの整流パターンの遷移を示す図である。 図9のブラシ付きモータのアーマチュアに流れる電流の変化を示す図である。 比較例におけるブラシ付きモータの整流パターンの遷移を示す図である。 図11のブラシ付きモータのアーマチュアに流れる電流の変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係るブラシ付きモータ10の第1実施形態を示す。
本実施形態のブラシ付きモータ10は、図1に示されているように、界磁束を形成するステータ11を備えており、ステータ11は鉄等の磁性材料により一端が閉塞し他端が開口した円筒形状に形成されたヨーク12と、このヨーク12の内周面に同心円に配列されて固定された一対のマグネット13a、13bとにより構成されている。
一対のマグネット13a、13bは、その断面が円弧状の永久磁石であって、ヨーク12の内周面に互いに対向するように配置されている。マグネット13aは、径方向内側をN極とし、径方向外側をS極としている。マグネット13bは、径方向内側をS極として、径方向外側をN極としている。
ステータ11の中心線上にはアーマチュア14が、微小隙間(エアギャップ)を介してマグネット13、13と対向するように軸架されて回転自在に支承されている。すなわち、アーマチュア14の回転軸15の軸線は、ヨーク12の中心線と一致している。回転軸15は、不図示の軸受により回転自在に支持されている。
回転軸15の軸線方向一端側(図2中下側)の外周にはコア18が固定されており、コア18には複数のコイル線材19が巻装されている。
本実施形態においては、アーマチュア14には、コア18に巻装された複数のコイル線材19により複数の磁極が構成されている。具体的には、コア18に12個のコイル線材19が巻装されて12個の磁極が構成されている。
図1に示されているように、回転軸15のうちアーマチュア14に対して軸線方向他端側(図2中上側)には全体的に円盤形状に形成されたコンミテータ20が配置されている。コンミテータ20は、図1および図2に示されているように、絶縁性を有する熱硬化樹脂が使用されて円盤形状に形成されたベース21を備えている。ベース21の中心線上には軸孔が開設されている。ベース21は軸孔に回転軸15を圧入することにより、回転軸15に固定される。
ベース21の外周には、セグメント23が複数個(図2中の12個)、円周方向において等間隔の放射状に配置されている。つまり、複数個のセグメント23が回転軸15を中心とする円周方向に並べられている。複数個のセグメント23は、それぞれ、電気絶縁された状態で、ベース21に固定されている。このことにより、複数個のセグメント23が回転軸15に支持されていることになる。複数個のセグメント23は、それぞれ銅などの導電性材料からなる薄板片である。複数個のセグメント23には、複数のコイル線材19のうち対応するコイル線材19の末端部が溶接等により接続されている。
図1に示されているように、回転軸15に固定されたコンミテータ20の径方向外側には、一対のブラシ30a、30bが設置されている。一対のブラシ30a、30bは、カーボンと銅の混合物からなり、ステータ11側に支持されている。一対のブラシ30a、30bは、回転軸15の軸芯を中心として180°円周方向にオフセットした位置に配置されて、複数個のセグメント23に摺動する一対のブラシである。一対のブラシ30a、30bは、コンミテータ20を介してアーマチュア14に対して電圧を与えるために用いられる。
本実施形態の一対のブラシ30a、30bは、それぞれ異なる形状になっている。具体的には、ブラシ30aは、バッテリのプラス電極に接続されたもので、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成されている。つまり、ブラシ30aは、その円周方向の寸法が2つセグメント23の円周方向の寸法と同一になっている。ブラシ30bは、バッテリのマイナス電極に接続され、1つのセグメント23に対応するように形成されている。ブラシ30bは、その円周方向の寸法が1つセグメント23の円周方向の寸法と同一になっている。なお、以下、説明の便宜上、ブラシ30aを+側ブラシ(正側ブラシ)30aとし、ブラシ30bを−側ブラシ(負側ブラシ)30bとする。
次に、本実施形態のブラシ付きモータ10の作動について図3、図4を参照して説明する。
まず、+側ブラシ30aがバッテリのプラス電極に接続され、−側ブラシ30bにバッテリのマイナス電極に接続されると、バッテリのプラス電極からの電流が+側ブラシ30a→セグメント23→コイル線材19→セグメント23→−側ブラシ30b→バッテリのマイナス電極の順に流れることにより、アーマチュア14の複数の磁極のうち所定の磁極が励磁される。この励磁した所定の磁極の磁束がステータ11の界磁束を切ることにより、アーマチュア14が回転軸15とともに回転する回転力が発生する。
この際、アーマチュア14が回転すると、複数のセグメント23のうち+側ブラシ30aが接触するセグメント23と−側ブラシ30bが接触するセグメント23とが順次代わる。このため、アーマチュア14の複数の磁極のうち励磁する磁極が円周方向に進む。このようにして、一対のブラシ30a、30b、コンミテータ20、および複数のコイル線材19が回転磁界を自己制御的に形成することにより、アーマチュア14に回転力が発生して、コンミテータ20、アーマチュア14、および回転軸15が回転し続ける。
以下、本実施形態のコンミテータ20に対するブラシ30a、30bの接触位置の遷移について説明する。
図3(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に、本実施形態のコンミテータ20に対するブラシ30a、30bの接触位置を示す整流パターンを示す。図3(a)〜(e)は、12個のセグメント23の展開図、およびブラシ30a、30bを示す図である。
本実施形態では、アーマチュア14の回転に伴って、コンミテータ20に対するブラシ30a、30bの接触状態は、図3(a)の整流パターン→図3(b)の整流パターン→図3(c)の整流パターン→図3(d)の整流パターン→図3(e)の整流パターンの順に遷移する。
図3(a)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。このため、一対のブラシ30a、30b、12個のセグメント23、および12本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで均衡となるパターン(以下、均衡パターンという)を構成している。この場合、12本のコイル線材19のうち電流が流れるコイル線材19の数(以下、導体数という)は、10本(=N)になる。
ここで、短絡巻線とは、両方の末端部がブラシによって短絡して電流が流れない巻線である。以下、一対のブラシ30a、30bの間で電流が流れるコイル線材19を導体巻線という。
図3(b)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが1つセグメント23に接触して短絡巻線が生じていない。このため、一対のブラシ30a、30b、12個のセグメント23、および12本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となるパターン(以下、不均衡パターンという)を構成している。この場合、導体数が11本(=M)になる。
図3(c)では、+側ブラシ30aが3つセグメント23に接触して2つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが1つセグメント23に接触して短絡巻線が生じていない。このため、一対のブラシ30a、30b、12個のセグメント23、および12本のコイル線材19は、不均衡パターンを構成している。この場合、導体数が10本になる。
図3(d)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが1つセグメント23に接触して短絡巻線が生じていない。このため、一対のブラシ30a、30b、12個のセグメント23、および12本のコイル線材19は、不均衡パターンを構成している。この場合、導体数が11本になる。
図3(e)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。このため、一対のブラシ30a、30b、12個のセグメント23、および12本のコイル線材19は、均衡パターンを構成している。この場合、導体数が11本になる。
以上により、導体数が10本である整流パターンを第1整流パターンとし、導体数が11本である整流パターンを第2整流パターンとすると、アーマチュア14の回転に伴って、整流パターンが図3(a)→図3(b)→図3(c)→図3(d)→図3(e)の順に遷移することにより、第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターンの順に遷移する。このため、バッテリのプラス電極から+側ブラシ30aからコンミテータ20、アーマチュア14および−側ブラシ30bを通してバッテリのマイナス電極に流れる電流は、図4に示すように、その電流が大小を交互に繰り返すように変化する。なお、図4中の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、図3中の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応している。
以上説明した本実施形態によれば、+側ブラシ30aは、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成されている。−側ブラシ30bは、1つのセグメント23に対応するように形成されている。このことにより、一対のブラシ30a、30bは、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンによって第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成することになる。このため、本実施形態では、図11の比較例に比べて、第1の整流パターンの導体数と第2の整流パターンの導体数との差分Δdを小さくすることができる。本実施形態の差分Δdは、1本となり、比較例の差分Δdは、2本になる。
したがって、バッテリからブラシ30a、30bの間にコンミテータ20およびアーマチュア14を通して流れる電流リップルを小さくすることができる(図4、図12参照)。これに伴い、電流リップルが原因で、ブラシ付きモータ10に生じる振動が大きくなることを未然に抑制することができる。このため、ブラシ付きモータ10に生じる振動が起因して発生する”いわゆる磁気音“を抑制することができる。なお、図12中の(a)、(b)、(c)は、図11中の(a)、(b)、(c)に対応している。
なお、上記第1実施形態では、+側ブラシ30aを、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成し、−側ブラシ30bを1つのセグメント23に対応するように形成した例について説明したが、これに代えて、−側ブラシ30bを、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成し、+側ブラシ30aを1つのセグメント23に対応するように形成してもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、上記第1実施形態の+側ブラシ30aおよび−側ブラシ30bを2つずつ用いる例について説明する。
本実施形態では、2つの+側ブラシ30aおよび2つの−側ブラシ30bは、+側ブラシ30aおよび−側ブラシ30bが交互に配置されるように、回転軸15を中心とする円周方向に並べられている。2つの+側ブラシ30aは、それぞれ、バッテリのプラス電極に接続されたものであり、2つの−側ブラシ30bは、それぞれ、バッテリのマイナス電極に接続されている。
以下、本実施形態のコンミテータ20に対するブラシ30a、30bの接触位置の遷移について説明する。図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に、本実施形態のコンミテータ20に対する2対のブラシ30a、30bの接触位置を示す整流パターンを示す。図5(a)〜(e)は、16個のセグメント23の展開図、および2対のブラシ30a、30bを示す図である。
本実施形態では、アーマチュア14の回転に伴って、コンミテータ20に対するブラシ30a、30bの接触状態は、図5(a)の整流パターン→図5(b)の整流パターン→図5(c)の整流パターン→図5(d)の整流パターン→図5(e)の整流パターンの順に遷移する。
図5(a)では、2つの+側ブラシ30aがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、2つの−側ブラシ30bがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。このため、2対のブラシ30a、30b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで均衡となる均衡パターンを構成している。この場合、導体数は、12本になる。
図5(b)では、2つの+側ブラシ30aがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、2つの−側ブラシ30bがそれぞれ1つセグメント23に接触して短絡巻線が生じていない。このため、2対のブラシ30a、30b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンを構成している。この場合、導体数が14本になる。
図5(c)では、2つの+側ブラシ30aがそれぞれ3つセグメント23に接触して2つの短絡巻線が生じ、2つの−側ブラシ30bがそれぞれ1つセグメント23に接触している。このため、2対のブラシ30a、30b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンを構成している。この場合、導体数が12本になる。
図5(d)では、2つの+側ブラシ30aがそれぞれ2つのセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、2つの−側ブラシ30bがそれぞれ1つセグメント23に接触している。このため、2対のブラシ30a、30b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンを構成している。この場合、導体数が12本になる。
図5(e)では、2つの+側ブラシ30aがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、2つの−側ブラシ30bがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。このため、2対のブラシ30a、30b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、短絡巻線が発生するタイミングが正側ブラシ側と負側ブラシ側とで均衡となる均衡パターンを構成している。この場合、導体数が12本になる。
以上により、導体数が12本である整流パターンを第1整流パターンとし、導体数が14本である整流パターンを第2整流パターンとすると、アーマチュア14の回転に伴って、整流パターンが図5(a)→図5(b)→図5(c)→図5(d)→図5(e)の順に遷移することにより、第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターンの順に遷移する。このため、バッテリのプラス電極から2つの+側ブラシ30aからコンミテータ20、アーマチュア14および2つの−側ブラシ30bを通してバッテリのマイナス電極に流れる電流は、図6に示すように、その電流が大小を交互に繰り返すように変化する。
一方、図7の比較例における整流パターンの遷移では、導体数が12本である整流パターンを第1整流パターンとし、導体数が16本である整流パターンを第2整流パターンとが交互に繰り返される。このため、本実施形態では、図7の比較例に比べて、第1の整流パターンの導体数と第2の整流パターンの導体数との差分Δdを小さくすることができる。よって、バッテリから2対のブラシ30a、30bの間にコンミテータ20およびアーマチュア14を通して流れる電流リップルを小さくすることができる(図6、図8参照)。図6は、本実施形態の電流リップルを示し、図8は、比較例の電流リップルを示している。なお、図6中の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、図5中の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応している。図8中の(a)、(b)、(c)は、図7中の(a)、(b)、(c)に対応している。
(第3実施形態)
本実施形態では、上記第1実施形態において、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成した一対のブラシと、1つのセグメント23に対応するように形成した一対のブラシとを用いる例について説明する。
本実施形態では、ブラシ付きモータ10には、+側ブラシ30a、−側ブラシ30bと、+側ブラシ31a、および−側ブラシ31bが設けられている。+側ブラシ30a、31aは、それぞれ、バッテリのプラス電極に接続されている。−側ブラシ30b、31bは、それぞれ、バッテリのマイナス電極に接続されている。
+側ブラシ30aおよび−側ブラシ30bは、それぞれ、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成されている。つまり、+側ブラシ30aおよび−側ブラシ30bは、それぞれの円周方向の寸法が2つセグメント23の円周方向の寸法と同一になっている。+側ブラシ31aおよび−側ブラシ31bは、それぞれ、1つのセグメント23に対応するように形成されている。つまり、+側ブラシ31aおよび−側ブラシ31bは、それぞれの円周方向の寸法が1つセグメント23の円周方向の寸法と同一になっている。そして、ブラシ30a、31a、30b、31bが+側ブラシ30a、−側ブラシ30b、+側ブラシ31a、および−側ブラシ31bの順に回転軸15を中心とする円周方向に並べられている。
以下、本実施形態のコンミテータ20に対するブラシ30a、30b、31a、31bの接触位置の遷移について説明する。図9(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に、本実施形態のコンミテータ20に対するブラシ30a、30b、31a、31bの接触位置を示す整流パターンを示す。図9(a)〜(e)は、16個のセグメント23の展開図、およびブラシ30a、30b、31a、31bを示す図である。
本実施形態では、アーマチュア14の回転に伴って、コンミテータ20に対するブラシ30a、30b、31a、31bの接触状態は、図9(a)の整流パターン→図9(b)の整流パターン→図9(c)の整流パターン→図9(d)の整流パターン→図9(e)の整流パターンの順に遷移する。
図9(a)では、+側ブラシ30a、31aがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30b、31bがそれぞれ2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。
このとき、ブラシ30a、30bの間の導体巻線の数(すなわち、導体数)は3本になる。ブラシ30b、31aの間の導体数は3本になる。ブラシ31a、31bの間の導体数は3本になる。ブラシ31b、30aの間の導体数は3本となる。このため、ブラシ30a、30b、31a、31b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が均衡になる均衡パターンを構成している。
図9(b)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。−側ブラシ30bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。+側ブラシ31aが1つセグメント23に接触して、−側ブラシ31bが1つセグメント23に接触している。この場合、導体数が14本になる。
このとき、ブラシ30a、30bの間の導体数は3本になる。ブラシ30b、31aの間の導体数は3本になる。ブラシ31a、31bの間の導体数は4本になる。ブラシ31b、30aの間の導体数は4本となる。このため、ブラシ30a、30b、31a、31b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が不均衡になる不均衡パターンを構成している。
図9(c)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して2つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが3つセグメント23に接触して2つの短絡巻線が生じている。+側ブラシ31aが1つセグメント23に接触して、−側ブラシ31bが1つセグメント23に接触している。この場合、導体数が12本になる。
このとき、ブラシ30a、30bの間の導体数は2本になる。ブラシ30b、31aの間の導体数は3本になる。ブラシ31a、31bの間の導体数は4本になる。ブラシ31b、30aの間の導体数は3本となる。このため、ブラシ30a、30b、31a、31b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が不均衡になる不均衡パターンを構成している。
図9(d)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。+側ブラシ31aが1つセグメント23に接触して、−側ブラシ31bが1つセグメント23に接触している。この場合、導体数が14本になる。
このとき、ブラシ30a、30bの間の導体数は3本になる。ブラシ30b、31aの間の導体数は4本になる。ブラシ31a、31bの間の導体数は4本になる。ブラシ31b、30aの間の導体数は3本となる。このため、ブラシ30a、30b、31a、31b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が不均衡になる不均衡パターンを構成している。
図9(e)では、+側ブラシ30aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ30bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。+側ブラシ31aが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じ、−側ブラシ31bが2つセグメント23に接触して1つの短絡巻線が生じている。この場合、導体数が12本になる。
このとき、ブラシ30a、30bの間の導体数は3本になる。ブラシ30b、31aの間の導体数は3本になる。ブラシ31a、31bの間の導体数は3本になる。ブラシ31b、30aの間の導体数は3本となる。このため、ブラシ30a、30b、31a、31b、16個のセグメント23、および16本のコイル線材19は、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が均衡になる均衡パターンを構成している。
したがって、導体数が12本である整流パターンを第1整流パターンとし、導体数が14本である整流パターンを第2整流パターンとすると、アーマチュア14の回転に伴って、整流パターンが図9(a)→図9(b)→図9(c)→図9(d)→図9(e)の順に遷移することにより、第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターン→第2整流パターン→第1整流パターンの順に遷移する。このため、バッテリのプラス電極から+側ブラシ30a、31aからコンミテータ20、アーマチュア14および−側ブラシ30b、31bを通してバッテリのマイナス電極に流れる電流は、図10に示すように、その電流が大小を交互に繰り返すように変化する。
以上説明した本実施形態によれば、+側ブラシ30a、30bは、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成されている。−側ブラシ30b、31bは、1つのセグメント23に対応するように形成されている。このことにより、ブラシ30a、30b、31a、31bは、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が均衡にならない不均衡パターンが第1、第2の整流パターンを構成する。このため、本実施形態では、図7の比較例に比べて、第1の整流パターンの導体数と第2の整流パターンの導体数との差分Δdを小さくすることができる。本実施形態の差分Δdは、2本となり、比較例の差分Δdは、4本になる。したがって、バッテリからブラシ30a、30bの間にコンミテータ20およびアーマチュア14を通して流れる電流リップルを小さくすることができる。
なお、図7(a)、(b)、(c)の整流パターンは、全て、+側ブラシおよび−側ブラシの間毎に+側ブラシおよび−側ブラシの間に生じる導体数が均衡になる均衡パターンによって構成されている。
(他の実施形態)
上記第1、第2、第3の実施形態では、+側ブラシ30aとして、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成したブラシを用いた例について説明したが、これに代えて、+側ブラシ30aとして、3つ以上のセグメント23を常に跨ぐように形成したブラシを用いてもよい。
上記第3実施形態では、−側ブラシ30bとして、2つセグメント23を常に跨ぐように二股に形成したブラシを用いた例について説明したが、これに代えて、−側ブラシ30bとして、3つ以上のセグメント23を常に跨ぐように形成したブラシを用いてもよい。
上記第2、3実施形態では、4つのブラシ30a、30b(31a、31b)を用いた例について説明したが、これに代えて、6つ以上のブラシ30a、30b(31a、31b)を用いてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
10 ブラシ付きモータ
11 ステータ
12 ヨーク
13a、13b マグネット
14 アーマチュア
15 回転軸
18 コア
19 コイル線材
20 コンミテータ
21 ベース
23 セグメント
30a +側ブラシ(正側ブラシ)
30b −側ブラシ(負側ブラシ)

Claims (8)

  1. 界磁束を発生させるステータ(11)と、
    回転軸(15)に支持されて、複数のコイル線材がコアに巻装されてなるアーマチャ(14)と、
    前記回転軸に支持されて前記回転軸を中心とする円周方向に配列されている複数のセグメント(23)を備え、前記複数のセグメントには、前記コイル線材のうち対応するコイル線材の末端部がそれぞれ接続されているコンミテータ(20)と、
    前記コンミテータの回転に伴って前記複数のセグメントに摺道して前記複数のセグメントのうち接触するセグメントを順次代える正側ブラシおよび負側ブラシ(30a、30b、31a、31b)と、を備え、
    前記正側ブラシおよび前記負側ブラシは、前記複数のコイル線材に対して前記接触するセグメントを通して電圧を与えるものであり、
    前記複数のコイル線材のうち前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間で前記接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材には、前記界磁束に基づき回転力が発生するようになっており、
    前記コンミテータの回転に伴って、前記複数のコイル線材のうち前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間で前記接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材(以下、導体巻線という)の数がNになる第1整流パターンと前記導体巻線の数がM(≠N)になる第2整流パターンとを交互に繰り返し、
    前記正側ブラシおよび前記負側ブラシにより前記複数のコイル線材のうち両方の前記末端部が短絡するコイル線材(以下、短絡巻線という)が発生するタイミングが前記正側ブラシ側と前記負側ブラシ側とで不均衡となる不均衡パターンにより前記第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成するように前記正側ブラシおよび前記負側ブラシが形成されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  2. 前記正側ブラシおよび前記負側ブラシのうちいずれか一方のブラシは、前記複数のセグメントのうち2つ以上のセグメントを常に跨ぐように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシ付きモータ。
  3. 前記コンミテータの回転に伴って、
    前記短絡巻線が発生するタイミングが前記正側ブラシ側と前記負側ブラシ側とで均衡となる均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    前記均衡パターンにより構成される前記第1整流パターンの順に遷移することを特徴とする請求項1または2に記載のブラシ付きモータ。
  4. 前記複数のセグメントには、複数の前記正側ブラシ、および複数の前記負側ブラシが摺動するようになっており、
    全ての前記複数の正側ブラシ、或いは全ての前記複数の負側ブラシが前記複数のセグメントのうち2つ以上のセグメントを常に跨ぐようにそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシ付きモータ。
  5. 前記コンミテータの回転に伴って、
    前記短絡巻線が発生するタイミングが前記正側ブラシ側と前記負側ブラシ側とで均衡となる均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    および前記均衡パターンにより構成される前記第1整流パターンの順に遷移することを特徴とする請求項1または4に記載のブラシ付きモータ。
  6. 界磁束を発生させるステータ(11)と、
    回転軸(15)に支持されて、複数のコイル線材がコアに巻装されてなるアーマチャ(14)と、
    前記回転軸に支持されて前記回転軸を中心とする円周方向に配列されている複数のセグメント(23)を備え、前記複数のセグメントには、前記コイル線材のうち対応するコイル線材の末端部がそれぞれ接続されているコンミテータ(20)と、
    前記コンミテータの回転に伴って前記複数のセグメントに摺道して前記複数のセグメントのうち接触するセグメントを順次代える複数の正側ブラシおよび複数の負側ブラシ(30a、30b、31a、31b)と、を備え、
    前記複数の正側ブラシおよび前記複数の負側ブラシは、前記正側ブラシおよび前記負側ブラシが交互に位置するように円周方向に並べられており、
    前記複数の正側ブラシおよび前記複数の負側ブラシは、前記複数のコイル線材に対して前記接触するセグメントを通して電圧を与えるものであり、
    前記複数のコイル線材のうち前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間で前記接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材には、前記界磁束に基づき回転力が発生するようになっており、
    前記コンミテータの回転に伴って、前記複数のコイル線材のうち前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間で前記接触するセグメントを通して電流が流れるコイル線材(以下、導体巻線という)の数がNになる第1整流パターンと前記導体巻線の数がM(≠N)になる第2整流パターンとを交互に繰り返し、
    前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間毎に前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間に生じる前記導体巻線の数が均衡にならない不均衡パターンにより前記第1、第2の整流パターンのうち少なくとも一方の整流パターンを構成するように前記正側ブラシおよび前記負側ブラシが形成されていることを特徴とするブラシ付きモータ。
  7. 前記複数の正側ブラシのうち1つの正側ブラシと、前記複数の負側ブラシのうち1つの負側ブラシとがそれぞれ2つ以上のセグメントを常に跨ぐように形成されていることを特徴とする請求項6に記載のブラシ付きモータ。
  8. 前記コンミテータの回転に伴って、
    前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間毎に前記正側ブラシおよび前記負側ブラシの間の前記導体巻線の数が均衡となる均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第1整流パターン、
    前記不均衡パターンにより構成される前記第2整流パターン、
    および前記均衡パターンにより構成される前記第1整流パターンの順に遷移することを特徴とする請求項6または7に記載のブラシ付きモータ。
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