JP2015185784A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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勝矢 船山
石井 泰助
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泰助 石井
拓也 柏木
Takuya Kashiwagi
拓也 柏木
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Abstract

【課題】高温、高湿条件下で使用した場合であっても、絶縁信頼性の高い太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール20は、表面保護層24、封止材層22、一対の電極に挟まれた光電変換層及び素子基板を有する光電変換素子25、封止材層22、絶縁層23、封止材層22、樹脂層21bの両面に金属層21aを備える基材21をこの順に有し、基材21とジャンクションボックス28との間に絶縁層29を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールとしては、例えば太陽電池セルに単結晶シリコンや多結晶シリコンを用いたものが知られている。これらの太陽電池セルは、通常、保護部材間(保護層間)に、EVA樹脂等の封止材によって封止された状態で太陽電池モジュールを構成する。
太陽電池は地球温暖化の原因となる二酸化炭素や有害な排気ガスを出さないクリーンな発電装置である。そのため、太陽電池モジュールをさまざまな場所に取り付けることが行われている。
太陽電池モジュールは、光電変換層で発電した電気を取り出すために光電変換層の電極と接続した集電線を備え、太陽電池モジュールにおいて該集電線の取り出し構造は、端子箱(ジャンクションボックス)が取り付けられて保護されることが一般的である(例えば特許文献1参照)。
一方で、太陽電池モジュールに建築材料となる鋼板やアルミ板のような金属層を基材とする構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような構成を採用することで、太陽電池モジュールを、建築物の外壁面や携帯機器の筐体の構成要素として使用することが容易となる。
特開2004−235189号公報 WO2011/099539号パンフレット
金属層を基材とする太陽電池モジュールでは、基材の金属層と光電変換層の電極との絶縁不良(ショート)を防ぐために、金属層と光電変換層との間にフッ素系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂などの絶縁層が設けられることがある。一方で、基材の金属層とジャンクションボックス間の絶縁不良については、検討がされていない。
本発明者らが検討したところ、金属を含む基材にジャンクションボックスを取り付け、高温、高湿条件下で使用すると絶縁不良を生じ、太陽電池モジュールが使用できなくなるという問題があることを新たに見出した。これはジャンクションボックスへは大きな電流が流れるために、基材とジャンクションボックス間にも高い絶縁性を必要としていることがわかった。
本発明は、金属を含む基材を用いた太陽電池モジュールであって、高温、高湿条件下で使用した場合であっても、絶縁信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することを課題とする。
本発明者らは、新たに見出した上記課題に対し、金属を含む基材とジャンクションボックスとの間に絶縁層を設けることで、課題を解決した。
即ち、本発明は、
表面保護層、封止材層、一対の電極に挟まれた光電変換層及び素子基板を有する光電変
換素子、封止材層、並びに金属を含む基材をこの順に有し、該金属を含む基材の非受光面側にジャンクションボックスが備えられた太陽電池モジュールであって、
前記基材とジャンクションボックスの間に絶縁層を有する、太陽電池モジュールである。
前記金属を含む基材の厚さが50μm以上、5mm以下であることで、建築物の外壁面などに用いるのに十分な強度を有し、好ましい。
また、前記金属を含む基材は、その非受光面側最表層に金属を含むことが好ましく、また、前記絶縁層の厚さが50μm以上、1000μm以下であることが好ましく、また、前記絶縁層は、フッ素系樹脂層を含むことが好ましい。
また、前記光電変換素子の最大出力は、0.5KW以下であることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、金属を含む基材を用いた太陽電池モジュールであっても、絶縁信頼性の高い太陽電池モジュールを提供することができる。
従来技術に係る太陽電池モジュールの層構成を表す断面模式図である。 本発明の実施態様に係る太陽電池モジュールの層構成を表す断面模式図である。
本発明の太陽電池モジュールの実施の態様について、以下に具体的に説明するが、本発明の範囲が具体的態様にのみ限定されないことは言うまでもない。
本発明の実施態様に係る太陽電池モジュールは、表面保護層、封止材層、一対の電極に挟まれた光電変換層及び素子基板を有する光電変換素子、並びに金属を含む基材をこの順に有し、該金属を含む基材の非受光面側にジャンクションボックスが備えられた太陽電池モジュールであって、前記基材とジャンクションボックスの間に絶縁層を有することを特徴とする。
<金属を含む基材>
金属を含む基材は、太陽電池モジュールの他の各構成要素の支持部材である。基材に含まれる金属としては、アルミニウム、ステンレス、銅、チタン、ニッケル、鉄、それらの合金が用いられる。基材は、これらの金属からなる板状部材であってもよく、樹脂層と金属層との積層体であってもよい。また、防食性の観点から、ガルバニウム鋼板のようにめっき処理が施されているものであってもよい。
本発明では、金属を含む基材が、鋼板などの金属の板状部材である場合や、金属を含む基材の非受光面側最表層が金属層である場合に、特に効果を発揮し得る。
金属を含む基材全体の厚さは、通常50μm以上であり、100μm以上であることが好ましく、200μm以上であることがより好ましい。また通常5mm以下であり、1mm以下であることが好ましく、800μm以下であることが好ましい。上記範囲であることで、基材としての機械的強度を十分に有し、かつ、軽量にすることができる。
<ジャンクションボックス>
太陽電池モジュールの電気取り出し部は、ジャンクションボックスにより覆われている。電気取り出し部は、太陽電池モジュールの光電変換層で変換された電気を集電線により太陽電池モジュール外へ取り出し、集電線はジャンクションボックスのコネクターに接続される。
ジャンクションボックスは、金属を含む基材に接着剤や固定治具などにより固定され、好ましくはシリコン樹脂などのポッティング剤により封止される。
金属を含む基材にジャンクションボックスを取り付ける場合には、ガラス基板や樹脂基板にジャンクションボックスを取り付ける場合と異なり、高温、高湿条件下で使用すると絶縁性が著しく低下し、太陽電池モジュールが使用できなくなるという問題があることを、本発明者らは見出した。これは太陽電池の長期信頼性にもかかわる重要な課題である。
このような問題を解決するために本実施態様では、後述する絶縁層を、金属を含む基板とジャンクションボックスとの間に存在させる。
ジャンクションボックスの材質や形は特段限定されず、また、集電線を固定するジャンクションボックス中のコネクターも、集電線と電気的に接続されれば、その方法や形状は特段限定されない。
<絶縁層>
本実施態様に係る太陽電池モジュールは、金属を含む基材とジャンクションボックスの間に絶縁層を備える。絶縁層に使用される材料としては、電気を通しにくい材質であれば特段限定されない。このような絶縁層を設けることで、金属を含む基材を用いた場合であっても、絶縁不良を生じない信頼性の高い太陽電池モジュールとすることができる。
絶縁層の材料としては、例えばETFE(テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体)などのフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、エチレン−ビニル共重合体(EVA)などを用いることができる。これらの材料からなる単層であってもよく、2層以上の積層体であってもよい。
なお、絶縁層は、少なくとも金属を含む基材とジャンクションボックスの間に配置されればよく、他の位置に更に絶縁層を設けてもよい。例えば、金属を含む基板と光電変換層との間の絶縁確保のため、金属を含む基板と光電変換素子との間に更に絶縁層を設けてもよい。
絶縁層の厚さは、特段限定されないが、通常50μm以上、好ましくは100μm以上であり、より好ましくは200μm以上であり、更に好ましくいは100μm以上である。一方上限は、通常1000μm以下であり、好ましくは800μm以下であり、より好ましくは500μm以下である。薄すぎると絶縁性が低下し、厚すぎると太陽電池モジュールの重量増が無視できなくなる。
絶縁層の線膨張係数は、熱変形を抑制する観点からは小さいことが好ましいが、負の値が大きいと、太陽電池モジュール内部の熱歪みが増大するため好ましくない。具体的には、通常、−20〜200ppm/Kであり、−10〜100ppm/Kが好ましく、0〜40ppm/Kがより好ましく、5〜30ppmが更に好ましい。
また、モジュールの絶縁抵抗は良好な絶縁性の観点から15GΩ以上となることが好ましい。実使用の環境下では各材料に少なからず、吸湿による絶縁抵抗の低下が予想されるため、20GΩ以上がより好ましい。
絶縁層は、太陽電池モジュールの他の層、例えば金属を含む基材と同じ大きさであってもよく、基材より小さくても良い。少なくともジャンクションボックス中のコネクター部分を覆うように絶縁層を配置することが好ましい。一方で、ジャンクションボックスよりも小さい大きさとすると、ジャンクションボックス中に絶縁層が隠れることから、意匠性が向上する。
<表面保護層>
表面保護層は、太陽電池モジュールに、機械的強度、耐侯性、耐スクラッチ性、耐薬品性、ガスバリア性などを付与するための層である。表面保護層は、光電変換素子の光吸収を妨げないもの、すなわち、光電変換層が効率良く電気エネルギーに変換できる波長の光を透過させるものであることが好ましく、例えば、日射透過率が80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましい。
また、太陽電池モジュールは、太陽光により熱せられるものであるため、表面保護層は、耐熱性を有することが好ましい。従って、表面保護層の構成材料の融点は、100℃以上であることが好ましく、120℃以上であることがより好ましい。
表面保護層の構成材料の融点は、320℃以下であることが好ましく、300℃以下であることがより好ましい。
表面保護層の構成材料は、各種観点から選ぶことができ、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリル系樹脂、(水添)エポキシ樹脂、各種ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド−イミド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース系樹脂、シリコン系樹脂、ポリカーボネート樹脂などを、表面保護層の構成材料とすることが出来る。なお、耐候性を重視する場合には、ETFEなどのフッ素系樹脂を表面保護層の構成材料として用いておくことが好ましい。
表面保護層は、2種以上の材料からなるものであっても良い。また、単層であっても、2層以上からなる積層体であっても良い。
表面保護層の厚みは特に規定されないが、厚みを厚くすることで機械的強度が高まる傾向にあり、薄くすることで柔軟性が高まる傾向にある。そのため、表面保護層の厚みは、通常10μm以上、好ましくは15μm以上、より好ましくは20μm以上であり、また、通常200μm以下、好ましくは180μm以下、より好ましくは150μm以下である。
表面保護層の表面は、JIS B0610におけるろ波最大うねりWCMが18μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、25μm以上であることが特に好ましい。
表面保護層表面のろ波最大うねりWCMが上記下限以下であると、表面保護層表面において入射光から正反射する光量が増加するため、見る角度によってはまぶしく感じられる太陽モジュールが得られてしまうことがある。また、製造時の熱収縮等による応力を緩和することができず、シワが表面に多数してしまう場合がある。
また、表面保護層表面のうねりの平均山間隔WC−Smは、通常2.5mm以下、好ましくは、2.3mm以下、より好ましくは2.0mm以下である。表面保護層表面のうねりの平均山間隔WC−Smが上記上限を超える場合、金属を含む基材のうち、光電変換層が積層されていない部分から反射された光が表面保護層表面にて拡散される結果として、金属を含む基材の光沢が失われる傾向がある。
上記表面形状の形成方法は特に限定されない。例えば、表面保護層として、元々凹凸を有するものを採用することも出来るし、表面保護層表面を機械的に処理する(削る等)ことにより、表面保護層表面に凹凸をつけることも出来る。また、凹凸パターンをもつシートを表面保護層に押し付けることにより、当該シートの凹凸を表面保護層の表面に転写することも出来る。他に、凹凸パターンとなるように凹凸形成材料を表面に印刷することもできる。
金属を含む基材と光電変換素子基板の間隔は、通常10μm以上であり、150μm以上であることが好ましく、300μm以上であることがより好ましい。また、通常1000μm以下であり、800μm以下であることが好ましく、700μm以下であることがより好ましい。
<封止材層>
封止材層は、光電変換素子を封止すること等を目的として、太陽電池モジュールに設けられる層である。
封止材層は、機械的強度、耐侯性、ガスバリア性などの向上にも寄与している。また、封止材層は受光面側に位置するので、可視光を透過させる、耐熱性の高いものであることが好ましい。この封止材層に他の光学的機能、若しくは機械的機能を付加することも可能である。封止材層に付加可能な光学的機能としては光閉じ込め機能や波長変換機能を例示でき、機械的機能としてはクッション機能を例示できる。
封止材層の材料は、上記事項を考慮して選ぶべきものである。封止材層の材料の具体例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、ポリオレフィン系樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂、クロロプレン系樹脂、(水添)エポキシ樹脂、各種ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド−イミド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース系樹脂、シリコン系樹脂、ポリカーボネート樹脂などを挙げられる。
中でも、好ましいものとしてはエチレン系共重合体樹脂が挙げられ、より好ましいものとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂またはエチレンと他のオレフィンとの共重合体からなるポリオレフィン系樹脂(プロピレン・エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体等)が挙げられる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂組成物は、通常、耐候性の向上のために架橋剤を配合して架橋構造を構成させ、EVA樹脂とする。架橋剤としては、一般に100℃以上でラジカルを発生する有機過酸化物が用いられる。例えば、2,5−ジメチルヘキサン;2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;3−ジ−t−ブチルパーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物の配合量は、EVA樹脂100重量部に対して通常1〜5重量部である。また、EVA樹脂組成物に架橋助剤を含有させてもよい。
また、EVA樹脂組成物には、接着力向上の目的でシランカップリング剤を含有させたり、安定性を向上させる目的でハイドロキノン等を含有させたりしてもよい。
プロピレン・エチレン・α−オレフィン共重合体としては、通常、プロピレン系重合体と軟質プロピレン系共重合体を適切な組成で配合した熱可塑性樹脂組成物が用いられる。
封止材層には、難燃材を加えた材料を用いる事ができる。封止材層に加える難燃材は、無機系難燃材であっても有機系難燃材であっても良い。無機系難燃材としては、例えば、アンチモン化合物、臭素化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属酸化物が挙げられる。有機系難燃材としては、ペンタブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモジクロドデカン等の臭素化合物、トリフェニルポスフェート等のリン化合物、赤リン、塩素化パラフィン等の塩化化合物が挙げられる。封止材層の透明性が低いと太陽電池の出力低下の危険性があるため、封止材層に追加する難燃材は、有機系難燃材としておくことが好ましい。また、フィルム型太陽電池素子の場合、有機系難燃材が素子へダメージを及ぼす危険性があるので、ペンタブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモジクロドデカン等の臭素化合物、トリフェニルポスフェート等のリン化合物などを難燃材として用いることが好ましい。また、燃焼時の安全の観点からは、無機系難燃材を難燃材として用いることが好ましい。
封止材層は、上記した材料を2種以上含むものであっても、2種以上の異種材料層の積層体であってもよい。
また、太陽電池モジュールは、前述の表面保護層と線膨張係数が大きく異なる金属を含む基材を構成要素としたもの、つまり、モジュール温度が変化した場合、表面保護層と基材の伸縮量の差に因りその内部に比較的に大きな応力(歪み)が発生し得る。そのため、封止材層の厚さが薄すぎると、当該応力を封止材層に吸収させることが出来ず、光電変換素子の電極や光電変換層が損傷してしまう場合がある。また、封止材層の厚さを薄くしておくと、その形状の加工時(太陽電池モジュールを曲面状に加工する際等)に光電変換素子が損傷を受け易く、かつ、耐衝撃性も高くない太陽電池モジュールが得られてしまう。
従って、上記のような観点からは、封止材層は厚い方が良く、通常30μm以上であり、120μm以上であることが好ましく、150μm以上であることがより好ましく、300μm以上であることが更に好ましい。また、通常800μm以下であり、700μm以下であることが好ましく、600μm以下であることがより好ましい。なお、上記範囲は、封止材層が複数存在する場合には、個々の封止材層の厚みを意味する。
さらに、封止材層としては、その厚さが光電変換素子基板の厚さの1倍以上、好ましくは1.2倍以上、より好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上となっているものが使用される。封止材層が光電変換素子基板より薄い場合、曲げ加工時に、封止材層に亀裂が生じ易くなる場合がある。
<光電変換素子>
光電変換素子は、入射される太陽光に基づき発電を行う素子であり、光電変換層、一対の電極、素子基板を含む。光電変換層は、光エネルギーを電気エネルギーに変換でき、変換によって得られた電気エネルギーを外部に取り出せるものでありさえすれば良い。
光電変換素子としては、一対の電極で、光電変換層を挟んだもの、一対の電極で、光電変換層と他層(バッファ層等)との積層体を挟んだもの、これらを複数個、直列接続したもの、などを用いることが出来る。また、光電変換層としても様々なものを採用することが出来る。光電変換層の例としては、薄膜単結晶シリコン、薄膜多結晶シリコン、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、球状シリコン、無機半導体材料、有機色素材料、有機半導体材料等があげられる。
光電変換層を薄膜多結晶シリコンとした場合、間接光学遷移を利用するタイプの層となる。そのため、薄膜多結晶シリコンを用いる場合には、光吸収を増加させるために、光電変換層又はその表面に凸凹構造を形成するなど十分な光閉じ込め構造を設けておくことが好ましい。
光電変換層をアモルファスシリコンとしておけば、可視域での光学吸収係数が大きく、厚さ1μm程度の薄膜でも太陽光を十分に吸収できる。しかも、アモルファスシリコンは、非結晶質の材料であるが故に、変形に対して耐性を有している。光電変換層としてアモルファスシリコンを備えたものとすることで、特に軽量な、変形に対しても或る程度の耐性を有する太陽電池モジュールを実現できる。
光電変換層を無機半導体材料(化合物半導体)とすると、発電効率が高い光電変換素子を実現することが出来る。なお、発電効率(光電変換効率)の観点からは、光電変換層を、S、Se、Teなどカルコゲン元素を含むカルコゲナイド系とすることが好ましく、I−III−VI2族半導体系(カルコパイライト系)とすることがより好ましく、I族元素としてCuを用いたCu−III−VI2族半導体系、特に、CIS系半導体〔CuI
n(Se1−y;0≦y≦1〕やCIGS系半導体〔Cu(In1−xGa)(Se1−y;0<x<1、0≦y≦1〕〕とすることが、好ましい。
光電変換層として、酸化チタン及び電解質などからなる色素増感型の材料を採用しても、発電効率が高い光電変換層を実現することが出来る。
また、光電変換層として、有機半導体(p型の半導体とn型の半導体を含む)を採用することも出来る。
有機半導体を構成し得るp型の半導体としては、テトラベンゾポルフィリン、テトラベンゾ銅ポルフィリン、テトラベンゾ亜鉛ポリフィリン等のプルフィリン化合物;フタロシアニン、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン等のフタロシアニン化合物;テトラセンやペンタセンのポリアセン;セキシチオフェン等のオリゴチオフェン及びこれら化合物を骨格として含む誘導体を例示できる。さらに、有機半導体を構成し得るp型の半導体として、ポリ(3−アルキルチオフェン)などを含むポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリフェニレンビニレン、ポリトリアリルアミン、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール等の高分子等も例示できる。
有機半導体を構成し得るn型の半導体としては、フラーレン(C60、C70、C76);オクタアポフィリン;上記p型半導体のパーフルオロ体;ナフラレンテトラカルボン酸無水物、ナフラレンテトラカルボン酸ジイミド、ペリレンテトラカルボン酸無水物、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド等の芳香族カルボン酸無水物やそのイミド化合物;及び、これら化合物を骨格として含む誘導体などを例示できる。
有機半導体の具体的な構成例としては、p型半導体とn型半導体が層内で相分離した層(i層)を有するバルクヘテロ接合型、それぞれp型半導体を含む層(p層)とn型半導体を含む層(n層)を積層した積層型(ヘテロpn接合型)、ショットキー型およびそれらの組み合わせを、挙げることが出来る。
光電変換素子の各電極は、導電性を有する任意の材料を1種又は2種以上用いて形成することが出来る。電極材料(電極の構成材料)としては、例えば、白金、金、銀、アルミニウム、クロム、ニッケル、銅、チタン、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ナトリウム等の金属、あるいはそれらの合金;酸化インジウムや酸化錫等の金属酸化物、あるいはその合金(ITO(酸化スズインジウム)等);ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン等の導電性高分子;そのような導電性高分子に、塩酸、硫酸、スルホン酸等の酸、FeCl等のルイス酸、ヨウ素等のハロゲン原子、ナトリウム、カリウム等の金属原子などのドーパントを含有させたもの;金属粒子、カーボンブラック、フラーレン、カーボンナノチューブ等の導電性粒子をポリマーバインダー等のマトリクスに分散した導電性の複合材料などが挙げられる。
電極材料は、正孔又は電子を捕集するのに適した材料としておくことが好ましい。なお、正孔の捕集に適した電極材料(つまり、高い仕事関数を有する材料)としては、金、ITO等を例示できる。また、電子の捕集に適した電極材料(つまり、低い仕事関数を有する材料)としては、銀、アルミニウムを例示できる。
光電変換素子の各電極は、光電変換素子とほぼ同サイズのものであっても、光電変換層よりも小さなものであっても良い。ただし、光電変換素子の受光面側の電極を、比較的大きなものとする場合には、当該電極は透光性を有する電極、特に、光電変換層が効率良く電気エネルギーに変換できる波長の光の透過率が比較的に高い(例えば、50%以上)電極、とすることが好ましい。なお、透明な電極材料としては、ITO、IZO(酸化インジウム・酸化亜鉛)等の酸化物;金属薄膜などを、例示できる。
また、光電変換素子の各電極の厚さ及び光電変換層の厚さは、必要とされる出力等に基づき、決定することが出来る。
さらに電極に接するように補助電極を設置してもよい。補助電極の設置は、特に、ITOなど導電性のやや低い電極を用いる場合に効果的である。補助電極材料としては、導電性が良好ならば上記金属材料と同じ材料を用いることができるが、銀、アルミニウム、銅が例示される。
本実施態様に係る太陽電池モジュールにおいては、金属を含む基材を用いるため、光電変換素子の最大出力が大きすぎると絶縁不良が生じやすくなる。そのため、光電変換素子の発電量は、0.5KW以下であることが好ましく、0.3KW以下であることがより好ましく、0.2KW以下であることが更に好ましく、0.1KW以下であることが最も好ましい。また、通常0.05KW以上である。初期の最大出力はJIS C 8935に準拠し、基準状態(25℃、AM1.5、1,000W/m)で評価する。
素子基板は、その一方の面上に、光電変換素子が形成される部材である。従って、素子基板は、機械的強度が比較的に高く、耐候性、耐熱性、耐薬品性等に優れ、且つ、軽量なものであることが好ましい。また、素子基板は、変形に対して或る程度の耐性を有するものであることも望まれる。一方で、形成される光電変換素子と素子基板の材料物性(例えば、線膨張係数、融点等)が著しく異なると、形成後の界面で歪や剥離などが生じる恐れがある。
そのため、素子基板としては、金属箔や、融点が85〜350℃の樹脂フィルム、幾つかの金属箔/樹脂フィルムの積層体を採用しておくことが好ましい。樹脂フィルムの融点は、100℃以上であることが好ましく、120℃以上であることがより好ましく、150℃以上であることがさらに好ましく、180℃以上であることが特に好ましい。また、当該樹脂フィルムの融点は、300℃以下であることが好ましく、280℃以下であることがより好ましく、250℃以下であることが特に好ましい。
素子基板(又は、その構成要素)として使用し得る金属箔としては、アルミニウム、ステンレス、金、銀、銅、チタン、ニッケル、鉄、それらの合金からなる箔を、例示できる。
また、融点が85〜350℃の樹脂フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、ACS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、これらの共重合体、PVDF、PVFなどのフッ素樹脂、シリコーン樹脂、セルロース、ニトリル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、アイオノマー、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン、ポリビニルアルコール、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホンなどからなるフィルムを、例示できる。なお、素子基板として使用する樹脂フィルムは、上記のような樹脂中に、ガラス繊維、有機繊維、炭素繊維等を分散させたフィルムであってもよい。
素子基板(又は、その構成要素)として使用する樹脂フィルムの融点が上記下限以下であると、太陽電池モジュールの通常の使用環境下で素子基板が変形し、光電変換素子にダメージを与える恐れがある。また、上記上限以上であると、光電変換素子との界面に温度変化などによる歪を生ずる結果として、光電変換素子が素子基板から剥離する恐れがあるためである。
また、素子基板として、封止材層よりも薄いものを採用しておくと、太陽電池モジュールを曲げた場合に、封止材層に亀裂が生じ難い。そのため、素子基板としては、封止材層よりも薄いものを採用することが好ましく、その厚さが、封止材層の厚さの0.83(=“1/1.2”)倍以下となっているものを採用することが好ましい。また、素子基板の
厚みは、封止材層の厚さの0.67(=1/1.5)倍以下であることがより好ましく0.5倍以下であることがさらに好ましい
<その他の層>
太陽電池モジュールには、必要に応じその他の層を備えることもできる。例としては、緩衝層、補強層、ガスバリア層、紫外線カット層、などが挙げられる。
<太陽電池モジュールの製造方法>
太陽電池モジュールの製造方法は、公知の方法を用い得るが、例えば表面保護層、封止材層、光電変換素子、封止材層、金属を含む基材、絶縁層を含む多層シートを、真空ラミネーション装置内へ配置し、真空引きの後、加熱し、一定時間経過後に冷却することにより、太陽電池モジュールを得ることができる。
また、表面保護層、封止材層、光電変換素子、封止材層、金属を含む基材を含む多層シートを真空ラミネーション装置内へ配置し、真空引きの後、加熱し、一定時間経過後に冷却した後に、金属を含む基材の非受光面側に、絶縁パッチを張り付けてもよい。
熱プレス時に凹凸を形成させる場合は、ここで表面保護層等の受光面の最も外側の層の上に、凹凸を転写させるための部材をのせる。
上記熱プレス条件は特に限定されず、通常行う条件で実施することができる。
真空条件で行うことが好ましく、通常真空度が30Pa以上、好ましくは50Pa以上、より好ましくは80Pa以上である。一方上限は、通常150Pa以下、好ましくは120Pa以下、より好ましくは100Pa以下である。上記範囲とすることで、モジュール内の各層において気泡の発生を抑制することができ、生産性も向上するため好ましい。
真空時間としては、通常1分以上、好ましくは2分以上、より好ましくは3分以上である。一方上限は、通常8分以下、好ましくは6分以下、より好ましくは5分以下である。真空時間を上記範囲とすることで、熱プレス後の太陽電池モジュールの外観が良好となり、またモジュール内の各層において気泡の発生を抑制することができるため好ましい。
熱プレスの加圧条件は、通常圧力が50kPa以上、好ましくは70kPa以上、より好ましくは90kPa以上である。一方上限値は、101kPa以下であることが好ましい。上記範囲の加圧条件とすることで、太陽電池モジュールを損傷することなく、また適度な接着性を得ることができるため、耐久性の観点からも好ましい。
上記圧力の保持時間は、通常1分以上、好ましくは3分以上、より好ましくは5分以上である。一方上限は、通常30分以下、好ましくは20分以下、より好ましくは15分以下である。上記保持時間とすることで、封止層の発電素子を保護する機能を十分に発揮することができ、また十分な接着強度を得ることができる。
熱プレスの温度条件は、通常120℃以上、好ましくは130℃以上、より好ましくは140℃以上である。一方上限値は、通常180℃以下、好ましくは160℃以下、より好ましくは150℃以下である。上記温度範囲とすることで、十分な接着強度を得ることができる。
また、上記温度の加熱時間は、通常10分以上、好ましくは12分以上、より好ましくは15分以上である。一方上限は60分以下、好ましくは45分以下、より好ましくは30分以下である。上記加熱時間とすることで、封止材の架橋が適度に行われるため耐久性能が向上し、適度な柔軟性を有することができるため、好ましい。
以下、本発明について、図面を用いて更に詳しく説明する。
図1は、従来技術に係る太陽電池モジュールの層構成を表す断面模式図である。
太陽電池モジュール10は、太陽光1の受光面側から、表面保護層14、封止材層12、光電変換素子15、封止材層12、絶縁層13、封止材層12、金属を含む基材11の順に積層されてなる。
絶縁層13は必須ではないが、金属を含む基材11と光電変換素子15との絶縁不良を防ぐために備えることが好ましい。
光電変換素子15の電極には集電線16が接続され、光電変換素子で発電した電気は、集電線16により外部に取り出される。
集電線16は、通常太陽電池モジュールからの電気取り出しに用いられているものを適宜使用することができる。具体的な材料としては、金属や合金などがよく用いられ、その中でも抵抗率の低い銅やアルミ、銀、金、ニッケルなどを用いることが好ましい。その中でも銅やアルミが安価であることから、特に好ましい。また、錆防止のため、リード線の周囲をスズや銀などでメッキしたり、表面を樹脂などでコートしてあったり、フィルムをラミネートしてあってもよい。
集電線16は、絶縁性を有するボタン17を経由して太陽電池モジュール10の外に取り出される。ボタン17は絶縁性を有する材料からなり、ポリカボタンやガラスエポキシボタンが用いられる。
太陽電池モジュール10の外に取り出された集電線16は、ジャンクションボックス18内のコネクター18aに接続され、その後ジャンクションボックス18内はシリコン樹脂などの絶縁材料で封止される。
太陽電池モジュール10では、ジャンクションボックス18と金属を含む基材11との間に絶縁層を含まない。そのため、高温、高湿環境下での使用により絶縁不良を生じ、太陽電池モジュールが使用できなくなるという問題が発生した。
一方で、図2は、本発明の実施態様に係る太陽電池モジュールの層構成を表す断面模式図である。
太陽電池モジュール20は、太陽光1の受光面側から、表面保護層24、封止材層22、光電変換素子25、封止材層22、絶縁層23、封止材層22、金属を含む基材21の順に積層されてなる。そして、金属を含む基材21の非受光面側にジャンクションボックス28が配置され、金属を含む基材21とジャンクションボックス28との間に絶縁層29を備える。
絶縁層29の存在により、太陽電池モジュール20は、高温、高湿環境下での使用によっても絶縁不良を生じない、信頼性の高い太陽電池モジュールとなる。
絶縁層29は、図2においては、金属を含む基材21に埋め込まれるボタン27周辺のみ覆うパッチ状の層であるが、金属を含む基材21の全面を覆うことでもよい。その場合には、太陽電池モジュールのラミネートの際に、他の層と共に絶縁層29を含めてラミネートすることもできる。
一方で図2に記載のように、絶縁層29をパッチ状とすることで、必要部分に適宜パッチを張り付ければよく、製造面でも特段の困難性はない。
絶縁層29がパッチである場合には、ジャンクションボックス28よりも小さいパッチとすることで、パッチの存在が外部からは視認されず、意匠性が向上する。
以下、実施例に基づき、本発明を更に具体的に説明する。
本発明の実施例における評価は、以下の方法を用いた。
[耐電圧/絶縁試験]
常温常湿、及び高温高湿試験後(85℃、85%、260時間)で、絶縁抵抗を測定した。
耐電圧試験: 6,000V、500V/sec、60秒
絶縁抵抗試験: 1,000V、500V/sec、120秒
<実施例1>
表面保護層:厚さ50μmのエチレン−四フッ化エチレン共重合体(以下、ETFEと記載)フィルム(旭硝子株式会社製50MW−DCS)、
封止材層:厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと記載)フィルム(シーアイ化成社製、EVA)、
光電変換素子:厚さ200μmの太陽電池(ポリイミドフィルム上にアモルファスシリコン系発電層を積層、最大出力92W)、
封止材層:厚さ400μmの同EVAフィルム、
絶縁層:厚さ50μmのエチレン−四フッ化エチレン共重合体(以下、ETFEと記載)フィルム(旭硝子株式会社製50MW−DCS)
封止材層:厚さ400μmの同EVAフィルム、
基材:厚さ4mmのアルポリック(アルミニウム層(厚さ0.5mm)、樹脂層、アルミニウム層(厚さ0.5mm)の積層体)の順で重ね合わせた積層体を、NPC社製真空ラミネータを使用し、125℃で熱プレス(真空度80Pa、真空時間5分、加圧時間5分、保持25分)して太陽電池モジュールを作製した。
なお、光電変換素子には集電線(5mm幅の銅線)を貼りつけ、該集電線は基材に埋め込んだガラスエポキシ樹脂製ボタンからモジュール外部に取り出した。
上記太陽電池モジュールの非受光面側に絶縁層として厚さ500μmのパッチ(EVAとETFEの積層体、EVAの厚み400μm、ETFEの厚み100μm)を貼り付けた後、ジャンクションボックスを取りつけて集電線とコネクターを接続し、太陽電池モジュール1とした。
<比較例1>
絶縁パッチを用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュール2を製造した。
太陽電池モジュール1及び2に対し、耐電圧/絶縁試験を行った、その結果を表1に示す。太陽電池モジュール2では、高温高湿試験後の耐電圧/絶縁試験において、抵抗値の測定ができなかった。
いずれも初期(試験前)では、耐電圧試験でも絶縁抵抗試験でも、問題ない結果であったが、高温高湿状態を経ることで、比較例1は著しく低下した。上記の高温高湿試験は促進試験を想定しているため、実際の環境下ではないが、実曝においては長期の信頼性に影
響すると考えられる。
1 太陽光
10、20 太陽電池モジュール
11、21 金属を含む基材
11a、21a 金属層
11b、21b 樹脂層
12、22 封止材層
13、23 絶縁層
14、24 表面保護層
15、25 光電変換素子
16、26 集電線
17、27 ボタン
18、28 ジャンクションボックス
18a、28a コネクター
29 絶縁層

Claims (6)

  1. 表面保護層、封止材層、一対の電極に挟まれた光電変換層及び素子基板を有する光電変換素子、封止材層、並びに金属を含む基材をこの順に有し、該金属を含む基材の非受光面側にジャンクションボックスが備えられた太陽電池モジュールであって、
    前記基材とジャンクションボックスの間に絶縁層を有する、太陽電池モジュール。
  2. 前記金属を含む基材の厚さが50μm以上、5mm以下である、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記金属を含む基材は、その非受光面側最表層に金属を含む、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記絶縁層の厚さが50μm以上、1000μm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記絶縁層は、フッ素系樹脂層を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記光電変換素子の発電量は、0.5KW以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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