JP2003110123A - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法

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JP2003110123A JP2001305122A JP2001305122A JP2003110123A JP 2003110123 A JP2003110123 A JP 2003110123A JP 2001305122 A JP2001305122 A JP 2001305122A JP 2001305122 A JP2001305122 A JP 2001305122A JP 2003110123 A JP2003110123 A JP 2003110123A
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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モジュール完成直前に、各太陽電池素子への
逆バイアス印加による良化処理が可能な太陽電池モジュ
ールの製造方法をを提供する。 【解決手段】 裏面保護部材を、導電性フィルム5の両
面に電気絶縁性フィルム6a,6bを接着したシートと
し、導電性フィルムは、複数個のセルの金属電極層4a
に対応して電気的に分離し、かつ、前記両面の電気絶縁
性フィルムは、前記分離された導電性フィルムの中央部
に対応して複数個の孔を有してなり、前記金属電極層と
分離された導電性フィルムとを電気的に接続させた状態
で、接着性樹脂封止材により封止して、分離された導電
性フィルムのモジュール裏面側の各中央部が露出した状
態のサブモジュールを作成し、このサブモジュールにお
ける複数個のセルに対して、隣接する導電性フィルム間
の露出部を介して逆バイアスを印加し、逆バイアス印加
処理を行った後、露出部に樹脂を充填または接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池モジュ
ールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、環境保護の立場から、クリーンな
エネルギーの研究開発が進められている。中でも、太陽
電池はその資源(太陽光)が無限であること、無公害で
あることから注目を集めている。同一基板上に形成され
た複数の太陽電池素子が、直列接続されてなる光電変換
装置の代表例は、薄膜太陽電池である。
【0003】薄膜太陽電池は、薄型で軽量、製造コスト
の安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の太
陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、建
物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一般
住宅用にも需要が広がってきている。
【0004】従来の薄膜太陽電池はガラス基板を用いて
いたが、軽量化、施工性、量産性においてプラスチック
フィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究
開発も進められている。さらに、フレキシブルな金属材
料に絶縁被覆したフィルム基板を用いたものも開発され
ている。このフレキシブル性を生かし、ロールツーロー
ル方式やステッピングロール方式の製造方法により大量
生産が可能となった。
【0005】上記の薄膜太陽電池は、フレキシブルな電
気絶縁性フィルム基板上に金属電極層からなる第1電極
層、薄膜半導体層からなる光電変換層および透明電極層
が積層されてなる光電変換素子(またはセル)が複数形
成されている。ある光電変換素子の第1電極層と隣接す
る透明電極層を電気的に接続することを繰り返すことに
より、最初の光電変換素子の第1電極層と最後の光電変
換素子の透明電極層とに必要な電圧を出力させることが
できる。例えば、インバータにより交流化し商用電力源
として交流100Vを得るためには、薄膜太陽電池の出
力電圧は100V以上が望ましく、実際には数10個以
上の素子が直列接続される。
【0006】このような光電変換素子とその直列接続
は、電極層と光電変換層の成膜と各層のパターニングお
よびそれらの組み合わせ手順により形成される。上記太
陽電池の構成および製造方法の一例は、例えば特開平1
0−233517号公報や特願平11−19306号に
記載されている。
【0007】図3は、上記公報等に記載された薄膜太陽
電池の構成を簡略化して斜視図で示したものである。図
3において、基板61の表面に形成した単位光電変換素
子62および基板61の裏面に形成した接続電極層(金
属電極層)63は、それぞれ複数の単位ユニットに完全
に分離され、それぞれの分離位置をずらして形成されて
いる。このため、素子62のアモルファス半導体部分で
ある光電変換層65で発生した電流は、まず透明電極層
66に集められ、次に該透明電極層領域に形成された集
電孔67を介して背面の接続電極層63に通じ、さらに
該接続電極層領域で素子の透明電極層領域の外側に形成
された直列接続用の接続孔68を介して上記素子と隣り
合う素子の透明電極層領域の外側に延びている下電極層
64に達し、両素子の直列接続が行われている。
【0008】図4は、前記とは異なる従来のガラス基板
を使用したタイプの直列接続の薄膜太陽電池を示し、図
4(a)は非受光面側の薄膜太陽電池面の平面図、
(b)は断面図を示す。
【0009】ガラス基板1には透明電極層u1,u2,
u3・・・、光電変換層s1,s2,s3・・・および
金属電極層e1,e2,e3・・・が積層され薄膜太陽
電池素子が形成されている。その製造方法の概要を以下
に述べる。
【0010】先ず、基板1に透明電極層uを熱CVD法
により製膜し、レーザ加工法を用いて所定の分割数にパ
ターニングする。このとき同時に、薄膜太陽電池とその
周縁も電気的に分離する。
【0011】次に、a−Siからなる光発電層sをプラ
ズマCVD法を用いて製膜し、薄膜太陽電池の直列方向
に対し直交する方向で、透明電極層uのパターニングラ
インと平行にレーザ加工を行う。
【0012】次いで金属電極層eをスパッタ法により製
膜し、光電変換層sのパターニングラインと平行にレー
ザ加工するとともに、薄膜太陽電池とその周縁の電気的
分離を行う。
【0013】以上の工程の結果、透明電極層u1、光電
変換層s1、金属電極層e1−透明電極層u2、光電変換
層s2、金属電極層e2−透明電極層u3、光電変換層
s3、金属電極層e3の順の薄膜太陽電池素子(ユニッ
トセル)の直列接続が完成する。
【0014】前記のように複数のユニットセルを直列に
接続したものをさらに複数個パネル状に構成して薄膜太
陽電池モジュールとし、建物の屋根や壁もしくは地上に
設けた架台上に設置する。
【0015】上記薄膜太陽電池モジュールとしては、電
気絶縁性を有するフィルム基板上に形成された太陽電池
を、電気絶縁性の保護材により封止するために、太陽電
池の受光面側および非受光面側の双方に保護層を設けた
ものが知られている。
【0016】図5は、従来の太陽電池モジュールの模式
的構造の一例を示す。
【0017】図5において、太陽電池21は、複数個の
太陽電池素子が直列または並列接続されており、その受
光面側にガラス板(例えば、厚さ3mm)などの表面保
護部材22、非受光面側に、一弗化エチレン(商品名:
テドラー、デュポン社製)を両面に接着したアルミニウ
ム箔からなる裏面保護部材30が設けられ、接着封止性
に優れかつ安価なEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂)などの接着性樹脂封止材40により熱融着封止さ
れている。EVAとしては、例えば厚さ0.4〜0.8
mmのシート状EVAが使用される。このEVAは、前
記各部材が積層された後、真空ラミネータを用いて、約
120℃〜160℃の温度で加熱加圧し、接着固定を行
った後、130℃〜160℃の乾燥機中で、加熱硬化さ
れる。ガラス板の周囲にはみ出したEVAは切断除去さ
れる。
【0018】また太陽電池21は、そのプラス(+)極と
マイナス(−)極に、内部リード線50、60が電気的に
接続され、この内部リード線50、60は、裏面保護部
材30に接着固定された接続端子ボックス70に、裏面
保護部材30を貫通して導かれ、接続端子ボックス70
の内部で外部リード線としてのケーブル80の芯線9
0、100と電気接続され、これら全体として太陽電池
モジュール110を形成している。
【0019】なお、前記表面保護部材22としては、ガ
ラス板などの無機系材料の外に、透明アクリル板などの
有機系材料を用いることもある。また、裏面保護部材3
0としては、上記以外に、フッ素系フィルムなどの有機
系フィルム単体、有機系フィルムと金属箔を貼り合せた
複合材料、もしくは金属板やガラス板などの金属・無機
系材料を用いることもある。
【0020】図2は、図4に示した薄膜太陽電池を用い
たモジュールの構成の一例を模式的に示す。図2におい
ては、この発明の説明の便宜上、一部の部材を省略して
示す。図2において、2は透光性保護部材としての強化
ガラス、3aおよび3bは接着材としてのEVA、4は
薄膜太陽電池、4aは薄膜太陽電池における金属電極層
であって図4における金属電極層eに相当する。薄膜太
陽電池におけるその他の層は省略してある。
【0021】また、図2において、5は裏面保護部材に
おける導電性フィルムとしての例えばアルミニウム箔、
6aは電気絶縁性フィルムとしての例えば一弗化エチレ
ンである。電気絶縁性フィルムの一方は省略してある。
7は導電性テープで、薄膜太陽電池における2つの取り
出し電極にその一端を接続し、他端は、裏面保護部材に
開けた孔から外部に引き出し、裏面保護部材に固定した
図示しない端子箱内の外部端子に接続される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
太陽電池モジュールの製造方法においては、下記のよう
な問題がある。
【0023】薄膜太陽電池の成膜過程において、基板上
に付着しているゴミ等によりピンホールが発生し、前記
下電極層(図3の64)もしくは金属電極層(図4の
e)と、透明電極層とが電気的に短絡する問題が発生す
る。その理由は、透明電極層の形成時点でピンホール内
にも透明電極が延長して形成されるためと推定される
が、通常は、このピンホールによる局所短絡部は、ユニ
ットセルへの数ボルトの逆バイアスの電圧印加処理によ
り、電気的に分離することができる。その理由は、逆バ
イアスの電圧印加処理によるジュール熱の発生により、
ピンホール内の透明電極が焼却除去されることによるも
のと推定される。
【0024】前記ピンホールによる局所短絡部は、モジ
ュール化工程前の逆バイアス電圧印加処理により除去で
きるが、モジュール化工程においても、局所短絡が生ず
ることがある。その原因は下記のとおりである。
【0025】接続電極層や金属電極層は延性が大きく、
またパターニング幅(絶縁幅)が狭い(0.4mm程
度)ため、モジュール化工程時にスクラッチ等の傷が入
ると絶縁溝を横断して電極層が電気的につながることが
ある。モジュール化工程では、圧力をかけて樹脂封止す
るので、その際に、薄膜層が擦れ損傷が発生するものと
推定される。さらに、図3のような薄膜太陽電池の場
合、フレキシブルな高分子基板に太陽電池を形成する
が、太陽電池を構成する薄膜自体は基板程曲げに強くな
く、ある程度以上の曲率になると、膜が割れて、透明電
極層と接続電極層間が短絡することがある。このような
微小クラックは、前記した接続電極層や金属電極層間の
短絡とは異なり、非可逆的な定常リークとなる。
【0026】ところで、上記した薄膜太陽電池モジュー
ルにおいては、そのモジュール化工程において、薄膜太
陽電池の前記金属電極層もしくは接続電極層が裏面保護
部材に覆われた後には、各太陽電池素子が絶縁層で被覆
されるので、逆バイアスの電圧を印加することができな
い。従って、モジュール化工程中もしくはモジュール完
成直前に、ピンホールに基づく前記セルの短絡が発生し
た場合に、逆バイアス印加による良化処理ができないと
いう問題があった。
【0027】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、本発明の課題は、モジュール
完成直前においても、各太陽電池素子への逆バイアス印
加による良化処理が可能な太陽電池モジュールの製造方
法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明においては、透光性表面保護部材と裏面保
護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列または並
列接続した太陽電池を、接着性樹脂封止材により封止し
てなる太陽電池モジュールの製造方法において、前記裏
面保護部材は、導電性フィルムの両面に電気絶縁性フィ
ルムを接着したシートからなり、前記導電性フィルム
は、前記複数個の太陽電池素子の金属電極層に対応して
電気的に分離し、かつ、前記両面の電気絶縁性フィルム
は、前記分離された導電性フィルムの中央部に対応して
複数個の孔を有してなり、前記太陽電池素子の金属電極
層と前記分離された導電性フィルムとを電気的に接続さ
せた状態で、前記接着性樹脂封止材により封止すること
により、前記分離された導電性フィルムの太陽電池モジ
ュール裏面側の各中央部が露出した状態のサブモジュー
ルを作成し、このサブモジュールにおける前記複数個の
太陽電池素子に対して、隣接する導電性フィルム間の前
記露出部を介して逆バイアスを印加し、逆バイアス印加
処理を行った後、前記露出部に樹脂を充填または接着す
ることにより太陽電池モジュールとなすこととする(請
求項1の発明)。
【0029】上記製造方法によれば、導電性フィルム分
割数をユニットセルの数と同じにして、導電性フィルム
と薄膜太陽電池サブモジュールを構成する各ユニットセ
ルの金属電極層とを電気的に接続させることにより、モ
ジュール完成直前の逆バイアスによる良化が可能とな
る。
【0030】また、前記請求項1の発明の実施態様とし
ては、下記請求項2ないし5の発明が好ましい。即ち、
請求項1に記載の製造方法において、前記導電性フィル
ム露出部の太陽電池素子と対向する面に半田を塗布し、
前記太陽電池素子の金属電極層と前記分離された導電性
フィルムとを、半田付けにより接続する(請求項2の発
明)。さらに、請求項1または2に記載の製造方法にお
いて、前記導電性フィルムは、アルミ基板に銀,銅,ニ
ッケル等の導電性被膜を形成してなるものとする(請求
項3の発明)。これにより、導電性フィルムと各ユニッ
トセルの金属電極層との電気的接続が容易となる。
【0031】さらにまた、請求項1ないし3のいずれか
に記載の製造方法において、前記分離された導電性フィ
ルム面の外周部は、アルマイト処理または絶縁層の形成
により、電気的絶縁処理面とする(請求項4の発明)。
これにより、導電性フィルムの電気的分離状態が確実と
なり、かつ屋外使用時の耐食性が確保できる。
【0032】また、各ユニットセルの損傷を防止する観
点から、詳細は後述するように、下記請求項5の発明が
好ましい。即ち、請求項1ないし4のいずれかに記載の
製造方法において、前記太陽電池素子の金属電極層と前
記分離された導電性フィルムとの電気的接続は、前記太
陽電池素子の非発電領域において行なう。
【0033】
【発明の実施の形態】図1に基づき、太陽電池モジュー
ルの製造方法の実施例について以下に述べる。図1
(a)は太陽電池モジュールにおける前記サブモジュー
ル段階の模式的平面図、図1(b)は図1(a)のA−
A線に沿う模式的側断面図、図1(c)および図1
(d)は、サブモジュール形成前の中間段階の模式的平
面図および側断面図を示す。
【0034】まず、図1(c)および図1(d)に示す
ように、厚さ2mmの強化ガラス2上に接着剤として厚
さ0.4mmのEVAフィルム3aを置き、薄膜太陽電
池4を置く。薄膜太陽電池4のガラス基板は、前記EV
Aフィルム3a側とし、金属電極層4aをその逆側とす
る。なお、強化ガラス2の寸法は、薄膜太陽電池4より
も大きいことが望ましく、また、接着剤であるEVAフ
ィルム3aは強化ガラス2よりも小さく、薄膜太陽電池
4よりも大きいことが望ましい。
【0035】ここで、薄膜太陽電池4の取り出し電極
は、図1(c)において、各々プラス(+)、マイナス
(−)で示す。
【0036】次に、図1(a)および図1(b)は、サ
ブモジュール化後の状態を示すが、本図を参照しつつ、
後段の工程を以下に述べる。前記図1(c)および図1
(d)の段階の薄膜太陽電池モジュールの上部に、接着
材として厚さ0.4mmのEVAフィルム3bおよび厚
さ0.3mmの裏面保護部材を置く。ここで、裏面保護
部材は、前述の一弗化エチレンフィルム6aおよび6b
を両面に接着したアルミニウムフィルム5からなる。一
弗化エチレン6a,6bおよびアルミニウムフィルム5
の厚さは、それぞれ0.1mmである。
【0037】ここで、アルミニウムフィルム5は、薄膜
太陽電池4の素子数と同じ数だけ電気的に分割されてい
る。また、アルミニウムフィルム表面は、端部から10
mmまでをアルマイト処理により電気的に絶縁してい
る。これは、屋外使用時の耐食性を確保するためであ
る。
【0038】前記EVAフィルム3bと、一弗化エチレ
ンフィルム6a,6bおよびアルミニウムフィルム5と
からなる裏面保護部材とは、80℃程度の低温でプレス
することにより、弱く接着しておく。また、前記EVA
フィルム3bおよび2つの一弗化エチレンフィルム6
a,6bには、同じ箇所の表裏のアルミニウムフィルム
5が露出するように孔を開けておく。
【0039】このアルミニウムフィルム5の表面には半
田8を塗布しておき、薄膜太陽電池4を載置したとき
に、各アルミニウムフィルム露出位置が、各薄膜太陽電
池4の金属電極層4aの中央に位置するようにセットす
る。
【0040】しかる後に、80℃の低温で仮接着した
後、半田コテでアルミニウムフィルム露出部に局部的に
熱を加えて半田8を溶かし、薄膜太陽電池4の金属電極
層4aとアルミニウムフィルム5とを電気的に接続す
る。
【0041】最後に、150℃の温度でプレスすること
により、接着剤のEVAフィルム3aおよび3bを架橋
し、樹脂封止して、サブモジュール化を終了する。図1
(a)および(b)は、このサブモジュール化が終了し
た状態を模式的に示す。
【0042】上記のようにして作製した薄膜太陽電池サ
ブモジュールは、各ユニットセルの金属電極層4aがア
ルミニウムフィルム5に接続されているので、モジュー
ル化後に、逆バイアス印加による各ユニットセルの良化
処理が可能となる。
【0043】なお、図1に示す薄膜太陽電池サブモジュ
ールのアルミニウムフィルム5の露出部5aは、図1
(a)に示すように、金属電極層4aの下端部の非発電
領域に設けられる。また、この露出部は、逆バイアス印
加後、樹脂の充填または接着により電気絶縁処理がなさ
れ、これにより、薄膜太陽電池モジュールを完成する。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、前述のように、透光
性表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽
電池素子を直列または並列接続した太陽電池を、接着性
樹脂封止材により封止してなる太陽電池モジュールの製
造方法において、前記裏面保護部材は、導電性フィルム
の両面に電気絶縁性フィルムを接着したシートからな
り、前記導電性フィルムは、前記複数個の太陽電池素子
の金属電極層に対応して電気的に分離し、かつ、前記両
面の電気絶縁性フィルムは、前記分離された導電性フィ
ルムの中央部に対応して複数個の孔を有してなり、前記
太陽電池素子の金属電極層と前記分離された導電性フィ
ルムとを電気的に接続させた状態で、前記接着性樹脂封
止材により封止することにより、前記分離された導電性
フィルムの太陽電池モジュール裏面側の各中央部が露出
した状態のサブモジュールを作成し、このサブモジュー
ルにおける前記複数個の太陽電池素子に対して、隣接す
る導電性フィルム間の前記露出部を介して逆バイアスを
印加し、逆バイアス印加処理を行った後、前記露出部に
樹脂を充填または接着することにより太陽電池モジュー
ルとなすこととしたので、モジュール完成直前に、各太
陽電池素子への逆バイアス印加による良化処理が可能な
太陽電池モジュールの製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる製造工程を説明するサ
ブモジュールの模式的構成図
【図2】従来の太陽電池モジュールの構成を簡略化して
示す模式的構成図
【図3】薄膜太陽電池の構成の一例を簡略化して示す斜
視図
【図4】図3とは異なる薄膜太陽電池の構成例を示す図
【図5】従来の太陽電池モジュールの模式的構造の一例
を示す図
【符号の説明】
2:強化ガラス、3a,3b:EVAフィルム、4:薄
膜太陽電池、4a:金属電極層、5:アルミニウムフィ
ルム、5a:露出部、6a,6b:一弗化エチレンフィ
ルム、8:半田、22:表面保護部材、30:裏面保護
部材、40:接着性樹脂封止材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性表面保護部材と裏面保護部材との
    間に、複数個の太陽電池素子を直列または並列接続した
    太陽電池を、接着性樹脂封止材により封止してなる太陽
    電池モジュールの製造方法において、 前記裏面保護部材は、導電性フィルムの両面に電気絶縁
    性フィルムを接着したシートからなり、前記導電性フィ
    ルムは、前記複数個の太陽電池素子の金属電極層に対応
    して電気的に分離し、かつ、前記両面の電気絶縁性フィ
    ルムは、前記分離された導電性フィルムの中央部に対応
    して複数個の孔を有してなり、 前記太陽電池素子の金属電極層と前記分離された導電性
    フィルムとを電気的に接続させた状態で、前記接着性樹
    脂封止材により封止することにより、前記分離された導
    電性フィルムの太陽電池モジュール裏面側の各中央部が
    露出した状態のサブモジュールを作成し、 このサブモジュールにおける前記複数個の太陽電池素子
    に対して、隣接する導電性フィルム間の前記露出部を介
    して逆バイアスを印加し、逆バイアス印加処理を行った
    後、前記露出部に樹脂を充填または接着することにより
    太陽電池モジュールとなすことを特徴とする太陽電池モ
    ジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記導電性フィルム露出部の太陽電池素子と対向する面に
    半田を塗布し、前記太陽電池素子の金属電極層と前記分
    離された導電性フィルムとを、半田付けにより接続する
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法にお
    いて、前記導電性フィルムは、アルミ基板に銀,銅,ニ
    ッケル等の導電性被膜を形成してなることを特徴とする
    太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の製
    造方法において、前記分離された導電性フィルム面の外
    周部は、アルマイト処理または絶縁層の形成により、電
    気的絶縁処理面とすることを特徴とする太陽電池モジュ
    ールの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の製
    造方法において、前記太陽電池素子の金属電極層と前記
    分離された導電性フィルムとの電気的接続は、前記太陽
    電池素子の非発電領域において行なうことを特徴とする
    太陽電池モジュールの製造方法。
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