JP2015185718A - チップ電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることが可能なチップ電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】チップ電子部品1Aは、互いに対向する各第一主面10a,20a及び各第二主面10b,20bと、各側面10c〜10f,20c〜20fと、を有し、対向方向に沿って各第一主面10a,20aと各第二主面10b,20bとが交互に位置するように配列されている第一機能素子部10及び第二機能素子部20と、第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている外部電極2と、第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている外部電極4と、第一機能素子部10及び第二機能素子部20を電気的且つ物理的に連結し、第一機能素子部10の第二主面10bと、第二機能素子部20の第一主面20aと、に接続されている連結部30と、を備え、連結部30は、側面10c〜10f,20c〜20fよりも窪んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、チップ電子部品及びその製造方法に関する。
チップ電子部品として、直方体状の部品本体と、部品本体の両端面側に配置された一対の第一外部電極と、部品本体の表面における一対の第一外部電極の間の領域上に配置された第二外部電極と、を備えているチップ電子部品が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1のチップ電子部品は、一対の第一外部電極と第二外部電極との間に容量成分が形成される3端子コンデンサ(いわゆる貫通型コンデンサ)である。
特開2002−252136号公報
スマートフォンなどの電子機器の小型化又は薄型化にともなって、これらに搭載されるチップ電子部品には小型化が望まれている。しかしながら、特許文献1に記載のチップ電子部品では、小型化に際して、以下のような問題点が生じる懼れがある。
第二外部電極は、部品本体の表面における一対の第一外部電極の間の領域上に配置されている。チップ電子部品の小型化が進むと、部品本体の表面上における、第一外部電極と第二外部電極との距離が短くなる。第一外部電極と第二外部電極との距離が短いと、チップ電子部品を他の電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に実装する場合、チップ電子部品と他の電子機器とを接続する接続材料(たとえば、はんだ又は導電性接着剤など)が第一外部電極と第二外部電極とにわたって付着しやすい。接続材料が第一外部電極と第二外部電極とにわたって付着すると、第一外部電極と第二外部電極とが短絡し、チップ電子部品は所望の電気的特性を生じさせなくなってしまう。
接続材料により第一外部電極と第二外部電極とが短絡するという問題点は、チップ電子部品の小型化を阻害する要因となる。特に、特許文献1に記載のチップ電子部品では、第二外部電極が部品本体の表面上に配置されているため、第二外部電極に付着した接続材料と第一外部電極に付着した接続材料とが繋がりやすい傾向にある。
ところで、電子機器には、様々な種類のチップ電子部品(たとえば、コンデンサ、バリスタ、チップビーズ、及び抵抗など)が搭載されている。また、同じ種類であっても、複数のチップ電子部品が搭載されている。これらの複数のチップ電子部品を一体化することができれば、結果的に、チップ電子部品の小型化を図ることができる。
本発明は、小型化を図ることが可能なチップ電子部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るチップ電子部品は、互いに対向する第一主面及び第二主面と、第一主面と第二主面との間を連結する側面と、を有し、第一主面と第二主面との対向方向に沿って第一主面と第二主面とが交互に位置するように配列されている複数の機能素子部と、複数の機能素子部のうち、複数の機能素子部の配列方向での一端に位置する機能素子部の第一主面に接続されている第一端子部と、複数の機能素子部のうち、複数の機能素子部の配列方向での他端に位置する機能素子部の第二主面に接続されている第二端子部と、複数の機能素子部のうち互いに隣り合う二つの機能素子部を電気的且つ物理的に連結し、一方の機能素子部の第二主面と、他方の機能素子部の第一主面と、に接続されている連結部と、を備え、連結部は、側面よりも窪んでいる。
本発明に係るチップ電子部品では、互いに隣り合う二つの機能素子部が連結部により電気的且つ物理的に連結されている。すなわち、複数の機能素子部が連結部を介して一体化されている。連結部は、第一及び第二端子部と同様に、機能素子部に対して端子として機能する。すなわち、本発明に係るチップ電子部品は、他の電子機器に実装される際、第一及び第二端子部だけでなく、連結部も、他の電子機器に接続材料により電気的且つ物理的に接続される。この際、連結部に付着する接続材料は、連結部が機能素子部の側面よりも窪んでいることから、連結部の位置に溜まりやすく、当該位置に保持されやすい。このため、連結部と第一端子部又は第二端子部などとの間隔が比較的狭く設定される場合でも、連結部に付着する接続材料が、第一端子部又は第二端子部などに付着される接続材料と繋がり難く、連結部と第一端子部又は第二端子部などとが短絡するのが抑制される。これらのことから、チップ電子部品の小型化を図ることができる。
第一端子部、第二端子部、及び連結部は、金属成分とガラス成分とをそれぞれ含み、連結部のガラス成分の含有量は、第一端子部及び第二端子部それぞれのガラス成分の含有量よりも多くてもよい。この場合、連結部のガラス成分の含有量が第一端子部及び第二端子部それぞれのガラス成分の含有量よりも多いことにより、各機能素子部と連結部との物理的な接続強度を高めることができる。
連結部は、連結部と隣り合う各機能素子部に接続されている一対の第一部分と、一対の第一部分を電気的且つ物理的に連結する第二部分と、を有し、各第一部分は、少なくとも金属成分を含み、第二部分は、金属成分とガラス成分とを含み、各第一部分のガラス成分の含有量は、第二部分のガラス成分の含有量よりも少なくてもよい。この場合、各第一部分のガラス成分の含有量が第二部分よりもガラス成分の含有量よりも少ないことにより、各第一部分によって、各機能素子部において、所望の電気的特性が発現し易くなる。
本発明に係る製造方法は、上述した本発明に係るチップ電子部品を製造する製造方法であって、複数の機能素子部となる複数の焼結基板を準備し、準備した複数の焼結基板を、連結部となる電極材料の層を間に挟み且つ第一端子部となる電極材料の層と第二端子部となる電極材料の層とが両端に位置するように積層して積層基板を得、得た積層基板を熱処理し、熱処理した積層基板を固片化して、複数のチップ積層体を得、得た複数のチップ積層体をバレル研磨する。
本発明に係る製造方法は上述した本発明に係るチップ電子部品を製造する製造方法であって、複数の機能素子部となる複数の焼結基板を準備し、準備した複数の焼結基板を、連結部となる電極材料の層を間に挟むようにして積層して積層基板を得、得た積層基板を熱処理し、熱処理した積層基板を固片化して、複数のチップ積層体を得、得た複数のチップ積層体をバレル研磨し、バレル研磨されたチップ積層体の積層方向での両端に、第一端子部となる電極材料と第二端子部となる電極材料とをそれぞれ付与し、熱処理する。
これら本発明に係る製造方法それぞれによれば、小型化を図り得るチップ電子部品を製造することができる。
連結部となる電極材料、第一端子部となる電極材料、及び第二端子部となる電極材料は、金属成分とガラス成分とをそれぞれ含み、連結部となる電極材料のガラス成分の含有量は、第一端子部及び第二端子部となる各電極材料のガラス成分の含有量よりも多くてもよい。この場合、製造されたチップ電子部品において、各機能素子部と連結部との物理的な接続強度を高めることができる。
連結部が、連結部と隣り合う各機能素子部に接続されている一対の第一部分と、一対の第一部分を電気的且つ物理的に連結する第二部分と、を有しており、複数の焼結基板を準備する際に、第一部分となる導体層が形成されている複数の焼結基板を準備し、積層基板を得る際に、連結部の電極材料として第二部分となる電極材料の層を間に挟んでもよい。この場合、連結部が第一及び第二部分を有しているチップ電子部品を簡便に製造することができる。
第一端子部、第二端子部、及び連結部にめっき処理してもよい。
本発明によれば、小型化を図ることが可能なチップ電子部品及びその製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係るチップ電子部品を示す斜視図である。 図1に示すII-II線に沿った断面図である。 回路基板に実装した状態のチップ電子部品の断面図である。 第1実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。 第1実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。 第2実施形態及びその変形例に係るチップ電子部品を示す斜視図である。 図6に示すVII-VII線に沿った断面図である。 第2実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。 第2実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。 第2実施形態の変形例に係るチップ電子部品の、図6に示すVII-VII線に沿った断面図である。 第3実施形態に係るチップ電子部品を示す斜視図である。 第3実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。 第3実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aの構成を説明する。図1は、第1実施形態に係るチップ電子部品を示す斜視図である。図2は、図1に示すII-II線に沿った断面図である。
本実施形態に係るチップ電子部品1Aは、他の電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に実装されるチップ電子部品である。図1及び図2に示されるように、チップ電子部品1Aは、第一機能素子部10と、第二機能素子部20と、外部電極2,4と、連結部30と、を備える。
第一機能素子部10及び第二機能素子部20は、各種の電子部品(たとえば、コンデンサ、バリスタ、チップビーズ、又は抵抗等の受動素子)のうちのいずれか一の電子部品として機能する機能部分である。第一機能素子部10及び第二機能素子部20は、各種の電子部品のうちのいずれか一の電子部品としての電気的特性を発現する。チップ電子部品1Aにおいては、第一機能素子部10及び第二機能素子部20の組合せによって、各種の電子部品が一体化されている。たとえば、バリスタとして機能する第一機能素子部10及びコンデンサとして機能する第二機能素子部20の組、バリスタとして機能する第一機能素子部10及び抵抗として機能する第二機能素子部20の組、又は、バリスタとして機能する第一機能素子部10及びバリスタとして機能する第二機能素子部20の組等として、チップ電子部品1Aが複合機能化される。第一機能素子部10及び第二機能素子部20は、各種の電子部品としての電気的特性を発現可能な焼結基板から構成される。焼結基板は、たとえば、上記電気的特性を発現させるためのセラミック材料を含むグリーンシートを焼成することにより得ることができる。
第一機能素子部10は、互いに対向する第一主面10a及び第二主面10bと、第一主面10aと第二主面10bとの間を連結するように延びる複数の側面10c,10d,10e,10fと、を有する。側面10c,10d,10e,10fのうち、いずれか一つの側面は、図示しない他の電子機器に対面する面(実装面)として規定される。
第二機能素子部20は、互いに対向する第一主面20a及び第二主面20bと、第一主面20aと第二主面20bとの間を連結するように延びる複数の側面20c,20d,20e,20fと、を有する。側面20c,20d,20e,20fのうち、いずれか一つの側面は、図示しない他の電子機器に対面する面(実装面)として規定される。
第一機能素子部10と第二機能素子部20とは、並んで配置されている。第一機能素子部10及び第二機能素子部20の各第一主面10a,20a及び各第二主面10b,20bは、第一主面10aと第二主面10bとの対向方向(第一主面20aと第二主面20bとの対向方向)に沿って第一主面10a、第二主面10b、第一主面20a、第二主面20bの順に配置されている。つまり、第一機能素子部10と第二機能素子部20とは、各第一主面10a,20aと各第二主面10b,20bとが交互に位置するように配列されており、互いに隣り合っている。第一機能素子部10は、第一機能素子部10及び第二機能素子部20の配列方向での一端に位置する。第二機能素子部20は、第一機能素子部10及び第二機能素子部20の配列方向での他端に位置する。
外部電極2,4は、導電性を有する金属(たとえば、Pt、Pd、Ag、Ag−Pd合金、Cu、Ni、又はAu等)成分と、ガラス(たとえば、B、Bi、Al、Si、Zn等の酸化物を含むガラス)成分と、をそれぞれ含む。外部電極2,4は、たとえば上記金属の粒子を主成分とする導電性金属粉末及びガラス粉末(ガラスフリット等)を含有する電極材料から形成される。必要に応じて、外部電極2,4は、めっき処理される。
外部電極2は、第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている第一端子部である。外部電極2は、第一機能素子部10の第一主面10aのみに接し、第一主面10aのみを覆っている。すなわち、外部電極2は、側面10c,10d,10e,10fに回り込んでいない。
外部電極4は、第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている第二端子部である。外部電極4は、第二機能素子部20の第二主面20bのみに接し、第二主面20bのみを覆っている。すなわち、外部電極4は、側面20c,20d,20e,20fに回り込んでいない。
連結部30は、導電性を有する金属(たとえば、Pt、Pd、Ag、Ag−Pd合金、Cu、Ni、又はAu等)成分と、ガラス(たとえば、B、Bi、Al、Si、Zn等の酸化物を含むガラス)成分と、をそれぞれ含み、全体として導電性を有する。連結部30は、たとえば上記金属の粒子を主成分とする導電性金属粉末及びガラス粉末(ガラスフリット等)を含有する電極材料から形成される。連結部30のガラス成分の含有量は、外部電極2,4それぞれのガラス成分の含有量よりも多い。連結部30のガラス成分の含有量は、たとえば50〜75vоl%であり、外部電極2,4それぞれのガラス成分の含有量は、たとえば45〜65vоl%である。必要に応じて、連結部30は、めっき処理される。
連結部30は、第一機能素子部10の第二主面10bに接続されている第三主面30aと、第二機能素子部20の第一主面20aに接続されている第四主面30bと、第三主面30aと第四主面30bとの間を連結するように延びる複数の側面30c,30d,30e,30fと、を有する。第三主面30aと第四主面30bとは、第一主面10aと第二主面10bとの対向方向(第一主面20aと第二主面20bとの対向方向)において、互いに対向している。第三主面30aは、第一機能素子部10の第二主面10bに接合され、第四主面30bは、第二機能素子部20の第一主面20aに接合されている。これらの結果、連結部30により、第一機能素子部10と第二機能素子部20とが、電気的且つ物理的に連結されている。
連結部30の各側面30c,30d,30e,30fは、第一機能素子部10及び第二機能素子部20に電気的及び物理的に接続されていない。すなわち、各側面30c,30d,30e,30fは、第一機能素子部10及び第二機能素子部20に覆われておらず、外部に露出した面である。連結部30は、第一機能素子部10の各側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の各側面20c,20d,20e,20fよりも窪んでいる。すなわち、各側面30c,30d,30e,30fが、各側面10c,10d,10e,10f,20c,20d,20e,20fよりも窪んでいる。側面30c,30d,30e,30fのうち、いずれか一つの側面は、図示しない他の電子機器に対面する面(実装面)として規定される。
外部電極2,4及び連結部30の機能は、第一機能素子部10及び第二機能素子部20の組合せに応じて異なる。たとえば、第一機能素子部10がバリスタとして機能し、且つ、第二機能素子部20がコンデンサとして機能する場合には、外部電極2,4はグラウンド電極として機能し、連結部30は入力電極として機能する。第一機能素子部10がバリスタとして機能し、且つ、第二機能素子部20が抵抗として機能する場合には、外部電極2はグラウンド電極として機能し、連結部30は入力電極として機能し、外部電極4は出力電極として機能する。第一機能素子部10がバリスタとして機能し、且つ、第二機能素子部20がバリスタとして機能する場合には、外部電極2,4はいずれも入力電極として機能し、連結部30はグラウンド電極として機能する。
次に、図3を参照して、チップ電子部品1Aの実装状態について説明する。図3は、回路基板に実装した状態のチップ電子部品の断面図である。図3の(a)は図1で示すII-II線に沿った断面図であり、図3の(b)は図1で示すIII-III線に沿った断面図である。
図3に示されるように、チップ電子部品1Aは、外部電極2,4及び連結部30が回路基板Bのランド電極WPにはんだ付けされることにより、外部電極2,4及び連結部30とランド電極WPとが電気的及び物理的に接合された状態で回路基板Bに実装される。このとき、外部電極2,4とランド電極WPとの間にわたって、はんだSによるフィレットが形成される。回路基板Bに対面する連結部30の側面30eは、回路基板Bに対面する第一機能素子部10の側面10e及び回路基板Bに対面する第二機能素子部20の側面20eよりも窪んでいる。このため、連結部30の位置(連結部30の側面30eとランド電極WPとの間)にはんだSが溜まりやすく、当該位置に保持されやすい。
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態におけるチップ電子部品1Aの製造方法について説明する。図4は、第1実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。図5は、第1実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。
まず、第一機能素子部10用の焼結基板11を準備し(S1)、第二機能素子部20用の焼結基板21を準備する(S2)。ここで、焼結基板11及び焼結基板21は、セラミック材料を含むグリーンシートを焼成して得られる、各種の電子部品(たとえば、コンデンサ、バリスタ、チップビーズ、又は抵抗等)の電気的特性を発現可能な基板である(図5の(a)参照)。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21上に、外部電極2,4及び連結部30用の電極材料の層を印刷等によって形成する(S3)。具体的には、図5の(b)に示されるように、焼結基板11の一方の面11a上に電極材料を印刷等によって付与することで、外部電極2用の電極材料の層3を形成する。焼結基板21の一方の面21a上に電極材料を印刷等によって付与することで、連結部30用の電極材料の層31を形成する。焼結基板21の他方の面21b上に電極材料を印刷等によって付与することで、外部電極4用の電極材料の層5を形成する。なお、電極材料としては、たとえば、導電性金属粉末と、ガラスフリットと、有機ビヒクルと、添加剤とを含む導電性ペーストが用いられる。連結部30用の層31を形成するための導電性ペーストは、外部電極2,4用の層3,5を形成するための導電性ペーストよりも多くのガラスフリットを含む。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21を貼り合わせる(S4)。具体的には、図5の(c)に示されるように、焼結基板11の他方の面11bと焼結基板21の一方の面21aとが、連結部30用の電極材料の層31で接合される。つまり、連結部30用の電極材料の層31を間に挟み、且つ、外部電極2用の電極材料の層3と外部電極4用の電極材料の層5とが両端に位置するように積層する。これにより、積層基板M1が得られる。
続いて、得た積層基板M1を熱処理し(S5)、熱処理した積層基板M1を切断処理により固片化する(S6)。熱処理によって、層3、層5、及び、層31は、それぞれ、外部電極2、外部電極4、及び、連結部30となる。切断処理によって、焼結基板11及び焼結基板21は、それぞれ、第一機能素子部10及び第二機能素子部20となる。これらの結果、第一機能素子部10、第二機能素子部20、外部電極2、外部電極4、及び、連結部30をそれぞれ含んだ複数のチップ積層体1aが得られる(図5の(d)参照)。なお、S5における熱処理は、焼結基板11及び焼結基板21が発現可能な電気的特性に影響のない温度で行われる。
続いて、各チップ積層体1aのバレル研磨を行う(S7)。バレル研磨が行われた各チップ積層体1aは、角部や稜線が丸められる。この結果、チップ電子部品1Aが得られる(図5の(e)参照)。
第一機能素子部10及び第二機能素子部20は、セラミック材料を含む焼結基板から構成される。連結部30は、セラミック材料よりも柔らかい金属材料を含む電極材料から構成されるので、第一機能素子部10及び第二機能素子部20よりも柔らかい。このため、連結部30は、バレル処理によって第一機能素子部10及び第二機能素子部20よりも窪む。その結果、連結部30の側面30c,30d,30e,30fは、第一機能素子部10の側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の側面,20c,20d,20e,20fよりも窪む(図1及び図2参照)。続いて、必要に応じてめっき処理を行う(S8)。具体的には、外部電極2,4及び連結部30に対してめっき処理を行い、外部電極2,4及び連結部30が有するめっき層70を形成する(図5の(f)参照)。
以上、本実施形態に係るチップ電子部品1Aによれば、互いに隣り合う第一機能素子部10及び第二機能素子部20が連結部30により電気的且つ物理的に連結されている。すなわち、第一機能素子部10及び第二機能素子部20が連結部30を介して一体化されている。連結部30は、外部電極2,4と同様に、第一機能素子部10及び第二機能素子部20に対して端子として機能する。すなわち、チップ電子部品1Aは、他の電子機器に実装される際、外部電極2,4だけでなく、連結部30も、他の電子機器に接続材料により電気的且つ物理的に接続される。この際、連結部30に付着する接続材料(たとえば、はんだ又は導電性接着剤など)は、連結部30が第一機能素子部10の側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の側面20c,20d,20e,20fよりも窪んでいることから、連結部30の位置に溜まりやすく、当該位置に保持されやすい。このため、連結部30と外部電極2,4などとの間隔が比較的狭く設定される場合でも、連結部30に付着する接続材料が、外部電極2,4などに付着される接続材料と繋がり難く、連結部30と外部電極2,4などとが短絡するのが抑制される。これらのことから、チップ電子部品1Aの小型化を図ることができる。
チップ電子部品1Aによれば、連結部30のガラス成分の含有量が外部電極2,4それぞれのガラス成分の含有量よりも多いことにより、第一機能素子部10及び第二機能素子部20と連結部30との物理的な接続強度を高めることができる。なお、連結部30は、金属材料を含む電極材料から構成されるので柔らかく、たとえば第一機能素子部10及び第二機能素子部20単体と比べて焼結基板11,21のたわみ応力に強い。その結果、チップ電子部品1Aにおけるクラックを抑制することができる。
(第2実施形態)
図6及び図7を参照して、第2実施形態に係るチップ電子部品1Bの構成を説明する。図6は、第2実施形態及びその変形例に係るチップ電子部品を示す斜視図である。図7は、図6に示すVII-VII線に沿った断面図である。
本実施形態に係るチップ電子部品1Bは、上記実施形態に係るチップ電子部品1Aと同様、他の電子機器に実装されるチップ電子部品である。図6及び図7に示されるように、チップ電子部品1Bは、第一機能素子部10と、第二機能素子部20と、外部電極2,4と、連結部30と、を備える。第一機能素子部10及び第二機能素子部20の各構成は、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aと同様である。本実施形態に係るチップ電子部品1Bにおいては、外部電極2,4及び連結部30の構成が、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aと異なる。以下、異なる点について説明する。
外部電極2は、第一外部電極部分43と、第二外部電極部分46と、を有する(図7参照)。第一外部電極部分43は、第一機能素子部10の第一主面10a上に配置され、当該第一主面10aの一部に接続されている。第二外部電極部分46は、第一機能素子部10の第一主面10a上の第一外部電極部分43を挟んで当該第一主面10aに接続されている。これらの結果、外部電極2は、第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている。
第一外部電極部分43は、導電性を有する金属(たとえば、Pd、Ag−Pd合金、Ni等)成分からなる導体層である。第二外部電極部分46は、導電性を有する金属(たとえば、Pt、Pd、Ag、Ag−Pd合金、Cu、Ni、又はAu等)成分と、ガラス(たとえば、B、Bi、Al、Si、Zn等の酸化物を含むガラス)成分と、をそれぞれ含む。つまり、第一外部電極部分43のガラス成分の含有量は、第二外部電極部分46のガラス成分の含有量よりも少ない。このような第一外部電極部分43が第一機能素子部10の第一主面10aの一部に接続されているので、当該第一主面10aの一部において第一外部電極部分43が電極として機能する。これにより、第一機能素子部10において、所望の電気的特性が発現し易くなる。第一外部電極部分43は、第二外部電極部分46のガラス成分の含有量よりも少ない含有量であれば、ガラス成分を含んでいてもよい。
外部電極4も、外部電極2と同様に、第一外部電極部分44と、第二外部電極部分48と、を有する。第一外部電極部分44は、第二機能素子部20の第二主面20b上に配置され、当該第二主面10bの一部に接続されている。第二外部電極部分48は、第二機能素子部20の第二主面20b上の第一外部電極部分44を挟んで当該第二主面20bに接続されている。これらの結果、外部電極4は、第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている。
第一外部電極部分44は、第一外部電極部分43と同じく、導電性を有する金属成分からなる導体層である。第二外部電極部分48は、第二外部電極部分46と同じく、導電性を有する金属成分と、ガラス成分と、をそれぞれ含む。つまり、第一外部電極部分44のガラス成分の含有量は、第二外部電極部分48のガラス成分の含有量よりも少ない。このような第一外部電極部分44が第二機能素子部20の第二主面20bの一部に接続されているので、当該第二主面20bの一部において第一外部電極部分44が電極として機能する。これにより、第二機能素子部20において、所望の電気的特性が発現し易くなる。第一外部電極部分44は、第二外部電極部分48のガラス成分の含有量よりも少ない含有量であれば、ガラス成分を含んでいてもよい。
連結部30は、一対の第一部分41,42と、第二部分35と、を有する。一対の第一部分41,42は、導電性を有する金属(たとえば、Pd、Ag−Pd合金、Ni等)成分からなる導体層である。第一部分41は、第一機能素子部10の第二主面10b上に配置され、当該第二主面10bの一部に接続されている。第一部分42は、第二機能素子部20の第一主面20a上に配置され、当該第一主面20aの一部に接続されている。
第二部分35は、導電性を有する金属(たとえば、Pt、Pd、Ag、Ag−Pd合金、Cu、Ni、又はAu等)成分と、ガラス(たとえば、B、Bi、Al、Si、Zn等の酸化物を含むガラス)成分と、をそれぞれ含む。第二部分35は、第一機能素子部10の第二主面10bの一部(第一部分41から露出した領域)に接続され、第二機能素子部20の第一主面20aの一部(第一部分42から露出した領域)に接続されている。連結部30の第三主面30aは、第一部分41と第二部分35とにより構成される。連結部30の第四主面30bは、第一部分42と第二部分35とにより構成される。連結部30の各側面30c,30d,30e,30fは、第二部分35により構成される。これらの結果、第一機能素子部10と第二機能素子部20とは、一対の第一部分41,42及び第二部分35を介して、電気的且つ物理的に連結されている。
各第一部分41,42それぞれのガラス成分の含有量は、第二部分35のガラス成分の含有量よりも少ない。このような第一部分41が第一機能素子部10の第二主面10bの一部に接続され、且つ、第一部分42が第二機能素子部20の第一主面20aの一部に接続されている。このため、第一機能素子部10の第二主面10bの一部において第一部分41が電極として機能し、且つ、第二機能素子部20の第一主面20aの一部において第一部分42が電極として機能する。これにより、第一機能素子部10及び第二機能素子部20において、所望の電気的特性が発現し易くなる。各第一部分41,42は、第二部分35のガラス成分の含有量よりも少ない含有量であれば、ガラス成分を含んでいてもよい。
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態におけるチップ電子部品1Bの製造方法について説明する。図8は、第2実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。図9は、第2実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。
まず、第一機能素子部10用の焼結基板11を準備し(S21)、第二機能素子部20用の焼結基板21を準備する(S22)。ここで、焼結基板11及び焼結基板21は、セラミック材料を含むグリーンシートを焼成して得られる、各種の電子部品の電気的特性を発現可能な基板である(図9の(a)参照)。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21上に、第一部分41,42及び第一外部電極部分43,44(導体層)用の電極材料の層を印刷等によって形成する(S23)。具体的には、図9の(b)に示されるように、焼結基板11の面11a上に電極材料を印刷等によって付与することで、第一外部電極部分43用の電極材料の層53を複数形成し、焼結基板11の面11b上に電極材料を印刷等によって付与することで、第一部分41用の電極材料の層51を複数形成する。焼結基板21の面21a上に電極材料を印刷等によって付与することで、第一部分42用の電極材料の層52を複数形成し、焼結基板21の面21b上に電極材料を印刷等によって付与することで、第一外部電極部分44用の電極材料の層54を複数形成する。第一部分41,42及び第一外部電極部分43,44用の電極材料としては、たとえば、金属粉末と、有機ビヒクルと、添加剤とを含む導電性ペーストが用いられる。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21上に、各第二外部電極部分46,48及び第二部分35用の電極材料の層を印刷等によって形成する(S24)。具体的には、図9の(c)に示されるように、焼結基板11の面11a上の電極材料の層53を覆うように電極材料を印刷等によって付与することで、第二外部電極部分46用の電極材料の層47を形成する。焼結基板21の面21a上の電極材料の層52を覆うように電極材料を印刷等によって付与することで、第二部分35用の電極材料の層36を形成する。焼結基板21の面21b上の電極材料の層54を覆うように電極材料を印刷等によって付与することで、第二外部電極部分48用の電極材料の層49を形成する。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21を貼り合わせる(S25)。具体的には、図9の(d)に示されるように、焼結基板11の他方の面11bと焼結基板21の一方の面21aとが、電極材料の各層51,52及び電極材料の層36によって接合される。つまり、電極材料の各層51,52及び電極材料の層36を間に挟み、且つ、第二外部電極部分46用の電極材料の層47と第二外部電極部分48用の電極材料の層49とが両端に位置するように積層する。これにより、積層基板M2が得られる。
続いて、得た積層基板M2を熱処理し(S26)、熱処理した積層基板M2を切断処理により固片化する(S27)。熱処理によって、層51〜54、層47、層49、及び、層36は、それぞれ、第一部分41,42及び第一外部電極部分43,44、第二外部電極部分46、第二外部電極部分48、並びに、第二部分35となる。切断処理によって、焼結基板11及び焼結基板21は、それぞれ、第一機能素子部10及び第二機能素子部20となる。これにより、第一機能素子部10、第二機能素子部20、第一部分41,42及び第一外部電極部分43,44、第二外部電極部分46、第二外部電極部分48、並びに、第二部分35をそれぞれ含んだ複数のチップ積層体1bが得られる(図9の(e)参照)。なお、S26における熱処理は、焼結基板11及び焼結基板21が発現可能な電気的特性に影響のない温度で行われる。
続いて、各チップ積層体1bのバレル研磨を行う(S28)。バレル研磨が行われた各チップ積層体1bは、角部や稜線が丸められる。この結果、チップ電子部品1Bが得られる(図9の(f)参照)。
第一機能素子部10及び第二機能素子部20は、セラミック材料を含む焼結基板から構成される。第二部分35は、セラミック材料よりも柔らかい金属材料を含む電極材料から構成されるので、第一機能素子部10及び第二機能素子部20よりも柔らかい。このため、第二部分35は、バレル処理によって第一機能素子部10及び第二機能素子部20よりも窪む。その結果、連結部30の各側面30c,30d,30e,30f(第二部分35における、外部に露出している面)は、第一機能素子部10の側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の側面,20c,20d,20e,20fよりも窪む(図6及び図8参照)。続いて、必要に応じてめっき処理を行う(S29)。具体的には、第二外部電極部分46、第二外部電極部分48、及び第二部分35に対してめっき処理を行い、第二外部電極部分46、第二外部電極部分48、及び第二部分35が有するめっき層70を形成する(図9の(g)参照)。
S21において、電極材料の層51,53を焼結基板11となるグリーンシートに付与し、当該グリーンシートとの同時焼成により、第一部分41及び第一外部電極部分43となる導体層が形成された焼結基板11を得てもよい。S22において、電極材料の層52,54を焼結基板21となるグリーンシートに付与し、当該グリーンシートとの同時焼成により、第一部分42及び第一外部電極部分44となる導体層が形成された焼結基板21を得てもよい。これらの場合、S23を省略し、焼結基板11及び焼結基板21上に、各第二外部電極部分46,48及び第二部分35用の電極材料の層を形成する工程(S24)に進む。
以上、本実施形態に係るチップ電子部品1Bにおいても、互いに隣り合う第一機能素子部10及び第二機能素子部20が連結部30により電気的且つ物理的に連結されている。すなわち、第一機能素子部10及び第二機能素子部20が連結部30を介して一体化されている。連結部30は、外部電極2,4と同様に、第一機能素子部10及び第二機能素子部20に対して端子として機能する。すなわち、チップ電子部品1Bは、他の電子機器に実装される際、外部電極2,4だけでなく、連結部30も、他の電子機器に接続材料により電気的且つ物理的に接続される。この際、連結部30の第二部分35に付着する接続材料は、第二部分35(連結部30)が第一機能素子部10の側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の側面20c,20d,20e,20fよりも窪んでいることから、第二部分35の位置に溜まりやすく、当該位置に保持されやすい。このため、連結部30と外部電極2,4などとの間隔が比較的狭く設定される場合でも、連結部30の第二部分35に付着する接続材料が、外部電極2,4の第二外部電極部分46,48などに付着される接続材料と繋がり難く、連結部30と外部電極2,4などとが短絡するのが抑制される。これらのことから、チップ電子部品1Bの小型化を図ることができる。
更に、本実施形態に係るチップ電子部品1Bにおいては、連結部30は、一対の第一部分41,42と、第二部分35とを有する。各第一部分41,42のガラス成分の含有量は、第二部分35のガラス成分の含有量よりも少ない。第二部分35よりもガラス成分の含有量が少ない第一部分41が第一機能素子部10の第二主面10bの一部に接続されていることから、当該第二主面10bの一部において第一部分41が電極として機能する。第二部分35よりもガラス成分の含有量が少ない第一部分42が第二機能素子部20の第一主面20aの一部に接続されていることから、当該第一主面20aの一部において第一部分42が電極として機能する。したがって、第一機能素子部10及び第二機能素子部20において、所望の電気的特性を発現し易くすることができる。
本実施形態に係る製造方法によれば、連結部30が第一部分41及び第一部分42を有しているチップ電子部品1Bを簡便に製造することができる。
続いて、第2実施形態の変形例に係るチップ電子部品1Cについて説明する。図10は、第2実施形態の変形例に係るチップ電子部品の、図6に示すVII-VII線に沿った断面図である。
図10に示されるように、チップ電子部品1Cにおいては、第一部分41は、第一機能素子部10の第二主面10b全体を覆うように第一機能素子部10に接合されている。第一部分42は、第二機能素子部20の第一主面20a全体を覆うように、第二機能素子部20に接合されている。第一外部電極部分43は、第一機能素子部10の第一主面10a全体を覆うように第一機能素子部10に接合されている。第一外部電極部分44は、第二機能素子部20の第二主面20b全体を覆うように、第二機能素子部20に接合されている。
第一外部電極部分43は、第一機能素子部10の第一主面10aの全体に接続されている。第二外部電極部分46は、第一外部電極部分43における、第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている面と対向する面の全体に接続されている。すなわち、第二外部電極部分46は、第一外部電極部分43を介して第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている。これらの結果、外部電極2は、第一機能素子部10の第一主面10aに接続されている。
第一外部電極部分44は、第二機能素子部20の第二主面20bの全体に接続されている。第二外部電極部分48は、第一外部電極部分43における、第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている面と対向する面の全体に接続されている。すなわち、第二外部電極部分48は、第一外部電極部分44を介して第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている。これらの結果、外部電極4は、第二機能素子部20の第二主面20bに接続されている。
第一部分41は、第一機能素子部10の第二主面10bの全体に接続されている。第一部分42は、第二機能素子部20の第一主面20aの全体に接続されている。
第二部分35は、第一部分41における、第一機能素子部10の第二主面10bに接続されている面(本実施形態においては、すなわち、第三主面30a)と対向する面の全体に接続されている。すなわち、第二部分35は、第一部分41を介して第一機能素子部10の第二主面10bに接続されている。第二部分35は、第一部分42における、第二機能素子部20の第一主面20aに接続されている面(本実施形態においては、すなわち、第四主面30b)と対向する面の全体に接続されている。すなわち、第二部分35は、第一部分42を介して第二機能素子部20の第一主面20aに接続されている。これらの結果、互いに隣り合う第一機能素子部10と第二機能素子部20とが、電気的且つ物理的に連結されている。
以上のように、チップ電子部品1Cにおいては、第二部分35よりもガラス成分の含有量が少ない第一部分41が第一機能素子部10の第二主面10bの全体に接続されていることから、当該第二主面10bの全体において第一部分41が電極として機能する。第二部分35よりもガラス成分の含有量が少ない第一部分42が第二機能素子部20の第一主面20aの全体に接続されていることから、当該第一主面20aの全体において第一部分42が電極として機能する。したがって、第一機能素子部10及び第二機能素子部20において、所望の電気的特性を一層発現し易くすることができる。
(第3実施形態)
図11を参照して、第3実施形態に係るチップ電子部品1Dの構成を説明する。図11は、第3実施形態に係るチップ電子部品を示す斜視図である。
図11に示されるように、本実施形態に係るチップ電子部品1Dは、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aと同様、他の電子機器である回路基板に実装されるチップ電子部品であり、第一機能素子部10と、第二機能素子部20と、外部電極2,4と、連結部30と、を備える。第一機能素子部10、第二機能素子部20、連結部30の各構成は、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aと同様である。本実施形態に係るチップ電子部品1Dにおいては、外部電極2,4の構成が、第1実施形態に係るチップ電子部品1Aと異なる。以下、異なる点について説明する。
本実施形態に係る外部電極2,4は、印刷法ではなく、上記金属の粒子を主成分とする導電性金属粉末及びガラス粉末(ガラスフリット等)を含有する電極材料にバレル研磨後のチップ積層体を浸漬させるディップ法によって形成されている。
外部電極2は、第一機能素子部10の第一主面10aを覆い、且つ、第一機能素子部10の各側面10c,10d,10e,10fに回り込んでいる。外部電極4は、第二機能素子部20の第二主面20bを覆い、且つ、第二機能素子部20の各側面20c,20d,20e,20fに回り込んでいる。
次に、図12及び図13を参照して、本実施形態におけるチップ電子部品1Dの製造方法について説明する。図12は、第3実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を示すフロー図である。図13は、第2実施形態に係るチップ電子部品の製造方法を説明するための断面模式図である。
まず、第一機能素子部10用の焼結基板11を準備し(S31)、第二機能素子部20用の焼結基板21を準備する(S32)。ここで、焼結基板11及び焼結基板21は、セラミック材料を含むグリーンシートを焼成して得られる、各種の電子部品の電気的特性を発現可能な基板である(図13の(a)参照)。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21のいずれか一方の上に、連結部30用の電極材料の層を印刷等によって形成する(S33)。具体的には、図13の(b)に示されるように、焼結基板21の面21a上に電極材料を印刷等によって付与することで、連結部30用の電極材料の層31を形成する。
続いて、焼結基板11及び焼結基板21を貼り合わせる(S34)。具体的には、図13の(c)に示されるように、焼結基板11の他方の面11bと焼結基板21の一方の面21aとが、連結部30用の電極材料の層31で接合される。つまり、連結部30用の電極材料の層31を間に挟むようにして積層する。これにより、積層基板M3が得られる。
続いて、得た積層基板M3を熱処理し(S35)、熱処理した積層基板M3を切断処理により固片化する(S36)。熱処理によって、層31は、連結部30となる。切断処理によって、焼結基板11及び焼結基板21は、第一機能素子部10及び第二機能素子部20となる。これにより、第一機能素子部10、第二機能素子部20、及び、連結部30をそれぞれ含んだ複数のチップ積層体1dが得られる(図13の(d)参照)。なお、S35における熱処理は、焼結基板11及び焼結基板21が発現可能な電気的特性に影響のない温度で行われる。
続いて、各チップ積層体1dのバレル研磨を行う(S37)。バレル研磨が行われた各チップ積層体1dは、角部や稜線が丸められる(図5の(e)参照)。第1実施形態と同様、連結部30は、バレル処理によって第一機能素子部10及び第二機能素子部20よりも窪む。その結果、連結部30の側面30c,30d,30e,30fは、第一機能素子部10の側面10c,10d,10e,10f及び第二機能素子部20の側面,20c,20d,20e,20fよりも窪む。
続いて、外部電極2,4を形成する(S38)。具体的には、ディップ法によって各チップ積層体1dの積層方向での両端を電極材料に浸漬させて引き上げることにより、当該両端に電極材料を付与し、焼成することで外部電極2,4を形成する。これにより、チップ電子部品1Dが得られる(図13の(f)参照)。続いて、必要に応じてめっき処理を行う(S39:めっき処理工程)。具体的には、外部電極2,4及び連結部30に対してめっき処理を行い、外部電極2,4及び連結部30が有するめっき層70を形成する(図13の(g)参照)。
以上、本実施形態に係るチップ電子部品1Dにおいても、上記実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、小型化を図ることが可能なチップ電子部品1Dを提供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
たとえば、チップ電子部品は三つ以上の機能素子部を備えていてもよい。上記実施形態においては、チップ電子部品は第一機能素子部10及び第二機能素子部20を備えるとしたが、たとえばこれに加えて第三機能素子部を備えるとしてもよい。
1A,1B,1C,1D…チップ電子部品、2,4…外部電極、10…第一機能素子部、10a…第一主面、10b…第二主面、10c,10d,10e,10f…側面、20…第二機能素子部,20a…第一主面、20b…第二主面、20c,20d,20e,20f…側面、30…連結部、35…第二部分、41,42…第一部分、11,21…焼結基板、M1〜M3…積層基板、1a,1b,1d…チップ積層体。

Claims (8)

  1. 互いに対向する第一主面及び第二主面と、前記第一主面と前記第二主面との間を連結する側面と、を有し、前記第一主面と前記第二主面との対向方向に沿って前記第一主面と前記第二主面とが交互に位置するように配列されている複数の機能素子部と、
    前記複数の機能素子部のうち、前記複数の機能素子部の配列方向での一端に位置する機能素子部の前記第一主面に接続されている第一端子部と、
    前記複数の機能素子部のうち、前記複数の機能素子部の配列方向での他端に位置する機能素子部の前記第二主面に接続されている第二端子部と、
    前記複数の機能素子部のうち互いに隣り合う二つの機能素子部を電気的且つ物理的に連結し、一方の前記機能素子部の前記第二主面と、他方の前記機能素子部の前記第一主面と、に接続されている連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記側面よりも窪んでいる、チップ電子部品。
  2. 前記第一端子部、前記第二端子部、及び前記連結部は、金属成分とガラス成分とをそれぞれ含み、
    前記連結部のガラス成分の含有量は、前記第一端子部及び前記第二端子部それぞれのガラス成分の含有量よりも多い、
    請求項1に記載のチップ電子部品。
  3. 前記連結部は、前記連結部と隣り合う各前記機能素子部に接続されている一対の第一部分と、前記一対の第一部分を電気的且つ物理的に連結する第二部分と、を有し、
    各前記第一部分は、少なくとも金属成分を含み、
    前記第二部分は、金属成分とガラス成分とを含み、
    各前記第一部分のガラス成分の含有量は、前記第二部分のガラス成分の含有量よりも少ない、
    請求項1に記載のチップ電子部品。
  4. 請求項1に記載のチップ電子部品を製造する製造方法であって、
    前記複数の機能素子部となる複数の焼結基板を準備し、
    準備した前記複数の焼結基板を、前記連結部となる電極材料の層を間に挟み且つ前記第一端子部となる電極材料の層と前記第二端子部となる電極材料の層とが両端に位置するように積層して積層基板を得、
    得た前記積層基板を熱処理し、
    熱処理した前記積層基板を固片化して、複数のチップ積層体を得、
    得た前記複数のチップ積層体をバレル研磨する、製造方法。
  5. 請求項1に記載のチップ電子部品を製造する製造方法であって、
    前記複数の機能素子部となる複数の焼結基板を準備し、
    準備した前記複数の焼結基板を、前記連結部となる電極材料の層を間に挟むようにして積層して積層基板を得、
    得た前記積層基板を熱処理し、
    熱処理した前記積層基板を固片化して、複数のチップ積層体を得、
    得た前記複数のチップ積層体をバレル研磨し、
    バレル研磨された前記チップ積層体の積層方向での両端に、前記第一端子部となる電極材料と前記第二端子部となる電極材料とをそれぞれ付与し、熱処理する、製造方法。
  6. 前記連結部となる電極材料、前記第一端子部となる電極材料、及び前記第二端子部となる電極材料は、金属成分とガラス成分とをそれぞれ含み、
    前記連結部となる電極材料のガラス成分の含有量は、前記第一端子部及び前記第二端子部となる各電極材料のガラス成分の含有量よりも多い、
    請求項4又は5に記載の製造方法。
  7. 前記連結部が、前記連結部と隣り合う各前記機能素子部に接続されている一対の第一部分と、前記一対の第一部分を電気的且つ物理的に連結する第二部分と、を有しており、
    前記複数の焼結基板を準備する際に、前記第一部分となる導体層が形成されている複数の焼結基板を準備し、
    前記積層基板を得る際に、前記連結部の電極材料として前記第二部分となる電極材料の層を間に挟む、請求項4又は5に記載の製造方法。
  8. 前記第一端子部、前記第二端子部、及び前記連結部にめっき処理する、
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
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