JP2015185313A - 車両用前照灯 - Google Patents

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晴香 平山
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晴香 平山
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Abstract

【課題】車両用前照灯のデザイン性を向上させ、配光の切り替え前後で車両用前照灯の見栄えの大きな変化を抑える。
【解決手段】ロービーム及びハイビームを選択的に車両前方へ照射する車両用前照灯1は、左右に配列された複数の灯具ユニット2を備える。これら灯具ユニット2は、前方に向けられた第一リフレクター12と、前方に向けられ、正面から見て第一リフレクター12から左右方向の車両内側にずれて第一リフレクター12の下に配置された第二リフレクター22と、第一リフレクター12に向けて発光する第一発光素子11と、第二リフレクター22に向けて発光する第二発光素子21と、を有する。第二リフレクターの22上には、車両内側隣りの灯具ユニット2の第一リフレクター12が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用前照灯に関する。
自動車用ヘッドランプなどの車両用前照灯は配光を切り替え可能に構成されている。つまり、すれ違いの場合にはロービームが車両用前照灯によって前方へ照射され、走行の場合にはハイビームが車両用前照灯によって前方へ照射され、ロービームの配光特性とハイビームの配光特性が異なる。
この種の車両用前照灯は、ロービームを照射するランプユニットと、ハイビームを照射する他のランプユニットとを備えており、これらのランプユニットを選択的に点灯させることで、すれ違い用配光パターンと走行用配光パターンとを個別に形成可能に構成されている(例えば、特許文献1参照)。これらのランプユニットはプロジェクターランプ又はダイレクトプロジェクションランプである。
特開2007−134052号公報
ところで、特許文献1の技術では、車両用前照灯の非点灯時にはランプユニットのレンズが外観として見えるので、そのようなデザインの斬新性に欠ける。
また、車両用前照灯を正面から見ると、複数のランプユニットが離れているので、ロービームの照射時に光っている部分とハイビームの照射時に光っている部分が離れている。そうすると、ハイビームからロービームに又はその逆に切り替えると、明るく輝く領域の位置が変化するように見えるため、配光の切り替え前後で車両用前照灯の見え方が大きく変化する。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、車両用前照灯のデザイン性を向上させることと、配光の切り替え前後で車両用前照灯の見栄えの大きな変化を抑えることである。
以上の課題を解決するべく、請求項1に係る発明は、互いに配光特性の異なるロービーム及びハイビームを選択的に車両前方へ照射する車両用前照灯において、車幅方向に配列された複数の灯具ユニットを備え、前記複数の灯具ユニットは、前方に向けられた第一リフレクターと、前方に向けられ、正面から見て前記第一リフレクターから車幅方向内側且つ下にずれて配置された第二リフレクターと、前記第一リフレクターに向けて発光する第一発光素子と、前記第二リフレクターに向けて発光する第二発光素子と、を有し、前記第一リフレクターが車幅方向に配列され、前記第二リフレクターが前記第一リフレクターの配列の下側において車幅方向に配列され、前記第二リフレクターの配列が前記第一リフレクターの配列よりも車幅方向内側にずれており、前記第一発光素子によって発せられた光が前記第一リフレクターによって車両前方に反射され、前記第二発光素子によって発せられた光が前記第二リフレクターによって車両前方に反射され、前記第一発光素子の発光及び前記第二発光素子の消灯により前記ロービームが照射され、前記第二発光素子の発光及び前記第一発光素子の発光若しくは消灯により前記ハイビームが照射されることを特徴とする車両用前照灯である。
請求項2に係る発明は、記複数の灯具ユニットが、前記第一リフレクターの下側前端から前方に延出して、伏せられた第一フロントエクステンションと、前記第二リフレクターの下側前端から前方に延出して、伏せられた第二フロントエクステンションと、前記第一リフレクターの車幅方向外側の端部から前方に延出して、立てられた第一サイドエクステンションと、前記第二リフレクターの車幅方向外側の端部から前方に延出して、立てられた第二サイドエクステンションと、を更に有し、前記第一リフレクターの前側に、前記第一フロントエクステンション及び前記第一サイドエクステンションによって仕切られた空間が形成され、前記第二リフレクターの前側に、前記第二フロントエクステンション及び前記第二サイドエクステンションによって仕切られた空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯である。
請求項3に係る発明は、前記複数の灯具ユニットが、前記第一フロントエクステンションの上下方向の位置と同じ位置において前記第二フロントエクステンションと上下に対向するミドルエクステンションを更に有することを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯である。
請求項4に係る発明は、前記第一リフレクターの配列のうち車幅方向最も外側の第一リフレクターが前記第二リフレクターの配列のうち車幅方向最も外側の第二リフレクターよりも車幅方向外側に配置され、前記第二リフレクターの配列のうち車幅方向最も内側の第二リフレクターが前記第一リフレクターの配列のうち車幅方向最も内側の第一リフレクターよりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用前照灯である。
本発明によれば、灯具ユニット、第一リフレクター及び第二リフレクターが車幅方向に配列されているため、この車両用前照灯が横長の目のように見る。そして、下段の第二リフレクターの配列が上段の第一リフレクターの配列よりも車幅方向内側にずれているので、車両用前照灯が横長の切れ目のように見える。よって、車両用前照灯のデザインの斬新性が向上する。
また、第一リフレクター及び第二リフレクターの配列が複眼のように見える。よって、車両用前照灯のデザインの斬新性が向上する。
第一リフレクターが車幅方向に配列されているため、ロービームの場合には、明るく輝いて見える領域が横長に見える。更に、第二リフレクターが車幅方向に配列されているため、ハイビームの場合にも、明るく輝いて見える領域が横長に見える。よって、ロービームを照射する場合の車両用前照灯の見栄えと、ハイビームを照射する場合の車両用前照灯の見栄えが大きく変わることを抑えることができる。
車両用前照灯の正面図である。 前記車両用前照灯の縦断面図である。 前記車両用前照灯に備わる灯具ユニットの斜視図である。 前記車両用前照灯によって照射されるロービームの配光の説明図である。 前記車両用前照灯によって照射されるハイビームの配光の説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用前照灯1の正面図である。図2は、図1に示すII−IIに沿った面を矢印方向に向かって示した鉛直断面図である。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」及び「下」は、特に断りのない限り、車両用前照灯1が搭載された車両を運転するドライバーの視点によって定められたものであり、特に「右」及び「左」は車両の向きを基準としたものである。
この車両用前照灯1は車両の左前部の前照灯であり、この車両用前照灯1の光軸が車両用前照灯1から前方へ延びる。車両の右前部に取り付けられる車両用前照灯の各部品の位置及び範囲は、この車両用前照灯1の各部品の位置及び範囲を左右反転させたものである。但し、この左の車両用前照灯1の配光特性と、右の車両用前照灯の配光特性はほぼ同じである。
図1の見る向きは車両用前照灯1の光軸に対して平行ではないものの、図1の見る向きは真後ろに向かう向きから僅かに右側(ここでいう「右側」とは、図1の見る向きを「前」としたものである)に傾いた向きであり、図1の見る向きと車両用前照灯1の光軸との成す角は小さい。従って、図1の見る向きに車両全体を見ると、車両の左側面が僅かに見える。
この車両用前照灯1は、ロービームとハイビームの切換可能な複数灯型のヘッドランプである。
具体的には、この車両用前照灯1はコーナーリングランプ4及び複数の灯具ユニット2を備え、これら灯具ユニット2は車幅方向(左右)に配列されている。これら灯具ユニット2の配列は水平面に沿っているのではなく、僅かに左上がり(車幅方向外側上がり)に傾斜した傾斜面に沿っている。なお、これら灯具ユニット2の配列が水平面に沿っていてもよい。
灯具ユニット2は、第一発光素子11、第一リフレクター12、第一サイドエクステンション13、第一フロントエクステンション14及び第一支持部15を上段に備えるとともに、第二発光素子21、第二リフレクター22、第二サイドエクステンション23、第二フロントエクステンション24及び第二支持部25を下段に備える。更に、灯具ユニット2は、ミドルエクステンション31を上段と下段の間に備える。
これら複数の第一発光素子11、第一リフレクター12、第一サイドエクステンション13、第一フロントエクステンション14、第一支持部15、第二発光素子21、第二リフレクター22、第二サイドエクステンション23、第二フロントエクステンション24、第二支持部25及びミドルエクステンション31は組み分けされており、一組の灯具ユニット2には第一発光素子11、第一リフレクター12、第一サイドエクステンション13、第一フロントエクステンション14、第一支持部15、第二発光素子21、第二リフレクター22、第二サイドエクステンション23、第二フロントエクステンション24、第二支持部25及びミドルエクステンション31が一つずつ含まれる。図3は一組の灯具ユニット2を示した斜視図である。
また、図1に示すように、車両用前照灯1はハウジング5及び透明なフロントカバー(素通しのアウターレンズ)5を備える。ハウジング5の前面が開口し、そのハウジング5の前面開口がフロントカバー6によって塞がれ、そのフロントカバー6がハウジング5に固定されている。複数の灯具ユニット2及びコーナーリングランプ4がハウジング5及びフロントカバー6の内側に収容され、これら灯具ユニット2及びコーナーリングランプ4が光軸調整機構(エイミング機構)を介してハウジング5に取り付けられ、これら灯具ユニット2の光軸の向きがその光軸調整機構によって調整される。
続いて、図1〜図3を参照して、各灯具ユニット2について詳細に説明する。
第一支持部15及び第二支持部25が板状に形成されている。第一支持部15及び第二支持部25が伏せた状態に設けられ、具体的には水平に伏せた状態に設けられている。第一支持部15が第二支持部25の左上に配置されている。支持部15,25にはそれぞれ貫通孔15a,25aが形成され、貫通孔15a,25aがそれぞれ支持部15,25を上下に貫通する。
発光素子11,21は発光ダイオード、有機発光ダイオードその他の半導体発光素子である。発光素子11,21が回路基板11a,21aにそれぞれ実装されている。回路基板11a,21aは発光素子11,21の実装面を下に向けた状態で支持部15,25上にそれぞれ取り付けられ、発光素子11,21が貫通孔15a,25a内にそれぞれ配置されている。第一発光素子11が第二発光素子21の左上に配置されている。また、発光素子11,21の光軸(最も光度が高い方向に発光素子11,21から延びた軸)は発光素子11,21から下方に延びる。
リフレクター12,22はそれぞれ発光素子11,21の後方から下方にかけて下から覆うように設けられており、リフレクター12,22の前側の内面(反射面)12a,22aが発光素子11,21から離れている。リフレクター12,22はそれぞれの内面12a,22aが前方に向けられるように配置されている。正面から見て、第二リフレクター22は第一リフレクター12から車幅方向内側(右側)且つ下にずれて配置され、第一リフレクター12は第二リフレクター22から車幅方向外側(左側)且つ上にずれて配置されている。
リフレクター12,22の前側の内面12a,22aは金属(例えば、銀、アルミ)の蒸着加工、メッキ加工その他の成膜加工がされており、前側内面12a,22aが金属光沢を有する鏡面である。リフレクター12,22は放物面系リフレクターであり、リフレクター12,22の前側内面12a,22aの形状は放物面(例えば、回転放物面若しくは放物柱面又はこれらを基調とした自由曲面)である。リフレクター12,22の焦点又は焦線はそれぞれ発光素子11,21又はその近傍に設定されている。
リフレクター12,22の後部上端がそれぞれ支持部15,25の後端に繋がっている。第一リフレクター12と第一支持部15が一体に形成されているか、一体に組まれている。第二リフレクター22と第二支持部25についても同様である。
フロントエクステンション14,24は板状に形成されている。フロントエクステンション14,24が伏せた状態に設けられ、フロントエクステンション14,24の後端がそれぞれリフレクター12,22の前端に繋がっており、フロントエクステンション14,24がそれぞれリフレクター12,22の前端から前方へ延出するように設けられている。従って、フロントエクステンション14,24は、それぞれリフレクター12,22の前の空間をフロントエクステンション14,24の下方の空間から仕切る。第一フロントエクステンション14と第一リフレクター12は一体に形成されているか、一体に組まれている。第二フロントエクステンション24と第二リフレクター22についても同様である。
フロントエクステンション14,24の上端の後部がそれぞれ支持部15,25の左端(車幅方向外側の端)に繋がっている。第一フロントエクステンション14と第一支持部15が一体に形成されているか、一体に組まれている。第二フロントエクステンション24と第二支持部25についても同様である。
サイドエクステンション13,23は板状に形成されている。サイドエクステンション13,23が立てた状態に設けられ、サイドエクステンション13,23の後端がそれぞれリフレクター12,22の左端(車幅方向外側の端)に繋がっており、サイドエクステンション13,23がそれぞれリフレクター12,22の左端から前方へ延出するように設けられている。従って、サイドエクステンション13,23は、それぞれリフレクター12,22の前の空間をサイドエクステンション13,23の左側の空間から仕切る。
第一サイドエクステンション13と第一リフレクター12は一体に形成されているか、一体に組まれている。第二サイドエクステンション23と第二リフレクター22についても同様である。
サイドエクステンション13,23の下端はそれぞれフロントエクステンション14,24の左端(車幅方向外側の端)に繋がっている。第一サイドエクステンション13と第一フロントエクステンション14が一体に形成されているか、一体に組まれている。第二サイドエクステンション23と第二フロントエクステンション24についても同様である。
第二サイドエクステンション23の上端が第一フロントエクステンション14の右端(車幅方向内側の端)に繋がっている。そして、第二サイドエクステンション23と第一フロントエクステンション14が一体に形成されているか、一体に組まれている。
サイドエクステンション13,23及び第一フロントエクステンション14,24の表面は、金属(例えば、銀、アルミ)の蒸着加工、メッキ加工その他の成膜加工がされているとともに、ローレット加工又はシボ加工のように拡散反射面加工(凹凸加工)がされている。
ミドルエクステンション31の後端が第二支持部25の前端に繋がっており、ミドルエクステンション31が第二支持部25の前端から前方へ延出する。ミドルエクステンション31と第一フロントエクステンション14の上下方向の位置が同じであり、ミドルエクステンション31の左端が第一フロントエクステンション14の右端に繋がっている。そして、ミドルエクステンション31と第二フロントエクステンション24は、それらの間に第二リフレクター22の前側の空間を挟んで、上下に対向する。ミドルエクステンション31が第二支持部25と一体に形成されているか、第二支持部25に組み付けられている。また、ミドルエクステンション31が第一フロントエクステンション14と一体に形成されているか、第一フロントエクステンション14に組み付けられている。
ミドルエクステンション31の表面は、金属(例えば、銀、アルミ)の蒸着加工、メッキ加工その他の成膜加工がされているとともに、ローレット加工又はシボ加工のように拡散反射面加工(凹凸加工)がされている。
続いて、以上のように構成された複数の灯具ユニット2の配列について詳細に説明する。これら灯具ユニット2は間隔を詰めて左右(車幅方向)に配列されている。具体的には、これら灯具ユニット2の第一リフレクター12が左右(車幅方向)に配列され、これら灯具ユニット2の第二リフレクター22が第一リフレクター12の配列の下側において左右(車幅方向)に配列されている。そして、灯具ユニット2(但し、車幅方向の最も内側に配置された灯具ユニット2を除く。)の第二リフレクター22の上には、車幅方向内側隣りの灯具ユニット2(ドライバー視点の場合、右隣の灯具ユニット2であり、正面から見た場合、左隣の灯具ユニット2である)の第一リフレクター12が配置されている。つまり、下段の第二リフレクター22の配列は、上段の第一リフレクター12の配列よりも第二リフレクター22一つ分だけ右側(車幅方向内側)にずれている。
そのため、最も右側(車幅方向の最も内側)の灯具ユニット2以外の灯具ユニット2については、リフレクター12,22の前の空間の右側が右隣(車幅方向内側隣り)の灯具ユニット2のサイドエクステンション13,23によって仕切られている。また、最も右側の灯具ユニット2以外の灯具ユニット2については、第二リフレクター22の前の空間の上側が右隣りの灯具ユニット2の第一フロントエクステンション14によって仕切られている。更に、最も右側の灯具ユニット2以外の灯具ユニット2については、第一フロントエクステンション14と右隣の灯具ユニット2の第一フロントエクステンション14との間に隙間が形成されており、その隙間が伏せた状態のミドルエクステンション31によって塞がれている。最も右側の灯具ユニット2については、第二リフレクター22の前の空間の上側が伏せた状態のミドルエクステンション31によって仕切られている。
第一リフレクター21の配列及び第二リフレクター22の配列は水平面に沿っているのではなく、僅かに左上がり(車幅方向外側上がり)に傾斜した傾斜面に沿っている。なお、第一リフレクター21の配列及び第二リフレクター22の配列が水平面に沿っていてもよい。
続いて、コーナーリングランプ4について説明する。コーナーリングランプ4は、最も右側の灯具ユニット2の第二リフレクター22の上であって第一リフレクター12の右側に設けられている。コーナーリングランプ4は例えばリフレクター型ランプであり、コーナーリングランプ4の光源によって発せられた光がコーナーリングランプ4のリフレクターによって車両の左側(外側)斜め前に向けて反射される。
続いて、この車両用前照灯1によって車両の前方に照射されるロービーム及びハイビームについて説明する。
ロービームの照射の際、複数の第一発光素子11は発光し、複数の第二発光素子21は消灯する。これら第一発光素子11によって発せられた光がそれぞれ第一リフレクター12によって反射されて車両前方に配光されることによって、その反射光がロービームとして車両前方に照射される。ロービームは、これら第一リフレクター12によって反射された光を合成したものである。
図4は、これら第一発光素子11が発光した場合に車両用前照灯1によって仮想スクリーンに形成される配光パターンPLを示した図である。仮想スクリーンは、車両用前照灯1から所定距離だけ離れて車両用前照灯1に正対する面である。車両用前照灯1の光軸は仮想スクリーンの原点Oにおいて仮想スクリーンに直交し、H線が原点Oにおいて車両用前照灯1の光軸に直交する水平線であり、V線が原点Oにおいて車両用前照灯1の光軸に直交する鉛直線である。
図4に示す配光パターンPLの明部BLの上縁には、明部BLとそれよりも上の暗部を区切るカットオフライン(明暗境界線)Cが形成される。明部BLが左右非対称であり、カットオフラインCが左右段違いとなっている。これら第一リフレクター12は、すれ違い用配光パターンPLの明部BLのうち異なる領域を形成するようになっている。なお、図4に示す明部BLは車両用前照灯1が左側走行用のものであり、右側走行用の車両用前照灯の場合の明部は図4に示す明部B1を左右反転させたものである。また、第一リフレクター12を光学的に設計変更することによって、明部BLを左右対称にしてもよい。
ハイビームの照射の際には、複数の第一発光素子11及び複数の第二発光素子21が発光する。これら発光素子11,21によって発せられた光がそれぞれリフレクター12,22によって反射されて車両前方に配光されることによって、その反射光がハイビームとして車両前方に照射される。ハイビームは、これらリフレクター12,22によって反射された光を合成したものである。
図5は、これら発光素子11,21が発光した場合に車両用前照灯1によって仮想スクリーンに形成される配光パターンPHを示した図である。この配光パターンPHの明部BHは、複数の第一リフレクター12によって形成された明部BLと、複数の第二リフレクター22によって形成された明部とを合成したものである。これら第二リフレクター22によって反射された光は、仮想スクリーンのうち、原点Oを中心として上下左右に広がった領域に照射される。従って、走行用の配光パターンPHの明部BHは左右方向中央部においてH線よりも上側にも形成され、車両の前側遠方も明部BHによって照明される。
なお、ハイビームの照射の際には、複数の第二発光素子21が発光し、複数の第一発光素子11が消灯してもよい。その場合、第二発光素子21の発光強度を高め、必要に応じて第二リフレクター22を光学的に設計変形することによって、第二リフレクター22の反射光によって図5に示すような明部BHが仮想スクリーンに形成される。
以上の実施の形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1) 複数の第一リフレクター12が車幅方向に配列され、複数の第二リフレクター22も車幅方向に配列されているため、車両用前照灯1が「横長の目」のように見え、車両用前照灯1のデザインが斬新なものとなる。更に、第一リフレクター12の配列が第二リフレクター22の配列から一つ分だけ左にずれているので、車両用前照灯1が「横長の切れ目」のように見え、車両用前照灯1のデザインが斬新なものとなる。
(2) 車両用前照灯1が消灯している際には、車両用前照灯1を正面から見た場合のデザインが虫の眼のような複眼状のデザインとなり、車両用前照灯1のデザインが斬新なものとなる。つまり、上下二段のリフレクター12,22の配列が複眼のように見える。
(3) 上記(1)と上記(2)が相俟って、車両用前照灯1が特徴的で斬新なデザインとなる。つまり、車両用前照灯1は横長の切れ目タイプの複眼のように見える。
(4) 複眼の一つ一つは奥行き感があって、立体感があるように見え、車両用前照灯1のデザインが斬新なものとなる。これは、第一リフレクター12の前側の空間が第一フロントエクステンション14及び第一サイドエクステンション13と右隣の灯具ユニット2の第一サイドエクステンション13とによって囲われており、第一リフレクター12が奥まった位置にあり、第一リフレクター12の前にセル(小部屋)があるためである。第二リフレクター22の前側の空間についても同様である。
(5) 複眼の一つ一つは奥からビームを発するように見える。つまり、第一発光素子11が発光すれば、第一リフレクター12によって反射された光が、第一フロントエクステンション14及び第一サイドエクステンション13と右隣の灯具ユニット2の第一サイドエクステンション13とによって囲われた空間(セル)の奥から出射してくるように見える。第二発光素子21が発光した場合についても同様である。これにより、車両用前照灯1のデザインが斬新なものとなる。
(6) 複数の第一リフレクター12が左右に配列されているから、ロービームの場合には、明るく輝いて見える領域(車両用前照灯1を正面から見て、複数の第一リフレクター12の配列が占める領域)が横長に見える。更に、複数の第二リフレクター22が左右に配列されているから、ハイビームの場合にも明るく輝いて見える領域(車両用前照灯1を正面から見て、複数の第一リフレクター12と第二リフレクター22の両方の配列が占める領域か、複数の第二リフレクター22の配列が占める領域)が横長に見える。よって、ロービームを照射する場合の車両用前照灯1の見栄えと、ハイビームを照射する場合の車両用前照灯1の見栄えが大きく変わることを抑えることができる。
(7) 複数の第一発光素子11と複数の第二発光素子21の両方が発光することによってハイビームが照射される場合には、ロービームからハイビームに切り替わると、明るく輝いて見える領域の上下の幅が広がるように見える。
(8) 複数の第二発光素子21が発光することによってハイビームが照射される場合には、ロービームからハイビームに切り替わると、明るく輝いて見える領域が上から下に移り変わるように見え、ハイビームからロービームに切り替わると、明るく輝いて見える領域が下から上に移り変わるように見える。
(9) 上段の第一リフレクター12の配列が下段の第二リフレクター22の配列よりも車幅方向外側にずれており、第一リフレクター12の配列のうち最も外側の第一リフレクター12が第二リフレクター22の配列のうち最も外側の第二リフレクター22よりも外側に配置され、第二リフレクター22の配列のうち最も内側の第二リフレクター22が第一リフレクター12の配列のうち最も内側の第一リフレクター12よりも内側に配置されているので、『ロービーム用のリフレクターがハイビーム用のリフレクターの上側にあり、ロービーム用のリフレクターがハイビーム用のリフレクターに対して車幅方向外側にある。』という法規要件を満たした上で、ロービームとハイビームの切換前後の車両用前照灯1の点灯見栄えの変化を抑えることができる。
〔変形例〕
以下、変形例について説明する。以下に説明する変形例は組み合わせて適用してもよい。
(1) 発光素子11,21の設置向きは下向きに限られるものではなく、上向き、左向き、右向き、後ろ向き、右斜め下向き、右斜め下向き、左斜め上向き、左斜め下向き、後ろ斜め上向き、後ろ斜め下向き、後ろ斜め右、後ろ斜め左向きであってもよい。第一発光素子11の設置向きを変更した場合、第一リフレクター12の反射面12aの光学的特性(例えば、形状及び向き等)を設計変更し、これら第一リフレクター12全体での反射光がロービームの配光特性となるようにする。第二リフレクター22の反射面22aについても同様に、ハイビームの配光特性又はハイビームの一部の配光特性となるようにする。
(2) リフレクター12,22の反射光の配光特性が変わらないようにして灯具ユニット2の一つ一つを左右反転させて、それら灯具ユニット2を左右に配列してもよい。その場合、第二リフレクター22は左隣の灯具ユニット2の下に配置される。
(3) コーナーリングランプ4を設けなくてもよい。また、コーナーリングランプ4の代わりに他の信号灯(例えば、方向指示灯、フォグランプ、中間走行灯、車幅灯)が、コーナーリングランプ4が設けられた位置に設けられてもよい。
(4) 発光素子21が発光して、発光素子11が発光しない場合のビームがロービームであり、発光素子11及び発光素子21の両方が発光した場合(又は、発光素子11が発光して、発光素子21が発光しない場合)のビームがハイビームであってもよい。この場合、リフレクター12,22の反射面12a,22aの光学的特性を変更するのは勿論である。
1 車両用前照灯
2 灯具ユニット
11 第一発光素子
12 第一リフレクター
13 第一サイドエクステンション
14 第一フロントエクステンション
21 第二発光素子
22 第二リフレクター
23 第二サイドエクステンション
24 第二フロントエクステンション
31 ミドルエクステンション

Claims (4)

  1. 互いに配光特性の異なるロービーム及びハイビームを選択的に車両前方へ照射する車両用前照灯において、
    車幅方向に配列された複数の灯具ユニットを備え、
    前記複数の灯具ユニットは、
    前方に向けられた第一リフレクターと、
    前方に向けられ、正面から見て前記第一リフレクターから車幅方向内側且つ下にずれて配置された第二リフレクターと、
    前記第一リフレクターに向けて発光する第一発光素子と、
    前記第二リフレクターに向けて発光する第二発光素子と、を有し、
    前記第一リフレクターが車幅方向に配列され、
    前記第二リフレクターが前記第一リフレクターの配列の下側において車幅方向に配列され、
    前記第二リフレクターの配列が前記第一リフレクターの配列よりも車幅方向内側にずれており、
    前記第一発光素子によって発せられた光が前記第一リフレクターによって車両前方に反射され、
    前記第二発光素子によって発せられた光が前記第二リフレクターによって車両前方に反射され、
    前記第一発光素子の発光及び前記第二発光素子の消灯により前記ロービームが照射され、
    前記第二発光素子の発光及び前記第一発光素子の発光若しくは消灯により前記ハイビームが照射される
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記複数の灯具ユニットが、
    前記第一リフレクターの下側前端から前方に延出して、伏せられた第一フロントエクステンションと、
    前記第二リフレクターの下側前端から前方に延出して、伏せられた第二フロントエクステンションと、
    前記第一リフレクターの車幅方向外側の端部から前方に延出して、立てられた第一サイドエクステンションと、
    前記第二リフレクターの車幅方向外側の端部から前方に延出して、立てられた第二サイドエクステンションと、を更に有し、
    前記第一リフレクターの前側に、前記第一フロントエクステンション及び前記第一サイドエクステンションによって仕切られた空間が形成され、
    前記第二リフレクターの前側に、前記第二フロントエクステンション及び前記第二サイドエクステンションによって仕切られた空間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記複数の灯具ユニットが、
    前記第一フロントエクステンションの上下方向の位置と同じ位置において前記第二フロントエクステンションと上下に対向するミドルエクステンションを更に有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記第一リフレクターの配列のうち車幅方向最も外側の第一リフレクターが前記第二リフレクターの配列のうち車幅方向最も外側の第二リフレクターよりも車幅方向外側に配置され、前記第二リフレクターの配列のうち車幅方向最も内側の第二リフレクターが前記第一リフレクターの配列のうち車幅方向最も内側の第一リフレクターよりも内側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用前照灯。
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