JP2015185095A - 入場管理システム及び認証器 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者に装着された認証器を用いて入場管理を行う場合、入口での利用者の滞留、行列を回避しつつ、セキュリティの確保が可能な入場システム及び認証器を提供する。
【解決手段】識別信号を発信する無線タグを備えユーザに装着される認証器を用い、管理区域へのユーザの入場、及び管理区域内の指定区域への進入を管理する。入場許否判定部90は管理区域への入場に際し、その許否を判定する。進入許否判定部92は指定区域への進入に際し、その許否を判定する。帯同監視部94は識別信号を受信して、ユーザが認証器を帯同しているか否かを監視する。装着状態監視部は認証器の装着状態を検知してユーザが認証器を装着しているか否かを監視する。入場許否判定部90は、認証器を帯同しているユーザに対して入場を許可し、進入許否判定部92は、認証器を帯同かつ装着しているユーザに対して進入を許可する。
【選択図】図3

Description

本発明は管理区域への利用者の入場を管理する入場管理システム及びそれに用いられる認証器に関する。
従来、利用者に装着される認証器を用いて入退室管理を行う技術が提案されている(下記特許文献1,2)。
さらに、手首に装着し、手首の静脈パターンを用いた生体認証機能を備えたリストバンド型の認証器も提案されている(下記特許文献3)。当該認証器は生体認証を行うので本人確認をより厳格に行うことができ、ビルの入退室管理やイベント会場の入場者管理をより高精度に行うことができる。当該認証器は管理対象の建物や会場に入る時点で利用者に装着されている必要がある。
特開平5−182038号公報 特開2001−034734号公報 特開2002−312324号公報
利用者に装着された認証器を用いて入場管理を行う場合、認証器を入場前に装着することは利用者にとって煩わしいなどの問題があった。例えば、リストバンド型の認証器を用いた勤務先の会社建物への社員の入場管理を例に説明すると、家を出る際や通勤途中で装着することは、通勤には不必要なものを身につけること自体を煩わしく思ったり、通勤する際の電車内等にて認証器が衆人の目に触れることを嫌ったりする人がいる。そのような人たちは建物入口に到着してから装着を行うことになる。しかし、カバンなどから取り出して装着するのには時間がかかり、これは手にカバンや傘などを持っており装着しにくい場合には顕著となる。また、生体認証を行う認証器では、装着しても生体認証の完了までは入場できない。そのため、出勤の時間帯など多数の利用者が到着する場合には、入口にて渋滞が発生し得る。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、入口での利用者の滞留、行列を回避しつつ、セキュリティの確保が可能な入場管理システム及び認証器を提供することを目的とする。
本発明に係る入場管理システムは、識別信号を発信する発信器を備え利用者に装着される認証器を用い、管理区域への前記利用者の入場、及び前記管理区域内の指定区域への進入を管理するシステムであって、前記入場に際し、その許否を判定する入場許否判定手段と、前記進入に際し、その許否を判定する進入許否判定手段と、前記識別信号を受信して、前記利用者が前記認証器を帯同しているか否かを監視する帯同監視手段と、前記認証器の装着状態を検知して前記利用者が前記認証器を装着しているか否かを監視する装着状態監視手段と、を有し、前記入場許否判定手段は、前記認証器を帯同している前記利用者に対して前記入場を許可し、前記進入許否判定手段は、前記認証器を帯同かつ装着している前記利用者に対して前記進入を許可する。
本発明に係る上記入場管理システムにおいて、前記装着状態監視手段は、前記指定区域内で前記認証器の非装着が検知された場合に異常と判定する構成とすることができる。
本発明に係る上記入場管理システムにおいて、前記認証器は前記利用者に対する通知手段を有し、前記装着状態監視手段は、前記入場から予め定めた猶予期間内に前記認証器の装着が検知されなかった場合に、非装着信号を出力し、前記通知手段を介して前記利用者に前記認証器の装着を指示する構成とすることができる。
本発明に係る上記入場管理システムにおいて、前記認証器は、装着した前記利用者から生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、当該入場管理システムはさらに、前記認証器にて取得した前記生体情報により前記利用者について生体認証を行う生体認証手段を有し、前記進入許否判定手段は、前記生体認証が成功していなければ前記進入を拒否する構成とすることができる。
本発明に係る上記入場管理システムにおいて、前記生体認証が成功した結果を前記認証器が非装着となるまでは維持し、前記進入許否判定手段は、前記生体認証の成功が維持されている場合に前記進入を許可する構成とすることができる。
本発明に係る認証器は、本発明に係る上記入場管理システムに用いられるものであって、前記識別信号を発信する発信器と、当該認証器が前記利用者に装着されていることを検知する装着センサと、を有する。
本発明によれば、入口での利用者の滞留、行列を回避しつつ、セキュリティの確保が可能となる。
本発明の実施形態である入場管理システムの概略の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における認証器の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における管理装置の概略の構成を示すブロック図である。 認証器における装着検知時の動作を示す概略のフロー図である。 第1の動作形態における管理装置の動作を示す概略のフロー図である。 管理主装置からの要求に対する認証器の動作を示す概略のフロー図である。 認証器における装着監視処理の動作を示す概略のフロー図である。 取り外し検知時の管理主装置における動作を示す概略のフロー図である。 第2の動作形態における管理装置の動作を示す概略のフロー図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
[入場管理システムの構成]
図1は本発明の第1の実施形態である入場管理システムの概略の構成を示す模式図である。本システムは、認証器2、管理装置4を含んで構成される。管理装置4は管理主装置6、タグリーダ8及び無線中継器10を含み、管理区域12に配置される。さらに管理装置4は、管理区域12に入ろうとする人を検知し、また管理区域12内での人を追跡する装置を備えることができる。管理区域12は、ユーザ(利用者)14の入場を管理する場所であり、例えば、建物内、工場敷地やコンサート等のイベント会場などに設定することができる。管理区域12内には1又は複数の指定区域16が設定される。管理区域12が会社の建物である場合には、社員などであるユーザ14が所属する部署の部屋が指定区域16となり得る。管理区域12が工場敷地である場合には、例えば、敷地内の建物又は建物内の部屋を指定区域16とすることができる。また管理区域12がイベント会場である場合には会場に設定した座席ブロックを指定区域16とすることができる。管理区域12の入口から指定区域16の入口までには或る程度の距離、空間が設けられる。以下、管理区域12のうち指定区域16以外の領域を非指定領域と呼ぶことにする。
本実施形態では管理区域12は会社の建物とし、指定区域16は各部署などの部屋として説明する。この場合、非指定領域として例えば、建物入口付近のエントランスホールや廊下などが存在し得る。
管理区域12の入口にはゲート20が設置され、指定区域16の入口にはドア22が設けられる。例えば、ゲート20は人感センサを備え、ゲート20を通過しようとする者を検知し、認証を得ずに通過しようとする者(侵入者)をブロックしたり、アラームを発したりする機能を有する。なお、ゲート20を通過しようとする者の検知は監視カメラの画像にて行うこともできる。また、管理区域12内の人の追跡は監視カメラの画像を用いて行うことができる。
例えば当該会社の社員が本システムのユーザ14となり、認証器2はユーザ14それぞれに与えられ、複数台存在し得る。また、訪問者などは受け付け窓口などで認証器2を借りることができる。認証器2はユーザ14がゲート20を通過して管理区域12に入る(入場する)際、及びさらにドア22を解錠して指定区域16に入る(進入する)際に認証を受けるために用いられる。認証器2はユーザ14に装着されて利用される。例えば、本実施形態では認証器2はリストバンド型であり、ユーザ14の手首に装着することができる。なお、図1では認証器2を手首に装着しているユーザ14と、認証器2をカバンに入れて携行しているユーザ14とを示している。なお、認証器2は、装着された状態で例えば、社員と訪問者との区別などが可能なように色や形態を異ならせることができる。
後述するように認証器2は無線タグ、無線通信機能を内蔵し、管理区域12の入口及び指定区域16の入口に設置されたタグリーダ8は当該無線タグの情報を読み取って管理主装置6に送信し、また無線中継器10は認証器2と管理主装置6との間の無線通信を中継するために必要に応じて設置される。
以下、本システムの主要な構成要素について個別に説明する。
図2は認証器2の概略の構成を示すブロック図である。認証器2は無線タグ30、装着センサ32、生体情報センサ34、動きセンサ36、無線通信部38、出力部40、制御部42、記憶部44及びバッテリ46を有する。上述したように認証器2は手首に装着されるリストバンド型(環状)とし、認証器2の本体には可撓性を持つゴムや樹脂等の素材が用いられる。したがって、手首への着脱が容易であり、手首に巻きつけて装着させると適度に手首と密着固定される。
無線タグ30は識別信号を発信する発信器であり、バッテリ46からの供給電力を使用し、タグリーダ8との間で1〜数メートルの距離で無線通信を行う。具体的には、無線タグ30は、自己を他の無線タグから識別可能とする識別コード(タグ識別情報)としてタグIDを記憶しており、タグリーダ8から所定周波数の質問波を受信すると、その質問内容に応じて自己のタグID、認証器2の装着状態(装着フラグ)、或いは生体認証の結果(生体認証フラグ)を含む応答波を送出する。
装着センサ32は、認証器2がユーザ14に装着されていることを検知する装着検知手段である。本実施形態では認証器2は手首に装着されるリストバンドであり、装着センサ32は装着時に近接する人体を検知する。例えば、装着センサ32として静電容量型や焦電型の近接センサを用いることができる。なお、リストバンドの端部を装着時に接続させる構造とし,端部同士の接続を接点スイッチ又は通電状態により検知する等、他の方法を採用することもできる。
生体情報センサ34は、ユーザ14を識別し生体認証に用いることができる生体情報を取得するセンサである。生体情報センサ34は基本的には、認証器2の装着箇所の近傍における人体から生体情報を検知する。例えば、リストバンド型の認証器2は、近赤外線を用いて手首の静脈パターンを撮影する生体情報センサ34を搭載する。なお、取得しようとする生体情報に応じて生体情報センサ34の種類及び認証器2の装着形態は変更することができる。例えば、指輪型の認証器として指の静脈パターンを用いてもよい。また、生体情報を指紋パターンとし、認証器を装着した状態における外側面に指紋センサを搭載することもでき、さらには生体情報を虹彩パターンとし、認証器2を生体情報センサ34として虹彩を撮影するカメラを搭載した眼鏡型とすることもできる。
動きセンサ36は、人体の装着部位の動きを検知するためのセンサであり、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサである。
無線通信部38は管理主装置6との間でデータの送受信を行う。無線通信部38は基本的には、無線タグ30の読み取りに用いられるNFC (Near Field Communication)等の近距離無線よりも通信距離が長い通信技術を用いる。例えば、特定小電力無線を用いることができる。
出力部40は制御部42からユーザ14へメッセージや所定の状態を通知するための手段である。例えば、出力部40として、LEDや液晶表示デバイス等の表示手段や、ブザー、スピーカ等の音声出力手段、認証器2を振動させるバイブレータなどを用いることができる。本実施形態では、出力部40として、認証器2側の状態や管理主装置6側から通知された状態を色で区別して表示するLEDを搭載し、またブザー及びバイブレータを搭載する。
制御部42は装着状態監視部50、生体情報取得部52及び生体認証部54を有する。具体的には制御部42はマイクロプロセッサを用いて構成され、当該プロセッサにて実行されるプログラムにより各種動作を実現し、例えば装着状態監視部50、生体情報取得部52及び生体認証部54として機能する。
装着状態監視部50は装着センサ32の検知信号を入力し、認証器2がユーザ14の身体に装着されているか否かを監視する装着状態監視手段である。
生体情報取得部52は生体情報センサ34を制御し、生体情報センサ34と共に、認証器2を装着したユーザ14から生体情報を取得する生体情報取得手段を構成する。
生体認証部54は、生体情報センサ34で読み取った生体情報を記憶部44に格納された登録生体情報70と一致するか照合することで、ユーザ14についての生体認証処理を行う生体認証手段である。生体情報処理の手法は画像パターンマッチングや抽出特徴点の一致度合い算出など、既知の手法を採用できる。なお、以下の説明では、生体情報を照合して一致判定することを「生体認証を行う」と表現し、生体認証が成功(成立)していることを「生体認証されている」と表現する場合がある。
記憶部44は、制御部42にて用いる各種制御プログラムや、自己を識別する識別情報等を記憶する。記憶部44により記憶される識別情報には、例えば、認証器2に付与された端末ID(タグID)や通信用アドレスが含まれる。また、記憶部44には、認証器2の所有者から予め取得した生体情報である登録生体情報70や、装着状態を示す装着フラグ、生体認証されているかを示す生体認証フラグなど認証器2の状態、及び管理装置4から通知された状態が格納される。
バッテリ46は、認証器2の各部に駆動電力を供給する内蔵電源である。
図3は管理装置4の概略の構成を示すブロック図である。管理区域12の入口のタグリーダ8を管理区域タグリーダ8aとし、指定区域16の入口のタグリーダ8を指定区域タグリーダ8bとする。管理区域タグリーダ8a、指定区域タグリーダ8b及び無線中継器10は管理主装置6と通信可能に接続される。
管理主装置6は、制御部80、記憶部82及び通信インターフェース84を含んで構成される。通信インターフェース84は、制御部80と、タグリーダ8及び認証器2との通信を制御する。
制御部80は、入場許否判定部90、進入許否判定部92及び帯同監視部94を有する。具体的には制御部80はCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサを用いて構成され、それらにて実行されるプログラムにより各種動作を実現し、例えば、上述の入場許否判定部90、進入許否判定部92及び帯同監視部94として機能する。
入場許否判定部90は管理区域12へのユーザ14の入場に際し、その許否を判定する入場許否判定手段である。入場許否判定部90は認証器2から発信されたタグIDや装着フラグ、或いは生体認証フラグなどに基づき入場許否を判定する。
進入許否判定部92は非指定領域から指定区域16へのユーザ14の進入に際し、その許否を判定する進入許否判定手段である。進入許否判定部92は認証器2から発信されたタグIDや装着フラグ、或いは生体認証フラグなどに基づき進入許否を判定する。
帯同監視部94は無線タグ30からのタグID(識別信号)を受信して、管理区域12へ入場するユーザ14が認証器2を帯同しているか否かを監視する帯同監視手段である。なお、認証器2を帯同している状態は、認証器2がユーザ14に装着された状態だけでなく、ユーザ14が携行するカバンなどの中に認証器2を入れた状態などを含む。
記憶部82は、例えば、無線タグ30のタグIDを登録したテーブルや、制御部80で実行される処理プログラムなどを記憶する。また、入場許否判定、進入許否判定の結果として通行履歴が記録される。
タグリーダ8はその周囲に存在する認証器2の無線タグ30の検知及び識別に用いられる。具体的には、タグリーダ8は、その周囲領域へ質問波を周期的に送出し、それに対する無線タグからの応答波を検知することによって無線タグ30を検出する。タグリーダ8は応答波を復調して、それを送信した無線タグ30のタグIDを取得する。なお、ユーザ14は多数であり得るため、アンチコリジョン機能(複数同時読み取り機能)を有するタグリーダ8を用いることが好適である。これにより、例えば、出勤時間帯に多数のユーザ14がゲート20を通過しようとする場合でも、それらの認証器2の無線タグ30から、一斉かつ漏れなく、タグIDを取得することが可能となる。
[入場管理システムの動作]
次に本システムの動作について説明する。
図4は認証器2における装着検知時の動作を示す概略のフロー図である。装着状態監視部50は装着センサ32の出力を監視し、装着センサ32が人に認証器2が装着されたことを検知しない状態では、例えば記憶部44に格納される装着フラグをリセット状態とする。この状態では認証器2はスリープモードに設定され、消費電力を抑制する。なお、スリープ状態でも無線タグ30はタグリーダ8からの質問波に対して応答波を返す。
装着センサ32が人への認証器2の装着を検知するとスリープモードは解除され、図4に示す動作を開始し、装着状態監視部50は装着フラグをセット状態とする(ステップS2)。例えば、出力部40のLEDは非装着状態では消灯し、装着状態となると白色で点灯する。生体情報取得部52は生体情報センサ34を制御して、装着している人から生体情報を読み取る(ステップS4)。生体認証部54は読み取った生体情報を被照合生体情報として、これと記憶部44に格納された登録生体情報70と照合する処理を行う(ステップS6)。その結果、予め定めた照合基準を満たし、被照合生体情報が登録生体情報70と一致すると判断される場合には、生体認証が成立すると判定される(ステップS6にて「Yes」の場合)。生体認証が成立した場合、例えば、記憶部44に格納される生体認証フラグがセット状態とされ、また出力部40のLEDを青色で点灯させるなどしてユーザ14に通知される(ステップS8)。
読み取った生体情報で生体認証が不成立であった場合(ステップS6にて「No」の場合)、生体情報取得部52、生体認証部54は生体情報の読み取り及び生体認証処理を例えば所定回数だけ繰り返す。例えば、装着検知時に初期値“0”にセットされるカウンタを用いて反復回数を計数する。具体的には、S6で生体認証の不成立の場合はカウンタの値を“1”増加させ(ステップS10)、予め定めた上限回数NR未満であれば(ステップS12にて「No」の場合)、生体情報の読み取り(ステップS4)及び生体認証処理(ステップS6)を行う。一方、カウント値が上限回数NRに達した場合には(ステップS12にて「Yes」の場合)、例えば、制御部42は認証器2を使用禁止モードに設定し、認証器2の動作を停止させる(ステップS14)。
なお、装着検知後、装着センサ32が人から認証器2が取り外されたことを検知すると装着状態監視部50は装着フラグをリセット状態にする。この場合、装着状態監視部50は生体認証フラグもリセットし、既に成立していた生体認証は無効とされるが、再度、装着すれば図4の処理が行われる。したがって、認証器2の装着時に生体認証されていれば認証器2が取り外されるまでは同一人物が使用していると擬制し、生体認証の成立を維持する。一方、ステップS14にて認証器2を使用禁止にする場合には、その後、認証器2を取り外し、改めて装着し直しても使用禁止は解除しないようにする。
図5は管理装置4の動作を示す概略のフロー図である。図6は管理主装置6からの要求に対する認証器2の動作を示す概略のフロー図である。図7は認証器2における装着監視処理の動作を示す概略のフロー図である。以下、処理を指すステップの記号“S#”におけるステップ番号#は、図5に示す管理装置4の動作については100番台を付し、図6に示す認証器2の動作については200番台を付し、図7に示す認証器2の動作については300番台を付して、これらの図を参照しつつ、本システムの動作を説明する。
認証器2は管理区域タグリーダ8aから質問波を受信すると、記憶部44に格納しているタグID及び装着フラグの値を認証用データとして無線タグ30により送信する(ステップS200)。このときスリープモードにある場合はスリープモードは解除される。
管理装置4側では、ゲート20を通過しようとする者について管理区域タグリーダ8aが無線タグ30を検知すると(ステップS100にて「Yes」の場合)、管理区域タグリーダ8aは無線タグ30から受信したタグIDを管理主装置6に送る。管理主装置6では帯同監視部94が、受信したタグIDが記憶部82に登録されている認証器2のタグIDであるかを調べる。そして、タグIDが登録されているものであれば、入場者は認証器2を帯同したユーザ14であると判断される(ステップS102にて「Yes」の場合)。この場合、入場許否判定部90は、当該ユーザ14を無線タグ30のタグIDのみに基づいて認証し、入場許可を判定する(ステップS104)。そして、入場許否判定部90は入場許可したことを当該認証器2に通知する(ステップS106)。
タグIDによる認証がされた場合(ステップS102にて「Yes」の場合)には、さらに管理主装置6は受信した認証用データにて認証器2の装着状態を確認する。
管理主装置6は認証器2が装着状態である場合には(ステップS108にて「Yes」の場合)、装着状態であることを把握した上で入場許可していることを示す状態(グリーンステータスと呼ぶことにする)を記憶部82に記録する(ステップS110)。
一方、認証器2が未装着状態である場合には(ステップS108にて「No」の場合)、管理主装置6は認証器2に対し装着に関する監視指示を送信する(ステップS112)。この場合には、管理主装置6は、未装着状態であるが入場許可していることを示す状態(イエローステータスと呼ぶことにする)、及び入場許可時刻を記憶部82に記録する(ステップS110)。
記憶部82に登録されたタグIDが入場者から検知されない場合は、当該入場者は無線タグ30のタグIDによる認証を受けられない(ステップS102にて「No」の場合)。この場合、入場許否判定部90は入場不許可を判定する(ステップS114)。この入場不許可の判定は、当該未登録の認証器2に通知される(ステップS116)。
認証器2は、管理主装置6がグリーンステータスと判断した場合には、管理主装置6から入場許可通知を受信し(ステップS202にて「Yes」の場合)、かつ監視指示を受信しない(ステップS204にて「No」の場合)。この場合、認証器2は例えば、出力部40のLEDを緑色に点灯してユーザ14に通知する(ステップS206)。
また、認証器2は、管理主装置6がイエローステータスと判断した場合には、管理主装置6から入場許可通知を受信し(ステップS202にて「Yes」の場合)、かつ監視指示を受信する(ステップS204にて「Yes」の場合)。この場合、認証器2は例えば、出力部40のLEDを黄色に点灯してユーザ14に通知し(ステップS208)、装着監視処理S210を実行する。
また、認証器2は、認証用データを送信した後、管理主装置6から入場不許可通知を受信した場合(ステップS202にて「No」の場合)、例えば、出力部40のLEDを赤色に点灯してユーザ14に通知する(ステップS212)。
ここで図7を用いて装着監視処理S210を説明する。認証器2は管理主装置6から監視指示を受信すると、装着状態監視部50が装着監視処理を開始する。装着状態監視部50は管理主装置6から通知される入場許可時刻、又は監視指示の受信時刻からの経過時間Tを計時しつつ、装着センサ32の出力を監視する。
装着状態監視部50は経過時間Tが所定の猶予時間(第1監視期間)T1に達するまでに(ステップS300にて「No」の場合)装着が検知されるかを監視する(ステップS302)。装着が検知されずに(ステップS302にて「No」の場合)TがT1に達すると(ステップS300にて「Yes」の場合)、装着状態監視部50は非装着信号を出力し、ユーザ14に認証器2の装着を指示する目的で例えば、出力部40のブザーやバイブレータを動作させて、ユーザ14に警告をする(ステップS304)。
その後、装着状態監視部50は経過時間Tが所定の上限時間(第2監視期間)T2(>T1)に達するまでは(ステップS306にて「No」の場合)、装着検知の監視を継続する(ステップS302)。その結果、装着が検知されずに(ステップS302にて「No」の場合)TがT2に達すると(ステップS306にて「Yes」の場合)、装着状態監視部50は異常と判断し例えば、無線通信部38を介して管理主装置6に通報して装着監視処理を終了する(ステップS308)。例えば、管理主装置6は当該異常の通報を受けた場合、入場許可を取消し、以降その認証器2による認証を受け付けなくする。また、認証器2自身を使用禁止モードに設定させてもよい。
異常通報を受けた管理主装置6は入場許可の取消を無線中継器10を介して認証器2に通知すると共に、入場不許可であることを示す状態(レッドステータスと呼ぶことにする)を記憶部82に記録する。また、この場合、管理主装置6は警備員等に不審者検知を知らせ対処を促す等の動作を行うことができる。認証器2は入場許可の取消の通知を受けた場合には例えば、出力部40のLEDの発光を黄色から赤色に切り換えてユーザ14に通知する。
一方、経過時間TがT2に達するまでに装着が検知された場合は(ステップS302にて「Yes」の場合)、認証器2は図4を用いて説明した装着検知時の動作を実行する(ステップS310)。装着検知時の処理で生体認証フラグがセットされた場合(ステップS8)には、認証器2は無線通信部38により、セット状態となった装着フラグの値をタグIDと共に管理主装置6へ送信する(ステップS312)。この場合、管理主装置6によりグリーンステータスであると判断され、記憶部82への状態記録、及び認証器2への通知が行われる。認証器2はこの通知を受けた場合には例えば、出力部40のLEDの発光を黄色から緑色に切り換えてユーザ14に通知する。
なお、装着検知時の処理で生体認証フラグがセットされなかった場合には、認証器2は使用禁止モードに設定されるので(ステップS14)、セット状態となった装着フラグの値は管理主装置6には送信されない。そのため、管理主装置6は認証器2から異常通報(ステップS308)を受けた場合と同様、入場許可取消を決定しレッドステータスとする。
以上、管理装置4側にて管理区域タグリーダ8aが無線タグ30を検知した場合(ステップS100にて「Yes」の場合)の動作を説明した。次に、指定区域タグリーダ8bが無線タグ30を検知した場合(ステップS150にて「Yes」の場合)の動作を説明する。
指定区域16の入口に設置された指定区域タグリーダ8bは無線タグ30から受信したタグIDを管理主装置6に送る。管理主装置6の進入許否判定部92は、受信したタグIDが、当該指定区域16への入室を許可されたユーザ14の認証器2のものとして記憶部82に登録されているかを調べる。そして、タグIDが登録されているものであればタグIDによる認証が成立する(ステップS152にて「Yes」の場合)。この場合、管理主装置6は認証用データにて認証器2の装着状態を確認する。
認証器2は指定区域タグリーダ8bからの質問波を受けると、ステップS200と同様、記憶部44に格納しているタグIDと装着フラグの値を認証用データとして送信する。
進入許否判定部92は認証器2が装着状態である場合(ステップS154にて「Yes」の場合)、指定区域16への進入許可と判定する(ステップS160)。そして、進入許否判定部92は進入許可したことを当該認証器2に通知する(ステップS162)。例えば、当該通知を受けた認証器2は、LEDを緑色で所定時間点滅させて、進入許可されたことをユーザ14に通知する。また管理主装置6は記憶部82への状態記録を行う(ステップS164)。例えば、管理主装置6は記憶部82にグリーンステータスの情報に加えて、指定区域16へ進入したこと、及びその時刻を記録する。また管理主装置6は進入許可を与えたユーザ14が入ろうとする指定区域16のドア22を所定時間解錠する。
一方、タグIDの認証が不成立であった場合(ステップS152にて「No」の場合)や非装着状態であった場合(ステップS154にて「No」の場合)は、進入許否判定部92は指定区域16への進入を許可しない(ステップS170)。
管理主装置6はステップS100,S150それぞれのイベントの発生時における処理が終了した場合や、それらいずれのイベントも起こらなかった場合(ステップS150にて「No」の場合)には、図5のフローの最初に戻り、イベントの発生の監視を継続する。
管理主装置6が監視するイベントの1つとして、装着された認証器2の取り外しを含めることができる。管理主装置6は例えば、無線中継器10を介して認証器2からの取り外し検知の通知を受信する。図8は取り外し検知時の管理主装置6における動作を示す概略のフロー図である。管理主装置6は認証器2の装着フラグの値がセット状態からリセット状態になったことを検知すると、取り外しが指定区域16内で起こったか否かを判定する(ステップS402)。認証器2を取り外した人物が指定区域16内にいるか否かは、入場時及び進入時に記録された通行履歴から判断することができる。指定区域16内であれば(ステップS402にて「Yes」の場合)異常と判断し、例えば、監視者、警備員等に警報を発する(ステップS404)。一方、取り外しが管理区域12のうち非指定領域にて発生した場合には、管理主装置6は認証器2に対し装着に関する監視指示を送信する(ステップS406)。監視指示を受けた認証器2は図7で説明した装着監視処理を行う。
上述したように、本発明に係る入場管理システムは、ユーザ14に装着される認証器2を用いて入場管理を行うものであるが、管理区域12への入場に際しては、無線タグ30による認証がされれば、認証器2が装着されていなくてもユーザ14の入場を許可する。これにより、管理区域12の入口でユーザ14が認証器2を装着しようとすることによる混雑の発生を回避することができる。その一方で、管理区域12内では認証器2の装着状態を監視し、所定の猶予を与えた後も装着がなされない事象を抑制・検知することで、不正入場者の早期発見が可能となる。また、装着させることで、例えば、社員の認証器2を入手した部外者を装着した認証器2の色、形態などから判別することができる。
[第1の実施形態の第1変形例]
上述の第1の実施形態では、生体認証を入場許否や進入許否の判定に利用したり、認証器2を使用禁止にするために利用したが、第1の実施形態の第1の変形例として、生体認証を利用しない構成とすることができる。この場合、認証器2は図2に示した構成のうち生体情報センサ34、生体情報取得部52、生体認証部54、登録生体情報70を有さなくてよい。なお、この場合、管理装置4は図4に示す構成とすることができる。
以下、この変形例における入場管理システムの動作を上記実施形態との相違点を中心に説明する。
認証器2は人への装着検知時の動作として、図4にて説明したステップS2の処理を行い、ステップS4〜S14の処理は行わない。すなわち、装着センサ32が人への装着を検知すると認証器2はスリープモードを解除され、装着状態監視部50が装着フラグをセット状態とする(ステップS2)。
第1の実施形態では、入場許否判定部90、進入許否判定部92はその判定に際し、認証器2から発信されたタグIDや装着フラグの他、生体認証フラグを利用してもよいが、本変形例では入場許否及び進入許否の判定はタグIDや装着フラグに基づいて行われ、生体認証フラグは用いない。
[第1の実施形態の第2変形例]
上述したように第1の実施形態では、入場許否判定部90、進入許否判定部92はその判定に際し、認証器2から発信されたタグIDや装着フラグの他、生体認証フラグを利用してもよい。ここでは、第1の実施形態の第2の変形例として、指定区域16への進入許否判定において生体認証の結果も参照する構成の動作を説明する。
認証器2は装着検知時の処理で生体認証フラグがセットされた場合(ステップS8)には、タグID、装着フラグと共に生体認証フラグを管理主装置6へ送信する(ステップS312)。また、認証器2はタグリーダ8からの質問波を受けると、タグID及び装着フラグと共に生体認証フラグを認証用データに含めて応答する。
指定区域タグリーダ8bが無線タグ30を検知した場合に(ステップS150にて「Yes」の場合)、進入許否判定部92は指定区域16への進入許可をするに際して、装着状態であれば(ステップS154にて「Yes」の場合)、生体認証がされているかを確認する。そして、受信した生体認証フラグがセット状態であれば指定区域16への進入許可を判定し(ステップS160)、リセット状態であれば進入不許可を判定する(ステップS170)。
この変形例では、入場許否判定時には認証器2の未装着を許容し、また装着していても生体認証処理が完了していない状況も考えられることから、生体認証されていなくても入場不許可とはしない。
一方、上記変形例においてさらに、入場許否判定にて生体認証の結果を参照してもよく、その構成では、管理区域タグリーダ8aが無線タグ30を検知した場合に(ステップS100にて「Yes」の場合)、入場許否判定部90は装着状態であるにもかかわらず生体認証されていない場合には入場不許可としてもよい。
また、上記実施形態の進入許否判定において、認証器2は装着状態を維持している場合に限り生体認証フラグをセットしている構成のため、装着状態の確認(ステップS154)は行わず、生体認証されているかの確認に共通化することもできる。この場合、認証器2は、生体情報フラグがセット状態のときは認証用データに装着フラグを含めなくてもよい。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について、上述の説明と同一の構成、処理には同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態との違いを中心に説明する。
[入場管理システムの構成]
第1の実施形態では生体認証を認証器2で行うが、第2の実施形態では生体認証を管理装置4側で行う。
これに対応して本実施形態では認証器2は生体認証部54を有さず、管理主装置6が生体認証部を有する点で第1の実施形態と相違する。管理主装置6の生体認証部は制御部80にて実行されるプログラムにより実現され、認証器2から受信した生体情報によりユーザ14について生体認証を行う。
また認証器2では登録生体情報70は不要であり、代わりに管理主装置6の記憶部82に登録生体情報が予め格納される。
[入場管理システムの動作]
次に第2の実施形態の入場管理システムの動作について説明する。図9は第2の実施形態における管理装置4の動作を示す概略のフロー図である。以下、図9及び第1の実施形態で説明した他のフロー図を参照しつつ、本実施形態における動作を説明する。
認証器2は装着状態監視部50にて装着センサ32の出力を監視し、装着センサ32が人への認証器2の装着を検知するとスリープモードは解除され、装着状態監視部50は装着フラグをセット状態とする(図4のステップS2)。この場合はステップS4〜S14の処理は行わない。
本実施形態においては、ユーザ14が生体認証された場合に指定区域16への進入を許可される。
認証器2はタグリーダ8から質問波を受信すると、生体情報センサ34により生体情報を読み取り、タグID、装着フラグの値及び生体情報を認証用データとして無線タグ30により送信する。このときスリープモードにある場合はスリープモードは解除される。なお、例えば、生体情報は無線タグ30ではなく別途、無線通信部38を介した無線通信で送信してもよい。また、生体情報は装着後に読み取ったものを記憶しておき、これを認証用データに用いてもよい。
管理装置4側では、ユーザ14の指定区域16への進入に際して指定区域タグリーダ8bが無線タグ30を検知すると(ステップS150にて「Yes」の場合)、進入許否判定部92は受信したタグIDが当該指定区域16への進入を許可されたユーザ14の認証器2のものとして記憶部82に登録されているかを調べる。そして、タグIDが登録されているものであればタグIDによる認証が成立する(ステップS152にて「Yes」の場合)。この場合、管理主装置6は認証用データにて認証器2の装着状態を確認する。
認証器2が装着状態である場合(ステップS154にて「Yes」の場合)、管理主装置6の生体認証部は、認証用データに含まれる生体情報を被照合生体情報として、これと記憶部82に格納された登録生体情報とを照合する処理を行う。その結果、予め定めた照合基準を満たし、被照合生体情報が登録生体情報と一致すると判断される場合には、生体認証可であると判定される(ステップS156にて「Yes」の場合)。この場合、進入許否判定部92は指定区域16への進入許可を判定する(ステップS160)。この場合、第1の実施形態と同様にして、認証器への通知S162及び記憶部82への状態記録S164が行われ、また管理主装置6からの通知に対して認証器2は、LEDを緑色で所定時間点滅させて、進入許可されたことをユーザ14に通知する。なお、管理装置4側では生体認証の結果を保持しない。これにより、認証器2が一旦取り外され他人が装着した場合に不正進入を許容されなくできる。
一方、タグIDの認証が不成立であった場合(ステップS152にて「No」の場合)、非装着状態であった場合(ステップS154にて「No」の場合)、及び生体認証が不成立の状態であった場合(ステップS156にて「No」の場合)は、進入許否判定部92は指定区域16への進入を許可しない(ステップS170)。
また、入場許否判定においても生体認証の結果を参照してもよい。その場合の動作を図9の管理区域タグリーダ8aが無線タグ30を検知した場合(ステップS100にて「Yes」の場合)における管理装置4の動作に沿って説明する。
ゲート20にてタグIDによるユーザ14の認証が成立した場合(ステップS102にて「Yes」の場合)、管理主装置6は認証器2から受信した認証用データに含まれる装着フラグを確認し、認証器2が装着状態である場合には(ステップS108にて「Yes」の場合)、さらに認証用データに含まれる生体情報を記憶部82に記憶された登録生体情報と照合する生体認証処理を行う。その結果、生体認証可であると判定された場合に(ステップS120にて「Yes」の場合)、管理区域12への入場許可を判定する(ステップS122)。そして、入場許可を当該認証器2に通知する(ステップS124)。また、管理主装置6は入場許可を与えていることを示す状態(グリーンステータス)を記憶部82に記録する(ステップS110)。
一方、生体認証が不成立であった場合には(ステップS120にて「No」の場合)、ユーザ14以外の者が認証器2を装着していると判断でき、この場合に、タグIDによる認証がされているからといって敢えて入場許可を与えることはセキュリティ上好ましくない。そこで、この場合には入場許否判定部90が入場不許可を判定する(ステップS114)。
認証器2が未装着状態である場合には(ステップS108にて「No」の場合)、第1の実施形態と同様、入場許否判定部90が入場許可を判定し(ステップS126)、当該入場許可を認証器2に通知する(ステップS128)。そして、管理主装置6は認証器2に対し装着に関する監視指示を送信する(ステップS112)。この場合には、管理主装置6は、未装着状態であり生体認証がされていないが入場許可していることを示す状態(イエローステータス)、及び入場許可時刻を記憶部82に記録する(ステップS110)。
なお、認証器2への通知S124,S128及び監視指示S112に対しては、認証器2は図6で説明した動作をする。
なお、入場許否判定時には認証器2の未装着を許容し、また装着していても生体認証処理が完了していない状況も考えられることから、生体認証されていなくても入場不許可とはしないこととしてもよい。この場合、生体認証が成立しなかったときはその旨を認証器2に通知してもよい。
また、入場許否判定にて生体認証が成立した場合には、管理主装置6から認証器2へその結果を通知し、認証器2は生体認証フラグをセット状態として認証器2の取り外しが検知されるまで当該セット状態を維持してもよい。セットされた生体認証フラグは、進入許否判定に際して利用することができる。具体的には、認証器2は生体認証フラグをセット状態であるならば、指定区域タグリーダ8bからの質問波に対して、生体情報に代えて生体認証フラグの値を送信し、管理主装置6は生体認証フラグがセット状態であればステップS156にて改めて生体認証処理を行わずに生体認証可と判断して進入許可(ステップS160)を判断する。
[第2の実施形態の第1変形例]
生体認証処理は入場時及び進入時だけでなく、管理区域12内の認証器2について随時行う構成とすることができる。
この構成では、認証器2は管理区域12内(無線通信の圏内)で装着を検知すると無線中継器10を介する無線通信により生体情報を管理主装置6へ送信して生体認証要求し、その結果を得る。一方、管理装置4側では、認証器2からの要求に応じて生体認証処理を行い、その結果を認証器2に通知する。
認証器2は管理主装置6から生体認証可の通知を受けると生体認証フラグをセット状態にする。そして、認証器2は指定区域タグリーダ8bからの質問波に対して生体情報に代えて生体認証フラグの値を送信し、管理主装置6は生体認証フラグがセット状態であればステップS156にて改めて生体認証処理を行わずに生体認証可と判断して進入許可(ステップS160)を判断する。
この構成では入場時には生体認証を行わず、装着状態で管理区域12内(無線通信の圏内)に入った時点で認証器2から管理装置4側に生体認証を要求してもよい。
ちなみに、第1の実施形態で述べたように、装着検知後、装着センサ32が人から認証器2が取り外されたことを検知すると装着状態監視部50は装着フラグをリセット状態にすると共に生体認証フラグもリセットし、既に成立していた生体認証は無効とされる。これにより、生体認証フラグがセット状態とされた認証器2がユーザ14から他人に受け渡され使用される不正を防止できる。
[第2の実施形態の第2変形例]
認証器2に生体情報センサ34を設けず、指定区域タグリーダ8bに生体認証装置を併設する構成とすることもできる。この場合、認証器2は図2に示す構成のうち生体情報取得部52及び生体認証部54も有さない。また、認証器2は人への装着検知時の動作として、図4にて説明したステップS2の処理を行い、ステップS4〜S14の処理は行わない。
この構成では、ユーザ14は指定区域16に進入する際、ドア22近傍に設けられた生体認証装置に生体情報を読み取らせる。管理主装置6は生体認証装置で読み取った生体情報を、無線タグ30を検知中であり、かつ装着状態である認証器2のタグIDに対応する登録生体情報と照合し、その結果を一時的に保持する。そして、図9の進入許否判定において、認証器2が装着状態の場合、その認証器2について所定時間内に生体認証されるかを判定し(ステップS156)、生体認証が成立した場合、進入を許可する。
[他の変形例]
上述の各実施形態では、認証器2がユーザ14に装着されているか否かを監視する装着状態監視手段は認証器2に搭載したが、これを管理主装置6に搭載することもできる。この場合、装着センサ32の出力を認証器2から管理主装置6へ無線送信し、管理主装置6にて装着の有無の判断を行う。
また、装着検知手段も管理装置4側に設けることができる。例えば、認証器2がユーザ14の見えやすい部位に装着される場合において、管理区域12等に設置した監視カメラの画像にて認証器2の像を検出し、ユーザ14の像との位置関係に基づいて認証器2の装着を検知することもできる。
2 認証器、4 管理装置、6 管理主装置、8 タグリーダ、10 無線中継器、12 管理区域、14 ユーザ、16 指定区域、20 ゲート、22 ドア、30 無線タグ、32 装着センサ、34 生体情報センサ、36 動きセンサ、38 無線通信部、40 出力部、42 制御部、44 記憶部、46 バッテリ、50 装着状態監視部、52 生体情報取得部、54 生体認証部、70 登録生体情報、80 制御部、82 記憶部、84 通信インターフェース、90 入場許否判定部、92 進入許否判定部、94 帯同監視部。

Claims (6)

  1. 識別信号を発信する発信器を備え利用者に装着される認証器を用い、管理区域への前記利用者の入場、及び前記管理区域内の指定区域への進入を管理する入場管理システムであって、
    前記入場に際し、その許否を判定する入場許否判定手段と、
    前記進入に際し、その許否を判定する進入許否判定手段と、
    前記識別信号を受信して、前記利用者が前記認証器を帯同しているか否かを監視する帯同監視手段と、
    前記認証器の装着状態を検知して前記利用者が前記認証器を装着しているか否かを監視する装着状態監視手段と、を有し、
    前記入場許否判定手段は、前記認証器を帯同している前記利用者に対して前記入場を許可し、
    前記進入許否判定手段は、前記認証器を帯同かつ装着している前記利用者に対して前記進入を許可すること、
    を特徴とする入場管理システム。
  2. 請求項1に記載の入場管理システムにおいて、
    前記装着状態監視手段は、前記指定区域内で前記認証器の非装着が検知された場合に異常と判定すること、を特徴とする入場管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の入場管理システムにおいて、
    前記認証器は前記利用者に対する通知手段を有し、
    前記装着状態監視手段は、前記入場から予め定めた猶予期間内に前記認証器の装着が検知されなかった場合に、前記通知手段を介して前記利用者に前記認証器の装着を指示すること、
    を特徴とする入場管理システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の入場管理システムにおいて、
    前記認証器は、装着した前記利用者から生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、
    当該入場管理システムはさらに、前記認証器にて取得した前記生体情報により前記利用者について生体認証を行う生体認証手段を有し、
    前記進入許否判定手段は、前記生体認証が成功していなければ前記進入を拒否すること、
    を特徴とする入場管理システム。
  5. 請求項4に記載の入場管理システムにおいて、
    前記生体認証が成功した結果を前記認証器が非装着となるまでは維持し、
    前記進入許否判定手段は、前記生体認証の成功が維持されている場合に前記進入を許可すること、
    を特徴とする入場管理システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の入場管理システムに用いられる認証器であって、
    前記識別信号を発信する発信器と、
    当該認証器が前記利用者に装着されていることを検知する装着センサと、
    を有することを特徴とする認証器。
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