JP2015183715A - 油圧クラッチ装置 - Google Patents
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Description
特に発進時などでは、例えば、クラッチレバーを十分握って油圧クラッチが切断状態にあるときからクラッチレバーを徐々に開放してクラッチ作動油圧を緩やかに下げて油圧クラッチを半クラッチ状態を経て接続状態に滑らかに移行するようにクラッチ操作をしないと機関停止(エンスト)するようなことが起こるので、繊細なクラッチ操作が要求される。
上昇率が低くなったレバー操作量の範囲に半クラッチ状態があるので、レバー操作量に対するクラッチ圧力の変動は小さく抑えられ、クラッチの断接を円滑に行えるようにしている。
したがって、半クラッチ状態を現出するクラッチ圧力の範囲は、レバー操作の開始からクラッチ圧力の上昇率が急激に低下するまでの範囲のうち、少なくともクラッチが接続状態とみなせる範囲を除いた一部の範囲である。
また、通常の油圧系統の油路に圧力調整機構を外部に突出させて設けることになり、油圧系統が複雑化するとともに、配置スペースを別途確保する必要がある。
内燃機関の動力を駆動輪に伝達する駆動系に介設され動力伝達の断接を行う油圧クラッチ(51)を備え、
マニュアルによるクラッチ操作によりマスタシリンダ(17)に生じた油圧がスレーブシリンダ(70)に出力されて、同スレーブシリンダ(70)のシリンダケース(71)内にシリンダ軸線方向に移動可能に収容されたスレーブピストン(72)にクラッチ操作量(S)に応じたクラッチ作動油圧(P)が作用して前記油圧クラッチ(51)に設けられたクラッチスプリング(58)の付勢力に抗して前記スレーブピストン(70)が作動し、同スレーブピストン(70)の作動が伝達ロッド(60)を介して前記油圧クラッチ(51)を断接する油圧クラッチ装置において、
前記スレーブピストン(72)は、前記スレーブシリンダ(70)に入力されたクラッチ作動油圧を受けて前記シリンダケース(71)内をシリンダ軸線方向に移動する入力側ピストン(73)と、同入力側ピストン(73)にシリンダ軸線方向の相対移動を可能に支持され前記伝達ロッド(60)に連結する出力側ピストン(74)と、前記入力側ピストン(73)と前記出力側ピストン(74)とのシリンダ軸方向の間に挟まれて介在する弾性部材(75)とからなり、
前記クラッチ作動油圧(P)が所定の範囲にあるときにのみ、前記入力側ピストン(73)に作用する前記クラッチ作動油圧(P)による押圧力と前記出力側ピストン(74)に作用する前記クラッチスプリング(58)のばね力とにより、前記弾性部材(75)が弾性変形して前記入力側ピストン(73)と前記出力側ピストン(74)とが相対移動することを特徴とする油圧クラッチ装置である。
請求項1記載の油圧クラッチ装置において、
前記入力側ピストン(73)は、入力側ピストン円筒部(73a)と入力側ピストン底壁部(73b)とで有底円筒状に形成され、
前記出力側ピストン(74)は、前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側にシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合して収容され、
前記弾性部材(75)は、前記入力側ピストン底壁部(73b)と前記出力側ピストン(74)との間に挟持されることを特徴とする。
請求項2記載の油圧クラッチ装置において、
前記弾性部材(75)は、前記クラッチ作動油圧(P)が所定の範囲にあるときにのみ、撓むようにばね定数と撓み量を設定した皿ばね(75)であることを特徴とする。
請求項3記載の油圧クラッチ装置において、
前記入力側ピストン底壁部(73b)と前記皿ばね(75)との間に環状のスプリングシート(78)が介装され、
前記スプリングシート(78)の外周縁には前記皿ばね(75)の外周端部に当接する環状凸部(78p)が形成され、
前記出力側ピストン(74)には前記皿ばね(75)の内周端部に当接する環状凸部(74p)が形成されることを特徴とする。
請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の油圧クラッチのクラッチ装置において、 前記入力側ピストン底壁部(73a)と前記出力側ピストン(74)の互いに対向する中心部位の間に、前記入力側ピストン底壁部(73a)と前記出力側ピストン(74)の互いに近づく相対移動を所定の位置関係で規制する移動規制部材(77)が介装されることを特徴とする。
請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の油圧クラッチ装置において、
前記入力側ピストン円筒部(73a)の開口端部には、前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側に収容される前記出力側ピストン(74)の脱落を防止するロック部材(79)が螺合されることを特徴とする。
請求項6記載の油圧クラッチ装置において、
前記スレーブシリンダ(70)の前記シリンダケース(71)が、前記入力側ピストン(73)をシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合するケース円筒部(71a)とケース底壁部(71b)とで有底円筒状に形成され、
前記ケース底壁部(71b)と前記入力側ピストン底壁部(73b)との間に、前記弾性部材(75)の弾性変形による弾性力よりも十分小さいばね力で前記入力側ピストン(73)を付勢するコイルスプリング(80)が圧縮状態で介装され、
前記入力側ピストン底壁部(73b)の円形の外面の中心位置に、前記コイルスプリング(80)の端部を内側から保持するとともに工具を掛合できる多角形突起部(73p)が突出形成されることを特徴とする。
請求項2ないし請求項7のいずれか1項記載の油圧クラッチ装置において、
前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側にシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合して収容される前記出力側ピストン(74)には、入力側ピストン底壁部(73b)側の内空間と反対側の外部とを連通するエア抜き孔(74bh)が形成されることを特徴とする。
また、スレーブシリンダ(70)内で入力側ピストン(73)と出力側ピストン(74)との間に弾性部材(75)が挟まれる簡単でコンパクトな構造で安価であり、別途配置スペースも必要としない。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
メインフレーム4,4およびセンタフレーム5,5に懸架されて内燃機関Eが搭載される。
内燃機関Eの動力は、スイングアーム8内を前後に延びるドライブシャフト9を介して後輪Wrに伝達される。
車体フレームFおよび内燃機関Eは、車体カバー11により部分的に覆われる。
クラッチレバー16の握り操作は、グリップ部15gの付け根部分に設けられたマスタシリンダ17を駆動する。
マスタシリンダ17からは油圧ホース18が延出している。
後バンク気筒列Brの各気筒のシリンダボア内をピストン31rが摺動し、ピストン31rとクランク軸30のクランクピンとにコンロッド32rが連接されている。
なお、同一クランクピンには、前バンク気筒列Bfのピストン(図示せず)と連接するコンロッド32fがともに軸支されている。
歯車変速機Mのメイン軸41には、6速分の駆動歯車m1〜m6が軸支され、カウンタ軸42には、6速分の被動歯車n1〜n6が軸支され、対応する変速段どうしが互いに噛合している。
歯車変速機Mは、これらシフタの移動により変速がなされる。
カム式トルクダンパ機構45は、出力軸43にスプライン嵌合した雄カム部材45bがスプリング45sに付勢され、雄カム部材45bのカム凸部が中間被動歯車45aに形成されたカム凹部に係合することで構成されており、中間被動歯車45aの回転をカム式トルクダンパ機構45を介して出力軸43に伝達する。
メイン軸41の右端部に設けられる湿式の多板摩擦クラッチ51は、クランク軸30とメイン軸41との間に介設され、これらの間の動力の伝達を断接する。
多板摩擦クラッチ51は、メイン軸41に回転自在に軸支されたクラッチアウタ52が、クランク軸30に嵌着されたプライマリドライブギヤ34に噛合するプライマリドリブンギヤ35をダンパ36を介して保持して、クランク軸30からの動力がクラッチアウタ52に入力される。
クラッチアウタ52とプレッシャプレート55の間には、相対回転差が生じた際に、プレッシャプレート55を軸方向に移動させるスリッパー用のカム機構56が設けられている。
メイン軸41は、軸心に軸孔が穿孔されており、同軸孔を伝達ロッド60が軸方向に摺動自在に貫通している。
スレーブシリンダ70は、前記したマスタシリンダ17と油圧ホース18で連結されている(図1参照)。
ケース円筒部71aに形成されたフランジ部71fには、シリンダケース71をクランクケース20にボルト85により取り付けるためのボルトボス部71dが周方向3カ所に形成されている。
入力側ピストン円筒部73aの開口端部の内周面には雌ねじ73sが形成されている。
入力側ピストン底壁部73bの内面には中央に円穴73dが形成されており、同円穴73dには円板状のシム77が嵌合保持される。
シム77の厚さは円穴73dの深さより大きいので、シム77は円穴73dより幾らか突出する。
このシム77の突出量は、シム77の交換により調節することができる。
環状底壁部74bの内周縁に環状凸部74pが左方に若干突出して形成されている。
スプリングシート78は、中空円板状をなし、外径が皿ばね75の外径と等しく、内径は皿ばね75の内径より大きい。
そして、スプリングシート78の外周縁には皿ばね75の外周端部に当接する環状凸部78pが形成されている。
ロック部材79は、外周面に入力側ピストン円筒部73aの雌ねじ73sに螺合する雄ねじ79sが形成された扁平円筒部79aの右端部にフランジ部79fが形成されており、扁平円筒部79aの右側内周面には星形多角形の工具掛合孔79hが形成されている。
フランジ部79fの外径は入力側ピストン73の入力側ピストン円筒部73aの外径に略等しい。
入力側ピストン73の入力側ピストン底壁部73bに対して出力側ピストン74は、中央底壁部74dがシム77に接するまで、皿ばね75の弾性変形に伴うばね力に抗して近づけることができる。
シム77を交換して、その厚みを変えることで、入力側ピストン73に対する出力側ピストン74の相対的な移動距離は調整することができる。
シリンダケース71のケース底壁部71bとスレーブピストン72側の入力側ピストン底壁部73bとの間に油室90が形成される。
油室90は入力孔71cに連通している。
取付ハウジング81は、ハウジング円筒部81aとハウジング底壁部81bとで有底円筒状なし、ハウジング円筒部81aの外周面には周方向3カ所にボルトボス部81dが膨出して形成され、円形のハウジング底壁部81bの中心に円孔81hが形成されている。
シリンダケース71のケース円筒部71aに形成されたフランジ部71fに、取付ハウジング81のハウジング円筒部81aの端面が対向しており、両者間にシール部材82が介装されて、シリンダケース71のボルトボス部71dと取付ハウジング81のボルトボス部81dとを同軸に合わせて、シリンダケース71に取付ハウジング81が嵌合する。
取付ハウジング81は、クランクケース20の左側の側壁におけるメイン軸41を軸支する部分に取り付けられる。
このとき、メイン軸41の軸孔を貫通する伝達ロッド60のクランクケース20の側壁より左方に突出した左端部を、取付ハウジング81のハウジング底壁部81bの円孔81hに挿通し、さらにスレーブピストン72のロック部材79の工具掛合孔79hに挿通して、出力側ピストン74の内筒部74cに嵌入する。
一方で、入力側ピストン73は、コイルスプリング80のばね力を受けて右方に付勢されているが、入力側ピストン73のばね力はクラッチスプリング58のばね力および皿ばね75のばね力に比べて十分小さく、スレーブピストン72の挙動を抑える程度のものである。
油室90に入力されたクラッチ作動油圧は、スレーブシリンダ70の入力側ピストン73に作用し、さらに皿ばね75を介して出力側ピストン74に作用して、クラッチスプリング58のばね力に抗して出力側ピストン74および伝達ロッド60を右方に移動すると、伝達ロッド60は多板摩擦クラッチ51のクラッチ作動プレート62を右方に移動して、多板摩擦クラッチ51の接続状態を解除して切断状態とすることができる。
スレーブピストンが一体に形成された従来の油圧クラッチ装置における特性曲線A´を破線で示し、本スレーブピストン72を用いた本実施の形態に係る油圧クラッチ装置50における特性曲線Aを実線で示している。
従来の油圧クラッチ装置も本実施の形態に係る油圧クラッチ装置のマスタシリンダ17を使用している。
従来の油圧クラッチ装置の場合、この半クラッチ作動油圧範囲Phにおいても、その前後と変わらず略一定の上昇率を示しており、クラッチ操作量Sの変位に対するクラッチ作動油圧Pの変動は変わらず、よって半クラッチ状態にあってもクラッチ操作が多板摩擦クラッチ51に敏感に作用して、多板摩擦クラッチ51のより円滑な断接が期待できない。
また、スレーブシリンダ70内で入力側ピストン73と出力側ピストン74との間に皿ばね75が挟まれる簡単でコンパクトな構造で安価であり、別途配置スペースも必要としない。
E…内燃機関、D…伝動装置、M…歯車変速機、
1…自動二輪車、15…ハンドル、16…クラッチレバー、17…マスタシリンダ、18…油圧ホース、19…流入接続管、20…クランクケース、30…クランク軸、41…メイン軸、
50…油圧クラッチ装置、51…多板摩擦クラッチ、52…クラッチアウタ、53…クラッチセンタ、54…クラッチ板、55…プレッシャプレート、58…クラッチスプリング、60…伝達ロッド、62…クラッチ作動プレート、
70…スレーブシリンダ、71…シリンダケース、71a…ケース円筒部、71b…ケース底壁部、72…スレーブピストン、73…入力側ピストン、73a…入力側ピストン円筒部、73b…入力側ピストン底壁部、73p…六角形突起部、74…出力側ピストン、74bh…エア抜き孔、75…皿ばね、76…Oリング、77…シム、78…スプリングシート、79…ロック部材、
80…コイルスプリング、81…取付ハウジング、90…油室。
Claims (8)
- 内燃機関の動力を駆動輪に伝達する駆動系に介設され動力伝達の断接を行う油圧クラッチ(51)を備え、
マニュアルによるクラッチ操作によりマスタシリンダ(17)に生じた油圧がスレーブシリンダ(70)に出力されて、同スレーブシリンダ(70)のシリンダケース(71)内にシリンダ軸線方向に移動可能に収容されたスレーブピストン(72)にクラッチ操作量(S)に応じたクラッチ作動油圧(P)が作用して前記油圧クラッチ(51)に設けられたクラッチスプリング(58)の付勢力に抗して前記スレーブピストン(70)が作動し、同スレーブピストン(70)の作動が伝達ロッド(60)を介して前記油圧クラッチ(51)を断接する油圧クラッチ装置において、
前記スレーブピストン(72)は、前記スレーブシリンダ(70)に入力されたクラッチ作動油圧を受けて前記シリンダケース(71)内をシリンダ軸線方向に移動する入力側ピストン(73)と、同入力側ピストン(73)にシリンダ軸線方向の相対移動を可能に支持され前記伝達ロッド(60)に連結する出力側ピストン(74)と、前記入力側ピストン(73)と前記出力側ピストン(74)とのシリンダ軸方向の間に挟まれて介在する弾性部材(75)とからなり、
前記クラッチ作動油圧(P)が所定の範囲にあるときにのみ、前記入力側ピストン(73)に作用する前記クラッチ作動油圧(P)による押圧力と前記出力側ピストン(74)に作用する前記クラッチスプリング(58)のばね力とにより、前記弾性部材(75)が弾性変形して前記入力側ピストン(73)と前記出力側ピストン(74)とが相対移動することを特徴とする油圧クラッチ装置。 - 前記入力側ピストン(73)は、入力側ピストン円筒部(73a)と入力側ピストン底壁部(73b)とで有底円筒状に形成され、
前記出力側ピストン(74)は、前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側にシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合して収容され、
前記弾性部材(75)は、前記入力側ピストン底壁部(73b)と前記出力側ピストン(74)との間に挟持されることを特徴とする請求項1記載の油圧クラッチ装置。 - 前記弾性部材(75)は、前記クラッチ作動油圧(P)が所定の範囲にあるときにのみ、撓むようにばね定数と撓み量を設定した皿ばね(75)であることを特徴とする請求項2記載の油圧クラッチ装置。
- 前記入力側ピストン底壁部(73b)と前記皿ばね(75)との間に環状のスプリングシート(78)が介装され、
前記スプリングシート(78)の外周縁には前記皿ばね(75)の外周端部に当接する環状凸部(78p)が形成され、
前記出力側ピストン(74)には前記皿ばね(75)の内周端部に当接する環状凸部(74p)が形成されることを特徴とする請求項3記載の油圧クラッチ装置。 - 前記入力側ピストン底壁部(73a)と前記出力側ピストン(74)の互いに対向する中心部位の間に、前記入力側ピストン底壁部(73a)と前記出力側ピストン(74)の互いに近づく相対移動を所定の位置関係で規制する移動規制部材(77)が介装されることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の油圧クラッチのクラッチ装置。
- 前記入力側ピストン円筒部(73a)の開口端部には、前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側に収容される前記出力側ピストン(74)の脱落を防止するロック部材(79)が螺合されることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の油圧クラッチ装置。
- 前記スレーブシリンダ(70)の前記シリンダケース(71)が、前記入力側ピストン(73)をシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合するケース円筒部(71a)とケース底壁部(71b)とで有底円筒状に形成され、
前記ケース底壁部(71b)と前記入力側ピストン底壁部(73b)との間に、前記弾性部材(75)の弾性変形による弾性力よりも十分小さいばね力で前記入力側ピストン(73)を付勢するコイルスプリング(80)が圧縮状態で介装され、
前記入力側ピストン底壁部(73b)の円形の外面の中心位置に、前記コイルスプリング(80)の端部を内側から保持するとともに工具を掛合できる多角形突起部(73p)が突出形成されることを特徴とする請求項6記載の油圧クラッチ装置。 - 前記入力側ピストン円筒部(73a)の内側にシリンダ軸線方向に摺動自在に嵌合して収容される前記出力側ピストン(74)には、入力側ピストン底壁部(73b)側の内空間と反対側の外部とを連通するエア抜き孔(74bh)が形成されることを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれか1項記載の油圧クラッチ装置。
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