JP2015182461A - 芯材を有する押出し成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】リサイクルや軽量化を目的として押出し成形品の被覆層又は中空シール部を熱可塑性エラストマー樹脂によって成形し、シールリップと車体パネルを密封できる芯材を有する押出し成形品の提供。【解決手段】対向する側部7および基部6からなる断面略U字形の芯材3と芯材3の外周に熱可塑性エラストマーからなる被覆層4と中空シール部2が形成され、側部7にはシールリップ5を形成し、シールリップ5の一部が被覆層4又は中空シール部2の熱可塑性エラストマーより軟質の熱可塑性エラストマー組成物からなる軟質部8によって形成された芯材を有する押出し成形品1。前記熱可塑性エラストマーがSiS及び/又は水添SiSと結晶性オレフィン樹脂と非芳香族系ゴム用軟化剤と水添石油樹脂からなる芯材を有する押出し成型品1。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のドア、トランク、バックドア、スライドドア等の車体の開口部周縁のフランジに装着するウェザーストリップ、トリム等の芯材を有する押出し成形品に関するものである。
自動車のドア、トランク、バックドア、スライドドア等の車体の開口部周縁のフランジ(13)に装着するウェザーストリップ、トリム等の芯材を有する押出し成形品(1)は、リサイクルや軽量化を目的として被覆層(4)または中空シール部(2)が熱可塑性エラストマー樹脂によって一体に押出し成形している。
そして、押出し成形品(1)のシールリップ(5)によって車体パネル(11)との密封をして雨水のくぐり抜け等による浸入防止がされているが、被覆層(4)または中空シール部(2)と同一の熱可塑性エラストマーによって形成されていると、被覆層(4)は一般的にタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が40〜85のオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用され、中空シール部(2)は一般的にタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が20〜40のオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用され、被覆層(4)または中空シール部(2)は該シールリップ(5)の材質としては硬すぎるために車体パネル(11)との完全な密封ができずに水が浸入する不具合等の問題点が発生している。
そして、押出し成形品(1)のシールリップ(5)によって車体パネル(11)との密封をして雨水のくぐり抜け等による浸入防止がされているが、被覆層(4)または中空シール部(2)と同一の熱可塑性エラストマーによって形成されていると、被覆層(4)は一般的にタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が40〜85のオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用され、中空シール部(2)は一般的にタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が20〜40のオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用され、被覆層(4)または中空シール部(2)は該シールリップ(5)の材質としては硬すぎるために車体パネル(11)との完全な密封ができずに水が浸入する不具合等の問題点が発生している。
シールリップと車体パネルを密封する例としては、先行技術文献に開示された図3のように高発泡スポンジ28が付設されて、雨水のくぐり抜け等による浸入防止がされているが、リサイクルや軽量化を目的として押出し成形品(1)の被覆層(4)または中空シール部(2)を熱可塑性エラストマーによって形成すると、ゴム製からなる高発泡スポンジは被覆層の熱可塑性エラストマーと、一体に押出し成形することが大変に困難である。
本発明の芯材を有する押出し成形品は、上記の問題点を解決するもので、押出し成形品(1)は、対向する側部(7)(7)および基部(6)からなる断面略U字形の芯材(3)と該芯材(3)の外周に熱可塑性エラストマーからなる被覆層(4)と中空シール部(2)が形成され、該側部(7)にはシールリップ(5)を形成し、該シールリップ(5)の一部は該被覆層(4)及び該中空シール部(2)の熱可塑性エラストマーより軟質の熱可塑性エラストマー組成物からなる軟質部(8)によって形成するものである。
該側部(7)には軟質部(8)を形成した複数の該シールリップ(5)(5)を形成するものである。
該シールリップ(5)の全体に軟質部(8)を形成するものである。
該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物が、
(a)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及びその80〜20重量%が3,4−結合を有する所のブロック共重合体、または該ブロック共重合体のイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されているところの水添ブロック共重合体。)
(b)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその70〜100重量%が1,4−結合を有する所のブロック共重合体、または、イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添加されている水添ブロック共重合体)45〜660重量部。
(c)曲げ弾性率が50〜1000MPaの結晶性オレフィン系樹脂10〜35重量部。
(d)非芳香族系ゴム用軟化剤 220〜450重量部。
(e)水添石油樹脂 10〜180重量部。
からなるものである。
(a)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及びその80〜20重量%が3,4−結合を有する所のブロック共重合体、または該ブロック共重合体のイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されているところの水添ブロック共重合体。)
(b)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその70〜100重量%が1,4−結合を有する所のブロック共重合体、または、イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添加されている水添ブロック共重合体)45〜660重量部。
(c)曲げ弾性率が50〜1000MPaの結晶性オレフィン系樹脂10〜35重量部。
(d)非芳香族系ゴム用軟化剤 220〜450重量部。
(e)水添石油樹脂 10〜180重量部。
からなるものである。
該軟質部(8)を形成する熱可塑性エラストマー組成物はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が1〜20からなるものである。
該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物が粘着性のあるものである。
該芯材(3)の対向する側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成され、該受圧部(10)が該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物からなるものである。
従来この種の自動車の開口周縁に装着する芯材を有する押出し成形品(1)のように、シールリップ(5)がゴム製の高発泡スポンジによって形成され、雨水のくぐり抜け等による浸入防止がされているが、リサイクルや軽量化を目的とした被覆層が熱可塑性エラストマー樹脂の押出し成形品とゴム製の高発泡スポンジは一体に押出し成形することが困難である。
本発明の押出し成形品(1)は、断面略U字形の芯材(3)の外周に熱可塑性エラストマーからなる被覆層(4)と中空シール部(2)が形成され、シールリップ(5)の一部が該被覆層(4)または該中空シール部(2)の熱可塑性エラストマーより軟質の熱可塑性エラストマー組成物からなる軟質部(8)によって形成されたことで、シールリップ(5)と車体パネル(11)とを密封して雨水のくぐり抜け等による浸入防止ができる効果がある。
さらに、押出し成形品(1)が熱可塑性エラストマーの被覆層(4)と中空シール部(2)によって形成されるためリサイクルや軽量化ができる効果がある。
また、軟質部(8)を形成した複数の該シールリップ(5)(5)を形成することで、シールリップ(5)と車体パネル(11)との密封を更に高める効果がある。
そして、該軟質部(8)を形成する熱可塑性エラストマー組成物はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が1〜20によって形成され、また、該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物が粘着性を有することで、シールリップ(5)と車体パネル(11)との密封を高める効果がある。
また、該芯材(3)の対向する側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成され、該受圧部(10)が該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物からなることで、受圧部(10)とフランジ(13)との密封を高める効果があり、シールリップ(5)の軟質部(8)による密封性と合せて、更に雨水のくぐり抜け等による浸入防止ができる効果がある。
本発明の実施の形態として図面について説明すると、図1は、自動車のドア、トランク、バックドア、スライドドア等の車体の開口部周縁のフランジに装着する芯材を有する押出し成形品の断面図を示すもので、押出し成形品(1)は、対向する側部(7)(7)および基部(6)からなる断面略U字形の芯材(3)と該芯材(3)の外周に熱可塑性エラストマーからなる被覆層(4)と中空シール部(2)が形成され、該側部(7)には車体パネル(11)を密封するためのシールリップ(5)を形成し、該シールリップ(5)の一部が該被覆層(4)または該中空シール部(2)の熱可塑性エラストマーより軟質の熱可塑性エラストマー組成物からなる軟質部(8)によって形成されている。
そして、該芯材(3)の対向する側部(7)(7)の内側にはフランジ(13)に装着するための保持片(9)(9)が形成され、該側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成されている。また、該保持片(9)(9)は必要に応じて非対称または対称の数量や、形状の大小に設計することができ、中空シール部(2)は該芯材(3)の基部(6)または側部(7)の外側の所望する位置に形成され、中空シール部(2)の形状は、必要に応じて角形、円形、楕円形等のさまざまな各種の形状によって形成されている。
そして、該芯材(3)の対向する側部(7)(7)の内側にはフランジ(13)に装着するための保持片(9)(9)が形成され、該側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成されている。また、該保持片(9)(9)は必要に応じて非対称または対称の数量や、形状の大小に設計することができ、中空シール部(2)は該芯材(3)の基部(6)または側部(7)の外側の所望する位置に形成され、中空シール部(2)の形状は、必要に応じて角形、円形、楕円形等のさまざまな各種の形状によって形成されている。
図2は、該側部(7)に軟質部(8)を形成した複数の該シールリップ(5)(5)が形成され、該軟質部(8)は該シールリップ(5)(5)の裏面層または先端部の所望する部分に形成されている。
また図3は、該シールリップ(5)の全体に軟質部(8)を形成されている。
また図3は、該シールリップ(5)の全体に軟質部(8)を形成されている。
図4、図5に示すものは、押出し成形品(1)を該芯材(3)の対向する側部(7)(7)の内側の保持片(9)(9)によってフランジ(13)に装着した状態を示し、図4に示すものは、一方の側部(7)に該シールリップ(5)(5)が形成され、車体パネル(11)に押圧されて密封し、フランジ(13)の端部に受圧部(10)が押圧されて密封している。
更に、図5に示すものは、側部(7)(7)の両側に該シールリップ(5)(5)が形成され、車体パネル(11)(11)に押圧されて密封されている。
更に、図5に示すものは、側部(7)(7)の両側に該シールリップ(5)(5)が形成され、車体パネル(11)(11)に押圧されて密封されている。
図6は本発明の他の例を示し、中空シール部(2)は該芯材(3)の側部(7)の外側の位置に形成され、側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成されていない。
図7、図8に示すものは、本発明の押出し成形品(1)の芯材(3)の実施例を示すもので、図7は芯材(3)の左右側部(7)(7)及び基部(6)に切除部(18)(18)を相対向する位置に形成し、図8に示すものは、本発明の芯材(3)の基部(6)及び側部(7)(7)に切除部(18)(18)を互い違いの位置に形成される。
また、図9は、本発明の押出し成形品(1)を使用した水漏れ試験の試験方法の断面の概略を示し、該押出し成形品(1)を金属製の実験用水槽(22)に組みつけて、受圧部(10)が押圧され、水(21)を実験用水槽(22)の内側及び中空シール部(2)の高さの途中までに満たした断面を示しているものである。符号(23)は水槽外部を示す。
そして、軟質部(8)を形成する軟質の熱可塑性エラストマー組成物の成分が、
成分(a):芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及びその80〜20重量%が3,4−結合を有する所のブロック共重合体、または該ブロック共重合体のイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されているところの水添ブロック共重合体。)
成分(b):芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその70〜100重量%が1,4−結合を有する所のブロック共重合体、または、イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添加されている水添ブロック共重合体)45〜660重量部。
成分(c):曲げ弾性率が50〜1000MPaの結晶性オレフィン系樹脂10〜35重量部。
成分(d):非芳香族系ゴム用軟化剤 220〜450重量部。
成分(e):水添石油樹脂 10〜180重量部。
からなる熱可塑性エラストマー組成物によって形成される。
成分(a):芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体100重量部。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及びその80〜20重量%が3,4−結合を有する所のブロック共重合体、または該ブロック共重合体のイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されているところの水添ブロック共重合体。)
成分(b):芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその70〜100重量%が1,4−結合を有する所のブロック共重合体、または、イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添加されている水添ブロック共重合体)45〜660重量部。
成分(c):曲げ弾性率が50〜1000MPaの結晶性オレフィン系樹脂10〜35重量部。
成分(d):非芳香族系ゴム用軟化剤 220〜450重量部。
成分(e):水添石油樹脂 10〜180重量部。
からなる熱可塑性エラストマー組成物によって形成される。
該軟質部(8)がタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が1〜20の熱可塑性エラストマー組成物によって形成されている。
該軟質部(8)が粘着性のある熱可塑性エラストマー組成物によって形成されている。
該受圧部(10)が該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物によって形成されている。
そして、押出し成形品を構成する材料の例としては、断面略U字形の芯材(3)は硬質合成樹脂からなり、硬質合成樹脂としてはタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が85以上のオレフィン系樹脂またはオレフィン系樹脂にタルクの粉体を20〜50重量%混合した混合合成樹脂によって形成される。
更に、被覆層(4)はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が40〜85のオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体によって形成され、また中空シール部(2)はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が20〜60のオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体によって形成される。
更に、被覆層(4)はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が40〜85のオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体によって形成され、また中空シール部(2)はタイプAデュロメータ硬さ(JIS K6253、15秒後値)が20〜60のオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体によって形成される。
以下に本発明の請求項4による軟質部(8)を形成する熱可塑性エラストマー組成物の実施例に使用した材料について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例および比較例で使用した材料および試験方法は以下の通りである。
材料
成分(a):
水添SIS:ハイブラー7125(クラレ株式会社製)
スチレン含有量:20重量%,イソプレン含有量,80%
水素添加率0%
成分(b):
SEEPS:セプトン4077(クラレ株式会社製)
スチレン含有量:30重量%,イソプレン含有量:70%
水素添加率90%以上
数平均分子量 260,000
重量平均分子量320,000
成分(c):
PP:FX4E(日本ポリプロ株式会社製)
ポリプロピレン,MFR5.3g/10min,曲げ弾性率650MPa
成分(d):
パラフィンオイル:PW−90(商品名、出光興産社製),n−パラフィン系オイル、重量平均分子量540,40℃における動的粘度95.54cSt、
100℃における動的粘度11.25cSt、流動点−15℃、引火点(COC)270℃
成分(e):
水添石油樹脂:アイマープP140(出光石油化学株式会社製)
C5−芳香族系共重合水素添加樹脂
上記実施例は、各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条件は、次の通りであった。2軸系押出機(L/D=47)を使用し、混練温度160℃〜240℃及びスクリューか移転数100rpm得られた樹脂組成物について上気した試験を行い、その結果を表1に示す。
比較例1
TPS:スチレン系樹脂
リケンテクノス レオストマー LJ−1040N
比較例2
TPO:オレフィン系樹脂
リケンテクノス マルチューズレオストマー LE−3140N
成分(a):
水添SIS:ハイブラー7125(クラレ株式会社製)
スチレン含有量:20重量%,イソプレン含有量,80%
水素添加率0%
成分(b):
SEEPS:セプトン4077(クラレ株式会社製)
スチレン含有量:30重量%,イソプレン含有量:70%
水素添加率90%以上
数平均分子量 260,000
重量平均分子量320,000
成分(c):
PP:FX4E(日本ポリプロ株式会社製)
ポリプロピレン,MFR5.3g/10min,曲げ弾性率650MPa
成分(d):
パラフィンオイル:PW−90(商品名、出光興産社製),n−パラフィン系オイル、重量平均分子量540,40℃における動的粘度95.54cSt、
100℃における動的粘度11.25cSt、流動点−15℃、引火点(COC)270℃
成分(e):
水添石油樹脂:アイマープP140(出光石油化学株式会社製)
C5−芳香族系共重合水素添加樹脂
上記実施例は、各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条件は、次の通りであった。2軸系押出機(L/D=47)を使用し、混練温度160℃〜240℃及びスクリューか移転数100rpm得られた樹脂組成物について上気した試験を行い、その結果を表1に示す。
比較例1
TPS:スチレン系樹脂
リケンテクノス レオストマー LJ−1040N
比較例2
TPO:オレフィン系樹脂
リケンテクノス マルチューズレオストマー LE−3140N
試験方法
(1)硬さ:JIS K6253(15秒後値)に準拠し、6mm厚のプレスシートを試験用として用い、タイプAデュロメータ硬さにて測定を行った。
(2)圧縮永久ひずみ(%):JIS K6262に準拠し、プレス成形によって得られた直径:13mm、厚さ:6.3mmの円柱状の試験片を使用した。試験条件は、圧縮率25%、70℃×22時間とした。
(3)粘着力(N/100mm幅):塗装板(板厚3mm×100mm長さ)に1mm厚のプレスシートをセットし、荷重500gを加える。23℃×24時間後に引張試験機(引張速度10mm/分)で測定する。
(4)水漏れ試験:図9に示す如く本発明の押出し成形品(1)を実験用水槽(22)に組み付けて水(21)を満たし、水(21)が23℃×48時間後に水槽外部(23)に漏れるのを測定した。
○:漏れない
×:漏れる
(5)押出し成形性:押出し成形機においての押出し成形性を確認して判断する。
○:良い
×:悪い
(1)硬さ:JIS K6253(15秒後値)に準拠し、6mm厚のプレスシートを試験用として用い、タイプAデュロメータ硬さにて測定を行った。
(2)圧縮永久ひずみ(%):JIS K6262に準拠し、プレス成形によって得られた直径:13mm、厚さ:6.3mmの円柱状の試験片を使用した。試験条件は、圧縮率25%、70℃×22時間とした。
(3)粘着力(N/100mm幅):塗装板(板厚3mm×100mm長さ)に1mm厚のプレスシートをセットし、荷重500gを加える。23℃×24時間後に引張試験機(引張速度10mm/分)で測定する。
(4)水漏れ試験:図9に示す如く本発明の押出し成形品(1)を実験用水槽(22)に組み付けて水(21)を満たし、水(21)が23℃×48時間後に水槽外部(23)に漏れるのを測定した。
○:漏れない
×:漏れる
(5)押出し成形性:押出し成形機においての押出し成形性を確認して判断する。
○:良い
×:悪い
実施例1〜3及び比較例1〜2
表1に示す各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条件は、次の通りであった。
2軸系押出機(L/D=47)を使用し、混練温度160℃〜240℃及びスクリュー回転数100rpm得られた樹脂組成物について上記した(1)硬さと(2)圧縮永久ひずみと(3)粘着力の試験を行い、その結果を表1に示す。次に、(4)水漏れ試験と(5)押出し成形性の確認は、押出し成形によって、図1の如く押出し成形品を形成し、評価結果を表1に示す。
表1に示す各成分を一括で溶融混練した。溶融混練条件は、次の通りであった。
2軸系押出機(L/D=47)を使用し、混練温度160℃〜240℃及びスクリュー回転数100rpm得られた樹脂組成物について上記した(1)硬さと(2)圧縮永久ひずみと(3)粘着力の試験を行い、その結果を表1に示す。次に、(4)水漏れ試験と(5)押出し成形性の確認は、押出し成形によって、図1の如く押出し成形品を形成し、評価結果を表1に示す。
表1より明らかなように、実施例1〜3は、請求項4に記載された本発明の軟質部(8)を形成する熱可塑性エラストマー組成物である。水漏れ試験で優れていた。一方、比較例1〜2は、請求項4における成分の範囲外にした熱可塑性エラストマー組成物で水漏れ試験に問題がある。
1 押出し成形品
2 中空シール部
3 芯材
4 被覆層
5 シールリップ
6 基部
7 側部
8 軟質部
9 保持片
10 受圧部
11 車体パネル
13 フランジ
18 切除部
21 水
22 実験用水槽
23 水槽外部
2 中空シール部
3 芯材
4 被覆層
5 シールリップ
6 基部
7 側部
8 軟質部
9 保持片
10 受圧部
11 車体パネル
13 フランジ
18 切除部
21 水
22 実験用水槽
23 水槽外部
Claims (7)
- 自動車の車体開口部周縁のフランジに装着する芯材を有する押出し成形品(1)は、対向する側部(7)(7)および基部(6)からなる断面略U字形の芯材(3)と該芯材(3)の外周に熱可塑性エラストマーからなる被覆層(4)と中空シール部(2)が形成され、該側部(7)にはシールリップ(5)を形成し、該シールリップ(5)の一部が該被覆層(4)または該中空シール部(2)の熱可塑性エラストマーより軟質の熱可塑性エラストマー組成物からなる軟質部(8)によって形成されたことを特徴とする芯材を有する押出し成形品。
- 該側部(7)には軟質部(8)を形成した複数の該シールリップ(5)(5)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の芯材を有する押出し成形品。
- 該シールリップ(5)の全体に軟質部(8)を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の芯材を有する押出し成形品。
- 該受圧部(4)の軟質の熱可塑性エラストマー組成物が、
(a)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその20〜80重量%が1,4−結合、及びその80〜20重量%が3,4−結合を有する所のブロック共重合体、または該ブロック共重合体のイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも80%が水素添加されているところの水添ブロック共重合体。)100重量部。
(b)芳香族ビニル化合物から主として作られる少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主として作られる少なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共重合体及び/または、これを水素添加して得られる水添ブロック共重合体。(但し、重合体ブロックBがポリイソプレンブロックを含み、イソプレンはその70〜100重量%が1,4−結合を有する所のブロック共重合体、または、イソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なくとも90%が水素添加されている水添ブロック共重合体)45〜660重量部。
(c)曲げ弾性率が50〜1000MPaの結晶性オレフィン系樹脂10〜35重量部。
(d)非芳香族系ゴム用軟化剤 220〜450重量部。
(e)水添石油樹脂 10〜180重量部。
からなることを特徴とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の芯材を有する押出し成形品。 - 該軟質部(8)を形成する熱可塑性エラストマー組成物は、タイプAデュロメータ硬さが1〜20からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の芯材を有する押出し成形品。
- 該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物が粘着性のあることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の芯材を有する押出し成形品。
- 該芯材(3)の対向する側部(7)(7)を連設する受圧部(10)が形成され、該受圧部(10)が該軟質部(8)の熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の芯材を有する押出し成形品。
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JP2014081422A JP2015182461A (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | 芯材を有する押出し成形品 |
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