JP2015182451A - 蓄光シート - Google Patents
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Abstract
【課題】耐候性が低い蓄光層を水蒸気バリア性を有する透明バリア層が保護することによって蓄光層が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シートを提供する。【解決手段】蓄光シート1は、蓄光性顔料を有する蓄光層13の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層11を有し、蓄光層13の一方の面とは反対側の面に反射層14を有する蓄光積層フィルム10を備える。蓄光シート1は、蓄光積層フィルム10の端部において、蓄光積層フィルム10の端面15から所定の切削幅Lを有するとともに蓄光積層フィルム10の反射層14側の面16から所定の切削深さFを有する切削除去部17を形成し、切削除去部17を除いた蓄光積層フィルム10の端部の残余部分18を折り返すとともに、折り返し後の蓄光積層フィルム10の端部を圧着してなる。【選択図】図4
Description
本発明は、水蒸気バリア性を持った蓄光機能を有する蓄光シートに関する。
現在、光源が無くなっても避難誘導や安全確認が可能である蓄光機能を有する標識が、旧来の電気式標識の代替として利用されることが多くなっている。この蓄光機能を有する標識は、太陽光や蛍光灯などの照射された光エネルギーを吸収し、日没や停電により照射される光源が消失した後、光エネルギーを長時間に亘り放出する、りん光により視認性が悪い環境でも視認性を高めるものである。
従来使用されている蓄光機能を有する標識では、特許文献1に示すように、蓄光機能を有するシートまたはフィルムに保護層となる透光性部材を透明性が高い粘着シート等により貼り合わせた構成のものを主体として使用している。
従来使用されている蓄光機能を有する標識では、特許文献1に示すように、蓄光機能を有するシートまたはフィルムに保護層となる透光性部材を透明性が高い粘着シート等により貼り合わせた構成のものを主体として使用している。
一方、蓄光機能を有するシートあるいはフィルムでは、蓄光性を有する無機顔料を熱可塑性プラスチックに練り込む方法や当該無機顔料を相溶性の良いバインダー樹脂と溶媒に分散しコーティング後、溶媒を乾燥し、除去し、その後に蓄光機能を有するシートあるいはフィルムを得る方法がある。しかし、一般的に蓄光性を有する無機顔料は、水分に弱く、含水してしまうと、その蓄光機能を著しく低下してしまう。このような物性への対策として、特許文献2に示すように、蓄光材料をシリカ系材料でコートし、疎水処理を行うことで耐候性を向上させる方法が従来知られている。
しかしながら、この従来の特許文献1及び2に記載された技術にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1では、標識等に使用する際に耐摩耗性や耐候性を付与するため、蓄光機能を有するシートまたはフィルムに保護層となる透光性部材を粘着シート等で貼り合わせてあるが、選択する部材により、十分な耐候性を付与することができなかった。
また、特許文献2では、蓄光材料をシリカ系材料でコートすることで耐候性を向上させているが、蓄光機能シートとして使用する際に、蓄光材料を保持するバインダー樹脂の水蒸気バリア性は十分ではなく、使用年数や状態によって十分な耐候性を得ることが難しかった。
従って、本発明は、この問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、耐候性が低い蓄光層を水蒸気バリア性を有する透明バリア層が保護することによって蓄光層が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シートを提供することにある。
即ち、特許文献1では、標識等に使用する際に耐摩耗性や耐候性を付与するため、蓄光機能を有するシートまたはフィルムに保護層となる透光性部材を粘着シート等で貼り合わせてあるが、選択する部材により、十分な耐候性を付与することができなかった。
また、特許文献2では、蓄光材料をシリカ系材料でコートすることで耐候性を向上させているが、蓄光機能シートとして使用する際に、蓄光材料を保持するバインダー樹脂の水蒸気バリア性は十分ではなく、使用年数や状態によって十分な耐候性を得ることが難しかった。
従って、本発明は、この問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、耐候性が低い蓄光層を水蒸気バリア性を有する透明バリア層が保護することによって蓄光層が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シートを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る蓄光シートは、蓄光性顔料を有する蓄光層の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層を有し、前記蓄光層の前記一方の面とは反対側の面に反射層を有する蓄光積層フィルムを備え、該蓄光積層フィルムの端部において、前記蓄光積層フィルムの端面から所定の切削幅を有するとともに前記蓄光積層フィルムの前記反射層側の面から所定の切削深さを有する切削除去部を形成し、該切削除去部を除いた前記蓄光積層フィルムの端部の残余部分を折り返すとともに、折り返し後の前記蓄光積層フィルムの端部を圧着してなることを特徴としている。
この蓄光シートによれば、蓄光積層フィルムにおいて蓄光性顔料を有する蓄光層の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層を有するので、耐候性が低い蓄光層の一方の面を水蒸気バリア性を有する透明バリア層で保護でき、また、蓄光積層フィルムの端部においては、水蒸気バリア性を有する透明バリア層が残っている残余部分が折り返されているから、蓄光層の端部も当該透明バリア層で保護できる。このため、蓄光層が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シートを提供できる。
そして、この蓄光シートでは蓄光性顔料を有する蓄光層が、直接外気に晒されることがないから、使用する蓄光性顔料やその他の部材に関して、選択の幅が広がることによって幅広い材料を用いて耐候性を持った蓄光シートを提供することが可能となる。
そして、この蓄光シートでは蓄光性顔料を有する蓄光層が、直接外気に晒されることがないから、使用する蓄光性顔料やその他の部材に関して、選択の幅が広がることによって幅広い材料を用いて耐候性を持った蓄光シートを提供することが可能となる。
また、この蓄光シートにおいて、前記切削除去部の切削幅は、前記蓄光積層フィルムの端面から5mm以上50mm以内であり、前記残余部分の折り返しの際には前記切削幅の半分のところで折り返すことが好ましい。
また、この蓄光シートにおいて、前記切削除去部の切削深さは、前記蓄光積層フィルムの前記反射層側の面から前記蓄光層の中心に至るまでの深さであることが好ましい。
更に、この蓄光シートにおいて、前記透明バリア層が、透明フィルム基材上にアルミナ又はシリカを真空蒸着して得られることが好ましい。
また、この蓄光シートにおいて、前記反射層が、アルミニウムを含むことが好ましい。
また、この蓄光シートにおいて、前記切削除去部の切削深さは、前記蓄光積層フィルムの前記反射層側の面から前記蓄光層の中心に至るまでの深さであることが好ましい。
更に、この蓄光シートにおいて、前記透明バリア層が、透明フィルム基材上にアルミナ又はシリカを真空蒸着して得られることが好ましい。
また、この蓄光シートにおいて、前記反射層が、アルミニウムを含むことが好ましい。
本発明に係る蓄光シートによれば、耐候性が低い蓄光層を水蒸気バリア性を有する透明バリア層が保護することによって蓄光層が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シートを提供できる。そして、耐候性が低い蓄光層は水蒸気バリア性を有する透明バリア層によって保護され、外気に直接晒されることがないため、高湿環境においても長時間高いりん光を発生する蓄光性シートを提供することが可能となる。
以下、本発明に係る蓄光性シートの実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る蓄光性シートを構成する蓄光積層フィルムの断面模式図である。図2は、図1に示す蓄光積層フィルムの端部の拡大図である。図3は、図2に示す蓄光積層フィルムの端部において、切削除去部を形成した状態の拡大図である。図4は、本発明に係る蓄光性シートの端部の拡大図である。
図1及び図2において、蓄光性シート1(図4参照)を構成する蓄光積層フィルム10は、平面から見て四角形状をなし、蓄光性顔料を有する蓄光層13を備えている。そして、蓄光層13の一方の面(図1において上方の面)には、接着層12を介して水蒸気バリア性を有する透明バリア層11が設けられ、蓄光層13の前記一方の面とは反対側の面(図1において下方の面)には、接着層12を介して反射層14が設けられている。
図1及び図2において、蓄光性シート1(図4参照)を構成する蓄光積層フィルム10は、平面から見て四角形状をなし、蓄光性顔料を有する蓄光層13を備えている。そして、蓄光層13の一方の面(図1において上方の面)には、接着層12を介して水蒸気バリア性を有する透明バリア層11が設けられ、蓄光層13の前記一方の面とは反対側の面(図1において下方の面)には、接着層12を介して反射層14が設けられている。
そして、図3に示すように、蓄光積層フィルム10の端部(四角形状の四辺に沿う部分)において、蓄光積層フィルム10の端面15から所定の切削幅Lを有するとともに蓄光積層フィルム10の反射層14側の面16から所定の切削深さFを有する長方形状の切削除去部17を形成する。その後、切削除去部17を除いた蓄光積層フィルム10の端部の残余部分18を、図4に示すように、折り返すとともに、折り返し後の蓄光積層フィルム10の端部を圧着して蓄光シート1が製造される。
ここで、透明バリア層11に関しては、水蒸気バリア性がJISK7129:2008水蒸気透明度(WVTR)測定、付属書B法(赤外センサ)記載方法を用いて、40±0.5℃、相対湿度90±2%RH環境で、1.5×10−1g/(m2・24h)以下であるものを選択する。また、透明バリア層11は、蓄光層13の光励起、及びりん光を透明バリア層11を介して行う必要があるため、透明バリア層11の全光線透過率は80%以上とすることが好ましい。
ここで、透明バリア層11に関しては、水蒸気バリア性がJISK7129:2008水蒸気透明度(WVTR)測定、付属書B法(赤外センサ)記載方法を用いて、40±0.5℃、相対湿度90±2%RH環境で、1.5×10−1g/(m2・24h)以下であるものを選択する。また、透明バリア層11は、蓄光層13の光励起、及びりん光を透明バリア層11を介して行う必要があるため、透明バリア層11の全光線透過率は80%以上とすることが好ましい。
上記の性能を満たす透明バリア層11としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、シクロオレフィン系樹脂等の透明フィルム基材上にSiO(一酸化ケイ素)、SiO2(シリカ)、BaO(酸化バリウム)、ITO(酸化インジウムスズ)、IZO、Al2O3(アルミナ)等を真空蒸着法、スパッタ法、CVD法、プラズマCVD法、大気圧プラズマCVD法等を用いてバリア膜を有している必要がある。各構成要素について、透明バリア層11に使用する透明基材フィルムは、生産上10μm以上1mm以下とすることが好ましく、バリア膜としては100nm以下が好ましい。
上記に挙げた透明基材フィルム、透明バリア層11の選択に関しては特に制限されるものではなく、適宜選択し使用することができる。更に、必要に応じて数種類を積層して使用することも可能である。また、蒸着バリア膜の形成において、対屈曲性等の性能を付与するために、バリア形成前に、透明フィルム基材へ下引き層、蒸着バリア膜形成後にオーバーコート層を付与してもよい。
上記に挙げた透明基材フィルム、透明バリア層11の選択に関しては特に制限されるものではなく、適宜選択し使用することができる。更に、必要に応じて数種類を積層して使用することも可能である。また、蒸着バリア膜の形成において、対屈曲性等の性能を付与するために、バリア形成前に、透明フィルム基材へ下引き層、蒸着バリア膜形成後にオーバーコート層を付与してもよい。
次に、蓄光層13について説明する。蓄光層13に使用する蓄光性顔料としては、硫化カリウム、硫化亜鉛、硫化亜鉛カドミウム等の硫化物蛍光体や、ストロンチウム、ユウロピウムやジスプロシウムを含むアルミン酸塩蛍光体などが使用できる。アルミン酸塩蛍光体としては、MAl2O4で表される化合物のうち、Mは、カルシウム、ストロンチウム、バリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶とし、賦活剤としてユウロピウム、セリウム、プラセオジウム、ネオジム、サマリウム、テルビウム、シスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等を好適に含むものである。
蓄光層13において、蓄光層13を形成する方法は上述の蓄光性顔料を熱可塑性プラスチックに溶融混合した後、フィルム成形する方法を用いることができる。溶融方法としては、2軸混練押出機や単軸押出機にミキシング機能を持たせたスクリューを用いて混合する等に特に限定されるものではなく、押出機で溶融混合した材料をTダイを用いてフィルム成形することが可能である。
押出成形に使用する熱可塑性プラスチックは、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられるが用途に応じて好適に使用できる。
押出成形に使用する熱可塑性プラスチックは、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられるが用途に応じて好適に使用できる。
アクリル樹脂の性質としては、高い透明性、耐候性が挙げられる。高い透明性に関しては、可視領域の光線の吸収がなく、材料中の光線を散乱させるような結晶粒子がほとんどない。また、紫外領域では、カルボニル基に由来する電子遷移吸収であるが、併用する蓄光材料の吸収波長とも重ならないため、放出光に対して透明性が非常に高い特性がある。
ポリカーボネート樹脂の性質としては、アクリル樹脂と同様、全光線透過率の高さである。紫外領域では、400nm以下の波長に対しては透過率が低下するが、可視光領域では、大きな吸収がない。ポリカーボネートでは、紫外線による劣化が起こるが、その波長は290nm前後であり、成型したシートの極表面の劣化は怒るが、透明バリア層11が表層にあるため問題なく使用できる。
ポリカーボネート樹脂の性質としては、アクリル樹脂と同様、全光線透過率の高さである。紫外領域では、400nm以下の波長に対しては透過率が低下するが、可視光領域では、大きな吸収がない。ポリカーボネートでは、紫外線による劣化が起こるが、その波長は290nm前後であり、成型したシートの極表面の劣化は怒るが、透明バリア層11が表層にあるため問題なく使用できる。
ポリスチレン系樹脂では、汎用グレードでは非晶性で立体規則がないアタクチックポリマーであるが、Ziegler−Natta触媒を用いた場合にはアイソタクチック構造、オレフィン重合触媒、メタロセン触媒を用いた場合ではシンジオタクチック構造となる。シンジオタクチック構造の場合、アタクチック構造の場合と異なり、融点が270℃程度まで向上する。しかし、結晶性が高まったことによる不透明化により本発明のシート用材料としては好適ではないため、アタクチック構造のポリスチレンを使用することが好ましい。ポリスチレン樹脂では、全光線透過率はアクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂と比較するとやや低下してしまい可視光領域で80%程度と低下するが、各種顔料との相溶性が良い等の利点がある。
環状オレフィン系材料としては、環状オレフィンとエチレンの共重合体が光学適性に優れる材料である。主鎖に嵩高い脂環構造を有するため非晶性で高いガラス転移温度を有し、耐熱安定性や耐光性などの化学的性質や耐薬品性に優れる。特にオレフィン系材料がベースのため、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂と比較すると高い水蒸気バリア性を持つことから、透明バリア層11と合わせてより高い水蒸気バリア性を持たせることが可能である。
ポリスチレン材料は結晶性の熱可塑性樹脂であることから、成形時にフィルム内に結晶が生成される。密度が940kg/m3を超える高密度ポリエチレンでは結晶性が高くなり、全体として乳白色をしたフィルムとなってしまい、蓄光顔料の光励起に必要な入射光及びりん光の発光を散乱してしまうことから、密度の小さいポリエチレンを使用することが好ましい。
ポリスチレン材料は結晶性の熱可塑性樹脂であることから、成形時にフィルム内に結晶が生成される。密度が940kg/m3を超える高密度ポリエチレンでは結晶性が高くなり、全体として乳白色をしたフィルムとなってしまい、蓄光顔料の光励起に必要な入射光及びりん光の発光を散乱してしまうことから、密度の小さいポリエチレンを使用することが好ましい。
本用途としては、密度が930kg/m3以下である低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン等を使用することが好ましい。
ポリプロピレン材料も結晶性の熱可塑性樹脂であるが重合する際に導入するコポリマーによって性質が劣化する。ポリプロピレン単独で重合したホモポリマー、エチレンを少量重合したランダムコポリマー、ポリプロピレンの重合後にエチレンを重合し、エチレン−プロピレン共重合連鎖を持つブロックコポリマーがある。本用途としては、蓄光顔料の光励起に必要な入射光及びリん光を透過する必要があるため、光線透過性がポリプロピレンの中では比較的良い、ホモポリマー、ランダムコポリマーを使用することが好ましい。
ポリプロピレン材料も結晶性の熱可塑性樹脂であるが重合する際に導入するコポリマーによって性質が劣化する。ポリプロピレン単独で重合したホモポリマー、エチレンを少量重合したランダムコポリマー、ポリプロピレンの重合後にエチレンを重合し、エチレン−プロピレン共重合連鎖を持つブロックコポリマーがある。本用途としては、蓄光顔料の光励起に必要な入射光及びリん光を透過する必要があるため、光線透過性がポリプロピレンの中では比較的良い、ホモポリマー、ランダムコポリマーを使用することが好ましい。
上記に使用可能な熱可塑性プラスチックを記載したが、上記材料に制限することなく、必要に応じて、上記ポリマーの誘導体や、各熱可塑性プラスチックを積層して用いてもよい。
蓄光層の形成には、溶媒にバインダー樹脂と蓄光性樹脂を分散したコート層をダイレクトグラビアコート、ダイコート、リバースコート等を用いてプラスチック基材やその積層体に塗布する方法を用いることもできる。
バインダー樹脂としては、溶融混合法と同様にアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることが可能であるが、必要に応じて選択することが可能である。
蓄光層の形成には、溶媒にバインダー樹脂と蓄光性樹脂を分散したコート層をダイレクトグラビアコート、ダイコート、リバースコート等を用いてプラスチック基材やその積層体に塗布する方法を用いることもできる。
バインダー樹脂としては、溶融混合法と同様にアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることが可能であるが、必要に応じて選択することが可能である。
プラスチック基材においても特に制限されることはなく、溶媒にバインダー樹脂と分散した樹脂との密着性が得られる材料であれば特に制限はない。
蓄光層13において、母体として使用する熱可塑性プラスチック及びバインダー樹脂と蓄光性顔料の混合割合であるが、特に制限されるものではないが、成型性向上のために、蓄光性顔料は母体として使用する熱可塑性プラスチック及びバインダー樹脂に対して、体積比率で60%以下とすることが好ましい。
蓄光層13の厚みについては、0.1mm以上1mm以下が好ましい。0.1mm未満となってしまうと、放出された光エネルギーとして十分な輝度が得られなくなる可能性があるから蓄光層13の厚みを0.1mm以上とすることが好ましい。また1mmより厚くなった場合、効率的に発光しない箇所が増えてしまうため蓄光層13の厚みを1mm以下の厚みとすることが好ましい。
蓄光層13において、母体として使用する熱可塑性プラスチック及びバインダー樹脂と蓄光性顔料の混合割合であるが、特に制限されるものではないが、成型性向上のために、蓄光性顔料は母体として使用する熱可塑性プラスチック及びバインダー樹脂に対して、体積比率で60%以下とすることが好ましい。
蓄光層13の厚みについては、0.1mm以上1mm以下が好ましい。0.1mm未満となってしまうと、放出された光エネルギーとして十分な輝度が得られなくなる可能性があるから蓄光層13の厚みを0.1mm以上とすることが好ましい。また1mmより厚くなった場合、効率的に発光しない箇所が増えてしまうため蓄光層13の厚みを1mm以下の厚みとすることが好ましい。
次に、接着層12について説明する。接着層12は、透明バリア層11及び蓄光層13間と蓄光層13及び反射層14間にあり、各層を十分密着させる必要がある。接着性樹脂としては、ジオール成分を持つ主樹脂とイソシアネート基を持つ硬化剤の反応により接着するウレタン系接着剤を用い、ドライラミネート法にて接着する。また、ウレタン系ACを透明バリア層11に塗布した後、その塗布面にポリエチレン樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂等の架橋性を持つ熱可塑性樹脂を用いて、押出ラミネートにより接着することも可能である。
接着層12の選択に関しては、蓄光層13に使用する材料によって選択する。蓄光層13の種類にかかわらず、ウレタン系接着剤を用いたドライラミメート法は使用可能である。また、押出ラミネート法を使用する場合は、蓄光層13に使用する樹脂はポリエチレン樹脂及びポリプロピレン樹脂の場合に好適であり、この場合には押出成形時に蓄光層13と接着層12を同時に製膜する共押出を使用することができる。
接着層12の厚みについては、2μm以上30μm以下の範囲が好ましい。2μm未満になってしまうと、透明バリア層11と蓄光層13に十分な密着力を得ることができないから接着層12の厚みは2μm以上とすることが好ましい。また、30μmより厚い場合には蓄光層13の励起に必要な入射光、またりん光を十分に透過できないこと、及び生産コストが高くなることから、接着層12の厚みを30μm以下とすることが好ましい。
接着層12の厚みについては、2μm以上30μm以下の範囲が好ましい。2μm未満になってしまうと、透明バリア層11と蓄光層13に十分な密着力を得ることができないから接着層12の厚みは2μm以上とすることが好ましい。また、30μmより厚い場合には蓄光層13の励起に必要な入射光、またりん光を十分に透過できないこと、及び生産コストが高くなることから、接着層12の厚みを30μm以下とすることが好ましい。
次に、反射層14について説明する。反射層14は蓄光層13に到達した入射光により励起された、りん光を効率良く透明バリア層11側から放出するために、蓄光材料のりん光の持つ可視光波長の反射率が高い必要がある。この性質を満たす材料として、アルミニウム、銀、金、銅などが使用できるが、蓄光層13に対する水蒸気バリアを持つことや生産コストからアルミニウムを使用する反射層を用いることが好ましい。
反射層14の作製方法は、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のプラスチックフィルムにアルミニウムを真空蒸着して得られるフィルム、アルミニウム箔と前述のプラスチックフィルムをドライラミネートにより接着して得られるフィルム、アルミニウム箔単体を用いることができる。
使用するアルミニウムの膜厚としては十分な反射率を持つ必要があり、0.1μm以上200μm以下であることが望ましい。0.1μm未満の場合では十分な反射率が得られないから、アルミニウムの膜厚は0.1μm以上とすることが好ましい。また、200μmよりも厚いと、加工中のアルミニウム層のクラックが発生しやすくなること、及び生産コストが上昇してしまうことから、アルミニウムの膜厚は200μm以下とすることが好ましい。
反射層14の作製方法は、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のプラスチックフィルムにアルミニウムを真空蒸着して得られるフィルム、アルミニウム箔と前述のプラスチックフィルムをドライラミネートにより接着して得られるフィルム、アルミニウム箔単体を用いることができる。
使用するアルミニウムの膜厚としては十分な反射率を持つ必要があり、0.1μm以上200μm以下であることが望ましい。0.1μm未満の場合では十分な反射率が得られないから、アルミニウムの膜厚は0.1μm以上とすることが好ましい。また、200μmよりも厚いと、加工中のアルミニウム層のクラックが発生しやすくなること、及び生産コストが上昇してしまうことから、アルミニウムの膜厚は200μm以下とすることが好ましい。
次に、蓄光積層フィルム10の端部における加工方法について説明する。
作製した蓄光積層フィルム12の端部(図2参照)において、図3に示すように、蓄光積層フィルム10の端面15から所定の切削幅Lを有するとともに蓄光積層フィルム10の反射層14側の面16から所定の切削深さFを有する長方形状の切削除去部17を形成する。切削除去部17の形成に際しては、切削深さFを、蓄光積層フィルム10の反射層14側の面から蓄光層13の中心に至るまでの深さとし、反射層14側の面から蓄光層13の中心に至るまでを金属ナイフ、レーザー等で除去する。
次いで、切削除去部17を除いた蓄光積層フィルム10の端部の残余部分18を、図4に示すように、折り返すとともに、折り返し後の蓄光積層フィルム10の端部を圧着する。残余部分18の折り返しの際には、残余部分18における切削幅Lの半分にあたる中心線を熱を加えながら蓄光層13を内側として折り込む。また、蓄光積層フィルム10の端部の圧着の際には、当該端部を熱プレス機によって圧着する。
これにより、図4に示す蓄光フィルム1が完成する。
作製した蓄光積層フィルム12の端部(図2参照)において、図3に示すように、蓄光積層フィルム10の端面15から所定の切削幅Lを有するとともに蓄光積層フィルム10の反射層14側の面16から所定の切削深さFを有する長方形状の切削除去部17を形成する。切削除去部17の形成に際しては、切削深さFを、蓄光積層フィルム10の反射層14側の面から蓄光層13の中心に至るまでの深さとし、反射層14側の面から蓄光層13の中心に至るまでを金属ナイフ、レーザー等で除去する。
次いで、切削除去部17を除いた蓄光積層フィルム10の端部の残余部分18を、図4に示すように、折り返すとともに、折り返し後の蓄光積層フィルム10の端部を圧着する。残余部分18の折り返しの際には、残余部分18における切削幅Lの半分にあたる中心線を熱を加えながら蓄光層13を内側として折り込む。また、蓄光積層フィルム10の端部の圧着の際には、当該端部を熱プレス機によって圧着する。
これにより、図4に示す蓄光フィルム1が完成する。
ここで、切削除去部17の切削幅Lは、蓄光積層フィルムの端面から5mm以上50mm以内であることが望ましい。5mm未満の場合では、残余部分18の折り込み時における曲率が大きく、圧着面積が大きくなることから十分に圧着することができない。また、50mmよりも大きい場合には、蓄光積層フィルム10の発光面積を小さくしてしまい、得られる蓄光フィルム面積が小さくなってしまうことから、好ましくない。
なお、圧着後の透明バリア層11と反射層14の対向する面S(図4参照)については、封止加工を行っても良い。封止加工は、接着剤を用いて前記面Sを接着することにより行うことができる。
なお、圧着後の透明バリア層11と反射層14の対向する面S(図4参照)については、封止加工を行っても良い。封止加工は、接着剤を用いて前記面Sを接着することにより行うことができる。
なお、本発明に係る蓄光シート1の製造においては、公知の方法を利用することができる。例えば、蓄光層13を単軸スクリュー押出機、2軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機等の一般的な熱可塑性プラスチック加工用の押出機に熱可塑性プラスチック及び蓄光顔料を混合し溶融混合した後、Tダイから蓄光層のロールを作製する。透明バリア層11については、真空蒸着装置を用いて蒸着バリア層を基材フィルムに形成したロールを作製する。得られた蓄光層13の片面にドライラミネート法を用いて接着層12を形成した後、透明バリア層11を接着する。そして、蓄光層13の透明バリア層11を接着した反対面に同様にドライラミネート法を用いて接着層12を形成した後にアルミニウム箔を接着する。これにより、蓄光積層フィルム10を得る。
得られた蓄光積層フィルム10をシートに切り出した後、蓄光積層フィルム10の端部をレーザーにより切削して切削除去部17を形成した後、蓄光層13に用いた樹脂の融点以上に加熱しながら残余部分18を蓄光層18同士が重なるように折り込む。そして、蓄光積層フィルム10の端部を熱プレス機によって圧着することで、蓄光層13が外気に晒されず、保護された蓄光シート1を作製することができる。
即ち、本実施形態に係る蓄光シート1によれば、蓄光積層フィルム1において蓄光性顔料を有する蓄光層13の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層11を有するので、耐候性が低い蓄光層13の一方の面を水蒸気バリア性を有する透明バリア層11で保護でき、また、蓄光積層フィルム1の端部においては、水蒸気バリア性を有する透明バリア層11が残っている残余部分18が折り返されているから、蓄光層13の端部も当該透明バリア層11で保護できる。このため、蓄光層13が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シート1を提供できる。
即ち、本実施形態に係る蓄光シート1によれば、蓄光積層フィルム1において蓄光性顔料を有する蓄光層13の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層11を有するので、耐候性が低い蓄光層13の一方の面を水蒸気バリア性を有する透明バリア層11で保護でき、また、蓄光積層フィルム1の端部においては、水蒸気バリア性を有する透明バリア層11が残っている残余部分18が折り返されているから、蓄光層13の端部も当該透明バリア層11で保護できる。このため、蓄光層13が外気に直接晒されることをなくし、これにより耐候性を高めた蓄光シート1を提供できる。
次に、本発明の実施例について比較例とともに説明する。
(実施例1)
透明バリア層11の作製については、透明フィルム基材として厚み36μmの東レ(株)製のポリエステルフィルム(製品名:ルミラー T60、「ルミナー」は登録商標)上にアルミナ蒸着膜を25nm形成する。
蓄光層13に使用する熱可塑性樹脂として三菱レイヨン(株)製のアクリル樹脂(製品名:アクリペットVH000、「アクリペット」は登録商標)を2軸混練機のメインフィード部に投入し、270℃に加熱、溶融する。サイドフィードから根元特殊化学(株)製の蓄光性顔料(製品名:N夜光G−300M、「N夜光」は登録商標)を供給し、母体プラスチックと蓄光性顔料との体積比率が30%となるように混練後、Tダイからフィルムを400μmの厚みで成形する。
(実施例1)
透明バリア層11の作製については、透明フィルム基材として厚み36μmの東レ(株)製のポリエステルフィルム(製品名:ルミラー T60、「ルミナー」は登録商標)上にアルミナ蒸着膜を25nm形成する。
蓄光層13に使用する熱可塑性樹脂として三菱レイヨン(株)製のアクリル樹脂(製品名:アクリペットVH000、「アクリペット」は登録商標)を2軸混練機のメインフィード部に投入し、270℃に加熱、溶融する。サイドフィードから根元特殊化学(株)製の蓄光性顔料(製品名:N夜光G−300M、「N夜光」は登録商標)を供給し、母体プラスチックと蓄光性顔料との体積比率が30%となるように混練後、Tダイからフィルムを400μmの厚みで成形する。
透明バリア層11のアルミナ蒸着面側に三井化学(株)製のウレタン系ドライラミネート用接着剤(製品名:A525)及び硬化剤(製品名:A52)を重量比9:1に酢酸エチル溶媒中で混合し、溶媒乾燥後塗布厚が5μmとなるように塗布し、溶媒乾燥後に蓄光層13と圧着した。
蓄光層13の透明バリア層11と接着した面と反対側の面に三井化学(株)製のウレタン系ドライラミネート用接着剤(製品名:A525)及び硬化剤(製品名:A52)を重量比9:1に酢酸エチル溶媒中で混合し、溶媒乾燥後塗布厚が5μmとなるように塗布し、溶媒乾燥後に30μmの厚みのアルミニウム箔と圧着し蓄光積層フィルム10を得た。
そして、蓄光積層フィルム10を210mm×210mmの正方形に切り出した後、4辺について切削幅10mmにおいて反射層14、接着層12、蓄光層13を切削除去して切削除去部17を形成した。そして、残余部分18について切削幅5mmの線において200℃まで加熱しながら蓄光層13を内面同士となるように折り込み、200℃を保持した後、プレスを行って蓄光積層フィルム10の端部を圧着した。これにより、蓄光シート1を得た。
蓄光層13の透明バリア層11と接着した面と反対側の面に三井化学(株)製のウレタン系ドライラミネート用接着剤(製品名:A525)及び硬化剤(製品名:A52)を重量比9:1に酢酸エチル溶媒中で混合し、溶媒乾燥後塗布厚が5μmとなるように塗布し、溶媒乾燥後に30μmの厚みのアルミニウム箔と圧着し蓄光積層フィルム10を得た。
そして、蓄光積層フィルム10を210mm×210mmの正方形に切り出した後、4辺について切削幅10mmにおいて反射層14、接着層12、蓄光層13を切削除去して切削除去部17を形成した。そして、残余部分18について切削幅5mmの線において200℃まで加熱しながら蓄光層13を内面同士となるように折り込み、200℃を保持した後、プレスを行って蓄光積層フィルム10の端部を圧着した。これにより、蓄光シート1を得た。
(実施例2)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を帝人化成(株)製のポリカーボネート樹脂(製品名:パンライトL1250ZW、「パンライト」は登録商標)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例2の蓄光シート1を得た。
(実施例3)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性付しをPSジャパン(株)製のポリスチレン樹脂(製品名:HF77)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例3の蓄光シート1を得た。
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を帝人化成(株)製のポリカーボネート樹脂(製品名:パンライトL1250ZW、「パンライト」は登録商標)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例2の蓄光シート1を得た。
(実施例3)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性付しをPSジャパン(株)製のポリスチレン樹脂(製品名:HF77)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例3の蓄光シート1を得た。
(実施例4)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を三井化学(株)製の環状オレフィン系樹脂(製品名:アペルAPL5014DP、「アペル」は登録商標)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例4の蓄光シート1を得た。
(実施例5)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を日本ポリエチレン(株)製の低密度ポリエチレン(製品名:LC600A)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例5の蓄光シート1を得た。
(実施例6)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を日本ポリプロ(株)製のポリプロピレン(製品名:EG7FTB)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例6の蓄光シート1を得た。
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を三井化学(株)製の環状オレフィン系樹脂(製品名:アペルAPL5014DP、「アペル」は登録商標)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例4の蓄光シート1を得た。
(実施例5)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を日本ポリエチレン(株)製の低密度ポリエチレン(製品名:LC600A)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例5の蓄光シート1を得た。
(実施例6)
実施例1で蓄光層13に使用した熱可塑性樹脂を日本ポリプロ(株)製のポリプロピレン(製品名:EG7FTB)とし、これを用いて同様に蓄光層13を作製し、実施例6の蓄光シート1を得た。
(比較例1)
実施例1において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例1の蓄光シートを得た。
(比較例2)
実施例2において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例2の蓄光シートを得た。
実施例1において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例1の蓄光シートを得た。
(比較例2)
実施例2において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例2の蓄光シートを得た。
(比較例3)
実施例3において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例3の蓄光シートを得た。
(比較例4)
実施例4において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例4の蓄光シートを得た。
実施例3において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例3の蓄光シートを得た。
(比較例4)
実施例4において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例4の蓄光シートを得た。
(比較例5)
実施例5において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例5の蓄光シートを得た。
(比較例6)
実施例6において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例6の蓄光シートを得た。
(比較例7)
実施例1において、蓄光積層フィルム10を204mm×204mmの正方形に切り出し、蓄光積層フィルム10の端部で切削幅4mmで切削、残余部分を折り込んで圧着した。これにより、比較例7の蓄光シートを得た。
実施例5において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例5の蓄光シートを得た。
(比較例6)
実施例6において、蓄光積層フィルム10を200mm×200mmの正方形に切り出したが、蓄光積層フィルム10の端部で切削、折り込みを行わなかった。これにより、比較例6の蓄光シートを得た。
(比較例7)
実施例1において、蓄光積層フィルム10を204mm×204mmの正方形に切り出し、蓄光積層フィルム10の端部で切削幅4mmで切削、残余部分を折り込んで圧着した。これにより、比較例7の蓄光シートを得た。
そして、実施例1〜6及び比較例7について、得られた蓄光シートの外観不良及び高湿環境保管後の端部劣化を評価した。
蓄光シートの外観不良では、目視にて端部折り込み箇所の浮き、剥がれを評価し、浮き、剥がれがない場合を○として、浮き、剥がれが起こった場合を×とした。
高湿環境保管試験として、40±0.5℃、相対湿度90±2%RHの環境下に30日間保管後、暗室内にて標準光D65を2001x、20分間照射した後、光源を遮断した後、20分後のシート発光に関して、高湿環境下で劣化し、発光しなくなった箇所の面積を元の寸法の比率として評価した。評価基準については、発光しない箇所の割合が5%未満を◎、5%以上10%未満を○、10%以上20%未満を△、20%以上を×とした。
実施例1〜6及び比較例1〜7についての、シートの外観不良及び蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積を評価した結果を表1に示す。
蓄光シートの外観不良では、目視にて端部折り込み箇所の浮き、剥がれを評価し、浮き、剥がれがない場合を○として、浮き、剥がれが起こった場合を×とした。
高湿環境保管試験として、40±0.5℃、相対湿度90±2%RHの環境下に30日間保管後、暗室内にて標準光D65を2001x、20分間照射した後、光源を遮断した後、20分後のシート発光に関して、高湿環境下で劣化し、発光しなくなった箇所の面積を元の寸法の比率として評価した。評価基準については、発光しない箇所の割合が5%未満を◎、5%以上10%未満を○、10%以上20%未満を△、20%以上を×とした。
実施例1〜6及び比較例1〜7についての、シートの外観不良及び蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積を評価した結果を表1に示す。
表1からわかるように、実施例1〜6については、シートの外観不良もなく、また、蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積の割合も全て10%未満であり、良好であった。
一方、比較例1〜7については、比較例1〜6については蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積の割合がすべて10%以上であり、比較例7についてはシートの外観不良があるとともに蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積の割合が20%以上であった。
一方、比較例1〜7については、比較例1〜6については蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積の割合がすべて10%以上であり、比較例7についてはシートの外観不良があるとともに蓄光シートの高湿環境保管後の発光しなくなった面積の割合が20%以上であった。
本発明に係る蓄光シートによれば、耐候性が低い蓄光層は水蒸気バリア性を有する透明バリア層によって保護され、外気に直接晒されることがないため、高湿環境においても長時間高いりん光を発生することができる。このため、この蓄光シートを用いることで、蓄光材料の使用適用範囲を拡大することが可能となる。
1 蓄光シート
10 蓄光積層フィルム
11 透明バリア層
12 接着層
13 蓄光層
14 反射層
15 蓄光積層フィルムの端面
16 蓄光積層フィルムの反射層側の面
17 切削除去部
18 残余部分
L 切削幅
F 切削深さ
10 蓄光積層フィルム
11 透明バリア層
12 接着層
13 蓄光層
14 反射層
15 蓄光積層フィルムの端面
16 蓄光積層フィルムの反射層側の面
17 切削除去部
18 残余部分
L 切削幅
F 切削深さ
Claims (5)
- 蓄光性顔料を有する蓄光層の一方の面に水蒸気バリア性を有する透明バリア層を有し、前記蓄光層の前記一方の面とは反対側の面に反射層を有する蓄光積層フィルムを備え、
該蓄光積層フィルムの端部において、前記蓄光積層フィルムの端面から所定の切削幅を有するとともに前記蓄光積層フィルムの前記反射層側の面から所定の切削深さを有する切削除去部を形成し、
該切削除去部を除いた前記蓄光積層フィルムの端部の残余部分を折り返すとともに、折り返し後の前記蓄光積層フィルムの端部を圧着してなることを特徴とする蓄光シート。 - 前記切削除去部の切削幅は、前記蓄光積層フィルムの端面から5mm以上50mm以内であり、前記残余部分の折り返しの際には前記切削幅の半分のところで折り返すことを特徴とする請求項1記載の蓄光シート。
- 前記切削除去部の切削深さは、前記蓄光積層フィルムの前記反射層側の面から前記蓄光層の中心に至るまでの深さであることを特徴とする請求項1又は2記載の蓄光シート。
- 前記透明バリア層が、透明フィルム基材上にアルミナ又はシリカを真空蒸着して得られることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の蓄光シート。
- 前記反射層が、アルミニウムを含むことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の蓄光シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014064041A JP2015182451A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 蓄光シート |
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JP (1) | JP2015182451A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017119294A1 (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 富士フイルム株式会社 | 積層フィルム |
CN108673990A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-10-19 | 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 | 一种车辆内饰件复合板及折边用成型模具 |
-
2014
- 2014-03-26 JP JP2014064041A patent/JP2015182451A/ja active Pending
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JP2017121745A (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 富士フイルム株式会社 | 積層フィルム |
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