JP2015182327A - 感熱記録体 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため印字走行性(耐ヘッドカス性、耐スティック性)や耐擦過性を改善した感熱記録体が開発されている。例えば、感熱記録層上に保護層を設けて耐水性や印字走行性を改善させている(特許文献1等)。また、保護層中に滑剤を含有させて印字用のサーマルヘッドと印字部との間の摩擦を低下させることが行われている(特許文献2、3等)。
そのため、本発明は、感熱記録層上に保護層を設けた感熱記録体において、従来よりもさらに優れた印字走行性や耐擦過性を有する感熱記録体を提供することを目的とする。
即ち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設け、該感熱記録層上に保護層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が粒子状の滑剤を含有し、該保護層が滑剤を含有しない塗工液をカーテン塗工法により塗工することにより形成された感熱記録体である。
この支持体は、所望する感熱記録体の品質に合わせて、紙、再生紙、合成紙、フィルム、プラスチックフィルム、発泡プラスチックフィルム、不織布など、従来公知の支持体から適宜選択可能であり、特に限定されるものではない。また、これらを組み合わせた複合シートを支持体として使用してもよい。
この滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩類(金属石鹸類)、パラフィンワックス、オレイン酸等の脂肪酸類、ポリエチレンワックス等のポリオレフィンワックス類、カルバナワックス等のエステルワックス類、シリコンオイル、シリコーン樹脂類などを例示することができる。軟化点が感熱記録体の発色温度(100〜130℃)に近く、発色や印字走行性を阻害しにくいため、脂肪酸金属塩類(金属石鹸類)が好ましく、ステアリン酸亜鉛及びステアリン酸カルシウムがより好ましい。
この滑剤は粒子状であり、滑剤の平均粒子径d、保護層の平均厚さD1及び感熱記録層の平均厚さD2との間に下記関係が成立することが好ましい。
2(D1+D2)≧d>D1+1/2D2
この関係は、d>D1+D2であることがより好ましく、2D1+D2≧dであることが更に好ましい。
ここで、滑剤の平均粒子径dは、レーザー光散乱法(レーザー回折法)により測定した体積50%平均粒子径(D50)である。レーザー光散乱法(レーザー回折法)による粒度分布の測定は、光の散乱現象を利用したものであり、ミー(Mie)理論とフラウンホーファー近似式により求められる。但し、粒度測定機によって散乱光から粒度分布を算定する方法が異なるため、本発明においては、レーザー法粒度測定機(マルバーン社製マスターサイザーS型、光源は赤色光が633nm(He−Neレーザー)、青色光が466nm(LED))によって測定した値を使用する。
また、この滑剤の平均粒子径(d)は、通常3.0〜12.0μm、好ましくは5.0〜12.0μm、より好ましくは5.0〜9.0μmである。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕; 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアミノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン;3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン; 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニリノフルオラン; 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン; 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロロ−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン; 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン; 2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
3,6,6'−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3'−フタリド〕; 3,6,6'−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3'−フタリド〕
<ジビニル系ロイコ染料>
3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド; 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド; 3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド; 3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド; 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド; 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3'−ニトロ)アニリノラクタム; 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4'−ニトロ)アニリノラクタム; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジニトリルエタン; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−β−ナフトイルエタン; 1,1−ビス−〔2',2',2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジアセチルエタン; ビス−〔2,2,2',2'−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジメチルエステル
このほかにベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
顔料を含まない保護層中の、バインダーの配合量は、固形分で、通常70〜100重量%、好ましくは85〜100重量%である。
本発明の保護層が顔料を含む場合、保護層中のバインダーと顔料の総量は、固形分で、通常80〜100重量%、好ましくは90〜100重量%であり、顔料100重量部に対してバインダーは30〜300重量部程度であることが好ましい。
バインダー、架橋剤及び顔料以外の成分は、それぞれ保護層中15重量%、好ましくは10重量%を超えない。
本発明の保護層で使用するカルボキシル基含有樹脂としては、アクリル系樹脂、酸化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールにカルボキシル基を導入したカルボキシル基変性ポリビニルアルコールなどが例示可能である。
本発明の保護層で使用するカルボキシル基含有樹脂がアクリル系樹脂であると、アクリル基は比較的熱伝導性が高いため、印字濃度が特に良好となるため好ましい。
また、本発明の保護層で使用するカルボキシル基含有樹脂がカルボキシル基変性ポリビニルアルコールであると、耐察過性が良好となるため好ましい。特に、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールとエピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂(エピクロロヒドリン系樹脂を除く。以下同様。)とを併用することにより、保護層が更に強固となり、耐察過性が特に良好となるため好ましい。
(メタ)アクリル酸は、アルカリ可溶性であり、中和剤の添加によりアクリル系樹脂を水溶性樹脂にする特性を有している。アクリル系樹脂を水溶性樹脂に変化させることによって、特に保護層中に顔料を含有する場合、顔料への結合性が著しく向上し、多量の顔料含有下でも優れた強度を有する保護層を形成することができる。
(メタ)アクリル酸と共重合可能な成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸オクチルなどのアクリル酸アルキル樹脂及びエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、スチレン又はその誘導体によって変性された上記アクリル酸アルキル樹脂などの変性アクリル酸アルキル樹脂、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸エステル、ヒドロキシアルキルアクリル酸エステルを例示できるが、特に(メタ)アクリロニトリル及び/又はメタクリル酸メチルを配合することが好ましい。(メタ)アクリロニトリルはアクリル系樹脂100重量部中15〜70重量部配合することが好ましい。また、メタクリル酸メチルはアクリル系樹脂100部重量中20〜80重量部含むことが好ましい。(メタ)アクリロニトリル及びメタクリル酸メチルを含む場合、(メタ)アクリロニトリルをアクリル系樹脂100重量部中15〜18重量部、メタクリル酸メチルをアクリル系樹脂100重量部中20〜80重量部配合することが好ましい。
一方、通常の非コアシェル型アクリル系樹脂は耐熱性が低く、スティックやヘッド粕などが発生しやすい欠点を持っていたが、特定範囲のガラス転移点(Tg)を有する非コアシェル型アクリル系樹脂は、耐熱性が高いため、コアシェル型アクリル系樹脂では相反する、印字濃度、画質と印字走行性の両立が可能となる。
本発明におけるアクリル系樹脂のガラス転移点(Tg)は、30℃より高く100℃以下であることが好ましい。Tgが30℃以下であると、耐水性は向上するが、耐熱性が低く、スティックを生じやすくなる。一方、Tgが高いと耐熱性が良好となり、耐スティック性や耐擦過性は向上するが、Tgが高すぎると保護層が脆くなり、耐水性や耐可塑剤性が低下する可能性がある。より好ましくは、Tgが50℃より高く95℃以下である。
なお、アクリル系樹脂のTgは示差走査熱量測定(DSC)により測定可能である。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコールを含有した保護層に、更にエピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂を併用すると、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールとエピクロロヒドリン系樹脂が架橋反応した極性を有する部位と、ポリアミン/アミド系樹脂のアミン/アミド部位が引き付けあい、架橋反応した極性を有する部位を保護するために、特に優れた耐擦過性が発現すると考えられる。
本発明におけるエピクロロヒドリン系樹脂の具体例としては、スミレーズレジン650(30)、スミレーズレジン675A、スミレーズレジン6615(以上住友化学社製)、WS4002、WS4020、WS4024、WS4030、WS4046、WS4010、CP8970(以上、星光PMC社製)などが挙げられる。
本発明におけるポリアミン/アミド系樹脂の具体例としては、スミレーズレジン302(ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン712(ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン703(ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジン636(ポリアミンポリ尿素樹脂)、スミレーズレジンSPI−100(変性ポリアミン樹脂)、スミレーズレジンSPI−102A(変性ポリアミン樹脂)、スミレーズレジンSPI−106N(変性ポリアミド樹脂)、スミレーズレジンSPI−203(50)、スミレーズレジンSPI−198(以上、住友化学社製)、プリンティブA−700、プリンティブA−600(以上、旭化成社製)、PA6500、PA6504、PA6634、PA6638、PA6640、PA6644、PA6646、PA6654、PA6702、PA6704(以上、星光PMC社製:ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹脂)などが例示可能である。これらのポリアミン/アミド系樹脂の中では、ポリアルキレンポリアミン樹脂、ポリアミンポリ尿素樹脂、変性ポリアミン樹脂、ポリアルキレンポリアミン尿素ホルマリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンポリアミドポリ尿素樹等のポリアミン系樹脂であると、印字濃度及び画質が良好であるため好ましい。
本発明の保護層中のカルボキシル基含有樹脂がカルボキシル基変性ポリビニルアルコールであり、更にエピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂を併用する場合、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、エピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂の合計含有量は、耐水性の点から保護層100重量部(固形分)に対し、固形分で1重量部以上であることがより好ましい。また、カルボキシル基変性ポリビニルアルコールに対するエピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂の合計含有量は、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール100重量部(固形分)に対して、固形分で1〜100重量部であることが好ましい。エピクロロヒドリン系樹脂及びポリアミン/アミド系樹脂の合計含有量が固形分で1重量部未満であると、所望の耐水性や耐可塑剤性が得られにくいことがある。また、固形分で100重量部より多いと、保護層の塗液がゲル化するなどして粘度上昇が著しくなり、操業性が劣ることがある。
本発明において、顔料のアスペクト比とは、粉体を電子顕微鏡で撮影し、ランダムに抽出した粒子100個について、計算式(アスペクト比=直径/厚さ)を用いて算出し平均を求めた値であり、アスペクト比の値が大きい程、顔料の扁平度合いが大きいことになる。
アスペクト比が30以上の顔料は、一般的に製紙材料として使用されている顔料に比べて非常に扁平であり、アスペクト比が30未満の顔料を使用した場合に比べて同面積を被覆するのに必要な顔料の使用量は少なくなる。即ち、保護層を薄くできるため、感熱記録層への熱伝導率の低下を抑えられ、特に良好な印字濃度及び画質が得られるため好ましい。前記顔料のアスペクト比は、より好ましくは30以上100以下であり、更に好ましくは30以上75以下である。アスペクト比が100より大きくなると、塗工液の保水性が下がり、塗工適性が著しく低下すると共に、保護層が局所的に密になり発色感度ムラなどの問題が生じることがある。
なお、前記アスペクト比が30以上のカオリンは、特殊粉砕することによりデラミネーションしたカオリンを分級するなどして得ることが可能である。
また、該カオリンは、その特異的な形状により、保護層が含有する顔料として単独で使用すると大きな効果を発揮するため好ましいが、所望の効果を阻害しない範囲で該カオリン以外の前記顔料と併用してもよい。該カオリンと該カオリン以外の前記顔料とを併用する場合、保護層が含有する全顔料100重量部中、該カオリンの割合は好ましくは50重量部以上、より好ましくは80重量部以上である。
感熱記録層上にカーテン塗工法により保護層を設ける際に、支持体上に感熱記録層用塗工液を塗工した後、乾燥させた感熱記録層の上に保護層用塗工液を塗工して保護層を設けてもよく(ドライオンウェット塗工)、支持体上に感熱記録層用塗工液を塗工した後、乾燥工程を挟むことなく保護層用塗工液を塗工して保護層を設けてもよい(ウェットオンウェット塗工)。本発明では、ウェットオンウェット塗工であると感熱記録層と保護層との密着性が高まり、感熱記録層に含有させた滑剤が保護層に移動して保護層表層から脱落することを効果的に防止することが可能であるため好ましい。
本発明のカーテン塗工法は、塗工液の自由落下カーテン膜を形成し、これを支持体に衝突せしめて塗工する方法であり、スライドカーテン法、スリットカーテン法、スロットカーテン法、カップルカーテン法、ツインカーテン法、タンデムカーテン法など、従来公知の方法を採用することができる。
本発明において、保護層用塗工液の表面張力を調整する手法は特に限定されるものではないが、界面活性剤を使用すると、表面張力の調整が容易であるため好ましい。
界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、アルキルアリルスルホン酸塩、ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどが例示可能である。
界面活性剤の種類は、所望する塗工液の物性が得られるように適宜調整可能であり、その使用量は、通常保護層用塗工液100重量部(固形分)に対し、好ましくは固形分で0.5から10重量部、より好ましくは1〜5重量部である。これらの界面活性剤は単独又は2種以上混合して使用してもよい。
粘度調整剤としては、エチレン性不飽和カルボン酸及び/又はエチレン性不飽和カルボン酸塩並びに(メタ)アクリロニトリルを重合体成分とするもの、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、気相法シリカ、コロイダルシリカ、有機変成ベントナイト、水添加ヒマシ油、アマイドワックス、酸化ポリエチレン、金属石鹸、ジベンジリデンソルビトール、アルギン酸ナトリウムなどが例示可能である。
粘度調整剤の種類及び使用量は、所望する塗工液の物性が得られるように適宜調整可能であるが、保護層用塗工液100重量部(固形分)に対し、固形分で3〜10重量部であると、安定したカーテン膜を形成することが容易であると共に、ヒールの発生による塗工欠陥を抑制することが容易であり、更に、塗工前に行う保護層用塗工液の脱泡が容易であると共に、感熱記録層上への保護層用塗工液の広がりが良好であるため、特に均一な塗工層が形成され、良好な印字濃度、画質を有する感熱記録体が得られるため好ましい。より好ましくは、保護層用塗工液100重量部(固形分)に対し、固形分で4〜8重量部である。これらの粘度調整剤は単独又は2種以上混合して使用してもよい。
なお、保護層用塗工液の曳糸性は、伸長粘度計(機器名:CaBER1、Thermo Haake社製)などの測定機器により測定可能である。
保護層の平均厚さ(D1)は、薄いほうが好ましく、具体的には、好ましくは3.0μm未満、より好ましくは0.5〜2.0μm、更に好ましくは1.0〜2.0μmとなるように調整する。保護層が厚くなるにつれ、感熱記録層に含有する滑剤の効果が低くなり(後述の実施例5参照)、印字濃度等も低下する。
この下塗り層やその他任意に設けられる塗工層は、上記のバインダー、顔料、架橋剤などのこれらの材料を、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で使用することができる。
感熱記録層の塗工量は特に限定されないが、感熱記録層の平均厚さ(D2)が好ましくは2.5〜5.5μm、より好ましくは3.5〜4.5μmとなるように調整する。
下記配合からなる配合物を攪拌分散して、下塗り層用塗工液を調製した。
<下塗り層用塗工液>
焼成カオリン(BASF社製、商品名:アンシレックス93) 100.0部
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(日本ゼオン社製、
商品名:ST5526、固形分48%) 40.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 30.0部
水 160.0部
次いで、下塗り層用塗工液を支持体(坪量60g/m2の基紙)の片面に、固形分で塗工量10.0g/m2となるようにベントブレード塗工法で塗工した後、乾燥を行い、下塗り層塗工紙を得た。
顕色剤分散液(A液)
4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン
(エーピーアイコーポレーション社製、商品名:NYDS) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 18.8部
水 11.2部
ロイコ染料分散液(B液)
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(山本化成社製、商品名:ODB−2) 3.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 6.9部
水 3.9部
増感剤分散液(C液)
シュウ酸ビス(p-メチルベンジル)(大日本インキ社製、商品名:HS3520)
6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 18.8部
水 11.2部
<感熱記録層用塗工液1>
顕色剤分散液(A液) 36.0部
ロイコ染料分散液(B液) 13.8部
増感剤分散液(C液) 36.0部
滑剤(ステアリン酸亜鉛、中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7−30、
固形分30%、平均粒子径6.0μm) 5.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 10.0部
水 25.0部
<保護層用塗工液1>
水酸化アルミニウム分散液(マーティンスベルグ社製、
商品名:マーティフィンOL07、固形分50%) 16.0部
非コアシェル型アクリル系樹脂(三井化学社製、商品名:ASN1004K、
固形分18%、Tg55℃) 19.0部
粘度調整剤(サンノプコ社製、商品名:SNシックナー929S、固形分12%、
固形分100重量部中、エチレン性不飽和カルボン酸及びエチレン性不飽和カルボン
酸塩の合計60重量部、(メタ)アクリロニトリル30重量部) 8.3部
界面活性剤(日信化学社製、商品名:サーフィノール104P、固形分50%)
0.4部
水 92.0部
感熱記録層を固形分で塗工量4.0g/m2となるようにバーブレード塗工法で塗工したほかは、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
実施例3
感熱記録層を固形分で塗工量4.5g/m2となるようにバーブレード塗工法で塗工したほかは、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
実施例4
感熱記録層を固形分で塗工量5.0g/m2となるようにバーブレード塗工法で塗工したほかは、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
実施例5
保護層を固形分で塗工量2.5g/m2となるようにカーテン塗工法で塗工したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、下記配合のステアリン酸亜鉛分散液を、サンドグラインダーでステアリン酸亜鉛の平均粒子径が2.5μmとなるまで粉砕したものを使用したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。平均粒径は、レーザー法粒度測定機(マルバーン社製マスターサイザーS型、光源は赤色光が633nm(He−Neレーザー)、青色光が466nm(LED))を用いてレーザー光散乱法(レーザー回折法)により測定し、体積50%平均粒子径(D50)とした(以下同様)。
<ステアリン酸亜鉛分散液>
ステアリン酸亜鉛(日油社製、商品名:ジンクステアレートGP、
平均粒子径20.0μm) 27.0部
メチルセルロース(信越化学社製、商品名:メトロースSM−15) 3.0部
水 70.0部
実施例7
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、上記配合のステアリン酸亜鉛分散液を、サンドグラインダーで平均粒子径4.0μmまで粉砕したものを使用したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
実施例8
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、上記配合のステアリン酸亜鉛分散液を、サンドグラインダーで平均粒子径8.0μmまで粉砕したものを使用したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
実施例9
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、上記配合のステアリン酸亜鉛分散液を、サンドグラインダーで平均粒子径11.0μmまで粉砕したものを使用したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、下記配合のステアリン酸カルシウム分散液を、サンドグラインダーでステアリン酸カルシウムの平均粒子径が6.0μmとなるまで粉砕したものを使用したほかは、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
<ステアリン酸カルシウム分散液>
ステアリン酸カルシウム(日油社製、商品名:カルシウムステアレートGP、
平均粒子径20.0μm) 27.0部
メチルセルロース(信越化学社製、商品名:メトロースSM−15) 3.0部
水 70.0部
実施例11
感熱記録層用塗工液1中の滑剤として、エチレンビスステアリン酸アミド(中京油脂社製、商品名:セロゾールB−495、平均粒子径5.5μm)を使用したほかは、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
保護層用塗工液1の代わりに下記割合からなる保護層用塗工液2を使用した以外は実施例1と同様にして、感熱記録体を作製した。保護層用塗工液の温度が25℃の条件において、表面張力は39mN/m、B型粘度は550Pa・s、曳糸性は0.22秒であった。
<保護層用塗工液2>
水酸化アルミニウム分散液(マーティンスベルグ社製、
商品名:マーティフィンOL07、固形分50%) 16.0部
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール(クラレ社製、
商品名:PVA−KL318、固形分15%) 23.0部
エピクロロヒドリン系樹脂(ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、
星光PMC社製、商品名:WS4030、固形分25%) 3.8部
ポリアミン/アミド系樹脂(変性ポリアミド樹脂、住友化学社製、
商品名:スミレッズレジンSPI102、固形分45%) 2.1部
粘度調整剤(サンノプコ社製、商品名:SNシックナー929S、固形分12%、
固形分100重量部中、エチレン性不飽和カルボン酸及びエチレン性不飽和カルボン
酸塩の合計60重量部、(メタ)アクリロニトリル30重量部) 8.3部
界面活性剤(日信化学社製、商品名:サーフィノール104P、固形分50%)
0.4部
水 56.5部
実施例1で作製した、感熱記録層用塗工液1を塗工した感熱記録層塗工紙を、乾燥し、その上に、保護層用塗工液1を固形分で塗工量1.0g/m2となるようにブレード塗工法で塗工したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
比較例2
実施例1で作製した、感熱記録層用塗工液1を塗工した感熱記録層塗工紙を、乾燥し、その上に、保護層用塗工液1を固形分で塗工量1.0g/m2となるようにエアーナイフ塗工法で塗工したほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
比較例3
感熱記録層用塗工液1から滑剤を除いたほかは、実施例2と同様にして感熱記録体を作製した。
比較例4
保護層用塗工液として保護層用塗工液3を使用した以外は比較例3と同様にして、感熱記録体を作製した。
<保護層用塗工液3>
水酸化アルミニウム分散液(マーティンスベルグ社製、
商品名:マーティフィンOL07、固形分50%) 16.0部
非コアシェル型アクリル系樹脂(三井化学社製、商品名:ASN1004K、
固形分18%、Tg55℃) 19.0部
粘度調整剤(サンノプコ社製、商品名:SNシックナー929S、固形分12%、
固形分100重量部中、エチレン性不飽和カルボン酸及びエチレン性不飽和カルボン
酸塩の合計60重量部、(メタ)アクリロニトリル30重量部) 8.3部
滑剤(ステアリン酸亜鉛、中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7−30、
固形分30%、平均粒子径6.0μm) 2.5部
界面活性剤(日信化学社製、商品名:サーフィノール104P、固形分50%)
0.4部
水 89.5部
比較例5
保護層用塗工液として保護層用塗工液3を使用した以外は実施例2と同様にして、感熱記録体を作製した。
<印字濃度>
感熱記録体に、大倉電機社製のTH−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.42mJ/dot、印字速度50mm/secでベタ印字した。印字部の印字濃度を、マクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定した。
<画質>
感熱記録体に、大倉電機社製のTH−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.27mJ/dot、印字速度50mm/secでベタ印字した。印字後の画質を目視にて観察し、下記の基準で評価した。評価は◎、○であれば実用上問題はない。
◎:全くムラが見られない。
○:僅かにムラが見られるが、全体としては概ねベタとなっている。
△:ムラが見られる。
×:ムラが著しい。
作製した感熱記録体について、印字試験機(キヤノン社製、HT180)を用い、−10℃の環境下で印加エネルギー0.20mJ/dotでベタ印字した。この時の印字状態について目視にて観察し、下記の基準で評価した。評価は◎、○、△であれば実用上問題はない。
記録体の最表層が印字試験機のヘッドに粘着して、部分的に印字できないことを「白飛び」といい、最表層が印字試験機のヘッドに粘着することにより引き起こされる印字試験機のノイズを「騒音」という。
◎:ベタ印字部に白飛びが発生せず、騒音もほとんどない。
○:ベタ印字部に白飛びが発生しないが、騒音が少し発生する。
△:ベタ印字部に白飛びが若干発生し、騒音は少し発生する。
×:ベタ印字部に白飛びが頻発し、騒音も大きい。
<印字走行性(耐ヘッド粕性)>
感熱記録体に、印字試験機(キヤノン社製、HT180)を用い、−10℃の環境下で印加エネルギー0.20mJ/dotでベタ印字した。1m印字後のサーマルヘッド付着物の状態について目視にて観察し、下記の基準で評価した。評価は◎、○であれば実用上問題はない。
◎:全く付着物がない。
○:ほとんど付着物がない。
△:若干の付着物がある。
×:付着物が多い。
<耐擦過性>
感熱記録体の保護層表面を500gf/cm2の荷重を加えたスチールウールで擦り、線発色を目視にて観察し、下記の基準で評価した。評価は◎、○、△であれば実用上問題はない。
◎:発色しない。
○:ほとんど発色しない。
△:薄く発色する。
×:濃く発色する。
Claims (11)
- 支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設け、該感熱記録層上に保護層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が粒子状の滑剤を含有し、該保護層が滑剤を含有しない塗工液をカーテン塗工法により塗工することにより形成された感熱記録体。
- 前記感熱記録層が含有する滑剤の平均粒子径、前記保護層の平均厚さ及び前記感熱記録層の平均厚さの間に下記関係が成立する請求項1に記載の感熱記録体。
2(D1+D2)≧d>D1+1/2D2
(式中、dは感熱記録層が含有する滑剤の平均粒子径、D1は保護層の平均厚さ、D2は感熱記録層の平均厚さを表す。) - 前記保護層の平均厚さ及び前記感熱記録層の平均厚さの間に更に下記関係が成立する請求項2に記載の感熱記録体。
d>D1+D2 - 前記保護層の平均厚さ及び前記感熱記録層の平均厚さの間に更に下記関係が成立する請求項2又は3に記載の感熱記録体。
2D1+D2≧d - 保護層の平均厚さ(D1)が3.0μm未満である請求項1〜4のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 感熱記録層の平均厚さ(D2)が2.5〜5.5μmである請求項1〜5のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 保護層の平均厚さ(D1)が0.5〜2.0μm、感熱記録層の平均厚さ(D2)が3.5〜4.5μmである請求項1〜6のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 前記滑剤の平均粒子径(d)が5.0μm以上である請求項5〜7のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 前記滑剤の平均粒子径(d)が5.0〜9.0μmである請求項5〜8のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 前記保護層が、カルボキシル基含有樹脂を含有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の感熱記録体。
- 前記保護層が、支持体上に感熱記録層用塗工液を塗工した後、乾燥工程を挟むことなく保護層用塗工液を塗工して形成された請求項1〜10のいずれか一項に記載の感熱記録体。
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