JP2015182322A - 深絞り底材用共押出複合フィルム、深絞り成形体、および食品用深絞り真空包装体 - Google Patents

深絞り底材用共押出複合フィルム、深絞り成形体、および食品用深絞り真空包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐カール性と光沢、耐冷凍強度を併せ持った食品深絞り用底材フィルムを提供する。
【解決手段】 少なくとも3層からなる複合フィルムであって、最外層に、厚み10〜100μmのポリアミド樹脂層を少なくとも1層有し、当該最外層と中間層との間に、厚さ5〜100μのポリプロピレン樹脂層を少なくとも1層有し、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはメタキシレンアジパミド樹脂からなるガスバリア性の中間層を少なくとも1層有し、内層にヒートシール性樹脂層を有することを特徴とする深絞り底材用共押出複合フィルム、当該深絞り底材用共押出複合フィルムを用いて成形してなることを特徴とする深絞り成形体、および当該深絞り成形体と蓋材を有することを特徴とする食品用深絞り真空包装体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、深絞り用共押出フィルム、深絞り成形体、および食品用深絞り真空包装体に関し、特に包装後のボイル殺菌工程を有し、商品価値の高い外観形状を目的とした食品包装用途に好適な深絞り底材用共押出複合フィルム、深絞り成形体、および食品用深絞り真空包装体に関するものである。
食品の深絞り包装は、生産の高速化・大量生産化・自動化対応等のメリットに加えて、成形フィルムを利用することによる外観での付加価値向上を目的とした用途にも用いられている。このような包装形態では、内容物、金型形状や印刷による外観設計に対して、それを満足する製品を製造するための深絞り用フィルムが求められている。
その要求品質としては、金型形状の再現率の高い良好な成形性や光沢、透明性等があり、それらに加えて、要求性能としての酸素バリアー性、水蒸気バリアー性、易開封性、対衝撃強度等があり、それらの要求を満たすフィルムとして、ラミネート法や共押出法、コーティング等による多層・多機能なフィルムが用いられてきている。
食品の深絞り包装形態では、安全性向上・賞味期限延長のために包装後に加熱殺菌を行うことが多く、そのような場合、殺菌時の熱と水分の影響で深絞り成形部分が軟化、収縮し、成形していない部分がカールするという問題がある
カール問題に対して、水分の影響を受けにくく、剛性が高いポリプロピレン(PP)樹脂製のフィルムを最外層にドライラミネートしたフィルムや、共押出にて最外層にポリプロピレン樹脂を配する設計のフィルムが用いられ、それによって収縮しにくく、カールの発生を抑制した良好な外観の食品包装袋が提供されている。
しかしながら、上記外層PP樹脂のフィルムを用いる場合、外層がポリアミド(PA)樹脂のフィルムと比較して光沢がやや劣る、耐熱温度が低い、冷凍温度下での耐衝撃強度が低いといった短所もあることから、食品包装袋としての形状設計や内容物の種類、殺菌方法等によって使い分けられている。
特許2920458号公報 特開平10−86284号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、耐カール性と光沢、耐冷凍強度を併せ持った食品深絞り用底材フィルムを提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を採用すれことによれば、上記課題を容易に完結できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、少なくとも3層からなる複合フィルムであって、最外層に、厚み10〜100μmのポリアミド樹脂層を少なくとも1層有し、当該最外層と中間層との間に、厚さ5〜100μのポリプロピレン樹脂層を少なくとも1層有し、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはメタキシレンアジパミド樹脂からなるガスバリア性の中間層を少なくとも1層有し、内層にヒートシール性樹脂層を有することを特徴とする深絞り底材用共押出複合フィルム、当該深絞り底材用共押出複合フィルムを用いて成形してなることを特徴とする深絞り成形体、および当該深絞り成形体と蓋材を有することを特徴とする食品用深絞り真空包装体に存する。
本発明の食品深絞り包装用複合フィルムは、耐ピンホール性、深絞り成形性を有し、熱水によるカールを防止し、剛性の高い。これらの特徴によって、本発明の複合フィルムは、熱水での加熱殺菌時の耐収縮・カール性と光沢、冷凍下での耐衝撃強度に優れた食品深絞り包装フィルムとして、より付加価値の高い食品包装形態を提供することが可能となり、本発明の工業的価値は高い。
本発明の食品深絞り包装用用複合フィルムは、内層、中間層、および外層の少なくとも3層から構成されている。「外層」とは、食品包装体を作成した場合に外気に触れる面になる側の層をいう。また、「内層」とは、内容物に接触し、ヒートシール面となる側の層をいう。そして、「中間層」とは、この内層および外層に挟まれた層をいう。
本発明の複合フィルムは、外層にポリアミド樹脂層を備えており、また中間層にもポリアミド樹脂層を配しても良いため、良好な耐ピンホール性および深絞り成形性を備えることができる。また、外層のポリアミド樹脂によって、外層がポリプロピレンの場合と比較して良好な光沢と冷凍下での耐衝撃強度を有する。また、ポリアミドの種類をポリアミド12とすることで、より熱水による収縮が生じにくく、光沢の優れたフィルムとすることができる。
本発明の複合フィルムは、最外層のポリアミド樹脂層の内側にポリプロピレン樹脂層を有しており、それによってフィルムに剛性(コシ)と耐熱水収縮性、中間層への水分の影響を抑制する水蒸気バリアー性を付与している。
上記ポリプロピレン樹脂層は、エチレン―プロピレン共重合体(ランダムPP)でも良いが、耐カール性と剛性をより向上させるためには、プロピレンホモポリマー(ホモPP)を使用することがより好ましい。外層中には両樹脂層を共に配することもランダムPP層とホモPP層を共に配してもよい。
複合フィルム内層にはヒートシール層を備えているので、複合フィルムにヒートシール性を付与できる。また、ヒートシール層の耐熱性が高いものを使用するほど深絞り成形温度を高温にすることが可能となり、それによってさらに成形性と熱水によるカールを防止する効果が向上する。
本発明において、中間層は、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層(以下、「EVOH層」と省略する場合がある。)を含んでいることが好ましい。これにより複合フィルムに酸素バリアー性を付与できる。
本発明の複合フィルムは、各層間に少なくとも1層の接着層を有していてもよい。これにより、各層間の接着強度を高めることができる。
内層は、少なくとも1層のヒートシール層を含んでおり、ヒートシール層を構成する材料としては、ヒートシール性を付与できれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)からなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されることが好ましい。
内層がイージーピール性を有し、イージーピール強度が0.1N/15mm幅以上0.8N/15mm幅以下であることが好ましい。
ヒートシール層は、耐熱性や低温ヒートシール性、イージーピール性、成形性、透明性等、必要な機能に応じて各樹脂を複数組み合わせてもよく、それによって様々な用途に対応したフィルムとすることができる。
本発明において、ヒートシール層にイージーピール性を付与してもよく、そのイージーピール強度は、25℃で0.2〜10.0N/15mm幅であることが好ましい。イージーピールは、凝集破壊タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれであってもよいが、シール温度設定範囲が広く、剥離安定性に優れる凝集破壊タイプの選択がより好ましい。
凝集破壊タイプの場合は、前記したヒートシール層を構成する材料として列挙した樹脂の中から少なくとも1種類を選択し(樹脂A)、樹脂Aと相溶性の低い樹脂として、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)からいずれか1種を選択し(樹脂B)、この2種類の樹脂をブレンドすることにより得られる。
ブレンドの割合は、樹脂Aの場合、通常40%以上、好ましくは45%以上、さらに好ましくは50%以上であり、通常80%以下、好ましくは75%以下、さらに好ましくは70%以下であり、樹脂Bの場合、通常20%以上、好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%以上であり、通常60%以下、好ましくは55%以下、さらに好ましくは50%以下である。ブレンドの割合を前記範囲に調節することにより、良好なヒートシール性を維持し、適度なイージーピール強度を得られる。
本発明の複合フィルムは中間層にポリアミド層を有することが好ましい。中間層に配するポリアミド樹脂としては、種々のポリアミド樹脂のホモポリマーまたはコポリマーを各々単独で、若しくは混合物として用いることができる。例えば、4ナイロン、6ナイロン、7ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、46ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、610ナイロン、611ナイロン、6Tナイロン、6Iナイロン、MXD6ナイロン、6−66ナイロン、6−610ナイロン、6−611ナイロン、6−12ナイロン、6−612ナイロン、6−6Tナイロン、6−6Iナイロン、6−66−610ナイロン、6−66−12ナイロン、6−66−612ナイロン、66−6Tナイロン、66−6Iナイロン、6T−6Iナイロン、66−6T−6Iナイロン等が挙げられる。
上述のPA樹脂の中でも、中間層のポリアミド樹脂としては耐ピンホール性の観点から6ナイロンや6−66ナイロンを単独もしくは混合物として用いることが好ましい。また、PA層は2層以上設けることもでき、その場合、各層が異なる種類のポリアミドで形成されていてもよい。
PA層の厚みは特に限定はされないが、複合フィルムの総厚みの5%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。また、60%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、40%以下がさらに好ましい。PA層の厚みをフィルム厚みの5%以上とすることにより良好な耐ピンホール性が得られ、また60%以下とすることにより深絞り成型性を良好に維持することができる。
本発明の中間層において、酸素バリアー性を付与する目的で、少なくとも1層のEVOH層、またはメタキシレンアジパミド樹脂(MXD)層を配してもよい。EVOH層中のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂(EVOH)のエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から、32モル%以上が好ましく、38モル%以上がより好ましく、47モル%以下が好ましく、44モル%以下がより好ましい。
酸素バリアー層の厚みは、3μm以上が好ましく、6μm以上がより好ましく、8μm以上がさらに好ましい。また、50μm以下が好ましく、40μm以下がより好ましく、30μm以下がさらに好ましい。バリアー層の厚みを3μm以上とすることにより十分な酸素バリアー性を付与することができ、安定した製膜が可能となる。EVOH層を50μm以下とすることにより、良好な深絞り成形性が得られる他、耐ピンホール性の低下が避けられる。
本発明の外層は、熱水環境下での収縮防止性付与と中間層への水分透過抑制、食品深絞り包装体のフィルムのカールによる外観劣化抑制、およびフィルム外層に柔軟性を付与することでの耐ピンホール性向上のために、最外層にポリアミド樹脂層を有し、また、少なくとも1層のポリプロピレン樹脂層(PP層)を有する。
最外層のポリアミド樹脂は中間層と同様に種々のポリアミド樹脂のホモポリマーまたはコポリマーを各々単独で、若しくは混合物として用いることができるが、熱水による加熱殺菌時の影響を抑制しやすく、光沢に優れる観点からポリアミド12を使用することが好ましい
ポリアミド12を最外層に配することで、種々のポリアミドにおいても特に水分の影響を受けにくい樹脂であるため収縮・カールが抑制され、また柔軟性も高くなるために冷凍下の耐衝撃強度にも優れたフィルムとすることができる。
外層PA層は熱水殺菌時の収縮を最少とするために薄く配することが好ましく、その厚みは複合フィルムの総厚みの10%以下が好ましく、8%以下がより好ましく、6%以下がさらに好ましい。また、下限は製膜性の観点から3%以上が好ましい。外層PA層はポリアミド12を用いることが好ましいが、ポリアミド12は比較的高価であるため、薄めに配することは経済的にも有効となる。
本発明の複合フィルム外層にはPP樹脂層が少なくとも1層含まれており、それによってフィルムに熱水による加熱殺菌時の収縮・カール防止性を付与しており、また剛性と水蒸気バリアー性を向上させている。
外層のPP層を構成するPP樹脂はエチレン―プロピレン共重合体(ランダムPP)、またはプロピレンホモポリマー(ホモPP)を使用することが好ましく、より剛性と耐収縮・カール性を高めるためにはホモPPを主成分とした層を少なくとも1層配することがより好ましい。
PP樹脂は酸変性等によって高い接着性を有したものを使用しても良く、その場合、よりPA層との接着性に優れた構成として使用することができる。
PP樹脂層は、剛性と収縮・カール防止のために厚めに配することが好ましい。その厚みはその厚みは下限が複合フィルムの総厚みの6%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。また、上限は製膜性と耐衝撃強度を良好とするために40%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。
各層の層間剥離強度を高める目的で、必要に応じて接着層を設けることができる。接着層は、一層であってもよいし、複数であってもよい。接着層として使用可能な接着性樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)、線形低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等が例示でき、その他、変性ポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体若しくはエチレン系エラストマーに、アクリル酸若しくはメタアクリル酸などの一塩基性不飽和脂肪酸、またはマレイン酸、フマール酸若しくはイタコン酸等の二塩基性脂肪酸の無水物を化学的に結合させたものを例示できる。中でも、ポリエチレンまたはポリプロピレンをベースとした接着性樹脂を用いることが好ましい。
接着層を設ける場合、接着層の厚みは、作業性、経済性、取扱い性の観点から、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、7μm以上がさらに好ましい。また特に制限はないが、60μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、40μm以下がさらに好ましい。接着層の厚みが3μm以上であれば、層間剥離強度を向上させることができる。また接着層が厚過ぎると、透明性の悪化やフィルムの総厚みが厚くなってしまう他、製造コストもかさむため上限は40μm以下であることが望ましい。
本発明の複合フィルムの層構成は、最外層にポリアミド樹脂層を有し、外層中に少なくとも1層のポリプロピレン樹脂層を有し、中間層に少なくとも1層のエチレン―酢酸ビニル共重合体ケン化物層、またはメタキシレンアジパミド樹脂層を有し、内層として少なくとも1層のヒートシール層を有する構成であれば特に限定されない。
複合フィルムの総厚みは、80〜500μmとすることが好ましく、それに加えて外層PA層、PP層の厚み比を前記の通りの厚みとすることで、食品深絞り包装用に適した底材フィルムとしてより好適に利用することができる。
例えば、PA層(A)、PP層(B)、EVOH層(C)、PE層(D)、イージーピール層(E)、および接着層(F)で表した場合、以下の層構成を形成することができる。中でも好ましい層構成は、下記(5)、(6)、(9)、または(10)、さらに好ましい層構成は(5)または(6)である。
(1) A/B/C/F/D
(2) A/B/C/F/E
(3) A/B/C/F/D/E
(4) A/F/B/F/C/F/D/E
(5) A/B/A/C/F/D
(6) A/B/A/C/F/D/E
(7) A/B/C/A/F/D
(8) A/B/C/A/F/D/E
(9) A/B/A/C/A/F/D
(10) A/B/A/C/A/F/D/E
例えば、上記の(6)においては、外層が「A/B」に対応し、中間層が「A/C」に対応し、内層が「F/D/E」に対応している。ただし、この区別は厳密なものではなく、外層が「A/B」であり、中間層が「A/C/F」であり、内層が「D/E」であってもよいし、外層が「A/B」であり、中間層が「A/C/F/D」であり、内層が「E」であってもよい。
本発明の複合フィルムは、公知の方法を用いて作製することができる。例えば、押出ラミネーション法、共押出インフレーション法および共押出Tダイ法等を用いることができ、特に共押出Tダイ法を用いることが好ましい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1;
共押出Tダイ法により下記層構成を有する本発明の複合フィルムを作製した。
PA12(5μm)/AD1(15μm)/PA6−6,6(20μm)/EVOH(5μm)/AD2(15μm)/EVA(55μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
実施例2:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する本発明の複合フィルムを作製した。
PA12(12μm)/AD1(25μm)/PA6−6,6(55μm)/EVOH(10μm)/AD2(15μm)/EVA(98μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
実施例3:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する本発明の複合フィルムを作製した。
PA12(10μm)/AD1(40μm)/PA6−6,6(60μm)/EVOH(15μm)/AD2(35μm)/EVA(135μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例1:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA12(12μm)/AD2(25μm)/PA6−6,6(55μm)/EVOH(10μm)/AD2(15μm)/EVA(98μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2は三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例2:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA12(10μm)/AD2(40μm)/PA6−6,6(60μm)/EVOH(15μm)/AD2(35μm)/EVA(135μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2は三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例3:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PP1(45μm)/AD1(15μm)/PA6(35μm)/EVOH(10μm)/AD2(35μm)/EVA(75μm)/イージーピール(5μm)
ここでPP1はプライムポリマー社製エチレン−プロピレンランダム共重合体(ランダムPP)を使用した。AD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。
比較例4:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PP1(60μm)/AD1(20μm)/PA6(50μm)/EVOH(15μm)/AD2(45μm)/EVA(105μm)/イージーピール(5μm)
ここでPP1はプライムポリマー社製エチレン−プロピレンランダム共重合体(ランダムPP)を使用した。AD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。
比較例5:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PP2(60μm)/AD1(20μm)/PA6(50μm)/EVOH(15μm)/AD2(45μm)/EVA(105μm)/イージーピール(5μm)
ここでPP2は日本ポリプロ社製PPホモポリマー(ホモPP)を使用した。AD1は、PP系接着樹脂である三菱化学社製の酸変性PP、モディックを使用した。AD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。
比較例6:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA6(5μm)/AD2(15μm)/PA6−6,6(20μm)/EVOH(5μm)/AD2(15μm)/EVA(55μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例7:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA6(10μm)/AD2(40μm)/PA6−6,6(60μm)/EVOH(15μm)/AD2(35μm)/EVA(135μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2は三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例8:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA6−6,6(12μm)/AD2(25μm)/PA6−6,6(55μm)/EVOH(10μm)/AD2(15μm)/EVA(98μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2には三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
比較例9:
共押出Tダイ法により下記層構成を有する複合フィルムを作製した。
PA6−6,6(10μm)/AD2(40μm)/PA6−6,6(60μm)/EVOH(15μm)/AD2(35μm)/EVA(135μm)/イージーピール(5μm)
ここでAD2は三井化学社製酸変性PE、アドマーを使用した。また、PA12には宇部興産社製、UBESTAを使用している。
<評価方法>
(フィルムの評価方法)
深絞り包装機(大森機械工業社製、FV6300)を使用し、成形温度100℃で深絞り成形を行ってスライスハムを充填した深絞り包装体を得た。これをカール・ラベル接着性の評価サンプルとして使用した。ヘーズと光沢度の評価にはフラットフィルムを使用した。
(評価方法選定基準)
プレヒート成形対応性については、成形温度145℃で外層側から3秒加熱し、2秒で成形した時のフィルム表面の荒れを評価した。外観上変化が見られないものを○、やや光沢が落ちる傾向を示したものを△、熱板への張り付きが発生し、表面の荒れが顕著に分かったものを×とした。
光沢度測定は日本電飾社製の光沢度計を使用し、90以上のものを○、70〜90のものを△、70以下のものを×とした。
ラベル接着性は作成したパック品にギフトハム用のラベルを張り付け、98℃×30分ボイルした後、ケースに乱雑に10パックを入れ、1mから30回の落下後にラベルの剥離状態を確認した。全く剥離が見られなかったものを○、部分的に剥離が発生したものを△、完全に剥離したものがあった場合を×とした。
カール評価は加熱処理したサンプルの外観を評価し、パック品フランジ部がシール面よりも底材側へフィルムがカールしないものを◎、ややカールがあるものの概ね良好な外観のものを○、やや波打ち気味にカールしているものを△、底材側へはっきりカールしたものを×とした。
また、総合評価として、各評価の全てが○であったものを○、△が含まれるものを△、×が含まれるものを×とした。
実施例および比較例の各フィルムについて評価を実施した結果を表1に示す。
Figure 2015182322
表1より、実施例の最外層PA12でPPを外層に有する構成の複合フィルムでは、光沢・ラベル接着性に加えてカールが良好な結果となった。対して、外層にPPを含まない比較例1では、若干カールしやすい傾向となった。外層がPPの比較例3・4・5ではカールが良好であるものの、光沢や透明性が低く、プレヒート成形への対応が難しいとの結果となった。
本発明のフィルムは、例えば、包装後のボイル殺菌工程を有し、商品価値の高い外観形状を目的とした食品包装用途に好適に利用することができる。

Claims (6)

  1. 少なくとも3層からなる複合フィルムであって、最外層に、厚み10〜100μmのポリアミド樹脂層を少なくとも1層有し、当該最外層と中間層との間に、厚さ5〜100μのポリプロピレン樹脂層を少なくとも1層有し、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはメタキシレンアジパミド樹脂からなるガスバリア性の中間層を少なくとも1層有し、内層にヒートシール性樹脂層を有することを特徴とする深絞り底材用共押出複合フィルム。
  2. ポリアミド樹脂がポリアミド12樹脂である請求項1に記載の深絞り底材用共押出複合フィルム。
  3. ポリアミド樹脂からなる中間層を有する請求項1または2に記載の深絞り底材用共押出複合フィルム。
  4. 内層がイージーピール性を有し、イージーピール強度が0.1〜0.8N/15mm幅である請求項1〜3のいずれかに記載の深絞り底材用共押出複合フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の深絞り底材用共押出複合フィルムを用いて成形してなることを特徴とする深絞り成形体。
  6. 請求項5に記載の深絞り成形体と蓋材を有することを特徴とする食品用深絞り真空包装体。
JP2014061016A 2014-03-25 2014-03-25 深絞り底材用共押出複合フィルム、深絞り成形体、および食品用深絞り真空包装体 Pending JP2015182322A (ja)

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