JP2015182203A - らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法 - Google Patents

らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015182203A
JP2015182203A JP2014062591A JP2014062591A JP2015182203A JP 2015182203 A JP2015182203 A JP 2015182203A JP 2014062591 A JP2014062591 A JP 2014062591A JP 2014062591 A JP2014062591 A JP 2014062591A JP 2015182203 A JP2015182203 A JP 2015182203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
corrugated pipe
side guide
valley
extending direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014062591A
Other languages
English (en)
Inventor
大樹 兼田
Daiki Kaneda
大樹 兼田
毅 福田
Takeshi Fukuda
毅 福田
良男 宇戸
Yoshio Uto
良男 宇戸
義明 大坪
Yoshiaki Otsubo
義明 大坪
容一郎 澤田
Yoichiro Sawada
容一郎 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Power Systems Corp
Original Assignee
J Power Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Power Systems Corp filed Critical J Power Systems Corp
Priority to JP2014062591A priority Critical patent/JP2015182203A/ja
Publication of JP2015182203A publication Critical patent/JP2015182203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

【課題】らせん状コルゲート管の切断に適した新規な構造を有するカッターを提供する。【解決手段】らせん状コルゲート管切断用カッターは、らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の山部を支持し山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、山部に当接し、刃側案内部に案内され山部の延在方向に沿い移動して、山部でコルゲート管に切り込みを入れる刃部と、コルゲート管を挟んで刃側案内部と対向する側に配置され、コルゲート管の谷部を支持し谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、コルゲート管の山部を支持し山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、刃側案内部、刃部、および対向側案内部が取り付けられた基部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法に関する。
山部と谷部とがらせん状に延在する構造を持つらせん状コルゲート管(ヘリカル状コルゲート管)を、内部にケーブルコア等の部材が配置された状態で切断したい場合がある。
このような切断を、例えばナタやオートチゼルを用いて行うとき、コルゲート管内部に配置された部材を損傷させる可能性がある。コルゲート管内部に配置された部材の損傷を抑制できる切断技術が望まれる。
なお、ケーブルの管状外被を切断するためのいくつかの技術が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。しかし、らせん状コルゲート管の切断に適した技術は提案されていない。
特開2006−296015号公報 特開2011−91951号公報
本発明の一目的は、らせん状コルゲート管の切断に適した新規な構造を有するカッター、および、このようなカッターを用いたらせん状コルゲート管の切断方法を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するらせん状コルゲート管切断用カッター
が提供される。
本発明の第2の観点によれば、
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するらせん状コルゲート管切断用カッター
が提供される。
本発明の第3の観点によれば、
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
前記刃部を前記山部に当接させる工程と、
前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記山部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記山部に切り込みを入れる工程と、
前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
を有するらせん状コルゲート管の切断方法
が提供される。
本発明の第4の観点によれば、
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
前記刃部を前記谷部に当接させる工程と、
前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記谷部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記谷部に切り込みを入れる工程と、
前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
を有するらせん状コルゲート管の切断方法
が提供される。
らせん状コルゲート管の切断を行うことができる。例えば、内部に部材が配置された状態でコルゲート管を切断する場合に、切断に起因してコルゲート管内部に配置された部材が損傷することを抑制できる。
図1Aは、コルゲート管を有するケーブルの一構造例を示す概略断面図であり、図1Bは、第1実施例で切断対象とするコルゲート管の一構造例を示す概略平面図である。 図2Aおよび図2Bは、それぞれ、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターの概略構造を示す側面図および正面図である。 図3Aは、第1実施例によるコルゲート管の切断方法の主要工程を示す概略側面図であり、図3Bは、第1実施例による刃側案内部および刃部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図であり、図3Cは、第1実施例による対向側案内部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図である。 図4は、第1実施例によるコルゲート管の切断方法の主要工程を示す概略側面図である。 図5Aおよび図5Bは、それぞれ、第1実施例によるコルゲート管の切断方法の主要工程を示す概略側面図および概略正面図である。 図6Aは、第1実施例によるコルゲート管の切断方法の主要工程を示す概略側面図であり、図6Bは、切断の最終的な工程を示す概略図である。 図7Aおよび図7Bは、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターの作製例を示す写真である。 図8は、第1実施例の変形例によるコルゲート管切断用カッターの概略構造を示す側面図である。 図9Aは、第2実施例で切断対象とするコルゲート管の一構造例を示す概略平面図であり、図9Bは、第2実施例によるコルゲート管切断用カッターの概略構造を示す正面図であり、図9Cは、第2実施例による刃側案内部および刃部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図であり、図9Dは、第2実施例による対向側案内部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図である。 図10Aは、第3実施例によるコルゲート管切断用カッターの概略構造を示す正面図であり、図10Bは、第3実施例による刃側案内部および刃部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図であり、図10Cは、第3実施例による対向側案内部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図である。 図11Aは、第4実施例によるコルゲート管切断用カッターの概略構造を示す正面図であり、図11Bは、第4実施例による刃側案内部および刃部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図であり、図11Cは、第4実施例による対向側案内部のコルゲート管上における向きを示す概略平面図である。
本発明の第1実施例によるらせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法について説明する。なお、本明細書において、らせん状コルゲート管を単にコルゲート管と呼ぶこともある。まず、切断対象となるコルゲート管を有するケーブルと、切断対象となるコルゲート管とについて、概略的に説明する。
図1Aは、コルゲート管を有するケーブルの一構造例を示す概略断面図である。ケーブル101は、ケーブルコア102と、ケーブルコア102に外装されたコルゲート管103と、コルゲート管103の外側に形成された被覆104とを含んで構成されており、例えば電力用ケーブルである。
ここでは一例として、コルゲート管103内にケーブルコア102が挿入された状態で、コルゲート管103を切断する状況を想定している。具体的には例えば、ジョイント作業や試験端末組立において、ケーブルコア102を剥き出しにすることが必要となる状況が想定される。被覆104を少なくとも一部除去して、コルゲート管103の外面を露出させることにより、露出部105でコルゲート管103を切断することができる。このような場合、ケーブルコア102の損傷を避けて、コルゲート管103のみを切断できることが望ましい。
図1Bは、第1実施例で切断対象とするコルゲート管103の一構造例を示す概略平面図である。コルゲート管103は、それぞれらせん状に延在する1本の山部RPおよび1本の谷部VPを有するらせん状コルゲート管であり、例えば、アルミニウム等の金属製である。
図示を容易にするため、山部RPの頂部を辿る軌跡を太線で示し、谷部VPの底部を辿る軌跡を細線で示す。山部RPの頂部を辿る軌跡および谷部VPの底部を辿る軌跡を、それぞれ山線および谷線と呼ぶこととする。コルゲート管103の長さ方向に垂直な視線(紙面に垂直な視線)に対し、表側に現れる山線および谷線を実線で示し、裏側に現れる山線および谷線を破線で示す。
コルゲート管103の長さ方向について、山部RPと谷部VPとが交互に配置されている。表側に現れる山部RPと谷部VPとは、互いに並行して配置されている。また、裏側に現れる山部RPと谷部VPとは、互いに並行して配置されている。コルゲート管103の中心を挟んで、山部RPの反対側には谷部VPが配置され、谷部VPの反対側には山部RPが配置されている。
山部RPと谷部VPとは、それぞれ、らせん状に延在しているので、山部RPの延在方向および谷部VPの延在方向は、コルゲート管103の長さ方向に対して直交せず、斜めに傾いている。山部RPの延在方向が傾いている向きと、その反対側に配置された谷部VPの延在方向が傾いている向きとは逆になっているので、山部RPの延在方向と、その反対側に配置された谷部VPの延在方向とは交差している。同様に、谷部VPの延在方向と、その反対側に配置された山部RPの延在方向とは交差している。
次に、図2Aおよび図2Bを参照して、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターについて説明する。図2Aおよび図2Bは、それぞれ、第1実施例によるコルゲート管切断用カッター1の概略構造を示す側面図および正面図である。コルゲート管切断用カッターを、以下単に、カッターと呼ぶこともある。
第1実施例によるカッター1は、側面方向から見てコの字形状(U字形状)の基部(フレーム)2を有する。基部2は、例えば、コの字形状の2枚の板2aおよび2bを、所定の間隔を隔て重ね合わせて構成することができる。なお、板2aと板2bとの間は、適宜ねじ等により接続することができる。板2aと板2bとの間に、後述の刃部位置調整機構6、角度調整機構7、案内部位置調整機構8等を配置することができる。
コの字形状の基部2の一端部分(基部一端部)2cと他端部分(基部他端部)2dとが、相互に対向している。基部一端部2cと基部他端部2dとが対向する方向(図2A、図2Bにおける紙面上下方向)を、対向方向と呼ぶこととする。基部一端部2cと基部他端部2dとが、対向方向に延在する中央部分(基部中央部)2eによりつながれて、コの字形状が構成されている。
基部一端部2cの、基部他端部2dと対向する側に、刃側案内部3が取り付けられている。刃側案内部3は、凹型ローラー3aおよび凹型ローラー3bを有する。凹型ローラー3a、3bは、対向方向と直交する方向(交差する方向)に並んで配置されている。
凹型ローラー3a、3bは、それぞれ、コルゲート管103の山部RPの頂部が入り込めるように厚さ方向中央部が凹んだ凹形状を有するローラーである。凹型ローラー3a、3bの凹形状は、厚さ方向中央部がなだらかに凹んだ形状(厚さ方向中央部に向かい直径がなだらかに減少する形状)とすることができる。凹型ローラー3a、3bは、フォーク部3cおよび角度調整機構7を介して、基部一端部2cに取り付けられている。
基部他端部2dの、基部一端部2cと対向する側に、対向側案内部4が取り付けられている。対向側案内部4は、凸型ローラー4aおよび凸型ローラー4bを有する。凸型ローラー4a、4bは、対向方向と直交する方向(交差する方向)に並んで配置されている。
凸型ローラー4a、4bは、それぞれ、コルゲート管103の谷部VPに入り込めるように厚さ方向中央部が膨らんだ凸形状を有するローラーである。凸型ローラー4a、4bの凸形状は、厚さ方向中央部がなだらかに膨らんだ形状(厚さ方向中央部に向かい直径がなだらかに増加する形状)とすることができる。凸型ローラー4a、4bは、フォーク部4cおよび案内部位置調整機構8を介して、基部他端部2dに取り付けられている。
刃側案内部3の凹型ローラー3a、3bと、対向側案内部4の凸型ローラー4a、4bとで、コルゲート管103を挟み込むことにより、コルゲート管103を支持することができる。なお、コルゲート管103が支持された状態の図は、切断工程について後述する際に参照する図5A、図5B等に示されている。
刃側案内部3は(凹型ローラー3a、3bは)、コルゲート管103を山部RPで支持して、山部RPの延在方向に沿って案内される(山部RPの延在方向に沿い回転して移動する)。コルゲート管103を挟んで刃側案内部3(凹型ローラー3a、3b)と対向する側に配置される対向側案内部4は(凸型ローラー4a、4bは)、コルゲート管103を谷部VPで支持して、谷部VPの延在方向に沿って案内される(谷部VPの延在方向に沿い回転して移動する)。凹型ローラー3a、3bは、山部RPの延在方向に沿って並んで配置され、凸型ローラー4a、4bは、谷部VPの延在方向に沿って並んで配置される。以下、山部RPの延在方向に沿うことを、単に、山部RPに沿うと表現することもあり、谷部VPの延在方向に沿うことを、単に、谷部VPに沿うと表現することもある。
対向方向から見て凹型ローラー3a、3bの間に、刃部5が配置されている。刃部5として、円板の周に沿って刃が形成され回転するローラー状カッターを用いることができる。刃部5は、フォーク部5a、刃部位置調整機構6、および角度調整機構7を介して、基部一端部2cに取り付けられている。
刃部位置調整機構(刃部高さ調整機構)6により、刃部5を、対向方向つまりコルゲート管103の径方向に移動させ、所望の位置(高さ)に固定することができる。より具体的には、刃部5を、コルゲート管103に当接しない格納位置と、コルゲート管103に当接する切断位置との間で移動させることができる。刃部位置調整機構6は、刃部5の移動操作時に用いる刃部高さ調整ハンドル6aを有する。対向方向あるいはコルゲート管103の径方向を、高さ方向と呼ぶこともある。コルゲート管103の径方向を、単に、径方向と呼ぶこともある。対向方向位置あるいは径方向位置を、単に、高さと呼ぶこともある。
凹型ローラー3a、3bの回転軸と刃部5の回転軸とは、平行に配置され、凹型ローラー3a、3bおよび刃部5は、同一面上に配置されている。対向方向から見て、凹型ローラー3a、3bの並んだ線上に刃部5が配置され、刃部5の回転方向と凹型ローラー3a、3bの回転方向とが揃えられている(図3Bも参照)。これにより、凹型ローラー3a、3bがコルゲート管103の山部RPに沿って移動するとき、刃部5は、凹型ローラー3a、3bに案内され山部RPに沿い回転して山部RPの延在方向に移動することができる。
凹型ローラー3a、3bは、フォーク部3cを介して角度調整機構7に取り付けられ、刃部5は、フォーク部5aおよび刃部位置調整機構6を介して角度調整機構7に取り付けられている。角度調整機構7により、刃部5の中心を中心として対向方向の周りに、あるいは、コルゲート管103の中心と刃部5の中心とを通る軸の周りに、刃側案内部3の向き(凹型ローラー3a、3bが並んだ方向)および刃部5の向きを一体的に回転させることができ、刃側案内部3の向き(凹型ローラー3a、3bが並んだ方向)および刃部5の向きを、所望の向きに固定することができる。刃部5の中心を通って対向方向に延在する軸、あるいは、コルゲート管103の中心と刃部5の中心とを通る軸を、中心軸CAと呼ぶこととする。
凹型ローラー3aと凹型ローラー3bとは、中心軸CAに対し相互に対称に配置され、凸型ローラー4aと凸型ローラー4bとは、中心軸CAに対し相互に対称に配置されている。
凸型ローラー4a、4bは、フォーク部4cを介して案内部位置調整機構(案内部高さ調整機構)8に取り付けられている。案内部位置調整機構8により、凸型ローラー4a、4bを、対向方向(径方向、高さ方向)に移動させることができる。より具体的には、凸型ローラー4a、4bを、コルゲート管103に接触しないセット前位置と、コルゲート管103を支持するセット位置との間で移動させることができる。案内部位置調整機構8は、凸型ローラー4a、4bの移動操作時に用いる案内部高さ調整ハンドル8aを有する。
案内部位置調整機構8は、また、主案内部材8b、バネ機構8c、および副案内部材8dを有する。主案内部材8bは、基部他端部2dを対向方向に横切って延在するように、中心軸CA上に配置された棒形状を有し、対向方向に移動可能に基部他端部2dに取り付けられている。主案内部材8bの径方向外側端部に、案内部高さ調整ハンドル8aが取り付けられている。主案内部材8bの径方向内側端部に、バネ機構8cを介して、フォーク部4cおよび凸型ローラー4a、4bが取り付けられている。
側面方向から見て、主案内部材8bの両側に、主案内部材8bと平行に副案内部材8dが配置されている。副案内部材8dは、径方向内側端部でフォーク部4cに接続し、対向方向に移動可能に基部他端部2dに取り付けられている。
案内部高さ調整ハンドル8aの操作により、主案内部材8bが移動する。主案内部材8bとして例えばねじが用いられ、主案内部材8bにより、凸型ローラー4a、4bを所望の位置(高さ)に移動させて固定することができる。ただし、凸型ローラー4a、4bと主案内部材8bとの間にはバネ機構8cが介在しており、バネ機構8cの有するバネの長さは、凸型ローラー4a、4bに掛かる力に応じて変化できる。副案内部材8dは、例えば(ねじでない)丸棒であり、自由に対向方向に移動することができる。バネ機構8cの有するバネの長さが変化することにより、副案内部材8dに案内されて凸型ローラー4a、4bが対向方向に移動して、凸型ローラー4a、4bの高さを微調整することができる。
次に、図3A〜図6Bを参照して、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターを用いたコルゲート管の切断方法について説明する。図3A、図4、図5A、および図6Aは、第1実施例によるコルゲート管103の切断方法の主要工程を示す概略側面図である。図3Bおよび図3Cは、それぞれ、刃側案内部3(凹型ローラー3a、3b)および刃部5のコルゲート管103上における向きを示す概略平面図、および、対向側案内部4(凸型ローラー4a、4b)のコルゲート管103上における向きを示す概略平面図である。図5Bは、図5Aに示す工程に対応する概略正面図である。図6Bは、切断の最終的な工程を示す概略図である。
切断作業前の初期状態のカッター1では、刃部5が、コルゲート管103に当接しないように、径方向外側に引き下がった格納位置に配置されている。また、対向側案内部4が、刃側案内部3と対向側案内部4との間にコルゲート管103が挿入される空間を確保できるように、径方向外側に引き下がったセット前位置に配置されている。以下のようにして、切断作業が行われる。
図3A〜図3Cを参照する。まず、初期状態のカッター1の刃側案内部3と対向側案内部4との間に、コルゲート管103を挿入する(刃側案内部3と対向側案内部4との間にコルゲート管103が配置されるように、コルゲート管103の周りにカッター1を配置する)。図3A等の側面図において、コルゲート管103の山部の頂部の高さを、二点鎖線で示す外側の円で示し、コルゲート管103の谷部の底部の高さを、二点鎖線で示す内側の円で示す。
次に、角度調整機構7により、刃側案内部3の向き(凹型ローラー3a、3bが並んだ方向)および刃部5の向きを調整する。図1Bを参照して説明したように、コルゲート管103の山部RPの延在方向と、その反対側に配置された谷部VPの延在方向とは交差している。したがって、山部RPに沿って刃側案内部3が案内されるとともに、反対側の谷部VPに沿って対向側案内部4が案内されるようにするためには、山部RPの延在方向とその反対側に配置された谷部VPの延在方向とがなす角度(図3Bに示す角度θ)に応じて、対向側案内部4の向き(凸型ローラー4a、4bの並んだ方向)に対する刃側案内部3の向き(凹型ローラー3a、3bが並んだ方向)および刃部5の向きを捩じるような角度調整を行うことが望ましい。
角度調整機構7により、このような角度調整を行うことができる。図3Bは、角度調整された刃側案内部3(凹型ローラー3a、3b)および刃部5の向きを示し、図3Cは、対向側案内部4(凸型ローラー4a、4b)の向きを示す。
図4を参照する。次に、凹型ローラー3a、3bおよび凸型ローラー4a、4bが、それぞれ、コルゲート管103の山部RPおよび谷部VPに沿って配置されるようにした状態で、案内部高さ調整ハンドル8aを操作して、凸型ローラー4a、4bを、セット前位置から径方向内側に移動させる。凸型ローラー4a、4bがコルゲート管103に接する位置まで移動した後、さらに案内部高さ調整ハンドル8aを締め付ける。この締め付けにより、バネ機構8cが凸型ローラー4a、4bをコルゲート管103に押し付ける。バネ機構8cにより凸型ローラー4a、4bがコルゲート管103に適当な力で押し付けられた状態となる位置を、凸型ローラー4a、4bの(対向側案内部4の)セット位置とする。なお、適当な押し付け力となる適当なセット位置は、例えば実験的に定めることができる。このようにして、刃側案内部3と対向側案内部4との間に、コルゲート管103を支持する(セットする)。
図5Aおよび図5Bを参照する。次に、刃部高さ調整ハンドル6aを操作して、刃部5を、格納位置から径方向内側に移動させる。刃部5は、コルゲート管103の肉厚を貫通する切り込みが入る高さである切断位置(当接位置)まで移動させる。コルゲート管103の内部に配置された部材(ケーブルコア102)を傷つけない高さ(深さ)に、刃部5を止めることが望ましい。
なお、図示の煩雑を避けるため、図5Bの正面図は、刃側案内部3および刃部5の向きと、対向側案内部4の向きとが揃ったように表現されているが、これらの向きは、図3Bおよび図3Cに示されているように、捩れた配置に角度調整されている。なお、図5Bに適用したような図示の仕方は、後述する図9B、図10A、および図11Aの正面図についても同様である。
図6Aおよび図6Bを参照する。次に、図6Aに示すように、カッター1をコルゲート管103の周方向に回転させる。なお、カッター1を回転させることを、基部2を回転させることと捉えることもできる。カッター1は、刃側案内部3により山部RPに沿い案内されるとともに、対向側案内部4により谷部VPに沿い案内されながら、コルゲート管103の周方向に移動する。なお、山部RPおよび谷部VPはらせん状に延在しているので、カッター1は、コルゲート管103の周方向に移動すると同時に、コルゲート管103の長さ方向にも移動することとなる。
刃部5は、山部RPでコルゲート管103に当接しながら(山部RPでコルゲート管103の肉厚を貫通する切り込みを入れながら)、刃側案内部3に案内されて、山部RPに沿った切り込みを形成する。コルゲート管103の周方向に1周分、カッター1を回転させたところで、切り込みの形成を終了する。その後、コルゲート管103の周りからカッター1を取り外す。ここまでで、カッター1による切断作業が終了する。
ただし、らせん状の山部RPに沿う1周分の切り込みは、コルゲート管103の周方向について閉じた形状とはならず、カッター1で形成した切り込みだけでは、コルゲート管103は切断されない(2つの部分に分離されない)。図6Bに、カッター1により形成された切り込みC1を、太線の実線で示す。切り込みC1の始端側と終端側とはつながっていない。
そこで次に、図6Bに示すように、オートチゼル201等により、切り込みC1の始端側と終端側とをつなぐような切り込みC2を形成する。切り込みC2を、太線の一点鎖線で示す。切り込みC2を形成することにより、周方向について閉じた切り込みが形成されて、コルゲート管103の切断が完了する。
なお、カッター1で形成した切り込みC1の始端側と終端側とをつなぐような切り込みC2を形成できれば、周方向について閉じた切り込みを形成できる。したがって、カッター1の周方向の移動量は、厳密に1周分である必要はない。
以上のようにして、第1実施例によるコルゲート管切断用カッター1を用いて、コルゲート管103を切断することができる。コルゲート管103の周囲に沿った切断を行うことができるので、コルゲート管103の内部に配置された部材(ケーブルコア102)が切断に起因して損傷することを抑制できる。
第1実施例では、山部RPに沿ってコルゲート管103を切断している。図1Aからわかるように、山部RPは、谷部VPに比べてよりケーブルコア102から離れている。このため、山部RPに沿った切断は、谷部VPに沿った切断と比べて、コルゲート管103の内部に配置された部材の損傷をより抑制することができる。なお、後述の第3実施例および第4実施例で説明するように、必要に応じて、谷部VPに沿った切断を行ってもよい。
カッター1は、角度調整機構7により、刃側案内部3および刃部5の向きを、対向側案内部4の向きに対して調整することができる。このため、山部RPと谷部VPの延在する角度が異なる種々のコルゲート管103であっても、刃側案内部3、刃部5、および対向側案内部4が良好に案内されるようにして、切断を行うことができる。
なお、刃側案内部3および刃部5の向きと対向側案内部4の向きとを相対的に調整できればよいという観点からは、後述の変形例(図8参照)のように、刃側案内部3および刃部5の向き、および、対向側案内部4の向きの少なくとも一方を調整する構造とすることもできる。
なお、山部RPと谷部VPの延在する角度が一定のコルゲート管103に用いる場合は、刃側案内部3および刃部5の向きが対向側案内部4の向きに対して一定角度に固定された構造とすることができるので、カッター1から角度調整機構7を省略することもできる。
カッター1は、コルゲート管103を山部RPで支持する案内部3として、凹型ローラー3a、3bを用いている。凹型ローラー3a、3bのそれぞれは、山部RPの頂部近傍を凹形状により支持しているので、山部RPの幅が種々に異なるコルゲート管103であっても良好に支持できる。
ここで比較例として、1個分の凹型ローラーの代替構造として、山部RPの両側に隣接する谷部VPにそれぞれ配置された、2個の凸型ローラーを考える。比較例による2個の凸型ローラーを用いる場合、山部RPに沿った案内ができるものの、山部RPの幅(隣接谷部VP間のピッチ)がコルゲート管103ごとに異なると、それに合わせて2個の凸型ローラーの間隔を調整する手間が生じる。凹型ローラー3a、3bを用いた実施例による刃側案内部3は、このような手間を必要としない。
刃側案内部3や対向側案内部4は、回転により移動できるローラー構造(凹型ローラー3a、3bや凸型ローラー4a、4b)を用いている。このため、案内がスムーズに行われる。
刃部5は、凹型ローラー3aと凹型ローラー3bとの間に配置されている。このような構造により、刃部5を中心として刃部5および凹型ローラー3a、3bの向きを一体的に調整する操作が容易となる。
また、このような構造では、一方の凹型ローラー(例えば3a)が、刃部5の切り込み形成位置の前側に配置され(これを前側ローラーと呼ぶこととする)、他方の凹型ローラー(例えば3b)が、刃部5の切り込み形成位置の後側に配置される(これを後側ローラーと呼ぶこととする)。前側ローラーは、切り込みの形成されていない山部RP上を移動し、後側ローラーは、切り込みの形成された山部RP上を移動する。後側ローラーは、凹形状により、頂部を挟んで両側に広がりを持った領域で山部RPを支持することができる。このため、切り込みが生じた状態の山部RP上をスムーズに移動させることが容易である。
刃側案内部3と対向側案内部4とは、刃側案内部3側の2つの支持部(凹型ローラー3a、3b)と、対向側案内部4側の2つの支持部(凸型ローラー4a、4b)とで、コルゲート管103を挟み込んで支持する。このような構造により、例えば、刃側の1つの支持部と、対向側の1つの支持部とで、コルゲート管103を挟んで支持しようとする構造に比べて、山部RPから刃がずれ落ちることを防止しやすい。
第1実施例によるカッター1は、対向側案内部4を対向方向(径方向、高さ方向)に移動させて、コルゲート管103を支持する(セットする)構造としている。一方、刃側案内部3の高さは固定している。刃側案内部3の近傍には、刃部5の高さを調整する刃部位置調整機構6や、刃側案内部3および刃部5の向きを調整する角度調整機構7が配置されている。このため、対向側案内部4側に案内部位置調整機構8を設けて、対向側案内部4の高さを調整する構造とする方が、装置の作製が容易となる。
なお、刃側案内部3と対向側案内部4との間隔を調整できればよいという観点からは、後述の変形例(図8参照)のように、刃側案内部3の高さおよび対向側案内部4の高さの少なくとも一方を調整する構造とすることもできる。刃側案内部3と対向側案内部4との間隔を調整できることにより、太さがある程度異なるコルゲート管103であっても良好に支持できる。
コルゲート管103は、径方向の寸法がばらつくような、偏平等の歪を有している可能性がある。このような歪があるとき、刃側案内部3の凹型ローラー3a、3bと対向側案内部4の凸型ローラー4a、4bとの位置関係が厳密に固定されていると、図6Aに示したようなカッター1の回転移動時に、コルゲート管103を良好に支持することが難しくなる。例えば、コルゲート管103の径方向寸法が細くなれば、支持部である凹型ローラー3a、3bおよび凸型ローラー4a、4bと、コルゲート管103との間に隙間ができてしまう。また例えば、コルゲート管103の径方向寸法が太くなれば、凹型ローラー3a、3bと凸型ローラー4a、4bとの間にコルゲート管103が収まらなくなって、カッター1が歪んだり破壊されたりする懸念があり、また、刃部5がコルゲート管103を内側に突き抜けて、ケーブルコア102が損傷する懸念がある。
第1実施例によるカッター1は、バネ機構8cによりコルゲート管103に適当な力で押し付けられた状態で、凸型ローラー4a、4bを配置することができる。バネ機構8cのバネの長さが、凸型ローラー4a、4bに掛かる力に応じて変化することにより、凸型ローラー4a、4bの高さを微調整することができる。このため、図6Aに示したような回転移動時において、コルゲート管103の径方向寸法が細くなった場合は、凸型ローラー4a、4bが径方向内側に移動することによりコルゲート管103の支持状態を維持でき、コルゲート管103の径方向寸法が太くなった場合は、凸型ローラー4a、4bが径方向外側に移動することによりコルゲート管103の支持状態を維持できる。
なお、コルゲート管103のこのような歪が十分に小さい場合は、バネ機構8cが省略された構造のカッター1でもコルゲート管103の切断を行うことができる。
図7Aおよび図7Bは、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターの作製例を示す写真である。図7Aは、コルゲート管切断用カッターを側面方向から見た写真であり、図7Bは、コルゲート管切断用カッターを正面方向から見た写真である。図7Bは、コルゲート管にセットされた状態のカッターを示し、コルゲート管山部に形成された切り込みも示されている。
コルゲート管や、第1実施例によるコルゲート管切断用カッターの寸法例について説明する。コルゲート管の山部の頂部に沿う直径は例えば130mmであり、谷部の底部に沿う直径は例えば115mmである。長さ方向に隣接する山部間(谷部間)のピッチは例えば30mmであり、コルゲート管の肉厚は例えば3mmである。カッター1の基部一端部2cの径方向外側の端から基部他端部2dの径方向外側の端までの長さは、例えば345mmである。基部一端部2cの径方向外側の端から刃部高さ調整ハンドル6aの端までの長さは、例えば130mmである。凹型ローラー3a、3bの外側(厚さ方向端部)の直径は例えば38mmであり、内側(厚さ方向中央部)の直径は例えば31mmであり、厚さは例えば26mmである。凹型ローラー3a、3bの間隔は例えば37mmである。刃部5の直径は、例えば35mmである。凸型ローラー4a、4bの直径は例えば40mmであり、厚さは例えば17mmである。凸型ローラー4a、4bの間隔は例えば35mmである。
次に、図8を参照して、第1実施例の変形例によるコルゲート管切断用カッターについて説明する。図8は、変形例によるコルゲート管切断用カッター1aの概略構造を示す側面図である。
第1実施例との違いは、対向側案内部4が、角度調整機構7aを介して案内部位置調整機構8に取り付けられている点と、基部2が、対向方向に延在する基部中央部2eに、案内部位置調整機構8eを有している点である。
角度調整機構7aは、中心軸CAの周りに対向側案内部4を回転させて、対向側案内部4の向きを変えることができる。変形例によるコルゲート管切断用カッター1aは、角度調整機構7および7aにより、刃側案内部3および刃部5の向き、および、対向側案内部4の向きの少なくとも一方を調整することができる。
案内部位置調整機構8eは、基部中央部2eの長さを変えることができる。これにより、刃側案内部3の高さを変えることができる。変形例によるコルゲート管切断用カッター1aは、案内部位置調整機構8eおよび8により、刃側案内部3の高さおよび対向側案内部4の高さの少なくとも一方を調整することができる。
次に、第2実施例によるらせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法について説明する。第1実施例との主な違いは、切断対象とするコルゲート管の構造であり、コルゲート管の構造の違いに対応して、対向側案内部の構造が変えられている。
図9Aは、第2実施例で切断対象とするコルゲート管113の一構造例を示す概略平面図である。図1Bを参照して説明したように、第1実施例で切断対象とするコルゲート管103は、1本の山部RPおよび1本の谷部VPを持つ構造(単条のらせん構造)を有するものであり、山部RPの反対側に、谷部VPが配置されている。
第2実施例で切断対象とするコルゲート管113は、それぞれらせん状に延在する複数本(本例では2本)の山部RP1、RP2および複数本(本例では2本)の谷部VP1、VP2を持つ構造(多条のらせん構造)を有するらせん状コルゲート管である。図示を容易にするために、山部RP1および谷部VP1に一重の矢印を付し、山部RP2および谷部VP2に二重の矢印を付す。コルゲート管113においては、山部RP1の反対側に山部RP2が配置され、谷部VP1の反対側に谷部VP2が配置されている。このように、多条のらせん構造を持つコルゲート管では、ある山部の反対側に他の山部が配置され、ある谷部の反対側に他の谷部が配置される場合がある。
図9Bは、第2実施例によるコルゲート管切断用カッター11の概略構造を示す正面図である。図9Cおよび図9Dは、それぞれ、刃側案内部3(凹型ローラー3a、3b)および刃部5のコルゲート管113上における向きを示す概略平面図、および、対向側案内部14(凹型ローラー14a、14b)のコルゲート管113上における向きを示す概略平面図である。
第2実施例によるカッター11は、第1実施例によるカッター1と同様に、刃側案内部3が山部(一方の山部RP1)でコルゲート管(コルゲート管113)を支持する。ただし、刃側案内部3が支持する山部の反対側には、谷部ではなく、山部(他方の山部RP2)が配置されている。このため、第2実施例によるカッター11では、山部での支持に適当となるように、対向側案内部14として、凹型ローラー14a、14bが設けられている。他の部分の構造は、第1実施例によるカッター1と同様である。
第2実施例によるカッター11を用いた切断作業は、第1実施例について図3A〜図6Bを参照して説明した工程と同様にして行うことができ、山部(一方の山部RP1)に沿った切り込みを形成することができる。ただし、対向側案内部(対向側案内部4)が谷部で案内される第1実施例と異なり、対向側案内部(対向側案内部14)は、山部(他方の山部RP1)で案内される。
以上、第1実施例および第2実施例により説明したように、山部に沿った切り込みを形成するコルゲート管切断用カッターとして、第1実施例で説明したような、対向側案内部が谷部に沿って案内される構造のものも、第2実施例で説明したような、対向側案内部が山部に沿って案内される構造のものも、用いることができる。
次に、谷部に沿った切り込みを形成する第3実施例および第4実施例について説明する。まず、第3実施例によるコルゲート管切断用カッターおよびコルゲート管の切断方法について説明する。切断対象とするコルゲート管は、第1実施例と同様に、単条のらせん状を有するものである。第1実施例との主な違いは、谷部に沿った切り込みを形成することであり、これを反映して、刃側案内部および対向側案内部の構造が変えられている。
図10Aは、第3実施例によるコルゲート管切断用カッター21の概略構造を示す正面図である。図10Bおよび図10Cは、それぞれ、刃側案内部23(凸型ローラー23a、23b)および刃部5のコルゲート管103上における向きを示す概略平面図、および、対向側案内部24(凹型ローラー24a、24b)のコルゲート管103上における向きを示す概略平面図である。
第3実施例によるカッター21は、第1実施例によるカッター1と以下の点で異なる。刃側案内部23が、谷部VPでコルゲート管103を支持する。谷部VPでの支持に適当となるように、刃側案内部23として、凸型ローラー23a、23bが設けられている。また、対向側案内部24が、山部RPでコルゲート管103を支持する。山部RPでの支持に適当となるように、対向側案内部24として、凹型ローラー24a、24bが設けられている。他の部分の構造は、第1実施例によるカッター1と同様である。
第3実施例によるカッター21を用いた切断作業は、第1実施例について図3A〜図6Bを参照して説明した工程と同様にして行うことができる。ただし、第1実施例に対し、山部RPでの支持と谷部VPでの支持が、刃側と対向側とで入れ替わって、切断が行われる。つまり、第1実施例では、刃側案内部3および刃部5が山部RPで案内され、対向側案内部4が谷部VPで案内されて、山部RPに沿った切り込みが形成されるのに対し、第3実施例では、刃側案内部23および刃部5が谷部VPで案内され、対向側案内部24が山部RPで案内されて、谷部VPに沿った切り込みが形成される。
次に、第4実施例によるコルゲート管切断用カッターおよびコルゲート管の切断方法について説明する。切断対象とするコルゲート管は、第2実施例と同様に、多条、例えば2条のらせん状を有するものである。第2実施例との主な違いは、谷部に沿った切り込みを形成することであり、これを反映して、刃側案内部および対向側案内部の構造が変えられている。
図11Aは、第4実施例によるコルゲート管切断用カッター31の概略構造を示す正面図である。図11Bおよび図11Cは、それぞれ、刃側案内部33(凸型ローラー33a、33b)および刃部5のコルゲート管113上における向きを示す概略平面図、および、対向側案内部34(凸型ローラー34a、34b)のコルゲート管113上における向きを示す概略平面図である。
第4実施例によるカッター31は、第2実施例によるカッター11と以下の点で異なる。刃側案内部33が、一方の谷部VP1でコルゲート管113を支持する。谷部VP1での支持に適当となるように、刃側案内部33として、凸型ローラー33a、33bが設けられている。対向側案内部34が、他方の谷部VP2でコルゲート管113を支持する。谷部VP2での支持に適当となるように、対向側案内部34として、凸型ローラー34a、34bが設けられている。他の部分の構造は、第2実施例によるカッター11と同様である。
第4実施例によるカッター31を用いた切断作業は、第2実施例における切断工程と同様にして(第1実施例について図3A〜図6Bを参照して説明した工程と同様にして)行うことができる。ただし、第2実施例に対し、山部RP1、RP2での支持が谷部VP1、VP2での支持に入れ替わって、切断が行われる。つまり、第2実施例では、刃側案内部3および刃部5が山部RP1で案内され、対向側案内部14が山部RP2で案内されて、山部RP1に沿った切り込みが形成されるのに対し、第4実施例では、刃側案内部33および刃部5が谷部VP1で案内され、対向側案内部34が谷部VP2で案内されて、谷部VP1に沿った切り込みが形成される。
以上、第3実施例および第4実施例により説明したように、谷部に沿った切り込みを形成することもできる。谷部に沿った切り込みを形成するコルゲート管切断用カッターとして、第3実施例で説明したような、対向側案内部が山部に沿って案内される構造のものも、第4実施例で説明したような、対向側案内部が谷部に沿って案内される構造のものも、用いることができる。
ただし、上述のように、山部に沿った切断の方が、谷部に沿った切断と比べて、コルゲート管内部に配置された部材の損傷をより抑制できる。また、山部に沿った切断は、以下のような利点も有する。
谷部に沿った切断の実施例、例えば第3実施例では、刃部5が、凸型ローラー23aと凸型ローラー23bとの間に配置されている(図10B参照)。一方の凸型ローラー(例えば23a)が、刃部5の切り込み形成位置の前側に配置される前側ローラーとなり、他方の凸型ローラー(例えば23b)が、刃部5の切り込み形成位置の後側に配置される後側ローラーとなる。前側ローラーは、切り込みの形成されていない谷部VP上を移動し、後側ローラーは、切り込みの形成された谷部VP上を移動する。後側ローラーは、凸形状を有しており、切り込みの形成された谷部VPに入り込むように配置されるので、切り込み形成部での移動がスムーズでなくなる状況が生じる場合がある。切り込み形成部での移動をスムーズに行う観点からは、山部RPで切り込みを形成し、後側ローラーとして凹形状のローラーを有するカッター構造の方が好ましいといえる。
以上、第1実施例〜第4実施例に沿って説明したように、実施例によるコルゲート管切断用カッターを用いることにより、山部または谷部に沿った切り込みを形成して、らせん状コルゲート管を切断することができる。コルゲート管の周囲に沿った切断を行うことにより、コルゲート管内部に配置された部材の損傷を抑制することが容易となる。刃側案内部の向きと対向側案内部の向きとを、山部および谷部の形状に応じた捩れた配置とすることにより、らせん状コルゲート管の切断を良好に行うことができる。
なお、上記実施例では、コルゲート管内部に配置された部材としてケーブルコアを例示したが、他の部材がコルゲート管内部に配置されている場合でも、この部材の損傷を抑制した切断を行うことができる。また、上記実施例によるコルゲート管切断用カッターを用いた切断方法は、内部に部材が配置されていない状態でのコルゲート管の切断に適用することもできる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明の実施形態はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上の実施形態に関して、以下を付記する。
(付記1)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記2)
さらに、
前記刃側案内部および前記刃部の向き、および、前記対向側案内部の向きの少なくとも一方を調整できる角度調整機構を有する付記1に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記3)
前記刃側案内部は、前記山部の頂部が入り込める凹形状を持つ第1刃側支持部を有する付記1または2に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記4)
前記第1刃側支持部は、前記山部に沿って回転して移動する付記3に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記5)
前記刃側案内部は、第1刃側支持部および第2刃側支持部を有し、前記第1刃側支持部および前記第2刃側支持部は、前記山部の頂部が入り込める凹形状をそれぞれ有し、前記山部の延在方向に沿って並んで配置され、前記刃部は、前記第1刃側支持部と前記第2刃側支持部との間に配置された付記1または2に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記6)
前記第1刃側支持部、前記第2刃側支持部、および前記刃部は、それぞれ、前記山部に沿って回転して移動する付記5に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記7)
前記対向側案内部は、前記谷部の延在方向に沿って案内され、前記谷部に入り込める凸形状を持つ第1対向側支持部を有する付記1〜6のいずれか1つに記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記8)
前記第1対向側支持部は、前記谷部に沿って回転して移動する付記7に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記9)
前記対向側案内部は、前記谷部の延在方向に沿って案内され、第1対向側支持部および第2対向側支持部を有し、前記第1対向側支持部および前記第2対向側支持部は、前記谷部に入り込める凸形状をそれぞれ有し、前記谷部の延在方向に沿って並んで配置され、前記刃側案内部の有する前記第1刃側支持部および前記第2刃側支持部と、前記対向側案内部の有する前記第1対向側支持部および前記第2対向側支持部とが、前記コルゲート管を挟み込んで支持する付記5または6に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記10)
前記第1対向側支持部および前記第2対向側支持部は、それぞれ、前記谷部に沿って回転して移動する付記9に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記11)
さらに、
前記コルゲート管の径方向について、前記刃側案内部の位置および前記対向側案内部の位置の少なくとも一方を調整できる案内部位置調整機構を有する付記1〜10のいずれか1つに記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記12)
前記案内部位置調整機構は、前記対向側案内部と前記基部との間に配置されたバネ機構を有する付記11に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記13)
さらに、
前記コルゲート管の径方向について、前記刃部の位置を調整できる刃部位置調整機構を有する付記1〜12のいずれか1つに記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記14)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記15)
相互に対向する第1部分および第2部分を有する基部と、
前記第1部分の前記第2部分と対向する側に取り付けられ、それぞれ厚さ方向中央部が凹んだ凹形状を持つか、または、それぞれ厚さ方向中央部が膨らんだ凸形状を持ち、前記第1部分と前記第2部分とが対向する方向と交差する第1方向に並んで配置された第1刃側支持部および第2刃側支持部と、
前記第1部分の前記第2部分と対向する側に取り付けられ、前記第1刃側支持部と前記第2刃側支持部との間に配置された刃部と、
前記第2部分の前記第1部分と対向する側に取り付けられ、それぞれ厚さ方向中央部が膨らんだ凸形状を持つか、または、それぞれ厚さ方向中央部が凹んだ凹形状を持ち、前記第1部分と前記第2部分とが対向する方向と交差する第2方向に並んで配置された第1対向側支持部および第2対向側支持部と
を有し、
前記第1方向と前記第2方向とが捩れた配置にできるらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記16)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
前記刃部を前記山部に当接させる工程と、
前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記山部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記山部に切り込みを入れる工程と、
前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
(付記17)
前記刃部を前記山部に当接させる工程の前に、さらに、
前記山部の延在方向に沿って前記刃側案内部が案内されるとともに前記刃部が移動し、前記谷部または前記山部の延在方向に沿って前記対向側案内部が案内されるように、前記刃側案内部および前記刃部の向き、および、前記対向側案内部の向きの少なくとも一方を調整する角度調整工程を有する付記16に記載のらせん状コルゲート管の切断方法。
(付記18)
前記角度調整工程の後であって、前記刃部を前記山部に当接させる工程の前に、さらに、
前記刃側案内部および前記対向側案内部の少なくとも一方を、前記コルゲート管の径方向内側に移動させて、前記刃側案内部と前記対向側案内部との間に前記コルゲート管を挟み込む工程を有する付記17に記載のらせん状コルゲート管の切断方法。
(付記19)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
前記刃部を前記谷部に当接させる工程と、
前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記谷部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記谷部に切り込みを入れる工程と、
前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
(付記20)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れるか、または、前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
(付記21)
らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れるか、または、前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
前記刃部を前記山部に当接させるか、または、前記刃部を前記谷部に当接させる工程と、
前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記山部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記山部に切り込みを入れるか、または、前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記谷部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記谷部に切り込みを入れる工程と、
前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
1、1a、1b、11、21、31 コルゲート管切断用カッター
2 基部
2a、2b 板
2c 基部一端部
2d 基部他端部
2e 基部中央部
3、23、33 刃側案内部
3a、3b、14a、14b、24a、24b 凹型ローラー
3c、4c、5a フォーク部
4、14、24、34 対向側案内部
4a、4b、23a、23b、33a、33b、34a、34b 凸型ローラー
5 刃部
6 刃部位置調整機構
6a 刃部高さ調整ハンドル
7、7a 角度調整機構
8、8e 案内部位置調整機構
8a 案内部高さ調整ハンドル
8b 主案内部材
8c バネ機構
8d 副案内部材
9 回転駆動機構
CA 中心軸
103、113 コルゲート管
RP、RP1、RP2 山部
VP、VP1、VP2 谷部
C1、C2 切り込み
201 オートチゼル

Claims (15)

  1. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
  2. さらに、
    前記刃側案内部および前記刃部の向き、および、前記対向側案内部の向きの少なくとも一方を調整できる角度調整機構を有する請求項1に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  3. 前記刃側案内部は、前記山部の頂部が入り込める凹形状を持つ第1刃側支持部を有する請求項1または2に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  4. 前記第1刃側支持部は、前記山部に沿って回転して移動する請求項3に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  5. 前記対向側案内部は、前記谷部の延在方向に沿って案内され、前記谷部に入り込める凸形状を持つ第1対向側支持部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  6. 前記第1対向側支持部は、前記谷部に沿って回転して移動する請求項5に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  7. さらに、
    前記コルゲート管の径方向について、前記刃側案内部の位置および前記対向側案内部の位置の少なくとも一方を調整できる案内部位置調整機構を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  8. 前記案内部位置調整機構は、前記対向側案内部と前記基部との間に配置されたバネ機構を有する請求項7に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  9. さらに、
    前記コルゲート管の径方向について、前記刃部の位置を調整できる刃部位置調整機構を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載のらせん状コルゲート管切断用カッター。
  10. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
  11. 相互に対向する第1部分および第2部分を有する基部と、
    前記第1部分の前記第2部分と対向する側に取り付けられ、それぞれ厚さ方向中央部が凹んだ凹形状を持つか、または、それぞれ厚さ方向中央部が膨らんだ凸形状を持ち、前記第1部分と前記第2部分とが対向する方向と交差する第1方向に並んで配置された第1刃側支持部および第2刃側支持部と、
    前記第1部分の前記第2部分と対向する側に取り付けられ、前記第1刃側支持部と前記第2刃側支持部との間に配置された刃部と、
    前記第2部分の前記第1部分と対向する側に取り付けられ、それぞれ厚さ方向中央部が膨らんだ凸形状を持つか、または、それぞれ厚さ方向中央部が凹んだ凹形状を持ち、前記第1部分と前記第2部分とが対向する方向と交差する第2方向に並んで配置された第1対向側支持部および第2対向側支持部と
    を有し、
    前記第1方向と前記第2方向とが捩れた配置にできるらせん状コルゲート管切断用カッター。
  12. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
    前記刃部を前記山部に当接させる工程と、
    前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記山部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記山部に切り込みを入れる工程と、
    前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
    を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
  13. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
    前記刃部を前記谷部に当接させる工程と、
    前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記谷部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記谷部に切り込みを入れる工程と、
    前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
    を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
  14. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れるか、または、前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するらせん状コルゲート管切断用カッター。
  15. らせん状に延在する山部および谷部を有するコルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内される刃側案内部と、
    前記山部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記山部の延在方向に沿い移動して、前記山部で前記コルゲート管に切り込みを入れるか、または、前記谷部に当接し、前記刃側案内部に案内され前記谷部の延在方向に沿い移動して、前記谷部で前記コルゲート管に切り込みを入れる刃部と、
    前記コルゲート管を挟んで前記刃側案内部と対向する側に配置され、前記コルゲート管の前記谷部を支持し前記谷部の延在方向に沿って案内されるか、または、前記コルゲート管の前記山部を支持し前記山部の延在方向に沿って案内される対向側案内部と、
    前記刃側案内部、前記刃部、および前記対向側案内部が取り付けられた基部と
    を有するコルゲート管切断用カッターを用いた、コルゲート管の切断方法であって、
    前記刃部を前記山部に当接させるか、または、前記刃部を前記谷部に当接させる工程と、
    前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記山部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記山部に切り込みを入れるか、または、前記コルゲート管の周方向について前記基部を回転させながら、前記刃側案内部により、前記谷部の延在方向に沿い前記刃部を移動させて、前記谷部に切り込みを入れる工程と、
    前記切り込みの始端側と終端側とをつなぐように、前記コルゲート管に切り込みを入れて、前記コルゲート管を切断する工程と
    を有するらせん状コルゲート管の切断方法。
JP2014062591A 2014-03-25 2014-03-25 らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法 Pending JP2015182203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014062591A JP2015182203A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014062591A JP2015182203A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015182203A true JP2015182203A (ja) 2015-10-22

Family

ID=54349346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014062591A Pending JP2015182203A (ja) 2014-03-25 2014-03-25 らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015182203A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116706785A (zh) * 2023-08-07 2023-09-05 国网山东省电力公司鄄城县供电公司 一种电缆安装表皮切割装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116706785A (zh) * 2023-08-07 2023-09-05 国网山东省电力公司鄄城县供电公司 一种电缆安装表皮切割装置
CN116706785B (zh) * 2023-08-07 2023-10-20 国网山东省电力公司鄄城县供电公司 一种电缆安装表皮切割装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5944016B2 (ja) 平角線エッジワイズ曲げ加工装置および平角線エッジワイズ曲げ加工方法
JP2009302245A (ja) エッジワイズコイルの巻線方法及び巻線装置
JP6234791B2 (ja) 導線成形装置および方法
JP2008283736A (ja) 回転電機の固定子組立方法及び固定子組立装置
JP2015182203A (ja) らせん状コルゲート管切断用カッターおよびらせん状コルゲート管の切断方法
WO2012157768A1 (ja) 管材製造装置、管材製造方法、および、管材
JP6212126B2 (ja) 引出し用引出しガイドのためのシート金属形状化材の製造方法
JP5662073B2 (ja) 帯状体の巻取り方法及び装置
JP4620114B2 (ja) 線バネ製造装置
JP5748402B2 (ja) 打ち抜き加工装置
JP6907905B2 (ja) ロール成形装置
RU2591927C2 (ru) Валок для формирования теплопередающих элементов теплообменников
JP4826227B2 (ja) ロータリーダイ
JP5391139B2 (ja) フラットケーブル裁断方法及びその裁断装置
JPH07249323A (ja) ケーブル矯正装置
JP4720329B2 (ja) ゴム部材とスチールコードの複合体シートの製造方法および製造装置
JP6620721B2 (ja) 管の曲げ装置
KR20210051699A (ko) 구동 모터용 헤어핀 절단장치
JP2006346684A (ja) インフィード転造ダイス及びボールねじ機構のねじ軸
JP2010246359A (ja) 素線端末処理治具および素線端末処理方法
JP5954395B2 (ja) ディンプル鋼管の製造方法およびディンプル鋼管製造装置
JP4173828B2 (ja) 金属製薄板ドラムの切断装置
JP2013194815A (ja) シザーズギヤ用スプリング及びその製造方法
JP6585902B2 (ja) スプライン軸及びその製造方法
JP2001086616A (ja) ケーブルコア切削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160308