JP2015179137A - 眼鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】鼻パッドを取り付けた眼鏡に対し、鼻の負担を軽減させ安定して固定できるようにする。【解決手段】レンズ部3又はフロントフレームの両脇のヨロイを介して、延長されているテンプル2の後にモダン1を取り付け、このモダン1を耳殻7の外側の耳の付け根の形状に沿わせるとともに、このモダン1で左右側頭骨及び左右乳様突起を挟持し、モダン1の最終端に取り付け耳朶5の表面に当接している保持体9と、耳朶5の裏面から協働して耳朶5を挟持している挟持ストッパー28と、耳朶5の下端を包むように当接している湾曲部36が、耳朶5を安定して拘束する構成である。【選択図】 図1
Description
本発明は、鼻パッドを取り付けたレンズ部、フロントフレームの鼻に対する負担が軽減され、安定して掛けられる眼鏡に関する。
従来の眼鏡は、レンズ部の重量が前方下向き傾斜の鼻パッドに押圧と掛かるように成されていて、この鼻パッドとへ字状のモダンとが互いに引き合うようにして固定されている。そのためレンズ部の重量が鼻の両側の柔らかい皮膚面を押圧し、この眼鏡を長期間掛けた場合、鼻パッドが当接した部分は変色して跡が残る。そこで、出願人は鼻パッドが顔に触れずに浮いた状態でかけることができる眼鏡を開発し、先に「眼鏡」特許第5368657号,「眼鏡」特許第5406411号,「眼鏡」特許第5451935号を取得している。これらの「眼鏡」は、眼鏡を保持するために耳朶の裏表面に当接させている保持体と挟持ストッパーが協働して挟持することによって、眼鏡を安定して固定している。
特許文献1は、出願人が先に特許査定となっている発明の名称「眼鏡」特許第5451935号であり、未公開である。ブリッジ16を介して、下向き傾斜の鼻パッドを省略して形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、その後、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って下方に延設して前方に湾曲され、この終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が前記耳朶5,5に当接するように成されていて、前記耳朶5,5の裏面の前記モダン1,1の位置に、前記保持体9,9と協働して前記耳朶5,5を挟持する前記保持体9,9より大きく、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28が設けられていることで、眼鏡を安定させて掛けるように成されている。
特許文献2は、出願人が先に取得している発明の名称「眼鏡」特許第第5406411号であり、ブリッジ16を介して、鼻パッドを省略して形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を、耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、このモダン1,1で左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、その後、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って下方に延設して前方に湾曲され、このモダン1,1が顔の両側面を挟持しつつ上方に延設されて、上端と接合されることにより、このモダン1,1がリング状体と成され、このモダン1,1に前記耳朶5,5の表面に当接する保持体9,9を取り付け、この耳朶5,5の裏面の前記モダン1,1の位置に、前記保持体9,9と協働する挟持ストッパー28,28を設け、前記レンズ部3,3又は前記フロントフレーム4にディスプレイ14が設けられた形状に成されている。
特許文献3は、出願人が先に取得している発明の名称「眼鏡」特許第5368657号であり、ブリッジ16を介して、下向き傾斜の鼻パッドを省略して形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を、耳殻7,7の外側の形状に沿わせるとともに、その終端が耳朶5,5を避けるように前方に湾曲され、その後、このモダン1,1が上方に延設されて上端と接合されることにより、このモダン1,1がリング状体と成されていて、このモダン1,1に前記耳朶5,5の表面に当接する保持体9,9を取り付け、この耳朶5,5の裏面の前記モダン1,1の位置に、前記保持体9,9と協働する挟持ストッパー28,28が設けられた形状に成されている。
本発明は、鼻パッド17,17を取り付けた眼鏡の鼻パッド17,17にかかる負担を軽減して、安定して固定するために、左右のモダン1,1が左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32を挟持している。モダン1,1の終端に取り付けた保持体9,9を耳朶5,5に当接させ、この耳朶5,5の裏面のモダン1,1の位置に、保持体9,9と協働して耳朶5,5を挟持する挟持ストッパー28,28を設けている。保持体9,9と挟持ストッパー28,28を連結している耳朶5,5の下端部の形状を、耳朶5,5に当接しながら、耳朶5,5を包む湾曲形状にしている点が、上記の特許文献との相違点であり、対比説明のできる文献ではありません。
鼻パッドを取り付けた眼鏡を、長時間安定して保持するために、モダンを実装感の良い形状にして、鼻の負担を軽減させ安定して固定することを課題としている。
レンズ部又はフロントフレームの両脇のヨロイを介して、延長されているテンプルの後にモダンを取り付け、このモダンを耳殻の外側の耳の付け根の形状に沿わせるとともに、このモダンで左右側頭骨及び左右乳様突起を挟持し、モダンの最終端に取り付け、耳朶の表面に当接している保持体と、耳朶の裏面から協働して耳朶を挟持している挟持ストッパーと、耳朶の下端を包むように当接している湾曲部によって、耳朶を安定して拘束している構成である。
本発明1の効果として、テンプル2,2の後に取り付けた左右のモダン1,1は、耳殻7,7の外側の耳の付け根の形状に沿わせるとともに、左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32を挟持している。このモダン1,1に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、この耳朶拘束体38,38に設けられている保持体9,9と挟持ストッパー28,28と、この保持体9,9と挟持ストッパー28,28を連結している湾曲部36が、協働して耳朶5,5の表裏面と下方面から包み込んで拘束しているので、この耳朶5,5が変形することなく、重いレンズ部3,3又は重いフロントフレーム4の負担を軽減させ、顔面に触れずに浮いた状態で安定して掛けることができる。
本発明2の効果として、レンズ部3,3又はフロントフレーム4にディスプレイ14、カメラ37を設けることによって、ウエァラブル機器15の機能を備えた眼鏡として、鼻の負担を軽減させて使用することができる。
本発明3の効果として、モダン1,1の上端に、頭の形状に沿って斜め上方に延設した固定具6,6の下方端を取り付けることにより、レンズ部3,3又はフロントフレーム4が下がることを阻止して、鼻の負担を軽減させて眼鏡を保持する補助的な役割をしている。
本発明4の効果として、モダン1,1の終端に取り付けた保持体9,9と協働する挟持ストッパー28,28が、バネ30,30で付勢されているので、適宜の強さで耳朶5,5を挟持して保持できる。眼鏡の着脱時には保持体9.9を外側に広げることが可能であり便利である。
本発明5の効果として、モダン1,1をテンプル2,2に折り重なる方向に、折り畳むことにより、従来のメガネと同じサイズになる。コンパクトにして便利に使用することができる。
本発明6の効果として、テンプル2,2又はモダン1,1に調整機構8,8を取り付け、視力矯正の為に、レンズ部3,3と目との間の角膜頂点間距離を、正確に調整して決めることができる。
本発明7の効果として、モダン1,1の終端から接続部材21、21を上方に延設して、耳の耳珠10,10を包み込むように形成した耳珠当接体20,20を取り付け、この耳珠当接体20,20に天然鉱石,突起部を設けることにより、耳つぼを刺激し気の流れをスムーズにして、メガネを掛けている間に耳つぼ効果が得られる。また、接続部材21,21に補聴器11,11,イヤホーン12,12を取り付けることにより、メガネと補聴器11,11,イヤホーン12,12を同時に使用することができる。ピアスやイヤリングの代わりに、モダン1,1,保持体9,9に装飾品13,13を取り付けてお洒落を楽しむことができる。前方から見た場合、装飾品13,13は保持体9,9,モダン1,1を隠しファッション性に優れた眼鏡になる。
本発明8の効果として、Dスキャナー又はデジタルカメラを使用して、製作する人の頭部及び耳殻7,7をデータリングして、予め製作しておいた仮想のフレームデータを合成させ、理想的な3Dイメージの眼鏡フレーム形状を作成し、このフレームのデータに基づいて、其々の人の耳の形状に合致したフレームの製作が簡単にできる。
本発明は、鼻パッド17,17を取り付けた眼鏡を、安定して掛けるために、モダン1,1の形状は、耳殻7,7の外側の耳の付け根の形状に沿わせて延設させるとともに、左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32を挟持させ、耳朶5,5の表面に当接する保持体9,9と、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28と、この挟持ストッパー28,28の下端に設けた湾曲部36,36が、一体となった耳朶拘束体38,38の三方の当接面によって、耳朶5,5が拘束されて眼鏡が保持されている。眼鏡のレンズ部3,3側を前方とし、モダン1,1側を後方としている。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
そこで、本発明の請求項1記載の眼鏡(以下、本発明1と言う)は、鼻パッド17,17を取り付け、ブリッジ16を介して、形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、該モダン1,1によって左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、さらに、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、その耳朶拘束体38,38は、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28の終端が、耳朶5,5の下端に接しながら前方に湾曲して、該耳朶5,5の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が前記耳朶5,5の表面に当接して、この保持体9,9と前記挟持ストッパー28,28の前記耳朶5,5の裏面に当接した部分とが協働して、前記耳朶5,5を表裏から挟持するように成されているとともに、前記耳朶5,5の下端に接しながら、該耳朶5,5の表面側に延設している前記挟持ストッパー28,28の湾曲部36,36が、前記耳朶5,5によって拘束されていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第1a図は、本発明1の耳朶拘束体38,38をモダン1,1に取り付けた眼鏡の斜視図であり、第1b図は、本発明1の眼鏡を掛けている人の側面図であり、第1c図は、本発明1の耳朶拘束体38を耳朶5に嵌め込んだ耳の拡大図である。
鼻パッド17,17を取り付け、ブリッジ16を介して、形成されているレンズ部3,3の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせ、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、その耳朶拘束体38,38は、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28の終端が、耳朶5,5の下端部に接しながら前方に湾曲して、耳朶5,5の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が耳朶5,5の表面に当接して、この保持体9,9と挟持ストッパー28,28の耳朶5,5の裏面に当接した部分とが協働して、耳朶5,5を表裏から挟持するように成されているとともに、耳朶5,5の下端に接しながら、耳朶5,5の表面側に延設している挟持ストッパー28,28の湾曲部36,36が、耳朶5,5によって拘束されていることを示している。
実施の形態の一例として、第2a図は、本発明1のモダン1,1が挟持している側頭骨31と乳様突起32及び耳の耳殻7と外耳孔33の位置を示す頭蓋骨の後面斜視図である。耳殻7の上方に側頭骨31が位置し、耳殻7及び耳朶5の後方に乳様突起32が位置する。第2b図は、本発明1の眼鏡を掛けた人の後面図であり、第2c図は、本発明1のモダン1を掛けている耳の後面図の部分拡大図である。モダン1,1を耳殻7,7の裏側の付け根に沿って延設し、左右の乳様突起32,32を挟持しながら下方に延設し、耳朶5,5の下端を包むように当接しながら前方に湾曲して、モダン1,1の最終端に取り付けた保持体9,9と挟持ストッパー28,28が協働して耳朶5,5を挟持している。保持体9,9と挟持ストッパー28,28を連結している湾曲部36,36で形成されている耳朶拘束体38,38は縦断面が略U字状であり、耳朶5,5全体を下方から拘束することができるので、耳殻7,7の付け根の全周縁にモダン1,1を当接させて挟持することによって、しっかりと眼鏡を固定することができる。
耳朶5,5は、側頭より僅かに突出して垂加した状態であり、一般的にピアスをする位置と言う認識があり、痛みを感じにくい場所でもある。耳の下方にある耳朶5,5は柔らかく浮いた状態であり、耳朶5,5の裏面と頭側の間には隙間が存在している。保持体9,9が当接して押されても耳朶5,5が動かないようにするには、左右乳様突起32,32を挟持している左右モダン1,1の耳朶5,5の裏面のモダン1,1の位置に、挟持ストッッパー28,28を取り付け、この挟持ストッパー28,28が耳朶5,5の裏面に当接しているので、挟持ストッパー28,28は固定される。耳朶5,5、に当接している保持体9,9と挟持することにより、モダン1,1全体で眼鏡を保持することができる。
耳朶5,5は、耳朶拘束体38,38が適宜の強さで拘束することには問題ない。耳朶拘束体38,38の形状は、人の耳朶5,5の形状が様々であるので限定しない。耳朶5,5と同一色、同一形状にすることにより目立ちにくくできる。デザインによりピアスをしているように見える。
本発明で言う眼鏡は,老眼鏡,度付きメガネ,TV・映画用3Dメガネ,伊達メガネ,サングラス,風防メガネ,カメラ37を取り付けたメガネ,拡大鏡を入れたメガネ,ライトを取り付けたメガネ,度数調整可能な液体レンズメガネ,剣道用メガネ,ウエアラブル機器15を取り付けたメガネ,スクリーンに表示される画像を観察するための画像観察用メガネ,拡張現実(AR)機能を備えたメガネ,ヘッドバンドを取り付けた手術用メガネなどである。
モダン1,1及び耳朶拘束体38,38の材質は、シリコン、CP、ポリエステル、アセテート、PVC、ポリアミド、ニュクレル、形状記憶樹脂、スポンジ、ベータプラスチックなどである。耳に接する部分及び耳朶拘束体38,38が耳朶5,5に接する部分は柔軟な素材が適している。
本発明の請求項2記載の眼鏡(以下、本発明2と言う)は、請求項1記載の眼鏡であって、この眼鏡の前記レンズ部3,3又は前記フロントフレーム4に一個又は二個のディスプレイ14及び/又はカメラ37が設けられていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第3a図は、本発明1の鼻パッド17,17を取り付けた眼鏡のフロントフレーム4にディスプレイ14とカメラ37を取り付けたメガネタイプのウエアラブル機器15の斜視図であり、第3b図は、ウエアラブル機器15を取り付けた眼鏡を掛けている人の側面図である。下向き傾斜の鼻パッド17,17を取り付け形成されているフロントフレーム4の両脇のヨロイを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、モダン1,1によって左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、さらに、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられていることを示している。
ウエアラブル機器15は現在開発中であり、軽薄短小に改良されるが、従来の下向き傾斜の17,17のメガネタイプに取り付けた場合は、ウエアラブル機器15の重量がフロントフレーム4にかかり、鼻根22への負担が非常に大きい。しかし、本発明1の眼鏡型のフロントフレーム4にウエアラブル機器15を取り付けた場合、モダン1,1によって左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、このモダン1,1の下端に取り付けた耳朶拘束体38により、モダン1,1全体でウエアラブル機器15を保持することができる。ウエアラブル機器15を保持する眼鏡として適している。
ウエアラブル機器15とは、カメラ37,マイク,スピーカー,インターネット接続を備え、音声操作でARメガネをかけて手ぶらで歩きながら、スケジュールや天気予報、交通情報を調べたり、目的地へのルートを確認したり、友人とメールやビデオ通話で連絡を取り合ったり、ユーザーの健康状態を知らせてくれたり、日常生活の中で目にしている情報をディスプレイ14上に表示することができる。ウェアラブルコンピューターは、出力デバイスであるディスプレイ14を目の近くに付けるため、メガネのような形状が適している。
本発明の請求項3記載の眼鏡(以下、本発明3と言う)は、前記モダン1,1の上端に、頭の形状に沿って斜め上方に延設した固定具6,6の下方端が取り付けられていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第4a図は、本発明3の固定具6,6の下端をモダン1,1の上端に取り付けた眼鏡の斜視図であり、第4b図は、本発明3の眼鏡を掛けている人の側面図である。本発明1のモダン1,1の上端部に取り付けた固定具6,6は頭の形状に沿って斜め上方に延設し、先端部が頭側に沿って、僅かに内側に湾曲することにより、左右側頭骨31,31を挟持することができるので、レンズ部3,3が下がることを止め、鼻への負担を軽減させ、眼鏡を保持する補助的な役割をしている。
本発明の請求項4記載の眼鏡(以下、本発明4と言う)は、前記モダン1,1の終端に取り付けた前記保持体9,9と前記挟持ストッパー28,28が、前記耳朶5,5を挟持するようにバネ30,30で付勢されていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第5a図は、本発明4の保持体9と挟持ストッパー28が、耳朶5をバネ30で付勢していることを示す斜視図であり、第5b図は、本発明4のバネ30を取り付けたモダン1の斜視図である。耳朶5に当接した保持体9と協働する挟持ストッパー28がバネ30で付勢されることにより、耳朶5を確実に挟持できる。バネ30を適宜の強さに調整することも可能であり、眼鏡を固定する役割をしている。バネ30は弾力性を有するプラスチックでも良い。
実施の形態の一例として、第5c図は、本発明4のバネ30が耳朶5を付勢している保持体9を矢印が示すように外側に引いて、耳朶5に当接している保持体9を耳朶5から離したことを示す斜視図であり、第5d図は、本発明4のバネ30で耳朶5を付勢している保持体9を、矢印が示すように外側に開いた状態を示すモダン1の斜視図である。このような構成により、保持体9を僅かに外側に動かして簡単に眼鏡を着脱することができる。
本発明の請求項5記載の眼鏡(以下、本発明5と言う)は、前記モダン1,1の上端が、前記テンプル2,2の後に挿入した連結部材25,25の後又は前記テンプル2,2の後に回動自在に軸支されていて、前記モダン1,1が前記テンプル2,2に折り重なる方向に、折り畳めるように成されていることを特徴としている。
「テンプルに折り畳めるモダンを取り付けた眼鏡」とは、出願人が先に取得している特許第5199509号、発明の名称「折り畳めるモダン」である。この特許は特許第4824838号の「耳つぼメガネ」のテンプルの端部に、連結部材を固定又は摺動自在に取り付け、この連結部材に、頭の形状に沿って斜め上方に延設した固定具の下方端が取り付けられ、モダンの上方端が、回動自在に軸支されていて、テンプルに折り重なる方向に、折り畳めるように成されている構成である。
実施の形態の一例として、第6a図は、本発明1のモダン1を連結部材25に設けた軸24により回動自在にした眼鏡の側面図であり、第6b図は、モダン1を略90度テンプル2に折り重なる方向に、折り畳んだ側面図であり、第6c図は、モダン1をテンプル2,2に折り重なる方向に折り畳んだ後、テンプル2,2を内側のレンズ部3,3側に折り畳んだ状態を示す正面図である。本発明1のモダン1を前方に略90度折り曲げてテンプル2,2に折り重なるように折り畳むことができる。実施の形態の一例として、連結部材25,25の軸24,24の部分にバネ丁番を取り付けるか、連結部材25,25に摺動可能な係止具を取り付け、モダン1,1側にスライドさせることによって、その展開状態を保持させることができる。
実施の形態の一例として、第7a図は、本発明1のモダン1を連結部材25に設けた軸24により回動自在にした眼鏡の側面図であり、第7b図は、モダン1を略180度後方に押し上げたことを示す側面図であり、第7c図は、後方に押し上げたモダン1をテンプル2に折り重なる方向に略270度回転させてテンプル2に折り重なるように折り畳んだことを示す側面図である。第6a図で示したモダン1を折り畳んでいる方向とは反対方向に、回転させて折り畳むことができる。この場合は係止具を使用することなく展開状態を保持できる。
かかる構成により、眼鏡を仕舞う時、モダン1を前方又は後方に回転させながら折り曲げて畳むことにより、従来のメガネと同じ大きさとなりケースに収まる。
実施の形態の一例として、本発明の眼鏡の形状として、レンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイを介して、延長されているテンプル2,2は折り畳めるようになっているが、レンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイを取り付けずに一体成型して眼鏡を製作することもできる。
本発明の請求項6記載の眼鏡(以下、本発明6と言う)は、前記テンプル2,2又は前記モダン1,1及び/又はパッド本体17,17付アーム18,18又は一体型パッド19,19に、角膜頂点間距離が調整可能な調整機構8,8が設けられていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第8a図,第8b図は、本発明6の調整機構8,8をモダン1,1に設けた説明図である。モダン1,1の上端に設けた連結部材25,25にテンプル2,2を摺動自在に挿入し、適宜の位置でネジ26,26を締めて固定できることを示している。第8c図は、本発明6の調整機構8,8をテンプル2,2の前方に設けた側面図である。テンプル2,2の前方に設けた連結部材25,25にテンプル2,2を摺動自在に挿入し、適宜の位置でネジ26,26を締めて固定できることを示している。角膜頂点間距離を調整することは、眼鏡の装用者にとって最も重要なことであり、レンズの性能に大きく影響する。
本発明の請求項7記載の眼鏡(以下、本発明7と言う)は、前記モダン1,1に、耳珠当接体20,20,補聴器11,11,イヤホーン12,12,装飾品13,13の少なくとも一つが取り付け可能となっていることを特徴としている。
実施の形態の一例として、第9a図は、本発明7の耳珠当接体20が、モダン1に取り付けた耳朶拘束体38から接続部材21を介して、耳珠10に当接している斜視図である。耳つぼの飢点を刺激して、耳つぼのダイエット効果がある。第9b図は、本発明7の骨伝導式のイヤホーン12が、モダン1に取り付けた耳朶拘束体38から接続部材21を介して側頭に当接している斜視図である。
実施の形態の一例として、第9c図は、本発明7の補聴器11又はイヤホーン12を、モダン1の終端に取り付けた耳朶拘束体38から、接続部材21を介して取り付けた斜視図である。第9d図は本発明7の装飾品13を、モダン1の終端に取り付けた耳朶拘束体38に取り付けた斜視図である。この装飾品13によりモダン1の外観から見える部分を隠すことができる。イヤリング,ピアスの代わりにイヤーポイントとして装飾品13、宝飾品を耳朶拘束体38やモダン1に取り付けてお洒落を楽しむことができる。
実施の形態の一例として、第10a図は、本発明7の装飾品13を着脱可能にするために耳朶拘束体38に2個のピン穴34,34を設けた斜視図であり、第10b図は、本発明1のモダン1の耳朶拘束体38に装飾品13を取り付けた斜視図であり、第10c図は、本発明7の装飾品13を耳朶拘束体38に取り付けるために、装飾品13に2本のピン35,35を取り付けたことを示している。
実施の形態の一例として、一個の耳朶拘束体38に2個のピン穴34,34を取り付け、多種類の装飾品13の裏面に2本のピン35,35を設け、このピン35,35を差し込むことにより、簡単に交換することができる。耳朶拘束体38と装飾品13を一体にして製作することも可能である。耳朶5,5の下端を拘束している耳朶拘束体38により、本発明8の耳珠当接体20,20、骨伝導式のイヤホーン12,12、補聴器11,11、装飾品13,13、イヤホーン12,12を安定して固定することができる。
本発明の請求項8記載の眼鏡(以下、本発明8と言う)は、前記耳殻7,7と、該耳殻7,7に装着した仮の眼鏡フレームとの形状を3Dスキャナー又はデジタルカメラによって3Dデータリングし、その3Dデータによって得られた前記耳殻7,7に、フィットした理想的な眼鏡フレーム形状の合成に基づいて、其々の人の耳の形状に合致した眼鏡の製作を行うことを特徴としている。
実施の形態の一例として、第11図は、本発明8の眼鏡の製作方法を示した説明図である。Dスキャナー又はデジタルカメラを使用して、製作する人の頭部及び耳殻7,7をデータリングして、その3Dデータをメガネ製作可能なデータに変換させ、その頭部及び耳殻7,7のデータに、予め製作しておいた仮想のフレームデータを合成させ、その耳殻7,7にフィットさせて理想的な3Dイメージの眼鏡フレーム形状を作成し、このフレームのデータに基づいて、其々の人の耳の形状に合致したフレームを3Dプリンターで簡単に製作できる。
以上のように、本発明の前方下向き傾斜の鼻パッド17,17を取り付けた眼鏡は、テンプル2,2の後に回動自在に設けたモダン1,1を、折り畳めることでコンパクトとなる。モダン1,1に取り付けた装飾品13,13により、前方から見た場合、耳朶拘束体38,38は隠れるので、ファッション性に優れた眼鏡である。モダン1,1で左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32を挟持させ、耳朶拘束体38,38を設けることにより、長期間眼鏡を掛けていても確実に固定され、鼻パッド17,17の負担を軽減させて、実装感が良く安定して掛けることができる眼鏡として適している。
1 モダン
2 テンプル
3 レンズ部
4 フロントフレーム
5 耳朶
6 固定具
7 耳殻
8 調整機構
9 保持体
10 耳珠
11 補聴器
12 イヤホーン
13 装飾品
14 ディスプレイ
15 ウエアラブル機器
16 ブリッジ
17 鼻パッド
20 耳珠当接体
21 接続部材
22 鼻根
24 軸
25 連結部材
26 ネジ
28 挟持ストッパー
30 バネ
31 側頭骨
32 乳様突起
33 外耳孔
34 ピン穴
35 ピン
36 湾曲部
37 カメラ
38 耳朶拘束体
2 テンプル
3 レンズ部
4 フロントフレーム
5 耳朶
6 固定具
7 耳殻
8 調整機構
9 保持体
10 耳珠
11 補聴器
12 イヤホーン
13 装飾品
14 ディスプレイ
15 ウエアラブル機器
16 ブリッジ
17 鼻パッド
20 耳珠当接体
21 接続部材
22 鼻根
24 軸
25 連結部材
26 ネジ
28 挟持ストッパー
30 バネ
31 側頭骨
32 乳様突起
33 外耳孔
34 ピン穴
35 ピン
36 湾曲部
37 カメラ
38 耳朶拘束体
レンズ部又はフロントフレームの両脇のヨロイを介して、延長されているテンプルの後にモダンを取り付け、このモダンを耳殻の外側の耳の付け根の形状に沿わせるとともに、このモダンで左右側頭骨及び左右乳様突起を挟持し、モダンの最終端に取り付け、耳朶の表面に当接している保持体と、耳朶の裏面から協働して耳朶を挟持している挟持ストッパーと、耳朶の下端を包むように当接している湾曲部が、耳朶を安定して拘束する構成である。
本発明は、鼻パッド17,17を取り付けた眼鏡を、安定して掛けるために、モダン1,1の形状は、耳殻7,7の外側の耳の付け根の形状に沿わせて延設させるとともに、左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32を挟持させ、耳朶5,5の表面に当接する保持体9,9と、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28と、この挟持ストッパー28,28の下端に設けた湾曲部36,36が、一体となった耳朶拘束体38,38の三方の当接面によって、耳朶5,5を拘束するので、眼鏡が保持されている。眼鏡のレンズ部3,3側を前方とし、モダン1,1側を後方としている。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
そこで、本発明の請求項1記載の眼鏡(以下、本発明1と言う)は、鼻パッド17,17を取り付け、ブリッジ16を介して、形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、該モダン1,1によって左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、さらに、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、その耳朶拘束体38,38は、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28の終端が、耳朶5,5の下端に接しながら前方に湾曲して、該耳朶5,5の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が前記耳朶5,5の表面に当接して、この保持体9,9と前記挟持ストッパー28,28の前記耳朶5,5の裏面に当接した部分とが協働して、前記耳朶5,5を表裏から挟持するように成されているとともに、前記耳朶5,5の下端に接しながら、該耳朶5,5の表面側に延設している前記挟持ストッパー28,28の湾曲部36,36が、前記耳朶5,5を拘束することを特徴としている。
鼻パッド17,17を取り付け、ブリッジ16を介して、形成されているレンズ部3,3の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせ、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、その耳朶拘束体38,38は、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28の終端が、耳朶5,5の下端部に接しながら前方に湾曲して、耳朶5,5の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が耳朶5,5の表面に当接して、この保持体9,9と挟持ストッパー28,28の耳朶5,5の裏面に当接した部分とが協働して、耳朶5,5を表裏から挟持するように成されているとともに、耳朶5,5の下端に接しながら、耳朶5,5の表面側に延設している挟持ストッパー28,28の湾曲部36,36が、耳朶5,5を拘束することを示している。
そこで、本発明の請求項1記載の眼鏡(以下、本発明1と言う)は、鼻パッド17,17を取り付け、ブリッジ16を介して、形成されているレンズ部3,3又はフロントフレーム4と、このレンズ部3,3又はフロントフレーム4の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル2,2の後にモダン1,1を取り付け、このモダン1,1を耳殻7,7の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、該モダン1,1によって左右側頭骨31,31及び左右乳様突起32,32が挟持されていて、さらに、その先端部に耳朶拘束体38,38が取り付けられ、その耳朶拘束体38,38は、耳朶5,5の裏側の付け根に沿って、耳朶5,5の裏面に当接する挟持ストッパー28,28の終端が、耳朶5,5の下端に接しながら前方に湾曲して、該耳朶5,5の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体9,9を取り付け、この保持体9,9が前記耳朶5,5の表面に当接して、この保持体9,9と前記挟持ストッパー28,28の前記耳朶5,5の裏面に当接した部分とが協働して、前記耳朶5,5を表裏から挟持するように成されているとともに、該耳朶(5,5)の表面側に延設している前記挟持ストッパー(28,28)の湾曲部(36,36)が、前記耳朶(5,5)の下端に接しながら、前記耳朶(5,5)全体を下方から拘束することを特徴としている。
Claims (8)
- 鼻パッド(17,17)を取り付け、ブリッジ(16)を介して、形成されているレンズ部(3,3)又はフロントフレーム(4)と、このレンズ部(3,3)又はフロントフレーム(4)の両脇のヨロイとを介して、延長されているテンプル(2,2)の後にモダン(1,1)を取り付け、このモダン(1,1)を耳殻(7,7)の外側の付け根の形状に沿わせるとともに、該モダン(1,1)によって左右側頭骨(31,31)及び左右乳様突起(32,32)が挟持されていて、さらに、その先端部に耳朶拘束体(38,38)が取り付けられ、その耳朶拘束体(38,38)は、耳朶(5,5)の裏側の付け根に沿って、耳朶(5,5)の裏面に当接する挟持ストッパー(28,28)の終端が、耳朶(5,5)の下端に接しながら前方に湾曲して、該耳朶(5,5)の表面側に当接するように延設されていて、その終端に保持体(9,9)を取り付け、この保持体(9,9)が前記耳朶(5,5)の表面に当接して、この保持体(9,9)と前記挟持ストッパー(28,28)の前記耳朶(5,5)の裏面に当接した部分とが協働して、前記耳朶(5,5)を表裏から挟持するように成されているとともに、前記耳朶(5,5)の下端に接しながら、該耳朶(5,5)の表面側に延設している前記挟持ストッパー(28,28)の湾曲部(36,36)が、前記耳朶(5,5)によって拘束されていることを特徴とする眼鏡。
- 請求項1記載の眼鏡であって、この眼鏡の前記レンズ部(3,3)又は前記フロントフレーム(4)に一個又は二個のディスプレイ(14)及び/又はカメラ(37)が設けられていることを特徴とする眼鏡。
- 前記モダン(1,1)の上端に、頭の形状に沿って斜め上方に延設した固定具(6,6)の下方端が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の眼鏡。
- 前記モダン(1,1)の終端に取り付けた前記保持体(9,9)と前記挟持ストッパー(28,28)が、前記耳朶(5,5)を挟持するようにバネ(30,30)で付勢されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の眼鏡。
- 前記モダン(1,1)の上端が、前記テンプル(2,2)の後に挿入した連結部材(25,25)の後又は前記テンプル(2,2)の後に回動自在に軸支されていて、前記モダン(1,1)が前記テンプル(2,2)に折り重なる方向に、折り畳めるように成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の眼鏡。
- 前記テンプル(2,2)又は前記モダン(1,1)に、角膜頂点間距離が調整可能な調整機構(8,8)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の眼鏡。
- 前記モダン(1,1)に、耳珠当接体(20,20),補聴器(11,11),イヤホーン(12,12),装飾品(13,13)の少なくとも一つが取り付け可能となっていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の眼鏡。
- 前記耳殻(7,7)と、該耳殻(7,7)に装着した仮の眼鏡フレームとの形状を3Dスキャナー又はデジタルカメラによって3Dデータリングし、その3Dデータによって得られた前記耳殻(7,7)に、フィットした理想的な眼鏡フレーム形状の合成に基づいて、其々の人の耳の形状に合致した眼鏡の製作を行うことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の眼鏡。
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