JP2015179110A - 非磁性一成分現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

非磁性一成分現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】色筋及び色点の発生を抑制する非磁性一成分現像剤を提供すること。
【解決手段】表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aを全トナー粒子に対して50個数%以上含み、全トナー粒子の平均円形度が0.970以上であるトナー粒子と、個数平均粒径が5nm以上60nm以下のシリカ粒子からなる第1外添剤、並びに、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の第2外添剤を含む外添剤と、を有する非磁性一成分現像剤である。
【選択図】なし

Description

本発明は、非磁性一成分現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
電子写真法などにより、静電荷像を経て画像情報を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されている。電子写真法においては、帯電および露光工程により像保持体(感光体)表面に画像情報を静電荷像として形成し、トナーを含む現像剤を用いて、感光体表面にトナー像を現像し、このトナー像を、用紙などの記録媒体に転写する転写工程、さらに、トナー像を記録媒体表面に定着させる定着工程を経て画像として可視化される。
例えば、特許文献1には、「体積平均粒径が3〜7μmであり、平均円形度が0.960〜0.995であり、円形度の標準偏差が0.040以下であり、かつ表面性状が特定の条件式を満たすトナー粒子に、体積平均粒径が1.5〜12μmの脂肪酸金属塩を0.001〜0.1重量%外添混合してなる非磁性一成分現像用トナーを用いた画像形成方法」が開示されている。
特許文献2には、「円形度が0.970以上であり、球状のトナー核表面に凹凸を有し、その凸部は粒状で平均粒径が100nm〜500nmであり、トナー核表面に対して被覆率10%〜80%で一体化されていることを特徴とする静電荷像現像用トナー」が開示されている。
特許文献3には、「個数平均粒径が80nm乃至150nmの無機微粒子を含有し、走査型プローブ顕微鏡で測定されるトナー粒子の平均谷深さRvmが120nm乃至200nmであり、X方向の凹凸平均間隔Wが、0.15<Rvm/W<1.0を満足するトナー」が開示されている。
特開2004−163807号公報 特開2008−233430号公報 特開2007−279400号公報
本発明の課題は、色筋及び色点の発生を抑制する非磁性一成分現像剤を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aを全トナー粒子に対して50個数%以上含み、全トナー粒子の平均円形度が0.970以上であるトナー粒子と、
個数平均粒径が5nm以上60nm以下のシリカ粒子からなる外添剤Aと、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の外添剤Bと、を含む外添剤と、
を有する非磁性一成分現像剤。
請求項2に係る発明は、
請求項1に記載の非磁性一成分現像剤を収容し、前記非磁性一成分現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項3に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項1に記載の非磁性一成分現像剤を収容し、前記非磁性一成分現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項4に係る発明は、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項1に記載の非磁性一成分現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
請求項1に係る発明によれば、外添剤A及び外添剤Bのいずれか一方のみを外添した場合に比べ、色筋及び色点の発生を抑制する非磁性一成分現像剤が提供される。
請求項2、3、又は4に係る発明によれば、外添剤A及び外添剤Bのいずれか一方のみを外添した非磁性一成分現像剤を適用した場合に比べ、色筋及び色点の発生を抑制するプロセスカートリッジ、画像形成装置、又は画像形成方法が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
以下、本発明一例である実施形態について詳細に説明する。
<非磁性一成分現像剤>
本実施形態に係る非磁性一成分現像剤は、トナー粒子と、外添剤と、を有している。
トナー粒子は、表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aを全トナー粒子に対して50個数%以上含み、全トナー粒子の平均円形度が0.970以上である。
そして、外添剤は、個数平均粒径が5nm以上60nm以下のシリカ粒子からなる外添剤Aと、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の外添剤Bと、を含む。
なお、以下、非磁性一成分現像剤を「静電荷像現像剤」、「現像剤」又は「トナー」と称することがある。
ここで、非磁性一成分現像方式では、トナー供給部材(例えばトナー供給ロール)によりトナー保持体(例えば現像ロール)にトナーを供給し、トナー保持体上に接触させたトナー層規制部材(例えば層規制ブレード)によりトナー層を形成し、トナー層の厚みの規制が行われ、トナーを帯電する。そして、トナー保持体により帯電したトナーを像保持体(例えば電子写真感光体)に供給し、当該トナーにより像保持体上の静電潜像を現像する。
この非磁性一成分現像方式では、トナー供給部材とトナー保持体とが接触した状態で配置される。このため、トナー供給部材とトナー保持体との接触部では、トナーが機械的負荷を受ける。
画像形成中はトナーが絶えず流動している一方で、画像形成動作により画像形成装置内温度が上昇した状態で画像形成が終了すると、トナー供給部材とトナー保持体との接触部に存在するトナーは、流動せず入れ替わることができ難いまま、熱及び圧力による負荷を受け続けることになる。熱及び圧力による負荷をトナーが受け続けると、トナー粒子同士の融着を引き起こすことがある。そして、この状態のトナーが現像されると、画質欠陥として、色筋及び色点が発生すると考えられる。特に、高温高湿環境下(例えば温度30℃、湿度70%RHの環境下)の場合、連続した画像形成により画像形成装置内の温度が上昇しやすいため、色筋及び色点が発生しやすくなると考えられる。
これに対して、本実施形態に係る現像剤では、上記構成により、色筋及び色点の発生が抑制される。
この理由は定かではないが、以下に示す理由によるものと推測される。
まず、平均円形度が0.970以上であり、表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aは、球状に近い形状の維持させつつ、後述するシリカ粒子からなる外添剤Aの粒径よりも大きい深さを持つ窪みを表面に有する粒状物である。このトナー粒子Aを50個数%以上含むトナー粒子は、トナー粒子Aが球状に近い形状を持つため、窪みの底部に他のトナー粒子A、又はトナー供給部材及びトナー保持体が接触する確率が小さくなると考えられる。
このため、この性質を持つトナー粒子Aを含むトナー粒子に個数平均粒径が5nm以上60nm以下といった小径のシリカ粒子からなる外添Aを外添すると、トナー粒子Aの窪みに外添剤Aが付着しやすくなる。そして、トナー粒子Aの窪みに付着した外添剤Aは、機械的負荷を受け難く、トナー粒子Aの内部に埋まり込むことなく窪みに存在しやすい状態となる。なお、全トナー粒子が平均円形度0.970未満の異形状の場合、トナー粒子Aの表面に鋭利な突起部分が存在しやすく、その突起部分が他のトナー粒子Aの窪みの底部に接触する確率が高まり、この窪みに付着した外添剤Aの埋まり込みが促進されやすくなる。
更に、この性質を持つトナー粒子Aに外添剤Aと共に、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の外添剤Bを外添すると、トナー粒子Aの窪みに埋まり込むことなく存在する外添剤Aと外添剤Bとが現像装置内の撹拌により、混合粉体を形成し、トナー供給部材とトナー保持体との接触部に供給されるようになる。このとき、接触部に供給された混合粉体は部材間の圧力によっても圧密状態とはならずに当該接触部に蓄積していくと考えられる。これは、外添剤Bとしての上記粒子の潤滑作用によるものと考えられる。
そして、この圧密状態とはならずに存在する混合粉体がトナー粒子間に介在することで、トナー供給部材とトナー保持体との接触部において、熱及び圧力による負荷をトナーが受け続けても、トナー粒子同士の融着が起こり難くなる。
以上の理由により、本実施形態に係る現像剤は、色筋及び色点の発生が抑制されると推測される。
以下、本実施形態に係る現像剤について詳細に説明する。
(トナー粒子)
トナー粒子は、表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aを含む。そして、トナー粒子は、全粒子の平均円形度が0.970以上である。
トナー粒子Aは、全トナー粒子に対して50個数%以上含む。トナー粒子同士の融着を抑制する点から、トナー粒子Aの割合は、全トナー粒子に対して60%以上が好ましく、70個数%以上がより好ましい。ただし、トナー粒子Aの割合は、全トナー粒子に対して100個数%が最も好ましいが、粉体流動性の点からは、98個数%以下が好ましく、95個数%以下がより好ましい。
トナー粒子Aが表面に一つ以上持つ窪みの深さは、0.2μm以上であるが、トナー粒子同士の融着をより抑制する点から、0.25μm以上が好ましく、0.3μm以上がより好ましい。ただし、トナー粒子Aの窪みの深さは、トナー粒子Aの強度確保の点から、1.0μm以下が好ましく、0.8μm以下がより好ましい。トナー粒子Aの窪みの深さを0.2μm以上とすると、窪みに付着した外添剤A(シリカ粒子)に直接トナー粒子が接触することが抑制され、外添剤Aの埋まりこみが抑制される。その結果、トナー粒子同士の融着が抑制される。
トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの大きさ(径)は、トナー粒子同士の融着をより抑制する点から、0.15μm以上1.0μm以下が好ましく、0.2μm以上0.9μm以下がより好ましく、0.25μm以上0.8μm以下が更に好ましい。トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの大きさを上記範囲とすると、トナー粒子Aの球状に近い形状を維持しつつ、窪みに外添剤A(シリカ粒子)が付着しやすくなる。その結果、トナー粒子同士の融着が抑制される。
トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの数は、一個以上であるが、窪みへの外添剤A(シリカ粒子)が付着する確率を高め、トナー粒子同士の融着をより抑制する点から、1個以上10個以下が好ましく、1個以上8個以下がより好ましい。
ここで、トナー粒子Aの割合は、次の方法により測定された値である。
まず、界面活性剤を含む水中に、測定対象となるトナー(現像剤)を分散させた後、超音波処理をおこなって外添剤を除去したトナー粒子を得る。
次に、電子線三次元粗さ解析装置(エリオニクス社製、ERA8900FE)により倍率1万倍にて、得られたトナー粒子の3D画像を得る。得られた3D画像において、トナー粒子の外縁の高さプロファイルを求める。そして、この高さのプロファイルにおいて、基準高さに対して0.2μm以上高低差がある場合には、トナー粒子の表面に深さ0.2μm以上の窪みが存在するものと判断する。ただし、基準高さは、スプラインフィルタを用いた形状補正をおこない、端部の影響をキャンセルするとともに、傾斜補正をおこなうことで決定する。
この同様の操作を100個のトナー粒子に対して行って、表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aの割合を求める。なお、トナーの窪みの観察は、トナーの片面のみの観察であるが、この数値をもって、表面に深さ0.2μm以上の窪み持つトナー粒子Aの割合と定義する。
また、トナー粒子Aの一つ以上持つ窪みの深さは、上記得られた高さのプロファイルにおいて、基準高さに対して0.2μm以上高低差がある領域のボトムピークと基準高さとの差と定義する。そして、トナー粒子Aの一つ以上持つ窪みの深さの値は、トナー粒子A100個について調べた値の平均値とする。なお、一つのトナー粒子Aにおいて、当該高低差がある領域が複数存在する場合、各々求めたトナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの深さを含めた平均値とする。
また、トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの大きさは、上記得られた高さのプロファイルにおいて、基準高さに対して0.2μm以上高低差がある領域の長さと定義する。そして、トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの大きさの値は、トナー粒子A100個について調べた値の平均値とする。なお、一つのトナー粒子Aにおいて、当該高低差がある領域が複数存在する場合、各々求めたトナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの大きさを含めた平均値とする。
また、トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪み数は、上記得られた高さのプロファイルにおいて、基準高さに対して0.2μm以上高低差がある領域の数と定義する。そして、トナー粒子Aの深さ0.2μm以上の窪みの数の値は、トナー粒子A100個について調べた値の平均値とする。
トナー粒子Aを全トナー粒子に対して50個数%以上含むトナー粒子を得る方法としては、例えば、乳化凝集法において、ガラス転移温度が異なる2種以上の結着樹脂の粒子を用い(具体的には、例えば、トナー粒子の被覆層(シェル層)用の結着樹脂としてガラス転移温度が異なる2種以上の結着樹脂の粒子を用い)、凝集粒子の融合・合一する温度又は時間等を調整する方法等が挙げられる。
なお、トナー粒子において、トナー粒子A以外のトナー粒子Bは、表面に深さ0.2μm以上の窪みを持たなければ、特に制限はないが、トナー粒子同士の融着を抑制する点から、全トナー粒子の平均円形度が0.970以上(好ましくは0.975以上、より好ましくは0.978以上)となるよう調整するのがよい。
全トナー粒子の平均円形度は、0.970以上であるが、トナー粒子同士の融着をより抑制する点から、0.975以上が好ましく、0.978以上がより好ましい。ただし、トナー全粒子の平均円形度は、1.0が最も好ましいが、転写残トナーのクリーニングの点から、0.995以下が好ましく、0.993以下がより好ましい。トナー全粒子の平均円形度を0.970以上とすると、トナー粒子の形状が球状に近づき、トナー粒子の窪みの底部に他のトナー粒子の接触確率が小さくなり、窪みに付着した外添剤A(シリカ粒子)の埋まりこみが抑制される。その結果、トナー粒子同士の融着が抑制される。
全トナー粒子の平均円形度は、(円相当周囲長)/(周囲長)[(粒子像と同じ投影面積をもつ円の周囲長)/(粒子投影像の周囲長)]により求められる。具体的には、次の方法で測定される値である。
まず、界面活性剤を含む水中に、測定対象となるトナー(現像剤)を分散させた後、超音波処理をおこなって外添剤を除去したトナー粒子を得る。
得られたトナー粒子を吸引採取し、扁平な流れを形成させ、瞬時にストロボ発光させることにより静止画像として粒子像を取り込み、その粒子像を画像解析するフロー式粒子像解析装置(シスメックス社製のFPIA−2100)によって求める。そして、平均円形度を求める際のサンプリング数は3500個とする。
以下、トナー粒子の構成成分について説明する。
トナー粒子において、トナー粒子A及びトナー粒子Bは、共に、結着樹脂を含む。トナー粒子A及びトナー粒子Bは、必要に応じて、着色剤と、離型剤と、その他の添加剤とを含んでもよい。
−結着樹脂−
結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、変性ロジン等の非ビニル系樹脂、これらと前記ビニル系樹脂との混合物、又は、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等も挙げられる。
これらの結着樹脂は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂が好適である。
ポリエステル樹脂としては、例えば、公知のポリエステル樹脂が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。なお、ポリエステル樹脂としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求め、より具体的にはJIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求められる。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5000以上200,000以下が好ましく、7000以上150,000以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上50,000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
なお、重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120GPCを用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
ポリエステル樹脂は、周知の製造方法により得られる。具体的には、例えば、重合温度を180℃以上230℃以下とし、必要に応じて反応系内を減圧にし、縮合の際に発生する水やアルコールを除去しながら反応させる方法により得られる。
なお、原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
結着樹脂の含有量としては、例えば,トナー粒子全体に対して、40質量%以上99質量%以下が好ましく、50質量%以上97質量%以下がより好ましく、60質量%以上95質量%以下がさらに好ましい。
−着色剤−
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、ピグメントイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ピグメントレッド、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオキサレートなどの種々の顔料、又は、アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアゾール系などの各種染料等が挙げられる。
着色剤は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、必要に応じて表面処理された着色剤を用いてもよく、分散剤と併用してもよい。また、着色剤は、複数種を併用してもよい。
着色剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
離型剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上20質量%以下が好ましく、2質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
−トナー粒子の特性等−
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。
ここで、コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と必要に応じて着色剤及び離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)としては、2μm以上10μm以下が好ましく、3μm以上8μm以下がより好ましい。
なお、トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。なお、サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、累積数平均粒径D50pと定義する。
(外添剤)
外添剤は、個数平均粒径5nm以上60nm以下のシリカ粒子からなる外添剤Aと、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の外添剤Bと、を含む。
外添剤Aにおいて、シリカ粒子としては、例えば、フュームドシリカ粒子、ゾルゲルシリカ粒子、コロイダルシリカ粒子等の周知のシリカ粒子が挙げられる、これらの中でも、トナー粒子同士の融着を抑制する点から、フュームドシリカ粒子が好ましい。
シリカ粒子の個数平均粒径は、5nm以上60nm以下あるが、トナー粒子同士の融着をより抑制する点から、5nm以上55nm以下が好ましく、7nm以上50nm以下がより好ましい。シリカ粒子の個数平均粒径を5nm以上とすると、トナー粒子Aへの埋まり込みが抑制される。シリカ粒子の個数平均粒径を60nm以下とすると、シリカ粒子に対する外添剤Bの付着性が高まる。その結果、トナー粒子同士の融着が抑制される。
シリカ粒子は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤としては、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらの中でも、疎水化処理剤としては、シラン系カップリング剤(例えば、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等)が好ましい。これら疎水化処理剤は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、シリカ粒子100質量部に対して、1質量部以上30質量部である。
外添剤A(シリカ粒子)の外添量は、トナー粒子100質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下が好ましく、0.2質量部以上4質量部以下がより好ましく、0.3質量部以上3質量部以下が更に好ましい。
外添剤Bにおいて、脂肪酸金属塩粒子は、脂肪酸と金属とからなる塩の粒子である。
脂肪酸としては、例えば、炭素数10以上25以下の脂肪酸が挙げられる。金属としては、例えばマグネシウム、カルシウム、アルミニウム、バリウム、亜鉛が挙げられ、特に、亜鉛が好適である。
脂肪酸金属塩粒子としては、例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸銅、ステアリン酸鉛、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸アルミニウム、オレイン酸銅、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸コバルト、パルミチン酸銅、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸マンガン、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸鉄、ラウリン酸マグネシウム、ラウリン酸アルミニウム、リノール酸亜鉛、リノール酸コバルト、リノール酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、リシノール酸アルミニウムなどの各粒子が挙げられる。
これらの中でも、脂肪酸金属塩粒子としては、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムの各粒子が好ましく、ステアリン酸亜鉛粒子がより好ましい。
外添剤Bの個数平均粒径は、トナー粒子同士の融着を抑制する点から、0.2μm以上15μm以下が好ましく、0.3μm以上12μm以下がより好ましく、0.4μm以上10μm以下がさらに好ましい。
外添剤Bの外添量は、トナー粒子100質量部に対して、0.05質量部以上4質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3質量部以下がより好ましく、0.15質量部以上2.5質量部以下が更に好ましい。
ここで、外添剤Aと外添剤Bとの質量比(外添剤A/外添剤B)は、トナー粒子同士の融着を抑制する点から、0.2以上10以下が好ましく、0.3以上8以下がより好ましく、0.4以上6以下が更に好ましい。
外添剤の個数平均粒径は、次の方法により測定された値である。
まず、測定対象となるトナーを走査型電子顕微鏡(SEM)により観察する。そして、画像解析によって、測定対象となる外添剤100個それぞれの円相当径を求め、その個数基準の分布における小径側から個数累積50%(50個目)の円相当径を個数平均粒径とする。
測定対象となる外添剤100個の円相当径を求める画像解析は、解析装置(ERA−8900:エリオニクス社製)を用いて、倍率10,000倍の二次元画像を撮影し、画像解析ソフトWinROOF(三谷商事社製)を用いて、0.010000μm/pixel条件で投影面積を求め、式:円相当径=2√(投影面積/π)で円相当径を求める。
なお、トナーから各外添剤の個数平均粒径を測定するには、外添剤Aと外添剤Bの区別する必要がある。この外添剤Aと外添剤Bとは、SEM−EDXによる元素マッピングをおこない、外添剤Aに由来するSi元素と、外添剤Bに由来するMo、W、B、Mg、Ca、Al、Ba、Zn等の元素と、を外添剤に対応付けることで区別する。
外添剤としては、外添剤A及び外添剤B以外の他の外添剤を併用してもよい。但し、外添剤A及び外添剤Bの全外添剤に占める割合は50質量%以上(好ましくは60質量%以上)とすることがよい。
他の外添剤としては、例えば、無機粒子、有機粒子の周知の外添剤が挙げられる。無機粒子としては、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化硅素、窒化硅素等の粒子が挙げられる。有機粒子としては、例えば、スチレン系重合体、(メタ)アクリル系重合体、エチレン系重合体等のビニル系重合体;メラミン系重合体、アミド系重合体、アリルフタレート系重合体等の各種重合体;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系重合体;高級アルコール;などが挙げられる。
(トナーの製造方法)
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して、外添剤を外添することで得られる。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。トナー粒子の製法は、これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。
これらの中でも、凝集合一法により、トナー粒子を得ることがよい。
具体的には、例えば、トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、樹脂粒子分散液中で(必要に応じて他の粒子分散液を混合した後の分散液中で)、樹脂粒子(必要に応じて他の粒子)を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、を経て、トナー粒子を製造する。
以下、各工程の詳細について説明する。
なお、以下の説明では、着色剤、及び離型剤を含むトナー粒子を得る方法について説明するが、着色剤、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、着色剤、離型剤以外のその他添加剤を用いてもよい。
−樹脂粒子分散液準備工程−
まず、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と共に、例えば、着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液、離型剤粒子が分散された離型剤粒子分散液を準備する。
ここで、樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子分散液において、樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等の一般的な分散方法が挙げられる。また、樹脂粒子の種類によっては、例えば転相乳化法を用いて樹脂粒子分散液中に樹脂粒子を分散させてもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を、水媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径としては、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μmがさらに好ましい。
なお、樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を引き、全粒子に対して累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとして測定される。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量としては、例えば、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
なお、樹脂粒子分散液と同様にして、例えば、着色剤粒子分散液、離型剤粒子分散液も調製される。つまり、樹脂粒子分散液における粒子の体積平均粒径、分散媒、分散方法、及び粒子の含有量に関しては、着色剤粒子分散液中に分散する着色剤粒子、及び離型剤粒子分散液中に分散する離型剤粒子についても同様である。
−凝集粒子形成工程−
次に、樹脂粒子分散液と共に、着色剤粒子分散液と、離型剤粒子分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度−30℃以上ガラス転移温度以下)の温度に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で上記凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、上記加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に添加される分散剤として用いる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、例えば無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。特に、凝集剤として金属錯体を用いた場合には、界面活性剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及び、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体等が挙げられる。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10から50℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア/シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
ここで、融合・合一工程終了後は、溶液中に形成されたトナー粒子を、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を経て乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から充分にイオン交換水による置換洗浄を施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るトナーは、例えば、得られた乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えばVブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。更に、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置/画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、本実施形態に係る静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、を有する画像形成方法(本実施形態に係る画像形成方法)が実施される。
ここで、本実施形態に係る画像形成装置において、現像手段は、非磁性一成分現像方式の現像手段が適用される。非磁性一成分現像方式の現像手段は、例えば、非磁性一成分トナー(非磁性一成分現像剤)をトナー保持体(例えば現像ロール)に隣接したトナー供給部材(例えばトナー供給ローラ)及び撹拌部材(例えばアジテーター)によって、トナーをトナー保持体の表面に供給し、トナー層規制部材(例えば層規制ブレード)によりトナー層を形成するとともに、トナーを帯電した後、像保持体(例えば電子写真感光体)の表面の静電荷像にトナーを付着させ現像を行う方式の現像手段である。非磁性一成分現像方式の現像手段としては、周知の装置を採用すればよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置等の周知の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して脱着されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、現像手段を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に対して脱着するプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの図面における上方には、各ユニットを通して中間転写体としての中間転写ベルト20が延設されている。中間転写ベルト20は、図における左から右方向に互いに離間して配置された駆動ロール22及び中間転写ベルト20内面に接する支持ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第4のユニット10Kに向う方向に走行されるようになっている。なお、支持ロール24は、図示しないバネ等により駆動ロール22から離れる方向に力が加えられており、両者に巻きつけられた中間転写ベルト20に張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の像保持体側面には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
第1乃至第4のユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。なお、第1のユニット10Yと同等の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kの説明を省略する。
第1のユニット10Yは、像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール(帯電手段の一例)2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yよって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)3、静電荷像に帯電したトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段の一例)4Y、現像したトナー画像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール5Y(一次転写手段の一例)、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)6Yが順に配置されている。
なお、一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスを可変する。
以下、第1ユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が帯電される。
感光体1Yは、導電性の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線(またはLED光)3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として可視像(現像像)化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーからなる非磁性1成分現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像ロールと摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体の一例)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー画像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー画像が予め定められた一次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエロートナー画像が一次転写へ搬送されると、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加され、感光体1Yから一次転写ロール5Yに向う静電気力がトナー画像に作用され、感光体1Y上のトナー画像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性と逆極性である。
一方、感光体1Y上に残留したトナーは感光体クリーニング装置6Yで除去されて回収される。
また、第2のユニット10M以降の一次転写ロール5M、5C、5Kに印加される一次転写バイアスも、第1のユニットに準じて制御されている。
こうして、第1のユニット10Yにてイエロートナー画像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4のユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第4のユニットを通して4色のトナー画像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と中間転写ベルト内面に接する支持ロール24と中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール(二次転写手段の一例)26とから構成された二次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体の一例)Pが供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが接触した隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが支持ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性と同極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー画像に作用され、中間転写ベルト20上のトナー画像が記録紙P上に転写される。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段の一例)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれトナー画像が記録紙P上へ定着され、定着画像が形成される。
トナー画像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。記録媒体は記録紙P以外にも、OHPシート等も挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑が好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<プロセスカートリッジ>
本実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
なお、本実施形態に係るプロセスカートリッジは、上記構成に限られず、現像装置と、その他、必要に応じて、例えば、像保持体、帯電手段、静電荷像形成手段、及び転写手段等のその他手段から選択される少なくとも一つと、を備える構成であってもよい。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
なお、図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本実施形態をより具体的に詳細に説明するが、本実施形態はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、「部」とは、特に断りがない限り、「質量部」を意味する。
[ポリエステル樹脂粒子分散液の調製]
(ポリエステル樹脂粒子分散液1の調製)
ポリエステル樹脂1(ガラス転移温度59℃、重量平均分子量(Mw)46,000)を溶融状態にて、キャビトロンCD1010((株)ユーロテック製)に毎分100gの速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクに試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37質量%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度でポリエステル樹脂溶融体と同時にキャビトロンに移送した。回転子の回転速度が60Hz、圧力が5kg/cmの条件でキャビトロンを運転し、体積平均粒径220nm、固形分20質量%のポリエステル樹脂粒子分散液1を得た。
(ポリエステル樹脂粒子分散液2の調製)
ポリエステル樹脂2(ガラス転移温度51℃、重量平均分子量(Mw)34,000)を溶融状態にて、キャビトロンCD1010((株)ユーロテック製)に毎分100gの速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクに試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37質量%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度でポリエステル樹脂溶融体と同時にキャビトロンに移送した。回転子の回転速度が60Hz、圧力が5kg/cm2の条件でキャビトロンを運転し、体積平均粒径180nm、固形分20質量%のポリエステル樹脂粒子分散液2を得た。
[着色剤粒子分散液の調製]
(着色粒子分散液1の調製)
・カーボンブラック(三菱化学(株)製、商品名#25B): 20部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製): 2部
・イオン交換水: 80部
上記の成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー(HJP30006、(株)スギノマシン製)により1時間分散し、体積平均粒径180nm、固形分20質量%の着色剤粒子分散液1を得た。
[離型剤粒子分散液の調製]
(離型剤粒子分散液1の調製)
・パラフィンワックス(日本精鑞(株)製、商品名HNP9): 20部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製): 2部
・イオン交換水: 80部
上記の成分を混合し、100℃に加熱して、IKA社製ウルトラタラックスT50にて十分分散後、圧力吐出型ゴーリンホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径200nm、固形分20質量%の離型剤粒子分散液を得た。
[帯電制御剤粒子分散液の調製]
(帯電制御剤粒子分散液1の調製)
・帯電制御剤: 20部
(オリヱント化学工業(株)製、商品名BONTRON N−01)
・アニオン性界面活性剤: 2部
(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製)
・イオン交換水: 80部
上記成分を120℃に加熱して、IKA社製ウルトラタラックスT50で十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が180nmになったところで回収した。このようにして固形分20質量%の帯電制御剤粒子分散液1を得た。
[実施例1]
(トナー粒子1の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 16部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 8部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.2にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら88℃まで加熱し、3時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.3μmのトナー粒子1を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
・トナー粒子1: 100部
・シリカ粒子1: 1.3部
(クラリアントジャパン(株)製、商品名H13TA、個数平均粒径20nm)
・窒化ホウ素粒子: 0.7部
(昭和電工(株)製、商品名UHP−1K、個数平均粒径8μm)
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例1の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例2]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を、二硫化モリブデン粒子(住鉱潤滑剤(株)製、商品名:モリパウダー、個数平均粒径5μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例2の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例3]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を、二硫化タングステン粒子(日本潤滑剤(株)製、商品名:タンミックA、個数平均粒径2μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例3の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例4]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を、ステアリン酸カルシウム粒子(日油(株)製、商品名:ニッサンエレクトールMC−2、個数平均粒径2μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例4の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例5]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を、ステアリン酸マグネシウム粒子(日油(株)製、商品名:ニッサンエレクトールMM−2、個数平均粒径2μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例5の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例6]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を、ラウリン酸亜鉛粒子(堺化学工業(株)製、商品名:Z−12、個数平均粒径2μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例6の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例7]
(トナー粒子2の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 20部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 4部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.2にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら88℃まで加熱し、3時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.5μmのトナー粒子2を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
そして、実施例1においてトナー粒子1をトナー粒子2に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例7の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例8]
(トナー粒子3の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 14部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 10部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを7.8にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら91℃まで加熱し、4時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.6μmのトナー粒子3を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
そして、実施例1においてトナー粒子1をトナー粒子3に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例8の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例9]
気相法によって作製したシリカ粒子(個数平均粒径7nm)100部に、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、商品名:KBE−903)10部をスプレードライにより噴霧し、シリカ粒子の表面処理を行った。表面処理したシリカ粒子を解砕し、シリカ粒子2を得た。
そして、実施例1において、1.3部のシリカ粒子1を、1.1部のシリカ粒子2に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例9の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例10]
3−アミノプロピルトリエトキシシランの量を5部にした以外はシリカ粒子2と同様の方法で処理を行い、シリカ粒子3を得た。
そして、実施例1において、1.3部のシリカ粒子1を、2.5部のシリカ粒子に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例10の非磁性一成分現像剤とした。
[実施例11]
(トナー粒子4の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 16部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 8部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.2にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら86℃まで加熱し、2時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.3μmのトナー粒子4を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
そして、実施例1において、トナー粒子1をトナー粒子4に変更した以外は実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを実施例11の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例1]
(トナー粒子5の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 21部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 3部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.2にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら95℃まで加熱し、2時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.5μmのトナー粒子5を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
そして、実施例1において、トナー粒子1をトナー粒子5に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例1の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例2]
(トナー粒子6の作製)
・ポリエステル樹脂粒子分散液1: 63部
・着色剤粒子分散液: 5部
・離型剤分散液: 7部
・帯電制御剤粒子分散液: 1部
・イオン交換水: 60部
以上を丸型ステンレス製フラスコ中に入れて、ウルトラタラックスT50で十分に混合・分散した。次いで、これにポリ塩化アルミニウム0.4部を加え、ウルトラタラックスで分散操作を継続した。更に加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら55℃まで加熱した。55℃で2時間保持した後、ここにポリエステル樹脂粒子分散液1: 16部、及びポリエステル樹脂粒子分散液2: 8部を緩やかに追加した。
その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを8.0にした後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら87℃まで加熱し、1.5時間保持した。
反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。次いで真空乾燥を12時間実施し体積平均粒径D50が6.4μmのトナー粒子6を得た。
(非磁性一成分現像剤の作製)
そして、実施例1において、トナー粒子1をトナー粒子6に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例2の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例3]
実施例1において、窒化ホウ素粒子を添加しない以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例3の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例4]
実施例1において、1.3部のシリカ粒子1を、 1.6部の酸化チタン粒子(テイカ(株)製、商品名JMT−150ANO、個数平均粒径15nm)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例4の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例5]
気相法によって作製したシリカ粒子(個数平均粒径4nm)100部に、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、商品名:KBE−903)10部をスプレードライにより噴霧し、シリカ粒子の表面処理を行った。表面処理したシリカ粒子を解砕し、シリカ粒子4を得た。
そして、実施例1において、1.3部のシリカ粒子1を、1.1部のシリカ粒子4に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例5の非磁性一成分現像剤とした。
[比較例6]
気相法によって作製したシリカ粒子(個数平均粒径65nm)100部に、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製、商品名:KBE−903)5部をスプレードライにより噴霧し、シリカ粒子の表面処理を行った。表面処理したシリカ粒子を解砕し、シリカ粒子5を得た。
そして、実施例1において、1.3部のシリカ粒子1を、2.5部のシリカ粒子5に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。そして、得られたトナーを比較例5の非磁性一成分現像剤とした。
[評価]
各例で得られた非磁性一成分現像剤について、次の評価を行った。
(トナー粒子の特性測定)
各例で得られた非磁性一成分現像剤のトナー粒子の特性について、既述の方法に従って調べた。具体的には、全トナー粒子の平均円形度、及び表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aの割合について調べた。
(色筋及び色点評価)
各例で得られた非磁性一成分現像剤を、非磁性1成分方式の富士ゼロックス(株)製「DocuPrint P300d」の改造機の現像器に充填した。この改造機は、プロセス速度が可変となるように改造したものである。
この改造機を用いて、温度35℃、湿度70%の高温環境にて、画像密度2%のA4ハーフトーン画像を1000枚連続プリントし、1日放置した後に白紙画像をプリントし、筋及び色点の有無を目視で評価した。
A:色筋及び色点が全く認識されず、非常に良好な画像を得ている。
B:色筋及び色点がごくわずかに認識されるが十分許容できるレベルであり、良好な画像を得ている。
C:色筋及び色点がわずかに認識されるが許容できるレベルにある。
D:色筋及び色点が目視ではっきり認識される。
上記結果から、本実施例では、比較例に比べ、色筋及び色点の発生が抑制されていることがわかる。
1Y、1M、1C、1K、感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2C、2K、帯電ロール(帯電手段の一例)
3 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
22 駆動ロール
24 支持ロール
26 二次次転写ロール(二次転写手段の一例)
30 中間転写体クリーニング装置
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
118 露光のための開口部
117 筐体
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)

Claims (4)

  1. 表面に深さ0.2μm以上の窪みを一個以上持つトナー粒子Aを全トナー粒子に対して50個数%以上含み、全トナー粒子の平均円形度が0.970以上であるトナー粒子と、
    個数平均粒径が5nm以上60nm以下のシリカ粒子からなる外添剤Aと、脂肪酸金属塩粒子、二硫化モリブデン粒子、二硫化タングステン粒子、及び窒化ホウ素粒子からなる群より選ばれる少なくとも一種の外添剤Bと、を含む外添剤と、
    を有する非磁性一成分現像剤。
  2. 請求項1に記載の非磁性一成分現像剤を収容し、前記非磁性一成分現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
    画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  3. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    請求項1に記載の非磁性一成分現像剤を収容し、前記非磁性一成分現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
  4. 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    請求項1に記載の非磁性一成分現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
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