JP2015178885A - 液圧駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エアハイドロブースターの本質的な利点である減速比を活かすことで、簡易な構造で液圧アクチュエータの位置や荷重を精密に制御することができる液圧駆動装置を提供する。【解決手段】 空気圧を液圧に変換するエアハイドロコンバーター3と、空気圧源2からの空気の流れを調整してエアハイドロコンバーター3へ供給する第1流量制御弁7と、エアハイドロコンバーター3からの圧液の流れを調整する第2流量制御弁8と、空気圧を増圧させた液圧に変換するエアハイドロブースター4と、空気圧源2からの空気の流量を調整してエアハイドロブースター4に供給するサーボ弁9と、液圧アクチュエータ5と、液圧アクチュエータ5への圧液の供給を制御する制御手段11とを備え、液圧アクチュエータ5の受圧面積は、エアハイドロブースター4のロッド面積よりも大きく形成されている液圧駆動装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、空気圧源から供給される空気圧を液圧に変換して、液圧アクチュエータを駆動させる液圧駆動装置に関する。
従来から、空気の定圧回路で高圧の液圧駆動を可能とするエアハイドロブースター(空気油圧増圧器)と呼ばれる装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。エアハイドロブースターは、大小異なる内径を有する二つのシリンダーから構成されており、増圧比はシリンダー面積比となる。エアハイドロブースターでは、圧力媒体として、一次側は空気圧が使用され、二次側は作動油や水系の液体が使用される。
従って、このようなエアハイドロブースターを用いることにより、工場空気圧源によって簡便に高圧の液圧駆動系を構築することが可能である。また、エアハイドロブースターは、一般的に構造が単純であり、低騒音、且つ、熱発生も比較的低いという特徴を有している。また、エアハイドロブースターは、アクチュエータ室を満たすだけの液体しか使わないため、外部にポンプが不要である。そのため、これらの特徴から、エアハイドロブースターは、液圧アクチュエータを駆動するための駆動装置として、あるいは液圧シリンダーを組み合わせたエアハイドロシリンダーとして従来から用いられている。これは、内部で液圧が使われているだけで、使用者の立場から見れば、空気圧シリンダーと同じであり、空気圧駆動装置との相互入れ替えも可能である。また、空気圧とは異なるが、近年、増圧と精密制御の両立を図るために、通常の油圧回路内にサーボポンプを設けたブースト型油圧ハイブリッドサーボ技術も提案されている(非特許文献2参照)。
日本油空圧学会、新版 油空圧便覧、オーム社、pp.360-361,1989. 玄相昊、野田史男、森悦宏、小曽戸博、水井晴次、新しい純油圧ハイブリッドサーボ(第1報):原理と油圧プレスへの適用、平成25年春季フルードパワーシステム講演会講演論文集、pp.43-45、2013.5.
しかしながら、エアハイドロブースターは、空気圧で大きな油圧力を得ようとするところに本来の目的があったため、圧力を空気圧側で調整することはなされていても、速度調整に関しては、油圧側の絞り弁による単純な速度調節のみとなっており、精密なサーボ用途には使用されていなかった。一方、ブースト型油圧ハイブリッドサーボ技術では、増圧と精密制御の両立を図ることができるものの、サーボポンプとは別に外部にメインの油圧ポンプが必要となるため、構造が複雑化するという問題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、エアハイドロブースターの本質的な利点である減速比を活かすことで、簡易な構造で液圧アクチュエータの位置や荷重を精密に制御することができる液圧駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る液圧駆動装置は、空気圧源から供給される空気圧を液圧に変換するエアハイドロコンバーターと、前記空気圧源から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの一方側の配管経路に配置され、前記空気圧源からの空気の流れを調整して前記エアハイドロコンバーターへ供給する第1流量制御弁と、前記エアハイドロコンバーターからの圧液の流れを調整する第2流量制御弁と、前記空気圧源から供給される空気圧を増圧させた液圧に変換するエアハイドロブースターと、前記空気圧源から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの他方側の配管経路に配置され、前記空気圧源からの空気の流量を調整して前記エアハイドロブースターに供給するサーボ弁と、第1圧力室及び第2圧力室を有しており、前記第1圧力室に前記エアハイドロコンバーター又は前記エアハイドロブースターから圧液が供給される液圧アクチュエータと、前記エアハイドロコンバーター及び前記エアハイドロブースターからの圧液の前記第1圧力室への供給を制御する制御手段と、を備える液圧駆動装置であって、前記液圧アクチュエータの受圧面積は、前記エアハイドロブースターのロッド面積よりも大きく形成されていることを特徴としている。ここでの第1流量制御弁は、液圧アクチュエータを必要な速度で動かすために必要十分な容量を持つ弁であって、方向切替弁やサーボ弁も含むものである。また、第2流量制御弁は、エアハイドロコンバーターからの圧液を第1圧力室へ供給することができる弁であって、方向切替弁等を含むものである。
また、本発明に係る液圧駆動装置は、前記第2圧力室が、ロッドを有するロッド側圧力室であって、前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重を検出する検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重に基づいて、前記エアハイドロコンバーター及び前記エアハイドロブースターからの圧液の前記第1圧力室への供給を制御することを特徴としている。
本発明に係る液圧駆動装置によれば、空気圧源からの空気の流量を調整してエアハイドロブースターに供給するサーボ弁がエアハイドロブースターへと接続される他方側の配管経路に配置されており、エアハイドロブースターから圧液が供給される液圧アクチュエータの受圧面積が、エアハイドロブースターのロッド面積よりも大きく形成されているので、サーボ弁を用いてエアハイドロブースターへ供給する空気の流量を調整することで、大きな負荷を掛けながら液圧アクチュエータの駆動速度を精密に制御することができる。また、本発明に係る液圧駆動装置は、従来の電動式のように大きいボールネジやギヤ等を必要としないので、耐久性を有しつつ、簡易な構造で安価に作製することができる。また、本発明に係る液圧駆動装置では、液圧アクチュエータを小さい負荷で高速に駆動させる場合には、空気圧源から第1流量制御弁を介してエアハイドロコンバーターへ空気を供給し、大きい負荷でゆっくりと駆動させる場合には、空気圧源からサーボ弁を介してエアハイドロブースターへ空気を供給すれば良く、目的に応じて高速な駆動と、精密な制御の両方を行うことができるので、産業用ロボットやプレス機の駆動装置として有効に利用することできる。
本発明に係る液圧駆動装置によれば、液圧アクチュエータの第2圧力室は、ロッドを有するロッド側圧力室であって、前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重を検出する検出手段を備えており、制御手段は、前記検出手段によって検出された前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重に基づいて、前記エアハイドロコンバーター及び前記エアハイドロブースターからの圧液の前記第1圧力室への供給を制御するので、ロッドの位置やロッドに掛かる荷重の精密な制御を行うことができる。
本発明の実施形態に係る液圧駆動装置の一例を示す概略模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る液圧駆動装置1について、図面を参照しつつ説明する。液圧駆動装置1は、空気圧源2から供給される空気圧をエアハイドロコンバーター(空油変換器)3によって変換された液圧又は空気圧源2から供給される空気圧をエアハイドロブースター(空気油圧増圧器)4によって所定圧力に増圧された液圧が用いられることにより、複動形液圧シリンダー(液圧アクチュエータ)5が駆動するものである。この液圧駆動装置1は、例えば、プレス成形を行うためのプレス装置等に用いることができるが、用途はこれに限定されるものではなく、液圧アクチュエータ5の種類、液圧アクチュエータ5に取り付ける部材や配置の仕方等によって様々な用途に用いることができる。
本実施形態に係る液圧駆動装置1は、図1に示すように、空気圧源2から供給される空気圧を液圧に変換するエアハイドロコンバーター3と、空気圧源2から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの一方側の配管経路61に配置され、空気圧源2からの空気の流れを調整してエアハイドロコンバーター3へ供給する方向切替弁(第1流量制御弁)7と、エアハイドロコンバーター3からの圧液の流れを調整する方向切替弁(第2流量制御弁)8と、空気圧源2から供給される空気圧を増圧させた液圧に変換するエアハイドロブースター4と、空気圧源2から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの他方側の配管経路62に配置され、空気圧源2からの空気の流量を調整してエアハイドロブースター4に供給するサーボ弁9と、ヘッド側の第1圧力室51及びロッド側の第2圧力室52を有する複動形液圧シリンダー5と、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51と第2圧力室52とを区画するピストン53に固定され、第2圧力室52を貫通して設けられるロッド54の位置又は/及びロッド54に掛かる荷重を検出する検出センサ(検出手段)10と、検出センサ10によって検出されたロッド54の位置又は/及びロッド54に掛かる荷重に基づいて、各弁の動作を制御することにより、エアハイドロコンバーター3及びエアハイドロブースター4からの圧液の第1圧力室51への供給を制御する制御装置11とを備えている。
空気圧源2は、例えば、コンプレッサ等によって構成されている。この空気圧源2から供給される空気圧の配管経路は、図1に示すように、下方に伸びる配管経路から二方向に分岐されており、一方側の配管経路61には、方向切替弁7が配置されており、他方側の配管経路62には、サーボ弁9が配置されている。また、空気圧源2から下方に伸びる配管経路には、圧力計12が配置されており、空気圧源2から当該配管経路に送られてくる空気圧を計測できるようになっている。
方向切替弁7は、空気圧源2から供給される空気の流れ方向を切り換えるものである。本実施形態に係る液圧駆動装置1では、配管経路62側に配置されているサーボ弁9が閉じられた状態において、方向切替弁7をONにすると、空気圧源2からの空気が配管経路63を介してエアハイドロコンバーター3の空気室31側へ供給され、方向切替弁7をOFFにすると、空気圧源2からの空気が配管経路64を介して複動形液圧シリンダー5の第2圧力室52側へ供給されるようになっている。また、この方向切替弁7は、複動形液圧シリンダー5を必要な速度で動かすために必要十分な容量を有している。尚、配管経路61に配置される弁は、図1に示すような方向切替弁7に限定されるものではなく、複動形液圧シリンダー5を必要な速度で動かすために必要十分な容量を持つ弁であれば良く、例えば、サーボ弁等の弁に置き換えても良い。
エアハイドロコンバーター3は、空気圧源2から方向切替弁7を介して供給される空気圧を液圧に変換するものであって、ピストン33に区画された両側にそれぞれ空気室31と、液室32とを有している。空気室31は、方向切替弁7を介して空気圧源2と連通されている。また、詳しくは図示しないが、方向切替弁7とエアハイドロコンバーター3の間の配管経路63には、空気圧源2から方向切替弁7を介して供給される空気圧を所定の圧力に調整するためのレギュレータを設けるようにしても良い。その場合には、レギュレータの二次側(レギュレータとエアハイドロコンバーター3の間の配管経路63)に圧力計を設けることにより、レギュレータを介して空気室31へ供給される空気圧が計測できるようにしても良い。液室32には、作動液が蓄積されており、空気室31へ供給された空気圧によって、この作動液が液室32から圧液として吐出され、配管経路65を介して複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51へと供給される。
方向切替弁8は、エアハイドロコンバーター3の液室32から吐出される圧液が流れる配管経路65に配置されており、この配管経路65を流れる圧液の流れを調整するためのものである。液圧駆動装置1では、配管経路62側に配置されているサーボ弁9を閉じて、方向切替弁7をONにした状態において、方向切替弁8をONにすると、空気圧源2からエアハイドロコンバータ3の空気室31に空気が供給され、ピストン33が図1中の下方に移動することによって、液室32に蓄積されている作動液が圧液として吐出され、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51側へ供給される。これにより、複動形液圧シリンダー5のピストン53が図1中の下方側へ押圧され、ロッド54が伸びる(図1中の下方に移動する)。液圧駆動装置1のこのような動作は、複動形液圧シリンダー5を高速に駆動させる場合に行うものであり、この駆動速度は、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51へ供給される圧液の単位時間当たりの流量に比例する。尚、本実施形態に係る液圧駆動装置1では、配管経路65に配置される弁として方向切替弁8を用いている例を示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、無段変速したい場合には、図1に示す方向切替弁8の代わりに、圧液を所定の流量に調整可能な流量制御弁等を用いるようにしても良い。また、液圧駆動装置1では、複動形液圧シリンダー5のロッド54を縮む方向(図1中の上方)に移動させる場合には、サーボ弁9を右側に開いた状態で、方向切替弁7をOFFにし、方向切替弁8をONにする。これにより、空気圧源2から複動形液圧シリンダー5の第2圧力室52へと空気が供給され、ロッド54が縮む方向に移動し、作動液は、配管経路65を介してエアハイドロコンバーター3の液室32に押し戻される。
サーボ弁9は、空気圧源2からの空気の流量を調整してエアハイドロブースター4の一次側(空気圧側)のシリンダー41内に供給するものであって、配管経路62に配置されている。尚、詳しくは図示しないが、エアハイドロブースター4に供給する空気圧の圧力を調整したい場合には、サーボ弁9の直前にレギュレータを設けるようにしても良い。
エアハイドロブースター4は、空気圧源2から供給される空気圧を所定の圧力に増圧させた液圧に変換するものであって、大小異なる内径を有する2つのシリンダー41,42を有している。エアハイドロブースター4は、圧力媒体として一次側のシリンダー41には、空気圧源2から空気が供給され、二次側のシリンダー42には、作動液等の液体が使用される。
一次側のシリンダー41は、図1に示すように、シリンダー室内を移動するピストン45で区画された両側にそれぞれ第1空気圧室43と第2空気圧室44とを有している。また、シリンダー41は、ピストン45に固定され、第2空気圧室44を貫通して、二次側のシリンダー42の液圧室47内へと延びて設けられるロッド46を有している。
第1空気圧室43は、ヘッド側の空気圧室であって、配管経路66を介してサーボ弁9と連通している。一方、第2空気圧室44は、ロッド側の空気圧室であって、配管経路67を介してサーボ弁9と連通している。従って、サーボ弁9を操作して、配管経路66を介して空気圧源2からシリンダー41の第1空気圧室43側に空気を供給することにより、ピストン45が図1中の下側へと移動する。この際、第2空気圧室44内の空気は、配管経路67を介してサーボ弁9から大気中へと放出される。そして、ピストン45の下側への移動に伴って、ピストン45に固定されているロッド46も下側へ移動し、ロッド46によって、シリンダー42の液圧室47に蓄積されている作動液が液室47から増圧された圧液として吐出され、配管経路68を介して複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51へと供給される。また、ロッド46を図1中の上側に移動させる場合には、配管経路67を介して第2空気圧室44内に空気圧源2から空気が供給されるようにサーボ弁9を操作する。これにより、ピストン45は、図1中の上側へと移動するので、このピストン45の動作に伴って、ロッド46も上側へと移動する。
尚、エアハイドロブースター4の増圧比は、ピストン45とロッド46の面積比である。従って、空気圧源2からシリンダー41の第1空気圧室43に供給される空気圧がP1で、ピストン45の空気圧P1を受ける部分の面積(受圧面積)がA1であり、ロッド46の液圧室47内の作動液を押し出す部分の面積(押圧面積)がA2である場合には、エアハイドロブースター4が発生させる液圧P2は、P1×A1=P2×A2の関係式から、P2=P1×A1/A2となる。つまり、エアハイドロブースター4では、第1空気圧室43に供給される空気圧P1よりもピストン45とロッド46の面積比A1/A2倍分だけ大きな液圧P2を発生させることができ、この増圧された液圧P2が複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51へと供給される。
複動形液圧シリンダー5は、シリンダー室内を移動するピストン53で区画された両側にそれぞれ第1圧力室51と第2圧力室52とを有するものである。また、複動形液圧シリンダ−5は、ピストン53に固定され、第2圧力室52を貫通して設けられるロッド54を有している。第1圧力室51は、ヘッド側の圧力室(液圧室)であって、エアハイドロコンバーター3又はエアハイドロブースター4から吐出された圧液が配管経路69を介して供給される。配管経路69は、エアハイドロコンバーター3の液室32から吐出される圧液が流れる配管経路65とエアハイドロブースター4の液圧室47から吐出される圧液が流れる配管経路68との合流箇所から第1圧力室51へと接続される配管経路である。この配管経路69には、圧力計12が設けられており、この圧力計12により第1圧力室51へ供給される液圧が計測される。一方、第2圧力室52は、ロッド側の圧力室(空気圧室)であって、配管経路64を介して方向切替弁7と連通しており、空気圧源2から第2圧力室52に空気を供給できるように構成されている。
また、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51に供給される液圧を受ける部分の面積である受圧面積は、エアハイドロブースター4のロッド46の面積よりも大きく形成されている。尚、複動形液圧シリンダー5の受圧面積とは、第1圧力室51に供給される液圧の作用を受けるピストン53の面積のことである。つまり、本実施形態に係る液圧駆動装置1では、複動形液圧シリンダー5のピストン53の面積をA3とし、エアハイドロブースター4のロッド46の面積をA2とした場合、A3>A2となるように構成されている。従って、エアハイドロブースター4により、空気圧源2から供給された空気圧P1をピストン45とロッド46の面積比A1/A2倍増圧させた液圧P2よりも大きな力で複動形液圧シリンダー5のロッド54を駆動させることができる。また、ロッド54の力を倍増するように設定した場合には、ロッド54の駆動速度は逆に半減する。つまり、液圧駆動装置1では、エアハイドロブースター4と、複動形液圧シリンダー5とが一種の減速器としての役割を果たす構成となっている。以上の点から、エアハイドロブースター4の一次側のシリンダー41のピストン45の移動量を制御することにより、減速比に応じて、複動形液圧シリンダー5のロッド54で大きな力を出力しながら、微細に駆動速度を制御することが可能になる。また、作動液等の液体には圧縮性があり、適度な弾性係数を持つ液体を用いることにより、定常特性を大幅に改善することが可能である。
尚、複動形液圧シリンダー5のピストン53の面積A3とエアハイドロブースター4のロッド46の面積A2との面積比は、液圧駆動装置1の目的や用途に応じて決定されるものであり、特に限定されるものではないが、例えば、複動形液圧シリンダー5のロッド54を液圧P2の2倍の力で、且つ駆動速度をエアハイドロブースター4のロッド46の1/2で駆動させる場合には、ピストン53の面積A3をロッド46の面積A2の2倍に設定しておけば良い。また、本実施形態に係る液圧駆動装置1では、液圧アクチュエータとして複動形液圧シリンダー5を用いた例を示しているが、液圧アクチュエータの種類はこれに限定されるものではなく、液圧モータ等の液圧により駆動される従来公知の液圧アクチュエータを用いても良い。
検出センサ10は、複動形液圧シリンダー5のロッド54の位置又は/及びロッド54に掛かる荷重を検出するためのものであって、例えば、ロッド54の位置を検出するための位置センサやロッド54に掛かる荷重を検出するための荷重センサ等によって構成される。この検出センサ10では、検出されたロッド54の位置やロッド54に掛かる荷重の検出信号を制御装置11へと送信する。
制御装置11は、検出センサ10や圧力計12により検出された検出信号に基づいて、各種弁等の動作を制御することにより、エアハイドロコンバーター3及びエアハイドロブースター4から複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51への圧液の供給等を制御するためのものであって、例えば、コンピュータによって構成されている。この制御装置11では、例えば、検出センサ10によって検出されたロッド54の位置やロッド54に掛かる荷重の検出信号を用いて、フィードバック制御を行うことにより、複動形液圧シリンダー5の精密な位置制御や荷重制御を行う。
以下、本実施形態に係る液圧駆動装置1の動作について図1を参照しつつ説明する。ロボットやプレス装置等の多くの装置においては、一般的には低い負荷でアクチュエータを素早く動かす工程と、高い負荷を掛けてゆっくりと動かす工程とが存在する。液圧駆動装置1では、複動形液圧シリンダー5のロッド54を図1中の下方に低い負荷で高速に駆動させる場合には、サーボ弁9を閉じた状態で、方向切替弁7と方向切替弁8をONにする。これにより、空気圧源2からの空気が配管経路63を介してエアハイドロコンバーター3の空気室31側へ供給され、ピストン33が図1中の下方に移動することによって、液室32に蓄積されている作動液が圧液として吐出され、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51側へ供給される。そして、複動形液圧シリンダー5のピストン53が図1中の下方側へ押圧され、ロッド54が伸びる(図1中の下方に移動する)。また、複動形液圧シリンダー5のロッド54を縮む方向(図1中の上方)に移動させる場合には、サーボ弁9を右側に開いた状態で、方向切替弁7をOFFにし、方向切替弁8をONにする。これにより、空気圧源2から液圧シリンダー5の第2圧力室52へと空気が供給され、ロッド54が縮む方向に移動し、作動液は、配管経路65を介してエアハイドロコンバーター3の液室32に押し戻される。
一方、液圧駆動装置1では、複動形液圧シリンダー5のロッド54を図1中の下方に大きい負荷でゆっくり駆動させる場合には、方向切替弁7をONにし、方向切替弁8をOFFにした状態で、サーボ弁9を操作モードにする。このような複動形液圧シリンダー5の駆動は、制御装置11により、検出センサ10で検出したロッド54の位置が目標値に達するようにフィードバック制御する。これにより、空気圧源2から配管経路66を介してエアハイドロブースター4の一次側のシリンダー41の第1空気圧室43側に空気が供給され、ピストン45が図1中の下側へと移動することによって、ピストン45に固定されているロッド46も下側へ移動し、シリンダー42の液圧室47に蓄積されている作動液が液室47から増圧された圧液として吐出され、配管経路68を介して複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51へと供給される。この際、空気圧源2からシリンダー41の第1空気圧室43に供給される空気圧P1は、エアハイドロブースター4によって、ピストン45の面積A1とロッド46の面積A2との面積比A1/A2倍に増圧された液圧P2に変換される。
そして、この増圧された液圧P2によって、複動形液圧シリンダー5のピストン53が図1中の下方側へ押圧され、ロッド54が伸びる(図1中の下方に移動する)。この際、複動形液圧シリンダー5の第1圧力室51に供給される液圧P2を受ける部分のピストン53の面積A3は、エアハイドロブースター4のロッド46の面積A2よりも大きく形成されているので、液圧P2よりも大きな力で複動形液圧シリンダー5のロッド54を駆動させることができる。また、エアハイドロブースター4と、複動形液圧シリンダー5とが減速器としての役割を果たすので、エアハイドロブースター4の一次側のシリンダー41のピストン45の移動量を制御することにより、複動形液圧シリンダー5のロッド54で大きな力を出力しながら、微細に駆動速度を制御することが可能になる。このように優れた速度分解能を利用し、検出センサ10による位置フィードバック制御系を構成して、エアハイドロブースター4のピストン45を操作すれば、複動形液圧シリンダー5の精密な位置決め制御を達成することができる。また、サーボ弁9の分解能が高ければ高いほど(例えば、小流量のサーボ弁又は大流量且つ高分解能なサーボ弁)、制御性能を向上させることができる。以上は、制御性能を決める速度分解能が、受圧面積比によって決まるということの説明であるが、制御性能を決定付けるのはこれだけではない。作動液等の液体には圧縮性があるので、液圧駆動装置1では、適度な弾性係数を持つ液体を用いることにより、定常特性を大幅に改善することができる。
以上のように、本発明に係る液圧駆動装置1では、増圧比が1のエアハイドロコンバーター3によって、小さい負荷で複動形液圧シリンダー5を高速に駆動させ、サーボ弁9とエアハイドロブースター4によって、大きい負荷で複動形液圧シリンダー5をゆっくりと駆動させることができるので、対象物に到達するまではなるべく高速に移動し、対象物に到達してからは力を掛けて精密に制御を行う産業用ロボットやプレス機の駆動装置として有効に利用することができる。また、液圧駆動装置1では、空気圧サーボプレスと同じ要領で、ロッド54の位置や荷重を検出し、サーボ弁9を用いて、エアハイドロブースター4への空気の供給量を操作することにより、ロッド54の位置や荷重を精密に制御することができる。また、液圧駆動装置1に用いられる作動液等の液体は、エアハイドロコンバーター3、エアハイドロブースター4、複動形液圧シリンダー5に接続される配管経路内を往復するだけで、油圧プレスのように液体を循環しないので、液体が外部に漏れる虞がほとんどなく、クリーンであり、環境性にも優れている。
尚、本発明の実施の形態は上述の形態に限るものではなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
1 液圧駆動装置
2 空気圧源
3 エアハイドロコンバーター
4 エアハイドロブースター
5 複動形液圧シリンダー(液圧アクチュエータ)
51 第1圧力室
52 第2圧力室
54 ロッド
61 配管経路
62 配管経路
7 方向切替弁(第1流量制御弁)
8 方向切替弁(第2流量制御弁)
9 サーボ弁
10 検出センサ(検出手段)
11 制御装置(制御手段)

Claims (2)

  1. 空気圧源から供給される空気圧を液圧に変換するエアハイドロコンバーターと、
    前記空気圧源から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの一方側の配管経路に配置され、前記空気圧源からの空気の流れを調整して前記エアハイドロコンバーターへ供給する第1流量制御弁と、
    前記エアハイドロコンバーターからの圧液の流れを調整する第2流量制御弁と、
    前記空気圧源から供給される空気圧を増圧させた液圧に変換するエアハイドロブースターと、
    前記空気圧源から供給される空気圧の配管経路が二方向に分岐されたうちの他方側の配管経路に配置され、前記空気圧源からの空気の流量を調整して前記エアハイドロブースターに供給するサーボ弁と、
    第1圧力室及び第2圧力室を有しており、前記第1圧力室に前記エアハイドロコンバーター又は前記エアハイドロブースターから圧液が供給される液圧アクチュエータと、
    前記エアハイドロコンバーター及び前記エアハイドロブースターからの圧液の前記第1圧力室への供給を制御する制御手段と、を備える液圧駆動装置であって、
    前記液圧アクチュエータの受圧面積は、前記エアハイドロブースターのロッド面積よりも大きく形成されていることを特徴とする液圧駆動装置。
  2. 前記第2圧力室は、ロッドを有するロッド側圧力室であって、
    前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出された前記ロッドの位置又は/及び前記ロッドに掛かる荷重に基づいて、前記エアハイドロコンバーター及び前記エアハイドロブースターからの圧液の前記第1圧力室への供給を制御することを特徴とする請求項1に記載の液圧駆動装置。
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