JP2015178606A - 精製ポリエチレングリコールの製造方法 - Google Patents

精製ポリエチレングリコールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低級アルデヒドを効率良く除去し、味や臭気を改善することができる精製ポリエチレングリコールの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】(ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加して得られる粗ポリエチレングリコール中に窒素通気しながら、圧力6.7kPa以下で、エチレンオキサイドの留去を行う工程(I)を含み、圧力6.7kPa以下である通算時間が100〜360分であることを特徴とする精製ポリエチレングリコールの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、精製ポリエチレングリコールの製造方法に関する。
一般的にポリエチレングリコールはエチレングリコール及びジエチレングリコール等の活性水素を2個以上有する化合物に、エチレンオキサイドを付加重合することにより製造される。その際、ポリエチレングリコールが製造される工程で、少量の低分子化合物として低級アルデヒドが副生される。
精製していない粗ポリエチレングリコール中に含有するアセトアルデヒド等の低級アルデヒドは、不快な臭気や味を発生させ、またアレルギーの原因物質でもあるため、除去する必要がある。
これら低級アルデヒドの除去に関しては、薄膜蒸発処理して除去する方法(特許文献1)が提案されている。しかしながら、発泡により処理能力が低下するため、大量処理できない問題がある。
特開2003−113239号公報
本発明は、低級アルデヒドを効率良く除去し、味や臭気を改善することができる精製ポリエチレングリコールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、(ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加して得られる粗ポリエチレングリコール中に窒素通気しながら、圧力6.7kPa以下で、エチレンオキサイドの留去を行う工程(I)を含み、圧力6.7kPa以下である通算時間が100〜360分であることを特徴とする精製ポリエチレングリコールの製造方法である。
本発明の精製ポリエチレングリコールの製造方法は、低級アルデヒドを効率良く除去することができ、味や臭気を改善したポリエチレングリコールを得ることができ、さらにポリエチレングリコール製造後のpH低下を防ぐことができる。
本発明の精製ポリエチレングリコールの製造方法は、下記工程(I)を含み、圧力6.7kPa以下である通算時間が100〜360分であるものである。
工程(I):(ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加して得られる粗ポリエチレングリコール中に窒素通気しながら、圧力6.7kPa以下で、エチレンオキサイドの留去を行う工程。
本発明においては、上記圧力下で上記時間、エチレンオキサイドの留去を行うことにより、黄変することなく、エチレンオキサイド及び低級アルデヒドを効率良く除去することができ、味や臭気を改善したポリエチレングリコールを得ることができる。
なお、本発明において、低級アルデヒドとしては、分子量30〜60の化合物が含まれ、具体的には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド及びプロピオンアルデヒド等が挙げられる。
工程(I)において、(ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加するものである。
なお、本発明において、「(ポリ)エチレングリコール」とは「エチレングリコール及び/又はポリエチレングリコール」を意味する。
ポリエチレングリコールとしては、数平均分子量が106〜195のモノが含まれ、具体的には、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びこれらの混合物等が挙げられる。
反応性の観点から、ジエチレングリコールにエチレンオキサイドを付加することが好ましい。
(ポリ)エチレングリコール中の水酸基1モル当たりのエチレンオキサイドの付加モル数は、反応性の観点から、1〜566が好ましく、さらに好ましくは2〜453である。
エチレンオキサイドの付加において、触媒として、アルカリ金属化合物を用いても良い。
アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム及びカリウム等)の水酸化物、アルカリ金属アルコラート(例えば、ナトリウムメチラート及びカリウムメチラート)等が挙げられる。
これらのうち、反応性の観点から、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが好ましい。
アルカリ金属化合物は、1種を用いても良く、2種以上を併用してもよい。
(ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加する工程において、アルカリ金属化合物の量は、(ポリ)エチレングリコール1molに対して、0.05〜100mmolが好ましく、さらに好ましくは0.07〜50mmolである。
エチレンオキサイドの付加反応温度は、反応性及び副生成物の低減の観点から、120〜180℃が好ましく、さらに好ましくは135〜175℃である。
圧力6.7kPa以下である通算時間は100〜360分間であるが、エチレンオキサイド留去の効率、副生成物の低減及び低級アルデヒド除去の効率性の観点から、110〜350分間が好ましく、さらに好ましくは120〜340分間である。
圧力6.7kPa以下である通算時間が100分より短いと、エチレンオキサイド及び低級アルデヒドを効率良く除去することができない。また、圧力6.7kPa以下である通算時間が360分を超えると、低級アルデヒドが副生成し、味や臭気を改善することができない。
工程(I)において、窒素通気量は、低級アルデヒド除去の効率性の観点から、精製ポリエチレングリコール1000kgに対して13〜27L/分が好ましく、さらに好ましくは17〜23L/分である。
工程(I)を行う温度は、副生成物の低減及び低級アルデヒド除去の効率性の観点から、125〜150℃が好ましく、さらに好ましくは130〜145℃である。
工程(I)において、窒素通気しながら、攪拌してもよい。攪拌羽根は、特に限定なく使用できるが、攪拌効率の観点から、タービン型が好ましい。
また、攪拌の回転数は、エチレンオキサイドの留去効率の観点から、50〜100rpmが好ましく、さらに好ましくは60〜90rpmである。
工程(I)において、粗ポリエチレングリコールの数平均分子量は、反応性の観点から、200〜25,000が好ましく、さらに好ましくは250〜20,000であり、特に好ましくは800〜20,000である。
本発明の製造方法においては、工程(I)以外に、圧力を0.03〜0.1MPaにして5〜10分間保持する工程(II)を含むことが好ましい。
工程(II)を含むことにより、効率よくエチレンオキサイド及び低級アルデヒドを除去することができるので好ましい。
工程(II)において、圧力は、低級アルデヒド除去の効率性の観点から、0.03〜0.10MPaが好ましく、さらに好ましくは0.04〜0.07MPaである。
工程(II)において、圧力を上記範囲に保持する時間は、低級アルデヒド除去の効率性の観点から、5〜7分間が好ましい。
本発明の製造方法において、副生成物の低減及び低級アルデヒド除去の効率の観点から、工程(I)と工程(II)とを交互に行い、1つの工程(I)が30〜40分であり、1つの工程(II)が5〜10分であることが好ましく、さらに好ましくは工程(I)と工程(II)とを3〜12回繰り返し行い、1つの工程(I)が30〜40分であり、1つの工程(II)が5〜10分であることであり、特に好ましくは工程(I)と工程(II)とを4〜11回繰り返し行い、1つの工程(I)が30〜40分であり、1つの工程(II)が5〜10分であることである。
数平均分子量が大きくなるほど、効率良くエチレンオキサイド及び低級アルデヒドを除去することは困難となるが、工程(I)と工程(II)とを交互に行うことにより、副生成物が発生することなく、エチレンオキサイド及び低級アルデヒド除去の効率がさらに高くなるので好ましい。
精製ポリエチレングリコールの数平均分子量は、反応性の観点から、200〜25,000が好ましく、さらに好ましくは250〜20,000であり、特に好ましくは800〜20,000である。
本発明において、精製ポリエチレングリコール中の低級アルデヒドの含有量は、臭気、味及び安全性の観点から、200ppm以下が好ましく、さらに好ましくは150ppm以下である。
低級アルデヒドの含有量は、フクシン亜硫酸試薬溶液を用いた発色法により測定することができる。具体的には、下記測定条件で測定した値である。
(アルデヒド含量測定)
塩基性フクシン200mgを70〜90℃の湯120mlに溶かし、25℃になるまで放冷した後、無水亜硫酸ソーダ2gを水20mlに溶かした溶液及び塩酸2mlを加え、水を加えて200mlとする。使用前少なくとも25℃で1時間は放置し、これをフクシン亜硫酸試薬溶液とする。
測定試料約40gを精秤し、100mlメスフラスコに蒸留水(25℃)を加えて充分溶解する。この溶液1mlを共栓試験管に正確に採り、これにフクシン亜硫酸試薬溶液5mlを加え密栓混合し、30分間放置する。この溶液について波長562nmの吸光度測定を行う。別にホルマリン濃度既知の標準試料を同様の操作により発色させ検量線を作成し、この検量線より試料のアルデヒド含量を定量する。
本発明の精製ポリエチレングリコールが25℃で固体である場合、粉砕し、フレーク状、粉末状、顆粒状及びブロック状等としてもよい。
以下に実施例及び比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、部は重量部を、%は重量%を示す。
<実施例1>
撹拌機、加熱冷却装置を備えた耐圧反応容器にジエチレングリコール150g(1.4mol)、水酸化ナトリウム0.13g(3.3mmol)を仕込み、窒素置換後、145℃に昇温し、そこにエチレンオキサイド2121.2g(48.2mol)を仕込み、160〜175℃に調整しながら開環付加反応させた。その後、140±5℃に冷却し、窒素を液中に0.045L/分で通気させ、6.7kPa以下で脱エチレンオキサイドを行った。6.7kPa以下にして30分後、窒素通気下で0.05MPaまで圧を戻し、0.05MPaの圧力を5分間保持した。その後、圧力を6.7kPa以下にし、30分間保持した後、0.05MPaに圧を戻し、0.05MPaの5分間保持する操作を9回、合計10回(圧力6.7kPa以下とした通算時間300分)行った。最後に0.05MPaに圧を戻し、5分間保持した後、80±5℃まで冷却後、圧力を常圧に戻し、90%のリン酸水溶液を0.21g加え、80±5℃で60分間撹拌し中和を行った。耐圧反応容器中のポリエチレングリコールを離型紙に流し入れ、室温で放置した。固化後、ミキサー粉砕(Panasonic社製、MX−X59、高速回転)を行い、710μmの篩で分級し、精製ポリエチレングリコール(1)を得た。
<実施例2>
実施例1において、「ジエチレングリコール150g(1.4mol)」を「ジエチレングリコール200g(1.9mol)」に変更し、「水酸化ナトリウム0.13g(3.3mmol)」を「水酸化ナトリウム0.04g(1.0mmol)」に変更し、「エチレンオキサイド2121.2g(48.2mol)」を「エチレンオキサイド806.7g(18.3mol)」に変更する以外は実施例1と同様に実施して、精製ポリエチレングリコール(2)を得た。
<実施例3>
実施例1において、「圧力を6.7kPa以下にし、30分間保持した後、0.05MPaに圧を戻し、0.05MPaの5分間保持する操作を9回、合計10回」に変えて、「圧力を6.7kPa以下にし、30分間保持した後、0.05MPaに圧を戻し、0.05MPaの5分間保持する操作を3回、合計4回(圧力6.7kPa以下とした通算時間120分)」とする以外は同様にして実施して、精製したポリエチレングリコール(3)を得た。
<実施例4>
撹拌機、加熱冷却装置を備えた耐圧反応容器にジエチレングリコール150g(1.4mol)、水酸化ナトリウム0.13g(3.3mmol)を仕込み、窒素置換後、145℃に昇温し、そこにエチレンオキサイド2121.2g(48.2mol)を仕込み、160〜175℃で開環付加反応させた。その後、140±5℃に冷却し、窒素を液中に0.045L/分で通気させ、6.7kPa以下で120分間脱エチレンオキサイドを行った。80±5℃まで冷却後、90%のリン酸水溶液を0.21g加え、80±5℃で60分間撹拌し中和を行った。耐圧反応容器中のポリエチレングリコールを離型紙に流し入れ、室温で放置した。固化後、ミキサー粉砕(Panasonic社製、MX−X59、高速回転)を行い、710μmの篩で分級し、精製ポリエチレングリコール(4)を得た。
<比較例1>
撹拌機、加熱冷却装置を備えた耐圧反応容器にジエチレングリコール150g(1.4mol)、水酸化ナトリウム0.13g(3.3mmol)を仕込み、窒素置換後、145℃に昇温し、そこにエチレンオキサイド2121.2g(48.2mol)を仕込み、160〜175℃で開環付加反応させた。その後、140±5℃に冷却し、窒素を液中に0.045L/分で通気させ、6.7kPa以下で60分間脱エチレンオキサイドを行った。80±5℃まで冷却後、90%のリン酸水溶液を0.21g加え、80±5℃で60分間撹拌し中和を行った。耐圧反応容器中のポリエチレングリコールを離型紙に流し入れ、室温で放置した。固化後、ミキサー粉砕(Panasonic社製、MX−X59、高速回転)を行い、710μmの篩で分級し、比較用の精製ポリエチレングリコール(1’)を得た。
<比較例2>
撹拌機、加熱冷却装置を備えた耐圧反応容器にジエチレングリコール150g(1.4mol)、水酸化ナトリウム0.13g(3.3mmol)を仕込み、窒素置換後、145℃に昇温し、そこにエチレンオキサイド2121.2g(48.2mol)を仕込み、160〜175℃で開環付加反応させた。その後、140±5℃に冷却し、窒素を液中に0.045L/分で通気させ、6.7kPa以下で480分間脱エチレンオキサイドを行った。80±5℃まで冷却後、90%のリン酸水溶液0.21gを加え、80±5℃で60分間撹拌し中和を行った。耐圧反応容器中のポリエチレングリコールを離型紙に流し入れ、室温で放置した。固化後、ミキサー粉砕(Panasonic社製、MX−X59、高速回転)を行い、710μmの篩で分級し、比較用の精製ポリエチレングリコール(2’)を得た。
実施例1〜4、比較例1及び2で得た精製ポリエチレングリコール(1)〜(4)、(1’)及び(2’)について、数平均分子量、下記アルデヒド含量測定及び臭気評価により評価した。また、実施例1〜3及び比較例1〜2で得た精製ポリエチレングリコール(1)〜(4)、(1’)及び(2’)について、製造後及び製造後6ヶ月後のpH評価を行った。結果を表1に示す。
(数平均分子量の測定条件)
実施例1、3及び4、比較例1及び2は、日本薬局方「マクロゴール 6000」の「平均分子量試験」の規格準じた測定法で行った。
実施例2は、日本薬局方「マクロゴール 4000」の「平均分子量試験」の規格に準じた測定法で行った。
(アルデヒド含量測定)
塩基性フクシン200mgを70〜90℃の湯120mlに溶かし、25℃になるまで放冷した後、無水亜硫酸ソーダ2gを水20mlに溶かした溶液及び塩酸2mlを加え、水を加えて200mlとした。使用前少なくとも25℃で1時間は放置し、これをフクシン亜硫酸試薬溶液とした。
測定試料約40gを精秤し、100mlメスフラスコに蒸留水(25℃)を加えて充分溶解した。この溶液1mlを共栓試験管に正確に採り、これにフクシン亜硫酸試薬溶液5mlを加え密栓混合し、30分間放置した。この溶液について波長562nmの吸光度測定((株)島津製作所製、「UV−1200」)を行った。
別にホルマリン濃度既知の標準試料を同様の操作により発色させ検量線を作成し、この検量線より試料のアルデヒド含量を定量した。
(臭気評価)
試料を製造直後、70mLマヨネーズ瓶に30gを入れて密栓し、40℃で1時間静置した後の臭気男女各5名のパネラーが以下の基準で評価した。全10名の評点の平均値により、臭気の評価とする。数値が少ないほど臭気が少ないことを示す。
[評価基準]
0:ほとんど臭気なし
1:僅かに臭気あり
2:明らかに臭気あり
3:臭気が強い
4:非常に臭気が強い
(pH測定)
上記の試料100gをアルミニウムパウチ(株式会社生産日本社製、商品名ラミジップAL−14)に入れ、窒素ガスを封入して開口部をヒートシールした。製造直後、室温で6ヶ月保管後のpH測定を行った。pH測定法は、日本薬局方の試験法に準じ、試料1.0gを水20mLに溶解した後のpHを測定した。製造直後のpHと6月後のpHとの差が少ないほど製造直後からpHが低下しないことを示す。
Figure 2015178606
表1の結果から、本発明の製造方法である実施例1〜4で得られたポリエチレングリコールは、比較例1及び2で得られたポリエチレングリコールより、アルデヒド含量が少なく、臭気評価も良好であった。また、初期の低級アルデヒドが少ないため、精製ポリエチレングリコールの経時変化でのpH低下がほぼみられない。したがって、本発明の製造方法によれば、低級アルデヒドが少なく、味がよく、臭気が少ないポリエチレングリコールを得ることができることが分かる。
本発明の精製ポリエチレングリコールの製造方法は、低級アルデヒドが少なく、また味や臭気を改善したポリエチレングリコールを得ることができるので、本発明の製造方法により得られたポリエチレングリコールは、医薬品添加剤用途のポリエチレングリコールとして有用である。

Claims (6)

  1. (ポリ)エチレングリコールにエチレンオキサイドを付加して得られる粗ポリエチレングリコール中に窒素通気しながら、圧力6.7kPa以下で、エチレンオキサイドの留去を行う工程(I)を含み、圧力6.7kPa以下である通算時間が100〜360分であることを特徴とする精製ポリエチレングリコールの製造方法。
  2. 前記工程(I)における窒素通気量が精製エチレングリコール1000kgに対して13〜27L/分である請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記工程(I)を125〜150℃で行う請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 精製ポリエチレングリコールの数平均分子量が200〜25,000である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. さらに、圧力を0.03〜0.10MPaにして5〜10分間保持する工程(II)を含む請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記工程(I)と前記工程(II)とを交互に行い、1つの工程(I)が30〜40分であり、1つの工程(II)が5〜10分である請求項5に記載の製造方法。
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