JP2015178069A - 遠心式薄膜蒸発器及び光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法 - Google Patents

遠心式薄膜蒸発器及び光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも低い酸素濃度雰囲気での蒸発・濃縮を実現し得る遠心式薄膜蒸発器を提供する。
【解決手段】複数の円筒部材(4d 、4e)が接合された筐体部(4)と、前記筐体部の中心に回転軸(6)をもつ放射状の撹拌翼(8)とを有し、前記撹拌翼の回転により前記筐体部の内壁に薄膜状の溶液を形成し、前記溶液からの溶媒の蒸発を行う遠心式薄膜蒸発器(2)において、フランジ接合構造部分(20)の互いに対向する2つの前記フランジ部の対向面(30a、40a)の間には、第1シール部材及び前記第1シール部材より外側に所定の間隔を空けて備えられる第2シール部材を含む複数のリング状シール部材が設けられており、前記対向面における前記第1シール部材と前記第2シール部材の間に不活性ガスを供給する第1供給経路(70、170)と、前記対向面における前記第2シール部材の外側に不活性ガスを供給する第2供給経路(80、180)と、が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心式薄膜蒸発器及び光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法に関する。
脂環構造含有重合体等の製造工程には、重合体を含む重合体溶液から不活性溶媒などの揮発成分を除去して重合体を回収する工程が含まれる。撹拌翼の回転により筐体部の内壁に薄膜状の溶液を形成する遠心式薄膜蒸発器は、脂環構造含有重合体の製造工程等において、溶液中に含まれる揮発成分を効率的に除去できる装置として着目されている。
一方、脂環構造含有重合体の乾燥又は回収工程に関して、遠心式薄膜蒸発器の内部圧力を減圧し、かつ低酸素濃度雰囲気で行うことにより、得られる脂環構造含有重合体の着色を防止できるとの報告がある(特許文献1等参照)。
特開2001−316455号公報
脂環構造含有重合体の用途は様々であるが、光学フィルムのような光学材料として用いられる場合、高い光学的な均質性を実現する必要がある。このような品質要求の高まりを背景として、従来の遠心式薄膜蒸発器を用いた光学材料用脂環構造含有重合体の製造では、フィッシュアイと呼ばれる微小な光学欠陥の発生を、十分に抑制できないという課題が生じている。すなわち、従来は問題にしていなかったような微小なサイズの光学欠陥による品質低下が問題となっており、このような光学欠陥の発生を抑制することが求められている。
本発明の発明者らは、微小な光学欠陥の発生メカニズムについて鋭意検討した結果、光学欠陥の核に樹脂酸化物が存在することを確認し、遠心式薄膜蒸発器の酸素濃度を低下させることにより、光学材料用脂環構造含有重合体におけるフィッシュアイの発生を抑制できることを見いだした。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、従来よりも低い酸素濃度雰囲気での蒸発・濃縮を実現し得る遠心式薄膜蒸発器及びそのような遠心式薄膜蒸発器を用いて光学欠陥の発生を抑制し得る光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る遠心式薄膜蒸発器は、
複数の円筒部材が接合された筐体部と、前記筐体部の中心に回転軸をもつ放射状の撹拌翼とを有し、前記撹拌翼の回転により前記筐体部の内壁に薄膜状の溶液を形成し、前記溶液からの溶媒の蒸発を行う遠心式薄膜蒸発器において、
前記円筒部材は、少なくとも一方の端部にフランジ部を有し、複数の前記円筒部材は、互いに対向する2つの前記フランジ部が組み合わせられたフランジ接合構造部分を介して互いに接合されており、
前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部の対向面の間には、第1シール部材及び前記第1シール部材より外周側に所定の間隔を空けて備えられる第2シール部材を含む複数のリング状シール部材が設けられており、
前記対向面における前記第1シール部材と前記第2シール部材の間に不活性ガスを供給する第1供給経路と、前記対向面における前記第2シール部材の外周側に不活性ガスを供給する第2供給経路と、が設けられていることを特徴とする。
遠心式薄膜蒸発器のフランジ接合構造部分に、第1シール部材と第2シール部材を含む複数のリング状シール部材を設け、さらに第1シール部材と第2シール部材の間と、第2シール部材の外周側との対向面の2カ所に不活性ガスの供給経路を設けることにより、シール部分からのリークによって外気が筐体内部に流入し、内部の酸素濃度が上昇する問題を効果的に防止できる。
また、例えば、前記第1シール部材及び前記第2シール部材は、渦巻き形ガスケットであっても良い。
弾性に富んだ渦巻き形ガスケットを用いることにより、第1シール部材及び第2シール部材の径が大きい場合にでも良好なシール性能を発揮する。また、フランジ接合構造部分に不活性ガスが供給されることにより、渦巻き形ガスケットに含まれるフィラー材の温度による劣化を防止することができ、第1シール部材及び第2シール部材としての渦巻き形ガスケットは、良好なシール性能を維持することができる。
また、例えば、互いに対向する2つの前記フランジ部の前記対向面のうち一方には、他方の前記対向面に接触する凸面部と、前記凸面部の内側に形成され他方の前記対向面との間に前記第1シール部材及び前記第2シール部材を挟む凹面部とが形成されていても良い。
第1シール部材及び第2シール部材の外側に凸面部が設けられていることにより、第2シール部材の外側に形成される隙間が小さくなるため、筐体内部への外気の侵入を防止し、又は第2供給経路による不活性ガスの供給量を抑制することが可能である。
また、例えば、互いに対向する2つの前記フランジ部の前記対向面のうち一方には、前記第1シール部材を収容する第1溝部及び前記第1溝部より外側に所定の間隔を空けて配置され前記第2シール部材を収容する第2溝部が形成されていても良い。
第1溝部及び第2溝部に収納されることにより、第1シール部材及び第2シール部材は、好適なシール性能を奏する。また、互いに対向する2つのフランジ部の間に形成される隙間が小さくなるため、第1供給経路及び第2供給経路による不活性ガスの供給量を抑制することが可能である。
また、例えば、前記第1供給経路は、前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部のうち一方又は他方の内部を通過して、前記第1シール部材と前記第2シール部材との間に開口するフランジ内経路を有しても良い。
第1供給経路がフランジ内経路を有することにより、筐体の外部から第1シール部材と第2シール部材の間に不活性ガスを供給可能であって、シンプルな形状を有する第1供給経路を構成できる。
また、例えば、前記第2供給経路は、前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部の対向面を外側から取り囲む外周経路を有しても良い。
外周経路を有する第2供給経路は、フランジ部に特別な加工を行うことなく構成することが可能であるため、構造がシンプルで容易に設けることができる。
また、本発明に係る光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法は、上記いずれかに記載の遠心式薄膜蒸発器を用いる光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法であって、
脂環構造含有単量体を重合触媒の存在下において溶媒中で重合し、必要に応じて水素添加して脂環構造含有重合体を含む溶液を得る工程と、
前記筐体部の内部を減圧する工程と、
前記第1供給経路及び第2供給経路に不活性ガスを供給する工程と、
前記筐体部の内部に前記溶液を供給すると伴に、前記撹拌翼を回転させて、前記溶液からの前記溶媒の蒸発を行う工程と、を含む。
本発明に係る光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法によれば、遠心式薄膜蒸発器内での脂環構造含有重合体の酸化を防止し、フィッシュアイ等の光学欠陥の少ない光学材料用脂環構造含有重合体及び光学材料を得ることができる。
図1は本発明に係る遠心式薄膜蒸発器の概略断面図である。 図2は図1に示すII部の要部拡大断面図である。 図3は図1に示すIII部の要部拡大断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
本発明の製造方法は、脂環構造含有単量体を重合触媒の存在下において溶媒中で重合し、必要に応じて水素添加して脂環構造含有重合体を含む溶液を得る工程と、得られた溶液からの溶媒の蒸発を行う遠心式薄膜蒸発器2を用いて、脂環構造含有重合体を含む溶液から重合体を回収する工程を含む。
遠心式薄膜蒸発器
図1は、重合体を回収する工程で用いる遠心式薄膜蒸発器2の概略断面図である。遠心式薄膜蒸発器2は、円筒状の筐体部4と、筐体部4の中心に回転軸6をもつ放射状の撹拌翼8とを備え、撹拌翼8の回転により筐体部4の内壁に薄膜状の溶液を形成し、該溶液から溶媒の蒸発を行う。
筐体部4は、上下方向に配列された5つの円筒部材4a、4b、4c、4d、4eを有している。各円筒部材4a〜4eは、少なくとも一方の端部にフランジ部を有しており、各円筒部材4a〜4eは、互いに対向する2つのフランジ部が組み合わせられたフランジ接合構造部分20、22、24、26を介して互いに接合されている。なお、フランジ接合構造部分20、22、24、26及びその周辺構造については、後程詳述する。
円筒部材4cの外周には、加熱ジャケット10が装着してあり、筐体部4の内部を所定温度に加熱可能になっている。円筒部材4cの上部側方には、原料入口12が形成してあり、そこから原料が導入される。原料入口12が形成してある第3円筒部材4cの上部には、円筒部材4d及び円筒部材4eが配置されている。最も上方に配置される円筒部材の上部には駆動機器としてのモータ14が装着してあり、モータ14が回転軸6を回転駆動するようになっている。
円筒部材4cの下方には、円筒部材4b及び円筒部材4aが配置されている。最も下方に配置される円筒部材4aの下部には、底部回収容器16が接続してある。遠心式薄膜蒸発器2においては、回収重合体は、底部回収容器16の排出口18から排出される構造になっている。
底部回収容器16が接続される円筒部材4aは、円筒部材4aの上方に配置される円筒部材4bに対して、フランジ接合構造部分20を介して互いに接合されている。図2は、フランジ接合構造部分20周辺部分を拡大した拡大断面図である。
フランジ接合構造部分20では、円筒部材4aの上方端部に備えられるフランジ部30と、円筒部材4bの下方端部に備えられるフランジ部40とが互いに対向するように組み合わせられている。フランジ部30とフランジ部40とは、不図示のボルト及びナット等により上下方向に締め付けられることにより接合されている。フランジ部30の上面である対向面30aは、フランジ部40の下面である対向面40aと対向しており、2つの対向面30a、40aの間には、複数(図2に示す例では2つ)のリング状シール部材が設けられている。
対向面30a、40aの間に配置されるリング状シール部材は、第1シール部材としての第1渦巻き形ガスケット50と、第2シール部材としての第2渦巻き形ガスケット60によって構成され、フランジ部30とフランジ部40との隙間を封止する。第2渦巻き形ガスケット60は、第1渦巻き形ガスケット50より外側に、所定の間隔を空けて同心円状に備えられる。第1渦巻き形ガスケット50及び第2渦巻き形ガスケット60は、フランジ接合構造部分20から筐体部4の内部に外気が流入することを防止する。
第1渦巻き形ガスケット50と第2渦巻き形ガスケット60とは、外径と内径が異なる以外は同じ構造を有し、全体として周方向Cに連続するリング形状である。第1渦巻き形ガスケット50は、内側リング52と、その内側リング52の外側に接合してあるフープ材54と、フープ材54の間に介在するフィラー材56から成る。フープ材54は、たとえば断面がたとえばくの字形状またはC字形状などの屈曲形状であるが、圧縮方向(図においてZ軸方向)に弾性変形する形状であればフープ材の断面形状は特に限定されない。第2渦巻き形ガスケット60も、内側リングと、その内側リングの外側に接合してあるフープ材と、フープ材54の間に介在するフィラー材56から成り、その外径と内径が異なる以外は、第1渦巻き形ガスケット50と同様な構造を有する。
互いに対向する2つの対向面30a、40aのうち一方である対向面30aには、他方の対向面40aに接触する凸面部34と、凸面部34の内側に形成されており凸面部34より下方に凹んでいる凹面部32とが形成されており、第1渦巻き形ガスケット50及び第2渦巻き形ガスケット60は凹面部32と対向面40aの間に挟まれる。すなわち、フープ材54の厚み方向(図においてZ軸方向)の両端は、図2に示すように、対向面30aの凹面部32と、対向面40aに接触して圧縮され、シール機能を発揮する。
フランジ接合構造部分20には、対向面30a、40aにおける第1渦巻き形ガスケット50と第2渦巻き形ガスケット60の間に不活性ガスを供給する第1供給経路70と、対向面30a、40aにおける第2渦巻き形ガスケット60の外側に不活性ガスを供給する第2供給経路80とが設けられている。第1供給経路70は、互いに対向する2つのフランジ部30、40のうち他方であるフランジ部40の内部を通過して、第1渦巻き形ガスケット50と第2渦巻き形ガスケット60の間に開口する第1フランジ内経路72を有している。また、フランジ部40には、第1フランジ内経路72の180度対称位置に第1排出経路74が形成されており、第1フランジ内経路72から2つの渦巻き形ガスケット50、60の間に供給された不活性ガスは、第1排出経路74を介して排出される。
なお、対向面40aには、対向面40aに形成された第1フランジ内経路72の開口部と、対向面40aに形成された第1排出経路74の開口部とを経由するように、後述する第1周方向溝176と同様な、周方向Cに連続する所定の深さの周方向溝を形成してもよい。
第2供給経路80は、フランジ接合構造部分20の互いに対向する2つのフランジ部30、40の対向面30a、40aを外側から取り囲む外周経路82を有している。外周経路82と第2渦巻き形ガスケット60の間には凸面部34及び凸面部34に接触する対向面40aが配置されているが、凸面部34と対向面40aの間にはシール部材が配置されていないため、第2供給経路80の不活性ガスの少なくとも一部は、第2渦巻き形ガスケット60の外側に供給される。外周経路82には、不活性ガスを供給する供給配管の接続位置とは180度対称位置に、不活性ガスを排出する第2排出経路84が接続されている。
フランジ接合構造部分20に設けられる第1供給経路70及び第2供給経路80は、筐体部4の内部に外気が流入することを防止すると同時に、第1及び第2渦巻き形ガスケット50、60の周辺に不活性ガスを供給し、第1及び第2渦巻き形ガスケット50、60(そのうち特にフィラー材56)が高温酸化環境に曝されることを防止する。
図1に示すように、円筒部材4b、円筒部材4c及び円筒部材4dには、両方の端部にフランジ部が備えられており、円筒部材4bと円筒部材4cはフランジ接合構造部分22を介して接合されており、円筒部材4cと円筒部材4dとはフランジ接合構造部分24を介して接合されている。フランジ接合構造部分22及びフランジ接合構造部分24は、上述したフランジ接合構造部分20と同様の構造であるため、説明を省略する。
上方にモータ14が装着してある円筒部材4eは、下方に配置される円筒部材4dに対して、フランジ接合構造部分26を介して接合されている。図3は、フランジ接合構造部分26の周辺部分を拡大した拡大断面図である。
フランジ接合構造部分26では、フランジ接合構造部分20と同様に、円筒部材4dのフランジ部130と、円筒部材4eのフランジ部140とが、互いに対向するように組み合わせられている。フランジ部130の上面である対向面130aは、フランジ部140の下面である対向面140aと対向しており、2つの対向面130a、140aの間には、2つのリング状シール部材が設けられている。
対向面130a、140aの間に配置されるリング状シール部材は、第1シール部材としての第1Oリング150と、第2シール部材としての第2Oリング160によって構成され、対向面130aと対向面140aの接合部分を封止する。第2Oリング160は、第1Oリング150より外側に、所定の間隔を空けて同心円状に備えられる。第1Oリング150及び第2Oリング160は、フランジ接合構造部分26から筐体部4の内部に外気が流入することを防止する。
第1Oリング150と第2Oリング160とは、周方向Cに連続するリング形状であり、通常、ゴム又はエラストマー等の弾性体によって構成されるが、Oリングの材質は特に限定されず、ステンレスなどの金属を母材とし、その表面にポリテトラフルオロエチレンなどの樹脂をコーティングしたものであってもよい。
互いに対向する2つの対向面130a、140aのうち一方である対向面130aには、第1Oリング150を収容する第1溝部132及び第1溝部132より外側に所定の間隔を空けて配置され第2Oリング160を収容する第2溝部134が形成されている。
フランジ接合構造部分26にも、フランジ接合構造部分20と同様に、対向面130a、140aにおける第1Oリング150と第2Oリング160の間に不活性ガスを供給する第1供給経路170と、対向面130a、140aにおける第2Oリング160の外側に不活性ガスを供給する第2供給経路180とが設けられている。第1供給経路170は、フランジ部140の内部を通過して第1Oリング150と第2Oリング160の間の対向面130aに開口する第1フランジ内経路172を有している。第1フランジ内経路172の対向面130aへの開口部分は、フランジ部140の対向面140aに形成されており周方向Cに連続する第1周方向溝176と交差している。また、フランジ部140には、第1フランジ内経路172の180度対称位置で第1周方向溝176に接続する第1排出経路174が形成されており、第1排出経路174を介して不活性ガスが排出される。
第2供給経路180は、フランジ部140の内部を通過して第2Oリング160の外側の対向面130aに開口する第2フランジ内経路182を有している。第2フランジ内経路182の対向面130aへの開口部分は、フランジ部140の対向面140aに形成されており周方向Cに連続する第2周方向溝186と交差している。また、フランジ部140には、第2フランジ内経路182の180度対称位置で第2周方向溝186に接続する第2排出経路184が形成されており、第2排出経路184を介して不活性ガスが排出される。
フランジ部130の対向面130aには、第1溝部132と第2溝部134から成る2つの溝部が形成されており、フランジ部140の対向面140aには、第1周方向溝176と第2周方向溝186から成る2つの溝部が形成されている。これらの4つの溝部132、134、176、186は、径方向Rに互いに位置をずらして配置されている。すなわち、第1周方向溝176は、第1溝部132と第2溝部134の間に配置され、第2周方向溝186は第2溝部134の外側に配置される。
フランジ接合構造部分26に設けられる第1供給経路170及び第2供給経路180は、図2に示すフランジ接合構造部分20と同様に、筐体部4の内部に外気が流入することを防止する。また、第1Oリング150及び第2Oリング160の周辺に不活性ガスを供給し、第1Oリング150及び第2Oリング160が高温酸化環境に曝されることを防止する。
光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法
上述した遠心式薄膜蒸発器2に供給される脂環構造含有重合体を含む溶液は、脂環構造含有単量体を重合触媒の存在下に溶媒中で重合し、必要に応じて水素添加して得られるものである。脂環構造含有単量体は、分子構造中に脂環式構造を有するものであり、たとえば、ノルボルネン系単量体、単環の環状オレフィン系単量体、環状共役ジエン系単量体、ビニル脂環式炭化水素系単量体などが挙げられるが、得られる重合体の透明性、耐熱性などの観点から、好ましくはノルボルネン系単量体である。
本発明が適用できるノルボルネン系単量体は、特開平2−227424号公報、特開平2−276842号公報などで公知となっている単量体、例えば、ノルボルネン;ジシクロペンタジエン、トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−デカ−3−エン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3,7−ジエンもしくはトリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3−エン、テトラシクロ[7.4.0.110,13.02,7]−トリデカ−2,4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、テトラシクロ[8.4.0.111,14.03,8 ]−テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセンともいう)などのノルボルナン環を付帯しないノルボルネン誘導体;テトラシクロドデセン、8−メチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロペンチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エンなどのノルボルナン環を付帯するノルボルネン誘導体;などが挙げられる。また、これらの単量体は、アルキル基やアルケニル基、アルキリデン基などの炭化水素基;窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、リン原子、又は硫黄原子を含む基;ノルボルネン環の二重結合以外の二重結合;をさらに有してもよい。
単環の環状オレフィン系単量体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどが例示される。
環状共役ジエン系単量体としては、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどが例示される。
ビニル環式炭化水素系単量体としては、例えば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどが例示される。
これらの脂環構造含有単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
脂環構造含有単量体の量は、全単量体に対して通常50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%、より好ましくは90〜100重量%、特に好ましくは100重量%である。この範囲に脂環構造含有単量体の割合を設定することで、得られる成形体の機械的強度が向上する。
脂環構造含有単量体以外に、これと共重合可能な単量体(ビニル系化合物)を用いることができる。ビニル系化合物としては、たとえば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンチン、1−ヘキセン、3−メチル−1−プテン、8−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4.4−ジメチル−1−ベンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20のエチレンまたはα−オレフィンなどの鎖状ビニル化合物;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7一オクタジエンなどの非共役ジエン化合物;などが挙げられる。
これらの脂環構造含有単量体と共重合可能なその他の単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。前記脂環構造含有単量体と共重合可能なその他の単量体の割合は、全単量体に対して通常0〜50重量%、好ましくは0〜30重量%、より好ましくは0〜10重量%である。
重合反応や水素添加反応に適用できる溶媒としては、脂環構造含有単量体、脂環構造含有重合体および脂環構造含有重合体の水素添加物を十分に溶解でき、かつ重合反応や水素添加反応を阻害しない溶媒(不活性溶媒)が好適に用いられる。具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなどのアルカン類;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン、メチルノルボルナン、エチルノルボルナンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素類;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化アルカンやアリールなどの化合物;などが挙げられ、中でも溶解性等の観点から、シクロアルカン類または芳香族炭化水素が好ましく、シクロアルカン類がより好ましい。
これらの溶媒は、それぞれ単独で、あるいは2種以上混合して用いることができる。
上記溶媒の使用量は、特に限定されないが、撹拌効率、生産性の双方のバランスを考慮して、脂環構造含有単量体100重量部に対して、通常40〜2,000重量部、好ましくは100〜1,000重量部、より好ましくは250〜600重量部である。
重合工程において得られる脂環構造含有重合体の分子量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、機械強度と成形加工性とのバランスの観点から、シクロヘキサン溶液(重合体が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフ法で測定したポリイソプレン(トルエン溶液ではポリスチレン)換算の重量平均分子量(Mw)で、通常5,000以上、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは10,000〜200,000、特に好ましくは20,000〜100,000である。分子量が過度に大きいと、成形性が悪くなるばかりでなく、後述する水素添加を行う場合に、水素添加反応の進行が遅くなり、水素添加率が低下する。また、分子量が過度に小さいと重合体の機械強度が小さくなる。
重合工程において得られる脂環構造含有重合体の分子量分布(Mw/Mn)は、通常7以下、好ましくは5以下、より好ましくは3.5以下である。分子量分布が上記範囲にあるときに、該重合体を用いて成形した成形体の着色がなく、また、成形体にシルバーストリークやボイドなどの成形不良も発生しない。
なお、重合工程において得られる脂環構造含有重合体は、単独重合体でも、共重合体でもよく、共重合体としては、ランダム共重合体でも、ブロック共重合体でもよい。さらにこれらをグラフト変性した(共)重合体でもよい。
ノルボルネン系単量体の重合は、たとえば、特開平3−14882号公報や、特開平3−122137号公報などに開示されている公知の方法で重合し、開環重合体、付加重合体、共重合可能なビニル系単量体との付加型共重合体などとすることができる。これらの中でも、得られる脂環構造含有重合体の耐熱性や透明性、耐光性を高度にバランスさせる上で、ノルボルネン系単量体の開環重合体であることが好ましい。
開環重合は、ノルボルネン系単量体を、開環重合触媒として、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金などの金属のハロゲン化物、硝酸塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる触媒系、あるいは、チタン、バナジウム、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物またはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の存在下に、不活性溶媒中、通常、−50〜100℃の重合温度、0〜5MPaの重合圧力で反応させることで行うことができる。触媒系に、分子状酸素、アルコール、エーテル、過酸化物、カルボン酸、酸無水物、酸クロリド、エステル、ケトン、含窒素化合物、含硫黄化合物、含ハロゲン化合物、分子状ヨウ素、その他のルイス酸などの第三成分を加えて、重合活性や開環重合の選択性を高めることもできる。
ノルボルネン系単量体の付加重合、あるいはノルボルネン系単量体とビニル系化合物との付加共重合は、例えば、モノマー成分を、溶媒中で、チタン、ジルコニウム、又はバナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の存在下で、通常、−50〜100℃の重合温度、0〜50MPaの重合圧力で共重合させる方法で行うことができる。
単環の環状オレフィン系単量体の重合は、公知の方法、たとえば特開昭64−66216号公報に開示されている方法で付加重合を行うことができる。
環状共役ジエン系単量体の重合は、公知の方法、たとえば特開平6−136057号公報や特開平7−258318号公報に開示されている方法で、1,2−または1,4−付加重合した重合体を得ることができる。
ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合は、たとえば、特開昭51−59989号公報に開示されている方法で重合を行うことができる。
本発明において、後述の水素添加を行わない場合は、前記重合工程の後に、重合体を含む溶液から重合触媒を除去する工程を含むことが好ましい。なお、水素添加工程を行う場合であっても、重合工程後に重合触媒除去工程を含むこととしても良い。触媒除去後の反応溶液中の触媒残留量は、反応溶液中の重合体に対し、(触媒)金属元素の重量で、通常10ppm以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.1ppm以下である。
本発明においては、上記重合工程により得られる脂環構造含有重合体が、主鎖および/または側鎖に、炭素−炭素不飽和結合(非共役不飽和結合および/または芳香族性不飽和結合など)を有する場合には、その不飽和基の一部または全部を飽和させることにより、脂環構造含有重合体の水素添加物とすることができる。すなわち、本発明においては、必要に応じて水素添加工程を含む場合がある。このように炭素−炭素不飽和結合を有する場合に、その不飽和基を水素添加することにより、脂環構造含有重合体の耐熱劣化性や耐光劣化性を改善できる。なお、炭素−炭素不飽和結合が芳香環だけである場合において、水素添加を行うか否かは脂環構造含有重合体の使用目的に応じて選択される。
水素添加反応に供される重合体が芳香環を有する場合、芳香環の残存率は、耐光性等の観点から、通常80%以下、好ましくは50%以下、より好ましくは30%以下である。非共役不飽和結合の水素添加率は、通常80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上である。水素添加率が低いと酸化劣化や分子切断を起こしやすく、色目が悪くなったり、透明性が低下したり、機械強度の低下をもたらす。
上記脂環構造含有重合体が、芳香環を有する繰り返し単位を有する場合には、水素添加反応において、芳香環構造を残存させることもできるが、完全に水素添加しても構わない。なお、1H−NMRによる分析により、芳香環の不飽和結合はその他の不飽和結合と区別して認識することができる。
水素添加反応は、常法に従い、水素添加触媒の存在下に重合体を水素と接触させることにより行う。水素添加触媒としては、特開昭58−43412号公報、特開昭60−26024号公報、特開昭64−24826号公報、特開平1−138257号公報、特開平7−41550号公報等に記載されているものを使用することができ、均一系触媒でも不均一系触媒でもよい。均一系触媒は、水素添加反応液中で分散しやすいので添加量が少なくてよく、また、高温高圧にしなくても活性を有するので重合体の分解やゲル化が起こらず、低コスト性や品質安定性等に優れる。不均一系触媒は、高温高圧にすることで高活性となり、短時間で水素添加でき、さらに除去が容易である等の生産効率に優れる。中でも、除去が容易である点から、不均一系触媒が好ましい。
均一系触媒としては、例えば、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)などのいわゆるウィルキンソン錯体; 酢酸コバルト/トリエチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/トリイソブチルアルミニウム、チタノセンジクロリド/n−ブチルリチウム、ジルコノセンジクロリド/sec−ブチルリチウム、テトラブトキシチタネートとジメチルマグネシウム等の遷移金属化合物/アルキル金属化合物の組み合わせからなる触媒;などが挙げられる。
不均一系触媒としては、例えば、Ni、Pd、Pt、Ru、Rh等の水素添加触媒金属を担体に担持させたものが挙げられる。特に、担体として、アルミナやケイソウ土等の吸着剤を用いると、不純物等の混入が少なく好ましい。これらの触媒は、重合体100重量部に対し、0.001〜50重量部、好ましくは0.01〜30重量部の範囲で使用される。水素添加触媒は、重合反応液にそのまま添加するか、あるいは重合反応液から重合触媒を除去した後に添加して反応させることができる。
水素添加反応は、通常、溶媒中で実施する。溶媒としては、触媒に対して不活性なものであれば格別な限定はなく、重合反応溶媒と同じでよく、また、重合反応溶液にさらに追加しても良い。水素添加に用いる不活性溶媒の量は、水素添加反応効率の観点から、重合反応液中の重合体に対して、重量基準で通常1〜100倍、好ましくは1.5〜20倍、より好ましくは2〜10倍である。
水素添加反応は、常法に従って行うことができるが、水素添加触媒の種類や反応温度によって水素添加率が変わり、芳香環の残存率も変化させることができる。上記の水素添加触媒を用いた場合、芳香環の不飽和結合をある程度以上残存させるためには、反応温度を低くしたり、水素圧力を下げたり、反応時間を短くする等の制御を行えばよい。重合体中の芳香環構造を完全に水素添加することなく残存させたまま、主鎖の非共役不飽和結合の水添率を選択的に高めるためには、通常、反応器内の水素圧を0.01〜5MPa、好ましくは0.05〜4MPa、さらに好ましくは0.1〜3MPaとする。水素添加反応の反応温度は、均一系触媒を用いる場合は、通常、−10〜150℃、好ましくは0〜130℃、さらに好ましくは20〜110℃とする。不均一系触媒を用いる場合には、通常、0〜300℃、好ましくは100〜250℃、さらに好ましくは150〜230℃で実施する。
水素添加工程において得られる脂環構造含有重合体の水素添加物の分子量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、シクロヘキサン溶液(重合体が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフ法で測定したポリイソプレン(トルエン溶液ではポリスチレン)換算の重量平均分子量(Mw)で、通常5,000以上、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは8,000〜200,000、特に好ましくは10,000〜100,000である。
水素添加工程において得られる脂環構造含有重合体の水素添加物の分子量分布Mw/Mnは、通常7以下、好ましくは5以下、より好ましくは3.5以下である。
水素添加工程において得られる脂環構造含有重合体の水素添加物のガラス転移温度(Tg)は、通常、50〜250℃、好ましくは70〜220℃、より好ましくは80〜200℃である。
本発明において、前記水素添加工程の後に、重合体の水素添加物を含む溶液から水素添加触媒を除去する工程を含むことが好ましい。なお、前記重合触媒除去工程を行わずに、水素添加後に重合触媒および水素添加触媒の双方を一度に除去することとしても良い。除去方法や除去後の触媒残留量などについては前記重合触媒除去工程における場合と同様に行われる。
本発明において、水素添加触媒を除去した後の水素添加物を含む溶液を機械的フィルターや電荷的補捉機能を有するフィルターで濾過してもよい。フィルターで濾過する方法については、特開平10−60048号公報に記載の方法で行うことができる。
本発明においては、上述した遠心式薄膜蒸発器により重合体を回収する前に、重合体濃度を高くするための予備濃縮工程を有することが好ましい。該工程においては、溶液に含まれる重合体濃度を好ましくは30〜99重量%、さらに好ましくは50〜99重量%、特に好ましくは90〜99重量%にする。反応直後の溶液の重合体濃度が前述の如く30重量%を既に上回っている場合においても、上記範囲内で、重合体濃度をより高濃度にすることが、重合体の劣化を低減するうえで好ましい。
予備濃縮は、重合体溶液を容器内に溜めた状態で、該溶液を加熱又は減圧することにより行う。その際には、溶液中の重合体に剪断応力がかからないようにすることが好ましい。
上記溶液の重合体濃度が低すぎると、後述する回収工程において、揮発する成分の量が多くなって減圧度が上がらなくなるため、乾燥後の重合体中の揮発性成分量が多くなる。回収後の揮発成分量が多すぎると、成形品にシルバーストリークやボイド、発泡などの成形不良が生じるので好ましくない。また、多量の気化熱により重合体溶液の温度低下が大きくなり、蒸発器内での急激な粘度上昇や固化が生じ、回収工程の中断や機器の損傷の原因となる。
本発明の方法において、前記予備濃縮工程に好適な装置としては、反応溶液を、(1)蒸発器を減圧状態にさせて濃縮させ得る装置、(2)加圧した反応溶液を、常圧の蒸発器内中に供給し、溶媒を瞬時に除去(フラッシュ)させ得る装置、(3)攪拌装置と加熱装置を備えた容器中で大気圧下で攪拌・加熱により濃縮し得る装置などを挙げることができ、より具体的な装置の名称としては、フラッシュボックス、フラッシュセパレーター、及びハイビスカス(三井造船社製)などに代表される、エバポレーターなどの装置が使用できる。
本発明においては、前記予備濃縮工程の前に該重合体溶液を加熱する予備加熱工程を有することが好ましい。予備濃縮前に反応溶液を予備加熱しておくことにより、重合体の濃縮効率が向上する。予備加熱の方法としては、(1)濃縮前の重合体溶液の貯蔵容器及び/又は該貯蔵容器から溶媒除去装置に至る移送配管を、ジャケット式加熱装置にて加温する方法、(2)多管式熱交換器やプレートフィン型熱交換器などの、既知の熱交換器を使用する方法が挙げられる。熱交換器を使用する場合には、必ずしも溶媒除去装置の外部に設置する必要はなく、必要に応じて、装置内に熱交換器を内蔵した一体型の溶媒除去装置を使っても構わない。
予備加熱の際の溶液の温度は、通常50〜400℃、好ましくは70〜350℃、より好ましくは100〜330℃である。加熱温度が低すぎると蒸発効率が悪くなり、濃縮度を上げるためには溶剤除去装置内への滞留時間を増やす必要があり、生産性の低下や重合体の熱劣化等の問題が生じる。また、予備加熱温度が高すぎると、重合体が熱劣化して好ましくない。
本発明においては、前記予備濃縮工程を低酸素濃度雰囲気で行うことが好ましい。予備濃縮工程を低酸素濃度雰囲気で行うことにより、最終的に回収される脂環構造含有重合体の着色を効果的に防止できる。低酸素濃度雰囲気としては、好ましくは酸素濃度が0.1容量%以下、より好ましくは0.01容量%以下の雰囲気となるよう調整する。酸素濃度がより低い作業雰囲気とすることにより、重合体の酸化が防止され、得られる成形体の着色が防止される。このような低酸素濃度雰囲気を作る具体的な手段としては、予備濃縮工程に用いる装置内を、窒素やヘリウム等の不活性ガス雰囲気にするなどの方法が挙げられる。
本発明では、上記の方法により得られた脂環構造含有重合体を含む溶液から、遠心式薄膜蒸発器を用いて該重合体を回収する。脂環構造含有重合体を回収する工程について図1〜図3に示す遠心式薄膜蒸発器2を用いて説明する。
脂環構造含有重合体を回収する工程では、まず筐体部4の内部圧力を第1の圧力まで減圧する。第1の圧力は、好ましくは20kPa以下、さらに好ましくは10kPa以下、特に好ましくは3kPa以下である。内部圧力が上記範囲よりも大きいと、重合体溶液の蒸発効率が悪くなり、回収後の重合体中の揮発成分量が多くなる。筐体部4の内部圧力を下げる方法としては、排気口17より真空ポンプにより蒸発器内を吸引する方法が挙げられるが、特に限定されない。また、筐体部4は、加熱ジャケット10により所定温度まで加熱される。加熱温度は、好ましくは240〜350℃、より好ましくは250〜330℃である。
さらに、脂環構造含有重合体を回収する工程では、第1供給経路70、170及び第2供給経路80、180に不活性ガスを供給することにより、各対向面30a、130a、40a、140aにおける第1シール部材(第1渦巻き形ガスケット50、第1Oリング150)と第2シール部材(第2渦巻き形ガスケット60、第2Oリング160)の間及び第2シール部材の外側を不活性ガス雰囲気とする。不活性ガスは、第1シール部材又は第2シール部材の周辺を通過して、第1排出経路74、174及び第2排出経路84、184から排出される。第1供給経路70及び第2供給経路80には、例えば不図示の不活性ガスタンク等から、継続的に不活性ガスが供給される。第1供給経路70、170及び第2供給経路80、180に供給される不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウム等が挙げられるが、特に限定されない。また、不活性ガスの圧力及び流量についても特に限定されないが、第1供給経路70、170及び第2供給経路80、180に供給される不活性ガスの圧力は、筐体部4の内部圧力である第1の圧力より高いことが好ましい。
遠心式薄膜蒸発器2の準備を整えた後、脂環構造含有重合体を含む溶液(重合体溶液)を原料入口12へ供給する。原料入口12に供給された重合体溶液は、原料入口12から筐体部4内へ導入される。この際、筐体部4の内部に備えられる回転軸6及び撹拌翼8は、モータ14の出力軸を介して伝えられた駆動力により回転する。筐体部4内へ導入された重合体溶液は、撹拌翼8の回転で発生する遠心力により、筐体部4の内壁上表面で液膜を形成する。液膜となった重合体溶液中の揮発成分は、加熱ジャケット10により加熱されて蒸発する。蒸発した揮発成分は、底部回収容器16の側方に設けられた排気口17より筐体部4の外へ排出され、重合体は底部回収容器16の下方に設けられた排出口18から回収される。
本発明においては、上述した遠心式薄膜蒸発器を2基以上用いてもよく、この場合、それぞれの遠心式薄膜蒸発器ごとに異なる内部圧力及び/又は加熱温度にしてもよい。
本発明によって、脂環構造含有重合体中の揮発成分量を、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下にすることができる。また、脂環構造含有重合体中のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した分子量がポリスチレン換算で1000以下の含有量を、好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下の脂環構造含有重合体を得ることができる。
本発明により得られる脂環構造含有重合体は、フィッシュアイと呼ばれるような微小な光学欠陥が少ないため、光学フィルム、プラスチックレンズ、光ディスクなどの光学材料用として特に好適である。このような成形品を得るため、必要に応じて熱可塑性樹脂材料に通常配合されている配合剤が格別な制限なく添加することができる。そのような配合剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、染料や顔料などの着色剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、難燃剤、アンチブロッキング剤などの配合剤が挙げられる。
本発明により得られる脂環構造含有重合体に上記配合剤を配合する方法は、例えばミキサー、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押出機などで脂環構造含有重合体水素添加物を溶融状態にして配合剤と混練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させ凝固する方法などが挙げられる。二軸混練機を用いる場合、混錬後に通常は溶融状態でストランド状に押し出し、ペレタイザーにてペレット状にカットして用いられることが多い。
成形方法としては格別な限定はないが、低複屈折性、機械強度、寸法精度等に優れた成形物を得るためには、溶融成形法を用いるのが好ましい。溶融成形法としては、射出成形法、押し出し成形法、プレス成形法、ブロー成形法等が挙げられるが、低複屈折性、寸法安定性などの観点から、射出成形法が好ましい。また、光学フィルムの成形方法としては、生産性に優れる点で、押し出し成形法が好ましく用いられる。
上述した遠心式薄膜蒸発器2は、脂環構造含有重合体の回収工程において、外気(特に酸素)が筐体部4内に流入することを防止し、筐体部4内での脂環構造含有重合体の酸化を効果的に防止できる。したがって、このような遠心式薄膜蒸発器2を用いて、光学材料用脂環構造含有重合体を製造することにより、フィッシュアイ等の光学欠陥の少ない光学材料用脂環構造含有重合体及び光学材料を得ることができる。また、シール部材としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフープ材54を有する渦巻き形ガスケットを採用した場合でも、渦巻き形ガスケット50、60が低酸素濃度環境に置かれるため、加熱ジャケット10から伝わる熱によってフープ材54のPTFEが加熱分解することを効果的に防止し、フランジ接合構造部分20、22、24のシール性を高めることができる。
実施形態として示した遠心式薄膜蒸発器2は、脂環構造含有重合体の性質・用途、遠心式蒸発器のサイズ等に応じて、様々な改変を行うことが可能である。例えば、第1及び第2シール部材としては、渦巻き形ガスケットやOリングに限定されず、メタルガスケット、ソフトガスケット、メタルジャケットガスケット等その他のシール部材を適用できる。また、第1シール部材と第2シール部材は、同様の材質からなるシール部材によって構成されていてもよく、異なる材質のシール部材によって構成されていても良い。
また、図2及び図3に示す第1フランジ内経路72、172及び第2フランジ内経路182は、凹面部32や溝部132、134が形成されていないフランジ部40、140に設けられていても良いが、凹面部32や溝部132、134が形成されているフランジ部30、130に設けられていても良い。
遠心式薄膜蒸発器2の用途も、脂環構造含有重合体を回収する工程に限定されず、低圧又は不活性ガス雰囲気下において乾燥・蒸発を行う各種工程に使用することができる。
2… 遠心式薄膜蒸発器
4… 筐体部
4a〜4e… 円筒部材
8… 撹拌翼
20〜26… フランジ接合構造部分
30、40、130、140… フランジ部
30a、40a、130a、140a… 対向面
32… 凹面部
34… 凸面部
50、60… 渦巻き形ガスケット
70、80、170、180… 供給経路
72、172、182… フランジ内経路
82… 外周経路
84… 第2排出経路
132、134… 溝部
150、160… 第1Oリング

Claims (7)

  1. 複数の円筒部材が接合された筐体部と、前記筐体部の中心に回転軸をもつ放射状の撹拌翼とを有し、前記撹拌翼の回転により前記筐体部の内壁に薄膜状の溶液を形成し、前記溶液からの溶媒の蒸発を行う遠心式薄膜蒸発器において、
    前記円筒部材は、少なくとも一方の端部にフランジ部を有し、複数の前記円筒部材は、互いに対向する2つの前記フランジ部が組み合わせられたフランジ接合構造部分を介して互いに接合されており、
    前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部の対向面の間には、第1シール部材及び前記第1シール部材より外側に所定の間隔を空けて備えられる第2シール部材を含む複数のリング状シール部材が設けられており、
    前記対向面における前記第1シール部材と前記第2シール部材の間に不活性ガスを供給する第1供給経路と、前記対向面における前記第2シール部材の外側に不活性ガスを供給する第2供給経路と、が設けられていることを特徴とする遠心式薄膜蒸発器。
  2. 前記第1シール部材及び前記第2シール部材は、渦巻き形ガスケットである請求項1に記載の遠心式薄膜蒸発器。
  3. 互いに対向する2つの前記フランジ部の前記対向面のうち一方には、他方の前記対向面に接触する凸面部と、前記凸面部の内側に形成され他方の前記対向面との間に前記第1シール部材及び前記第2シール部材を挟む凹面部とが形成されている請求項1又は請求項2に記載の遠心式薄膜蒸発器。
  4. 互いに対向する2つの前記フランジ部の前記対向面のうち一方には、前記第1シール部材を収容する第1溝部及び前記第1溝部より外側に所定の間隔を空けて配置され前記第2シール部材を収容する第2溝部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の遠心式薄膜蒸発器。
  5. 前記第1供給経路は、前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部のうち一方又は他方の内部を通過して、前記第1シール部材と前記第2シール部材との間に開口するフランジ内経路を有する請求項3又は請求項4に記載の遠心式薄膜蒸発器。
  6. 前記第2供給経路は、前記フランジ接合構造部分の互いに対向する2つの前記フランジ部の対向面を外側から取り囲む外周経路を有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の遠心式薄膜蒸発器。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の遠心式薄膜蒸発器を用いる光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法であって、
    脂環構造含有単量体を重合触媒の存在下において溶媒中で重合し、必要に応じて水素添加して脂環構造含有重合体を含む溶液を得る工程と、
    前記筐体部の内部を減圧する工程と、
    前記第1供給経路及び第2供給経路に不活性ガスを供給する工程と、
    前記筐体部の内部に前記溶液を供給すると伴に、前記撹拌翼を回転させて、前記溶液からの前記溶媒の蒸発を行う工程と、
    を含む光学材料用脂環構造含有重合体の製造方法。
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