JP2015177031A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発光素子の輝度分布を均一にすることにより、装置全体における発光分布が均一な高性能な発光装置を提供する。【解決手段】発光装置10は、基板と、基板の表面に形成された第1の配線電極と、第2の配線電極と、1または複数の接続電極27、接続電極を介して電気的に直列接続された複数の発光素子30A、30B、30C、30Dとを有する。複数の発光素子は、第2の半導体層側35から第2の半導体層及び活性層33を貫通し、第1の半導体層31内に達する孔部37Hと、第2の半導体層及び活性層とが絶縁され、孔部の底部から露出している第1の半導体層に接して形成された第1の電極と、第2の半導体層の表面に形成されている第2の電極とを有する。少なくとも1つの孔部の平均深さは、複数の発光素子のうち直列接続において第2の配線電極から最も遠い発光素子から第2の配線電極に最も近い発光素子に向けて徐々に深くなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置に関し、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子を搭載した発光装置に関する。
近年、LED等の発光素子を用いた発光装置が、一般照明、液晶ディスプレイ用のバックライト、または車両機器用灯具等に用いられている。このような発光装置において、高い光出力が要求される場合等に、発光素子を列をなして配しかつ電気的に直列接続(以下、単に直列接続ともいう)することがある。
特開2012−94842
上記したような発光装置では、発光素子の内部抵抗及び当該発光素子間の配線抵抗に起因するジュール損失等により、直列接続において発光装置のn電極に近い発光素子の方が発光装置のp電極に近い発光素子によりも暗くなってしまい、発光装置の光取り出し面内で発光分布が不均一になっていた。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、発光装置内の複数の発光素子の輝度分布を均一にすることにより、装置全体における発光分布が均一な高性能な発光装置を提供することを目的とする。
本発明の発光装置は、基板と、当該基板の表面に形成された第1の配線電極と、当該第1の配線電極と電気的に絶縁された第2の配線電極と、当該第1の配線電極と当該第2の配線電極との間に配されている1または複数の接続電極と、第1の半導体層、活性層及び当該第1の半導体層とは反対導電型の第2の半導体層が順次積層され、当該第1の半導体層の表面を光取り出し面とする半導体構造層を各々が有し、当該第1の配線電極と当該第2の配線電極との間で当該接続電極を介して電気的に直列接続され当該基板の当該表面上に配置された複数の発光素子と、を有し、当該複数の発光素子の各々は、当該第2の半導体層側から当該第2の半導体層及び当該活性層を貫通し、当該第1の半導体層内に達する少なくとも1つの孔部と、当該第2の半導体層及び当該活性層と絶縁され、当該少なくとも1つの孔部の底部から露出している当該第1の半導体層に接して形成された第1の電極と、当該第2の半導体層の表面に形成されている第2の電極と、を有し、当該複数の発光素子のうちの当該直列接続の一端の発光素子の当該第1の電極は当該第1の配線電極に接続されており、当該複数の発光素子の当該直列接続の他端の発光素子の当該第2の電極は当該第2の配線電極に接続されており、当該少なくとも1つの孔部の平均深さは、当該複数の発光素子のうち当該直列接続において当該第2の配線電極から最も遠い発光素子から当該第2の配線電極に最も近い発光素子に向けて徐々に深くなっていることを特徴とする。
本発明の実施例1である発光装置の上面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図1の3−3線に沿った断面図である。 比較例1の発光装置の断面図である。 実施例1の変形例を示す断面図である 実施例1の発光素子の製造工程のうちの一工程を示す断面図である。 実施例1の発光素子の製造工程のうちの一工程を示す断面図である。 実施例1の発光素子の製造工程のうちの一工程を示す断面図である。 実施例1の発光素子の製造工程のうちの一工程を示す断面図である。 本発明の実施例2である発光装置の上面図である。 図10の11−11線に沿った断面図である。 実施例2の発光装置の断面図である。 実施例2の変形例を示す断面図である。 図14(a)−(d)は、実施例2の発光装置の製造工程の各々を示す断面図である。 変形例の発光装置の上面図である。
以下に説明する実施例においては、説明及び理解の容易さのため、半導体構造層が第1の半導体層、発光層及び第2の半導体層からなる場合について説明するが、第1の半導体層及び/又は第2の半導体層、並びに発光層はそれぞれ複数の層から構成されていてもよい。例えば、当該半導体層には、キャリア注入層、キャリアオーバーフロー防止のための障壁層、電流拡散層、オーミック接触性向上のためのコンタクト層、バッファ層などが含まれていてもよい。また、第1の半導体層及び第2の半導体層の導電型はそれぞれ下記実施例とは反対の導電型であってもよい。
以下においては、本発明の好適な実施例について説明するが、これらを適宜改変し、組合せてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
図1は、本発明の実施例1である発光装置10の上面図である。図2は、図1の2−2線に沿った断面図であり、1の発光素子の断面を示している。図3は、図1の3−3線に沿った断面図である。
図1に示すように、発光装置10は、支持体20と、支持体20上に発光素子30A、発光素子30B、発光素子30C、発光素子30Dの順に直線上に一列に配され、互いに電気的に直列に接続された4つの発光素子からなっている。
図1及び図2に示すように、支持体20は、支持基板21、絶縁層23、配線電極25及び接続電極27を含んでいる。支持基板21は、Si等の放熱性の良好な基板からなり、矩形状の上面形状を有している。絶縁層23は、発光素子30A−30Dと対向する表面上に形成されたSiO2からなる層である。
配線電極25A及び25Bは、絶縁層23上に形成され、支持体20の長辺方向における両端部に配されているAuからなる金属電極である。配線電極25は、支持体20の一方の端部に配されているp配線電極25A及び他方の端部に配されているn配線電極25Bからなっている。
p配線電極25Aとn配線電極25Bとの間の絶縁層23上には、p配線電極25A及びn配線電極と離間して3つの接続電極27が並んで配されている。接続電極27は、互いに離間して配されており、隣り合う発光素子30A−30Dを電気的に直列に接続している。
発光素子30A−30Dは、支持体20上にn配線電極25Bから側から順に発光素子30A、発光素子30B、発光素子30C、発光素子30Dの順に直線上に一列に配されており、p配線電極25Aとn配線電極25Bとの間で電気的に直列に接続されている。
以下に、発光素子30A−30Dの詳細構造について図3を用いて発光素子30Aを例に説明する。なお、発光素子30A乃至30Dはいずれも同様な構成を有している。
発光素子30Aは、GaN系(AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1))の発光ダイオード(LED)である。
より詳細には、発光素子30Aは、第1の導電型の第1の半導体層31と、活性層33と、第1の導電型とは反対導電型の第2の導電型の第2の半導体層35とが積層されてなる発光機能層である半導体構造層37を有する。本実施例においては、第1の半導体層31がn型半導体層であり、第2の半導体層35がp型半導体層である場合を例に説明する。
第1の半導体層31は、Siのようなn型ドーパントが添加されたn型半導体層を含む層である。活性層33は、GaNの層とInxGa1-xN(0≦x≦1、0≦y≦1)の層が繰り返し積層されることで構成された多重量子井戸構造を有する。第2の半導体層35は、Mgのようなp型ドーパントが添加されたp型半導体層である。第1の半導体層31の表面31S(すなわち、半導体構造層37の上面)が光出射面として機能する。
半導体構造層37の下面には、第2の半導体層35から活性層33を貫通して第1の半導体層31内に至る孔部37Hが5つ形成されている。孔部37Hは、4つの孔部が正方形に配され、1つの孔部がその正方形の中央に位置するよう配されている。なお、孔部37Hの各々の第2の半導体層35の下面からの深さDは各発光素子30A−30Dの各々内において同一である。
第2の半導体層35の下面には、第2の半導体層35の上に、例えばTi/AgまたはITO/Agがこの順に積層されたp電極39が形成されている。キャップ層41は、第2の半導体層35の下面にp電極39を埋設するように形成されており、例えばTiWからなっている。
絶縁層43は、半導体構造層37が露出する表面及びキャップ層41を覆うように形成されている絶縁性を有する層であり、例えばSiO2またはSiN等からなっている。絶縁層43は孔部37Hの底面を露出する開口部43Aを有し、かつ発光素子30Aの端部領域にあるキャップ層41を露出する開口部43Bを有している。
n電極45は、孔部37Hの底面において開口部43Aから露出した第1の半導体層31の表面を覆い、かつ孔部37Hの側面上に形成された絶縁層43の表面を覆うように形成されている。n電極45は、第1の半導体層31及び絶縁層43の表面からTi/AlまたはTi/Ag等をこれらの順に成膜した層である。すなわち、n電極45は開口部43Aにおいて第1の半導体層31と電気的に接続されている。
p給電電極47は、開口部43Bから露出するキャップ層41層を覆うように形成されている。n給電電極49は、p給電電極47が形成されている端部領域以外の領域において絶縁層43及びn電極45を覆うように形成されている。n給電電極49はp給電電極47と離間して形成されており、p給電電極47とは電気的に絶縁されている。
発光素子30Aのp給電電極47は支持体20の接続電極27と、n給電電極49はn配線電極25Bと接合されている。すなわち、発光素子30Aにおいて、半導体構造層37への電流の供給は、p給電電極47及びn給電電極49からそれぞれp電極39及びn電極45を介して行われる。なお、図2に示すように発光素子30B及び30Cのp給電電極47及びn給電電極49は、ともに接続電極27に接合されている。また、発光素子30Dにおいては、n給電電極49は接続電極27に、p給電電極47はp配線電極25Aにそれぞれ接合されている。
図2に示すように、発光装置10において、発光素子30A−30Dの各々の孔部37Hの深さDA−DDは、発光装置10内の直列接続においてp配線電極25Aに近い発光素子ほど深くなっている(DA<DB<DC<DD)。
従って、発光素子30A−Dにおいては、発光装置10内の直列接続において、n配線電極に最も近い、すなわちp配線電極25Aから最も遠い発光素子30A内のp電極39とn電極45との間の距離(電流経路)が最も短くなっている。その一方、p配線電極25Aから最も近い発光素子30D内のp電極39とn電極45との間の距離(電流経路)は最も長くなっている。
発光素子においては、p電極39とn電極45との間の距離(電流経路)が短ければ短いほど、発光素子の内部抵抗が低下し、低抵抗で電流を注入することができる。従って、発光素子30Dよりも発光素子30C、発光素子30Cよりも発光素子30B、発光素子30Bよりも発光素子30Aへ良好に電流が注入される。
図4に比較例1の発光装置50の断面図を示す。比較例1の発光素子50は、発光素子の60A−60Dの各々の孔部37Hの深さDが、全ての発光素子で同一であること以外は実施例1の発光装置10と同一の構成を有している。この比較例1の発光装置50を用いて、実施例1の発光装置10の効果を示す。
実施例1の発光装置10においては、発光素子30Aから発光素子30Dが全体として均一な輝度分布を有している。
実施例1の発光装置10では、孔部37Hの深さDが最も浅い発光素子30A(深さDA)で最も内部抵抗が低く、発光素子30B(深さDB)、発光素子30C(深さ(DC))、発光素子30D(深さDD)の順に内部抵抗が高くなる。
LED等の発光素子においては、素子の内部抵抗が小さいほど発光素子の全体の輝度は向上する。従って、この内部抵抗の差がジュール損による発光輝度の低下を打ち消すため、発光装置10では、発光素子30A−30Dまでが均一の輝度で発光する。
比較例1の発光装置50の輝度分布においては、p配線電極25A近傍の発光素子60Dからn配線電極25B近傍の発光素子60Aにかけてだんだん輝度が低下している。
比較例1の発光装置50においては、発光素子60A−60Dの孔部37Hの深さDがすべて同一であるため、どの発光素子も同程度の内部抵抗を有しており、電流注入状態も同程度となっている。比較例1の発光装置50では、配線電極25A及び25B、接続電極27並びに発光素子の内部抵抗によるジュール損の発生により、電流経路においてp配線電極25Aから最も近い発光素子60Dが最も明るく、発光素子60C、発光素子60B、発光素子60Aの順に暗くなっていく輝度分布となっている。
上述のように、本実施例の発光装置10によれば、p配線電極25Aからn配線電極25Bの間の直列接続内の発光素子を均一の輝度で発光させることができ、発光分布が均一な発光装置をもたらすことが可能である。
なお、図5に示すように、第1の半導体層31内において、n電極45上にn電極45に接して、第1の半導体層31の他の領域よりもキャリア濃度が高く、電気抵抗率が低い低抵抗領域31Aを形成することとしてもよい。低抵抗領域31Aは、n電極45が第1の半導体層31に接する面を覆うように形成されている。換言すれば、低抵抗領域31Aは、第1の半導体層31内に、孔部37Hの各々の底部に接して設けられている。
このように、低抵抗領域31Aを形成することにより、n電極45と第1の半導体層31との間の接触抵抗を低く抑えることができる。従って、n電極45から第1の半導体層31へ電流が注入される際にn電極45と第1の半導体層31との間で発生するジュール損を抑制して、半導体構造層37への電流注入効率を向上させ、発光効率を向上させることが可能である。また、電流経路に電気抵抗率が低い低抵抗領域31Aが形成されている故に、発光素子30A−30Dの電流経路全体の抵抗値を低くすることができ、動作抵抗を低下させることが可能である。
なお、図5には、低抵抗領域31Aがn電極45に接する深さから第1の半導体層31の表面31Sに達する領域全域に形成されているように図示したが、この態様に限られない。低抵抗領域31Aは、n電極45と第1の半導体層31とが接する面を覆うように形成されていればよく、第1の半導体層31内で、第1の半導体層31の面内方向においても、また深さ方向においても部分的に形成されていることとしてもよい。例えば、複数の低抵抗層31Aが形成され、低抵抗領域31Aの各々がn電極45の各々に接して互いに離間して設けられ、隣接する低抵抗領域31Aの間に第1の半導体層31の低抵抗領域31Aよりも電気抵抗率が高い他の領域が存在していることとしてもよい。
[発光装置10の製造方法]
実施例1である発光装置10の製造方法について、以下に詳細に説明する。図6−図9は、実施例1の発光装置10の各製造工程を示す断面図である。
[発光素子の形成]
まず、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて結晶成長を行い、半導体構造層37を形成する。具体的には、サファイア基板等の成長基板61をMOCVD装置に投入し、サーマルクリーニング後、第1の半導体層31、活性層33、及び第2の半導体層35を順に成膜する。なお、以下、第1の半導体層31がn型半導体層、第2の半導体層35が第1の半導体層と反対導電型のp型半導体層である場合について説明する。
次に、図6に示すように、p電極39及びキャップ層41を形成する。p電極39は、第2の半導体層35の上に順にTi/AgまたはITO/Ag等を、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で100−300nm程度の厚さで成膜し、孔部37Hを形成する部分において第2の半導体層35が露出するように所定の形状にパターニングすることで形成する。
キャップ層41は、p電極39を埋設するようにTiWを、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で成膜し、p電極と同様の所定の形状にパターニングすることで形成する。すなわち、キャップ層41を形成した後に、第2の半導体層が露出する開口部41Aが形成される。なお、p電極39の配線抵抗を良好にするために、p電極39上にTiW/Ti/Pt/Au/Tiをこの順に800nm程度の厚さで成膜してキャップ層41を形成してもよい。
次に、図7に示すように、第1の半導体層31に孔部37Hを形成する。具体的には、p電極39及びキャップ層41から開口部41Aを介して露出している第2の半導体層35及び活性層33を貫通して第1の半導体層31を露出するように孔部37Hを形成する。孔部37Hは、例えば第2の半導体層35及び活性層33を反応性イオンエッチング(RIE)等でドライエッチングすることで形成する。
孔部37Hは、発光素子30A、発光素子30B、発光素子30C、発光素子30Dの順にその深さが深くなるように(深さDA<DB<DC<DD)形成する。孔部37Hの形成においては、例えばマスクを交換して複数回エッチングする多段エッチング等をすることによって孔部37Hの深さDA<DB<DC<DDの差を出すこととしてもよい。
次に図8に示すように、絶縁層43及びn電極45を形成する。具体的には、まず、第2の半導体層35の表面及びキャップ層41を覆うようにSiO2またはSiN等の絶縁性材料を、例えばスパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で成膜することで第1の半導体層31を露出する開口部43Aを有する絶縁層43を形成する。
その後、孔部37Hの底部にある開口部43Aから露出している第1の半導体層31の表面を覆い、絶縁層43の孔部37Hの側面に上に形成された部分を覆うようにn電極45を形成する。n電極45は、第1の半導体層31の表面からTi/AlまたはTi/Agの順に、例えば500nm以上の厚さに成膜した後にパターニングすることで形成する。
次に、図9に示すように、p給電電極47及びn給電電極49を形成し、発光素子30A−30Dを個片化する。具体的には、まず、p給電電極47を形成する領域のキャップ層41の一部を露出させる開口部43Bを形成する。開口部43Bは、絶縁層43をウェットエッチングまたはドライエッチングで一部除去することで形成する。次に、絶縁層43及びn電極45並びに開口部43Bから露出したキャップ層41を覆うように、例えばTi/Pt/Auをこの順にEB蒸着法等で成膜した後に所定形状にパターニングすることでp給電電極47及びn給電電極49を形成する。この際、p給電電極47とn給電電極49が互いに離間して電気的に絶縁されるようにパターニングする。その後、例えばドライエッチングをして発光素子30A−30Dを個片化する。以上の工程で発光素子30A−30Dが完成する。
[支持体の形成及び支持体との接着]
まず、Si等の支持基板21の一方の面に例えばSiO2またはSiNからなる絶縁層23を形成する。その後、絶縁層23上に発光素子30との接合層としても機能するAuからなるp配線電極25A、n配線電極25B及び接続電極27を形成して、支持体20を完成する。p配線電極25A、n配線電極25B及び接続電極27の形成には、例えば、抵抗加熱及びEB蒸着法、スパッタ法などから適当な手法を用いることが出来る。
次に、支持体20と発光素子30を、たとえば熱圧着により接合させる。より詳細には、発光素子30のp給電電極47及びn給電電極49の最表層にあるAuとp配線電極25A、n配線電極25B及び接続電極27を形成するAuとを熱圧着して、いわゆるAu/Au接合を行った。なお、接合方法及び材料は上記の方法及び材料に限定されるものではなく、例えばAuSn等を用いた共晶接合を用いた接合を行ってもよい。
[成長基板の除去]
支持体20と発光素子30とを接合した後、成長基板61を除去する。成長基板61の除去により第1の半導体層31の表面31Sが露出し、光出射面となる。成長基板61の除去は、レーザリフトオフ法を用いて行った。なお、成長基板61の除去は、レーザリフトオフに限らず、ウエットエッチングドライエッチング、機械研磨法、化学機械研磨(CMP)もしくはそれらのうち少なくとも1つの方法を含む組合せにより行ってもよい。
上記説明においては、発光素子30A−30Dの各々において、孔部37Hの深さが同一である場合を例として説明したが、この構成に限定されるわけではない。すなわち、発光素子30A−30Dの各々において、孔部37Hの各々の深さは互いに異なっていてもよい。この場合、発光素子30A−30Dの各々における孔部37Hの深さの平均値が、発光素子30A、発光素子30B、発光素子30C、発光素子30Dの順に大きくなっていることとしてもよい。
なお、低抵抗領域31Aを形成する場合には、成長基板の除去の後に、第1の半導体層31に、例えばメタルマスクを用いたイオン注入法を用いて不純物(Si)ドーピングを行う。イオン注入法を用いることで、半導体構造層37の結晶性を低下させずに、第1の半導体層31の所望の領域に所望量(例えば、通常の半導体層成長工程でドーピングできる量の10倍程度まで)の不純物をドーピングすることが可能である。
イオン注入においては、n電極45が第1の半導体層31に接する領域に不純物がドーピングされるように、すなわちn電極45に接して低抵抗領域31Aが形成されるように加速電圧を調整する。より詳細には、加速電圧の調整によって、n電極45に接する深さから第1の半導体層11の表面11Sから所望の深さまでの領域を低抵抗領域11Aとすることができる。また、イオン注入によって低抵抗領域11Aを形成した後に、アニール処理を行い注入された不純物であるSiを活性化させ、低抵抗領域11Aの抵抗をさらに低下させることができる。
また、上記説明においては、n電極45は、絶縁層43によって活性層33及び第2の半導体層35から絶縁されているように説明及び図示したが、n電極45が活性層33及び第2の半導体層35から絶縁されている他の構成を取ることも可能である。例えば、絶縁層43を孔部37H内に形成せず、単にn電極45と活性層33及び第2の半導体層35とが離間するように形成してもよい。
以下に、本発明の実施例2である発光装置70について図10及び図11を参照して説明する。図11は、図10の11−11線に沿った断面図である。発光装置70の発光素子30は、発光素子内の孔部の各々の深さが異なる以外は、実施例1である発光装置10の発光素子30A乃至30Dと同様の構成を有している。
図10及び図11に示すように、支持体20は、支持基板21、絶縁層23、配線電極25を含んでいる。支持基板21は、Si等の放熱性の良好な基板からなり、矩形状の上面形状を有している。絶縁層23は、発光素子30と対向する表面上に形成されたSiO2からなる層である。配線電極25A及び25Bは、絶縁層23上に形成され、支持体20の長辺方向における両端部に配されているAuからなる金属電極である。配線電極25は、支持体20の一方の端部に配されているp配線電極25A及び他方の端部に配されているn配線電極25Bからなっている。
発光素子30は、GaN系(AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1))の発光ダイオード(LED)である。
より詳細には、発光素子30は、第1の導電型の第1の半導体層31と、活性層33と、第1の導電型とは反対導電型の第2の導電型の第2の半導体層35とが積層されてなる発光機能層である半導体構造層37を有する。本実施例においては、第1の半導体層31がn型半導体層であり、第2の半導体層35がp型半導体層である場合を例に説明する。
第1の半導体層31は、Siのようなn型ドーパントが添加されたn型半導体層を含む層である。活性層33は、GaNの層とInxGa1-xN(0≦x≦1、0≦y≦1)の層が繰り返し積層されることで構成された多重量子井戸構造を有する。第2の半導体層35は、Mgのようなp型ドーパントが添加されたp型半導体層である。第1の半導体層31の表面31S(すなわち、半導体構造層37の上面)が光出射面として機能する。
半導体構造層37の下面には、第2の半導体層35から活性層33を貫通して第1の半導体層31内に至る孔部37Hが5つ形成されている。孔部37Hは、4つの孔部が正方形に配され、1つの孔部がその正方形の中央に位置するよう配されている。孔部37Hは、p配線電極25Aに最も近い2つの孔部37HA、次に近い1つの孔部37HB、最も遠い2つの孔部37HCからなっている。2つの孔部37HAは同一の深さDHAであり、1つの孔部37HBは深さDHBであり、2つの孔部37HCは深さDHCである。これらの孔部37は、孔部37HAが最も深く、孔部37HCが最も浅くなるように形成されている。すなわち、DHA>DHB>DHCとなっている。
換言すれば、孔部37Hは、p配線電極25Aから離間すればするほどその深さが浅くなる構成となっている。
第2の半導体層35の下面には、第2の半導体層35の上に、例えばTi/AgまたはITO/Agがこの順に積層されたp電極39が形成されている。キャップ層41は、第2の半導体層35の下面にp電極39を埋設するように形成されており、例えばTiWからなっている。
絶縁層43は、半導体構造層37が露出する表面及びキャップ層41を覆うように形成されている絶縁性を有する層であり、例えばSiO2またはSiN等からなっている。絶縁層43は孔部37Hの底面を露出する開口部43Aを有し、かつ発光素子30の端部領域にあるキャップ層41を露出する開口部43Bを有している。
n電極45A、45B及び45Cは、それぞれ孔部37HA、37HB、37HCの底面において開口部43Aから露出した第1の半導体層31の表面を覆い、かつ孔部37HA、37HB、37HCの各々の側面上に形成された絶縁層43の表面を覆うように形成されている。n電極45A、45B、45Cは、第1の半導体層31及び絶縁層43の表面からTi/AlまたはTi/Ag等をこれらの順に成膜した層である。すなわち、n電極45A、45B、45Cは開口部43Aにおいて第1の半導体層31と電気的に接続されている。
p給電電極47は、開口部43Bから露出するキャップ層41を覆うように形成されている。n給電電極49は、p給電電極47が形成されている端部領域以外の領域において絶縁層43及びn電極45A、45B、45Cを覆うように形成されている。n給電電極49はp給電電極47と離間して形成されており、p給電電極47とは電気的に絶縁されている。
発光素子30のp給電電極47は支持体20のp配線電極25Aと、n給電電極49はn配線電極25Bと接合されている。すなわち、発光素子30において、半導体構造層37への電流の供給は、p給電電極47及びn給電電極49からそれぞれp電極39及びn電極45A、45B、45Cを介して行われる。
図11に示すように、発光装置70において、孔部37HA、37HB、37HCの深さDHA−DHCは、発光素子30内でp配線電極25に近くなるほど、すなわちp給電電極47に近くなるほど深くなっている(DHA>DHB>DHC)。
従って、発光装置70においては、p給電電極47から最も離れているn電極45Cとその周囲のp電極39との間の距離(電流経路)が最も短くなっている。その一方、p給電電極47から最も近いn電極45Aとその周辺のp電極39との間の距離(電流経路)は最も長くなっている。
発光素子においては、n電極とその周囲のp電極との間の距離(電流経路)が短ければ短いほど、電流はそのn電極とp電極との間の抵抗値は低くなりその領域に電流が良好に注入される。従って、n電極45Aとその周囲のp電極39との間よりもn電極45Bとのその周囲のp電極39との間、n電極45Bとその周囲のp電極との間よりもn電極45Cとその周囲のp電極39との間の領域に電流が良好に注入される。
図12に比較例2の発光装置80の断面図を示す。比較例2の発光装置80は、孔部37Hの深さDが全て同一である以外は、実施例2の発光装置70と同一の構成を有している。
実施例2の発光装置70の輝度分布においては、p配線電25Aからn配線電極25Bにかけて発光素子30が全体として均一な輝度分布を有している。
上述したように、実施例2の発光装置70では、発光素子30において、最も浅い孔部37HC(深さDHC)に形成されているn電極45Cとその周囲のp電極39との間で最も抵抗値が低く、孔部37HB(深さDHB)に形成されているn電極45Bとその周囲のp電極39との間、孔部37HA(深さDHA)に形成されているn電極45Aとその周囲のp電極39との間の順に抵抗値が増加していく。すなわち、n電極45Aの周囲、n電極45Bの周囲、n電極45Cの周囲の順に電極間の抵抗値が低下し、電流が良好に注入されるようになる。
LED等の発光素子においては、素子の内部の抵抗値が低い領域ほど輝度は向上する。従って、この抵抗値の差がジュール損による発光輝度の低下を打ち消すため、発光装置70では、p配線電極25A近傍からn配線電極25Bの近傍にかけて全体として均一の輝度で発光する。
比較例2の発光装置80の輝度分布においては、p配線電極25A近傍において輝度が高く、p配線電極25Aから遠ざかるにつれてだんだん輝度が低下している。
比較例2の発光装置80においては、発光素子30の孔部37Hの深さDがすべて同一であるため、発光素子どの部分においても同程度の抵抗値となっている。よって、比較例2の発光装置80では、配線電極25A及び25B、並びに発光素子30の内部抵抗によるジュール損の発生により、p配線電極25A近傍が最も明るく、p配線電極25Aから遠ざかるにつれてだんだん暗くなっていく輝度分布となっている。
上述のように、本実施例の発光装置70によれば、p配線電極25Aからn配線電極25Bの間の領域全体での発光素子を均一の輝度で発光させることができ、発光分布が均一な発光装置をもたらすことが可能である。
なお、図13に示すように、第1の半導体層31内において、n電極45A−45C上にn電極45A−45Cに接して、第1の半導体層31の他の領域よりもキャリア濃度が高く、電気抵抗率が低い低抵抗領域31Aを形成することとしてもよい。低抵抗領域31Aは、n電極45が第1の半導体層31に接する面を覆うように形成されている。換言すれば、低抵抗領域31Aは、第1の半導体層31内に、孔部37Hの各々の底部に接して設けられている。
このように、低抵抗領域31Aを形成することにより、n電極45A−45Cと第1の半導体層31との間の接触抵抗を低く抑えることができる。従って、n電極45A−45Cから第1の半導体層31へ電流が注入される際にn電極45A−45Cと第1の半導体層31との間で発生するジュール損を抑制して、半導体構造層37への電流注入効率を向上させ、発光効率を向上させることが可能である。また、電流経路に電気抵抗率が低い低抵抗領域31Aが形成されている故に、発光素子30の電流経路全体の抵抗値を低くすることができ、動作抵抗を低下させることが可能である。
なお、図13には、低抵抗領域31Aがn電極45Aに接する深さから第1の半導体層31の表面31Sに達する領域全域に形成されているように図示したが、この態様に限られない。低抵抗領域31Aは、n電極45A−45Cと第1の半導体層31とが接する面を覆うように形成されていればよく、第1の半導体層31内で、第1の半導体層31の面内方向においても、また深さ方向においても部分的に形成されていることとしてもよい。例えば、複数の低抵抗層31Aが形成され、低抵抗領域31Aの各々がn電極45A−45Cの各々に接して互いに離間して設けられ、隣接する低抵抗領域31Aの間に第1の半導体層31の低抵抗領域31Aよりも電気抵抗率が高い他の領域が存在していることとしてもよい。
[発光装置70の製造方法]
実施例2である発光装置70の製造方法について、以下に詳細に説明する。図14(a)−(d)は、実施例2の発光装置70の各製造工程を示す断面図である。
[発光素子構造体の形成]
まず、MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて結晶成長を行い、半導体構造層37を形成する。具体的には、サファイア基板等の成長基板61をMOCVD装置に投入し、サーマルクリーニング後、第1の半導体層31、活性層33、及び第2の半導体層35を順に成膜する。なお、以下、第1の半導体層31がn型半導体層、第2の半導体層35が第1の半導体層と反対導電型のp型半導体層である場合について説明する。
次に、図14(a)に示すように、p電極39及びキャップ層41を形成する。p電極39は、第2の半導体層35の上に順にTi/AgまたはITO/Ag等を、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で100−300nm程度の厚さで成膜し、孔部37Hを形成する部分において第2の半導体層35が露出するように、所定の形状にパターニングすることで形成する。
キャップ層41は、p電極39を埋設するようにTiWを、例えばスパッタ法または電子ビーム(EB)蒸着法で成膜し、p電極39と同様の所定の形状にパターニングすることで形成する。すなわち、キャップ層41を形成した後に、第2の半導体層が露出する開口部41Aが形成される。なお、p電極39の配線抵抗を良好にするために、p電極39上にTiW/Ti/Pt/Au/Tiをこの順に800nm程度の厚さで成膜してキャップ層41を形成してもよい。
次に、図14(b)に示すように、第1の半導体層31に孔部37HA、37HB、37HCを形成する。具体的には、開口部41Aから露出している第2の半導体層35及び活性層33を貫通して第1の半導体層31を露出するように孔部37HA、37HB、37HCを形成する。孔部37Hは、例えば第2の半導体層35及び活性層33を反応性イオンエッチング(RIE)等でドライエッチングすることで形成する。
孔部37Hは、p配線電極25Aに近い方から孔部37HA、孔部37HB、孔部37HCの順に深さがだんだん浅くなるように(DHA>DHB>DHC)形成する。例えば、マスクを交換して複数回エッチングする多段エッチング等をすることによって孔部37HA、孔部37HB、孔部37HCの深さの差を出すこととしてもよい。
次に図14(c)に示すように、絶縁層43及びn電極45A、45B、45Cを形成する。具体的には、まず、第2の半導体層35の表面、キャップ層41及び孔部37HA、37HB、37HCの各々の側面を覆うようにSiO2またはSiN等の絶縁性材料を、例えばスパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で成膜することで絶縁層43を形成する。
その後、孔部37HA、37HB、37HCの各々の底部にある開口部43Aから露出している第1の半導体層31の表面を覆い、絶縁層43の孔部37HA、37HB、及び37HCの各々の側面に形成された部分を覆うようにn電極45A、45B、45Cを形成する。n電極45A、45B、45Cは、第1の半導体層31の表面からTi/AlまたはTi/Agの順に、例えば500nm以上の厚さに成膜した後にパターニングすることで形成する。
次に、図14(d)に示すように、p給電電極47及びn給電電極49を形成する。具体的には、まず、p給電電極47を形成する領域のキャップ層41の一部を露出させる開口部43Bを形成する。開口部43Bは、絶縁層43をウェットエッチングまたはドライエッチングで一部除去することで形成する。次に、絶縁層43及びn電極45並びに開口部43Bから露出したキャップ層41を覆うように、例えばTi/Pt/Auをこの順にEB蒸着法等で成膜した後に所定形状にパターニングすることでp給電電極47及びn給電電極49を形成する。この際、p給電電極47とn給電電極49が互いに離間して電気的に絶縁されるようにパターニングする。以上の工程で発光素子30が完成する。なお、複数の発光素子30を1枚の成長基板上に複数形成している場合には、発光素子30を、例えばドライエッチングで個片化する。
[支持体の形成及び支持体との接着]
まず、Si等の支持基板21の一方の面に例えばSiO2またはSiNからなる絶縁層23を形成する。その後、絶縁層33上に発光素子30との接合層としても機能するAuからなるp配線電極25A、n配線電極25B(図示せず)及び接続電極27を形成して、支持体20を完成する。p配線電極25A、n配線電極25B及び接続電極27の形成には、例えば、抵抗加熱及びEB蒸着法、スパッタ法などから適当な手法を用いることが出来る。
次に、支持体20と発光素子30を、たとえば熱圧着により接合させる。より詳細には、発光素子30のp給電電極47及びn給電電極49の最表層にあるAuとp配線電極25A、n配線電極25B及び接続電極27を形成するAuとを熱圧着して、いわゆるAu/Au接合を行った。なお、接合方法及び材料は上記の方法及び材料に限定されるものではなく、例えばAuSn等を用いた共晶接合を用いた接合を行ってもよい。
[成長基板の除去]
支持体20と発光素子30とを接合した後、成長基板61を除去して、図10示した断面を有する発光装置70が完成する。成長基板61の除去により第1の半導体層31の表面31Sが露出し、光出射面となる。成長基板61の除去は、レーザリフトオフ法を用いて行った。なお、成長基板61の除去は、レーザリフトオフに限らず、ウエットエッチングドライエッチング、機械研磨法、化学機械研磨(CMP)もしくはそれらのうち少なくとも1つの方法を含む組合せにより行ってもよい。
なお、低抵抗領域31Aを形成する場合には、成長基板の除去の後に、第1の半導体層31に、例えばメタルマスクを用いたイオン注入法を用いて不純物(Si)ドーピングを行う。イオン注入法を用いることで、半導体構造層37の結晶性を低下させずに、第1の半導体層31の所望の領域に所望量(例えば、通常の半導体層成長工程でドーピングできる量の10倍程度まで)の不純物をドーピングすることが可能である。
イオン注入においては、n電極45が第1の半導体層31に接する領域に不純物がドーピングされるように、すなわちn電極45に接して低抵抗領域31Aが形成されるように加速電圧を調整する。より詳細には、加速電圧の調整によって、n電極45に接する深さから第1の半導体層11の表面11Sから所望の深さまでの領域を低抵抗領域11Aとすることができる。また、イオン注入によって低抵抗領域11Aを形成した後に、アニール処理を行い注入された不純物であるSiを活性化させ、低抵抗領域11Aの抵抗をさらに低下させることができる。
また、上記説明においては、n電極45A−45Cは、絶縁層43によって活性層33及び第2の半導体層35から絶縁されているように説明及び図示したが、n電極45A−45Cが活性層33及び第2の半導体層35から絶縁されている他の構成を取ることも可能である。例えば、絶縁層43を孔部37H内に形成せず、単にn電極45A−45Cと活性層33及び第2の半導体層35とが離間するように形成してもよい。
[変形例等]
実施例1の上記説明においては、発光素子30A−30Dの4つの発光素子を直線上に一列に配列する場合を例として説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、発光素子の配列個数は2以上であればよく、配列も任意であり、例えば千鳥状に配列してもよく、また曲線上、円周上、多角形の辺上に配列する等してもよい。
なお、発光素子の配列態様及び配列個数の変更に応じて、支持体20の配線電極の配置、並びに接続電極の個数及び配置も適宜変更可能である。
実施例1の上記説明においては、発光素子30A−30Dの各々において、孔部37Hの深さが同一である場合を例として説明したが、この構成に限定されるわけではない。すなわち、発光素子30A−30Dの各々において、孔部37Hの各々の深さは互いに異なっていてもよい。この場合、発光素子30A−30Dの各々における孔部37Hの深さの平均値が、発光素子30A、発光素子30B、発光素子30C、発光素子30Dの順に大きくなっていることとしてもよい。
実施例2の上記説明においては、発光素子30に5つの孔部37Hを形成するように説明及び図示したが、孔部37Hの個数及び配置位置は任意であり上記構成に限定されるものではない。例えば、図15に示すように、孔部37Hを発光素子30の面内において例えば3×3のマトリクス状に配することとしてもよい。その場合、第1の配線電極25Aから第2の配線電極25Bの方向を行とし、これに垂直な方向を列とするマトリクス状に孔部37Hを設けることとしてもよい。
なお、実施例1における発光素子30A−30Dの孔部37Hの個数及び配置位置も同様に任意である。従って、発光素子30A−30Dの孔部37Hを、図15に示す発光素子30と同様に発光素子30A−30Dの面内において例えば3×3のマトリクス状に配することとしてもよい。その場合、第1の配線電極25Aから第2の配線電極25Bの方向を行とし、これに垂直な方向を列とするマトリクス状に孔部37Hを設けることとしてもよい。
実施例2の上記説明においては、2つの孔部37HAの深さが同一でかつ2つの孔部37HCの深さが同一である場合を例として説明したが、この構成に限定されるわけではない。すなわち、孔部37HAの各々、および孔部37HBの深さの各々は互いに異なっていてもよい。この場合、孔部37HAの深さの平均値、孔部37HBの深さ、孔部37HCの深さの平均値がこの順に小さくなっていることとしてもよい。
また、実施例2において用いた発光素子30の構成を実施例1の発光素子30A−30Dに用いてもよい。すなわち、実施例1において、発光素子30A−30Dの各々に形成された孔部37Hの深さをp給電電極25Aから離れれば離れるほど浅くすることとしてもよい。このようにすることで、発光素子間の発光輝度の均一化に加え発光素子内の発光輝度の均一化ももたらすことが可能である。
上記実施例において、第1の半導体層31の表面31S(光出射面)に光り取り出し効率向上のための凹凸構造を形成してもよい。このような凹凸構造は、成長基板61の除去後に、第1の半導体層11の光取り出し面をTMAHなどを用いた異方性ウェットエッチングによって形成する。なお、フォトリソグラフィ、EBリソグラフィ、EB描画、ナノインプリント、レーザ露光などの方法及びリフトオフ法により、人工的周期構造のマスクパターンを形成後にドライエッチングして形成して凹凸構造を形成してもよい。
なお、上記した実施例は適宜組み合わせ、又は改変して適用することができる。また、上記した材料、数値等は例示に過ぎない。
10、70 発光装置
20 支持体
21 支持基板
23 絶縁層
25A p配線電極
25B n配線電極
27 接続電極
30、30A、30B、30C、30D 発光素子
31 第1の半導体層
31A 低抵抗領域
31S 表面
33 活性層
35 第2の半導体層
37 半導体構造層
37H 孔部
39 p電極
41 キャップ層
41A 開口部
43 絶縁層
43A、43B 開口部
45 n電極
47 p給電電極
49 n給電電極
61 成長基板

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に形成された第1の配線電極と、
    前記第1の配線電極と電気的に絶縁された第2の配線電極と、
    前記第1の配線電極と前記第2の配線電極との間に配されている1または複数の接続電極と、
    第1の半導体層、活性層及び前記第1の半導体層とは反対導電型の第2の半導体層が順次積層され、前記第1の半導体層の表面を光取り出し面とする半導体構造層を各々が有し、前記第1の配線電極と前記第2の配線電極との間で前記接続電極を介して電気的に直列接続され前記基板の前記表面上に配置された複数の発光素子と、を有し、
    前記複数の発光素子の各々は、前記第2の半導体層側から前記第2の半導体層及び前記活性層を貫通し、前記第1の半導体層内に達する少なくとも1つの孔部と、
    前記第2の半導体層及び前記活性層と絶縁され、前記少なくとも1つの孔部の底部から露出している前記第1の半導体層に接して形成された第1の電極と、
    前記第2の半導体層の表面に形成されている第2の電極と、を有し、
    前記複数の発光素子のうちの前記直列接続の一端の発光素子の前記第1の電極は前記第1の配線電極に接続されており、前記複数の発光素子の前記直列接続の他端の発光素子の前記第2の電極は前記第2の配線電極に接続されており、
    前記少なくとも1つの孔部の平均深さは、前記複数の発光素子のうち前記直列接続において前記第2の配線電極から最も遠い発光素子から前記第2の配線電極に最も近い発光素子に向けて徐々に深くなっていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記孔部は前記発光素子の各々内に複数形成されており、当該複数の孔部の深さは、前記発光素子の各々内において同一であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記孔部は前記発光素子の各々内に複数形成されており、当該複数の孔部の深さは、前記発光素子の各々内において前記第2の配線電極に近い方が深いことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
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