JP2015177021A - 半導体発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光のクロストークが大幅に抑制され、照射像において明暗を明確に区別することが可能な半導体発光装置、また、素子間領域に起因する暗部の形成が大幅に抑制された高性能かつ高輝度の半導体発光装置を提供する。【解決手段】搭載基板11と、搭載基板上にアレイ状に並置され、各々が発光層を含む半導体構造層を含む複数の半導体発光素子20と、少なくとも複数の半導体発光素子の各々の隣接する半導体発光素子に対向する側面を覆うように形成され、発光層からの放出光に対して半透光性を有する半透光膜TLCと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子を複数個用いた半導体発光装置に関する。
半導体発光素子は、通常、成長用基板上に、n型半導体層、発光層及びp型半導体層からなる半導体構造層を成長し、それぞれn型半導体層及びp型半導体層に電圧を印加するn電極及びp電極を形成して作製される。さらに、放熱性能の向上を図る半導体発光素子として、半導体構造層を成長用基板とは別の支持基板に接合した後、成長用基板を除去した半導体発光素子が知られている。また、例えば複数の半導体発光素子を実装基板上に固定し、さらに波長変換用の蛍光体層を形成した後、樹脂などで封止することによって、半導体発光装置が作製される。特許文献1には、マトリクス状に配列された複数のLEDチップと、複数のLEDチップの点消灯を制御する制御部と、を備えた車両用前照灯装置が開示されている。
特開2013-54956号公報
近年、自動車用ヘッドライトにおいて、前方の状況、すなわち対向車や前走車などの有無及びその位置に応じて配光形状をリアルタイムで制御する技術が注目されている。この技術によって、例えば走行用の配光形状すなわちハイビームでの走行中に対向車を検知した際には、ヘッドライトに照射される領域のうち、当該対向車の領域のみをリアルタイムで遮光することが可能となる。従って、ドライバに対して常にハイビームに近い視界を与えることができ、その一方で対向車に眩惑光(グレア)を与えることが防止される。このような配光可変型のヘッドライトシステムは、例えば、複数の半導体発光素子をアレイ状に配置した半導体発光装置を作製し、当該半導体発光素子の各々への導通及び非導通をリアルタイムで制御することによって実現することができる。
しかし、一般に、複数の発光素子が並置された発光装置を光源として用いる場合、その照射像にはわずかな暗部(暗線)が形成されることがある。この暗部形成の主な原因は、並置された発光素子の隣接する素子との間に設けられた素子間領域(非発光領域)の存在である。この暗部の形成を抑制することを考慮すると、並置された素子間の距離は小さいことが好ましい。
しかし、素子間の距離を小さくした場合、導通されている素子から放出された光の一部が非導通状態の素子に伝播してしまう場合があった。このいわゆる光のクロストークによって、非導通状態の素子からも弱い光が放出されているような状態となる場合がある。複数の素子を用いる発光装置の様々な応用分野において、光のクロストークはないことが望ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、光のクロストークが大幅に抑制され、照射像において明暗を明確に区別することが可能な半導体発光装置を提供することを目的としている。また、素子間領域に起因する暗部の形成が大幅に抑制された高性能かつ高輝度の半導体発光装置を提供することを目的としている。
本発明による半導体発光装置は、搭載基板と、搭載基板上にアレイ状に並置され、各々が発光層を含む半導体構造層を含む複数の半導体発光素子と、少なくとも複数の半導体発光素子の各々の隣接する半導体発光素子に対向する側面を覆うように形成され、発光層からの放出光に対して半透明な半透光膜と、を有することを特徴としている。
(a)は実施例1の半導体発光装置の上面図であり、(b)は、実施例1の半導体発光装置の断面図である。 (a)は、実施例1の半導体発光装置における素子側面の詳細構造を示す部分拡大断面図であり、(b)は、素子の隣接する素子に対向する側面を示す側面図である。 (a)及び(b)は、実施例1に係る半導体発光装置の素子側面の他の例を示す側面図である。 実施例1の半導体発光装置における配線構成を示す半導体発光装置の模式的な上面図である。 実施例2に係る半導体発光装置の構造を示す断面図である。 (a)は、実施例2の変形例1に係る半導体発光装置における素子側面の構造を示す部分拡大断面図であり、(b)は、実施例2の変形例2に係る半導体発光装置における素子構造を示す断面図である。
本発明は、並置された複数の発光素子を有する発光装置において、(a)互いに隣接する発光素子の両方が導通状態の場合には素子間領域に対応した暗部の形成を抑制すること、(b)互いに隣接する発光素子の一方のみが導通状態の場合には非導通状態の他方の素子への光のクロストークを抑制すること、の2つを特に考慮してなされている。以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1の半導体発光装置10の上面を模式的に示す図である。半導体発光装置10は、搭載基板11上に複数の半導体発光素子20(以下、単に素子と称する場合がある)がアレイ状に並置された構造を有している。本実施例においては、搭載基板11に垂直な方向から見たとき、半導体発光素子20の各々が矩形形状を有する場合について説明する。また、発光素子20が3行3列でマトリクス状に配列されている場合について説明する。以下においては、互いに隣接する2つの半導体発光素子20を半導体発光素子20A及び20Bに区別して説明する場合がある。
半導体発光素子20Aの隣接する半導体発光素子20Bに対向する側面には、半導体発光素子20Aの発光層からの光に対して半透光性を有する半透光膜TLCが設けられている。なお、本実施例においては、素子20の全ての側面上に半透光膜TLCが形成されている場合について説明する。しかし、半透光膜TLCは、少なくとも半導体発光素子20の各々における隣接する半導体発光素子20に対向する側面を覆うように形成されていればよい。半透光膜TLCは、例えばTi、Ag、Ni、W、Pt、Auなどの金属材料、着色された樹脂や光学多層膜を用いて形成されている。本実施例においては、Ti層及びAg層を素子側面上に積層して半透光膜TLCを形成した。
図1(b)は、図1(a)のV−V線に沿った断面図であり、半導体発光装置10の構造を示す断面図である。半導体発光素子20の各々(図1(b)では素子20A及び20B)は、p型半導体層(第1の半導体層)22、発光層22及びn型半導体層(第2の半導体層)24からなる半導体構造層21を有している。p型半導体層22は、n型半導体層24とは反対の導電型を有している。半導体構造層21は、例えば、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)の組成を有するp型半導体層22、発光層23B及びn型半導体層24が搭載基板11上にこの順で順次積層された構造を有している。また、n型半導体層24は、複数の突起24Aからなる凹凸構造面を有している。n型半導体層24の当該凹凸構造面は光取出し面として機能する。
半導体発光素子20の各々は、そのp型半導体層22上形成されたp電極(第1の電極)25を有している。p電極25の各々は、反射性の高い金属からなる反射金属層26及び反射金属層26の全体を覆うように形成されたキャップ層27からなる。反射金属層26は、例えばAg、Pt、Ni、Al及びPdなどの金属材料並びにこれらを含む合金を用いて形成される。キャップ層27は、例えばTi、W、Pt、Pd、Mo、Ru、Ir、Auなど、自身が他の層にマイグレーションしにくく、反射金属層27のマイグレーションを防止する金属材料を用いて形成される。なお、図示していないが、p型半導体層22及び反射金属層26間に、例えばITOやIZOなどの金属酸化膜を形成し、さらに光の反射性を高めることも可能である。
半導体発光素子20の各々は、そのp型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通してn型半導体層24内に至り、n型半導体層24に接続されたn電極(第2の電極)28を有している。n電極28は、例えばTi、Al、Pt及びAuなどの金属材料を用いて形成される。
p電極25上には絶縁保護膜29が形成されている。また、絶縁保護膜29は、半導体発光素子20の各々の側面上に形成されている。具体的には、半導体構造層21は、その側面が、p型半導体層24の表面からn型半導体層24に内に至る凹部によって段差形状を有している。絶縁保護膜29は、当該凹部の側面及び底面上に形成されている。なお、半透光膜TLCは絶縁保護膜29上に設けられている。また、半透光膜TLCは、発光層23からの放出光に対して絶縁保護膜29よりも小さな光透過率を有している。
素子20Aの隣接する素子20Bに対向する側面には半透光膜TLCが設けられている。半透光膜TLCは、発光層23からの放出光に対して半透光性(半透明性、半遮光性)を有している。従って、半透光膜TLCの材料及び膜厚などを考慮して、素子20Aから放出された光の一部を素子間に伝播させることが可能となる。また、素子20Aから素子間領域に伝播した光を、素子20Bの一部を半透光膜TLCによって反射させることができる。従って素子間領域から光を取出すことが可能となり、素子間領域に対応する暗部の形成を抑制することができる。また、素子20Aから素子20Bへの光のクロストークを抑制することができる。
半透光膜TLCは、発光層23から放出されて半透光膜TLCに入射した光の2%乃至80%を透過させることが好ましい。すなわち、半透光膜TLCは、発光層23からの放出光に対して2%から80%の範囲内の光透過率を有していることが好ましい。半透光膜TLCが発光層23からの放出光に対して2%未満の光透過率を有している場合、素子間領域に伝播する光の量が小さくなり、暗部の形成を抑制することが困難になる。一方、80%を超える光透過率を有している場合、素子間領域に伝播した光の量が大きくなり、他の素子へ伝播し、光のクロストークが発生する。
搭載基板11上にはp電極25に接続されたp側配線(第1の配線)12及びn電極28に接続されたn側配線(第2の配線)13が形成されている。具体的には、p側配線12は搭載基板11上に設けられ、搭載基板11と半導体発光素子20の各々との間において半導体発光素子20の各々のp電極25に接続されている。また、n側配線13は、搭載基板11上に設けられ、搭載基板11と半導体発光素子20の各々との間において半導体発光素子20の各々のn電極28に接続されている。
p側配線12及びn側配線13は、絶縁層14を介して互いに異なる階層で形成されている。具体的には、搭載基板11上にp側配線12が形成され、p側配線12を覆うように絶縁層14が形成されている。絶縁層14上にはn側配線13が形成されている。絶縁層14における半導体発光素子20Bの直下の領域にはp側配線12Bに至る開口部が設けられ、当該開口部にはp電極25に接続されたビア配線12Vが形成されている。
半導体発光装置10は、接合層BLを介して搭載基板11に半導体発光素子20の各々が接合された構造を有している。接合層BLは、半導体発光素子20側に形成された第1の接合層(図示せず)と搭載基板11側に形成された第2の接合層(図示せず)が接合された構造を有している。また、接合層BLは、n側配線13と絶縁保護膜29との間に設けられている。接合層BLは、n電極28とn側配線13とを接続する接続電極として機能する。従って、n側配線13は、接合層BLを介してn電極28に接続されている。
ビア配線12Vは、接合層BLとは離間して形成され、接合層BLから絶縁されている。ビア配線12Vは、半導体発光素子20側に設けられた第1のビア配線電極(図示せず)と搭載基板11側に設けられた第2のビア配線電極(図示せず)とが接合された構造を有している。
搭載基板11は、例えばSi、AlN、Mo、W、CuWなどの放熱性の高い材料からなる。絶縁層14及び絶縁保護膜29は、例えばSiO2及びSi34などの絶縁材料からなる。第1及び第2の接合層並びに第1及び第2のビア配線電極は、その互いに接することとなる表面の材料が、Au及びSn、Au及びIn、Pd及びIn、Cu及びSn、Ag及びSn、Ag及びIn並びにNi及びSnなど、互いに融着して接合される材料の組み合わせか、又はAuなどの互いに拡散して接合される材料を用いて形成される。
次に、図1(b)を用いて、半導体発光装置10の製造方法について説明する。本実施例においては、まず、成長用基板(図示せず)上に、半導体構造層21となる、n型半導体層24、発光層23及びp型半導体層22を形成した。次に、p型半導体層22上にp電極25として反射金属層27及びキャップ層28を形成した。続いて、p電極25が形成されていないp型半導体層22の表面にn型半導体層24に至る凹部を形成した。次に、p電極25及び凹部を含む半導体構造層21の全面に絶縁保護膜29を形成した。また、凹部内の絶縁保護膜29の一部を除去してn型半導体層24を露出させ、露出したn型半導体層24上にn電極28を形成した。
また、n電極28が形成されていない凹部においてn型半導体層を分断し、素子毎に半導体構造層21を分離した。続いて、p電極25上の絶縁保護膜29の一部にp電極25に至る開口部を形成し、第1のビア配線電極を形成した。次に、半導体構造層21の側面における絶縁保護膜29上に半透光膜TLCを形成した。続いて、絶縁保護膜29上に第1の接合層を形成した。第1の接合層と、第1のビア配線電極とは、互いに離間して形成した。このようにして、半導体ウェハを作製した。
次に、搭載基板11を準備し、搭載基板11上に複数のp側配線12を形成した。続いて、p側配線12を覆うように絶縁層14を形成し、絶縁層14上にn側配線13を形成した。次に、n側配線13上に第2の接合層を形成した。続いて、第2の接合層の表面上に、p側配線12に至る開口部を形成し、当該開口部に第2のビア配線電極を形成した。
次に、第1及び第2の接合層並びに第1及び第2のビア配線電極を密着及び加熱することによって、接合層BLを形成し、半導体ウェハを搭載基板11に接合した。続いて、成長用基板を除去し、露出したn型半導体層24の表面に複数の突起24Aを形成した。このようにして半導体発光素子20を形成した。なお、図示していないが、搭載基板11上において半導体発光素子20を埋設するように蛍光体層を形成した。また、搭載基板11を実装基板に固定し、ワイヤボンディングによって電極を電源に接続し、全体を封止することによって半導体発光装置10を作製した。
図2(a)は、図1(b)の破線で囲まれた部分を拡大して示す部分拡大断面図である。また、図2(b)は、図2(a)のX方向から見た矢視図である。図2(a)及び(b)を用いて、半透光膜TLCの詳細について説明する。半透光膜TLCは、その一部において半導体構造層21の側面に至る開口部APを有している。開口部APは、n型半導体層24に接している半透光膜TLCの表面に複数個形成されている。
図2(b)は、半導体発光素子20の側面図であり、半透光膜TLCの形状を示している。半透光膜TLCは、素子の隣接する素子に対向する側面を覆うように形成されている。また半透光膜TLCに設けられた開口部APの各々は、図2(b)に示すように、半導体構造層21の積層方向に沿ってライン状に形成されている。なお、開口部APの各々は、図3(a)及び(b)に示すように点状に形成されていてもよく、その形状は円形及び矩形であってもよい。
開口部APは、例えば、半透光膜TLCを形成する工程において、パターニングを施したマスクを素子側面に形成し、半透光膜TLCの材料を成膜した後、マスクを除去することによって形成することができる。なお、本実施例においては開口部APがパターニングされている場合について説明したが、開口部APはランダムに形成されていてもよい。また、半透光膜TLCの開口部APは、絶縁保護膜29内に至るように設けられていてもよい。
半透光膜TLCは、その開口部APにおいては光の透過性が高く、それ以外の部分においては開口部APよりも光の透過性が低い。従って、素子側面全体としての光の透過性は、半透光膜TLCの開口部APの形成領域を調節することによって、高い自由で調節することができる。
図4は、半導体発光装置10の上面を模式的に示す図である。図4を用いて、半導体発光装置10の配線構成について説明する。上記したように、搭載基板11上には、p側配線12及びn側配線13が形成されている。p側配線12は、搭載基板11上に複数個形成されている。p側配線12の各々は、ビア配線12Vの各々を介して、半導体発光素子20のp電極の各々に形成されている。また、p側配線12の各々は互いに電気的に分離されており、その各々が搭載基板11上に設けられたp側パッドPPの各々に接続されている。換言すれば、p側配線12の各々は、半導体発光素子20の各々のp型半導体層22の各々に接続された半導体発光装置10の個別配線として機能する。
また、搭載基板11上には、n側パッドNPが設けられている。n側配線13は、半導体発光素子20の各々のn電極28に接続されている。また、n側配線13の各々は、n側パッドNPを介して互いに電気的に接続されている。換言すれば、n側配線13の各々は、半導体発光素子20の各々のn型半導体層24に接続された半導体発光装置10の共通配線として機能する。従って、半導体発光装置10は、n側配線(共通配線)13及びp側配線(個別配線)12間において、半導体発光素子20の各々が並列に接続された構造を有している。半導体発光素子20の各々は、p側パッドPPの各々を介してp側配線12の各々への電流印加を制御することによって、互いに独立して発光することができる。
なお、本実施例においては、側面電極TLEが開口部APを有する場合について説明したが、半透光膜TLCは開口部APを有していなくてもよい。例えば、一定の光透過率を有する材料を用いて隣接する素子に面する側面の全体に半透光膜TLCが設けられていてもよい。また、素子の側面毎に異なる光透過率を有する半透光膜TLCを形成してもよい。すなわち、互いに対向する半透光膜TLCが互いに異なる光透過率を有していてもよい。具体的には、例えば、隣接する半導体発光素子20A及び20B間において互いに対向する一方の半導体発光素子20Aの側面と他方の半導体発光素子20Bの側面とは、異なる開口率の開口部を有する半透光膜TLCに覆われていてもよい。当該対向する側面の両方で所望の光透過率を実現すればよい。半透光膜TLCにおける光透過率は、例えば、材料、その膜厚、及び開口率などによって調節することが可能である。
図5は、実施例2に係る半導体発光装置10Aの構造を示す断面図である。半導体発光装置10Aは、素子側面に設けられた半透光膜TLCの構成を除いては、半導体発光装置10と同様の構成を有している。本実施例においては、半透光膜TLCは導電性を有し、半透光膜TLCは、半導体発光素子30の各々における半透光電極として機能する。本実施例においては、素子30と基板11との間においてn型半導体層24に接続されたn電極(実施例1におけるn電極28)は形成されていない。
具体的には、半透光膜TLCは、絶縁保護膜29上に形成され、その一部が半導体構造層21の側面においてn型半導体層24に接続されている。また、半透光膜TLCは、接合層BLを介してn側配線13に接続されている。すなわち、半透光膜TLCは、半導体発光素子30のn電極(第2の電極)として機能する。半透光膜TLCは、例えばTi、Ag、Ni、W、Pt、Auなどの金属材料を用いて形成されている。本実施例においては、Ti層及びAg層を素子側面上に積層して半透光膜TLCを形成した。
このように素子側面にn電極としての半透光膜TLCを形成することで、素子30は、その発光層23と光取出し面(本実施例ではn型半導体層24の表面)との間に電極材料が介在しない構造となる。従って、電極材料によって発光層23からの光が光取出し方向に進んで外部に取出される可能性が高い。さらに、n型半導体層24の表面は複数の突起24Aによって凹凸構造を有しているため、多くの光が光取出し面において反射されずに光取出し面を通過する。従って、多くの光が外部に取出される。
なお、半透光電極としての半透光膜TLCは、n型半導体層24の側面上のほぼ全体に形成されているため、n型半導体層24から発光層の全域に電流を拡散させることが可能である。また、n型半導体層24と半透光膜TLCとの接触抵抗についても、優先的に考慮する必要はない。従って、ある程度n型半導体層24との接触抵抗が大きな材料を半透光膜TLCとして用いても、十分に半透光膜TLCから発光層24の全体に電流を分配することが可能となる。従って、上記したような透光性を重視した材料選択を行うことが可能となる。
図6(a)は、実施例2の変形例1に係る半導体発光装置10Bにおける半導体発光素子40の構造を示す断面図である。図6(a)は、半導体発光素子40の隣接する他の素子に対向する側面部分を拡大して示す部分拡大断面図である。半導体発光素子10Bは、素子40の側面上に透明導電体層TPLを有する点を除いては半導体発光装置10Aと同様の構造を有している。
半導体発光素子40の側面の半透光膜TLC上には、透明導電体層TPLが形成されている。透明導電体層TPLは、例えばITO及びIZOなどの金属酸化物からなる。透明導電体層TPLは、半透光膜TLCを覆うように形成されている。透明導電体層TPLの発光層22からの放出光に対する光透過率は、半透光膜TLCのそれよりも大きい。半透光膜TLC上に透明導電体層TPLが形成されていることによって、n型半導体層24への電流拡散が促進される。また、半導体構造層21(特にn型半導体層24)の側面の保護が強化される。なお、電流拡散の向上を考慮すると、透明導電体層TPLは、接合層BL上に形成されていることが好ましい。すなわち、透明導電体層TPLは、半透光膜TLCとは無関係に、n側配線13に電気的に接続されていることが好ましい。
図6(b)は、実施例2の変形例2に係る半導体発光装置10Cの半導体発光素子50の構造を示す断面図である。半導体発光装置10Cは、半導体発光素子50がビア電極VEを有することを除いては、半導体発光素子10Aと同様の構造を有している。なお、図には1つの半導体発光素子50が示してある。
半導体発光素子50は、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24に接続されたビア電極VEを有している。ビア電極VEは、接合層BLを介してn側配線13に接続されている。ビア電極VEは、半透光膜TLCと同様に、半導体発光素子50のn電極として機能する。
半導体発光素子50がビア電極VEを有することによって、n型半導体層24の面内方向(層内方向)において電流が均一に供給される。具体的には、半透光膜TLCから遠い部分、すなわち素子の中央部分のn型半導体層24には、厳密には電流が供給されにくくなる。素子のサイズが大きい場合にはこの電流量の差が大きくなり、素子領域内における発光強度の差が顕在化する場合がある。側面のみならず素子領域内の一部にもn電極としてビア電極を設けることによって、半導体層の面内方向における中央部分にも端部と同程度の電流が供給される。従って、素子領域内における輝度ムラを抑制することが可能となる。
なお、変形例1及び2は、実施例2に組み合わせることが可能である。例えば、実施例2の半導体発光装置10Aにおける半導体発光素子30のいずれかを、変形例1の半導体発光素子40又は変形例2の半導体発光素子50に置換することが可能である。具体的には、例えば、半導体発光素子30のいずれかが、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通してn型半導体層24に接続され、n側配線13に接続されたビア電極VEを有していてもよい。また、半導体発光素子40にビア電極VEを設け、変形例1及び2を組み合わせることも可能である。
なお、上記においては、第1の導電型がp型の導電型であり、第2の導電型がp型とは反対の導電型のn型である場合について説明したが、第1の導電型がn型であり、第2の導電型がp型であっていてもよい。また、第1の導電型及び第2の導電型のいずれかが真性導電型であってもよい。すなわち、第1の半導体層及び第2の半導体層のいずれかが真性半導体層であってもよい。また、各発光素子が並列に接続された場合について説明したが、各発光素子は、互いに直列に接続されていてもよく、また、互いに電気的に分離されていてもよい。例えば、p側配線及びn側配線の両方の全てが電気的に分離されており、素子の各々が完全に独立していてもよい。
また、上記においては、発光素子が上面視において矩形形状を有する場合について説明したが、発光素子の上面視における形状はこれに限定されない。例えば、半導体発光素子は、三角形や六角形の形状を有していてもよい。また、半導体発光素子の各々は、発光領域の暗部形成の抑制を考慮すると、平面充填形にて配列されていることが好ましい。また、半導体発光素子は、半導体構造層に垂直な方向から見た場合に多角形状を有していればよい。
また、発光素子のうち、最も外側の発光素子における他の発光素子に隣接しない側面部分においては、半透光膜の透光性は用途によって決定することができる。当該最外部は発光部の外縁に対応する部分であるが、例えば、装置の照射像の輪郭を明確にすることが要求される用途においては、半透光膜の光透過率を低くし、高い反射性を持たせることが望ましい。
上記においては、素子の隣接する素子に対向する側面には半透光性を有する半透光膜が設けられている。従って、複数の並置された素子を用いる発光装置において、素子間での光のクロストークを抑制でき、また、素子間領域に対応する暗部の形成を抑制することができる。
10、10A、10B、10C 半導体発光装置
11 搭載基板
12 p側配線(第1の配線、個別配線)
13 n側配線(第2の配線、共通配線)
20、20A、20B、30、40、50 半導体発光素子
21 半導体構造層
22 p型半導体層(第1の半導体層)
23 発光層
24 n型半導体層(第2の半導体層)
25 p電極(第1の電極)
28 n電極(第2の電極)
29 絶縁保護膜
TLC 半透光膜
TPL 透明導電体層
VE ビア電極(第2の電極)

Claims (9)

  1. 搭載基板と、
    前記搭載基板上にアレイ状に並置され、各々が発光層を含む半導体構造層を含む複数の半導体発光素子と、
    少なくとも前記複数の半導体発光素子の各々の隣接する前記半導体発光素子に対向する側面を覆うように形成され、前記発光層からの放出光に対して半透光性を有する半透光膜と、を有することを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記半導体発光素子の側面上には絶縁保護膜が設けられ、前記半透光膜は前記絶縁保護膜上に形成され、
    前記半透光膜は、前記放出光に対して前記絶縁保護膜よりも小さい光透過率を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記半透光膜は、その表面に複数の開口部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記半透光膜は導電性を有し、前記半透光膜は前記半導体発光素子の半透光電極として機能することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  5. 前記半透光膜上には透明導電体層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光装置。
  6. 前記半透光膜は、前記放出光に対して2%乃至80%の範囲内の光透過率を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  7. 前記半透光膜の各々は、その互いに対向する前記半透光膜が互いに異なる光透過率を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  8. 前記複数の半導体発光素子の各々は、前記搭載基板上に、第1の導電型を有する第1の半導体層、前記発光層及び前記第1の導電型とは反対導電型の第2の半導体層が順次積層された構造を有し、
    前記搭載基板上には、各々が前記搭載基板と前記複数の半導体発光素子の各々との間において前記第1の半導体層に接続され、互いに電気的に分離された個別配線と、前記半透光膜を介して前記第2の半導体層に接続された共通配線と、が形成されていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  9. 前記複数の半導体発光素子のいずれかは、前記第1の半導体層側から前記第1の半導体層及び前記発光層を貫通して前記第2の半導体層に接続され、前記共通配線に接続されたビア電極を有することを特徴とする請求項8に記載の半導体発光装置。
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