JP2015177181A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子内に輝度傾斜を有し、発光領域内において滑らかに輝度が変化する高性能な半導体発光装置を提供する。【解決手段】基板11と、基板上にマトリクス状に配置された複数の半導体発光素子20と、を備え、複数の半導体発光素子の各々は、第1の導電型を有する第1の半導体層22、発光層23及び第1の導電型とは反対導電型の第2の半導体層24が順に積層された構造を有する半導体構造層21と、第1の半導体層に接続された第1の電極PEと、第2の半導体層に接続された第2の電極NE1と、第2の電極とは互いに電気的に分離されかつ第2の半導体層に接続された第3の電極NE2と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子を複数個用いた発光装置に関する。
半導体発光素子は、通常、成長用基板上に、n型半導体層、発光層及びp型半導体層からなる半導体構造層を成長し、それぞれn型半導体層及びp型半導体層に電圧を印加するn電極及びp電極を形成して作製される。さらに、放熱性能の向上を図る半導体発光素子として、半導体構造層を成長用基板とは別の支持基板に接合した後、成長用基板を除去した半導体発光素子が知られている。また、例えば複数の半導体発光素子を実装基板上に固定し、さらに波長変換用の蛍光体層を形成した後、樹脂などで封止することによって、発光装置が作製される。特許文献1には、複数のLEDチップが互いに間隔をもって配置されている光源と、光源から出射した光を車両前方に光源像として投影する投影レンズと、を備えた車両用前照灯装置が開示されている。
特開2013-54849号公報
近年、自動車用ヘッドライトにおいて、前方の状況、すなわち対向車や前走車などの有無及びその位置に応じて配光形状をリアルタイムで制御する技術が注目されている。この技術によって、例えば走行用の配光形状すなわちハイビームでの走行中に対向車を検知した際には、ヘッドライトに照射される領域のうち、当該対向車の領域のみをリアルタイムで遮光することが可能となる。従って、ドライバに対して常にハイビームに近い視界を与えることができ、その一方で対向車に眩惑光(グレア)を与えることが防止される。また、例えばハンドル操作やナビゲーションシステムに連動して、配光方向が進行方向に合わせてリアルタイムで移動するヘッドライトシステムが一般化されつつある。このような配光可変型のヘッドライトシステムは、例えば、複数の半導体発光素子をアレイ状に並置した発光装置を作製し、当該半導体発光素子の各々への導通及び非導通(すなわち点消灯)、並びに導通時の投入電流(すなわち輝度)をリアルタイムで制御することによって実現することができる。
このような配光可変型のヘッドライトでは、照射領域における消灯(遮光)領域や高輝度領域が動的に移動(遷移)する。例えば、遮光領域が移動する際には、装置内部では、素子の導通状態から非導通状態への切り替えが隣接する素子へと次々になされていく。また、高輝度領域が移動する際には、例えば、素子への投入電流の低電流から高電流への切り替えが隣接する素子へと次々になされる。しかし、この配光の制御は1つの素子を制御単位として行われるため、例えば低電流駆動の素子と高電流駆動の素子との境界において急激な輝度段差が発生してしまう。また、素子内ではおよそ均一な輝度分布となっているため、ドライバにとっては配光パターンがデジタル的に(不自然に)変化するように見え、これによってドライバに違和感を与えることがある。
このように複数の素子が並置された光源装置の点消灯状態を制御することでその配光状態を制御する自動車用ヘッドライトでは、その輝度などの変化が照射領域内において滑らかに変化することが好ましい。また、素子を駆動する配線数は少ないことが望ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、素子内に輝度傾斜を有し、発光領域内において滑らかに輝度が変化する高性能な発光装置を提供することを目的としている。また、素子から多くの光を取出すことが可能な光取出し効率の高い光装置を提供することを目的としている。また、様々な配線構成を実現する高自由度な発光装置を提供することを目的としている。
本発明による発光装置は、基板と、基板上にマトリクス状に配置された複数の半導体発光素子と、を備え、複数の半導体発光素子の各々は、第1の導電型を有する第1の半導体層、発光層及び第1の導電型とは反対導電型の第2の半導体層が順に積層された構造を有する半導体構造層と、第1の半導体層に接続された第1の電極と、第2の半導体層に接続された第2の電極と、第2の電極とは互いに電気的に分離されかつ第2の半導体層に接続された第3の電極と、を含むことを特徴としている。
(a)は、実施例1の発光装置の模式的な上面図であり、(b)及び(c)は、実施例1の発光装置の断面図である。 (a)は、実施例1の発光装置における配線構成を模式的に示す図であり、(b)は、実施例1の発光装置における輝度の分布を示す図である。 実施例1の変形例に係る発光装置における配線構成を模式的に示す図である。 (a)は、実施例2の発光装置の模式的な上面図であり、(b)は、実施例2の発光装置の断面図であり、(c)は、実施例2の発光装置における素子の変形例を示す断面図である。 (a)は、実施例3の発光装置の模式的な上面図であり、(b)は、実施例3の発光装置の断面図である。
本発明は、並置した複数の発光素子を有する発光装置において、互いに電気的に分離された複数の導通手段を単一素子に対して設けることを特徴としている。具体的には、素子の各々が、素子のn型半導体層に接続された第1のn電極と、第1の電極とは電気的に分離されかつn型半導体層に接続された第2のn電極とを有している。以下に本発明の種々の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1の発光装置10の上面を模式的に示す図である。発光装置10は、搭載基板11上に複数の半導体発光素子20(以下、単に素子と称する場合がある)がマトリクス状に配置された構造を有している。なお、マトリクス状とは、素子20が1行又は1列に配列された場合(すなわち1行n列またはn行1列、n≧2)を含む。
発光装置10は、その並置された複数の半導体発光素子20の全体で発光領域EA(発光マトリクス)を構成している。発光領域EAは、複数の半導体発光素子20のうち、最も外側の半導体発光素子20の他の素子に隣接しない側面によって、その外縁が形成されている。なお、理解の容易さのため、図中には最外素子の側面よりも外側に発光領域EAの外縁を示している。
本実施例においては、搭載基板11に対して垂直な方向から見たとき、半導体発光素子20の各々が矩形形状を有する場合について説明する。また、発光素子20が3行7列でマトリクス状に配列されており、全体として矩形の発光領域EAが構成されている場合について説明する。以下においては、複数の半導体発光素子20のうち、隣接して整列した3つの特定の半導体発光素子20を、半導体発光素子20A、20B及び20Cに区別して説明する。
半導体発光素子20の各々は、互いに電気的に分離された第1のn電極(第2の電極)NE1及び第2のn電極(第3の電極)NE2からなるn電極群GNEを有している。理解の容易さのため、n電極群GNEの形成領域にハッチングを施してある。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、発光領域EAの長手方向LDに垂直な方向(すなわち短手方向)に延在する線状電極として形成されている。また、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、互いに平行に、かつ互いに離間して半導体発光素子20の各々の上面上に形成されている。
図1(b)は、発光装置10の構造を示す断面図である。図1(b)は、図1(a)のV−V線に沿った断面図であり、互いに隣接する2つの半導体発光素子20A、20B及び20Cについて示している。半導体発光素子20Aは、半導体構造層21、p電極PE及びn電極群GNEを含む。半導体構造層21は、p型半導体層(第1の半導体層)22、発光層23及びn型半導体層(第2の半導体層)24が搭載基板11上にこの順で順次積層された構造を有している。p型半導体層22、発光層23及びn型半導体層24は、例えば、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)の組成を有している。n型半導体層24の表面は光取出し面として機能する。なお、n型半導体層24の表面は、光取出し効率を向上するために粗面化されていてもよい。
半導体発光素子20Aは、p型半導体層22に接続されたp電極PE(第1の電極)を有している。p電極PEは、p型半導体層22とのオーミック接触を得るために、例えばAg、Pt、Ni、Al及びPdなどの金属材料並びにこれらを含む合金を用いて形成される。p電極PEは、発光層23からの光をn型半導体層24の表面すなわち光取出し面に向かって反射させる反射層としても機能する。n電極群GNEの第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、半導体構造層21のn型半導体層24の表面上に形成されている。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、n型半導体層24とのオーミック接触を得るために、例えば、Ti、Al、Ni、W、Au及びAgなどの金属材料並びにこれらを含む合金を用いて形成される。
半導体発光素子20Aは、n型半導体層22上、すなわちn型半導体層22の搭載基板11とは反対側の面上に配置された第1のn電極(第2の電極)NE1及び第2のn電極(第3の電極)NE2を有している。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、その各々が矩形形状の素子20Aにおける向かい合う2つの辺に沿って配置されている。また、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、発光領域EAの長手方向LDに並んで配置されている。
半導体発光素子20Aは、多層配線層が形成された搭載基板11上に搭載されている。具体的には、搭載基板11上には、第1のn側配線NW1及び第2のn側配線NW2からなるn側配線群GNWが形成されている。n側配線群NW上には、n側配線群NWを被覆するように形成された絶縁層12が形成されており、絶縁層12上にはp側配線PWが形成されている。半導体発光素子20Aは、そのp電極PEがp側配線PW上に設けられるように、搭載基板11上に搭載されている。半導体発光素子20B及び20Cの各々は、半導体発光素子20Aと同様の構造を有し、互いに離間して、半導体発光素子20Aと同様に、搭載基板11上に搭載されている。
半導体発光素子20の各々のp電極PEは、p側配線PWに接続されている。また、半導体発光素子20の各々の第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、それぞれ接続電極CE1及びCE2を介して、n側配線群GNWの第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に接続されている。すなわち、半導体発光素子20の各々は、p電極PE(p側配線PW)及び第1のn電極NE1と、p電極PE及び第2のn電極NE2と、の2つの導通手段によって導通状態となる。
図1(c)は、図1(a)のV1−V1線に沿った断面図である。図1(c)を用いて、n電極群GNEとn側配線群GNWとの間の接続構造について説明する。図1(c)に示すように、第1のn電極NE1は、素子20の側面上に設けられた接続電極CE1を介して第1のn側配線NW1に接続されている。具体的には、半導体構造層21及びp電極PEの側面上には絶縁保護膜ICが形成されている。また、搭載基板11上のp側配線PWの表面には、p側配線PW及び絶縁層12を貫通して第1のn側配線NW1に至る開口部が設けられている。接続電極CE1は、絶縁保護膜12上及び当該開口部内に設けられ、第1のn電極NE1及び第2のn側配線NW1間を接続している。なお、第2のn電極(第2の制御電極)NE2は、第2のn電極NE1と同様に、素子20側面上に設けられた接続電極CE2を介して第2のn側配線NW2に接続されている。
搭載基板11は、例えばSi、AlN、Mo、W、CuWなどの放熱性の高い材料からなる。絶縁層12及び絶縁保護膜ICは、例えばSiO2及びSi34などの絶縁材料からなる。p側配線PW及びn側配線群GNEは、例えばAu、Cu、Alなどの金属材料からなる。各配線は、低抵抗を有する金属材料から構成されていることが望ましい。
図2(a)は、発光装置10における配線構成を模式的に示す図である。なお、図の明確さのため、装置10のうち、隣接して並置された9つの素子20の部分(3行3列の部分)のみを示している。また、図中において、黒の丸印はp電極PEを示し、白抜きの丸印は第1のn電極NE1を、三角印は第2のn電極NE2を示している。また、各配線を実線で示している。
p側配線PWは、半導体発光素子20の各々のp電極PEに接続されている。p側配線PWは、装置10の共通配線として機能する。第1及び第2のn側配線NW1及びNW2は、互いに電気的に分離されている。また、第1及び第2のn側配線NW1及びNW2は、他の素子における第1及び第2のn側配線NW1及びNW2から電気的に分離されている。n側配線群NWの第1及び第2のn側配線NW1及びNW2は、装置10の個別配線として機能する。
半導体発光素子20の各々は、n側配線群GNWを介してn電極群GNEの第1及び第2のn電極NE1及びNE2へ電流を印加することによって、独立して発光駆動されることができる。また、第1及び第2のn電極NE1及びNE2への投入電流を制御することによって、素子20の第1のn電極NE1の近傍と第2のn電極NE2の近傍との間において、異なる輝度で光が放出される。
上記したように、n電極群GNEは、素子20の各々の発光駆動のみならず、素子20内における発光輝度を制御する。換言すれば、第1のn電極NE1及び第2のn電極NE2からなるn電極群GNEは、素子20の各々の導通及び非導通のみならず、導通状態における素子20の各々への投入電流量(輝度)を制御する制御電極群(第1及び第2の制御電極)として機能する。
例えば第1のn電極NE1の駆動電流を第2のn電極NE2の駆動電流よりも大きくすることで、第1のn電極NE1の近傍からは相対的に多くの光が取出され、第2のn電極NE2の近傍からは相対的に少量の光が取出される。また、第1及び第2の電極NE1及びNE2間においては徐々に輝度が低下する。従って、素子内において連続的に輝度を変化させることが可能となる。従って、例えば配光パターンを変化させる場合に、照射領域内において輝度がスムーズに変化する。また、第1及び第2のn電極NE1及びNE2のいずれかに駆動電流を印加しない場合、消灯領域の遷移もスムーズなものとなる。
なお、発光装置10を自動車用ヘッドライトの光源として用いる場合、発光領域EA(発光マトリクス)の長手方向LDが運転者から見た水平方向に対応する。すなわち、鉛直方向よりも水平方向に多くの素子を配列し、水平方向に長い発光領域EAを構成する。すなわち、半導体発光素子20の各々によって形成される発光マトリクスは長方形形状となる。
また、自動車用のヘッドライトとして用いる場合、遮光領域及び高輝度領域は水平方向に頻繁に遷移する場合が多い。従って、発光領域EAの長手方向LDに沿って輝度傾斜が形成されていることが望ましい。従って、発光装置10が自動車用ヘッドライトとして用いられる場合、本実施例のように、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、発光領域EA(マトリクス)の長手方向LDに垂直な方向に延在する線状電極として形成し、長手方向LDに沿った輝度傾斜を制御できることが好ましい。また、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、マトリクスの長手方向に並んで配置されており、また、大きな間隔で離間していることが好ましい。
図2(b)は、発光装置10における輝度分布の一例を示す図である。図の横軸は発光領域EAの長手方向LDに沿った素子の位置を示しており、図の縦軸は輝度を指名している。図の明確さのため、隣接して整列した3つの素子20A、20B及び20Cについて示している。なお、比較例として、n電極が1つのみである点を除いては発光装置10と同様の構造を有する発光装置100における輝度分布を用意した。比較例の発光装置100における輝度曲線を破線で、本実施例の発光装置10における輝度曲線を実線で示している。
図2(b)に示すように、発光装置100においては、素子内に輝度傾斜はほぼ形成されていない。また、素子間で輝度が急に変化している。一方、発光装置10においては、素子内においても輝度傾斜を付けることができ、また、素子間での輝度の差もほぼなくすことができた。従って、第1及び第2のn電極を設け、両n電極間の駆動電流を調節することによって、素子間において明確な輝度の差が発生せず、さらに素子内においても輝度の差を設けることが可能となる。
図3は、本実施例の変形例1に係る発光装置10Aの配線構成を模式的に示す図である。発光装置10Aは、配線構成、すなわちn側及びp側配線の接続構成を除いては、発光装置10と同様の構造を有している。なお、理解の容易さのため、また、図中において、黒の丸印はp電極PEを示し、白抜きの丸印は第1のn電極NE1を、三角印は第2のn電極NE2を示している。また、各配線を実線で示している。
具体的には、発光装置10Aにおいては、列方向すなわち発光領域EAの長手方向LDに沿って整列した素子20の各々は、そのp電極PEの各々が1つのp側配線PW1に接続されている。同様に、互いに電気的に分離された複数のp側配線(図中では3つのp側配線PW1、PW2及びPW3)が、素子マトリクスの行数分だけ設けられている。また、第1及び第2のn側配線NW1及びNW2は、行方向(発光領域EAの短手方向)に整列した素子20の各々における第1及び第2のn電極NE1及びNE2にそれぞれ接続されている。第1及び第2のn側配線NW1及びNW2の各々は互いに電気的に分離され、また、他の列における第1及び第2のn側配線NW1及びNW2から分離されている。
発光装置10Aは、半導体発光素子20の各々の点消灯がダイナミック駆動によって制御され得る構成を有している。すなわち、n側配線及びp側配線の交点となる素子20が導通状態となり、発光駆動される。発光装置10Aは、半導体発光素子10と同様に、素子20の各々が独立して発光する。なお、発光装置10は、スタティック駆動によって素子20の各々が独立して導通状態となる。従って、本変形例においては、発光装置の配線数を抑制することが可能となる。
なお、本実施例においては、n電極群GNEが2つのn電極からなる場合について説明したが、n電極群GNEは、3つ以上のn電極から構成されていてもよい。例えば、n電極群GNEが、第1及び第2のn電極(第2及び第3の電極)に加え、第3のn電極(第4の電極)から構成されていてもよい。n電極の個数が増えることによって、素子内における輝度の制御をより高い自由度で行うことが可能となる。すなわち、n電極群GNEは、互いに電気的に分離された複数のn電極から構成されていればよい。また、n側配線及びp側配線が互いに異なる階層で形成されている場合について説明したが、n側配線及びp側配線の配線構成は一例に過ぎない。
また、n電極が線状に形成されている場合について説明したが、n電極の形状はこれに限定されない。例えば、n電極のいずれかが屈曲した部分を有していてもよく、また、円形状を有する部分を有していてもよい。また、n電極の各々が発光領域の長手方向に沿って局在し、発光領域の長手方向に沿って輝度分布を変化させる場合について説明したが、n電極の形成位置はこれに限定されない。例えば、n電極の各々は発光領域の長手方向に沿って線状に設けられ、互いに短手方向に沿って離間していてもよい。このようにn電極を配置することによって、発光領域の短手方向(行方向)に輝度分布を変化させることが可能となる。また、n電極が列方向及び行方向に沿っておらず、斜めに形成されていてもよい。
図4(a)は、実施例2の発光装置15の上面を模式的に示す図である。また、図4(b)は、図4(a)のW−W線に沿った断面図であり、発光装置15の断面図である。発光装置15は、各素子におけるn電極群GNEの第1及び第2のn電極NE1及びNE2の構成を除いては、発光装置10と同様の構造を有している。
発光装置15は、その半導体発光素子30の各々が、素子30と搭載基板11との間においてp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24に接続された第1及び第2のn電極NE1及びNE2からなるn電極群GNEを有している。具体的には、半導体発光素子30の各々は、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24内に至る開口部を有している。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、当該開口部の底面から第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に至り、第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に接続されている。
半導体発光素子30の各々は、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24が露出するように形成された第1の穴H1を有している。本実施例においては、第1の穴H1は、発光領域EA(マトリクス)の長手方向に垂直な方向に並んで複数個設けられている。第1のn電極NE1は、第1の穴H1の各々の内部に設けられている。
半導体発光素子30の各々は、第1の穴H1から離間し、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24が露出するように形成された第2の穴H2を有している。本実施例においては、第2の穴H2は、発光領域EA(マトリクス)の長手方向に垂直な方向に並んで複数個設けられている。第2のn電極NE2は、第2の穴H2の各々の内部に設けられている。
第1及び第2のn電極NE1及びNE2の各々は、発光領域EAの長手方向LDに垂直な方向に沿ってそれぞれ整列した複数のビア電極VE1及びVE2からなる。なお、理解の容易さのため、ビア電極VE1は図4(a)における白抜きの丸印に対応し、ビア電極VE2は三角印に対応する。ビア電極VE1及びVE2の各々は、p型半導体層22側からp型半導体層22及び発光層23を貫通し、n型半導体層24に接続されている。また、ビア電極VE1及びVE2の各々は、第1及び第2のn側配線NW1及びNW2にそれぞれ接続されている。
本実施例においては、n電極がn型半導体層24の表面上ではなく、p型半導体層22側から形成されている。従って、n型半導体層24の表面全体を光取出し面として構成することが可能となる。具体的には、より高精細に制御可能な発光装置を形成することを考慮すると、素子単体のサイズは小さいことが好ましい。従って、電極など、光取出し面に発光層23からの光を遮断するものはないことが好ましい。従って、n電極がp型半導体層22側に形成されていることによって、n型半導体層の表面全体から光を放出することが可能となる。
なお、本実施例においては、ビア電極VE1及びVE2の各々が互いに整列して複数個形成される場合について説明したが、ビア電極は少なくとも1つずつ形成されていればよい。すなわち、第1及び第2の穴H1及びH2は、それぞれ1つのみ形成されており、第1及び第2のn電極NE1及びNE2がそれぞれ第1及び第2の穴H1及びH2の内部に設けられていてもよい。また、実施例1と同様に、第1及び第2のn電極は、発光領域EAの長手方向LDではなく、発光領域EAの長手方向LDに垂直な方向に沿って互いに離間して形成されていてもよい。
図4(c)は、本実施例の変形例に係る発光装置15Aの構造を示す断面図である。発光装置15Aは、素子の各々がその上面上に透光基板TLSを有する点を除いては、発光装置15と同様の構造を有している。発光装置15Aは、上面(n型半導体層24の搭載基板11とは反対側の主面上)に形成された透光基板TLSを有する半導体発光素子30A1、30B1及び30C1を有している。すなわち、素子30の各々における搭載基板11とは反対側の主面上には、発光層23からの放出光(例えば400乃至500nmの波長を有する青色光)に対して透光性を有する透光基板TLSが形成されている。
透光基板TLSは、例えばGaN、AlN、サファイア、SiC及びスピネルからなる。透光基板TLSは、素子の各々上に設けられ、素子間には設けられていない。すなわち、透光基板TLSは素子毎に分離されている。従って、素子からの放出光が素子間領域から他の素子上の領域に伝播すること(光のクロストーク)が抑制される。また、半導体構造層21の保護を強化することができる。なお、透光基板TLSは、例えば、透光基板TLSとなる成長用基板上に半導体構造層及び電極を形成して素子部を形成し、成長用基板を分離した上で当該素子部を電極側から支持基板に接合することによって形成することができる。本実施例においては、図4(b)及び(c)に示すように、素子上に透光基板TLSを有していてもよく、有していなくてもよい。
図5(a)は、実施例3の発光装置17の上面を模式的に示す図である。また、図5(b)は、図5(a)のX−X線に沿った断面図であり、発光装置17の断面図である。発光装置17は、各素子におけるn電極群GNEの第1及び第2のn電極NE1及びNE2の構成を除いては、発光装置10と同様の構造を有している。
発光装置17は、その半導体発光素子40の各々が、素子40の側面上においてn型半導体層24に接続された第1及び第2のn電極NE1及びNE2からなるn電極群GNEを有している。具体的には、p型半導体層22及び発光層23の側面と、n型半導体層24の側面の一部を覆うように絶縁保護膜ICが形成されている。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、絶縁保護膜IC上及びn型半導体層24の側面に形成されている。絶縁保護膜ICは、例えばSiO2などの絶縁材料からなる。
第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、n型半導体層24の側面に配置されている。具体的には、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、素子40の互いに対向する側面の一方及び他方上にそれぞれ形成されている。本実施例においては、第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、発光領域EAの長手方向に沿って互いに対向する素子40の側面の一方及び他方をそれぞれ覆うように形成されている。
第1及び第2のn側配線NW1及びNW2上におけるp側配線PWの表面上には、p側配線PW及び絶縁層12を貫通して第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に至る開口部が設けられている。第1及び第2のn電極NE1及びNE2は、それぞれ素子の側面から当該開口部を介して第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に至り、第1及び第2のn側配線NW1及びNW2に接続されている。
本実施例の半導体発光素子40では、その第1及び第2のn電極NE1及びNE2が素子側面に設けられているため、素子内の全体で単調に変化する輝度分布を実現することが可能となる。従って、理想的な輝度傾斜を付けることが可能となる。また、素子の側面全体を覆うようにn電極を形成するため、n電極とn型半導体層24との接触面積が大きい。従って、小さい接触抵抗で素子内に電流を印可することが可能となり、高発光効率な発光装置を提供することが可能となる。
なお、本実施例においては、第1及び第2のn電極が発光領域(発光マトリクス)の長手方向に沿って互いに対向する素子の側面上に形成される場合について説明したが、発光領域の短手方向に沿って互いに対向する素子の側面上に形成されていてもよい。また、4つの側面のそれぞれにお互い電気的に独立した4つのn電極を形成してもよい。また、例えば実施例2の発光装置15がダイナミック駆動によって素子の導通を制御するような配線構成を有していてもよい。
なお、上記においては、第1の導電型がp型の導電型であり、第2の導電型がp型とは反対の導電型のn型である場合について説明したが、第1の導電型がn型であり、第2の導電型がp型であっていてもよい。また、第1の導電型及び第2の導電型のいずれかが真性導電型であってもよい。すなわち、第1の半導体層及び第2の半導体層のいずれかが真性半導体層(i層)であってもよい。
また、上記においては、発光素子が上面視において矩形形状を有する場合について説明したが、発光素子の上面視における形状はこれに限定されない。例えば、半導体発光素子は、三角形や六角形の形状を有していてもよい。また、半導体発光素子の各々は、発光領域の暗部形成の抑制を考慮すると、平面充填形にて配列されていることが好ましい。また、半導体発光素子の各々は、上面視において菱形形状を有し、マトリクス状に並置されていてもよい。この場合、ロービーム時におけるカットオフラインを容易に実現することが可能となる。
上記した実施例においては、各々が独立して発光駆動され得る複数の発光素子が搭載された発光装置において、その素子内に互いに電気的に分離された複数のn電極が設けられている。従って、素子毎ではなく、素子内でも輝度を変化させることが可能となる。従って、配光パターンの変化時に遮光領域や高輝度領域を滑らかに変化させることができる。
10 発光装置
11 搭載基板
PW、PW1、PW11、PW12、PW13 p側配線
GNW n側配線群
NW1 第1のn側配線
NW2 第2のn側配線
20、30、40 半導体発光素子
21 半導体構造層
22 p型半導体層(第1の半導体層)
23 発光層
24 n型半導体層(第2の半導体層)
PE p電極(第1の電極)
GNE n電極群(制御電極群)
NE1 第1のn電極(第2の電極)
NE2 第2のn電極(第3の電極)

Claims (9)

  1. 基板と、
    基板上にマトリクス状に配置された複数の半導体発光素子と、を備え、
    前記複数の半導体発光素子の各々は、第1の導電型を有する第1の半導体層、発光層及び前記第1の導電型とは反対導電型の第2の半導体層が順に積層された構造を有する半導体構造層と、前記第1の半導体層に接続された第1の電極と、前記第2の半導体層に接続された第2の電極と、前記第2の電極とは互いに電気的に分離されかつ前記第2の半導体層に接続された第3の電極と、を含むことを特徴とする発光装置。
  2. 前記複数の半導体発光素子の各々は、前記基板に対して垂直な方向から見たときに矩形形状を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記マトリクスは長方形形状を有しており、
    前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記マトリクスの長手方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記第2の電極及び前記第3の電極は、その各々が前記矩形形状の前記複数の半導体発光素子の各々における向かい合う2つの辺に沿って配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の発光装置。
  5. 前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記第2の半導体層の前記基板側とは反対側の面上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記マトリクスの長手方向に垂直な方向に延在する線状電極であることを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記複数の半導体発光素子の各々は、前記第1の半導体層側から前記第1の半導体層及び前記発光層を貫通し、前記第2の半導体層が露出するように形成された第1の穴と、前記第1の穴から離間し、前記第1の半導体層側から前記第1の半導体層及び前記発光層を貫通し、前記第2の半導体層が露出するように形成された第2の穴と、を有し、
    前記第2の電極は前記第1の穴の内部に配置され、
    前記第3の電極は前記第2の穴の内部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記第1の穴は前記マトリクスの長手方向に垂直な方向に並んで複数個設けられ、前記第2の電極は前記第1の穴の各々の内部に設けられ、
    前記第2の穴は前記マトリクスの長手方向に垂直な方向に並んで複数個設けられ、前記第3の電極は前記第2の穴の各々の内部に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記第2の半導体層の側面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光装置。
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