以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における支出管理装置を含む、クレジットカードシステム1のシステム構成図である。
クレジットカードシステム1は、サーバ100、利用明細データベース110、加盟店データベース120、支出管理データベース130、ネットワーク140、加盟店端末150、会員端末160、スマートフォン170とを含んで構成される。サーバ100と、加盟店端末150と、会員端末160と、スマートフォン170とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続されている。さらに、サーバ100は、利用明細データベース110と、加盟店データベース120と、支出管理データベース130と相互に通信可能に接続されている。なお、本実施形態におけるクレジットカードシステム1は、本発明の支出管理システムを構成する。
加盟店端末150は、例えばコンピュータ装置によって実現され、加盟店における商品売買等のクレジットカード決済が行われた場合に、クレジットカード番号、利用日時、加盟店、加盟店コード、利用額などの決済データをサーバ100に送信する。加盟店端末150は、サーバ100から決済が承認された旨のデータを受信すると、伝票を発行する処理を行う。
会員端末160は、例えばコンピュータ装置によって実現され、会員が会員端末160を操作することにより、利用日時、加盟店、加盟店コード、加盟店業種コード、利用額、当月請求額などの利用明細をサーバ100と送受信する。
スマートフォン170は、会員端末160の一態様であり、会員がスマートフォン170を操作することにより、利用日時、加盟店、加盟店コード、加盟店業種コード、利用額、当月請求額などの利用明細をサーバ100と送受信する。
サーバ100は、例えばコンピュータ装置によって実現され、利用明細データベース110と、加盟店データベース120と、支出管理データベース130とを備える。
サーバ100は、ネットワーク140を介して加盟店端末150と相互に通信し、決済データを送受信する。受信した決済データは利用明細データベース110に格納し、決済データに基づいて種々の処理を行い、クレジットカードシステム1を統括制御する。
サーバ100は、ネットワーク140を介して会員端末160および/またはスマートフォン170と相互に通信し、利用明細を送受信する。利用明細は、主に利用明細データベース110に基づいて取得され、会員端末160および/またはスマートフォン170に送信される。一方、会員端末160および/またはスマートフォン170から受信した利用明細は、主に支出管理データベース130に格納される。
本実施形態におけるクレジットカードシステム1は、クレジットカード業務における決済データ処理と、支出管理における利用明細処理とを、サーバ100が実行する構成について説明した。しかし、別実施形態においては、クレジットカード業務における決済データ処理と、支出管理における利用明細処理とを、それぞれ別のサーバが実行する構成としてもよい。
図2は、本実施形態における、コンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2のコンピュータ装置は、サーバ100、加盟店端末150、会員端末160を実現する。
図2のコンピュータ装置は、CPU151、RAM152、ROM153、記憶部154、外部接続I/F155、ネットワークI/F156とを含んで構成される。さらに、各構成部はバス157を介して通信可能に接続されている。
CPU151は演算回路からなり、コンピュータ装置を統括制御する。RAM152は一時記憶領域であり、CPU151による演算実行時に用いられる。ROM153は記憶領域であり、種々のプログラムが記憶される。記憶部154は例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、CPU151の制御に基づいてデータの読取り/書込みがなされる。
外部接続I/F155は、コンピュータ装置に種々の機器を接続するためのものである。例えば、外部接続I/F155を介して、ディスプレイ、キーボード、マウス、外部記憶装置等を接続することができる。
ネットワークI/F156は、CPU151の制御に基づいてネットワーク140とコンピュータ装置とのデータの入出力を制御する。尚、ネットワークI/F156とネットワーク140との接続においては、有線による接続および無線による接続のいずれの形態であってもよい。
図3は、本実施形態における、スマートフォン170のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3のスマートフォン170は、プロセッサ171、タッチスクリーンディスプレイ172、通信部173、音声入出力部174、記憶部175、操作ボタン176、ネットワークI/F177とを含んで構成される。さらに、各構成部はプロセッサ171を介して通信可能に接続されている。
プロセッサ171は演算回路からなり、スマートフォンを統括制御する。
タッチスクリーンディスプレイ172は、サーバ100から送信される利用明細などを表示するとともに、ユーザによるタップなどの動作を通じて種々の入力を受付ける。ここで、タップとは主にタッチスクリーンディスプレイ172に対する操作のことをいい、ユーザがタップすることでタッチスクリーンディスプレイ172の所定領域の選択等を行うことができる。なお、タッチスクリーンディスプレイへのタップ動作は、マウスカーソルやスタイラスペン等による選択動作であってもよい。
通信部173は通話機能を担い、音声入出力部174から入力された音声を信号に変換し、および入力された信号を音声に変換してユーザに通話機能を提供する。
記憶部175は例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により構成され、プロセッサ171の制御に基づいてデータの読取り/書込みがなされる。記憶部175は、コンピュータ装置におけるRAM152のように、データを一次記憶する機能を有することもできる。
操作ボタン176は、ユーザの操作に応じてスマートフォンに種々の処理を実行させるためのものであり、例えばタッチスクリーンディスプレイ172に表示される画面の切替処理等をスマートフォンに実行させることができる。
ネットワークI/F177は、プロセッサ171の制御に基づいてネットワーク140とスマートフォンとのデータの入出力を制御する。尚、ネットワークI/F177とネットワーク140との接続においては、有線による接続および無線による接続のいずれの形態であってもよい。
図4は、本実施形態における、利用明細データベース110の一例を示す説明図である。
図4において、利用明細データベース110は、クレジットカード番号、利用日時、加盟店、加盟店コード、利用額、当月請求額、ポイント残高などの利用明細をテーブル形式で格納し、当該利用明細のデータは記憶部154または外部記憶装置に記憶される。クレジットカード番号はカード会員を特定するための識別情報として用いられ、クレジットカード番号ごとに利用明細が関連付けられる。
利用明細データベース110は利用日時フィールドを有し、ユーザがクレジットカードを利用して決済を行った日時が、クレジットカード番号ごとに関連付けられて記憶される。
利用明細データベース110は加盟店フィールドを有し、ユーザが決済を行った加盟店を「E百貨店」等の加盟店名によって特定することができる。さらに、利用明細データベース110は加盟店コードフィールドを有し、「171819」等の加盟店コードが、加盟店に関連付けられて記憶される。
利用明細データベース110は当月請求額フィールドを有し、所定期間におけるクレジットカード利用額の合計金額が、クレジットカード番号ごとに関連付けられて記憶される。
利用明細データベース110はポイント残高フィールドを有し、所定期間におけるクレジットカード利用に伴い付与されたポイント合計が、クレジットカード番号ごとに関連付けられて記憶される。
図5は、本実施形態における、加盟店データベース120の一例を示す説明図である。
図5において、加盟店データベース120は、加盟店テーブル121と、加盟店業種テーブル122とを備え、記憶部154または外部記憶装置に記憶される。
加盟店テーブル121は、クレジットカード加盟店の加盟店コードと、当該加盟店が属する業種を表す加盟店業種コードと、加盟店とがそれぞれ関連付けられてテーブル形式で記憶される。加盟店業種コードは、加盟店業種テーブル122に記憶されている加盟店業種コードに対応する。
加盟店業種テーブル122は、クレジットカード加盟店が属する業種を表す加盟店業種コードと、加盟店業種名とがそれぞれ関連付けられてテーブル形式で記憶される。
図6は、本実施形態における、支出管理データベース130の一例を示す説明図である。
本実施形態における支出管理データベース130は、サーバ100の記憶部154またはサーバ100に接続される外部記憶装置に記憶されるものとして説明するが、会員端末160および/またはスマートフォン170の記憶部に記憶されてもよい。
支出管理データベース130は、後述のカテゴリ付与(S200)によってカテゴリごとに振分けた利用明細を格納するデータベースである。図6において、支出管理データベース130は、クレジットカード番号、カテゴリコード、利用日時、加盟店、加盟店コード、利用額、各種フラグ、コメント、当月請求額、現金支出額、利用予定額などのデータをテーブル形式で格納する。クレジットカード番号はカード会員を特定するための識別情報として用いられ、クレジットカード番号ごとに利用明細が関連付けられる。また、カテゴリコードは付与されたカテゴリを特定するための識別情報として用いられ、当該カテゴリに振分られた利用明細が関連付けられる。
支出管理データベース130は、さらに各種フラグフィールドと、コメントフィールドと、利用予定額フィールドとを有し、スマートフォン170の入力部183から入力を受付けた種々の情報をデータとして記憶することができる。詳細な処理内容については後述する。
図7は、本実施形態におけるクレジットカードシステム1の機能ブロック図である。以下、図7を参照してクレジットカードシステム1の機能の概略について説明する。
データベース制御部181は利用明細データベース110と、加盟店データベース120と、支出管理データベース130と利用明細などの情報を書込みまたは読出す処理を実行する。
利用明細取得部182はクレジットカード番号に関連付けられた所定期間における利用明細をサーバ100から取得する。
入力部183はスマートフォン170への入力受付処理を実行する。本実施形態において、タッチスクリーンディスプレイ172が入力部183としての機能を担う。
カテゴリ入力受付部184は、利用明細に付与するカテゴリの入力受付処理を実行し、当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する。ここで、カテゴリとは、クレジットカード決済を行った加盟店業種、商品属性、用途など一定の基準に基づいて分類される区分のことをいい、例えば「服飾費」「交際費」「食費」などが例示される。
評価入力受付部185は、利用明細ごとの評価の入力受付処理を実行し、当該評価を記憶部175に記憶する。本実施形態における評価として、利用明細ごとにクレジットカード利用時の思い入れを記憶するためのコメントや、クレジットカード利用時の心象を示す画像を記録することができる。
リボ払い変更入力受付部186は、リボ払い決済方法への変更を入力受付する処理を実行する。ここで、「リボ払い」とはクレジットカード会員が予め指定した一定額を所定期間ごとに返済していく決済方法をいい、リボ払い変更入力受付部186への入力を受付けることにより、当該利用明細をリボ払いによる決済方法に変更することができる。
利用予定額入力受付部187は、所定期間におけるカテゴリごとの利用予定額の入力受付処理を実行する。ここで、利用予定額とはユーザが支出管理の目安とする任意の金額のことをいう。
収入額入力受付部188は、所定期間における収入額の入力受付処理を実行する。ここで、収入額とはユーザが得ることができる金額のことをいい、例えば月額の給与額などが例示される。
現金支出入力受付部189は、クレジットカード利用に依らない現金支出の入力受付処理を実行する。
利用明細特定部190は、利用明細ごとにカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する処理を実行する。さらに、カテゴリを付与された利用明細に対しては、カテゴリコードを参照することにより、カテゴリごとの利用明細を特定する処理を実行する。また、利用明細特定部190は、利用明細ごとに「トキメキフラグ」または「ムダフラグ」を付与する処理を実行する。各フラグを参照することにより、「トキメキフラグ」または「ムダフラグ」が付与された利用明細を特定する処理を実行する。
利用額算出部193は、利用明細から所定期間における利用額を呼出す処理を実行する。さらに利用明細特定部190によって特定された利用明細の利用額を合算することでカテゴリごとの利用額を算出する処理を実行する。同様に、利用明細特定部190によって特定された利用明細の利用額を合算することで「トキメキフラグ」または「ムダフラグ」を付与された利用額を算出する処理を実行する。
利用明細表示部192は、利用明細ごとにカテゴリの区分を明示した利用明細を表示する処理を実行する(利用明細画面230)。また、カテゴリごとの利用明細を表示する処理を実行するとともに(カテゴリ利用明細画面421)、評価入力受付部185が入力を受付けた評価を当該利用明細に関連付けて表示することができる(カテゴリ利用明細421)。
利用額表示部194は、利用額算出部193が呼出しまたは算出した利用額に基づいて種々の画面表示を実行する。本実施形態においては、利用額表示部194は、全利用額に占めるカテゴリごとの利用額の割合を示す割合グラフ画面410および利用額の推移を示す支出推移グラフ430などを表示することができる。
差額算出部195は、カテゴリごとの所定期間における利用額と利用予定額との差額を算出する処理を実行する。本実施形態においては、差額算出部195はサーバ100に含まれる構成としたが、スマートフォン170に含まれる構成であってもよい。差額算出部195は、所定のスマートフォン170からの要求に応じて、またはアラーム報知のタイミングでスマートフォン170のネットワークI/F177に差額を送信する処理を実行する。
報知部196は、差額算出部195から受信した差額を報知する処理を実行する。本実施形態においては、報知部196はタッチスクリーンディスプレイ172にアラーム報知511を表示することにより報知する処理を実行する(アラーム報知画面511)。
次に、本実施形態における要部であるクレジットカードシステム1の処理内容について、フローチャートおよび画面遷移図を参照して説明する。
図8は、本実施形態におけるクレジットカードシステム1のメイン処理を示すフローチャートである。図10は、本実施形態におけるタッチスクリーンディスプレイ172の画面遷移の一例である。
S100において、スマートフォン170はクレジットカードシステム1へのユーザ認証処理を実行する(S100)。ユーザ認証処理では、ログイン画面210が表示されているときに、ユーザが適切なIDおよびパスワードを入力することでクレジットカードシステム1のユーザ認証処理(S100)を実行する。なお、ユーザ認証処理は種々の公知技術が存在するため説明を割愛する。
ユーザが認証されると(S100)、表示部191はタッチスクリーンディスプレイ172に利用月選択画面220を表示する。本実施形態では、「2014年2月お支払い予定分」のように、各月ごとのクレジットカード利用分を選択可能な画面が表示される。利用月選択画面220が表示されているときに、ユーザが利用月をタップすると、表示部191は利用明細表示画面230に表示を切替える。
次に、カテゴリ付与処理(S200)について、図9に示されるカテゴリ付与処理サブルーチンの処理内容を示すフローチャートを参照して説明する。
S201において、利用明細取得部182は利用明細の取得処理を実行する。本実施形態ではスマートフォン170が利用明細取得部182を有し、利用明細取得部182はサーバ100に利用明細の取得要求を送信する。データベース制御部181は、利用明細の取得要求を受信すると、クレジットカード番号に関連付けられた所定期間における利用明細を利用明細データベース110から取得する。ここで、クレジットカード番号をS100で入力されたユーザIDから特定してもよい。
次に、データベース制御部181は、利用明細ごとの加盟店コードおよび加盟店業種コードを関連付ける処理を実行する(S202)。本実施例では、データベース制御部181は、利用明細データベース110および加盟店データベース120の加盟店コードを相互に参照することによりS202の処理を実行する。例えば、利用明細データベース110には、「利用日時:2014.1.29」「加盟店:E百貨店」「加盟店コード:171819」「利用額:¥15,000」の利用明細が記録されるレコードが含まれる(図4)。このとき、データベース制御部181は、加盟店データベース120を参照し、百貨店を示す加盟店業種コード「0123」を上記利用明細に関連付ける。データベース制御部181は、加盟店コードと加盟店業種コードを関連付けた利用明細を、利用明細取得部182に送信する。
利用明細取得部182が利用明細を受信すると、S203において、利用明細特定部190は、カテゴリテーブルを参照して利用明細ごとにカテゴリを付与する処理を実行する。
ここで、図11に示されるカテゴリテーブルについて説明する。本実施形態におけるカテゴリテーブルは、スマートフォン170の記憶部175に記憶され、利用明細特定部190が利用明細にカテゴリを付与する際に参照される。カテゴリテーブルはカテゴリと加盟店コードとを関連付ける第1カテゴリテーブル178と、カテゴリと加盟店業種コードとを関連付ける第2カテゴリテーブル179とから構成される。
第1カテゴリテーブル178では、「服飾費」「交際費」などのカテゴリの区分ごとにカテゴリコードと、アイコンと、加盟店コードとがそれぞれ対応付けられて記憶される。ここで、カテゴリコードは、カテゴリの区分を特定するためのコードである。また、アイコンはカテゴリの区分を明示するための画像データである。
同様に、第2カテゴリテーブル179では、「服飾費」「交際費」などのカテゴリの区分ごとにカテゴリコードと、アイコンと、加盟店業種コードとがそれぞれ対応付けられて記憶される。
再びS203に戻り、利用明細特定部190は、第1カテゴリテーブル178を参照する。利用明細特定部190は、加盟店コードからカテゴリを特定することができた場合(S204:Yes)、当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S205)。
一方、利用明細特定部190は、加盟店コードからカテゴリを特定することができなかった場合(S204:No)、次に第2カテゴリテーブル179を参照する(S206)。利用明細特定部190は、加盟店業種コードからカテゴリを特定することができた場合(S207:Yes)、当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S208)。
一方、利用明細特定部190は、加盟店業種コードからカテゴリを特定することができなかった場合(S207:No)、当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることなくS209に移行する。
利用明細特定部190が利用明細ごとにカテゴリを付与すると、利用明細表示部192は、利用明細ごとにカテゴリの区分を明示するためのアイコンが対応付けられた利用明細を表示することができる(利用明細画面230)。本実施形態における利用明細画面230では、当月利用額を示す領域の他、利用明細表示領域231と、支出管理ボタン232と、グラフ表示ボタン233などから構成される。利用明細表示領域231では、利用明細ごとにカテゴリの区分を明示するためのアイコンが対応付けられた利用明細が表示される。ユーザは、加盟店コードまたは加盟店業種コードから自動的に付与されたアイコンを参照することで、利用明細ごとにどのカテゴリに分類されるかを認識することができる。
続いて、S209において、カテゴリ入力受付部184は利用明細に付与するカテゴリ入力受付が行われたかを判定する。本実施例では、加盟店コードまたは加盟店業種コードから自動的にカテゴリを付与することが出来なかった利用明細に対して、ユーザが所望のカテゴリを付与することができる。あるいはまた、加盟店コードまたは加盟店業種コードから自動的にカテゴリを付与された利用明細に対して、ユーザが所望のカテゴリに変更することもできる。
カテゴリ入力受付部184がカテゴリの入力を受付けた場合(S209:Yes)、カテゴリ入力受付部184は当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S210)。
S209の処理について、図10のカテゴリ入力受付画面240を参照して説明する。利用明細表示領域231のいずれかの利用明細がタップされると、表示部191はカテゴリ入力受付画面240を表示する。
カテゴリ入力受付画面240は、当該利用明細に対応して表示される。本実施例では、「利用日:1月29日」「加盟店:E百貨店」「利用額:¥15,000」の利用明細に対応したカテゴリ入力受付画面240が表示される。本実施形態におけるカテゴリ入力受付画面240では、カテゴリ入力受付領域241と、カテゴリ追加ボタン242と、コメント入力受付領域243と、画像入力受付領域244などから構成される。
カテゴリ入力受付画面240において、カテゴリ入力受付部184は、カテゴリ入力受付領域241からのカテゴリの入力を受付ける。カテゴリの入力を受付けた場合(S209:Yes)、カテゴリ入力受付部184は当該利用明細にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S210)。例えば、カテゴリ入力受付画面240において、カテゴリ入力受付領域241で「服飾費」を示すアイコンがタップされた場合、カテゴリ入力受付部184は当該利用明細に服飾費に対応するカテゴリコード「01」を関連付ける。
S211において、カテゴリ入力受付部184はカテゴリコードと加盟店コードとの関連付けを第1カテゴリテーブル178に記憶する。これは、次回以降にカテゴリ付与(S200)処理が実行されたときに、同じ加盟店コードを有する利用明細に同じカテゴリを付与するための処理である。例えば、S211において、カテゴリ入力受付部184は第1カテゴリテーブル178の「服飾費」に対応する加盟店コードフィールドに、「E百貨店」を示す加盟店コード「171819」を記憶する。このように構成することで、次回以降に加盟店コード「171819」が関連付けられた利用明細には、自動的に「服飾費」カテゴリが付与されることになる。
次にS212において、評価入力受付部185は評価入力受付が行われたかを判定する。評価入力受付があったと判定された場合(S212:Yes)、評価入力受付部185は、利用明細ごとの評価を記憶部175に記憶する(S213)。一方、評価入力受付がなかったと判定された場合(S212:No)、S214に移行する。
図10のカテゴリ入力受付画面240を参照して説明すると、コメント入力受付領域243は利用明細ごとのコメントの入力を受付けることができる。例えば、クレジットカード利用時のユーザの思い入れなどをコメントとして記録することができる。同様に、画像入力受付領域244は利用明細ごとの画像の入力を受付ける。本実施形態においては、当該利用明細のクレジットカード利用に対して「トキメキ画像」または「ムダ画像」を選択入力することにより、当該クレジットカード利用時のユーザの心象を画像として記録することができる。
次にS214において、リボ払い変更入力受付部186はリボ払い変更入力受付が行われたかを判定する。リボ払い変更入力受付があったと判定された場合(S214:Yes)、リボ払い変更入力受付部186は利用明細ごとのリボ払い変更有無を記憶部175に記憶する(S215)。
図10のカテゴリ入力受付画面240を参照して説明する。リボ払い変更ボタン245は利用明細ごとのリボ払い変更の入力を受付けることができる。例えば、ユーザは、リボ払い変更ボタン245をタップすることで、当該利用明細の支払いをリボ払いに変更するための入力を行うことができる。
S214の処理が終了すると、ネットワークI/F177はS210、S213、S215で記憶部175に記憶された情報をサーバ100に送信しカテゴリ付与サブルーチンを終了する。
次に、支出管理処理(S300)について、図12に示される支出管理処理サブルーチンの処理内容を示すフローチャートを参照して説明する。
S301において、利用予定額入力受付部187は利用予定額の入力受付が行われたかを判定する。利用予定額の入力受付があったと判定された場合(S301:Yes)、利用予定額入力受付部187は、当該利用予定額に関連付けられるカテゴリを特定する(S302)。次いで利用予定額入力受付部187は、当該利用予定額と、S302で特定されたカテゴリとを関連付けて記憶部175に記憶する(S303)。
S301からS303の処理内容を、図13の利用予定額入力受付画面310を参照して説明する。利用明細画面230の支出管理ボタン232がタップされると、表示部191は利用予定額入力受付画面310を表示する。本実施形態における利用予定額入力受付画面310は、カテゴリ入力受付領域311と、利用予定額入力受付領域312と、収入額入力受付領域313などから構成される。
利用予定額入力受付部187は、カテゴリ入力受付領域311で受付けたカテゴリを特定する(S302)。次いで利用予定額入力受付部187は、利用予定額入力受付領域312で受付けた利用予定額を、S302で特定したカテゴリのカテゴリコードを関連付けて記憶部175に記憶する(S303)。
かかる構成によりユーザは、クレジットカード利用予定額を設定する際に、所望のカテゴリごとの利用予定額の設定を行うことができる。
次に、S304において、収入額入力受付部188は収入額の入力受付が行われたかを判定する。収入額の入力受付があったと判定された場合(S304:Yes)、収入額入力受付部188は、収入額を記憶部175に記憶する(S305)。
S304からS305の処理内容を、図13の利用予定額入力受付画面310を参照して説明すると、収入額入力受付部188は、収入額入力受付領域313で受付けた収入額を記憶部175に記憶する(S305)。
かかる構成によりユーザは、カテゴリごとのクレジットカード利用額と、収入とを比較を行うことができる。
次に、S306において、現金支出入力受付部189は現金支出の入力受付が行われたかを判定する。現金支出の入力受付があったと判定された場合(S306:Yes)、現金支出入力受付部189は、当該現金支出にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S307)。次いで現金支出入力受付部189は、当該現金支出とカテゴリとを関連付けて記憶部175に記憶する(S308)。
S306からS308の処理内容を、図13の現金支出入力受付画面320を参照して説明する。利用予定額入力受付画面310の現金支出入力ボタン314がタップされると、表示部191は現金支出入力受付画面320を表示する。本実施形態における現金支出入力受付画面320は、カテゴリ入力受付領域321と、現金支払額入力受付領域322と、コメント入力受付領域323と、画像入力受付領域324などから構成される。
現金支出入力受付部189は、カテゴリ入力受付領域321がカテゴリの入力を受付けた場合(S306:Yes)、現金支出入力受付部189は当該現金支出にカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与する(S307)。さらに現金支出入力受付部189は、現金支払額入力受付領域322で受付けた現金支出を、S307で付与したカテゴリと関連付けて記憶部175に記憶する(S308)。
かかる構成によりユーザは、クレジットカードの利用明細ごとだけではなく、現金支出額をカテゴリと関連付けて支出管理を行うことができる。
次に、S309において、評価入力受付部185は現金支出に対して評価入力受付が行われたかを判定する。評価入力受付があったと判定された場合(S309:Yes)、評価入力受付部185は、現金支出ごとの評価を記憶部175に記憶する(S310)。
現金支出入力受付画面320における評価の入力受付においても、現金支出ごとの評価としてコメントないし画像を、それぞれコメント入力受付領域323および画像入力受付領域324を介して入力受付を行うことができる。評価入力受付部185の処理はS212およびS213の処理内容と重複するため、以下の説明を割愛する。
現金支出入力受付処理が終了すると、ネットワークI/F177は、S303、S305、S308、S310で記憶部175に記憶された情報をサーバ100に送信し、支出管理(S300)のサブルーチンを終了する。
次に、グラフ表示処理(S400)について、図14に示されるグラフ表示処理サブルーチンの処理内容を示すフローチャートを参照して説明する。
S401において、入力部183はグラフ表示終了の入力受付があったかを判定する。グラフ表示終了の入力受付があったと判定された場合(S401:Yes)、グラフ表示処理(S400)の処理を終了する。一方、グラフ表示終了の入力受付がなかったと判定された場合(S401:No)、利用明細特定部190および利用額算出部193は、カテゴリごとの利用額を算出する(S402)。利用明細特定部190はカテゴリコードを参照しカテゴリごとの利用明細を特定する。次いで、利用額算出部193は特定されたカテゴリごとの利用明細の利用額を合算することによってカテゴリごとの利用額を算出する。さらに、このとき差額算出部195が算出するカテゴリごとの利用予定額と、カテゴリごとの利用額との差額を取得することができる。次いで利用額表示部194はカテゴリごとの利用額の割合を示すグラフをタッチスクリーンディスプレイ178に表示する(S403)。
S401からS403の処理内容を、図15の割合グラフ画面410を参照して説明する。利用明細画面230のグラフ表示ボタン233がタップされると、利用額表示部194はタッチスクリーンディスプレイ172に割合グラフ画面410を表示する。割合グラフ画面410は、割合グラフ411と、グラフ切替ボタン412などから構成される。本実施形態における割合グラフ411は、全利用額に占めるカテゴリごとの利用額の割合を円グラフ形式で示している。グラフの態様は円グラフに限定されず、全体に占めるカテゴリの割合を示すことが可能であれば、棒グラフなどの他の形式であってもよい。また、利用額表示部194は、割合グラフ411におけるカテゴリごとの利用額を示す領域にカテゴリの区分を明示するためのアイコンを付与することができる。
かかる構成によりユーザは、全利用額に占めるカテゴリごとの利用額の割合を瞬時に把握することができ、より詳細な支出管理を行うことができる。
次にS404において、入力部183はカテゴリの選択入力受付があったかを判定する。カテゴリの選択入力受付があったと判定された場合(S404:Yes)、利用明細表示部192は選択されたカテゴリの利用明細を表示する(S405)。
S404からS405の処理内容を、図15のカテゴリ利用明細画面420を参照して説明する。割合グラフ411におけるカテゴリの利用額を示す領域をタップすると、利用明細表示部192はカテゴリ利用明細421を表示する。利用明細表示部192はカテゴリ利用明細421において、カテゴリごとの利用予定額における、カテゴリごとの利用額の割合を表示する。あわせて、カテゴリごとの利用額と、カテゴリごとの利用予定額との差額を表示する。本実施形態では、カテゴリ利用明細421において、利用明細表示部192は、服飾費利用予定額の「20,000円」に対して、「服飾費お支払い予定額16,200円」の占める割合を棒グラフ形式で表示する。さらに、当該グラフの近傍に、服飾費利用予定額と服飾費お支払い予定額との差額について「服飾費の利用予定額まであと3,800円です」という表示がなされる。
さらに本実施形態におけるカテゴリ利用明細421では、利用明細表示部192は評価入力受付部185が入力を受付けた評価を利用明細に関連付けて表示することができる。例えば、「E百貨店」での利用明細に「トキメキ画像」を関連付けて表示し、当該クレジットカード利用についてはユーザの良い心象を得たことを明示することができる。
かかる構成によりユーザは、カテゴリごとの利用明細を瞬時に呼び出すことができ、より簡便な操作で支出管理を行うことができる。
次にS406において、入力部183はグラフ切替の入力受付があったかを判定する。グラフ切替の入力受付があったと判定された場合(S406:Yes)、利用額算出部193は、利用額の推移を呼出す(S407)。本実施形態においては、スマートフォン170の記憶部175に記憶された利用額の推移を呼出してもよいし、サーバ100のデータベース制御部181と相互に通信して支出管理データベース130から利用額の推移を呼出してもよい。次いで、S408において、利用額表示部194は利用額の推移を示すグラフを表示する。
S406からS408の処理内容を、図15の支出推移グラフ画面430を参照して説明する。割合グラフ画面410のグラフ切替ボタン412がタップされると、利用額表示部194は、タッチスクリーンディスプレイ172に支出推移グラフ画面430を表示する。支出推移グラフ画面430は、支出推移グラフ431と、グラフ切替ボタン432などから構成される。本実施形態における支出推移グラフ431は、利用額の推移を折れ線グラフ形式で示している。グラフの態様は折れ線グラフに限定されず、利用額の推移を示すことが可能であれば、棒グラフなどの他の形式であってもよい。また、本実施形態においては所定期間ごとの利用額の推移を示す態様について説明したが、利用額表示部194はカテゴリごとの利用額推移を表示する支出推移グラフ431を表示することもできる。
かかる構成によりユーザは、利用額の推移を瞬時に把握することができ、より詳細な支出管理を行うことができる。
次にS409において、入力部183はグラフ切替の入力受付があったかを判定する。グラフ切替の入力受付があったと判定された場合(S409:Yes)、利用明細特定部190および利用額算出部193は、「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」が付与された利用額を算出する。(S410)。利用明細特定部190は「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」を参照して利用明細を特定する。次いで、利用額算出部193は特定された利用明細の利用額を合算することによって「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」が付与された利用額を算出ことができる。次いで、S411において、利用額表示部194は全利用額に占める「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」が付与された利用額の割合を示す評価割合グラフ441を表示する。
S409からS411の処理内容を、図15の評価割合グラフ画面440を参照して説明する。支出推移グラフ画面430のグラフ切替ボタン432がタップされると、利用額表示部194は、タッチスクリーンディスプレイ172に評価割合グラフ画面440を表示する。評価割合グラフ画面440は、評価割合グラフ441と、グラフ切替ボタン442などから構成される。本実施形態における評価割合グラフ441は、全利用額に占める「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」が付与された利用額の割合を棒グラフ形式で示している。グラフの態様は棒グラフに限定されず、全体に占めるカテゴリの割合を示すことが可能であれば、円グラフなどの他の形式であってもよい。また、利用額表示部194は、評価割合グラフ441における「トキメキフラグ」および「ムダフラグ」が付与された利用額を示す領域にそれぞれの評価を明示するためのアイコンを付与することができる。
かかる構成によりユーザは、全利用額に占める評価が付与された利用額の割合を瞬時に把握することができる。そのためユーザの思い入れの強いクレジットカード利用による利用額の割合に基づいてより詳細な支出管理を行うことができる。
次いで、S412において、入力部183はグラフ切替の入力受付があったかを判定し、入力受付があったと判定された場合(S412:Yes)、再度S401に戻る。次いで、S401でグラフ表示終了の入力受付が行われたかを判定し、その後グラフ表示処理(S400)サブルーチンを終了する。
次に、アラーム報知処理(S500)について、図16に示されるアラーム報知サブルーチンの処理内容を示すフローチャートを参照して説明する。
S501において、差額算出部195はアラーム報知のタイミングであるかを判定する。アラーム報知のタイミングは、毎月のクレジットカード利用額確定日の10日前などの月次のタイミングが例示される。あるいはまた、カテゴリごとの利用額と利用予定額との差額を算出し(S502)、当該差額が所定額以内になったタイミングとすることもできる。
アラーム報知のタイミングであると判定された場合(S501)、差額算出部195はS502の処理を実行する。S502の処理において、差額算出部195はクレジットカード番号およびカテゴリコードに関連づけられた所定期間における利用額と利用予定額とを支出管理データベースから呼出す処理を実行する。次いで、差額算出部195は、利用額と利用予定額とに基づいてカテゴリごとの差額を算出する(S502)。
S503において、差額算出部195はネットワークI/F156,177を介して、スマートフォン170の報知部196に差額を送信する処理を実行する。次いで、報知部196はタッチスクリーンディスプレイ172の画面510にアラーム報知511を表示することにより報知処理を実行する。
本実施形態においては、サーバ100からスマートフォン170に対していわゆるプッシュ通知方式での報知が実行される。しかし、ユーザがスマートフォン170からの報知を認識できる方法であればプッシュ通知方式での報知に限られない。例えば電子メールによりユーザのメールアドレスに差額補報知する態様であってもよいし、サーバ100からスマートフォン170に音声信号を送信することにより、音声による報知を実行する態様であってもよい。さらに、本実施形態においては、サーバ100が差額算出部195を有する構成で説明したが、スマートフォン170に差額算出部195を有する構成であってもよい。
S501からS503の処理内容を、図17の画面510を参照して説明する。差額算出部195からの差額の報知を受信すると、報知部196は画面510にアラーム報知511を表示する。本実施形態においては、アラーム報知511は、差額と、カテゴリを明示するアイコン画像などから構成される。
かかる構成によりユーザは、カテゴリごとの利用予定額と利用額との差額を認識することができ、ユーザ自身が設定した利用予定額までの支出管理を行うことができる。
S503の処理が終了すると、再度S501でアラーム報知のタイミングかを判定し(S501)、その後アラーム報知(S500)サブルーチンを終了する。
次に、ポイント管理処理(S600)について、図18に示されるポイント管理処理サブルーチンの処理内容を示すフローチャートを参照して説明する。
S601において、データベース制御部181は景品ごとの獲得ポイントとポイント残高との差を算出する処理を実行する。ここで、「ポイント」とは、クレジットカードの利用額に対して一定の割合で付与される点数をいい、ユーザは獲得したポイント数に応じて種々の景品と交換することができる。
本実施形態では、データベース制御部181は、ポイントテーブル(図示なし)から景品交換に必要なポイント数である景品ごとの獲得ポイントを呼出す。さらに、データベース制御部181は、利用明細データベース110からクレジットカード番号に関連付けられたポイント残高を呼出す。次いで、データベース制御部181は、呼出した景品ごとの獲得ポイントとポイント残高との差を算出する処理を実行する(S601)。
S602において、データベース制御部181は、景品ごとの獲得ポイント、ポイント残高および算出したポイント差をスマートフォン170に送信する。次いで、スマートフォン170の表示部191は、景品ごとの獲得ポイント、ポイント残高および算出したポイント差をタッチスクリーンディスプレイ172に表示する。
S601からS602の処理内容を、図19の獲得ポイント表示画面610およびポイント差表示画面620を参照して説明する。利用月選択画面220のポイント管理ボタン220がタップされると、表示部191はポイント管理画面610を表示する。図19に示される通り、獲得ポイント表示画面610は、ポイント残高と、景品ごとの獲得ポイントと、ポイント差表示ボタン611とを含んで構成される。
獲得ポイント表示画面610において、ポイント差算出ボタン611がタップされると、表示部191はポイント差表示画面620を表示する。図19に示される通り、ポイント差表示画面620は、景品ごとにポイント差を表示するポイント差表示領域621を含んで構成される。
かかる構成によりユーザは、景品ごとの獲得ポイントとポイント残高との差を認識することができ、将来のクレジットカード利用の目安を認識することができる。
S602の処理が終了すると、ポイント管理(S600)サブルーチンを終了する。
以上説明した通り、本発明の支出管理装置を含むクレジットカードシステム1は、クレジットカードの利用明細ごとにカテゴリを付与し、利用明細をカテゴリごとに振分けるためのカテゴリ入力を受付ける。そして、それぞれのカテゴリごとの利用額を算出し支出管理のための諸態様で表示する。さらに、カテゴリごとの利用予定額と利用額との差額を算出し、所定のタイミングでユーザ端末を介して差額を報知する。これらの機能により、クレジットカードの支出管理をカテゴリごとに行うことができるようになり、ユーザに使い勝手の良いクレジットカードシステムを提供することが可能となる。
[実施形態2]
本発明における実施形態2として、ユーザが所望のカテゴリを追加する態様が考えられる。以下、図10を参照して実施形態2について説明する。
図10のカテゴリ入力受付画面240において、カテゴリ追加ボタン242をタップすると、表示部191はタッチスクリーンディスプレイ172にカテゴリ追加画面250を表示する。
図10に示される通り、本実施形態におけるカテゴリ追加画面250は、カテゴリを明示するアイコンの選択を受付ける領域と、当該アイコンに対応するカテゴリ名の入力を受付ける領域とから構成される。
カテゴリ追加画面250が表示されているときに、ユーザによるアイコンの選択を受付けると、記憶部175に新たなカテゴリが追加され、カテゴリ入力受付部184は追加された新たなカテゴリの入力を受付けることが可能となる。
かかる構成によりユーザは、ユーザ自身が設定したカテゴリを付与することで、よりユーザの目的に即した支出管理を行うことができる。
[実施形態3]
本発明における実施形態3として、カテゴリ入力受付部184が利用明細ごとに複数のカテゴリを付与する態様が考えられる。以下、図10を参照して実施形態3について説明する。
本実施形態においては、図10のカテゴリ入力受付画面240において、カテゴリ入力受付領域241に表示されるアイコンから2以上のアイコンを選択することができる。
カテゴリ入力受付部184は、当該利用明細に選択されたカテゴリのそれぞれのカテゴリコードを関連付けることによりカテゴリを付与することができる。
このとき、図10に示される利用明細表示領域261には、利用明細にカテゴリを明示する2以上のアイコンを表示することができる。例えば、本実施形態における利用明細表示領域261には、「利用店舗:A居酒屋」の利用明細に、「交際費」および「交際費」のカテゴリを明示するアイコンを表示することができる。
かかる構成によりユーザは、カテゴリごとの利用額をより確実に把握することにより、ユーザの目的に即した支出管理を行うことができる。
[実施形態4]
本発明における実施形態4として、利用額表示部194が収入額と利用額のそれぞれの推移を対比した収支推移をグラフ表示する態様が考えられる。以下、図15を参照して実施形態4について説明する。
図15の割合グラフ画面410において、グラフ切替ボタン412がタップされると、利用額表示部194はタッチスクリーンディスプレイ172に収支推移グラフ画面450を表示する。
図15に示される通り、本実施形態における収支推移グラフ画面450は、支出推移を示す折れ線グラフと、収入額の推移を示す折れ線グラフとを含む態様で収支推移グラフ451に表示される。
収入額入力受付部188は、利用予定額入力受付領域313で入力を受付けた収入額を記憶部175に記憶する(S305)。次いで、利用額算出部193は、記憶部175から利用額および収入額を呼出す処理を実行する。そして、利用額表示部194は、所定期間における利用額と、所定期間における収入額とを含む推移を収支推移グラフ451として表示することを実行する。
かかる構成によりユーザは、収入額と利用額とを対比したうえでそれぞれの推移を瞬時に把握することができ、より詳細な支出管理を行うことができる。
以上説明した実施形態は、情報処理装置上で実行されるコンピュータプログラムによるものであり、本発明はコンピュータプログラムによる形態を採ることができる。また、コンピュータプログラムはCD−ROM等のコンピュータ記憶媒体に格納され、当該コンピュータが記憶媒体を読取ることで実行することができるため、本発明はコンピュータ記憶媒体による形態を採ることができる。