JP2015175959A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材の外周面の温度を検知する温度センサの数を抑制できる定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置40は、定着ベルト47を加熱する加熱源41が、定着ベルト47の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体41a、41b、41cを有している。そして、定着装置40は、温度センサユニット52の複数のサーモパイル部54(54a〜54h)が、それぞれ定着ベルト47の外周面における複数の加熱体41a、41bにより加熱される複数の部分Qa〜Qhに対応して設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真の原理に基づく複写機やファクシミリ、LBPなどの画像形成装置の定着装置は、加熱された定着部材とこの定着部材に圧接する加圧部材との間にトナー像が転写された転写紙を通して、トナーを溶融するとともにこの転写紙に定着させる。
近年、スタートアップ時間の短縮および省エネルギー化などの要求により、定着装置の小型化、低熱容量化が進んでいる。さらに、印刷速度の高速化の要求もあるため、トナーに熱を搬送する定着ベルトは、ヒータの熱を高効率で伝達するために小型でかつ高耐久性を有することが求められている。
このため、定着ベルトが加圧ローラに連れ回りして回転駆動される、スタートアップ時間が短い定着装置(「クイックスタートアップ(QSU)方式の定着装置」とも言う)が提案されている。このQSU方式の定着装置は、定着ベルトを小径化し、定着ベルトの内部に熱源をレイアウトすることにより、熱効率及びスタートアップ時間を改善している。
QSU方式の定着装置で用いられる定着ベルトは、定着ベルトの外側面に接する加圧ローラの回転に連れ回り回転軸を中心として回転されることにより、ヒータの熱をニップ部へ搬送する。このためにQSU方式の定着装置では、例えば、強度に優れたステンレス(SUS)やニッケル、アルミニウム、銅などの金属材料が定着ベルトの基層の材料として用いられることが多い。
このような、基層に金属材料を使用した定着ベルトは、熱伝導率が大きいので、定着ベルトの厚さ方向への温度伝達が早くなる。そのため、定着装置に転写紙を通紙する際に、転写紙に接する定着ベルトの軸方向の中央部分(通紙部分)を目標温度に上昇させると、転写紙に接しない定着ベルトの軸方向の両端部分(非通紙部分)の温度がこの目標温度より高く上昇してしまうことがある。
このような現象に対し、特許文献1に開示している定着装置では、図10に示すように、加圧ローラ831が圧接された定着ベルト821の内側に面状発熱体822を配設している。この面状発熱体822は、図11に示すように、その主面上について概略として軸方向に3分割され、さらに周方向に2分割された6つの分割領域が形成されている。そして、周方向の2分割のうちの一方の分割領域の組の軸方向中央部に抵抗発熱層822b1が形成されている。また、周方向の2分割のうちの他方の分割領域の組の軸方向両端部にそれぞれ抵抗発熱層822b2、822b2が形成されている。これにより、抵抗発熱層822b1と抵抗発熱層822b2、822b2とを個別に制御することで、定着ベルトの幅方向の全体について目標温度に近づけている。
しかしながら、上述した定着装置では定着ベルト821の温度を適切に調整するために、定着ベルト821の外周面における抵抗発熱層822b1及び抵抗発熱層822b2に対応する部分の温度をそれぞれ検知する複数の温度センサ841、842が必要となる。そのため、それぞれ個別に制御される抵抗発熱層に応じた数の複数の温度センサが必要となるため、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、定着部材の外周面の温度を検知する温度センサの数を抑制できる定着装置を提供することを目的とする。また、この定着装置を備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載された発明は、上記課題を解決するために、円筒形状又は無端ベルト形状の定着部材と、前記定着部材に圧接される加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、を有し、加熱された前記定着部材と前記加圧部材との間に転写媒体を通して当該転写媒体上のトナーを溶融し定着させる定着装置であって、前記定着部材の外周面の温度を非接触で検知する複数の温度検知素子が設けられた温度センサユニットを有し、前記加熱手段が、前記定着部材の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体を有し、前記複数の温度検知素子のうちの少なくとも複数の一部が、それぞれ前記定着部材の外周面における前記複数の加熱体により加熱される複数の部分に対応して設けられていることを特徴とする定着装置である。
請求項1に記載された発明によれば、定着部材を加熱する加熱手段が、定着部材の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体を有している。そして、温度センサユニットの複数の温度検知素子のうちの少なくとも複数の一部が、それぞれ定着部材の外周面における複数の加熱体により加熱される複数の部分に対応して設けられている。このようにしたことから、温度センサユニットが有する複数の温度検知素子によって、定着部材の外周面における複数の加熱体によって加熱される複数の部分の温度を検知することができる。そのため、定着部材の外周面の温度を検知する温度センサの数を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 図1の定着装置の斜視図である。 図1の定着装置が備える定着ベルトと温度センサユニットとの位置関係を説明する図である。 図1の定着装置が備える定着ベルトの断面図である。 図1の定着装置が備える温度センサユニット、演算回路、異常監視回路及び制御部の接続関係を説明する図である。 図1の定着装置において、温度センサユニットによって定着ベルトの軸方向の全体にわたる部分について温度を検知する構成を説明する図である。 (a)は、温度センサユニットを定着ベルトに近づけて配置したときの温度検知範囲を模式的に示す断面図であり、(b)は、温度センサユニットを定着ベルトから遠ざけて配置したときの温度検知範囲を模式的に示す断面図である。 図1の定着装置の温度センサユニット及び演算回路の接続の変形例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの構成を説明する断面図である。 従来の定着装置の断面図である。 図10の定着装置が備える面状発熱体の平面図である。
(定着装置の実施形態)
以下に、本発明の一実施形態に係る定着装置について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態の定着装置は、後述する画像形成装置の一例であるプリンタに組み込まれ、転写媒体の一例である転写紙Pに形成されたトナー像を当該転写紙Pに定着させるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。図2は、図1の定着装置の斜視図である。図3は、図1の定着装置が備える定着ベルトと温度センサユニットとの位置関係を説明する図である。図4は、図1の定着装置が備える定着ベルトの断面図である。図5は、図1の定着装置が備える温度センサユニット、演算回路、異常監視回路及び制御部の接続関係を説明する図である。図6は、図1の定着装置において、温度センサユニットによって定着ベルトの軸方向の全体にわたる部分について温度を検知する構成を説明する図である。図7(a)は、温度センサユニットを定着ベルトに近づけて配置したときの温度検知範囲を模式的に示す断面図であり、(b)は、温度センサユニットを定着ベルトから遠ざけて配置したときの温度検知範囲を模式的に示す断面図である。図8は、図1の定着装置の温度センサユニット及び演算回路の接続の変形例を説明する図である。
図1、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る定着装置の一例である定着装置40は、加熱手段の一例である加熱源41と、反射部材42と、加圧部材の一例である加圧ローラ43と、固定部材45と、補強部材46と、を有している。また、定着装置40は、定着部材の一例である定着ベルト47と、カバー48と、温度検知部50と、制御部60と、を備えている。
加熱源41は、輻射熱による非接触での加熱を行うためのものであり、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどの加熱体41a、41b、41cを有している。本実施形態では加熱体41a、41b、41cはハロゲンヒータで構成されている。図3に示すように、中央部加熱体の一例である加熱体41aは、棒状に形成され、後述する定着ベルト47の軸方向(図3の左右方向)中央部に配置されている。端部加熱体の一例である加熱体41b、41cは、それぞれが棒状に形成され、それぞれ定着ベルト47の軸方向両端部に配置されている。加熱体41a、加熱体41b及び加熱体41cは、定着ベルト47の軸方向に並べて(即ち、位置をずらして)配置されている。また、加熱体41aと加熱体41b、41cとは定着ベルト47の周方向に位置をずらして配置されている。図3では、加熱体41a、41b、41cの配置が視認できるように、便宜的に定着ベルト47を透過して記載している。
加熱体41aと、加熱体41b、41cとは、後述する制御部60により互いに独立した加熱制御が行われる。また、加熱体41b、41cは、例えば、電気的に直列に接続されており、後述する制御部60により同一の加熱制御が行われる。
反射部材42は、加熱源41から輻射された熱線を、効率的に定着ベルト47の内面へ照射するためのものであり、反射率の大きいアルミニウムや銀などの金属材料で形成することが好ましい。本実施形態では、ステンレス上に、銀、および樹脂層を積層した複合材料を用いている。
加圧ローラ43は、定着ベルト47の外周面に当接する加圧回転体である。加圧ローラ43は、直径が20mm以上30mm以下程度である。加圧ローラ43は、金属製の円筒部材からなる芯金43a上に、連続気泡を有する発泡弾性層43b、離型層43cの順にそれぞれ積層された構造を有している。このような加圧ローラ43は定着ベルト47を介して固定部材45を押圧して定着ニップ部を形成する。なお、加圧ローラ43両端部の通紙領域外には定着ベルト47に接してこれを従動させるために、摩擦力確保を目的とした図示しないグリップ層が設けられている。
発泡弾性層43bは、連続気泡を有する発泡弾性体からなり断熱性に優れているために、ニップ部を加熱する際に必要な時間を短縮する効果が大きい。このような発泡弾性層43bは発泡シリコーンゴム(シリコーンエラストマー)を使用し、例えばシリコーンコンパウンドに発泡剤、架橋剤、連通化剤を練り、発泡加硫させて得ることができる。そして、本実施形態でも、このような方法によって形成されている。発泡弾性層43bは、上記のような発泡シリコーンゴムにおいて、発泡倍率が1.5以上3以下の範囲であれば、低熱容量と充分な強度とを確保できるので好ましい。本実施形態での発泡倍率は2.0である。
離型層43cは、耐熱性とトナーの付着防止とを考慮し、フッ素系樹脂等を用いる。例えば、このようなフッ素系樹脂としてはPFAやPTFEが一般的である。厚さは表面硬度が上がるのを抑えるために、0.1mm以下とすることが好ましい。本例における離型層はPFAから構成され、厚さは0.03mmである。
固定部材45は、加圧ローラ43との圧接によって定着ベルト47との間にニップ部を形成するためのものである。固定部材45は、金属材料からなる剛体部45aと、ゴム材料からなる弾性部45bと、剛体部45a及び弾性部45bを覆う図示しない潤滑シート等とで構成される。固定部材45の剛体部45aは、ニップ部での加圧に耐えうるように、高剛性の金属、セラミックなどで形成され、本実施形態では、ステンレスにより構成されている。固定部材45の弾性部45bは、加圧ローラ43側の面が加圧ローラ43の曲率にならうように凹状に形成されていて、高速化に対応できるように十分なニップ部幅が確保されるようになっている。
補強部材46は、ニップ部を形成する固定部材45を補強し支持するためのものであり、加圧ローラ43の加圧力による固定部材45の変形や変位を抑止している。補強部材46はこのような機能を満たすためにステンレスや鉄などの機械強度の大きい金属材料で形成することが望ましく、この例ではステンレスから構成されている。
定着ベルト47は、無端ベルト形状に形成されている。図4に示すように、定着ベルト47は、基層47aの内面に摺動層47bを、その外面に弾性層47c及び離型層47dを、公知の方法により形成している。また、必要に応じて、各層間にプライマー層を設けてもよい。定着部材として、無端ベルト形状の定着ベルト47以外にも、円筒形状に形成されたものであってもよい。
ここで、定着ベルト47の基層47aに求められる性能としては、定着ベルト47を構成したときの耐久性、柔軟性、及び、定着温度での使用に耐え得る耐熱性が挙げられ、弾性層47c、離型層47d等もこれら性能を満足するように形成する。
定着ベルト47の基層47aは、例えば、ニッケル(ニッケル合金含む)からなる層と銅(銅合金含む)からなる層が積層された無端ベルト形状の基材で構成されている。基層47aの厚さは、定着ベルト47を構成したときの要求される熱容量、強度の関係から、20μm以上200μm以下であることが好ましい。特に好ましい範囲は30μm以上50μm以下である。また、総膜厚の偏差は、狙いの値に対して、±10%以下であることが好ましい。
摺動層47bは、QSU方式の定着装置において、加圧部材との摺動抵抗を小さくする目的、および、黒色に着色するなど、熱源であるヒータによる加熱効率を向上する目的で形成され、厚さは5μm以上30μm以下であることが好ましい。
摺動層47bに使用される材料として、フッ素系樹脂、もしくは、これらの樹脂の混合物、耐熱性樹脂にこれらフッ素系樹脂を分散させたものが挙げられる。フッ素系樹脂としては四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、および、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などが挙げられる。また、波長3〜5μmの光線に対して、JISA1423の測定方法で放射率0.9以上であることが好ましく、色は黒であることが好ましい。
弾性層47cは、光沢むらのない均一な画像を得るために、ベルト表面に柔軟性を与える目的で形成され、ゴム硬度は5°以上50°以下(JIS−A)、厚さは50μm以上500μm以下であるが好ましい。また、弾性層47cは、定着温度における耐熱性からシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等から構成されることが好ましい。
弾性層47cを覆う離型層47dに使用される材料として、フッ素系樹脂、もしくは、これらの樹脂の混合物、耐熱性樹脂にこれらフッ素系樹脂を分散させたものが挙げられる。フッ素系樹脂としては四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、および、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などが挙げられる。
弾性層47cを上記のような材質からなる離型層47dにより被覆すると、シリコーンオイル等を使用しなくともトナー離型性が確保され、紙粉固着の防止が可能になる(オイルレス化といわれる)。
しかし、上記のような離型性を有する樹脂は、ゴム材料のような弾性を一般に有しないので、弾性層47c上に離型層47dを厚く形成するとベルト表面の柔軟性を損ない、形成される画像に光沢むらが発生してしまう。
離型性と柔軟性とを両立させるとともに、さらに耐久性を考慮すると、離型層47dの膜厚として4μm以上50μm以下とすることが好ましく、より好ましい範囲は5μm以上20μm以下である。本実施形態における離型層は7μm程度に設定されている。
カバー48は、例えば、合成樹脂や金属などからなり、定着ベルト47を覆うように配設されている。本実施形態においては、一例として、二枚の長方形平板を断面L字状となるように組み合わせて構成されている。カバー48は、定着ベルト47の外周面の一部を露出させる平面視矩形状の開口48aが設けられている。また、カバー48には、当該カバー48が、後述するプリンタ1に取り付けられたとき開口48aを開き、プリンタ1から取り外されたときに開口48aを閉じるように構成された遮蔽機構としての図示しないシャッター部が設けられている。
温度検知部50は、回路基板51と、1つの温度センサユニット52と、演算手段の一例である演算回路56と、接続切替手段の一例である接続切替回路57と、異常監視手段の一例である異常監視回路58と、を有している。
この温度検知部50は、定着装置40における温度検知部50を除く他の部位と取り付け及び取り外し可能に構成されている。つまり、温度検知部50は、加熱源41、加圧ローラ43、定着ベルト47及びカバー48等と切り離し可能に設けられている。温度検知部50は、例えば、後述するプリンタ1のフレームなどの構造体等に取り付けられている。
回路基板51は、周知のプリント基板であり、温度センサユニット52と、演算回路56、接続切替回路57及び異常監視回路58を構成する電子部品と、が実装されている。
温度センサユニット52は、複数の温度検知素子としてのサーモパイル部54が配列されたアレイ型サーモパイルで構成されている。温度センサユニット52は、図5に示すように、基準温度検知部53aが設けられた基準接点部53と、一方向に配列された8つのサーモパイル部54(54a〜54h)と、を有している。温度センサユニット52は、複数のサーモパイル部54が上記カバー48の開口48aを通じて定着ベルト47の外周面と対向しかつ複数のサーモパイル部54の配列方向が定着ベルト47の軸方向となるように配設されている。
温度センサユニット52は、複数のサーモパイル部54によって、図3に示す定着ベルト47の外周面における軸方向に並ぶ複数(8つ)の部分Qa〜Qhの温度を非接触で検知することができる。本実施形態では、複数のサーモパイル部54a〜54hが、それぞれ上記複数の部分Qa〜Qhに対応している。また、上記配列方向の一端(図中右側)から1つ内側に入ったサーモパイル部54gが、定着ベルト47の外周面における軸方向中央部の一部分(具体的には、定着ベルト47の外周面における加熱体41aにより加熱される部分の中央)の温度を検出する。また、上記配列方向の他端(図中左側)から1つ内側に入ったサーモパイル部54bが、定着ベルト47の外周面における軸方向一端部の他部分(具体的には、定着ベルト47の外周面における加熱体41bにより加熱される部分の中央)の温度を検出する。
演算回路56は、例えば、オペアンプなどの電子部品等で構成されている。演算回路56は、後述する接続切替回路57によって複数のサーモパイル部54のうちから選択された1つのサーモパイル部54が接続される。そして、演算回路56は、この1つのサーモパイル部54の出力と基準温度検知部53aの出力とを演算して、当該1つのサーモパイル部54が対応する定着ベルト47の外周面の部分の温度に応じた信号を制御部60に出力する。
接続切替回路57は、例えば、アナログスイッチなどの電子部品等で構成されている。接続切替回路57は、後述する制御部60からの制御信号に基づいて、複数のサーモパイル部54のうちの当該制御信号に示される1つのサーモパイル部54を演算回路56に接続する。
異常監視回路58は、例えば、オペアンプなどの電子部品等で構成されている。異常監視回路58は、演算回路56の出力信号と、定着ベルト47の外周面における許容上限温度(上限温度の一例)に対応する所定の基準電圧信号とを比較する。そして、異常監視回路58は、比較結果より定着ベルト47の外周面の温度が許容上限温度を超えたと判断したときに、異常を示す信号を制御部60に出力する。
制御部60は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを含む電子部品で構成されている。制御部60は、上述した加熱源41の加熱体41a、41b、41c(具体的には、これらに電力を供給する図示しない電力供給部)、演算回路56、接続切替回路57及び異常監視回路58と接続されている。
次に、定着装置40の動作について説明する。
定着装置40の定着動作において、制御部60は、加熱体41a、41b、41cに電力を供給して定着ベルト47を加熱する。これと並行して、制御部60は、接続切替回路57により複数のサーモパイル部54と演算回路56との接続を切り替えて、演算回路56の出力信号に基づき定着ベルト47の外周面の所定部分の温度を検出する。
具体的には、制御部60は、接続切替回路57により複数のサーモパイル部54g及びサーモパイル部54bを交互に演算回路56に接続して、定着ベルトの外周面の複数の部分Qg及び部分Qbの温度を検出する。これにより、簡易的に加熱体41aにより加熱される部分、及び、加熱体41bにより加熱される部分の温度を検知することができる。
または、制御部60は、接続切替回路57により複数のサーモパイル部54a〜54hの全てを順番に演算回路56に接続して、定着ベルト47の外周面の複数の部分Qa〜Qhの温度を検知するようにしてもよい。これにより、より精度よく加熱体41aにより加熱される部分、及び、加熱体41bにより加熱される部分の温度を検知することができる。
そして、制御部60は、温度検知結果をフィードバックして、各加熱体41a、41b、41cへの電力供給を制御し、検知した温度が所定の目標温度となるように定着ベルト47の加熱度合いを調整する。
また、制御部60は、異常監視回路58から異常を示す信号が出力されると、加熱体41a、41b、41cに電力供給を遮断する。制御部60は、遮断手段の一例である。
定着装置40は、加圧ローラ43が図示しない付勢機構により定着ベルト47側に付勢されて定着ベルト47との間にニップ部が形成される。また、加圧ローラ43が、図示しない駆動機構により回転駆動が開始される。これら動作により、加圧ローラ43との摩擦力によって定着ベルト47も従動回転する。
そして、定着装置40は、定着ベルト47の外周面の温度が所定の目標温度になると、定着ベルト47と加圧ローラ43との間に形成されたニップ部にトナー像が転写された転写紙Pを通して、トナーを溶融するとともにこの転写紙Pに画像Gとして定着させる。
また、定着装置40は、温度検知部50を後述するプリンタ1の構造体に取り付けたまま残し、プリンタ1から、定着装置40における温度検知部50を除く他の部位からなる構成部分を取り外すことができる。そして、プリンタ1に新しい当該構成部分を取り付けて、残した温度検知部50と組み合わせて、新しい定着装置40を構成できる。また、上記構成部分の取り外しに伴い、カバー48がプリンタ1から取り外されると、開口48aが図示しないシャッター部によって塞がれる。
本実施形態の定着装置40は、無端ベルト形状の定着ベルト47と、定着ベルト47に圧接される加圧ローラ43と、定着ベルト47を加熱する加熱源41と、を有している。定着装置40は、加熱された定着ベルト47と加圧ローラ43との間に転写紙Pを通して当該転写紙P上のトナーを溶融し定着させる。定着ベルト47の外周面の温度を非接触で検知する複数のサーモパイル部54が設けられた温度センサユニット52を有している。加熱源41が、定着ベルト47の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体41a、41b、41cを有している。そして、複数のサーモパイル部54(54a〜54h)が、それぞれ定着ベルト47の外周面における複数の加熱体41a、41bにより加熱される複数の部分Qa〜Qhに対応して設けられている。
また、複数の加熱体41a、41b、41cが、定着ベルト47の軸方向中央部に配置された1つの加熱体41aと、定着ベルト47の軸方向両端部にそれぞれ配置された一対の加熱体41b、41cと、の3つの加熱体である。一対の加熱体41b、41cが、同一の加熱制御をされる。複数のサーモパイル部54のうちの1つのサーモパイル部54gが、定着ベルト47の外周面における加熱体41aにより加熱される一部分Qgに対応して設けられている。そして、複数のサーモパイル部54のうちの他の1つのサーモパイル部54bが、定着ベルト47の外周面における1つの加熱体41bにより加熱される他部分Qbに対応して設けられている。
また、温度センサユニット52を含む温度検知部50が、定着ベルト47、加圧ローラ43及び加熱源41と切り離し可能に設けられている。
また、定着ベルト47を覆うとともに当該定着ベルト47の外周面の一部が露出される開口48aが設けられた、温度検知部50と切り離し可能なカバー48をさらに有している。温度検知部50の温度センサユニット52が、開口48aを通じて定着ベルト47の外周面の温度を検知するようにカバー48の外部に配設されている。そして、カバー48が、定着ベルト47とともに温度検知部50と切り離されたときに開口48aを塞ぐシャッター部を有している。
また、サーモパイル部54の出力について演算を行う1つの演算回路56と、演算回路56を複数のサーモパイル部54(54a〜54h)のうちから選択された1つと接続するように接続を切り替える接続切替回路57と、を有している。
また、演算回路56の演算結果に基づいて複数のサーモパイル部54によって検知された温度のうちの少なくとも1つが所定の許容上限温度を超えたことを検知する1つの異常監視回路58を有している。そして、異常監視回路58によって許容上限温度を超えたことが検知されたとき複数の加熱体41a、41b、41cに供給される電力を遮断する制御部60を有している。
以上より、本実施形態によれば、定着ベルト47を加熱する加熱源41が、定着ベルト47の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体41a、41b、41cを有している。そして、温度センサユニット52の複数のサーモパイル部54(54a〜54h)が、それぞれ定着ベルト47の外周面における複数の加熱体41a、41bにより加熱される複数の部分Qa〜Qhに対応して設けられている。このようにしたことから、1つの温度センサユニット52が有する複数のサーモパイル部54によって、定着ベルト47の外周面における複数の加熱体41a、41bによって加熱される複数の部分Qa〜Qhの温度を検知することができる。そのため、定着ベルト47の外周面の温度を検知する温度センサの数を抑制できる。
また、加熱源41が、定着ベルト47の軸方向中央部に配置された1つの加熱体41aと、定着ベルト47の軸方向両端部にそれぞれ配置された一対の加熱体41b、41cと、を有している。一対の加熱体41b、41cが、同一の加熱制御をされる。複数のサーモパイル部54のうちの1つのサーモパイル部54gが、定着ベルト47の外周面における加熱体41aにより加熱される一部分Qgに対応して設けられている。そして、複数のサーモパイル部54のうちの他の1つのサーモパイル部54bが、定着ベルト47の外周面における1つの加熱体41bにより加熱される他部分Qbに対応して設けられている。このようにしたことから、サーモパイル部54g及びサーモパイル部54bの出力に基づいて、加熱体41aにより加熱される部分Qg及び加熱体41bにより加熱される部分Qbの温度を検知することができる。また、加熱体41bと加熱体41cは同一の加熱制御をされるので、部分Qbの温度は加熱体41cにより加熱される部分の温度とみなすことができる。そのため、定着ベルト47の外周面の2つの部分Qg、Qbの温度検知によって、加熱体41aと加熱体41b、41cとを制御できるので、制御を簡易的にできる。
また、温度センサユニット52を含む温度検知部50が、定着ベルト47、加圧ローラ43及び加熱源41と切り離し可能に設けられている。このようにしたことから、上記定着装置40が後述するプリンタ1に組み込まれているとき、温度検知部50をプリンタ1に残し、定着ベルト47、加圧ローラ43及び加熱源41をプリンタ1から取り外すことができる。そして、新たな、定着ベルト47、加圧ローラ43及び加熱源41をプリンタ1に取り付けて、これらと温度検知部50とを組み合わせて新たな定着装置40を構成できる。そのため、例えば、定着ベルト47等の故障などにより、定着ベルト47等を交換する場合において、温度検知部50を再利用できるので、交換コストを低減できる。
また、定着ベルト47を覆うとともに当該定着ベルト47の外周面の一部が露出される開口48aが設けられた、温度検知部50と切り離し可能なカバー48をさらに有している。温度検知部50の温度センサユニット52が、開口48aを通じて定着ベルト47の外周面の温度を検知するようにカバー48の外部に配設されている。そして、カバー48が、定着ベルト47とともに温度検知部50と切り離されたときに開口48aを塞ぐシャッター部を有している。このようにしたことから、カバー48とともに定着ベルト47をプリンタ1から取り外す際に開口48aが開いたままだと取り外し作業者が高温の定着ベルト47に接触してしまうおそれがあるが、シャッター部により開口48aを塞ぐことで接触を防げる。そのため、より安全に定着ベルト47の取り外しができる。
また、サーモパイル部54の出力について演算を行う1つの演算回路56と、演算回路56を複数のサーモパイル部54(54a〜54h)のうちから選択された1つと接続するように接続を切り替える接続切替回路57と、を有している。このようにしたことから、複数のサーモパイル部54(54a〜54h)のそれぞれに対応する複数の演算回路56を設ける必要がなく、回路構成を簡素化することができ、製造コストを低減できる。
また、演算回路56の演算結果に基づいて複数のサーモパイル部54によって検知された温度のうちの少なくとも1つが所定の許容上限温度を超えたことを検知する1つの異常監視回路58を有している。そして、異常監視回路58によって許容上限温度を超えたことが検知されたとき複数の加熱体41a、41b、41cに供給される電力を遮断する制御部60を有している。このようにしたことから、定着ベルト47の外周面の温度が許容上限温度を超えたときに、加熱体41a、41b、41cによる加熱を停止することができ、安全性を高めることができる。また、演算回路56が1つであるので、この1つの演算回路56に対応する1つの異常監視回路58を設ければよく、そのため、演算回路56が複数ある構成に比べて、回路構成を簡素化することができ、製造コストを低減できる。
上述した実施形態では、図3に示すように、温度センサユニット52によって、定着ベルト47の外周面の軸方向の概ね半分にわたる部分について温度を検知する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、温度センサユニット52によって、定着ベルトの外周面の軸方向の全体にわたる部分について温度を検知する構成としてもよい。この構成では、例えば、加熱体41a、41b、41cが軸方向及び周方向に位置をずらして配置され、それぞれ独立した加熱制御をされる。そして、1つの温度センサユニット52によって、各加熱体41a、41b、41cにより加熱される部分の温度を検知することができる。但し、この構成では、温度センサユニット52と定着ベルト47との距離が離れてしまう。そのため、図7(a)に示す当該距離が近い場合に比べて、図7(b)に示す当該距離が遠い場合は、温度センサユニット52のサーモパイル部54による検知範囲が周方向にも広がる。これにより、定着ベルト47の表面で反射された当該定着ベルト47外の温度(赤外線)も検出することがあり、高精度の温度制御が必要でない構成に適している。図6では、加熱体41a、41b、41cの配置が視認できるように、便宜的に定着ベルト47を透過して記載している。
また、上述した実施形態では、温度検知部50をプリンタ1に残して、定着装置40における温度検知部50を除く他の部位と切り離し可能に構成されているものであったが、これに限定されるものではない。例えば、温度検知部50を含む定着装置40全体が後述するプリンタ1から取り外し可能な構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、カバー48の開口48aにシャッター部を設けた構成であったが、これに限定されるものではなく、シャッター部を設けない構成としてもよい。また、カバー48自体を設けない構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、接続切替回路57により複数のサーモパイル部54のうちの1つを演算回路56に接続する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、接続切替回路57を備えずに、図8に示すように、複数のサーモパイル部54のそれぞれに対応する複数の演算回路56を設けた構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、異常監視回路58を設けた構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタ1側で何らかの異常監視を行っている構成等においては、定着装置40に異常監視回路58を設けない構成であってもよい。
(画像形成装置の実施形態)
次に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの構成を説明する断面図である。
図9に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、画像形成手段の一例である画像形成部2と、上述した定着装置40と、を備えている。
画像形成部2は、転写紙Pにトナー像を形成する。画像形成部2は、給紙手段4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8と、転写手段10と、図示しない露光手段等を有している。
給紙手段4は、転写媒体の一例である転写紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された転写紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。 給紙コロ16によって送り出された転写紙Pはレジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正される。そして、転写紙Pは、感光体ドラム8の回転に同期するタイミングで、つまり、感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と転写紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングでレジストローラ対6により転写部位Nへ送られる。
感光体ドラム8周囲に、矢印で示す回転方向順に帯電ローラ18と、図示しない露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ローラ22aを備えた現像手段22と、転写手段10と、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段24等が配置されている。
帯電ローラ18と現像手段22の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
プリンタ1における画像形成動作は次のように行われる。
プリンタ1において、感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム8の回転により現像手段22へ移動し、ここでトナーが供給されて可視像化され、トナー像が形成される。感光体ドラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写部位Nに進入してきた転写紙P上に転写手段10による転写バイアス印加により転写される。
そして、トナー像を担持した転写紙Pは定着装置40へ向けて搬送され、定着装置40で定着された後、図示しない排紙トレイへ排出・スタックされる。
転写部位Nで転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング手段24に至り、このクリーニング手段24を通過する間にクリーニングブレード24aにより掻き落とされて清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
本実施形態のプリンタ1は、転写紙Pにトナー像を形成する画像形成部2と、転写紙Pにトナー像を定着させる上述した定着装置40と、を備えている。このようにしたことから、定着装置40において、1つの温度センサユニット52が有する複数のサーモパイル部54によって、定着ベルト47の外周面における複数の加熱体41a、41bによって加熱される複数の部分Qa〜Qhの温度を検知することができる。そのため、定着ベルト47の外周面の温度を検知する温度センサの数を抑制できる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の定着装置及び画像形成装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の定着装置及び画像形成装置を適宜改変することができる。このような改変によってもなお本発明の定着装置及び画像形成装置の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
1 プリンタ(画像形成装置の一例)
2 画像形成部(画像形成手段の一例)
40 定着装置(定着装置の一例)
41 加熱源(加熱手段の一例)
41a 加熱体(中央部加熱体の一例)
41b、41c 加熱体(端部加熱体の一例)
43 加圧ローラ(加圧部材の一例)
47 定着ベルト(定着部材の一例)
48 カバー(カバーの一例)
48a 開口(開口の一例)
50 温度検知部
52 温度センサユニット(温度センサユニットの一例)
54a〜54h サーモパイル部(温度検知素子の一例)
56 演算回路(演算手段の一例)
57 接続切替回路(接続切替手段の一例)
58 異常監視回路(異常監視手段の一例)
60 制御部(遮断手段の一例)
P 転写紙(転写媒体の一例)
Qa〜Qh 定着ベルトの外周面の部分
特開2011−164264号公報

Claims (7)

  1. 円筒形状又は無端ベルト形状の定着部材と、前記定着部材に圧接される加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、を有し、加熱された前記定着部材と前記加圧部材との間に転写媒体を通して当該転写媒体上のトナーを溶融し定着させる定着装置であって、
    前記定着部材の外周面の温度を非接触で検知する複数の温度検知素子が設けられた温度センサユニットを有し、
    前記加熱手段が、前記定着部材の軸方向に位置をずらして配置された複数の加熱体を有し、
    前記複数の温度検知素子のうちの少なくとも複数の一部が、それぞれ前記定着部材の外周面における前記複数の加熱体により加熱される複数の部分に対応して設けられている
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の加熱体が、前記定着部材の軸方向中央部に配置された1つの中央部加熱体と、前記定着部材の軸方向両端部にそれぞれ配置された一対の端部加熱体と、の3つの加熱体であり、
    前記一対の端部加熱体が、同一の加熱制御をされ、
    前記複数の温度検知素子のうちの1つが、前記定着部材の外周面における前記中央部加熱体により加熱される一部分に対応して設けられ、
    前記複数の温度検知素子のうちの他の1つが、前記定着部材の外周面における1つの前記端部加熱体により加熱される他部分に対応して設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度センサユニットが、前記定着部材、前記加圧部材及び前記加熱手段と切り離し可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材を覆うとともに当該定着部材の外周面の一部が露出される開口が設けられた、前記温度センサユニットと切り離し可能なカバーをさらに有し、
    前記温度センサユニットが、前記開口を通じて前記定着部材の外周面の温度を検知するように前記カバーの外部に配設され、
    前記カバーが前記定着部材とともに前記温度センサユニットと切り離されたときに前記開口を塞ぐ遮蔽機構を有していることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記温度検知素子の出力について演算を行う1つの演算手段と、
    前記演算手段を前記複数の温度検知素子のうちから選択された1つと接続するように接続を切り替える接続切替手段と、を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記演算手段の演算結果に基づいて前記複数の温度検知素子によって検知された前記温度のうちの少なくとも1つが所定の上限温度を超えたことを検知する1つの異常監視手段と、
    前記異常監視手段によって前記上限温度を超えたことが検知されたとき前記複数の加熱体に供給される電力を遮断する遮断手段と、をさらに有していることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 転写媒体にトナー像を形成する画像形成手段と、前記転写媒体にトナー像を定着させる定着装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記定着装置として、請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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