JP2015175777A - 放射性同位元素の精製装置、及び放射性同位元素の精製方法 - Google Patents

放射性同位元素の精製装置、及び放射性同位元素の精製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射性同位元素の精製効率を向上することができる放射性同位元素の精製装置、及び放射性同位元素の精製方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1は、バブリング捕集部3内の溶液を接続管4へ圧送させる溶液圧送部としての配管6を備えている。バブリング捕集部3にて放射性同位元素を捕集する場合は、加熱部2で気化した放射性同元素は、接続管4からバブリング捕集部3へ向けて流れる。これに対して、配管6は、溶液をバブリング捕集部3から接続管4へ向けて圧送させる。すなわち、配管6は、気化した放射性同位元素の流れとは反対方向へ向けて溶液を逆流させることができる。このように溶液を接続管4へ逆流させることによって、接続管4の管壁を容易に、且つ流し損ね無く洗浄することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性同位元素の精製装置、及び放射性同位元素の精製方法に関する。
例えば、病院等でのPET検査(ポジトロン断層撮影検査)等に使用される放射性同位元素(RI)は、放射性同位元素を含む物質を精製装置で精製することによって得られる。このような精製装置が、特許文献1に開示されている。特許文献1に示す精製装置は、混合物の中から放射性同位元素をカラムで吸着させ、当該カラムで吸着させた放射性同位元素を溶液に溶解させて回収している。
特開2013−113821号公報
ここで、放射性同位元素の精製装置として、気化性の放射性同位元素を加熱して気化させ、当該気化した放射性同位元素を含むガスを溶液中でバブリングさせることによって、放射性同位元素を捕集するものがある。加熱部とバブリング捕集部との間の接続管においては、バブリング捕集部の手前側でガスが冷却される場合がある。これによって、ガス中の放射性同位元素が接続管の管壁に析出し、精製効率が低下するという問題がある。また、ガス流路内に溶液を流すことによって、析出した放射性同位元素を洗浄して回収するという方法も考えられるものの、接続管の管壁の全面を洗浄することは困難であり、流し損ねる部分が生じる可能性がある。また、被爆を防止する観点から、作業者が手作業によって接続管内に溶液を流すことも困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、放射性同位元素の精製効率を向上することができる放射性同位元素の精製装置、及び放射性同位元素の精製方法を提供することを目的とする。
本発明に係る放射性同位元素の精製装置は、放射性同位元素を含む物質を加熱することによって、放射性同位元素を気化させる加熱部と、気化した放射性同位元素を溶液中でバブリングすることによって、放射性同位元素を捕集するバブリング捕集部と、加熱部とバブリング捕集部とを接続し、気化した放射性同位元素をバブリング捕集部へ供給可能な接続管と、バブリング捕集部内の溶液を接続管へ圧送させる溶液圧送部と、を備える。
本発明に係る放射性同位元素の精製装置は、バブリング捕集部内の溶液を接続管へ圧送させる溶液圧送部を備えている。バブリング捕集部にて放射性同位元素を捕集する場合は、加熱部で気化した放射性同元素は、接続管からバブリング捕集部へ向けて流れる。これに対して、溶液圧送部は、溶液をバブリング捕集部から接続管へ向けて圧送させる。すなわち、溶液圧送部は、気化した放射性同位元素の流れとは反対方向へ向けて溶液を逆流させることができる。このように溶液を接続管へ逆流させることによって、接続管の管壁を容易に、且つ流し損ね無く洗浄することができる。従って、逆流した溶液は、接続管の管壁に残存する放射性同位元素を効率よく回収することができる。以上によって、放射性同位元素の精製効率を向上することができる。
本発明に係る放射性同位元素の精製装置において、溶液圧送部は、バブリング捕集部にガスを供給することによって溶液を圧送してよい。これによって、接続管へ逆流させる際に用いられる溶液の量を減少させることができる。
本発明に係る放射性同位元素の精製装置において、バブリング捕集部には、気体を外部へ排出するための排出口と、排出口を開閉可能な弁と、が設けられていてよい。弁で排出口を閉じた状態でバブリング捕集部へガス又は溶液を供給すると、バブリング捕集部内の圧力が上昇し、溶液が接続管へ圧送される。これによって、簡単な構成で溶液を接続管へ圧送することが可能となる。
本発明に係る放射性同位元素の精製方法は、放射性同位元素を含む物質を加熱部で加熱することによって、放射性同位元素を気化させる加熱工程と、気化した放射性同位元素をバブリング捕集部の溶液中でバブリングすることによって、放射性同位元素を捕集するバブリング捕集工程と、バブリング捕集工程で放射性同位元素がバブリングされた溶液を回収する回収工程と、バブリング捕集部内に供給された溶液を、加熱部とバブリング捕集部とを接続する接続管へ圧送する溶液圧送工程と、を備えている。
本発明に係る放射性同位元素の精製方法によれば、上述の放射性同位元素の精製装置と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、放射性同位元素の精製効率を向上することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図2は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図3は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図4は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図5は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図6は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図7は、本発明の実施形態に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。 図8は、変形例に係る放射性同位元素の精製装置の構成を示す概念図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る放射性同位元素の精製装置について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る精製装置の概要を説明する。図1に示すように、精製装置1は、放射性同位元素を含む物質から、放射性同位元素を精製する装置である。精製された放射性同位元素は、例えば病院等のPET検査(陽電子断層撮影検査)等に使用される放射性同位元素標識化合物(RI化合物)である放射性薬剤(放射性医薬品を含む)の製造に用いられる。精製装置1は、加熱部2と、バブリング捕集部3と、接続管4と、配管6と、を備えている。なお、本実施形態では、精製対象となる物質(放射性同位元素を含む物質)として、加速器で発生した荷電粒子線を照射された固体ターゲットWを例示している。
加熱部2は、固体ターゲットWを加熱することによって、放射性同位元素を気化させる機能を有する。加熱部2は、内部に配置された固体ターゲットWを約200〜700℃に加熱することができ、固体ターゲットWに形成されていた放射性同位元素が蒸発してガス(図1においてRで示す)となる。なお、加熱部2の加熱によって気化することができる放射性同位元素として、ヨウ素、臭素などが挙げられる。加熱部2は、固体ターゲットWを設置する設置部7と、設置部7で気化した放射性同位元素を加熱部2の外部へ導く導出管8と、を内部に備えている。加熱部2が加熱を開始するときは、設置部7に荷電粒子線が照射された後の固体ターゲットWが設置される。加熱部2は、ヒータを作動させて設置部7内の温度を上げて放射性同位元素を気化させる。加熱部2は、加熱しながら設置部7及び導出管8にキャリアガス(例えば、窒素、酸素)を供給することで、気化した放射性同位元素を導出管8から加熱部2の外部へ導出する。
バブリング捕集部3は、気化した放射性同位元素を溶液中でバブリングすることによって、放射性同位元素を捕集する機能を有する。バブリング捕集部3は、放射性同位元素を捕集するための溶液を貯留する貯留部11と、貯留部11内の溶液に放射性同位元素を含むガスを導入してバブリングするバブリング部12と、貯留部11内のガスを排出する排出口14と、を備えている。貯留部11は、上下方向に延びる管状の容器である。ただし、貯留部11の形状は、溶液を貯留することができる限り特に限定されない。バブリング部12は、貯留部11の上端から貯留部11内へ導入され、貯留部11の底部へ向かって延びる配管によって構成されている。バブリング部12の下端部は貯留部11の底部から離間すると共に開口している。貯留部11に溶液が貯留された状態においては、バブリング部12の下端部は溶液に浸漬された状態となる。これによって、バブリング部12の上端側から導入されたガスは、バブリング部12の下端部から噴出されて溶液内に気泡として供給される。溶液は、気泡から放射性同位元素を捕集できるものであればよく、水酸化ナトリウム水溶液、蒸留水等が採用される。なお、バブリング部12の外周面と貯留部11の上端部との間の接続部分は、隙間なく密閉されている。排出口14は、貯留部11の上端部付近に接続された配管によって構成されている。なお、排出口14の一端部は貯留部11に接続され、他端部は図示されないガス回収部に接続されている。排出口14の他端部には、当該排出口14を開閉可能な弁が設けられている(図5参照)。
接続管4は、加熱部2とバブリング捕集部3とを接続し、気化した放射性同位元素をバブリング捕集部3へ供給可能な配管である。接続管4は、加熱部2の外部に設けられているため、加熱部2のヒータによる加熱が行われない部分である。本実施形態では、接続管4は、加熱部2の側端部から水平に延びる水平部4Aと、直角に屈曲する屈曲する屈曲部4Bと、屈曲部4Bから下方へ鉛直へ延びる鉛直部4Cと、を有する配管によって構成されている。なお、接続管4の水平部4Aの一端部は加熱部2の導出管8と接続されている。接続管4の鉛直部4Cの下端部は、バブリング部12の上端部と接続されている。接続管4の鉛直部4Cの下端部は、バブリング部12の径に合わせて、接続管4の他の部分に比して径が小さく形成されている。
配管6は、バブリング捕集部3内の溶液を接続管4へ圧送する溶液圧送部としての機能を有する。配管6は、バブリング捕集部3にガスを供給することによって溶液を接続管4へ圧送する。このとき供給されるガスは、不活性ガスであり、例えば窒素、ヘリウム等が採用される。また、本実施形態では、配管6は、バブリング捕集部3の貯留部11へ溶液を供給する溶液供給部としても機能する。なお、配管6は、排出口14を弁18(図5参照)で閉じた状態でバブリング捕集部3の貯留部11へ溶液を供給することで、バブリング捕集部3内の溶液を接続管4へ圧送することができる。また、配管6は、貯留部11の溶液を回収する溶液回収部としても機能する。配管6は、貯留部11の下端部に接続されている。配管6の一端部側の一部は、貯留部11の下端部から下方へ延びている。また、配管6の他端部は、ガスを供給するポンプ(不図示)等に接続され、溶液を供給するポンプ(不図示)等に接続され、溶液を回収する回収部(不図示)等に接続されている。なお、溶液を供給すると共に溶液を回収するための配管が、ガスを供給するための配管6と別途設けられていてもよい。また、溶液を供給する配管と溶液を回収する配管とが、別々の配管によって構成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1による精製方法について、図2〜図7を参照して説明する。
図2に示すように、精製装置1は、配管6を用いてバブリング捕集部3の貯留部11へ溶液SL1を供給する。これにより、貯留部11に溶液SL1が貯められた状態となる。次に、精製装置1は、放射性同位元素を含む固体ターゲットを加熱部2で加熱することによって、放射性同位元素を気化させる(加熱工程)。精製装置1は、キャリアガスG1によって気化した放射性同位元素を接続管4を介してバブリング捕集部3へ移送する。気化した放射性同位元素は、キャリアガスG1と共にバブリング部12の下端部から溶液SL1内へ供給される。放射性同位元素は、気泡として溶液SL1内を浮遊し、溶液SL1内へ溶け込む。溶液SL1内に溶け込まなかったガスG2は、排出口14から排出される。これによって、精製装置1は、気化した放射性同位元素をバブリング捕集部3の溶液SL1中でバブリングすることによって、放射性同位元素を捕集する(バブリング捕集工程)。バブリング捕集工程の終了後、図3に示すように、精製装置1は、バブリング捕集工程で放射性同位元素がバブリングされた溶液SL1を回収する(回収工程)。具体的には、溶液SL1は、配管6を介して、外部の回収部へ移送される。
図4に示すように、精製装置1は、配管6を用いてバブリング捕集部3の貯留部11へ洗浄用の溶液SL2を供給する。これにより、貯留部11に溶液SL2が貯められた状態となる。また、精製装置1は、接続管4側からガスG3を供給することで、ガスG3を溶液SL2内でバブリングする(貯留部洗浄工程)。これによって、貯留部11の下端部付近の管壁(図4において、太線で示した領域)が洗浄され、当該管壁に残存していた放射性同位元素が除去される。
次に、図5に示すように、精製装置1は、排出口14を弁18で閉鎖する。この状態で、精製装置1は、配管6を用いてバブリング捕集部3の貯留部11へ溶液SL2を追加で供給する。圧力バランスにより、溶液SL2は、バブリング部12を構成する配管内を逆流し、溶液SL2の液面が上昇する。これにより、精製装置1は、バブリング部12を構成する配管の上端部(また、接続管4の下端部の一部まで達してよい)へ溶液SL2を圧送することができる(第1の溶液圧送工程)。これによって、バブリング部12の管壁(図5において、太線で示した領域)が洗浄され、当該管壁に残存していた放射性同位元素が除去される。
次に、図6に示すように、精製装置1は、配管6を用いてバブリング捕集部3の貯留部11へ不活性ガスG5を供給する。不活性ガスG5は、貯留部11のバブリング部12よりも外周側の領域に貯まり、圧力によって、溶液SL2は、バブリング部12を構成する配管内を逆流し、溶液SL2の液面が上昇し接続管4の鉛直部4Cまで至る。これにより、精製装置1は、接続管4の鉛直部4Cへ溶液SL2を圧送することができる(第2の溶液圧送工程)。また、精製装置1が更に不活性ガスG5を供給することで、不活性ガスG5はバブリング部12を構成する配管内を気泡として上昇する。これによって、接続管4の鉛直部4Cにおいてバブリングが行われる。これによって、接続管4の鉛直部4Cの管壁(図6において、太線で示した領域)が洗浄され、当該管壁に残存していた放射性同位元素が除去される。なお、接続管4へ溶液SL2を圧送する場合、溶液SL2が加熱部2側へ向かわないように、溶液SL2の液面は鉛直部4Cの中途位置または、水平部4Aの手前で停止し、水平部4Aまで到達しないように調整される。以上のように、接続管4の洗浄後、図7に示すように、精製装置1は、残存した放射性同位元素を含む溶液SL2を回収する(回収工程)。具体的には、溶液SL2は、配管6を介して、外部の回収部へ移送される。
次に、本実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1、及び放射性同位元素の精製方法の作用・効果について説明する。
精製装置1の加熱部2とバブリング捕集部3との間の接続管4においては、バブリング捕集部3の手前側でキャリアガスが冷却される。これによって、キャリアガス中の放射性同位元素が接続管4の管壁に析出する。ここで、接続管4の管壁に残存した放射性同位元素を回収する方法として、接続管4の管壁に向けて(例えば、上側や横側から)溶液を流すことによって、残存した放射性同位元素を洗浄して回収するという方法が挙げられる。一例として、接続管4の屈曲部4Bに溶液を供給する供給部を設け、当該供給部から溶液を流すことで、鉛直部4Cの管壁に溶液を伝わせることで洗浄を行う構成が挙げられる。しかしながら、このような方法では、接続管4の鉛直部4Cの管壁の全周にわたり満遍なく溶液を伝わせることは困難であり、流し損ねる部分が生じる可能性がある。流し損ねが無いような供給部を採用した場合、供給部の構造が複雑化してしまうという問題がある。また、被爆を防止する観点から、作業者が手作業によって接続管内に溶液を流すことも困難である。
一方、実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1は、バブリング捕集部3内の溶液を接続管4へ圧送させる配管6を備えている。バブリング捕集部3にて放射性同位元素を捕集する場合は、加熱部2で気化した放射性同元素は、接続管4からバブリング捕集部3へ向けて流れる。これに対して、配管6は、溶液をバブリング捕集部3から接続管4へ向けて圧送させる。すなわち、配管6は、気化した放射性同位元素の流れとは反対方向へ向けて溶液を逆流させることができる。このように溶液を接続管4へ逆流させることによって、接続管4の管壁を容易に、且つ流し損ね無く洗浄することができる。具体的には、逆流した溶液の液面が、接続管4の鉛直部4C付近まで上昇することにより、接続管4のうち、当該液面よりも下側の領域全体が溶液で浸されることとなる。従って、逆流した溶液は、接続管4の管壁に残存する放射性同位元素を効率よく回収することができる。以上によって、放射性同位元素の精製効率を向上することができる。なお、本実施形態に係る放射性同位元素の精製方法によれば、上述の放射性同位元素の精製装置1と同様な作用・効果を得ることができる。
本実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1において、配管6は、バブリング捕集部3にガスを供給することによって溶液を圧送する。これによって、接続管4へ逆流させる際に用いられる溶液の量を減少させることができる。
本実施形態に係る放射性同位元素の精製装置1において、バブリング捕集部3には、気体を外部へ排出するための排出口14と、排出口14を開閉可能な弁18と、が設けられている。弁18で排出口14を閉じた状態でバブリング捕集部3へガス又は溶液を供給すると、バブリング捕集部3の貯留部11内の圧力が上昇し、溶液が接続管4へ圧送される。これによって、簡単な構成で溶液を接続管4へ圧送することが可能となる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、バブリング捕集部の構成は、上述の実施形態に示すような構成に限定されず、バブリングによって放射性同位元素を捕集することが出来るものであれば、どのような構成のものを採用してもよい。例えば、図8に示すように、バブリング捕集部23としてバイアル21を採用してもよい。バイアル21には図示されない加熱部に接続された管24が接続されている。加熱部で気化した放射性同位元素は、管24の先端からバイアル21中に貯留された溶液中でバブリングされて捕集される。管24は、加熱部とバブリング捕集部3とを接続する接続管として機能する。ここで、バイアル21には、供給管25が接続されている。供給管25は、バイアル21内へ不活性ガスG6を供給することができる。これによって、バイアル21中の溶液を管24で逆流させることができる。このとき、供給管25が溶液圧送部として機能することができる。
1…精製装置、2…加熱部、3…バブリング捕集部、4…接続管、6…配管(溶液圧送部)、14…排出口。

Claims (4)

  1. 放射性同位元素を含む物質を加熱することによって、前記放射性同位元素を気化させる加熱部と、
    気化した前記放射性同位元素を溶液中でバブリングすることによって、前記放射性同位元素を捕集するバブリング捕集部と、
    前記加熱部と前記バブリング捕集部とを接続し、気化した前記放射性同位元素を前記バブリング捕集部へ供給可能な接続管と、
    前記バブリング捕集部内の溶液を前記接続管へ圧送させる溶液圧送部と、を備える、放射性同位元素の精製装置。
  2. 前記溶液圧送部は、前記バブリング捕集部にガスを供給することによって前記溶液を圧送する、請求項1に記載の放射性同位元素の精製装置。
  3. 前記バブリング捕集部には、気体を外部へ排出するための排出口と、前記排出口を開閉可能な弁と、が設けられている請求項1又は2に記載の放射性同位元素の精製装置。
  4. 放射性同位元素を含む物質を加熱部で加熱することによって、前記放射性同位元素を気化させる加熱工程と、
    気化した前記放射性同位元素をバブリング捕集部の溶液中でバブリングすることによって、前記放射性同位元素を捕集するバブリング捕集工程と、
    前記バブリング捕集工程で前記放射性同位元素がバブリングされた溶液を回収する回収工程と、
    前記バブリング捕集部内に供給された溶液を、前記加熱部と前記バブリング捕集部とを接続する接続管へ圧送する溶液圧送工程と、を備える、放射性同位元素の精製方法。
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