JP6758065B2 - 放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 - Google Patents
放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6758065B2 JP6758065B2 JP2016069722A JP2016069722A JP6758065B2 JP 6758065 B2 JP6758065 B2 JP 6758065B2 JP 2016069722 A JP2016069722 A JP 2016069722A JP 2016069722 A JP2016069722 A JP 2016069722A JP 6758065 B2 JP6758065 B2 JP 6758065B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- gas treatment
- treatment container
- pipe
- switching valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
特許文献1、2には、放射性標識化合物の製造に用いられる製造装置について記載されている。
図1は実施形態に係る放射性標識化合物の製造装置100(以下、単に製造装置100)の模式図である。
図1に示すように、製造装置100は、非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する装置である。この製造装置100は、放射性標識化合物の合成が行われる合成部(反応容器101)と、合成部から排ガスが導入される排ガス処理容器130と、を備えている。排ガス処理容器130にはモレキュラーシーブス133が貯留されている。
本実施形態では、製造装置100のより具体的な構成の例を説明する。本実施形態でも、引き続き、図1を用いた説明を行う。
本体部131は、内部にモレキュラーシーブス133を貯留している。本体部131の内部空間における下部は、モレキュラーシーブス133を貯留する貯留領域134となっている。
本体部131の内部空間における上部は、モレキュラーシーブス133が貯留されていない非貯留領域135となっている。
なお、貯留領域134の高さ寸法の方が非貯留領域135の高さ寸法よりも大きくても良いし、貯留領域134の高さ寸法よりも非貯留領域135の高さ寸法の方が大きくても良い。
同様に、蓋部132の第2貫通孔132bには、中空管142が挿通されている。中空管142の一端(上端)は、排ガス処理容器130の外部(蓋部132よりも上側)に位置し、中空管142の他端(下端)は、排ガス処理容器130の内部(蓋部132よりも下側)に位置している。
中空管141には、当該中空管141を軸方向に貫通している貫通孔141aが形成されており、中空管142には、当該中空管142を軸方向に貫通している貫通孔142aが形成されている。
中空管141の外周面は、第1貫通孔132aの内周壁面に対して、直接、又は、図示しないシール材を介するなどして、気密に密着している。同様に、中空管142の外周面は、第2貫通孔132bの内周壁面に対して、気密に密着している。
すなわち、製造装置100は、排ガス処理容器130から排気を行う排気管を備え、排気管における排ガス処理容器130の外側の端部は大気開放している。
ここで、モレキュラーシーブス133は、吸着した物質を徐放的に放出する(徐放性を有する)ため、モレキュラーシーブス133の種類と量を適宜に調節することによって、モレキュラーシーブス133による吸着量とモレキュラーシーブス133からの放出量とのバランスを取ることができる。これにより、モレキュラーシーブス133を交換することなく排ガス処理容器130の使用可能な期間を長期間化することができ、例えば、半永久的に排ガス処理容器130を継続使用することも可能である。特に、標識前駆体化合物に導入される放射性同位元素の半減期が短い場合には、排ガスにける放射線濃度を十分に低減させた後で、排ガスを大気放出することが可能となる。
排ガス処理容器130からの排ガスにおける放射線濃度が所定のバックグラウンドレベル以下となるように、排ガス処理容器130には十分量のモレキュラーシーブス133が貯留されていることが好ましい。
導入管125の先端125aは、排ガス処理容器130内においてモレキュラーシーブス133を貯留している貯留領域134の底部に配置されている。
一方、排気管である中空管142における排ガス処理容器130の内側の端部(中空管142の下端)は、貯留領域134よりも上側に配置されている。中空管142の下端は、蓋部132の下面近傍に配置されていることが好ましい一例である。
このような構成により、反応容器101からの排ガスが排ガス処理容器130内に供給されてから、排ガス処理容器130から排気されるまでの期間の長さを十分に確保することができる。
より具体的には、導入管125は、例えば、フッ素樹脂等の樹脂チューブ、又は、内面にフッ素樹脂のコート層を有する樹脂チューブの先端部に鈍針を接続することにより構成することができ、この場合、導入管125の最先端は、鈍針の先端となる。好ましくは、この鈍針の先端が排ガス処理容器130の本体部131の底面上に配置されている。
なお、導入管125の外周面は、中空管141の貫通孔141aの内周壁面に対して、直接、又は、図示しないシール材を介するなどして、気密に密着している。
これにより、排ガス処理容器130の内部空間は、導入管125又は中空管142のみを介して外部空間と連通している。
上述の第1配管は、例えば、配管143と、当該第1配管の途中に設けられた第1捕集トラップ121と、配管144と、を含んで構成されている。
反応容器101及び第1捕集トラップ121は、例えば、蓋付きのバイアル(バイアル瓶)により構成されている。
配管143の一端部は、反応容器101の蓋を貫通して反応容器101の内部に導入されており、他端部は、第1捕集トラップ121の蓋を貫通して第1捕集トラップ121の内部に導入されている。
配管144の一端部は、第1捕集トラップ121の蓋を貫通して第1捕集トラップ121の内部に導入されており、他端部は、三方切替バルブ122の第1ポート122aに接続されている。
導入管125の一端部は、三方切替バルブ122の第2ポート122bに接続されている。
また、配管145の一端部は、三方切替バルブ122の第3ポート122cに接続されており、他端部は、真空ポンプ123の吸気側に接続されている。
そして、三方切替バルブ122は、第1ポート122aと第2ポート122bとを相互に連通させる状態と、第1ポート122aと第3ポート122cとを相互に連通させる状態と、に切り替わり可能に構成されている。
すなわち、三方切替バルブ122は、反応容器101と真空ポンプ123とを相互に連通させるとともに排ガス処理容器130側を遮断する第1状態と、反応容器101と排ガス処理容器130とを相互に連通させるとともに真空ポンプ123側を遮断する第2状態と、に切り替わり可能である。
よって、反応容器101内を減圧状態にするときには、反応容器101からの排ガスを、排ガス処理容器130を通さずに、真空ポンプ123及び第2捕集トラップ124を通る経路とする一方で、反応容器101内を減圧状態にしないときには、反応容器101からの排ガスを、排ガス処理容器130を通して排気する、といったことが可能となる。
第2捕集トラップ124は、例えば、蓋付きのバイアル(バイアル瓶)により構成されており、配管146を介して真空ポンプ123と接続されている。すなわち、配管146の一端部は、真空ポンプ123の排気側に接続されており、他端部は、第2捕集トラップ124の蓋を貫通して第2捕集トラップ124の内部に導入されている。
更に、排ガス処理部120は、第2捕集トラップ124の蓋を貫通している配管147を備えている。
排ガス処理容器130の内部空間は、中空管142を介して、常時、外部空間と連通しているため、反応容器101からの排気が排ガス処理容器130に導入されるのと並行して、中空管142を介して排ガス処理容器130からの排気が行われる。
また、第2捕集トラップ124は、第1捕集トラップ121と同様にバイアル等の空容器により構成されており、第1捕集トラップ121により捕集できなかった溶媒(水分を含む)等を捕集する機能を有する。よって、配管147を介して大気放出される排気中に含まれる溶媒等の量を低減することができる。
次に、主に図2を参照して第3の実施形態を説明する。本実施形態に係る製造装置100の基本構造(排ガス処理部120以外の部分)は、例えば、特許文献1に記載されている薬剤製造システムと同様であるが、以下、簡単に説明する。
本実施形態の場合、制御部150は、三方切替バルブ122だけでなく、製造装置100の他の構成要素についても動作制御を行う。製造装置100は、制御部150の制御下で製造装置100の各構成要素の動作制御を行うことにより、所定の放射性標識化合物の製造に必要な各工程を自動的に行って、当該所定の放射性標識化合物を自動的に製造することが可能に構成されている。より具体的には、モータ等の電気部品の動作制御を制御部150が行うことによって、所定の放射性標識化合物が自動的に製造される。
一例として、製造装置100には、複数の三方活栓62を直列に備える流路カートリッジ60が着脱可能に設けられている。この場合、キャビネット40の前面上部には、流路カートリッジ60の液溜61を保持するカートリッジ保持部(不図示)が設けられている。
なお、本発明は、この例に限らず、要求される機能を充足する限りにおいて、流路切り替えバルブとしては、三方活栓に代えて二方活栓を用いても良い。
キャビネット40内には、シリンジ63のプランジャをモータやバネなどで移動させるシリンジ駆動機構(不図示)が設けられており、シリンジ63からの液の排出やシリンジ63への液の吸入を自動的に行うことが可能となっている。
なお、製造装置100は、図示しないプラスチックチューブ等の流路構成部材を含んでおり、三方活栓62、陰イオン交換カラム10、入出力ポートなどに対して、適宜に流路構成部材が接続されることにより、流路が構成されている。
プラスチックチューブ等により構成された流路に設けられたバルブ類の動作も制御部150によって自動制御されるようになっていることが好ましい。
カラム管82は、相対的に大径に形成されている上側部分と、相対的に細径に形成されている下側部分と、を含んで構成されている。製造装置100は、カラム管82の上側部分の下部を保持する保持部84を備えている。
本実施形態では、第3の実施形態で説明した製造装置100を用い、放射性同位元素である18Fを原料として、放射性標識化合物の一種である2−[18F]フルオロ−2−デオキシ−D−グルコース(以下、FDGという)を製造する方法について説明する。
これら12個の三方活栓62の各々は、図2において、アルファベットが内側に記載された丸で示されている。以下の説明では、各三方活栓62を特定するために、丸内に記載されているアルファベット(a〜l)で各三方活栓62を呼称する場合がある。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から4番目の三方活栓62(d)は、陰イオン交換カラム10を介して、上から11番目の三方活栓62(k)に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から5番目の三方活栓62(e)は、ガス供給部105に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から7番目の三方活栓62(g)は、医薬品原料回収部110が備えるカラム管82に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、上から10番目の三方活栓62(j)は、昇降装置を備えた反応容器101に接続されている。
流路カートリッジ60の三方活栓62のうち、最下位置の三方活栓62(l)は、ターゲット水回収バイアル102と廃液トラップバイアル103に接続されている。
このうち最上位置のカラムであるカラム管82は、イオン遅滞樹脂が充填されていてH+を吸着するH+トラップである。
上から2番目のカラムである捕集器具21は、脂溶性化合物を化学的に吸着するC18逆相カラムである。
上から3番目のカラムである捕集器具22及び上から4番目のカラムである捕集器具23の各々は、アルミナベースの充填剤が充填されていて、未反応の18Fを静電的に吸着する。
なお、上述のように、カラム管82は、三方活栓81を介して捕集器具21に接続されている。また、捕集器具23は、フィルタ83を介して、医薬品原料回収バイアル104に接続されている。
また、排ガス処理容器130中に貯留されているモレキュラーシーブス133の量は、特に限定されないが、例えば、250g以上であることが好ましく、500g以上であることが更に好ましい。
また、モレキュラーシーブス133がペレットタイプであることにより、排ガス中の非吸着物質(放射性物質を含む)をモレキュラーシーブス133が吸着した状態における排ガス処理容器130の圧損の増大を抑制でき、また、モレキュラーシーブス133の取り扱い性が良好となる。
これにより、陰イオン交換カラム10に含まれる微量の不純物を除去する。さらにガス供給部105から供給されるヘリウムガスを三方活栓62(a)、(b)、(c)、(d)、陰イオン交換カラム10、三方活栓62(k)、(l)、廃液トラップバイアル103を経由して排ガス処理部120に排気する。
この第1蒸散工程の際には、溶媒等は排ガス処理部120に排出される。すなわち、制御部150の制御下で、三方切替バルブ122が、反応容器101と真空ポンプ123とを相互に連通させるとともに排ガス処理容器130側を遮断する第1状態に切り替わるとともに、真空ポンプ123が稼働する。これにより、反応容器101からの溶媒等は、配管143を通じて、第1捕集トラップ121に捕集される。
このように、制御部150は、反応容器101に標識前駆体化合物を導入するタイミングで、三方切替バルブ122を第1状態から第2状態に切り替える制御が可能である。ここで、三方切替バルブ122を第1状態から第2状態に切り替える際に、真空ポンプ123の稼働は停止させなくてもよいし、停止させてもよい。
なお、反応容器101からの排ガスが本体部131内に導入されるのと並行して、本体部131の上端部の排ガスは、中空管142を介して排ガス処理容器130の外部に排気される。
次に、加熱器111により反応容器101が加熱されることにより、反応容器101中の水分と溶媒の蒸散が行われる(第2蒸散工程が行われる)。
したがって、第2蒸散工程中も、第1蒸散工程中と同様に、反応容器101からの排ガスは、配管143、第1捕集トラップ121、配管144、三方切替バルブ122、配管145、真空ポンプ123、配管146、第2捕集トラップ124及び配管147をこの順に介して排気される。
次に、三方活栓62(f)に接続されているシリンジ63から塩酸が吐出され、三方活栓(f)、(g)、(h)、(i)、(j)を介して反応容器101に導入される。なお、この塩酸は、ガス供給部105から三方活栓62(e)に導入されるヘリウムガスによって、全量が反応容器101に送られる。
このように反応容器101に塩酸が導入される工程中は、原料を含むアセトニトリル溶液が反応容器101に導入される工程中と同様に、反応容器101からの排ガスは、配管143、第1捕集トラップ121、配管144、三方切替バルブ122、導入管125を介して、排ガス処理容器130の本体部131に導入される。
このとき、反応液は、保持部84、カラム管82、三方活栓81、捕集器具21、捕集器具22、捕集器具23、フィルタ83をこの順に通過する。これにより、中和・精製された医薬品原料が、医薬品原料回収バイアル104に回収される。
ここで、モレキュラーシーブス133は、徐放性を有する一方で、18Fの半減期は約110分と短いため、放射性物質がモレキュラーシーブス133に吸着された後、モレキュラーシーブス133から放出されて、更に排ガス処理容器130から外部に排出されるまでの間に、十分に排ガスの放射線濃度を低減させることが可能である。
なお、反応容器101からの排ガスが排ガス処理容器130に導入されてから該排ガス処理容器130の外部に排出されるまでの期間の長さが、標識前駆体化合物に導入される放射性同位元素である18Fの半減期よりも長くなるように、排ガス処理容器130の容積、排ガス処理容器130への排ガスの導入量(導入レート)及び本体部131内における導入管125の先端125aの位置が設定されている。
更には、非放射性の標識前駆体化合物に導入される放射性同位元素は18Fであり、反応容器101からの排ガスを排ガス処理容器130内に滞留させる工程の後、排ガス処理容器130内のガスを大気放出する工程を更に備える。
また、モレキュラーシーブス133を交換することなく数年間使用し続けたところ、製造装置100からのリークが発生していない限りにおいて、中空管(排気管)142からの排気における放射線濃度は、継続的にバックグラウンドレベルに維持することができた。放射線濃度がバックグラウンドレベルを超えた場合には、(a)三方切替バルブ122または三方切替バルブ122の継手部分からのリークの可能性、(b)導入管125または導入管125の継手部分からのリークの可能性、または、(c)配管144または配管144の継手部分からのリークの可能性があることが分かる。よって、中空管142からの排気における放射線濃度のモニタリングにより、上記(a)〜(c)のいずれかの箇所からのリークの有無を判別することが可能である。
例えば、特許文献4に記載の放射性薬液合成装置の反応バイアル16に接続されたラインL9の代わりに、上述の配管143、第1捕集トラップ121、配管144、三方切替バルブ122、配管145、真空ポンプ123、配管146、第2捕集トラップ124、配管147、導入管125、排ガス処理容器130、中空管141及び中空管142を反応バイアル16に接続することができる。
(1)非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置であって、前記放射性標識化合物の合成が行われる合成部と、前記合成部から排ガスが導入される排ガス処理容器と、を備え、前記排ガス処理容器にはモレキュラーシーブスが貯留されている放射性標識化合物の製造装置。
(2)前記排ガス処理容器から排気を行う排気管を備え、前記排気管における前記排ガス処理容器の外側の端部は大気開放している(1)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(3)前記合成部側から前記排ガス処理容器内に前記排ガスを導入させる導入管を備え、前記導入管の先端は、前記排ガス処理容器内において前記モレキュラーシーブスを貯留している貯留領域の底部に配置され、前記排気管における前記排ガス処理容器の内側の端部は、前記貯留領域よりも上側に配置されている(2)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(4)前記合成部を減圧状態にする真空ポンプと、三方切替バルブと、前記合成部と前記三方切替バルブとを相互に接続している第1配管と、前記三方切替バルブと前記真空ポンプとを相互に接続している第2配管と、前記三方切替バルブと前記排ガス処理容器とを相互に接続していて、前記合成部側から前記排ガス処理容器内に前記排ガスを導入させる導入管と、を更に備え、前記三方切替バルブは、前記合成部と前記真空ポンプとを相互に連通させるとともに前記排ガス処理容器側を遮断する第1状態と、前記合成部と前記排ガス処理容器とを相互に連通させるとともに前記真空ポンプ側を遮断する第2状態と、に切り替わり可能である(1)から(3)のいずれか一項に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(5)前記三方切替バルブの動作制御を行う制御部を更に備え、前記制御部は、前記合成部に前記標識前駆体化合物を導入するタイミングで、前記三方切替バルブを前記第1状態から前記第2状態に切り替える制御が可能である(4)に記載の放射性標識化合物の製造装置。
(6)非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造方法であって、前記放射性標識化合物の合成が行われる合成部からの排ガスを、モレキュラーシーブスが貯留されている排ガス処理容器に導入し、当該排ガス処理容器内に滞留させる工程と、を備える放射性標識化合物の製造方法。
(7)前記放射性同位元素は18F又は11Cであり、前記滞留させる工程の後、前記排ガス処理容器内のガスを大気放出する工程を更に備える(6)に記載の放射性標識化合物の製造方法。
21、22、23 捕集器具
40 キャビネット
60 流路カートリッジ
61 液溜
62 三方活栓
63 シリンジ
81 三方活栓
82 カラム管
83 フィルタ
84 保持部
85 流路構成部材
100 放射性標識化合物の製造装置
101 反応容器(合成部)
102 ターゲット水回収バイアル
103 廃液トラップバイアル
104 医薬品原料回収バイアル
105 ガス供給部
107 ターゲット回収液供給部
108 反応部
110 医薬品原料回収部
111 加熱器
120 排ガス処理部
121 第1捕集トラップ
122 三方切替バルブ
122a 第1ポート
122b 第2ポート
122c 第3ポート
123 真空ポンプ
124 第2捕集トラップ
125 導入管
125a 先端
131 本体部
132 蓋部
132a 第1貫通孔
132b 第2貫通孔
133 モレキュラーシーブス
134 貯留領域
135 非貯留領域
130 排ガス処理容器
141 中空管
142 中空管(排気管)
141a、142a 貫通孔
143 配管(第1配管)
144 配管(第1配管)
145 配管(第2配管)
146 配管
147 配管
150 制御部
Claims (5)
- 非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造装置であって、
前記放射性標識化合物の合成が行われる合成部と、
前記合成部から排ガスが導入される排ガス処理容器と、
前記合成部側から前記排ガス処理容器内に前記排ガスを導入させる導入管と、
前記排ガス処理容器から排気を行う排気管と、
を備え、
前記排ガス処理容器にはモレキュラーシーブスが貯留されており、
前記導入管の先端は、前記排ガス処理容器内において前記モレキュラーシーブスを貯留している貯留領域の底部に配置され、
前記排気管における前記排ガス処理容器の内側の端部は、前記貯留領域よりも上側に配置されており、
前記排気管における前記排ガス処理容器の外側の端部は大気開放している放射性標識化合物の製造装置。 - 前記合成部を減圧状態にする真空ポンプと、
三方切替バルブと、
前記合成部と前記三方切替バルブとを相互に接続している第1配管と、
前記三方切替バルブと前記真空ポンプとを相互に接続している第2配管と、
前記三方切替バルブと前記排ガス処理容器とを相互に接続していて、前記合成部側から前記排ガス処理容器内に前記排ガスを導入させる導入管と、
を備え、
前記三方切替バルブは、
前記合成部と前記真空ポンプとを相互に連通させるとともに前記排ガス処理容器側を遮断する第1状態と、
前記合成部と前記排ガス処理容器とを相互に連通させるとともに前記真空ポンプ側を遮断する第2状態と、
に切り替わり可能である請求項1に記載の放射性標識化合物の製造装置。 - 前記三方切替バルブの動作制御を行う制御部を更に備え、
前記制御部は、前記合成部に前記標識前駆体化合物を導入するタイミングで、前記三方切替バルブを前記第1状態から前記第2状態に切り替える制御が可能である請求項2に記載の放射性標識化合物の製造装置。 - 非放射性の標識前駆体化合物に放射性同位元素を導入して放射性標識化合物を製造する放射性標識化合物の製造方法であって、
前記放射性標識化合物の合成が行われる合成部からの排ガスを、モレキュラーシーブスが貯留されている排ガス処理容器に対して導入管を介して導入し、当該排ガス処理容器内に滞留させる工程と、
前記滞留させる工程の後、前記排ガス処理容器内のガスを、排気管を介して大気放出する工程と、
を備え、
前記導入管の先端は、前記排ガス処理容器内において前記モレキュラーシーブスを貯留している貯留領域の底部に配置され、
前記排気管における前記排ガス処理容器の内側の端部は、前記貯留領域よりも上側に配置されており、
前記排気管における前記排ガス処理容器の外側の端部は大気開放している放射性標識化合物の製造方法。 - 前記放射性同位元素は18F又は11Cである請求項4に記載の放射性標識化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016069722A JP6758065B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016069722A JP6758065B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017178865A JP2017178865A (ja) | 2017-10-05 |
JP6758065B2 true JP6758065B2 (ja) | 2020-09-23 |
Family
ID=60004998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016069722A Active JP6758065B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6758065B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102233112B1 (ko) * | 2019-07-25 | 2021-03-29 | 한국원자력의학원 | 액체 타겟을 이용한 핵종 생산 장치 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5343640B2 (ja) * | 1973-11-08 | 1978-11-21 | ||
JPS5753699A (en) * | 1980-09-18 | 1982-03-30 | Kobe Steel Ltd | Method of sealing zeolite of radioactive gas waste |
JP4238353B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2009-03-18 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 | [11c]ch3xの製造方法 |
GB0425501D0 (en) * | 2004-11-19 | 2004-12-22 | Amersham Plc | Fluoridation process |
JP5299897B2 (ja) * | 2008-11-26 | 2013-09-25 | 国立大学法人 東京大学 | 18ffdg合成室及びそこから排出される放射性物質の除去方法 |
JP2013174543A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Nippon Kankyo Setsubi Kk | 廃棄物焼却システム |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016069722A patent/JP6758065B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017178865A (ja) | 2017-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8147804B2 (en) | Method and device for isolating a chemically and radiochemically cleaned 68Ga-radionuclide and for marking a marking precursor with the 68Ga-radionuclide | |
JP4495453B2 (ja) | 自動放射性核種分離システム | |
JP4926546B2 (ja) | 放射性薬液合成装置の使用方法、及び放射性薬液合成装置 | |
JP7312621B2 (ja) | 放射性核種の製造方法および放射性核種の製造システム | |
TWI397421B (zh) | 鎵-68放射性同位素產生裝置及其方法 | |
EP2375421B1 (en) | Column geometry to maximize elution efficiencies for molybdenum-99 | |
JP6758065B2 (ja) | 放射性標識化合物の製造装置及び製造方法 | |
KR0132906B1 (ko) | 표지 화합물의 합성방법 | |
JP6892765B2 (ja) | 多剤合成装置 | |
JPWO2014057900A1 (ja) | Riの単離装置 | |
JP5916083B2 (ja) | 99mTc回収装置 | |
CN216062117U (zh) | 放射性核素自动分离系统 | |
AU2018207260B2 (en) | Alternating flow column chromatography apparatus and method of use | |
JP2007212240A (ja) | 放射性薬液合成装置のメンテナンス方法及び洗浄機能付放射性薬液合成装置 | |
WO2013138070A1 (en) | Device for material purification | |
JP2015507602A (ja) | 区画反応器 | |
JP2012087098A (ja) | 放射性薬剤濃縮装置 | |
JP7310736B2 (ja) | 精製装置 | |
KR101710157B1 (ko) | 방사성 의약품의 암진단제 및 치료제 생성용 컬럼 및 이의 어셈블리 | |
CN113413637A (zh) | 放射性核素自动分离系统及方法 | |
JP6355462B2 (ja) | 医療診断用99mTc回収装置 | |
KR101254549B1 (ko) | 99m-Tc 발생기용 칼럼 모듈, 시스템 및 이를 이용한 99m-Tc 추출 방법 | |
JP4939447B2 (ja) | Ri化合物合成装置 | |
US20240177880A1 (en) | Terminally sterilized alpha-emitting isotope generator and method for producing terminally sterilized alpha-emitting isotope | |
JP7286525B2 (ja) | アスタチン同位元素の製造方法および装置、アスタチン同位元素の分離・回収方法および装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200811 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200901 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6758065 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |