JP2015175639A - 金属検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物中の金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる金属検出装置を提供する。【解決手段】搬送面に対して平行な平面内に環状に巻かれ磁界を発生する励磁コイル21と、励磁コイル21の内部の平面内に設けられ金属を検出する一対の検出コイル22及び23と、を備え、一対の検出コイル22及び23は、矩形状の磁性体板で形成され搬送方向に沿って各長手方向が1列になるよう配置され予め定められた距離を隔てた第1及び第2の磁気コアと、第1及び第2の磁気コアのそれぞれに互いに逆方向に巻かれ直列に接続された一対のコイルと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば食品や衣類等の被検査物中の金属の有無を検出する金属検出装置に関する。
従来、この種の金属検出装置としては、特許文献1記載の金属検出機が知られている。特許文献1記載の従来のものは、被検査物を搬送するベルトと、ベルトと平行な平面内に配置された送信コイルと、送信コイルと同一平面内で搬送方向に対して前後の位置に配置された同一形状の2つの受信コイルと、を備えている。
具体的には、送信コイルは、長方形の形状を有し、発振器に接続され、磁界を発生するようになっている。2つの受信コイルは、長方形の形状を有し、送信コイルに囲まれた面積を二分するように配置され、磁束を検出するようになっている。送信コイルと2つの受信コイルは、ベルトの下側近傍に搬送面と平行に配置されている。2つの受信コイルは、差動増幅器に接続されている。差動増幅器は、2つの受信コイルの差動電圧がゼロボルトになるよう調整されている。
この構成により、従来のものは、金属を含む被検査物が受信コイルの近傍に現れると、その金属の大きさ及び位置に応じた信号が差動増幅器より出力されるので、被検査物に金属が含まれていることを検出することができる。
特開平04−116493号公報
しかしながら、従来のものでは、金属の検出感度をより向上させるために受信コイルの巻数を増加させようとするとベルトの搬送面に対して垂直方向の寸法が増大してしまうので、省スペース化を図るのが困難となり、その改善が求められていた。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであり、被検査物中の金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる金属検出装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る金属検出装置は、被検査物(5)を磁界中に通過させ、前記被検査物中の金属(6)の有無を検出する金属検出装置であって、前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面(41a)を有する搬送手段(41)と、前記搬送面に対して平行な平面及び垂直な平面のいずれか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイル(21)と、前記励磁コイルの内部の前記平面内に設けられ前記金属を検出する一対の検出コイル(22、23)と、を備え、前記一対の検出コイルは、前記搬送方向に沿って各長手方向が1列になるよう配置され予め定められた距離を隔てた第1及び第2の磁気コア(22a、23a)と、前記第1及び前記第2の磁気コアのそれぞれに互いに逆方向に巻かれ直列に接続された一対のコイル(22b、23b)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項1に係る金属検出装置は、被検査物中の金属を検出する一対の検出コイルの感度をより向上させるために検出コイルの巻数を増加させても搬送手段の搬送面に対して垂直方向の寸法は増大しない。したがって、本発明の請求項1に係る金属検出装置は、金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる。
本発明の請求項2に係る金属検出装置は、被検査物(5)を磁界中に通過させ、前記被検査物中の金属(6)の有無を検出する金属検出装置であって、前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面(41a)を有する搬送手段(41)と、前記搬送面に対して平行な平面及び垂直な平面のいずれか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイル(21)と、前記励磁コイルの内部の前記平面内に設けられ前記金属を検出する一対の検出コイル(22、23)と、を備え、前記一対の検出コイルは、前記励磁コイルの内部の前記平面内の前記搬送方向と直交する方向に互いに対をなして複数配置された磁気コア(611a、612a)をそれぞれ含む第1及び第2の磁気コア群(613、614)と、前記第1及び前記第2の磁気コア群のそれぞれに互いに逆方向に一括して巻かれ直列に接続された一対のコイル(611b、612b)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項2に係る金属検出装置は、金属を検出する一対の検出コイルの感度をより向上させるために検出コイルの巻数を増加させても搬送手段の搬送面に対して垂直方向の寸法は増大しない。したがって、本発明の請求項2に係る金属検出装置は、金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる。
本発明の請求項3に係る金属検出装置は、前記励磁コイルの内部の前記平面内の前記搬送方向と直交する方向に前記一対の検出コイルを複数配置した構成を有している。
この構成により、本発明の請求項3に係る金属検出装置は、搬送手段の搬送面上に被検査物を並列に配置して検査をすることができるので、効率よく金属の検出を行うことができる。
本発明の請求項4に係る金属検出装置は、前記各一対の検出コイルに含まれる前記各一対のコイルに接続され、前記各一対のコイルの両端の電圧を増幅する複数の増幅手段(32a〜32d)と、前記各増幅手段が増幅した電圧に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段(35a〜35d)と、をさらに備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係る金属検出装置は、一対の検出コイルごとに被検査物中の金属の有無を判定することができる。
本発明の請求項5に係る金属検出装置は、前記各一対の検出コイルに含まれる前記各一対のコイルは互いに並列接続され、互いに並列接続された前記各一対のコイルの両端の電圧を増幅する増幅手段(32)と、前記増幅手段が増幅した電圧に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段(35)と、をさらに備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項5に係る金属検出装置は、増幅手段及び判定手段が各1つで検査できるので、検出処理回路の簡素化や低コスト化を図ることができる。
本発明は、金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができるという効果を有する金属検出装置を提供することができるものである。
本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における構成を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における金属検出処理装置を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における検出コイルの構成を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における金属検出の原理の説明図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における磁気コアの配列の一例を示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態において、第1の他の態様における金属検出処理装置を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態において、第2の他の態様における金属検出処理装置を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第1実施形態において、第3の他の態様における金属検出処理装置を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第2実施形態における構成を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出装置の第2実施形態における検出部を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る金属検出装置の第1実施形態における構成について図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態における金属検出装置1は、異物である金属の検出処理を行う金属検出処理装置10と、搬送手段としてのコンベア40と、を備え、被検査物5中の金属6の有無を検出するものである。
金属検出処理装置10は、金属検出部20と、金属検出回路30と、を備えている。コンベア40は、被検査物5を図示した搬送方向に搬送する搬送手段としての無端環状のコンベアベルト41と、搬送ローラ42及び43と、を備えている。コンベアベルト41は、被検査物5が載置される搬送面41aを有する。
図1(a)、(b)に示すように、コンベアベルト41の近傍の、搬送面41aに対してほぼ平行な位置に、金属検出部20が配置されている。金属検出部20は、金属検出回路30に接続されている。
金属検出回路30は、図2に示すように、発振器31、増幅手段としての差動増幅器32(32a〜32d)、検波部33(33a〜33d)、ADC(アナログデジタル変換器)34(34a〜34d)、判定手段としての判定部35(35a〜35d)、結果表示部36を備えている。
金属検出部20は、磁界を発生する励磁コイル21と、搬送方向とほぼ直交する方向に4列に並んだ検出コイル22及び23と、を備えている。なお、本実施形態では、検出コイル22及び23を4列とした例を挙げるが、本発明はこれに限定されず、例えば1列であってもよい。
励磁コイル21は、矩形状の形状を有し、搬送面41a(図1参照)の近傍の、搬送面41aとほぼ平行な平面内に環状に巻かれている。励磁コイル21の巻き数は、例えば1〜5ターン程度である。この励磁コイル21は、発振器31に接続され、被検査物5が通過する領域に磁界を発生するようになっている。なお、励磁コイル21の形状は矩形状に限定されず、円形状、楕円形状等であってもよい。
検出コイル22及び23は、一対の検出コイルを構成している。図2に示した例では、四対の検出コイル22及び23が搬送方向とほぼ直交する方向に配置されている。
図3に示すように、検出コイル22は、細長い矩形状の磁気コア22aと、この磁気コア22aに巻かれたコイル22bと、を備えている。同様に、検出コイル23は、細長い矩形状の磁気コア23aと、この磁気コア23aに巻かれたコイル23bと、を備えている。
磁気コア22a及び23aは、扁平形状の磁性体、例えばアモルファス磁性体で形成され、互いに予め定められた距離を隔てて搬送方向に沿って各長手方向が1列になるよう配置されている。
コイル22b及び23bは、それぞれ、磁気コア22a及び23aに、互いに逆方向に巻かれて直列に接続されており、一対の逆直列接続コイルの構成を有する。コイル22bの一端は差動増幅器32(図2参照)の一方の入力端子に接続されている。コイル22bの他端は、コイル23bの一端に接続されている。コイル23bの他端はグランドに接続されている。
図2に戻り、発振器31は、例えば、周波数が100kHz〜10MHzの発振信号を生成し、金属検出部20の励磁コイル21及び検波部33に出力するようになっている。
差動増幅器32は、差動増幅器32a〜32dで構成され、それぞれが2つの入力端子及び1つの出力端子を有する。
差動増幅器32a〜32dは、それぞれ、一方の入力端子がコイル22bの一端に接続され、他方の入力端子がグランドを介してコイル23bの他端に接続され、対をなす2つのコイル22b及び23bからの信号電圧の差をとって増幅するようになっている。
検波部33は、検波部33a〜33dで構成されている。検波部33a〜33dは、それぞれ、発振器31と、差動増幅器32a〜32dの出力端子とに接続され、発振器31の出力に同期させて差動増幅器32a〜32dの各出力信号を同期検波するようになっている。
ADC34は、ADC34a〜34dで構成されている。ADC34a〜34dは、それぞれ、検波部33a〜33dの出力信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換するようになっている。
判定部35は、判定部35a〜35dで構成されている。判定部35a〜35dは、それぞれ、ADC34a〜34dの出力端子に接続され、これらの出力信号に基づいて、予め設定された判定用閾値を参照して被検査物5中の金属6の有無を判定するようになっている。
結果表示部36は、判定部35a〜35dによる金属6の有無の判定結果を例えば液晶画面に表示するようになっている。
次に、金属検出部20の金属検出の原理について、図4を用いて説明する。図4(a)は、金属検出部20の平面図である。図4(b)は、図4(a)における搬送方向の断面図である。図4(c)は、被検査物5が金属6を含む場合の搬送方向の断面図である。なお、説明を簡単にするため、励磁コイル21の内部に一対の検出コイル22及び23があるものとする。
図4(a)、(b)に示すように、一対の検出コイル22及び23は、励磁コイル21の内部に、磁気コア22a及び23aの各長手方向が1列になるように搬送方向に沿って配置されている。また、コイル22b及び23bは、互いに逆方向に巻かれて直列に接続されている。
すなわち、励磁コイル21が発生する磁界の方向と、検出コイル22及び23の感度軸とが直交している。検出コイル22及び23は、励磁コイル21に交流電流を流しても誘起電圧を生じないよう配置位置が調整されている。通常、検出コイル22及び23は、励磁コイル21の左側のコイル21aと右側のコイル21bとの間の中央に配置すれば誘起電圧が生じない。ここで、誘起電圧が生じないとは、誘起電圧がゼロボルトであることのみを意味するものではなく、金属6を検出できる程度に誘起電圧が低い状態にあることをいう。上記の配置に加え、検出コイル22及び23を差動構成に接続しているため、高い平衡性が実現でき、高感度の検出を可能としている。なお、検出コイル22と検出コイル23との間や、検出コイル23から外部への接続部で用いるコイル線は、磁界の影響を避けるため、ツイストペア線にするのが好ましい。
図4(c)に示すように、金属検出部20の上部を金属6が通過すると、励磁コイル21が発生した磁界によって金属6中に新たな磁界が発生する。この場合、金属6が導体か磁性体かによりメカニズムが異なる。磁性体の場合は、金属6が磁化し新たな磁界を発生し、導体の場合は金属6に渦電流が発生し新たな磁界を発生する。検出コイル22と検出コイル23の中央付近を金属6が通過するとき、図4(c)に示す状態では、新たに発生した磁界は、検出コイル22には搬送方向の逆方向に、検出コイル23には搬送方向に流れる。その結果、新たな磁界によって発生した誘起電圧が検出コイル22及び23に発生し、検出コイル22及び23の誘起電圧が差動増幅器32によって加算され、検波部33において同期検波されることによってスパイク状の電圧信号(図2参照)が生じることとなる。
次に、磁気コア22a及び23aの配列について図5を用いて説明する。
前述の説明では、図5(a)に示すように、磁気コア22a及び23aの各長手方向が搬送方向に沿ってほぼ1列になるように配置されているものとした。本発明は、これに限定されず、磁気コア22a及び23aが、検出コイル22及び23に誘起電圧が生じないよう配置されていればよく、例えば、図5(b)〜(d)に示すように配置することもできる。
図5(b)は、磁気コア22aがほぼ搬送方向に沿って配置され、磁気コア23aが搬送方向に対して所定角度で傾いて配置された構成を示している。図5(c)は、磁気コア22a及び23aがともに搬送方向に対してほぼ同じ角度で傾いて1列になるよう配置された構成を示している。図5(d)は、磁気コア22a及び23aが、搬送方向に対して互いに異なる角度で傾いて配置された構成を示している。
次に、本実施形態における金属検出装置1の動作について図1及び図2を用いて説明する。
発振器31は、例えば100kHzの周波数の発振信号を生成し、金属検出部20の励磁コイル21及び検波部33に出力する。その結果、励磁コイル21は、被検査物5が通過する領域に磁界を発生する。
励磁コイル21が磁界を発生している状態で、金属6を含む被検査物5が検出コイル22及び23の上部近傍を通過すると、金属6により新たな磁界が発生する。この新たな磁界によって発生した誘起電圧が検出コイル22及び23に発生する。
差動増幅器32は、対をなす2つのコイル22b及び23bが発生した各誘起電圧を加算して増幅し、検波部33に出力する。
検波部33は、発振器31からの発信信号に基づいて、差動増幅器32が増幅した信号を同期検波することによってスパイク状の電圧信号をADC34に出力する。
ADC34は、検波部33からの電圧信号をアナログ値からデジタル値の信号に変換して判定部35に出力する。
判定部35は、ADC34の出力信号と、予め設定された判定用閾値とに基づいて被検査物5中の金属6の有無を判定し、その判定結果のデータを結果表示部36に出力する。
結果表示部36は、判定部35による判定結果を例えば液晶画面に表示する。ここで、結果表示部36は、一対の検出コイル22及び23ごとに判定結果を表示する構成を有し、被検査物5中の金属6が検出された位置を識別表示するのが好ましい。
以上のように、本実施形態における金属検出装置1は、搬送面41aにほぼ平行な平面内に環状に巻かれた励磁コイル21と、搬送方向に沿って励磁コイル21の内部の平面内に設けられた検出コイル22及び23と、を備える構成としたので、検出コイル22及び23の感度をより向上させるために検出コイル22及び23の巻数を増加させてもコンベアベルト41の搬送面41aに対して垂直方向の寸法を増大させることはない。
したがって、本実施形態における金属検出装置1は、被検査物5中の金属6の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる。
次に、本実施形態における金属検出装置1の他の態様について3つの例を挙げて説明する。なお、前述の金属検出装置1と同様な構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1の他の態様]
図6は、第1の他の態様における金属検出処理装置を示している。この金属検出処理装置の金属検出部20は、4つの検出コイル22のコイル22bの一端が互いに接続されて差動増幅器32の一方の入力端子に接続されている。すなわち、四対の検出コイル22及び23が互いに並列接続されている。この構成により、第1の他の態様における金属検出処理装置は、差動増幅器32から判定部35までをそれぞれ1つずつで構成することができるので、回路構成の簡易化を図ることができる。
[第2の他の態様]
図7は、第2の他の態様における金属検出処理装置を示している。この金属検出処理装置は、コンベアベルト41を挟んで互いに対向した上側及び下側の2つの金属検出部20を有している。上側の金属検出部20は、例えば、被検査物5が通過可能なトンネル部の上部に設けられている。この構成により、第2の他の態様における金属検出処理装置は、被検査物5に含まれる金属6を被検査物5の上側及び下側の両方向から検出することができる。
[第3の他の態様]
図8は、第3の他の態様における金属検出処理装置を示している。この金属検出処理装置は、搬送方向と直交する方向に互いに対向し、コンベアベルト41の近傍に設けられた2つの金属検出部20を有している。すなわち、2つの金属検出部20は、それぞれ、搬送面41aとほぼ垂直な平面に配置されている。この構成により、第3の他の態様における金属検出処理装置は、被検査物5に含まれる金属6を搬送方向と直交する方向の両方向から検出することができる。なお、搬送面41aとほぼ垂直な平面に、1つの金属検出部20を配置する構成であってもよい。
(第2実施形態)
本実施形態における金属検出装置の構成について図9及び図10を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態における金属検出装置は、第1実施形態における金属検出処理装置10(図2参照)に代えて金属検出処理装置50を備えた点が異なっている。したがって、第1実施形態と重複する構成の説明は省略する。
金属検出処理装置50は、金属検出部60、金属検出回路70を備えている。金属検出部60は、励磁コイル21、検出部61及び62を備えている。金属検出回路70は、発振器31、増幅手段としての差動増幅器32(32a〜32b)、検波部33(33a〜33b)、ADC34(34a〜34b)、判定手段としての判定部35(35a〜35b)、結果表示部36を備えている。
検出部61及び62は、搬送方向とほぼ直交する方向に所定間隔で配置されている。検出部61及び62は、同じ構成であるので、検出部61の構成について説明し、検出部62の構成については説明を省略する。なお、本実施形態では、搬送方向とほぼ直交する方向に2つの検出部61及び62を配置した例を挙げているが、本発明はこれに限定されず、1つ又は3つ以上の検出部を配置する構成としてもよい。
検出部61は、図10に示す構成を有する。すなわち、検出部61は、非磁性体の基板610と、基板610上に配置された検出コイル611及び612と、を備えている。
検出コイル611は、第1の磁気コア群613を構成する4つの磁気コア611aと、基板610とともに4つの磁気コア611aに一括して巻かれたコイル611bと、を備えている。4つの磁気コア611aは、それぞれの各長手方向がほぼ搬送方向に沿うよう指向し、搬送方向とほぼ直交する方向に所定間隔で配置されている。
検出コイル612は、第2の磁気コア群614を構成する4つの磁気コア612aと、基板610とともに4つの磁気コア612aに一括して巻かれたコイル612bと、を備えている。4つの磁気コア612aは、それぞれの各長手方向がほぼ搬送方向に沿うよう指向し、搬送方向とほぼ直交する方向に所定間隔で配置されている。
第1の磁気コア群613と第2の磁気コア群614は、それぞれに含まれる磁気コア611aと磁気コア612aとが所定間隔で離隔して対をなし、磁気コア611a及び612aの各長手方向が搬送方向に沿ってほぼ1列になるよう配置された構成となっている。
コイル611bとコイル612bは、巻方向が互いに逆方向で、直列に接続され、一対の逆直列接続コイルの構成となっている。
コイル611bの一端は、差動増幅器32(図9参照)の一方の入力端子に接続されている。コイル611bの他端は、コイル612bの一端に接続されている。コイル612bの他端は、グランドに接続されている。
本実施形態における金属検出部60は、検出部61及び62が前述のように構成されているので、第1実施形態における検出コイル22及び23よりも簡易な構成となる。
したがって、本実施形態における金属検出装置は、被検査物5中の金属6の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができるとともに、低コスト化を図ることもできる。
以上のように、本発明に係る金属検出装置は、金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができるという効果を有し、食品や衣類等の被検査物中の金属の有無を検出する金属検出装置として有用である。
1 金属検出装置
5 被検査物
6 金属
10、50 金属検出処理装置
20、60 金属検出部
21 励磁コイル
21a、21b、611b、612b コイル
22、23、611、612 検出コイル
22a、23a、611a、612a 磁気コア
22b、23b コイル
30、70 金属検出回路
31 発振器
32(32a〜32d) 差動増幅器(増幅手段)
35(35a〜35d) 判定部(判定手段)
41 コンベアベルト(搬送手段)
41a 搬送面
61、62 検出部
610 基板
613 第1の磁気コア群
614 第2の磁気コア群

Claims (5)

  1. 被検査物(5)を磁界中に通過させ、前記被検査物中の金属(6)の有無を検出する金属検出装置であって、
    前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面(41a)を有する搬送手段(41)と、
    前記搬送面に対して平行な平面及び垂直な平面のいずれか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイル(21)と、
    前記励磁コイルの内部の前記平面内に設けられ前記金属を検出する一対の検出コイル(22、23)と、
    を備え、
    前記一対の検出コイルは、
    前記搬送方向に沿って各長手方向が1列になるよう配置され予め定められた距離を隔てた第1及び第2の磁気コア(22a、23a)と、
    前記第1及び前記第2の磁気コアのそれぞれに互いに逆方向に巻かれ直列に接続された一対のコイル(22b、23b)と、
    を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  2. 被検査物(5)を磁界中に通過させ、前記被検査物中の金属(6)の有無を検出する金属検出装置であって、
    前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面(41a)を有する搬送手段(41)と、
    前記搬送面に対して平行な平面及び垂直な平面のいずれか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイル(21)と、
    前記励磁コイルの内部の前記平面内に設けられ前記金属を検出する一対の検出コイル(22、23)と、
    を備え、
    前記一対の検出コイルは、
    前記励磁コイルの内部の前記平面内の前記搬送方向と直交する方向に互いに対をなして複数配置された磁気コア(611a、612a)をそれぞれ含む第1及び第2の磁気コア群(613、614)と、
    前記第1及び前記第2の磁気コア群のそれぞれに互いに逆方向に一括して巻かれ直列に接続された一対のコイル(611b、612b)と、
    を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  3. 前記励磁コイルの内部の前記平面内の前記搬送方向と直交する方向に前記一対の検出コイルを複数配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金属検出装置。
  4. 前記各一対の検出コイルに含まれる前記各一対のコイルに接続され、前記各一対のコイルの両端の電圧を増幅する複数の増幅手段(32a〜32d)と、
    前記各増幅手段が増幅した電圧に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段(35a〜35d)と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の金属検出装置。
  5. 前記各一対の検出コイルに含まれる前記各一対のコイルは互いに並列接続され、互いに並列接続された前記各一対のコイルの両端の電圧を増幅する増幅手段(32)と、
    前記増幅手段が増幅した電圧に基づいて前記被検査物中の金属の有無を判定する判定手段(35)と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の金属検出装置。
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